帝都防衛航空隊更新

帝都防衛航空隊を更新しました。第8話です。
こちら

もはやあらすじは同じとしつつも当時ブログで書いたものとは完全に違う文章になっていて完全に書き直しています。
その分、ブラッシュアップ…できていれば良いのですが。


シュトルヒはいうほど活躍しておりません。
本作ですが、シンカー然り「そろそろ活躍しそう。あ、活躍した!」と思ったらすぐにまたダメになります。
そんなシュトルヒですが、いったい最後はどうなる事やら。

バトストや箱裏バリエーションを知っていれば「おっ」と思うような小ネタを出来るだけちりばめつつ構成しています。
今回は箱裏バリエの「ブラックバード」が登場していたり。
ただ、そろそろまた話の流れなどがややこしくなってきた頃だと思うので次は解説編2も挟みたいと思っています。

そんな感じで、また次回更新をお楽しみにして頂ければ幸いです。
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ライガーの事③

先日からの話題の続きです。
その① その②

メカ生体ゾイドの大陸間戦争から高速機が増え、そして機獣新世紀ゾイドでは更に加速した。
今回は、この事をバトスト的な視点から考えます。


メカ生体ゾイドの戦いは、「大陸の支配域を拡大していく」という構図が基本でした。
あと、最大の目標は敵国の首都であった。ここを常に目指していた。
なぜかというとそこに敵の大将(ヘリック、ゼネバス、ガイロス)が居るからですね。
彼らを捕えれば終戦に持ち込める。
ただしデスザウラー無敵時代においてのみは、ヘリックは首都を脱出して行方をくらましたのでこの限りではなかったのですが。

首都は移動しません。ここがキーワードです。
動かない場所。それでいて要所。敵はここに攻め込む事を最大の目標にしている。
必然的にその場所の守りは現在実現できる最高レベルになります。
分厚い防御壁で覆われ、また重火器もズラリ並ぶでしょう。

ここを攻めるのに最適なゾイドは何かというと、
1:重防御で敵の攻撃に耐えながら近づける事。
2:分厚い防御壁などを破壊できる大パワーの攻撃力。
この二つになると思います。

これはもう初期においてはゴジュラスですね。
レッドホーンの砲撃を受けてもなお前進する驚異的なタフネス。強引に近づいた後は腕や脚や牙や尾で一気に破壊する。

シールドライガーでこれはできない。
速いから攻撃を避けつつ首都に接近する事はできるかもしれない…けど、首都の防御壁を越えようとすればさすがに発見されて十字砲火を受けるでしょう。
これをすべて避ける事は難しい。被弾すれば防御力の低さからアウトに。

重戦闘ゾイドの利点はタフな事と攻撃力の高さ…決定力の保有だと思います。
これは首都攻略だけでなく、大陸の支配域拡大においても重要ですね。
ゴジュラスのような「とにかく頑丈で耐えまくる」ゾイドが居ればこれを排除するのは困難です。
排除するには同クラスの重戦闘ゾイド…たとえばアイアンコングなんか必要。

メカ生体ゾイドにおいては、攻める側にも守る側にも重戦闘ゾイドの必要性が極めて高かったと思います。
支配域の拡大や要地の絶対防衛の要となる存在だからです。

第一次中央大陸戦争において、サーベルタイガーは善戦したが結局は共和国部隊の進撃を止める事ができなかった。これは重戦闘ゾイドの重要さをよく物語っていると思います。
敵の首都を攻略したゾイドは、攻・防に優れた重戦闘ゾイドばかり。
それはウルトラザウルス&ゴジュラスであったり、デスザウラーであったり、マッドサンダーであったり、キングゴジュラスであったりする。

そんなわけで、メカ生体ゾイドでは「支配域の拡大」「敵首都の攻略」が目的だったから、ゴジュラスをはじめとする重戦闘ゾイドこそが主力であったと思います。
高速ゾイドは重要だが主力ではなく補助。局戦である。

ただし高速ゾイドは山岳ではとても強い。
この地帯に限れば、動きの鈍る重戦闘ゾイドに勝つ事もできる。
だからこの地帯においてのみは主力の位置に置かれた事も忘れてはならないのですが。

