平成最後のエイプリルフール反省会

はいさい。
そんなわけで2019年、平成最後のエイプリルフールはお楽しみいただけたでしょうか。
お楽しみいただけたなら幸いです。

という事で大反省会です。

「新ゾイドバトルストーリー2」
多くのゾイダーが切望しつつ実現していない本。
これの偽本を作ってみました。

190401a.jpg

表紙はそれっぽいと思いますが、一つ致命的な弱点があります。
私が思うに、バトストの表紙がいちばんこだわっているのは「兵士」です。
各巻とも兵士が必ず表情豊かに写ってるんです。
これはゾイドの巨大で壮大な魅力だけでなく、深い人が織り成すドラマに注目して欲しいというメッセージだと思います。



キングゴジュラスで迫力ある表紙を作りたければやはり顔のアップ。しかしそういうシーンで兵士と絡んだカットがない…。
そんなわけでやむなくこうなりました。

裏表紙はバトスト2巻のレイアウトを参考にしました。
表紙と裏表紙でできれば扱うゾイドを変えたかったんですけどねー。
ただこの時期だと、もはや適当なゾイドが居なかった。
強いて言えばガン・ギャラドかなと思いましたが、キングゴジュラスの対にするにはやや力不足かなぁ。
いっそ時期を考えればZナイトの広告にした方がリアルか? なども考えたんですが、でもテンションUPを考えたらやっぱりゾイドだろうと思いました。
(私はバトスト4巻の裏表紙が半分別の玩具の広告でものすごくテンションが下がった)

けっきょく、まぁキングゴジュラスだからいいか という境地になってキングゴジュラスにした次第です。
まぁ、バトスト3巻なんかも表紙・裏表紙が両方メガトプロスですしね。


さて偽バトストです。
そもそも事の起こりは随分前です。
それは2010年。この年は当日までエイプリルフールを忘れていたので、全くネタDAYを活かせなかった。
なのでその反動で2011年は本気でやってやろうと思い、次の記事を作りました。

2011年エイプリルフール記事

「学年誌のゾイド記事を”小学館スペシャル・ゾイドバトルストーリー”風にレイアウトして、本文もそれっぽく付ける」
という流れで製作しています。

しかしまぁ、今にして思うと随分と手の込んだ導入部だと思いますね。我ながら実にリアルである・・・・・・。
この年は、一回こっきりのネタでありこの部分までしか作るつもりはありませんでした。
しかしネタバラシした記事のコメントで「来年の4/1には、このバトストの続きがみられるのですよね? 」と頂きまして。
じゃあ作ろかなという流れで2012年(こちら)、2013年(こちら)にも続編を作りました。

しかしここで問題が起こる。
この偽バトストは学年誌記事から作っているんですが、この時期はまだ収集が不十分ゆえ結末の部分を作れなくなったのです。
(それに相当する号を未入手だった)


ということで2014年には別の企画にシフトしました。
こちらネタバラシ編
これはこれで我ながらリアルに作ってるなぁ。

次いで2015年
こちらネタバラシ編
ロボゴロン。当時の怪作玩具とゾイドをミックス。

そして2016年~2018年はクイズ形式にして記事を作っていました。
2016年ネタバラシ
2017年ネタバラシ
2018年ネタバラシ
去年の100人の弟君は我ながら割と面白いものになったかなーと思います。

今年はヘリック兄さん編でも良かったんですが、既に去年多くを紹介してしまったし、弟君ほどインパクトのある絵は存在しない。
ゼネバスは悪役として描かれる事が多かったので、なんだか無茶苦茶な絵が多いわけですね。しかしヘリック共和国は善玉扱いだったのでお爺ちゃんになるか若くなるか位の差ですね。
ガイロス皇帝はそもそも絵の種類が少ないし……。

そして去年に念願かなって学年誌(小二、小三)のクライマックスの号を手に入ることができていた。
そんなわけで、久々に偽バトストを作った次第です。

見直すと、さすがに2011~2013年に作ったものなので古い。
ストーリーの解釈が今とは異なっている部分もあり、また駆け足が過ぎるなーと思う部分もあり、手直しを入れたいと思いました。

なので、今年は「全ページを作り直し」「ページ増」「完結部分まで作る」をやりました。
あとシャレで最後のページも。
分かりにくいんだけど作者はゾイド資料棚を前にバトリサ3巻に目を通す三式の図です。

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ガン・ギャラド登場までに共和国軍、暗黒大陸再進出のページを加えました。
ストーリーは、「調子が良くなるとすぐに慢心しだす共和国軍」なノリを加えています。


