2015エイプリルフールのネタバラシ

はい、そんなわけで今年も4/1です。



今年は我ながらちょっと弱かったなーと思います、すみません。
去年ほど手間をかけておらず荒かった。
以前からやってる「新バトスト完結編」は学年誌のラストバトルの号がなかなか手に入っていないので作れず…。
それと、今年は本の制作に全力を注いでいるので企画に時間をかけなかったというのもありました。

用意した画像の元と比べるとコチラ。

右が本物。
最新ゾイドはヘルキャットですが、そこを謎の新ゾイド・バルガにしたというわけです。

謎の新ゾイド・バルガのジオラマですが、もちろんありものの画像と合成。
「ありものの画像」とはいったい何か。気付きますでしょうか?
これ、下に敷いてるのはウルトラザウルスの全包囲攻撃のカットです。



ウルトラの位置に謎の新ゾイド・バルガを置いて隠してるんですね。

謎の新ゾイド・バルガは…、


メカ生体ゾイドと同時期に学研から出ていたキット「ロボゴロン」シリーズのキャタピラスです。

普段は丸いのですが、スイッチを入れると転がり…、


そして徐々に伸び…、


完全に伸びる。


そこから、もう一度丸まる。

これを繰り返します。
すごー。脅威のギミックを持ったメカダンゴムシなのであります。
リバセンでヴァルガを見た時、うぉロボゴロン!と思ったのは秘密。
しかし本当、先祖と言える存在じゃないかな。

ヴァルガは動力が中央でしたが、キャタピラスは最前面にあります。

装甲のディティールがいい感じですね。パネルラインの彫り方がモルガを発展させた感じに見えるのが良い。
その半面、


前面の内部メカが露出している部分は、シールで済まされているのは残念…。
ただ、このデザインがいかにも80年代的で魅力的でもありますね。


動力は電動です。

ギミックの構造ですが、これはなかなか面白いです。
基本的に、装甲は常に広がるように力が働いている。しかし、

各装甲がテグスで繋がっています。

球体状態は、テグスが完全に巻き取られた状態。ゆえに丸い。
スイッチを入れると…、モーターが回りテグスを緩めます。そうすると徐々に装甲が開かれ伸びてゆくというわけです。
更にモーターが回ると、今度は巻き取ります。そうするとまた、各装甲が収納され丸くなります。
ギミック派こんな風になっています。

見た目は似ていますが、ギミックの構造はヴァルガとは違いますね。

それにしても面白いギミックです。当時の記事を見ても絶賛されています。
ただ、難点は耐久性のなさです。
すぐに壊れる…。そのうえ部品が特殊であります。
一般的じゃないギアが使用されていて、現在では同じものを購入するのはほぼ不可能…。
修理には、代用品を購入の上、各部を削るなどして加工していく必要があるみたいです。
ゾイドのようにちょっと頑張ればすぐ修理出来る・・・ものではなく、かなり熟練したものが必要なようで、うーん、ちょっと大変です。


ロボゴロンは他にも二種類出てるようですが、特にタゴラスは構造が超特殊で修理困難なようです。
「転がる」という乱暴なギミックを持つので壊れやすい。
残念ながら現存するロボゴロンはほぼ全て動かない状態になっているようで…悲しい。

ギミックだけで言えばロボゴロンやバンダイのレボルトの様に凌駕するものもありますが、耐久性や構造を理解する楽しみ、メンテナンス性、そういったものを総合して考えるとやっぱりゾイドは凄いなーと改めて思います。
(ヴァルガはちょっと修理しづらいけど…)


ストーリー設定


ロボゴロンは生きているメカ。ゾイドの影響を感じる。


絵がやたらカッコいいです。


スペック的に言うと、モルガの方が強いかな?


というわけで2015のエイプリルフールでした。来年はもっとアツいのを作れるように頑張ります。

ただ、あれですね。
本文に書いていた、
「新型は常に最新の案から生まれるのではないという事です。ずっと以前に試みられていたものが、ようやく後の時代になって花開く…なんていう事も多いんだなぁと思っています」
っていう部分は、本当にそうなのかなーと思っています。

もちろん、昔のゾイドが未来のゾイドに影響を与えるという事もあります。しかしそれだけでなく、もっと広い視点で…、
傑作玩具は企業を越え多方面に影響を与えるという視点で考えると面白いのかなーと思いました。
当時の色んな玩具を見ていると、あぁこれがゾイドに影響を与えたのか。逆に、この玩具はゾイドの影響を受けているなというようなものがあって面白いです。

ロボゴロンの正確な発売年は不明ですが、85年と推測されます(85年発売の本に最新キットとして紹介されてるので)。
85年ごろ…、ゾイドが一気に延びてきていた年のアイテムということで、影響はあったと思います。

ゾイドにインスパイアされロボゴロン・キャタピラスが生まれる。
2008年、ロボゴロンに似たヴァルガが生まれる。
私はこういうのを見つけるのが好きです。

ゾイドはもちろんですが、それ以外にも様々な傑作を見つけていきたいなーと思います。

バルガ

新世紀ゾイドのバーサークフューラーは、

こんなスケッチから造られているそうです(電ホビ付録のゾイドブック2002より)。

ちなみにこれ、ジェノザウラー開発よりずっと前にかかれていたイラストだそうで。
ゾイドを研究していて、また資料を集めていて思うのは、新型は常に最新の案から生まれるのではないという事です。
ずっと以前に試みられていたものが、ようやく後の時代になって花開く…なんていう事も多いんだなぁと思っています。

そういえば、ゴジュラス9バリエーションにあった高速タイプ、あの姿勢は後のジェノザウラーのようです。
あの時代はああいった姿勢のキットが二足歩行という制約ゆえ出来なかった。しかし後の時代にそれが解消されようやく実現した・・・。
とまぁ、こんな視点で見てみると面白いですね。

最近話題のマスターピースも、もちろん新しい試みです。しかしどこか過去にヒントがあったのかな なんて考えたら見えてくるものがあるかもしれません。
それはムービングリアルゾイドであり、更にさかのぼればアイアンコングエヴォルツォーネであり…、更にさかのぼる事が出来るのかも。

さてさて、そんな過去から探る的な事で、最近なかなか凄い資料を発掘しましたので紹介します。
学年誌なんですが、残念ながら号は不明です。
というのも、切り抜きだけを購入したというもので…、今後国会図書館を利用するなどして該当する号を照合せねば…。

ま、それはさておき凄い資料というのは、

おおおお、なんだこれ。
一見、普通に帝国ゾイドのカタログに見える・・・んですが、下の方をよく見てください。



バルガて。
バルガて!!
リバセンのあいつの先祖!?

カタログの内容からして、アイアンコング以降サーベルタイガー以前の時期と推測される。
あとサイカーチスも載ってるから・・・、86年前半かな?

この時期にあの超ギミックが試作されていたとはね。
「バ」ルガっていうのがちょっと好き。ヴァじゃないのね。

頭部横の触覚みたいなのがちょっとシュールですが、デザインはなかなかいいんじゃないかなと思います。
ヴァルガよりもちょっとスッキリというか、この時代のゾイドらしいシンプルさがあります。

11月予定となっていますが、何らかの事情により中止になったようです。
やっぱりギミックかな?
この頃はHiゼンマイはまだない。小型のマイクロゼンマイのみの時代です。
いかにもパワーが足りなかったんじゃないかなあ。

こういうのが眠ったままにならず、いつか昇華されるというのは何ともアツいものがありますね。
まだまだそういうのがあるんじゃないかなぁと思います。

社内資料をかきあつめ、過去から学び新しきをプラスした次世代ゾイドをまだまだ期待したいです。









っていう事で、以上2015年のエイプリルフールでした。
ネタバラシ編に続きます。

2014エイプリルフールねたばらし

はい、そんなわけで、

今年のエイプリルフールのネタばらし いきます。

今年のエイプリルフールのネタは・・・、4/1の記事の通り、トミーのトイカタログを手に入れたぞ!という事でお届けしました。

毎年恒例で作っている新ゾイドバトルストーリー2完結編は、今年は使用する学年誌を手に入れられなかったので断念しました。
その代案でもあり、また今年はちょっと本気でだましにかかろうと思ったからです。

ちょっとやりすぎました。すみません。


~制作~


印刷し、カッターで余白を切り、


製本用の特殊なホチキスで止めます。


今回の企画の為に製本用の特殊ホチキスを購入した。
この辺の加減の知らなさがZoids ignitionであります。


ゾイド以外のページは残念ながら作っていません。


今回は、カタログ本のデータを作るだけじゃなくて、実際に「印刷し製本し」「その写真を撮る」という手間のかかる事をやってリアリティを出しています。

各ページも…

本物だ思わせるために、印刷したものをスキャナーで取り込んでいます。

なお構成に当たってバトストの写真は全て学年誌およびてれびくんからの抜粋。
手持ちの資料を総動員しました。
バトスト未掲載の写真が多いのは意図的です。


・・・あとこのページ

色々とゾイドのコダワリとかスタッフの事などが書いてありますが、内容自体はおおむね事実と思います。
というのも、実はこの部分は「STARLOG」など当時の雑誌のスタッフインタビューなどを元に構成しています。
そういった意味ではエイプリルフールネタですが、あながち外れているわけでもないというわけで。