メカ生体ゾイドの大陸間戦争…暗黒大陸での戦いはとても興味深い。
暗黒大陸は中央大陸よりも険しい地形です。それは高速ゾイドの価値が高まる事を意味する。
共和国軍の目標はガイロス帝国首都。だから主力はやっぱりゴジュラスやマッドサンダーや新鋭ガンブラスターなどの重ゾイドでした。
でも、同時に険しい地帯での戦いが多くなるから、次世代高速機ハウンドソルジャーやキングライガーを開発・投入する事になった。


メカ生体ゾイドへの見解は以上です。
まとめると、
この時代は重戦闘ゾイドこそが重要で主力だった。ただし中央山脈などの険しい地帯では高速ゾイドが主役を務めた。
戦いが暗黒大陸に移行した大陸間戦争でも、重戦闘ゾイドが主力だった。だが、暗黒大陸の険しい地形ゆえにこの時代は高速ゾイドがかなり存在感を増した。
という感じ。


機獣新世紀ゾイドがどうだったかというと、これが事情が大きく異なったと思います。
西方大陸…言い換えれば両国の領土(本土)じゃない場所で行われた戦いだから、首都が無い。
そこに行けば敵の大将が居て停戦に持ち込めるわけじゃなかったんですね。

西方大陸が始まった。さて両国の描いた戦略は何だったのだろう。
最初の段階は、
1:西方大陸で決戦をする。
2:勝利する。できるだけ圧勝が望ましい。
これを目標にしていたと思う。
そりゃそうだと思われるでしょうが、これを達成すれば次の段階に進めます。

2の結果としてどうなるか。
勝つにしろ負けるにしろ、両国の本土は無傷です。言いかえれば戦争継続能力がある。
西方大陸戦争の趨勢が決した。さてどうする。
戦争を継続すれば、次は中央大陸ないし暗黒大陸の「本土」での戦いにもつれ込む事になります。
しかし、
攻める側(勝った側)としては、「今度は本土決戦だから首都の攻略まで徹底して行うぞ。貴国の大将を捕らる所までやるぞ」と強気な感じになります。
攻められる側(負けた側)としては、「ああ我が軍は西方大陸で負けたじゃないか。本土決戦で勝つ事など出来るのか?」と弱気になります。
これは当然ですね。「できるだけ圧勝が望ましい」と書いたのは、圧勝であればより心理的な圧力を加える事が出来るからです。

両国とも、2を達成した後はそれ以上の戦争継続をするつもりはなかったと思う。
西方大陸での趨勢が決まれば、勝者側は速やかに停戦勧告を行い、そこから自国にとって有利な条約を結ぶべく和平交渉に入る目算だったと思う。
実際、共和国のエレナ大統領は停戦勧告をしていますね。
帝国軍だって、もしも勝っていればそうしていたでしょう。プロイツェンが個人的な私怨を持ってさえいなければ、ですが。

戦争とは敵国の完全破壊を目的にしているわけじゃない。相手にこれ以上の戦争は嫌だと思わせ、自国に有利な講和を結ぶ事を目的にしています。
ちなみに時として完全破壊する事もありますが、それは負けている側が停戦勧告や降伏勧告を徹底的に無視した場合です。
そうなると戦争継続せざるを得ない=敵国への攻撃を継続せざるを得ないから結果として完全破壊にまで行き着く。


さて西方大陸戦争です。この地の戦いはどうであったか。
西方大陸全土を制圧すれば、この戦争に勝利する。
「支配域の拡大」という目的では従来と同じく重戦闘ゾイドが重要だったと思いますが、この戦争は途中から別の大きな目標が出現した。
オーガノイド技術を巡る遺跡の争奪戦です。

なにしろ遺跡を制圧してオーガノイド技術を得れば、失われたゾイドの再生さえできる。
同技術を導入したジェノザウラーを見れば明らかなように、今までの常識を覆す強力新型機も作れてしまう。

もはや、手持ちの重戦闘ゾイドで支配域の拡大や防衛をチビチビ進めるより、遺跡を遺跡を制圧してオーガノイド技術を得る・その技術でもって革新的な新型機を開発したり既存機の強化したり失われた機を復活させた方が良いような気がする。
なにしろ既存機で戦うのはチビチビとジリジリと支配域を拡大するような感じ。
一方、オーガノイド技術を得て戦うのは一気にがさっとやっちゃうイメージ。