これでもまだ駆け足展開になっていますが(本来ならマッドサンダーのダム破壊作戦をぜひ入れたかった)、まぁおおむね目標を達成できたかな。
ラストはどうしようか迷ったんですが、小三ストーリーのラスト(共和国勝利)から小二ストーリーのラスト(隕石)につなげました。
あと、ラストの隕石衝突からのくだりは「箱裏ストーリー」のほぼそのまま。
「この長く苦しい戦争に」から始まる文章はバトスト3巻の冒頭の文章です。
その辺はディープな方ならピンと来たんじゃないかなー。

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※飛来する隕石のジオラマについてはZナイトからの抜粋です。
Zナイトではこの隕石からキンゴジュが出てくるんですけどね…。


・・・・・・ところで、Zナイトも隕石落下からの一件がストーリーの締めくくりになってるんだなぁ。
隕石って便利ねぇ。


ストーリーは「1~4」+「新」の雰囲気を意識しつつ、ヘリックを主役に書きました。

あと、これは意図的なんですが、ヘリックの考え・彼の中の正義を若干「自国の事しか見てない」ような身勝手さを意識して書きました。
バトスト3巻の言動や旧式機を損失前提で捨て運用した事などを意識して、ゾイドの扱いもそれに順ずるようにあえて書いています。
物語のラストの隕石を「応報」としていますが、それにはヘリックのこのような考えも入っていると意識しています。


全ページを今の技量で作りなおしたので、エフェクトなどは2011年時よりも精度が若干上がっています。
そんなわけで、必要以上に手間をかけて作った偽新バトスト2巻ですが、自分の思うものとしてまとめられたので満足しています。

、、、「駆け足だと思う部分」なんかもおいおい付け足して行こうかなー。ページ数も実物と同じにしたり新型ゾイド丸秘情報ページや戦力比較表や・・・。
まだ補強したい部分はけっこうあるかも。

勢作に当たっては学年誌を総動員しました。
まさに総動員しました。

一部なんかストーリー中じゃなくて付録に乗った小さな画像から作ってたりするし。

が…、この時期のストーリーは単調さが目立つなーと改めて思いました。
「意外なゾイドが活躍」とかが一切なくて、ストーリーのふくらみを持たせにくいというか…。
末期らしい減少ですね、、。
同じゾイドがある時期まで一斉に活躍している。ある時期から別のゾイドが一斉に活躍しだす。という感じ。
中央大陸戦争時代だと、「新型の小~中型ゾイド」が登場する事で多彩さが演出されていたし、24ゾイドも今にして思えば実に良いポジションでした。

大陸間戦争時の小型ゾイド、TFゾイドはあんまり良いアクセントに離れなかったカナ…という印象。
小型で変形できるという特性を活かせば、たとえば潜入して敵新型ゾイド(ガンギャラド)の情報を探るとか、美味しい働きができそうなんだけどなー。
しかしそんな事はなかった。
というか、小二のストーリーでは登場さえしなかった。
サンダーカノンにいたっては全学年で一切登場しなかった……。

この時期は既にてれびくんでの連載も終わっていました。
仮にてれびくんが連載を継続していれば、あるいはTFゾイドにスポットが当たっていたかもしれませんね。
ま、それは余談です。


そんなわけで偽新バトスト2でした。
実際に作られると良いんですけどねー…。むろん1-4と新も復刻。紙が難しけりゃぁ電子版でも良いので。

ま、しかし自分版を平成のうちにラストまで作る事ができて良かった。
新元号最初のエイプリルフールは・・・どなるのかしら。
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新ゾイドバトルストーリー2!!!!

今日から年度が変わりますね。
4/1といえば、毎年恒例のあれだー!
ということで、今日は念願かなって手に入れた「新ゾイドバトルストーリー2」を大紹介します!!!!

2011~2013年にかけて、新年度最初の日に数ページずつ紹介してきました。
ですが紹介したのは数ページだけで、完結部分まで紹介したことはありませんでした。
今年は最後のページまで紹介いたします。見届けよ!

……以前に紹介したのが随分前なので(あの頃の事をリアルタイムで見てた方はいらっしゃるかしら)、既に今まで紹介したページも含めて全ページ掲載します。


表紙&裏表紙
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やはりキングゴジュラスですな。
背表紙はキンゴジュ、ガン・ギャラド、バトルクーガー、デス・キャット。まぁ順等でしょうか。


そして・・・・、中身!