という事で、今回のエイプリルフールですが、
改めまして
少しやりすぎました。すみません。

来年はもうちょっと抑え気味にいきます。
新バトストが来年こそ作れるといいなあ・・・。

あと、今年のエイプリルフールの最後に。
今回のカタログ本はエイプリルフール用のフェイクなんですが、長い間資料を探査している三式だから言える事、それは・・・
本当に資料は果てしないし、時に驚くようなものがあります。
まだまだゴロゴロしています。
だからきっとこんな資料もあるはずですよ。
本当のカタログもいずれ手に入れて紹介したいと思います。

ではまた来年のエイプリルフールをお楽しみに。

Toy Catalogue 1989

珍しいものを手に入れました。
なるほど、こういうアイテムも確かに存在するよなぁと思った次第です。
手に入れた喜びをかみ締めると同時に、資料収集の果てしない道を実感したものでもあります。

何かというとこういうものです。

じゃじゃじゃん。


TOMY TOY CATALOGUE 1989
当時のカタログ本です。
中身を見るに、多分当時のイベントで業者などの関係者向けに配布された冊子だと思います。
8月発売までの新製品が紹介されているようなので、多分、東京おもちゃショーで配布されたものだと思う。


「販売店、問屋様へ」と書かれているのが見えます。
そしてTOMYの位置に第注目です。
デッド・ボーダーが居る!

当時のトミー玩具カタログなのでゾイドが載っているのは当然なんですが、その扱いの大きさに驚き。
暗黒大陸編へシフトし、ゾイドもリニューアル。また更に飛躍を試みるべく大プッシュしていたのが分かる。

余談ですが、ゾイド以外だとトミカ、プラレール、ネンダーランド、空転戦士、ボードゲーム、モコリンペンなどが紹介されている。
モコリンペンなつかしすぎる。
ご存知でしょうか・・・。書いてドライヤーの熱風を吹きかけると、インクがモコモコ膨らんでくるという不思議なペンです。
紙だけじゃなく布にも書けるというのが強みで、モコリンペンでオリジナルのTシャツやハンカチを作ろう!っていうCMが当時よく流れてた(洗っても大丈夫らしい)。
クラスの女子がすごい確立で持ってたわぁ…。
モコリンペンはよく覚えてるんですが、まさかトミーだったとは。

さて余談は置いといて。ここからはお待ちかね、ゾイドのページを紹介します。
ゾイドのページは全部で6ページあり、なかなか贅沢なページ構成でした。
しかも、カタログというより「ゾイドの魅力やストーリーを紹介!」というようなノリで攻勢されており、凄く見応えがありました。
これは他の玩具にも共通する紹介方法で、当時、「製品単体の魅力をプッシュするのではなく、シリーズ全体の魅力をどう伝えるか、その上で単体をプッシュする」という方式だったのは興味深い。
個人的には回りくどいけど凄く良い事だと思う。


こんな感じで紹介されます。
カタログにこんな資料があったとは。あまりに予想外でした。

さて、そんな凄い資料だったのでスキャンしましたので、綺麗な画像でお届けします。

まず1ページ目


文章が凄く良い感じなので頑張って全て打ち直しました。以下本文。

1983年にスタートしたメカ生体ゾイドは、今年で7年目を迎た。
小さなゼンマイキット三種類からスタートしたゾイドは、いまやトミーを代表する大シリーズに成長している。
そして今なお、その成長は留まる事を知らず、加速し続けている。
玩具の寿命は年々短くなっていると言われる。その中で何故ゾイドは変わらない人気を博し、子供達の定番となっているのだろう。
長年、少年たちの心を掴んで離さないメカ生体ゾイドシリーズ。その魅力を紹介しよう。

メカ生体ゾイドは、LSIゲームに代表される電子玩具が普及し、最先端の玩具ともてはやされる中で始まった。
あえて時代に逆らい「手作りの良さを再認識しよう」を合言葉に、モノづくりにこだわりながら奮闘した。
それが最初のゾイドだった。
最初のゾイドスタッフはたった4人だった。それが今やシリーズの成功と共に増え、ゾイド開発部はトミー最大の大所帯となっている。
しかし今でも、最初の志は守られている。
「手作りの良さ モノづくりへのこだわり」
どんなに時代が移り変わろうとも、ゾイドがこの志を持ち続ける限り、子供たちの支持が得られるのだろう。


ゾイドのアイテム数は、関連アイテムまで含めると百に迫る。
これだけ多くのアイテム数を誇るシリーズは、他にはなかなか無いだろう。ゾイドの大きな強みだ。
アイテムは、メインシリーズのキットでは、お小遣いで買いやすい低価格小型キットから、クリスマスや誕生日に欲しい特大キットまで様々だ。

チョコボールやガムのオマケの、ミニサイズ簡易キットも多い。
また最近では、ファミコンやMSX2用のテレビゲーム界にも進出した。
LSIゲームへの反発から始まったゾイドが、最先端のテレビゲームに参入したのは一見奇異なように感じる。
しかしゾイドのアイテムは、今後ますます数を増やし、また幅も増えてゆくことだろう。
既にゾイドとしてこだわるべきものは確立した。その確かなものを持ち続けながら、しかし様々な時流に乗ることも怠らないからこそ、ゾイドは限りない成長を続けているのだ。

さて、ここまではオトナの目線でゾイドを見てきた。
ここからは、ゾイドを最もよく遊んでいるコドモの目線に切り替えよう。
子供の目線で見たゾイドは、どんな所が魅力的なのだろう。それは大きく4つの項目で示す事が出来る。




①DESIGN デザインの魅力
ゾイドが少年たちの心を掴んで離さない理由は、まず優れたデザインにある。
子供たちは生き物が大好きだ。「恐竜」「動物」「昆虫」などなど、身近なものから古代のものまで、幅広い動物がゾイドワールドには存在している。
そして少年は、メカも大好きだ。「自動車」「特急」「新幹線」そして戦車や戦艦、戦闘機といった戦うメカたち。
ゾイドのデザインは、生き物とメカが見事に融合している。
この事こそ、ゾイドが少年を惹きつけてやまない理由なのだ。

②MODELLING 組み立てる楽しさ
デザインの次に魅力的なのは、ゾイドが作る楽しさを持っている所だ。
ゾイドの箱を開けると、ぎっしりとパーツが入っている。ゾイドは組み立てキットなのだ。
一見難しそうに見えるが、実は組み立てはぐっと簡単なように設計されいる。
ニッパー等の工具さえあれば、小学校中学年くらいになれば、一人でも完成させられるだろう。
接着剤が不要な点も嬉しい。無機質なパーツが、組み立てる中で、組む人の温かさを持ってゆく。

③GIMMICK リアルな動き
ゾイド・キットは、全て動力を持っている。小型のものはゼンマイ式だが、大型のものはモーターで動く。
これもゾイドが少年たちを掴んで離さない大きな理由だ。
ぜんまいを巻く、あるいはスイッチを入れたゾイドは、まるで生きているかのように動き出す。
しかも、全てのゾイドがそれぞれ独特の動きを持っている。
例えばウルトラザウルスは自慢のキャノン砲を動かしながら歩くし、マッドサンダーはドリルを回転させながら歩く。

④STORY ストーリー展開
魅力的なゾイド・キットをより楽しめるよう、ゾイドは魅力的な世界を用意している。
舞台は地球からはるか6万光年の彼方、ゾイド星。
限りない宇宙への憧れを感じるステージで、ゾイドたちはパワフルにバトルを繰り広げる。
そして魅力的なステージを用意しただけではない。
実はそのステージは、感じるだけでは不十分だ。ユーザー自身が中に飛び込む事で完成するようになっている。
自分のゾイドをどう活躍させるか。少年はそこに熱中している。

ゾイドのストーリーは、今、大きな転換期を迎えている。
展開当初から続いた「帝国VS共和国」の戦いが、ついに共和国の勝利で集結した。
しかし新たなる第三勢力「暗黒軍」が参戦したのである。
次の頁からは、これまでの戦いの歴史を簡単に振り返ろう。


ずおぉ、もうこれだけでかなりいい感じ。最高の資料です。
ですが、本文の最後にあるように、そう!次のページからバトストも載っていました。
というか、既に画像でも示しましたね。
なんという事だろう。こんなところにもバトストがあったとは。
最も、ページの都合上、かなりダイジェストな感じではありました・・・が、それでも非常に分かりやすく、なおかつバトスト未掲載の写真も幾つかあったので非常に興味深く、また良い資料になりました。