そんなわけで、両国は遺跡制圧をとても重視した。
遺跡の制圧はどうか。
「発見し、発掘し、データ採取後に離脱する(データ採取後の遺跡は破壊する)」
という流れだと思います。

敵の攻撃に耐えるとか、敵の防御陣地を排除し突っ込むとか、そんな話じゃない。
「敵に見つかる前に事を終えて素早く離脱し味方安全圏に到達する」感じです。

この任務に最適なのは何だ。
高速機以外にありえない。
多少、防御力が低くても良い。なにしろ本作戦では発見される前に確保し離脱する事が目的だから。

という事で多くの高速機が活躍してとにかく目立った。主役であるような印象になったのだと思います。


西方大陸戦争では、エレファンダーの活躍が忘れ難い。
もちろんエレファンダーは重戦闘ゾイド。
その運用は防衛だった。そしてその目的において素晴らしい強さをみせた。
最終的には物量の前に屈したが味方撤退までの時間を稼ぐ驚異的な粘り強さは重戦闘ゾイドの強さをよく物語っている。
これを排除するには重砲を持った部隊の到着を待たねばならなかった。

この事は、要地の防衛や攻略においては高速ゾイドじゃなく重戦闘ゾイドが必須という事をよく現していると思います。
この時代にも重要戦力ではあった。
ただし、先述したようにオーガノイド技術の争奪戦が優先された為に目立たなかっただけで…。

あと「ゴジュラスは個体数を大きく減らした」から活躍シーンが少なかったという見方もできます。
これについても補足。
しかしオーガノイドを使えば再びゴジュラスを量産する事も不可能ではなかったと思います。
そうされなかったのは、戦況として必要度が低かったからだと思います。

ところで、暗黒大陸での戦いでは、デスザウラーが量産されていた。
共和国軍もガンブラスターやマッドサンダーを投入している。
もちろん高速ゾイド部隊も目立っていたんですが、やや重戦闘ゾイドが目立ち始めたかなという印象でもある。

こうして考えると、機獣新世紀バトストでのゾイドも上手くできているなあと思えてきます。
という事で、バトスト的な見解でした。

ゾイドラムネ

珍しいものをゲットしました!


カバヤから出ていたゾイド食玩「ゾイドラムネ」の箱です。
未開封・・・ではありません。箱だけのゲットです。


箱の反対側。
マッドサンダーとデスザウラーが一緒に写っている、夢のような箱ですね。

これはゾイドラムネの第一弾です。
第一弾のラインナップはマッドサンダー、ゴジュラスMK-II量、デスザウラー、アイアンコングMK-II量でした。

すんごい状態の良い箱だったので、スキャンして展開図を作ってみたり。

カバヤ食玩らしく、どれが入っているかは除き穴から分かる優しさにあふれた仕様です。
ただしゾイドラムネはカラバリがあったらしい。
何種類あるかなどn詳細は把握できていないんですが、ゾイドラムネ第二弾のデッド・ボーダーは赤と黒の存在を確認しています。
この穴からは色までを把握する事はできない。

ところで、この箱を見ると面白いことが分かります。
それはZOIDSのロゴです。
共和国軍の面は青いロゴ、帝国軍の面は赤いロゴ、そして上面に付いているいちばん大きなロゴは青赤のロゴ。
色がちゃんと使い分けられているのが好感。


ゾイドラムネは同時期に出ていたゾイドガムやゾイドミニプラモチョコよりマイナーだと思います。
当時価格は100円。硬質ゴム製。
モデルの大きさはゾイドガム以下ゾイドミニプラもチョコ以上という感じ。

造形は相変わらずの高レベルですが、ゴムな事もあってゾイドガムやゾイドミニプラモチョコに比べるとやや甘め。
といっても100円のオマケ玩具としては驚異的な出来。


これは手持ちのアイアンコングMK-II量。
色を塗れば、箱側面の写真のようにいい感じになります。
細かいので塗るのは大変ですが…。

大陸間戦争のバトストでは、よく遠景モデルとして登場しています。
この時期の遠景モデルはカバヤの食玩がかなりの割合を占めている。
遠景モデルは以前にコラムにした事もありますが、探してみるのも面白い分野です。