立ち向かう白い翼 -ギル・ベイダー迎撃戦闘勃発-
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①中央大陸、バレシア軍港はおだやかな朝を迎えていた。しかし、静寂は長くは続かなかった。基地のレーダーが、暗黒大陸から飛来する巨大な影を捉えたのである。けたたましいサイレン温が鳴り響き、基地は緊張に包まれた。
巨大な影は、不死鳥ギル・ベイダーであった。湾内のゾイドゴジュラスやウルトラザウルスが、キャノン砲を撃ち上げて迎撃する。たちまち、青い空が爆炎で覆われた。
しかしギルはひるまなかった。海面スレスレまで下降し、猛烈な勢いで部隊の中央を飛びぬけた。その瞬間、猛烈な風で海が荒れた。巨大な波でゴジュラスが吹き飛んだ。ギルが飛ぶ度に波が高くなる。遂に、ウルトラの巨体までもが耐え切れずに天に舞った。湾内の共和国部隊は、ギルに傷一つ付けられないまま全滅した。

前々年、ギル・ベイダーを完成させた暗黒軍は、中央大陸に魔の手を伸ばしていた。
ゴジュラス、マッドサンダー、ガンブラスター、サラマンダー。主力ゾイドは必死でギル・ベイダーに挑んだが、その猛攻を止める事はできなかった。恐るべき強さ。共和国軍は、かつてない恐怖を感じていた。
否、唯一だけ経験があるとすれば、それはデスザウラーであろう。デスザウラーがそうであったように、ギル・ベイダーを先頭にした暗黒軍は中央大陸を瞬く間に攻略するかもしれない。ヘリック大統領は、暗黒軍とそれを操るガイロス皇帝を思って身震いした。
だが、希望の芽は既に育ちつつあった。ギル・ベイダーに唯一対抗可能な最新鋭ゾイド、オルディオスの量産体制が整い、急ピッチで生産が始まっていたのである。バレシア襲撃の報を受け、完成したばかりのオルディオスが飛び立ち、今、到着した。パイロットは、港湾施設や燃料タンクに狙いを定めるギル・ベイダーの姿を捉えた。

②オルディオスは一気に加速した。最高速度こそギルに劣る。だが、旋回性や瞬間的な加速力では大きく勝っている。好位置を取り、グレートバスターの強烈な一撃を浴びせた。
ギルは回避を試みたが間に合わなかった。その瞬間、ツインメイザーが粉々に吹き飛んだ。

③傷を負ったギル・ベイダーは、怒りに燃えてオルディオスを猛追した。全力で飛ぶギルが、ジリジリと距離を縮めてくる。だが、それは作戦通りであった。オルディオスは、所定のポイントへとギルを誘導していたのである。
目標位置に到達したオルディオスは通信を入れた。「今だゴジュラス、カラスを檻にぶち込め!」


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④ギル・ベイダーがプラズマ粒子砲の射程にまで距離を詰めた。発射ボタンに手をかける。だがその瞬間、ビルをぬって2台の改造ゴジュラスが現れた。必殺のレーザーネットをギルめがけて放つ。
レーザーネットがギルに巻き付き、がんじがらめに締め付けた。怪力を誇るギルは、機体を揺さぶり強引に引きちぎろうとする。頑丈なゴジュラスのボディがギシギシと嫌な音を出し始めた。しかし、これがオルディオスに貴重な反撃の時間を与えた。反転し、再びギルへ向けて突撃する。

⑤サンダーブレードにエネルギーを集中する。そのままギルに突っ込み、必殺の一撃を叩き込んだ。頑丈なギルの翼がバラバラにはじけ飛ぶ。しかし狙いはわずかに逸れた。致命傷を逃れたギルは、非常用エンジンを使って暗黒大陸へ逃げ帰った。
からくも中央大陸は守られた。だが、オルディオスにも追撃するエネルギーは残っていなかった。

前年から、共和国軍は新型ゾイドを続々と完成させていた。オルディオスを始めとする新鋭は、共和国軍の力を大きく底上げした。
また従来機も、対暗黒用の改造が進んでいた。共和国軍は、ようやくギル・ベイダーに対抗できるようになっていた。
しかし一方で、一対一で勝てるゾイドが存在しないのも事実であった。
共和国軍が全力を挙げれば、ギル・ベイダーの撃退は不可能ではなくなった。だがギルは、撤退までにいつも手痛い被害を与えていた。また撃墜に至ることはなく、取り逃がしてばかりでもあった。暗黒軍は当然、ギルを修理し再戦力化していた。共和国軍は、オルディオスの増産を続ける一方で、何よりギルを超えるゾイドの開発を望んでいた。