3ページ目


ここでは、この星の戦いの歴史を大まかに解説しよう。中央大陸戦争の流れが分かると思う。
なお、ここに記したのは大局の推移のみである。
ここに記していない数多くの戦闘が行われた事は言うまでもない。
その事も踏まえ、熟読の上、今後の作戦に生かして頂ければ幸いである。

①戦いの星 ゾイド星 ZAC1980~2029
地球から遥か6万光年の彼方、ゾイド星。
ここゾイド星の中央大陸では、ゼネバス帝国とヘリック共和国の二大強国が、金属生命体「ゾイド」を戦闘用に改造し、日夜激しい戦いを繰り広げていた。
戦いは初期の頃は小規模であったが、地球からの移民船「グローバリーⅢ」が飛来した事で、メカの性能が一気に進歩し、苛烈な総力戦になったのであった。

②無敵 ゾイドゴジュラス ZAC2029~2032
初期の頃、共和国軍で最も活躍したのは何といってもゾイドゴジュラスだ。
無敵の格闘力と驚異的な頑丈さを持つ最強ゾイドであり、抗し得る帝国ゾイドは皆無であった。
帝国最強のレッドホンが複数でかかっても返り討ちにする程であり、無敵神話を築く程であった。
その上、共和国軍は巨大飛行ゾイド・サラマンダーの開発に成功した。
空から攻めるサラマンダーに、帝国軍は有効な手を打てずにいた。
戦いは共和国の勝利に終わるかに思えた。

③帝国の逆襲 ZAC2032~2036
ゼネバス帝国軍は、ついにゾイドゴジュラスに匹敵する巨大ゾイド・アイアンコングの開発に成功した。
対ゴジュラス用に留まらず、長距離ミサイルを持ち、サラマンダーにも対抗可能であった。
アイアンコングの出現で、帝国軍は戦線を一気に押し戻した。
続いて、帝国軍は画期的新鋭ゾイド・サーベルタイガー就役させた。
このゾイドは信じられないような高速高機動を誇り、大活躍を見せた。
戦線は次第に帝国有利に傾いてゆくかに見えた。

④史上最大のゾイド出現 ZAC2037~2039
共和国軍は、かねてから開発していた史上最大のゾイド・ウルトラザウルスの開発を完了させた。
絶大な威力を誇る巨大なウルトラキャノン砲と、部隊を統括する指揮管理能力を持ち、陸・海で運用できた。
この画期的な戦略級ゾイドの出現によって、帝国軍は大混乱に陥り、ついに崩壊を始めた。
共和国軍はゼネバス帝国攻略を本格的に開始した。
ある部隊は海を越え、またある部隊は中央山脈を突破し、ゼネバス帝国首都を目指し進撃していったのである。


バトスト未掲載の写真の宝庫です。これは凄い。
コング部隊、かっこいいなぁ・・・。マニアックな方は、奥に居る機体がハンマーロック改造の限定型である事に気づかれたし。

コングを巨体でもって踏み潰すウルトラもすげぇ。まさにすげえ・・・という感じ。
この辺の写真はバトストに未掲載になったのが惜しいなぁ…。


4ページ目。

⑤第一次中央大陸戦争終結 ZAC2039~2040
ウルトラザウルスの活躍で、共和国軍の進撃は順調に進んだ。
ついにゼネバス帝国首都も攻略され、共和国の旗がひらめいた。
しかし生き残った帝国残党による必死の抵抗もあり、ゼネバス皇帝は、追撃を振り切り中央大陸を脱出する事に成功した。
皇帝を乗せたシンカーは中央大陸を離れた。
目指す先は、中央大陸より遥か北にある大陸「暗黒大陸」であった。
ゼネバス皇帝は、この未知の大陸に渡り、軍備を再編させ、再び戻ってくるつもりなのだ。

⑥ゼネバスの逆襲 ZAC2041~2042
中央大陸にゼネバス皇帝が帰ってきた。
軍備再編を完了させ、強力な新型ゾイドと士気・練度共に最高の兵士を率いて。
中央大陸への帰還は、作戦名「D-DAY上陸作戦」と名付けられ、大陸北西のバレシア湾への奇襲上陸作戦で幕を開けた。
突然の奇襲と強力な新型ゾイドに押された共和国軍は混乱し、終始圧倒され続けた。
帝国軍の作戦は見事成功した。
ここに第二次中央大陸戦争が幕を開けた。
上陸作戦の後、帝国軍は各地で電撃戦を敢行、あっという間に大陸の西側を制圧した。

⑦共和国軍の反撃 ZAC2042~2044
帝国軍の猛攻は、いぜん続いていた。
しかしここへきて、共和国軍はようやく反撃体勢を整えた。
サーベルタイガーを越える新型超高速ゾイド・シールドライガーが戦線に登場し、帝国軍の進撃を喰い止めた。
戦線は再び一進一退を繰り返す互角の形相をみせた。
この状態はしばらく続くかに思えた。
しかし共和国軍は、帝国軍がウルトラザウルスを越えるゾイドを開発しているとの情報をキャッチした。
その情報に共和国軍は恐怖した。

⑧死の恐竜、誕生 ZAC2044
帝国軍は、ついに新型巨大ゾイド・デスザウラーの開発に成功した。
ゴジュラスを片手で放り投げる圧倒的な格闘力に加え、あのウルトラザウルスが一瞬で戦闘不能になる荷電粒子砲の砲力を持つ、史上最強ゾイドであった。
デスザウラーは各地で無敵の活躍を続け、両軍の力関係は一気に変わった。
あらゆる共和国ゾイドが挑み、そして敗れた。
圧倒的な力を前に、共和国軍は首都の放棄を決定し、撤退を開始した。
これによりヘリック共和国首都は陥落、帝国の旗がひらめいた。


このページも未掲載なのが多い。
ゴジュラスが限定コングを倒している…。
アタックゾイドがフォローされているあたりが細かくて良い感じです。
あと、デスザウラーVSウルトラのは、トビーデスVSエリクソンウルトラの別角度かな…?


5ページ目。

⑨共和国軍、ゲリラ戦開始 ZAC2044~2048
首都を放棄し各地へ撤退した共和国軍は、圧倒的に不利な状況の中、ゲリラ戦で帝国に戦いを挑んでいた。
反抗作戦は、デスザウラーとの交戦を視野に入れた新型ゾイド・ディバイソンの登場で本格化した。
各地で共和国軍が活動を再開した。
しかし、ディバイソンはデスザウラーによく抗したが倒すには至らず、あいかわらず帝国有利な戦況は同じであった。
見通しは暗いままであった。
しかしそんな状況の中、正面からデスザウラーを完全に攻略出来るゾイドの開発が、本格的に開始された。

⑩雷神、マッドサンダー登場 ZAC2048~2051
共和国軍は、ついにデスザウラーを越える新型最強ゾイド・マッドサンダーの開発に成功した。
期待通りの能力を発揮したマッドサンダーは、デスザウラーを撃ち破った。これにより共和国軍は勢いづいた。
一気に共和国首都を奪還し、勢いそのまま帝国への侵攻を開始し、順調に攻略を進めた。
浮き足立った帝国軍はもはや抗する事が出来ず、各地で敗走を重ねた。
ついに帝国首都も攻略され、二度目の陥落を迎えた。帝国軍の運命は、もはや風船の灯火であった。

⑪暗黒軍の出現 ZAC2051
残存する帝国軍は、ゼネバス皇帝と共に中央大陸北西に浮かぶ小島・ニカイドス島に集結し、最後の戦いを挑んだ。
共和国軍は同島攻略部隊を結成し、上陸作戦を開始した。

ここへきて、両軍の兵力差は絶望的になっていた。上陸も成功し、島の攻略も着々と進んだ。
戦いは共和国軍の完全勝利に終わるかに見えた。
しかし予想だにしない事態が起きた。
見たこともない、謎の黒いゾイドが出現し、共和国軍に戦いを挑んできたのである。
謎の敵に、共和国軍は大混乱に陥った。

黒いゾイドを扱うのは暗黒軍。かつてゼネバス皇帝が助けを求めた暗黒大陸に住まう、未知の軍である。
ゼネバス皇帝は、敗戦を目前にむかえ、暗黒大陸への援助を再び求めていた。
しかし暗黒軍は、密かに中央大陸を監視し、機を伺っていた。
両軍が長引く戦いで疲弊した時を狙い、中央大陸への侵攻を企てていたのである。
今、第二次中央大陸戦争は終結し、新たなる大陸間戦争が幕を開けた。


暗黒軍を率いるのはガイロス皇帝である。彼は帝国兵と帝国ゾイドの全てを自軍に吸収し、ヘ
リック共和国に戦いを挑んだ。
はたして暗黒軍の実力とは? 共和国軍はどうなってしまうのであろうか!?
ゾイドは今、
未知なるバトルステージへ突入したのである。


こちらも未掲載写真が多い。
ゲリラ戦開始のところの写真は良いですね。ディバイソンとサーベルが、それぞれ勢い良く敵を突き破っている。
互いの戦力が均衡しているようなコマ割に見えて良い感じ。

そしてマッドはカッコ良過ぎる。この辺もバトストに掲載されなかったのが惜しすぎる…。
暗黒軍の出現の所では、デストゲラーがやられています。レアなゾイドの戦闘シーンが…。
あと、マッドを撃つダーク・ホーンも…。
この時期のマッドはこういう役も多かった…。


6ページ目。

このページはまさにカタログという感じ。
ただ新製品に関してはジオラマ写真になっているのがニクい。
カノンフォート活躍しているではないか。そんなところも嬉しい。
シルエットで紹介されているのはジーク・ドーベルとハウンドソルジャーのようだ。
マニアックですが、ヘルブレイザーとクロスソーダーが無い。
この装備はだいぶ後になってから付けられることが決定したのだろうか?