ところで側面の各機解説文ですが、ゴジュラスMK-IIのものが要注目ですね。
「ゾイドゴジュラスの装備の軽量化をはかり、各方面部隊へ配属された」

軽量化とな。

実はこれは誤字と思われる。というのも重量のデータを見れば分かるように別に軽量化されていない。
ゾイドラムネの説明書にも機体解説があるんですが、そちらは…、

こんな感じ。

説明書の解説文は基本的に側面のものと同じですが、ゴジュラスMK-IIのみ一部が異なっています。
こちらでは
「ゾイドゴジュラスの装備強化・量産化をはかり各方面部隊へ配属された」

になっています。

側面は文字スペースに限りがあるので、数文字ほど短くしなきゃいけなかった。そこで「装備強化・量産化をはかり」の部分を「装備の軽量化をはかり」に変えたのだと思われる。
・・・素直に「装備の強化をはかり」にしておけば良かったのに。

ですが、この文章を取り入れて、
「ゴジュラスMK-II量産型は質より数を優先した仕様だ。従来のままでは量産しづらい設計だったので、装甲を薄くするなどの簡易化を行った。これにより軽量化と量産化が実現した。だが、当然ながら防御力はやや低下している。実戦では予想以上の敗北を経験する事になった。それでも上層部は数を重視する方針を変えなかった為、ゴジュラスMK-II量産型は最後まで撃たれ弱い仕様で生産され続けた」
とか考えても面白いかも。

そうそう、アイアンコングMK-IIの解説文も要注目で、「アイアンコングより、機動性と火力の能力がアップされたゾイド」とあります。
機動性はバックパックで上がっているだろうけど、火力は据え置きなんだよなあ。
でも、これは技術向上でミサイルの追尾性能が上がった=命中率が上がった=火力の向上なのだと思われる。

こういう解説文を見ても色々と妄想がひろがりんぐで面白いですね。

あと、箱の表面の話に戻りますが、


このマッドサンダーの写真は広告などでよく使用されています。
カタログやファミコンゾイド2の攻略本でも使われてる。
マッドサンダーは中央大陸戦争末期に登場したゾイドですが、背景は初期ゾイドっぽい紫の空+火山という構成ですね。
とても良い一枚だと思います。

ところでディープな方は気付いたと思いますが、このマッドサンダーは試作品を使用していますね。
脚部装甲や大口径二連加速衝撃砲などから分かると思います。
ゾイドラムネが出たのはマッドサンダー登場から間もない頃だったと思うので、写真も急いで試作品を使ったのかも。


あとこれは初めて気付いたのですが、コックピットのハッチが微妙に開いている。
荷電粒子砲を撃たれる前に急いで閉めねば。

という事で箱ゲットでした。
大事にせねば!

武器セット

今日はライガーの話は一旦お休み。
ちょっと変わったものの線画を。



メカ生体ゾイド初期に発売された改造セットNo.1の各種パーツです。
ゾイドと言えばカスタマイズパーツが定番ですが、その初代ですね。
月刊ゾイグラでもボーナスパーツとして復刻されました。

左列一段目:火炎砲
左列ニ段目:20mm砲
左列三段目:40mm砲

右列一段目:重機関砲
右列ニ段目:単魚雷
右列三段目:20mm連装対空砲

下半分は、左上から
アタッチメント、装甲板、過給機、タンク
スカイバギー、銃座、レーダー

です。
単魚雷は魚雷というより航空機に搭載する爆弾に見えるかな。
魚雷だともうちょっと長い方がらしくなると思う。

ところで、これが発売された頃は改造パーツセットの事は「カスタマイズパーツ」ではなく「リモデルセット」と呼ばれていた。
基本的に”チョイ足し”的な装備で構成されているのですが、それにリモデルの名を冠するとは大げさな気がするなぁ。
でも、本セットを用いてゾイドを改造する少年的には大改造している気分に浸っているわけだろうから、そういう意味ではリモデルでもいいのかもしれない。


色は濃いめのグレー一色。
カスタマイズパーツは細かい塗りわけをした方が見栄えが上がりそうなものが多いですね。
特にビークル類は塗装したい気持ちにさせます。

20mm砲や40mm砲は各ザク用装備の影響が強すぎる気がする。
その一方、火炎砲は後の高圧濃硫酸砲に通じるデザインだったりして興味深い部分も。
初期のパーツですが、なかなかに面白いと思います。

アクセサリーパーツやカスタマイズパーツもゾイドの大きな魅力ですね!