新生共和国軍、ほえる -共和国軍、暗黒大陸攻略作戦再開-
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①戦況に不安は残っていた。だがヘリックは、ここで再び攻勢に出る決断をした。
共和国軍が、再び暗黒大陸に進出した。タートルシップには、積載量のギリギリまで物資やゾイド、そして兵士が載せられた。航路の安全は、全域にオルディオスを飛ばす事で確保した。ヘリックは、一隻の被害も出さぬよう厳命した。
こうして、猛烈な勢いで戦力移動は進められていった。三週間後には、以前の上陸作戦時を超える戦力が暗黒大陸に届いた。
エントランス湾は久々の活気で賑わった。暗黒軍はこの動きを察知したが、オルディオスに睨まれ効果的な攻撃ができなかった。
あのギル・ベイダーを抑え込んだ。この事は共和国軍の士気を大いに上げた。共和国軍は、各地で順調に勝利を重ねていった。
数ヶ月前が嘘のようであった。暗黒軍は防戦一方で、ジリジリと追い込まれていった。

②目覚しい活躍を見せたのはバトルクーガーである。対地能力も高く、地上の敵を発見すれば急降下で一気に仕留める。ダーク・ホーンの射撃をもってしても防ぐ事はできない。バトルクーガーは、上空からの支援で味方を大いに勢い付けた。

③小型メカ、TFゾイド味方と連携して大きな戦果を挙げた。緒戦で猛威を振るったデッド・ボーダーや暗黒コングも、既に戦術が確立された現在では効果的な戦いが難しくなっていた。
共和国軍は、全力を挙げてこれらのゾイドの生産と輸送を進めていた。

④再上陸から半年、戦況は予想以上であった。前線の兵士は、もはや戦勝は近いだろうと話しあった。
しかしヘリックには不安もあった。あの暗黒軍がここで終わる訳はない。その疑念が拭えなかったのである。
たしかにオルディオスの完成は敵の予想より早期だっただろう。しかしこれだけで完全に倒れるものだろうか……。まだ切り札が残されているのではないか……。
これまでの戦いの経験は、ヘリックにそうした疑念を強く抱かせるのだった。そしてそれは、ある日現実になった。



第二の黒い竜、出現 -暗黒軍の逆襲-
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⑤明け方、ガンブラスターが集結する重砲部隊基地が暗黒軍高速部隊に襲撃された。基地司令部は事態に落ち着いて対処した。
「あわてるな。ジーク・ドーベルかガル・タイガーだろう」
しかし、レーダーに映る機影はジーク・ドーベルより遥かに高速であった。司令部が首ひねった時、最初の一撃が叩き込まれた。
敵の正体は、ジーク・ドーベルを改良した新型、アイス・ブレーザーであった。最高速度は実に時速四00キロに迫る。アイス・ブレーザーは嵐のように基地内を駆け抜けた。
ガンブラスターが迎撃に出たが、黄金砲は空を切るばかりであった。アイス・ブレーザーは余裕をもってそれを避け、反撃に出た。強烈な一撃でガンブラスターが倒れる。
もはや防ぎきれない。基地は高速部隊の救援を要請した。実はこの時、共和国軍も新型高速ゾイドを完成させていたのである。
この時点では、共和国軍にはまだ余裕があった。

⑥オルディオス、そして新鋭のキングバロンが全力で現場に急行した。ビーム砲がうなる。
暗黒部隊は速やかに撤退に移った。だがオルディオスが翼を広げて空から追撃する。
いかにアイス・ブレーザーといえども、飛行ゾイドの速度には勝てない。この戦いは、いつものように共和国側の勝利で終わるはずであった。

⑦だがオルディオスは、突如として飛来する謎の影に遭遇した。
高速で接近する黒い大型飛行ゾイド。ギル・ベイダーではない。それは新型飛行ゾイド、ガン・ギャラドであった。
あわてるオルディオスの背後を楽に取り、ガン・ギャラドはハイパー荷電粒子砲を放った。その一撃で勝負は決まった。
ヘリックの不安は今、現実になった。暗黒軍は、早くも対オルディオス用ゾイドの開発に成功していたのである。
ガン・ギャラドは、続けて重砲部隊基地を襲った。既に高速部隊の攻撃で半壊していた基地には、ガン・ギャラドに対抗する力は残っていなかった。
暗黒軍は久々の勝利を得た。そしてこの日から、暗黒軍の大逆襲が始まった。