という感じで実に良い資料が手に入りました!
ストーリーはダイジェストですが、ダイジェストであるがゆえに入門用としても使えそうな分かりやすい内容でGOODです。
ストーリーもですが、最初の見開きページの説明も実に良い感じ。
色んなところで熱いものを感じるカタログでした。
今の公式の方にも見直して欲しいカタログだなあ…。

それにしても、これは他の年のも探さねばなりません!

今年の恒例バトスト

はい、今年もこの日がやって参りました。
という事で、
今年はさすがに3年も同じネタをやっているので、最初からネタばらしをした上で書きます。


2011年から、毎年4月頭に、集めた学年誌を基に、暗黒大陸編のバトストを勝手に作っています。


「何でバトスト最終巻は出なかったかなぁ…。本当惜しいなぁ…。欲しいなぁ…」と、ずっと思っていて…、
その思いもあり、せめて学年誌を収集するようになり、
そうしていたら、「せっかく学年誌が集まってきたから自分で作ろう」と思うに至り。

それ以来、4/1に、4ページずつ勝手なバトストを作っては掲載するのがZoids Ignitionの恒例行事となっております。

さてそんな前置きで、今年もこのタイミングがやって参りましたので、一年間お待たせしました!
2011年に製作した最初のページから今回製作した最新ページまで、全て掲載します。

-2011年製作分-
110401g.jpg
※クリックで拡大

中央大陸、共和国領のバレシア軍港はおだやかな朝を迎えようとしていた。
しかし基地のレーダーが暗黒大陸から飛行してくるゾイドの姿を捉え、けたたましいサイレンの音を鳴らし、静寂は一瞬で立ち消えてしまった。
そのゾイドは魔の怪鳥、ギル・ベイダーだった。
湾内に置かれていたウルトラザウルス、ゾイドゴジュラスが直ちに自動迎撃システムに切り替わり、激しい対空砲の嵐をギルに浴びせかける。
しかしギル・ベイダーはひるむことも無く一気に高度を下げ、猛烈な勢いでウルトラの側を飛び去った。
その風圧で海は荒れ、ウルトラの巨体が天に舞い上がる。
続いてゴジュラスも吹き飛ばされ、一瞬にして湾内の部隊は壊滅してしまった。

前年、ギル・ベイダーを完成させた暗黒軍は勢いに乗り、このところ連日のように中央大陸を襲撃していた。
マッドサンダーやサラマンダーF2の力をもってしても防ぎきれないギル・ベイダーの恐るべき能力に、共和国軍はかつてない恐怖を覚えていた。
共和国大統領のヘリックは、暗黒大陸に潜む恐怖の皇帝ガイロスの姿を思い身震いし、何とかしてこの状況を打開しなくてはと固く決意していた。
そしてその決意は今、新型ゾイドの完成という形を持って現実になろうとしていた。
ギル・ベイダーに唯一対抗可能な共和国最新鋭ゾイドであるオルディオスの量産体制が整い、急ピッチで生産が開始されたのだ。

ギル・ベイダーの襲撃に、完成したばかりのオルディオスが勇ましく飛び立ち、今、軍港に到着した。
共和国軍はようやく、ギル・ベイダーに対抗する力を得つつあった。


オルディオスはギル・ベイダーに向けて一気に加速すると、サンダーブレードの強烈な一撃を浴びせた。
最高速度では劣るものの、加速ではオルディオスはギルを凌ぐ。
ギル・ベイダーのツインメイザーが粉々に吹き飛んだ。


ツインメイザーを破壊されたギルは、怒りに燃えてオルディオスを迎撃する。
最高速度で勝るギルは、ジリジリとオルディオスとの距離を縮めてきた。
しかしオルディオスのパイロットは、その事は承知の上だった。
オルディオスは、あるポイントへとギルを誘導していた。



110401i.jpg
※クリックで拡大

低空を飛ぶギルがビームスマッシャーの射程に捉えようとした瞬間、ビルをぬって改造ゴジュラスが現れ、必殺のレーザーネットをギルに浴びせた。
レーザーネットはギルを覆い、がんじがらめに締め付けた。
しかし怪力を誇るギルは、機体を揺さぶり強引に飛び立とうとした。
頑丈なゴジュラスのボディーがギシギシと嫌な音を出し始めた。
しかしこの瞬間が、オルディオスに貴重な反撃の時間を与えた。
反転し、一気にギルへ向け再加速する。


頭部のサンダーブレードにエネルギーを最大限に送り込む。
瞬間、オルディオスの前方の空気が、あまりの電磁波に耐え切れずに激しい音を立てる。
そのままギルに突っ込み、巨大な翼に必殺の一撃を叩き込んだ。

頑丈なギルの翼がバラバラになってはじけ飛ぶ。
しかしゾイド生命体の生きていたギルは、体制が不利と見るや緊急用ロケットエンジンを点火し、暗黒大陸へ逃走していった。
からくも中央大陸は守られたが、オルディオスには、もう追撃するだけのエネルギーは残されていなかった。

この年、共和国軍はオルディオス、バトルクーガー、ゴッドカイザーなどの新鋭機を次々に完成させ、ようやく対ギル・ベイダーの戦術を確立させつつあった。
また同時に、貴重な犠牲から得た戦訓により、ゴジュラスはじめ共和国の従来機も、対暗黒軍用に次々改造されパワーアップを果たしていた。
しかし同時に、正面からギルを倒せる共和国ゾイドが居ない事も確かであった。
また、オルディオスはじめ新鋭機がそろってかかれば、ギルを迎撃することは難しくなくなっていた。
しかし驚異的なパワーを誇るギルに、いつも手痛い被害が出るのは確かであり、またいつも撃墜に至らず取り逃がしている事も事実だった。

共和国軍は、オルディオスの増産を続ける一方、何よりギルを超えるゾイドの開発を急いでいた。



-2012年製作分-
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オルディオス始め、強力な新生共和国ゾイドは、着実に暗黒軍を追い詰めていった。
空ではバトルクーガーが機動力を遺憾なく発揮し、地上ではゴッドカイザーの格闘力がものを言った。
オルディオス隊と連携し、ゴジュラスやマッドサンダーなど、既存の部隊の活躍も、再び勢いを戻していた。
一時期、中央大陸への侵入を許した共和国軍であったが、その勢いはもはや、暗黒最強のギル・ベイダーの力をもってしても、防げなかった。

全軍からも、もはやギル・ベイダーは決して勝てぬ敵ではないという意識が芽生え、士気もいよいよ高まっていった。
ここへきて、共和国軍総指令のヘリックは、重大な決断を下した。
「この勢いに乗じ、一気に暗黒首都・ダークネスを攻略せよ」
その言葉は全ての兵士が待ちわびた言葉だった。
「大統領、作戦は?」
湧き上がる歓声と質問に、ヘリックは作戦内容を説明した。
「オルディオス隊を前面に置き、ギル・ベイダーを絶対に阻止する。ギルさえ居なければ、マッドサンダーとガンブラスターの陸戦部隊が我が軍に勝利をもたらすであろう」
ひときわ歓声が大きくなり、ヘリック自身も思わず笑みを浮かべた。
同時に、思わず湧き上がる思いを抑え切れなかった。
弟ゼネバスがもし本当に生きているのなら……、
それは、数日後に分かるだろう…。
ヘリックは自身に言い聞かせ、作戦決行の合図を全軍に送った。


しかしこの時、ヘリックは、いや共和国の誰も知らなかった。
暗黒軍は早くも、対・オルディオス用ゾイドを完成させていたのだ。
ギル・ベイダーに続くドラゴン型として登場したゾイドは、名をガン・ギャラドといった。

飛行速度でオルディオスを凌ぎ、機動力でも互角を誇った。
火炎放射器やハイパー荷電粒子砲といった強力な火器に加え、キラークローやゴッドテイルと格闘用兵装も充実していた。
また何よりの特徴は、機体を飛行形態から格闘形態へ瞬時に変形できる事であった。
これにより空戦は勿論、地上での戦闘も強力なものになっており、その能力はマッドサンダーを以ってようやく互角という程であった。