ライガーのこと②

昨日の記事では機獣新世紀以降の高速系のことのみを書きましたが、そういえば高速機が増えたのはメカ生体ゾイドの大陸間せそう以降だった感じもします。
89年は、二ヶ月の間に一気にハウンドソルジャー、ジーク・ドーベル、キングライガー、ガル・タイガーが登場しました。
一気に四種類も新登場というのはなあ。しかも大きさがどれも一緒だったので、同じような高速機が乱発された! という感じが強かった。


まあ、「より高いパワーを実現するために大型化する」「技術力が上がったので小型洗練化できる」のは共に正しい。
なのでコマンドウルフを強化した同じイヌ科のハウンドソルジャー、シールドライガーを小型化した同じライオン型のキングライガーが同時に登場した事は一応は説明がつく・・・のですが、そうはいってもなぁ。

バトストでも今ひとつ各機の扱いに戸惑っていた印象がありました。
ハウンドソルジャー、ジーク・ドーベルはまだ良かった。こちらは先に登場したので、ライジャーをも超える超次世代高速ゾイドが爆誕したぜってな感じの扱いができた。
「これが大陸間戦争時代の高速機ライバルだ!」てな感じがあった。
両機はライジャーをも超える最高速度を見せ付けたり、グレードアップユニットを付ければ高速機なのに大火力(パルスキャノンおよびハイパービームガン)になる所をアピールした。

そしてその翌月、またまた次世代高速ゾイドであるところのキングライガー、ガル・タイガーが登場したんだから…、これはもうどう描いたらええねんってなりますな。

今にしてみると、キングライガー、ガル・タイガーはこの時代の新鋭機としては速度がけっこう遅い。
その代わりに、高速機としては異例の能力を持っている。それは火力だったり情報処理力だったり。
でも、3ページか4ページの特集の中で、チビッコにそんな小難しい説明をするのはなかなか難しいもんなあ。
単純に「新型高速ゾイドだから速いぜ!」とか「動きが凄いぜ!」の方が分かりやすいもんなあ。

ガル・タイガーは「高速機なのに大火力!!」という分かりやすいアピールができなくもないんですが、先月に「ハウンドソルジャーやジーク・ドーベルはグレードアップユニットを付ければ大火力だぜ」なアピールをやっちゃったもんだから、これもしにくかった。
キングライガーはちょっと絶望的かな…。情報処理力とかチビッコにしてみれば何それみたいな…。
結局、両機は「あたらしく登場した高速機! 運動性が高くて強いぞ!!」というハウンドソルジャーやジーク・ドーベルと何か違うの? という微妙な扱われ方になってしまったのであった…。

キングライガー、ガル・タイガーが不運だったのは、発売月がギル・ベイダーと極めて近しい事でもありました。
学年誌では、キングライガー、ガル・タイガー、ギル・ベイダーはすべて同じ号で初登場しています。
そりゃあギル・ベイダーの印象が強くなる構成になるってわけで、両機はちょっと印象の薄いというか微妙な感じになってしまった。


さて話を戻しましょう。
メカ生体時に四種類の高速機が一気にリリースされたのは、サーベルタイガー大ヒット。シールドライガー大ヒット。コマンドウルフ大ヒット。そしてこれらの改良機であるところのグレートサーベル、シールドMK-II、コマンドNEWも順調に良い成績を出している。
こりゃ高速機はイケるわという事で乱発されたと思います。
これはちょっとなぁ…。甘い読みだったよなぁ…。

あとは、この四種類はバッテリーボックスの構造が同じです。構造の共通化が図られています。

(※構造が同じなだけでガワが違う)
同じ寸法のバッテリーボックスでゾイドを作るなら、似たようなシルエットのゾイドの方が作りやすいのは当然。
その意味もあって、四種類が一気に出たんじゃないかなあと思いました。

この四種類はあんまり売れなかった……と思う。
販売数などはデータを知らないので「印象」でしかないのですが。
その印象がどこから来ているかというと、当時のハローマックの広告などを見ると最後の最後までシールドライガーMK-IIやグレートサーベルは掲載されてる。
やっぱり最後まで人気機種だったのでしょう。
けどこの四種類が広告に載っているのを見た事がない。
そんな所から、せっかくの新型高速機だったがシールド&サーベルを超える人気は得られなかったのだと思っています。