両国の大きな決断 -謎の超巨大ゾイドを巡る攻防-
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①ガン・ギャラドは、オルディオスを中心に共和国の精鋭を襲った。総合力ではギル・ベイダーに劣る。だが、対ゾイド戦では無敵の強さを発揮した。共和国軍の進撃は完全に止まった。
事態は更に悪化した。オルディオスの登場で、ギル・ベイダーは被害を恐れて出撃が制限されていた。だが強力な護衛の登場で、制限は解除された。再び積極的に動き出したのである。
ここへきて形勢は逆転した。共和国軍は必死に防衛をした。だが、時間と共に崩壊するのは目に見えていた。
ガイロスは、戦況の好転を見て命令を下した。
「共和国はひるんだ。今こそ機は熟した」
その力を万全と判断し、再び中央大陸への進撃を決意したのである。共和国に大きな危機が訪れようとしていた。
だがガイロスには、一つだけ不安があった。それは、前線の兵が噂している、オルディオスとは別の共和国新型ゾイドの事であった。
「共和国が秘密基地で巨大ゾイドを作っている」
戦場にこの手の噂話は尽きない。よくある与太話に過ぎないだろう。ガイロス自身、初めて聞いた時は一笑に付した。
だが、幾多の死線を乗り越えてきたガイロスの本能は、この件に妙な胸騒ぎを感じた。
ガン・ギャラドを主力とした特殊部隊が編成された。部隊には、共和国軍秘密基地の調査が命じられた。
はたして、それは真実であった。ヘリックは、暗黒大陸再進出と同時に新型最強ゾイドの開発を指示していた。それが今、完成に向けて進んでいたのである。
暗黒軍が大攻勢に出た今、ヘリックはもはや時間はないと確信した。今こそこの新型ゾイドを動かし、暗黒首都を攻略するしか勝利の道はない。

奇しくも、両国トップは同時に最終作戦を発動した。
共和国は新型ゾイドの仕上げと敵首都攻略を。
暗黒は新型ゾイドの調査と中央大陸攻略を。
ここに、ゾイド戦役史上最大にして最後の決戦が始まろうとしていた。

②暗黒軍は、共和国軍秘密基地をシラミ潰しに探した。だが調査範囲は広い。成果はなかなか出なかった。
そんな中、ついに有力情報に辿り着いた。密かに敵地に忍び込んだヘル・ディガンナーが、膨大な電力を消費する海底基地の存在を掴んだというのである。
暗黒軍は調査部隊を集結させ、付近を出入りするゾイド、艦船、航空機を徹底的に監視した。
ついに、海底基地に物資を運ぶ輸送用改造ウルトラザウルスが現れた。暗黒軍は直ちにこれを拿捕、航路から海底基地の正確な位置を割り出した。
暗黒軍は、すぐさま基地潜入部隊を編成した。

③潜入部隊が海底基地に辿り着く。守備隊があわてて迎撃に出るが、それは想定内であった。
ガン・ギャラドが火炎放射を広範囲に放射し、敵の視界を奪った。敵が怯んだ一瞬の隙を逃さず、その横をすり抜けて先へ進む。
今は倒すのが目的ではない。噂される新型ゾイドの情報を探り、持ち帰る事がこそ課せられた任務なのである。
完璧な動きを見せる潜入部隊。浮き足立った共和国軍は、早々に内部への侵入を許した。

④守備隊を突破したガン・ギャラドと改造ガル・タイガーが、猛スピードで基地内を駆け抜ける。
混乱する共和国軍は、いまだに事態に対処できていない。勝利の女神は、勇敢な暗黒軍潜入部隊に微笑みつつあった。

⑤突然、目の前にゴジュラスが現れた。思わず立ち止まりハイパー荷電粒子砲を発射する。だが弾はゴジュラスを逸れ、格納庫の壁に当たった。
破壊された壁から濛々と煙が立ち昇り、たちまち一切の視界が奪われてしまった。



共和国軍最終兵器出現 -あらわれた最強ゾイド-
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⑥立ち込める煙の中、赤外線レーダーを持つガル・タイガーが格納庫に飛び込んだ。そこで見たものは、既に動き出した、あまりにも巨大なゾイドの姿だった。
絶叫に近い通信が響き渡る。
「調査中の共和国新型ゾイドを発見! しかしその姿は予想よりはるかに巨大で……!」
潜入部隊との通信はそこでプツリと途切れた。