戦場に登場したガン・ギャラドは、一直線に共和国部隊に襲い掛かった。
オルディオスでようやく互角といった呈で、他のゾイドはことごとく敗れ去った。
再び、ガン・ギャラドを護衛につけたギル・ベイダーが戦場に現れ、共和国軍の作戦は、脆くも崩れ去ろうとしていた。

暗黒軍皇帝ガイロスは、ガン・ギャラドの能力に自信を持ち、密かに決戦を決意した。
「共和国軍はひるんだ。今こそ機は熟した」
しかし彼には一つだけ、心配な事があった。
それはかねてより噂された、オルディオスとは別の、共和国新型メカの事であった。

-共和国が秘密基地で、ギル・ベイダーを超える超巨大ゾイドを作っている-
戦場では尽きない噂話で、彼自身本気にしていたわけではなかった。
だが幾多の死線を乗り越えてきたガイロスの本能は、この件を放置する事を許さなかった。
ガン・ギャラドを主力とした特殊部隊が編成され、共和国秘密基地へ襲い掛かろうとしていた。

共和国の島々に点在する無数の基地が、次々に狙われた。
成果は少なかった。
しかしそんな中、ついに有力な情報を暗黒軍はキャッチした。
偵察部隊として、密かに敵地に潜入していた隠密用ガル・タイガーが、かつてない規模の電力を使用する海底基地を発見したというのだ。
ついに、ガン・ギャラドは、共和国新型メカが開発されている、秘密基地への潜入を開始した。

海底基地へ進入するとすぐ、オルディオスを中心とした基地守備隊の精鋭がガン・ギャラドに襲い掛かった。
しかし火炎放射を広範囲に吐き出し、敵をひるませる。
今は敵を倒す必要は無い。
この隙に奥に忍び込み、噂される新型メカの情報を持ち帰る事が、課せられた任務なのだ。


敵を突破したガン・ギャラドとガル・タイガーが猛スピードで基地内を駆け抜ける。
混乱する共和国軍は、いまだに反撃の準備を整える事が出来ない。
勝利の女神は、暗黒軍特殊部隊に微笑みつつあった。


突然、目の前に守備隊のゴジュラスが現れた。
思わず立ち止まり、ハイパー荷電粒子砲を発射するガン・ギャラド。
だが弾はゴジュラスをそれ、基地格納庫の壁にぶち当たった。
破壊された壁から、濛々と煙が立ち昇り、たちまち一切の視界が防がれてしまった。



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奪われる視界の中、偵察型で赤外線装置を持つガル・タイガーが、格納庫の中へ飛び出した。
しかしそこで見たものは、既に完成し動き出した、あまりにも巨大なゾイドの姿だった。
絶叫に近い緊急通信が聞こえる。
「未確認共和国ゾイドを発見!しかしその姿は予想よりはるかに巨大で…」
それきり、ガル・タイガーの交信はプツリと途切れた。

共和国最終兵器-キングゴジュラス-は、あやうい所で起動に成功していた。
「ここが暴かれるとは予想外だったが、無事撃退出来て良かった」
「戦った後ですが、機体に異常は一切ありません。このまま戦えます」
「うむ。しかし、先の一大作戦が失敗した時の事を思って進めさせたこの開発だったが、見事役に立ったな」
「こいつはどんな敵にも負ける事はありません。最強の機体です。ご武運を、ヘリック大統領」

秘密基地でキングゴジュラスの開発指揮を執っていたヘリック大統領は、満足げに頷くと、そのままコックピットへ再び座った。


ヘリック大統領の乗る共和国最終兵器・キングゴジュラスは、海中基地から単機で浮上。
そのまま暗黒軍首都への進撃を開始した。
先の一大作戦で、共和国の精鋭は壊滅した。
あまりにも多い犠牲を前に、もはや次の作戦では自らが果てるまで、ヘリックは戦う覚悟であった。


群がる暗黒軍を片っ端から叩き潰す。
鬼神の如き強さ。
いつしか、キングゴジュラスの後には、わずかに残存した共和国部隊も続いていた。
「大統領、お供します」
いよいよ、本当の最終決戦が始まろうとしていた。


-2013年製作分-
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ついにキングゴジュラスを先頭に、共和国残存部隊が暗黒首都へ向け、進撃を開始した。
暗黒軍は突然の事態に混乱を極めた。

強力な軍団とはいえ、せいぜい少数に過ぎない。
時間をかければ、敵の懐で倍する数の敵に囲まれてしまうだろう。
しかし今は、敵もこちらの勢力をつかめてはいない。
なにしろ通信をする間もなく片っ端からその巨体の餌食となる。
残存したキングゴジュラスの他のゾイドも、決死の勢いで怯ま
ず暗黒軍を襲った。


キングゴジュラスは、無敵の力を発揮した。
混乱の助けもあり、勢いは俄然共和国にあった。
だが暗黒軍も必死だ。
ついに最新鋭のアイス・ブレーザーを投入し、圧倒的な機動力で距離をつめてきた。

共和国の度のゾイドも補足出来ない。
凄まじいジャンプ力で、キングゴジュラスに迫った。


懐に飛びこまれてはたまらない。
至近距離から強力なビーム砲を浴び、さしものキングゴジュラスもぐらついた。
そこへガン・ギャラドが狙いを定める。
しかしヘリックは焦らず命令した。

「全友軍機、直ちに衝撃に備えよ」
言うや、キングゴジュラスが強烈な絶叫をあげた。
スーパーサウンドブラスターの強烈な音波が放たれる。
直撃を受けたガン・ギャラドは、バラバラになって弾けとんだ。

周辺の暗黒軍ゾイドも、その余波を受け一様にダメージを受けている。
「予想以上の威力のようだ。友軍機に被害は無いか?」
「ショック体制をとっていたので何とか。しかし大統領、耳栓をする間はなかったもので、キンキン言っております」
「威力は申し分ないが、やはりエネルギー消費は激しいな…。出来る限り使いたくは無かったが…」

鬼神のごとき強さを発揮する共和国最終兵器・キングゴジュラスとはいえ、もはや補給することもままならない。
だが既に、進むことしか道は残されていないのだった。
スーパーサウンドブラスターでダメージを受けた暗黒ゾイドは、その動きが鈍っている。

今や無敵の機動力を発揮したジーク・ドーベル、ガル・タイガーは弱りきり、シールドライガーに仕留められ、残る陸上ゾイドはマッドサンダー、ガンブラスターによって駆逐された。

「今のところ味方に被害無し」
「ギルが居なかったのが幸いだった…」
ヘリックは、この戦いの幸運に感謝した。
だが、首都へ近づくにつれ、ヤツは必ず現れるだろう。

その時、味方はどうなるのだろう…。
「首都は目前だ。このまま進む」
休む間もないまま、共和国部隊の進撃は続いた。


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日が沈み、月が辺りと照らす頃、ようやく暗黒首都が見えた。
首都周辺には、ギル・ベイダー、そして新鋭のデス・キャットが多数配備され、共和国部隊の侵入を阻んでいた。

さしものキングゴジュラスも、これを全て撃破する余力は無い。
ヘリックは危険な賭けに出た。
「……ウルトラザウルス以外の機は、全てゾイドを自動操縦に切り替え、暗黒首都へ向け直進させよ」
「大統領…、それは」

残存部隊全てを囮にした大胆な作戦だった。
「残った兵は全てウルトラで中央大陸へ脱出せよ。最終決戦は私一人でつける」
もはやヘリックは、キングゴジュラスに乗り続け、ただ一人でこの戦争を終わらせるつもりだった。

「大統領。自動操縦のゾイドに大した時間稼ぎは出来ません。それより、俺たちが乗ってゾイド共々生き延びて見せますよ」
兵たちから声が上がった。
「どう転ぶにせよ、最後までお供させて下さい」

ついに共和国の最終作戦が決行された。

夜明けと共に共和国部隊が動いた。
残存ゾイドが囮部隊を堂々編成し、出撃準備を整えた。
かしこまった敬礼が終わると、囮部隊は、朝焼けの日を全身に受けながら、
暗黒首都へ消えていった。
ヘリックはそれをいつまでも眺めた。

やがて巨大だったゾイドの姿は点のように小さく写り、最後まで見えていたウルトラザウルスの長い首さえ見えなくなると、ヘリックは思わず伏せた。
だがひとしきり終わると、決意を固めてキングゴジュラスのコックピットに改めて座り、目の前を見るのだった。


キングゴジュラスから離れた共和国部隊は、わざと見つかりやすいよう、派手に暴れた。
すぐさまギル・ベイダーを中心とした強力な暗黒軍が駆けつけ、交戦に入る。
キングゴジュラスのいない部隊は、次々にやられる。
だがこの敵の数、強さ。
囮部隊が、見事にその役割を果たしている何よりの証拠であった。