個人的にはハウンドソルジャーはとても良いデザインだと思う。
でもジーク・ドーベル、ガル・タイガー、キングライガーは厳しいかなあと思います。
これらはデザインの方向性としてはアリなんですが、仕上げがよろしくないというか。もっと煮詰めてから出せば良かったと思うのです。
デザインスケッチを見ていると、なかなか悪くない。

ここから洗練させればなあ…。

シールドもサーベルも当初のデザイン画はこんなもん。


ここから煮詰めて煮詰めてブラッシュアップを繰り返して完成形になった。
ガル・タイガーやキングライガーは煮詰め作業をすっぱ抜いて急いで完成させちゃった気がする。

機獣新世紀ゾイドでは高速機は乱発と言って良いほどリリースされましたが、ブレードライガーもライトニングサイクスもライガーゼロもシャドーフォックスも。どれも凝ったデザインで魅力が高かったと思います。
しかも各機とも固有の分かりやすいアピールポイントもあった。
特に、ライトニングサイクスは明らかに帝国機のデザインなんですが、装甲の処理は共和国風であるという意欲作だと感じます。
共和国風というのは、装甲面積が少なく重要部分しかガードしていない所ですね。
フル装甲の帝国機の考えじゃない。それなのに仕上がった姿を見ると帝国機にしか見えないのだから見事だと思います。

個人的には新世紀以降の新型高速ゾイドでいちばん好きなのは実はエナジーライガーかなー。

王者の風格があって。
過武装でもうむちゃくちゃなんですが、コイツの場合はそれでいい。
赤い方が好きなんですがフュザの黒いのもイイ。

なんていうかキングバロンやアイス・ブレーザーは積みすぎやろ…高速機やぞ……と思ってしまうんですが、エナジーはむしろ当然な感じに思える。
キングバロンやアイス・ブレーザーは素体(キングライガー、ジーク・ドーベル)が細いし小さいので過武装は無理だろうという印象になるのですが、エナジーライガーはそもそも過武装にする前提でボディが作られていると思う。
とにかくガッリシ強そう。脚も太くてたくましいから、ここに大型ガンが付いていても違和感は少ないかなという感じ。
(足に付いているので照準が付けにくそうな気はするけど)

翼はどうなんかなーと思ったりもしますが、まぁ角もあるしいいかな。
コロコロではハッキリとゴジュラスギガには勝てないとか書かれていましたが、これはちょっと残念だったかな。
こいつならやってくれそうなイメージがあるなー。
ギガは200tだし体当たりでぶっ飛ばす事くらいはできそう。
ただしギガの装甲は古代チタニウムで硬すぎるので、ぶっ飛ばしたところでそこ止まり・致命傷を負わす決定打がないのかも。
対ライガーゼロくらいならガトリングとかで無双できるんですが、ギガ級の装甲やハイパーEシールドを突破する力はないのかもしれないなあ。

と、エナジーの話はこれ位にして。

機獣新世紀ゾイドの高速機は、[高速機は人気で売れる]という部分についてはメカ生体ゾイドの大陸間戦争時代と同じ考えだが、[高速機というだけではダメ。やっぱりデザインの魅力やアピールポイントも必須]という教訓が生かされた結果かもしれないなあと思いました。

そんなわけで、次はバトスト的な視点から見て行きたい感じです。また明日以降に。

ライガーのこと①

お便りを頂きましたのでその話題で。

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共和国が最終的にゴジュラスを捨ててライガーを選んだ理由が気になります。やはり、鈍重なゴジュラス系は使いづらかったのでしょうか?
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とのこと。ありがとうございます!
機獣新世紀ゾイドではそれ中心な感じになりましたね。

せっかくなのでメタ的な面とバトスト的考察の二種類から迫ってみたいと思います。
今日はまずメタ的な側面から。

機獣新世紀ゾイドはとにかくライガーが優遇されたイメージですね。
ライガーというか、より正しく言うなら「高速機」でしょうか。タイガー、ウルフ、サイクス、フォックスもなかなか。
あと恐竜型も高速戦闘が強調されましたね。