共和国最終兵器「キングゴジュラス」は、危うい所で起動に成功していた。
「ここが暴かれるとは予想外だった。だが無事に撃退できて良かった」
「試験前の交戦になりましたが、幸い機体に異常は一切出ていません。このまま戦えます」
「強さも問題ないようだな。いや、予想以上だ」
「こいつはどんな敵にも負けません。最強の機体です。ご武運を、ヘリック大統領」
秘密基地での開発指揮、そしてパイロットを務めていたのはヘリック大統領その人であった。ヘリックは満足げに頷くと、再び操縦桿を握った。

キングゴジュラス。共和国開発部が総力を挙げて開発した究極のゾイドでる。格闘戦、砲撃戦、電子戦、果ては水中戦にまで対応した万能さを誇る。
計算上の能力では、格闘戦でマッドサンダーを遥かに凌駕する。砲撃戦では、胸部のスーパーガトリングはデスザウラーの装甲をも簡単に貫く。更に、新開発のスーパーサウンドブラスターは広範囲の敵を一度に倒してしまう恐るべき兵器であった。また、ぶ厚い装甲は敵のいかなる攻撃うにも耐えるだろう。

⑦キングゴジュラスは、海中基地から浮上しそのまま暗黒首都を目指した。
これまでの戦いで、数え切れない人やゾイドを失った。しかし、今は悲しむ時ではない。ヘリックは、もはや今作戦では自らが果てるまで戦う覚悟をしていた。
浮上後、群がる暗黒軍を片っ端から叩き潰す。鬼神の如き強さ。いつしかキングゴジュラスの後には、残存する共和国部隊が合流していた。
「大統領、お供します」
ここに、共和国最終決戦部隊が編成された。いよいよ、ゾイド戦役のクライマックスは近づいてきた。



暗黒首都突入 -無敵!キングゴジュラス-
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①共和国軍が、暗黒首都に到達した。ここまで、キングゴジュラスはあらゆる暗黒ゾイドを圧倒していた。オルディオスをはじめ、友軍各機も勢い付く。部隊は、雪崩れのように首都内に侵入した。
しかし、強力な部隊だが数は少なく補給もない。時間をかければジリ貧になるのは明らかだった。共和国軍は、短期決戦を目指して全力を尽くした。

②キングゴジュラスは、首都でも無敵の力を見せ付けた。勢いは俄然共和国側にあった。
だが暗黒軍も必死だ。ついに決死隊のアイス・ブレーザーが、圧倒的な速度で距離を詰めてきた。
他のゾイドには目もくれず、一直線にキングゴジュラスを目指す。ビーム砲を全開にしながら、凄まじいジャンプ力で飛び上がった。

③懐に飛びこまれては堪らない。至近距離から強力なビーム砲を浴び、さしものキングゴジュラスも一瞬ぐらついた。
その機を逃さず、ガン・ギャラドがハイパー荷電粒子砲の発射態勢をとった。
しかしヘリックは焦らずマイクをとった。
「友軍機、直ちに衝撃に備えよ」
言い終えるや、キングゴジュラスが凄まじい咆哮をあげた。スーパーサウンドブラスターである。直撃したガン・ギャラドは跡形もなく吹き飛んだ。周辺の暗黒軍ゾイドも、その余波で一様にダメージを受けている。
「予想以上の威力のようだ。友軍各機、被害はないか?」
「ショック体制をとっていたので何とか。しかし大統領、耳栓をする間はなかったもので、キンキンいっております」
「次からは気をつけよう。しかし威力はともかくエネルギー消費は激しいな……。この先はできる限り使いたくないが」
鬼神の如きキングゴジュラスだが、補給だけは泣き所だ。ヘリックは、友軍に命令した。
「全機、残存する暗黒ゾイドに向かえ。敵が回復する前に速やかに排除せよ」
スーパーサウンドブラスターで敵は動きが鈍っている。今やアイス・ブレーザーやデス・キャットは弱りきり、シールドライガーが仕留めた。残るゾイドは、マッドサンダー、ゴジュラス、ガンブラスターが仕留めた。

「今のところ味方に被害なし」
最初のラウンドは共和国軍の完勝であった。だが暗黒首都の深部に行くほど、強力な敵が続々と増えるだろう。その時、どれ程の犠牲が出るだろうか。いや、そもそもこの作戦は成功するのだろうか……。
「全軍へ告ぐ。このまま前進を続ける」
休む間もないまま、共和国部隊の進撃は続いた。