一方、キングゴジュラスは、がら空きになった暗黒首都を突き進んだ。
巨大な機体だが、単機なら隠密行動も易い。
だが首都のガイロス宮殿に差し掛かったとき、不意にレーダーが警告音を発した。

眼前に巨大ゾイドが迫っていた。
デスザウラー…?いや、背中にギルの翼を装備した改造型だ。

そのゾイドの名はギルザウラー。
暗黒軍が開発した究極の改造ゾイドにして、皇帝ガイロス専用機であった。


本当にメカ生体ゾイドのバトスト完結編が出なかったのは惜しい限りだなぁ…と思うばかりです。

エイプリルフールネタバラシ

はい、そんなわけで。

今年は、去年本気でエイプリルフールやりすぎてしまったので、押さえ気味にやりました。
この記事がネタばらしです。

去年のネタの続きで作っています。
同じネタで挑んだ今年のエイプリルフールだったので、本気でだまされた方はほとんど居なかったのではないかと思います。
(分からない方がいましたら、2011年の4/1の記事を参照してくださいませ。

新ネタでも良いかなーとは思ってたんですが、気に入ったネタだったので、続きという形で行いました。


制作記事

こちらの元ネタは、小学二年生9月号の記事より。
暗黒軍部隊が共和国海中基地を襲撃するエピソードを改定して作っています。

苦労した点ですが・・・、



この2ページから作ってるんですが、見開きページの関係で、ガン・ギャラドが切れてしまってます。
これを違和感無くひっつけるのが、地味に手間かかっています。

あと、実は一番苦労しているのはここです。

後のページのドラえもんが映っとる…。

スキャンすると、白い部分は裏の絵が透けてしまうんですね…。
これを修正するのはしんどかったです。


このページも、小二の9月号の記事より抜粋したものです。
ただ小さい写真は、小二10月号と、小三10月号よりの抜粋です。

個人的に、この部分のテキストは自分で気に入っています。
ヘリックが単機突撃し、共和国残存部隊が続く感じ。


去年の記事では、こういった文字は、上から爆発のエフェクトをかけてごまかしていました。


しかし今回は、字だけを消すように修正していたり、技術的進化が伴ってる感じがします。
その辺が見所…?


しかし終わってみて思うのは、やはりエイプリルフール。
去年並みに本気でだましにかかっても良かったかな…と思わなくも無い…。
来年はリベンジしてみようかな…?

歴史が動く瞬間

以前、こちらの記事を書いたことがありました。
今思い返しても興奮せずには居られない。

学年誌の付録として手に入れた、幻の新ゾイドバトルストーリー2巻、メカ生体ゾイドバトルストーリー完結編の話です。
諸般の事情があり(ZAOD展示会の慌しさなど)、なかなかスキャンして画像を綺麗にして皆さんにお見せできる機会が訪れなかった事、お詫びいたします。

しかし今回ようやく、スキャンして綺麗な画像をお届けできる準備が出来ましたので、UP致します。


さて前回は、全12ページある新ゾイドバトルストーリー2巻、メカ生体ゾイドバトルストーリー完結編の内、前半1/3にあたるの4ページを掲載していました。

一応、もう一回掲載しておきます。


クリックせよ!
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中央大陸、共和国領のバレシア軍港はおだやかな朝を迎えようとしていた。
しかし基地のレーダーが暗黒大陸から飛行してくるゾイドの姿を捉え、けたたましいサイレンの音を鳴らし、静寂は一瞬で立ち消えてしまった。
そのゾイドは魔の怪鳥、ギル・ベイダーだった。
湾内に置かれていたウルトラザウルス、ゾイドゴジュラスが直ちに自動迎撃システムに切り替わり、激しい対空砲の嵐をギルに浴びせかける。
しかしギル・ベイダーはひるむことも無く一気に高度を下げ、猛烈な勢いでウルトラの側を飛び去った。
その風圧で海は荒れ、ウルトラの巨体が天に舞い上がる。
続いてゴジュラスも吹き飛ばされ、一瞬にして湾内の部隊は壊滅してしまった。

前年、ギル・ベイダーを完成させた暗黒軍は勢いに乗り、このところ連日のように中央大陸を襲撃していた。
マッドサンダーやサラマンダーF2の力をもってしても防ぎきれないギル・ベイダーの恐るべき能力に、共和国軍はかつてない恐怖を覚えていた。
共和国大統領のヘリックは、暗黒大陸に潜む恐怖の皇帝ガイロスの姿を思い身震いし、何とかしてこの状況を打開しなくてはと固く決意していた。
そしてその決意は今、新型ゾイドの完成という形を持って現実になろうとしていた。
ギル・ベイダーに唯一対抗可能な共和国最新鋭ゾイドであるオルディオスの量産体制が整い、急ピッチで生産が開始されたのだ。

ギル・ベイダーの襲撃に、完成したばかりのオルディオスが勇ましく飛び立ち、今、軍港に到着した。
共和国軍はようやく、ギル・ベイダーに対抗する力を得つつあった。

②オルディオスはギル・ベイダーに向けて一気に加速すると、サンダーブレードの強烈な一撃を浴びせた。
最高速度では劣るものの、加速ではオルディオスはギルを凌ぐ。
ギル・ベイダーのツインメイザーが粉々に吹き飛んだ。


ツインメイザーを破壊されたギルは、怒りに燃えてオルディオスを迎撃する。
最高速度で勝るギルは、ジリジリとオルディオスとの距離を縮めてきた。
しかしオルディオスのパイロットは、その事は承知の上だった。
オルディオスは、あるポイントへとギルを誘導していた。

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クリックせよ!
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低空を飛ぶギルがビームスマッシャーの射程に捉えようとした瞬間、ビルをぬって改造ゴジュラスが現れ、必殺のレーザーネットをギルに浴びせた。
レーザーネットはギルを覆い、がんじがらめに締め付けた。
しかし怪力を誇るギルは、機体を揺さぶり強引に飛び立とうとした。
頑丈なゴジュラスのボディーがギシギシと嫌な音を出し始めた。
しかしこの瞬間が、オルディオスに貴重な反撃の時間を与えた。
反転し、一気にギルへ向け再加速する。


頭部のサンダーブレードにエネルギーを最大限に送り込む。
瞬間、オルディオスの前方の空気が、あまりの電磁波に耐え切れずに激しい音を立てる。
そのままギルに突っ込み、巨大な翼に必殺の一撃を叩き込んだ。

頑丈なギルの翼がバラバラになってはじけ飛ぶ。
しかしゾイド生命体の生きていたギルは、体制が不利と見るや緊急用ロケットエンジンを点火し、暗黒大陸へ逃走していった。
からくも中央大陸は守られたが、オルディオスには、もう追撃するだけのエネルギーは残されていなかった。

この年、共和国軍はオルディオス、バトルクーガー、ゴッドカイザーなどの新鋭機を次々に完成させ、ようやく対ギル・ベイダーの戦術を確立させつつあった。
また同時に、貴重な犠牲から得た戦訓により、ゴジュラスはじめ共和国の従来機も、対暗黒軍用に次々改造されパワーアップを果たしていた。
しかし同時に、正面からギルを倒せる共和国ゾイドが居ない事も確かであった。
また、オルディオスはじめ新鋭機がそろってかかれば、ギルを迎撃することは難しくなくなっていた。
しかし驚異的なパワーを誇るギルに、いつも手痛い被害が出るのは確かであり、またいつも撃墜に至らず取り逃がしている事も事実だった。

共和国軍は、オルディオスの増産を続ける一方、何よりギルを超えるゾイドの開発を急いでいた。



今回は、この続き4ページを掲載いたします。
なにぶん古い本のスキャンで、その扱いに苦労しています。
なかなか一気に出来ない事を再度ご了承願います。

次からは、ガン・ギャラドなど登場します。

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オルディオス始め、強力な新生共和国ゾイドは、着実に暗黒軍を追い詰めていった。
空ではバトルクーガーが機動力を遺憾なく発揮し、地上ではゴッドカイザーの格闘力がものを言った。
オルディオス隊と連携し、ゴジュラスやマッドサンダーなど、既存の部隊の活躍も、再び勢いを戻していた。
一時期、中央大陸への侵入を許した共和国軍であったが、その勢いはもはや、暗黒最強のギル・ベイダーの力をもってしても、防げなかった。

全軍からも、もはやギル・ベイダーは決して勝てぬ敵ではないという意識が芽生え、士気もいよいよ高まっていった。
ここへきて、共和国軍総指令のヘリックは、重大な決断を下した。
「この勢いに乗じ、一気に暗黒首都・ダークネスを攻略せよ」
その言葉は全ての兵士が待ちわびた言葉だった。
「大統領、作戦は?」
湧き上がる歓声と質問に、ヘリックは作戦内容を説明した。
「オルディオス隊を前面に置き、ギル・ベイダーを絶対に阻止する。ギルさえ居なければ、マッドサンダーとガンブラスターの陸戦部隊が我が軍に勝利をもたらすであろう」
ひときわ歓声が大きくなり、ヘリック自身も思わず笑みを浮かべた。
同時に、思わず湧き上がる思いを抑え切れなかった。
弟ゼネバスがもし本当に生きているのなら……、
それは、数日後に分かるだろう…。
ヘリックは自身に言い聞かせ、作戦決行の合図を全軍に送った。