ただ機獣新世紀ゾイドの当初においては高速機の過度な重視は予定されていなかったと思います。
というのも、コロコロのゾイド復活前夜における記事を見ていると、





両軍のゾイドの代表格が「共和国軍:ゴジュラス」「帝国軍:アイアンコング」になっているからです。
(復活前夜においては両機ともMK-II量の仕様で写真掲載される事が多かった。またこの時期は共和国軍が反乱軍の扱いだった)

ゾイド復活がコロコロで最初に告知された号の記事は、

このポスターですが、ここではデスザウラーが最も目だっていますね。
逆にシールドやセイバーは特に目だっていない感じ。

発売日(再販日)の告知もゴジュラスでした。


これ。

バトストの初っ端も猛攻を受けながら孤軍奮闘するゴジュラス。
「最強」の名もゴジュラスが背負っていました。
多分、この時期はシールドライガーやセイバータイガーも活躍する・でも同じくらいゴジュラスやコングも活躍するという構成が予定されていたのではないかな。
いやしかし、オリンポス山への突入から高速機中心の見せ方がはじまるのですが。

やっぱりこれはアニメの影響なのかなーと思います。
機獣新世紀ゾイドはアニメとバトストの二本柱で展開しましたが、やっぱりアニメの方が影響力が高かったと思います。
そこでシールドライガーとコマンドウルフが鮮やかに毎週活躍したのだから、これはもう人気が集中したと思います。

アニメの影響が強いというのは、
・アニメだけ見ているユーザーは多い
・アニメとバトストを見ているユーザーも多い
・バトストを見ていてアニメを見ていないユーザーは少ない
という事があるんじゃないかな。
なにせコロコロを買わないと見れないバトストとテレビをつければやってるアニメでは影響力がやっぱり違う。
コロコロでゾイドに熱中しているユーザーならアニメもやっぱり見ている場合がほとんどだと思う。


ときに、2000円クラスのゾイドは[大型ならではの満足感][そこそこ高いがまだ手が出せる]という良いバランスにあって、一番売れるクラスだと聞いた事があります。
多分、アニメの影響と一番売れるクラスという要素が重なり、シールドライガーが超人気になった。ペアのコマンドウルフやライバルのセイバーも一緒に売れまくった。
そうなると、これらに生産を集中した方が販売数の予想や生産調整がしやすいという思惑が発生したのかも。

ところで何ゆえアニメで高速機が主役機になったか。
これはもう当時は[3DCGとアニメの融合]が手探り状態だったからだと思います。
シールドライガーのシールドアタックやブレードライガーのブレードアタックは動きとしてそれほど複雑じゃない。
新技術を使いながら作るアニメとしては歓迎されたと思う。
これらの動きは高速機の駆け抜ける動きがあってこそできた。

主人公機がゴジュラスタイプだった場合は、格闘戦で倒すことが必須になっちゃうので、毎回複雑な動きをしなきゃいけないし、相手の体格などにあわせて違う動きの格闘戦を描かなきゃいけない。
そんな理由からアニメではなかなか活躍に恵まれなかったと思います。

ゴジュラスはそもそそも動き以前の問題としてディティールが複雑すぎるので普通に動かすだけでもかなりの困難が付きまとったという当時の事情もあったみたいですが…。
ただ例外としてアイアンコングは重ゾイドながらツルットした外観と比較的人に近い体形が相まってそこそこ動かしやすく活躍できたのがラッキーだったと思う。

無印ゾイドの次作である所の/0の時は技術が蓄積していて、よりダイナミックな動きを魅せてくれていたと思います。
最終話の作画は圧巻ですが、それ以外の話でも多彩な動きがあった。
無印を悪く言うわけじゃないんですが、「またフィニッシュはこの技か・・・」という感じが多少あったのは否めないと思う。
/0の時は技術が蓄積していて多彩な動きができた。ただしこの時期には既にライガー路線が決定的だったから、主役機の選定はライガーという流れがそのまま継続されたと思います。


アニメが展開していた時、バトストはアニメにあわせて高速機を優遇していた。
アニメが一段落した頃には、既にバトストの描写では「常識を超えた機動力」とかが謳い文句の定番になっていたので、今更なかなか路線を変更する事も難しかったのかなーと思いました。

そんなわけで、メタ的な視点で言うと、
・元々はゴジュラス・コング路線でいく可能性もあった。
・アニメが予想以上の大人気になり絶大な影響を出した。アニメでは動き上の制約から高速機が主役であった。
・アニメにあわせるようにバトストも(少なくともコロコロのグラビア特集内のの扱いとしては)高速機を中核に据えた
のかなーと思いました。