ゾイド戦役最終局面 -ヘリック最後の決断-
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④月が辺りと照らし始めた頃、ようやく暗黒首都最深部が見えた。共和国部隊は、ようやくの小休憩を取った。
深部には、多数のギル・ベイダーを含む最精鋭が配備され、共和国部隊を待ち構えている。さしものキングゴジュラスも、これを全て撃破する余力はないだろう。
ヘリックは危険な賭けに出た。
「ウルトラザウルス以外のゾイドは全て自動操縦に切り替え、首都深部へ直進させよ」
部下全員を集め、そう命令した。
「大統領……、それは」
残存部隊全てを囮にした大胆な作戦だった。
「残った兵は全員ウルトラザウルスに乗り込み中央大陸へ脱出せよ。最終決戦は私一人でつける」
もはやヘリックは、ただ一人で首都最深部を攻略、そしてガイロスを捕えるつもりだった。これ以上の犠牲を出さずに戦争を終わらせる。それにはこの方法しかないと決断したのである。
しかし、兵たちが納得する筈はなかった。
「大統領、自動操縦のゾイドじゃぁ、大した時間稼ぎはできません。それより俺たちが乗ってゾイド共々生き延びてみせますよ」
次々に同調する声が聞こえた。
「どう転ぶにせよ、最後までお供させて下さい」
夜明けと共に共和国部隊が動いた。囮部隊が堂々編成され、出撃準備を整えた。
かしこまった敬礼が終わると、囮部隊は朝日を全身に受けながら、首都深部へと消えていった。ヘリックはそれをいつまでも眺めた。
やがて巨大だったゾイドの姿が小さくなり、最後まで見えていたウルトラザウルスの長い首さえ見えなくなった。その時になって、ヘリックは思わずコックピットに突っ伏した。だがひとしきり泣き終わると、決意を固めて再び前を見るのだった。

⑤囮部隊は、わざと見つかりやすいよう派手に暴れた。すぐさまギル・ベイダーを中心とした強力な暗黒軍が駆けた。
キングゴジュラスを欠いた部隊は劣勢が否めない。だがこの敵の数と強さ。囮部隊が見事に役割を果たしている、何よりの証拠であった。
「俺達が時間を稼げば、それだけ大統領の突入が成功する確率が上がるんだ」皆はそう言って力を振り絞った。

⑥飛行部隊は、首都深部の更に奥に秘密基地を発見した。これこそが、ガイロス皇帝の潜む真の本拠地であった。情報は直ちにヘリックに伝えられた。
囮部隊が敵を引きつけている隙に、キングゴジュラスは秘密基地へ急行した。
失敗は許されない。ガイロスを捕え停戦を。共和国を救う。そして……、弟ゼネバスの安否は。
ヘリックは、ついに秘密基地に乗り込んだ。



地獄の最終決戦 -対決、ヘリックVSガイロス-

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①不意にレーダーがけたたましい音を発した。眼前に巨大なゾイドが迫っていた。デスザウラー……? いや、背中にギル・ベイダーの翼を装備した改造タイプだ。
そのゾイドの名はギル・ザウラー。暗黒軍が最終決戦用に開発した究極の改造ゾイドにして、皇帝ガイロス専用機であった。
ギル・ザウラーは信じられない程の加速で距離を詰めた。見た目はデスザウラーに近いが、その能力はギル・ベイダーを足したものである。必殺の剣を振り、キングゴジュラスの腹を切りつけた。
激しい火花が散り、これまであらゆる攻撃を跳ね返したキングゴジュラスの装甲がばっさりと切れた。
荷電粒子ブレード。これはビームスマッシャーを応用した恐るべき兵器で、キングゴジュラスの装甲さえ紙のように切り裂く。
傷は深く、ゾイド生命体が外から見える程であった。
ギル・ザウラーは更に猛攻した。キングゴジュラスは、何とか砲を撃とうともがいた。だがわずかな隙さえないギル・ザウラーを相手に、それは叶わなかった。
キングゴジュラスは防戦一方で、ジワリジワリと追い込まれていった。

②ガイロスにとって、キングゴジュラスの登場は想定内であった。だがここまでの強さであった事と、量産前に総攻撃を仕掛けられた事は大きな誤算であった。それゆえ、首都までの進撃を許す事態になった。
しかし逆に言えば、量産されていないのだからこの一台を潰せば共和国軍は終わる。
ギル・ザウラーはその為のゾイドであった。汎用性はないが、対キングゴジュラス能力だけを徹底的に追求した究極の改造ゾイドである。
ギル・ザウラーはその目的の通り、キングゴジュラスを追い詰めていた。