しかしこの時、ヘリックは、いや共和国の誰も知らなかった。
暗黒軍は早くも、対・オルディオス用ゾイドを完成させていたのだ。
ギル・ベイダーに続くドラゴン型として登場したゾイドは、名をガン・ギャラドといった。

飛行速度でオルディオスを凌ぎ、機動力でも互角を誇った。
火炎放射器やハイパー荷電粒子砲といった強力な火器に加え、キラークローやゴッドテイルと格闘用兵装も充実していた。
また何よりの特徴は、機体を飛行形態から格闘形態へ瞬時に変形できる事であった。
これにより空戦は勿論、地上での戦闘も強力なものになっており、その能力はマッドサンダーを以ってようやく互角という程であった。

戦場に登場したガン・ギャラドは、一直線に共和国部隊に襲い掛かった。
オルディオスでようやく互角といった呈で、他のゾイドはことごとく敗れ去った。
再び、ガン・ギャラドを護衛につけたギル・ベイダーが戦場に現れ、共和国軍の作戦は、脆くも崩れ去ろうとしていた。

暗黒軍皇帝ガイロスは、ガン・ギャラドの能力に自信を持ち、密かに決戦を決意した。
「共和国軍はひるんだ。今こそ機は熟した」
しかし彼には一つだけ、心配な事があった。
それはかねてより噂された、オルディオスとは別の、共和国新型メカの事であった。

-共和国が秘密基地で、ギル・ベイダーを超える超巨大ゾイドを作っている-
戦場では尽きない噂話で、彼自身本気にしていたわけではなかった。
だが幾多の死線を乗り越えてきたガイロスの本能は、この件を放置する事を許さなかった。
ガン・ギャラドを主力とした特殊部隊が編成され、共和国秘密基地へ襲い掛かろうとしていた。

共和国の島々に点在する無数の基地が、次々に狙われた。
成果は少なかった。
しかしそんな中、ついに有力な情報を暗黒軍はキャッチした。
偵察部隊として、密かに敵地に潜入していた隠密用ガル・タイガーが、かつてない規模の電力を使用する海底基地を発見したというのだ。
ついに、ガン・ギャラドは、共和国新型メカが開発されている、秘密基地への潜入を開始した。

海底基地へ進入するとすぐ、オルディオスを中心とした基地守備隊の精鋭がガン・ギャラドに襲い掛かった。
しかし火炎放射を広範囲に吐き出し、敵をひるませる。
今は敵を倒す必要は無い。
この隙に奥に忍び込み、噂される新型メカの情報を持ち帰る事が、課せられた任務なのだ。


敵を突破したガン・ギャラドとガル・タイガーが猛スピードで基地内を駆け抜ける。
混乱する共和国軍は、いまだに反撃の準備を整える事が出来ない。
勝利の女神は、暗黒軍特殊部隊に微笑みつつあった。


突然、目の前に守備隊のゴジュラスが現れた。
思わず立ち止まり、ハイパー荷電粒子砲を発射するガン・ギャラド。
だが弾はゴジュラスをそれ、基地格納庫の壁にぶち当たった。
破壊された壁から、濛々と煙が立ち昇り、たちまち一切の視界が防がれてしまった。



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奪われる視界の中、偵察型で赤外線装置を持つガル・タイガーが、格納庫の中へ飛び出した。
しかしそこで見たものは、既に完成し動き出した、あまりにも巨大なゾイドの姿だった。
絶叫に近い緊急通信が聞こえる。
「未確認共和国ゾイドを発見!しかしその姿は予想よりはるかに巨大で…」
それきり、ガル・タイガーの交信はプツリと途切れた。

共和国最終兵器-キングゴジュラス-は、あやうい所で起動に成功していた。
「ここが暴かれるとは予想外だったが、無事撃退出来て良かった」
「戦った後ですが、機体に異常は一切ありません。このまま戦えます」
「うむ。しかし、先の一大作戦が失敗した時の事を思って進めさせたこの開発だったが、見事役に立ったな」
「こいつはどんな敵にも負ける事はありません。最強の機体です。ご武運を、ヘリック大統領」

秘密基地でキングゴジュラスの開発指揮を執っていたヘリック大統領は、満足げに頷くと、そのままコックピットへ再び座った。


ヘリック大統領の乗る共和国最終兵器・キングゴジュラスは、海中基地から単機で浮上。
そのまま暗黒軍首都への進撃を開始した。
先の一大作戦で、共和国の精鋭は壊滅した。
あまりにも多い犠牲を前に、もはや次の作戦では自らが果てるまで、ヘリックは戦う覚悟であった。


群がる暗黒軍を片っ端から叩き潰す。
鬼神の如き強さ。
いつしか、キングゴジュラスの後には、わずかに残存した共和国部隊も続いていた。
「大統領、お供します」
いよいよ、本当の最終決戦が始まろうとしていた。



いやはや、やはりメカ生体ゾイドバトルストーリーは素晴らしいです。
この後、最終決戦が続きますが、そちらのスキャン&画像補正がすみ次第、出来るだけ早い段階で公開したいところです。

それにしても、それと同時に思うのは、これだけ凄い本を、付録で終わらせるのは本当に惜しかった。
今からでも再編してきちんとした本にならないのかなぁ…。
原版がもう無いんだろうか…。
何とかならないものかと、切に願うばかりです。

本当に反省しているッッッッ!!


今日は何の日エイプリルフールの日。
というわけでネタばらしです。

というか、正直、気合入れてリアルにやりすぎました。
本当に申し訳ないッッッ!!
瀬戸発なみに土下座です。



さて具体的にどんな所をどうしたかですが、根本、

こういう本は存在しておりませんのです。
全て手持ち資料のスキャン+CGで作ったコラです。

見本には実在する学年誌の付録本を使用しています。

こっちは実在する本です。
こういう本や、てれびくん、学年誌の文章などを参考にレイアウトし、またここが重要ですが漢字の使用比率も研究してレイアウトしました。
その結果やりすぎましたです。



このジオラマは小学一年生の90年4月号と、キングゴジュラスの方は小学三年生91年2月号から抜粋しています。
バトストにつけていた本文は全てそれらしくこちらで書いたものですが、ジオラマは構成含めてほぼ学年誌の通りです。

-裏話-

このページを…、


こうする。


ただ学年誌にはどうしても、こういう部分があるので…、


爆発のエフェクトを上から重ねてごまかしていたり…。
そういう目で見ると、幾つか怪しい点が浮かび上がってくるかもしれません。
そういうのを警戒して、うがって見たとしてもとにかくばれないように作ろうと思って仕上げたものですが(あと、本をよりそれらしく古めかしく見せるために、シミやシワをわざわざつけたり・・・)、やりすぎました。

どこかにスキは作っておくべきだったなぁと今は思っています。
でも、どこかでこんなのがあったらいいのにな・・・というのを形に出来て嬉しいとも思っていたりはします。
そんなわけでエイプリルフールも過ぎ、実はフェイクでしたという事を告白し、また、そういうわけなので続きはありません。
ごめんなさい。

しかし思いのほかというか期待させてしまったのも事実だと思いますので、もしそういう要望さえあれば手持ち資料からまた作りたいなとは思います。
嘘から出た真にというか。

いや、でもとにかく今回はやりすぎました。


来年はもっとライトにやります。

歴史が動く刻

ものすごいものを手に入れました。
入れてしまいました。

先日、トミカの青ブレードライガーを手に入れた事をブログにしていましたが、実はあの日、他の物もまんだらけで購入していました。
一つはトイドリの復刻アイアンコングMK-II量産型。
実はまだ買っていなかった、、。ようやく手に入れました。

そしてもう一つはこれでした。


小学一年生…、ですが、91年4月号。
ギリギリでゾイドは載っていない号ですね(ゾイドは91年3月まで)。

とはいえコイツ。


Zナイトのために買いました。
ですが、そんな私の思惑を大きく超えた本だったのです、これは…。

正直、Zナイトへの愛はそれ程高くないので、この本は買ったはいいけど少し放置していました。
ですが、せっかくだからと本を手に取り中を見ると、なんとZナイトの特集ページは白黒ページ…。
おいおい初っ端からこの扱いかよ…と思ったのもつかの間。
本の中ほどにこんなミニブックが挟まれていたのです!