メタ的な視点で考えたのは以上です。

バトストについて個人的には、アニメの影響を受けて高速機優遇をしたのは分かるのですが、あまりにも優遇しすぎて引っ込みの付かないところまでやったのは良くなかったなーと思います。
ある程度は軌道修正可能なようにしておけば、アニメ終了後に重戦闘ゾイドの強さを再度描きつつ評価しつつな感じに戻して・でも高速機もやっぱり重要だとという部分も描きつつ、要は各機の特性を活かしてバランスよく戦うんだよという所に持っていけたと思います。それがされなかったのは残念。
ゴジュラスギガやセイスモサウルスの辺りで重戦闘ゾイドの魅力を描く試みはあったんですが、当時はもはや高速機が何でも解決してくれるだろという感じの空気だったと思うので、イマイチ伝わらなかったと思う。

そんなわけで、今日はこの辺で。
今回はメタ的な視点からの個人的な見解でした。バトスト的な見解は明日以降に。

角流の系譜

本日はメガトプロスの試作機です。

メガトプロスのデザインスケッチはゾイド20周年の時の大ゾイド博でパネルに入れて展示されていました。


コチラ

デザインスケッチはバトスト、電ホビ、月刊ゾイグラ、イベント…。色んなところでチビチビ展示されているんですねえ。
(あと例外的な場所だと映画「どっちにするの」でマッドサンダーのスケッチが写るシーンがある…)

小出しにせずに全てまとめて本にでもまとめて欲しいのですが、難しいかなぁ…。
ダウンロードコンテンツでも良いので。
新世紀のスケッチはある程度の量が電ホビに掲載されましたが、メカ生体のものは本当に困難だからなあ。
(もっとも新世紀のものもまとめて本にして欲しい事は言うまでもない。電ホビに掲載されているとはいえ一覧で見れないのはやっぱり使いづらいのだ)

…トミーがタカラトミーになった際にも資料は引き継がれているのだろうか。
あるならぜひ検討していただきたい次第です。

さて線画です。


制式機とあまり変わりは無いんですが、鼻先のラインが少し違いますね。
制式機の方が広く開いている感じ。

ちな制式機はこちら。

ガトリングの可動域を確保する為に改定されたと思われる。

あと、主砲…角のビーム砲の形状が違う。制式機は単純な単装砲なんですが試作機は下側にレーザー測距儀(?)のようなものが付いている。
そういえば、メガトプロスの角ビーム砲って強いんですよね。側面から撃ったとはいえ、あのウオディックを轟沈せしめる位に。


大きさの差って、

こんなにもあるんやで…。
よほどピンポイント射撃だった…側面のコアに直結する位置を撃った事と、24ゾイドとしては異例なほどの威力があったからだと思います。

さて話を試作機に戻します。
今回、元にしたスケッチは完成形に極めて近い。
メガトプロスの特徴的な給弾パイプや脚部バンパーも既に描かれている。
開発スケッチといっても、かなり後期に描かれたものだと思います。

そいえばメガトプロスの開発中スケッチと言えば月間ゾイグラにも別のものが掲載されています。



これはかなり初期のものと思われる。
コメントでは角はカブトムシ的と書かれていますが、私は角と解釈されている部分は口なんじゃないかと思いました。
本スケッチはプロトケラトプス型に見える。

こちらの方は「プロトケラトプス型である=野生体が別種」という事からメガトプロスのバリエーションではなく全く別の機であると解釈しました。
コンペに落選した機体というような解釈です。
いずれ書きたいと思いますが、完成に至らなかった幻のゾイドという枠で捉えたい。

プロトケラトプスというと、ヴェロキラプトルと戦っている闘争化石が有名ですね。
角は無いけど口が強力である程度は戦闘的だったようだ。
なのでゾイド化するなら口を強力な武器として強調する事は必須だと思います。まさにスケッチの通り。

角竜はゾイドでは主にトリケラトプスかスティラコサウルスですが、プロトケラトプスやモノクロニウスなど特徴的で魅力的なものも多いので今後どんどん出るといいなあと思います。

そんなわけで、話がそれてしまいましたがメガトプロスの試作機でした。
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