Zナイト秘密ファイル。
26ページのハンドブックが付いていました。
(何故か、らんま1/2のシールが貼ってあって残念………)
よくあるオマケ本ですね。
こういうオマケ本はゾイド時代もよくありました(ゾイド改造ハンドブック等)が、学年誌本体に比べて非常に破棄されている確立が高い!
ほとんど現存していないといっていいでしょう。
なので非常にラッキーな本でした。

してその中身が凄かった…。



中身はカラーでマリンカイザーとZナイトが戦ってる。
この二機の戦いはZナイトの第一話としては定番です。
本誌は白黒だったけど、このミニブックが本命だったのね。

Zナイトシリーズ開始直後から付録本で攻勢を仕掛けるその姿勢!
さすがトミー!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!

それにしてもあいわらずジオラマは大迫力であります。

そして次のページ。


(どうでもいいけどこのページには謎の醤油的なもののシミがあってちょっと残念だった…)
思いっきりZナイト大紹介なのに、ギザギザの中の写真はマリンカイザーです(マリンカイザーのページは別途あるのに)。
そして「海の最強タイプだ!」はマリンカイザーでしょうが!
この辺のいいかげんさが付録本の真骨頂です。これはこれで良い部分なのです。

…しかしここまでだと、「あ、ラッキー!」くらいで済んだでしょう。

しかしこの本の裏表紙をなにげなく見たとき、電流が走りました。


キングゴジュラス!?

Zナイトはご存知のようにゾイドの直後に始まったジオラマ戦記であり、ストーリー的にもゾイドの続編です。
(Zナイトのコアはゾイド生命体であり、その為、Zナイト(+他の装甲巨神)は無限の力がある)

まぁ、このページをご覧いただきましょう。


おもいっきりZOIDSのロゴがありますよ!!

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装甲巨神Zナイトの魅力はキミに伝わっただだろうか?
Zナイトやマリンカイザーは激しい戦いをこれからも続けてゆく。
絶対に目がは離せない事になりそうだ!

Zナイトの世界は、メカ生体ゾイドの続きになっている。
Zナイトの心臓はゾイド生命体が使用されていると言われている。
ここでは、メカ生体ゾイドの世界を復習しよう。
本屋さんに売っているゾイドバトルストーリーの本を読めば、より分かりやすいぞ。

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ずおぉぉぉぉぉぉ!
ゾイド!
そう、ゾイドが次のページから12ページだけですが、載っていました。
してその内容がとんでもない事になっていました。

ゾイドバトルストーリーは、小学館ムック本としては新バトスト1巻…、オルディオス登場のところで打ち切られたのは周知の通り。
そしてそれ以降のガン・ギャラドやキンゴジュの活躍、ガイロス皇帝との最終決戦は非常に残念ながら書籍化されていません。

…と思っていたのです。

クリックせよ!
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見よ。
新バトストのその後のストーリーがまとめられ、ゾイドバトルストーリーのレイアウトになっています。
本文も学年誌のver.から改定されて書き直してある…。
強いて惜しい点を言えばミニブックなので小さい事か…。
(この本のサイズはA5である)

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中央大陸、共和国領のバレシア軍港はおだやかな朝を迎えようとしていた。
しかし基地のレーダーが暗黒大陸から飛行してくるゾイドの姿を捉え、けたたましいサイレンの音を鳴らし、静寂は一瞬で立ち消えてしまった。
そのゾイドは魔の怪鳥、ギル・ベイダーだった。
湾内に置かれていたウルトラザウルス、ゾイドゴジュラスが直ちに自動迎撃システムに切り替わり、激しい対空砲の嵐をギルに浴びせかける。
しかしギル・ベイダーはひるむことも無く一気に高度を下げ、猛烈な勢いでウルトラの側を飛び去った。
その風圧で海は荒れ、ウルトラの巨体が天に舞い上がる。
続いてゴジュラスも吹き飛ばされ、一瞬にして湾内の部隊は壊滅してしまった。

前年、ギル・ベイダーを完成させた暗黒軍は勢いに乗り、このところ連日のように中央大陸を襲撃していた。
マッドサンダーやサラマンダーF2の力をもってしても防ぎきれないギル・ベイダーの恐るべき能力に、共和国軍はかつてない恐怖を覚えていた。
共和国大統領のヘリックは、暗黒大陸に潜む恐怖の皇帝ガイロスの姿を思い身震いし、何とかしてこの状況を打開しなくてはと固く決意していた。
そしてその決意は今、新型ゾイドの完成という形を持って現実になろうとしていた。
ギル・ベイダーに唯一対抗可能な共和国最新鋭ゾイドであるオルディオスの量産体制が整い、急ピッチで生産が開始されたのだ。

ギル・ベイダーの襲撃に、完成したばかりのオルディオスが勇ましく飛び立ち、今、軍港に到着した。
共和国軍はようやく、ギル・ベイダーに対抗する力を得つつあった。

②オルディオスはギル・ベイダーに向けて一気に加速すると、サンダーブレードの強烈な一撃を浴びせた。
最高速度では劣るものの、加速ではオルディオスはギルを凌ぐ。
ギル・ベイダーのツインメイザーが粉々に吹き飛んだ。


ツインメイザーを破壊されたギルは、怒りに燃えてオルディオスを迎撃する。
最高速度で勝るギルは、ジリジリとオルディオスとの距離を縮めてきた。
しかしオルディオスのパイロットは、その事は承知の上だった。
オルディオスは、あるポイントへとギルを誘導していた。

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クリックせよ!
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低空を飛ぶギルがビームスマッシャーの射程に捉えようとした瞬間、ビルをぬって改造ゴジュラスが現れ、必殺のレーザーネットをギルに浴びせた。
レーザーネットはギルを覆い、がんじがらめに締め付けた。
しかし怪力を誇るギルは、機体を揺さぶり強引に飛び立とうとした。
頑丈なゴジュラスのボディーがギシギシと嫌な音を出し始めた。
しかしこの瞬間が、オルディオスに貴重な反撃の時間を与えた。
反転し、一気にギルへ向け再加速する。


頭部のサンダーブレードにエネルギーを最大限に送り込む。
瞬間、オルディオスの前方の空気が、あまりの電磁波に耐え切れずに激しい音を立てる。
そのままギルに突っ込み、巨大な翼に必殺の一撃を叩き込んだ。

頑丈なギルの翼がバラバラになってはじけ飛ぶ。
しかしゾイド生命体の生きていたギルは、体制が不利と見るや緊急用ロケットエンジンを点火し、暗黒大陸へ逃走していった。
からくも中央大陸は守られたが、オルディオスには、もう追撃するだけのエネルギーは残されていなかった。

この年、共和国軍はオルディオス、バトルクーガー、ゴッドカイザーなどの新鋭機を次々に完成させ、ようやく対ギル・ベイダーの戦術を確立させつつあった。
また同時に、貴重な犠牲から得た戦訓により、ゴジュラスはじめ共和国の従来機も、対暗黒軍用に次々改造されパワーアップを果たしていた。
しかし同時に、正面からギルを倒せる共和国ゾイドが居ない事も確かであった。
また、オルディオスはじめ新鋭機がそろってかかれば、ギルを迎撃することは難しくなくなっていた。
しかし驚異的なパワーを誇るギルに、いつも手痛い被害が出るのは確かであり、またいつも撃墜に至らず取り逃がしている事も事実だった。

共和国軍は、オルディオスの増産を続ける一方、何よりギルを超えるゾイドの開発を急いでいた。

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スゲーとしか言えない。
その気になれば、例えば国会図書館で全学年誌を読む事は可能です。
しかし、とは言え付録本までは網羅していないわけで。
そんな付録本でこんな熱いことが行われていたとは…。

ちなみに次のページから、ガン・ギャラドの登場(VSオルディオス!)
キングゴジュラスの参戦。キングゴジュラスがギル・ザウラー(改造ギル)とそれに搭乗するガイロス皇帝を倒してゾイド星に平和が訪れる。
という所まで載っています。

自分でもまだドキドキが納まらない。
彗星衝突ってどうなったの…?
やっぱり彗星衝突で全ゾイドが機能停止した設定だと、Zナイトのストーリーにつながらないからの改変かな?と思いますが…。
(ゾイド全滅なら、Zナイトのコア=ゾイド生命体という設定がおかしいことになる)

それにしても、ゾイドの人気が下火になってきてたから、新バトスト2が出なかった… のだとは思います。
大人のお金的な都合で。
しかし、何とかしてスタッフは完結まで本にしたかったんだろうなぁ…。
それが付録本という形になったのじゃないかなと思います。

その熱い思いに乾杯です。
なんかもう、小一の付録本なのに、本文に思いっきり漢字使ってあるし。

そしてやはり気になるのはこの続きですよね。
もちろん掲載します…。
しかしながら、非常にじらすようで申し訳ないんですが、一気に掲載するには凄すぎるアイテムなので、今日・明日・明後日・明々後日にかけて見開きずつ掲載していこうと思います!!
要チェックです。
メカ生体ゾイドの歴史が今、大きく動く!































というような事があったらいいのになぁと思いながら書いたエイプリルフールな日。
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