ふいにギル・ザウラーが飛んだ。両翼が怪しく輝きだす。恐るべきことに、このゾイドは飛行能力とビームスマッシャーさえ持っていたのである。
地獄の光輪が迫る。喰らえばやられる。とっさに身を引いたが、かわしきれずに尻尾が吹き飛んだ。
コックピット内に激しい警告音が響く。満身創痍のキングゴジュラスは、もはや立っているのがやっとだ。
ガイロスは舌打ちをした。ビームスマッシャーで勝利を決めるつもりだったのだ。
だが、圧倒的優勢に変わりはない。次で決める。ギル・ザウラーがニ撃目のビームスマッシャーを翼に溜める。翼が再び輝きだした。
ガイロスは、必中を期して機体を降下させた。先ほどはかわされた。だがこの距離なら外しようがない。発射ボタンに手がかかった。



決着、そして…… -ゾイド戦役の終わりに-
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③ガイロスは決して油断したわけではなかった。だが、キングゴジュラスの底力が予想を超えていたのである。
否、このゾイドの底力を予想する事など誰にもできなかっただろう。瀕死の状態からこうも動くとは。
高度を下げるギル・ザウラー。ヘリックは、逆転のチャンスをここに賭けた。全力でのジャンプ。腕を伸ばしてギル・ザウラーをがっしりと掴んだ。
ヘリックの目には、驚くガイロス皇帝の姿がモニター越しにハッキリと映った。
時間が止まったような錯覚を覚える。一瞬、ガイロスが笑みを浮かべたように見えた。
最後の力を振り絞り、キングゴジュラスがスーパーサウンドブラスターを放った。追い討ちで胸部の砲も全開にする。激しい音が辺りに響いた。
ギル・ザウラーは、機動力と攻撃力を強化した仕様でしかない。デスザウラーと同じ装甲では、キングゴジュラスの攻撃を受けきれる筈はなかった。
翼が砕け、腹には大きな穴が開いた。ゾイド生命体も貫かれ、ギル・ザウラーは停止した。満身創痍になりながらも、キングゴジュラスは最終決戦に勝利した。

ガイロスは生きていた。だがもはや抗う素振りを見せる事はなく、ヘリックに拘束された。
ガイロスは全軍に停戦命令を送った。それを機に各地で戦闘が止んだ。
程なくして、囮部隊がヘリックの元に駆け付けた。部隊は大きな被害を出していたが、まだ多くは生き残っていた。ヘリックと部隊は喜びを分かちあった。 
ゾイド星の長い長い戦いはようやく終わる。誰もがそう思った。

④最終決戦後も、一部の徹底抗戦を唱える暗黒部隊は戦いを継続した。だが、応急修理を済ませたキングゴジュラスがこれに対抗する。
万全状態には遠いが、これに対抗できる暗黒ゾイドは居ない。
残党を片付ければ、いよいよ終戦に至ると思われた。だがこの時、予想だにしないものがゾイド星に迫っていたのである。

⑤それはまるで、意思を持っているかのようにゾイド星に向かっていた。
直径十キロを超える巨大彗星。長い尾を引いたそれは、ついにゾイド星を眼前に捉えた。
それに気付く者は、まだ誰も居なかった。



勝者なき結末
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有力なゾイドを持った最後の残党。デスザウラーがキングゴジュラスと戦っていた。ちょうどその時である。彗星はゾイド星の三つの月の一つを直撃した。
砕け散った月の破片はゾイド星を襲った。空が真っ赤に燃え、破片は隕石となって猛烈な速度で降り注いだ。
月の一つを失ったゾイド星は、引力バランスを崩し地軸がずれ、落下した隕石は大爆発を起こして数十キロもの大クレーターを造った。その衝撃は地殻変動や大津波を引き起こし、中央大陸は三つの大陸に引き裂かれ、暗黒大陸の一部は海の中に沈んでいった。

ゾイド戦役の結末と共に……。

我々がもし戦いをしなかったら。地球人の技術を人々の幸せの為にだけ使っていたら。
そうすれば、隕石の接近は容易に察知できただろう。
ヘリック共和国とガイロス帝国。両国が力を合わせれば、到達前に撃退できていたかもしれない。
彗星は、愚かしい戦いを続けた我々への応報であった。

グランドカタストロフ。彗星飛来に端を発した一連の災害は、後にそう呼ばれるようになった。
多くの人、そして多くのゾイドが命を失った。だが、人もゾイドも生きていた。
いまだ星は安定せず、不安定なままであった。人もゾイドも、明日をも知れぬ生活をしている。
だが、人々は手を取り合い、どうにかして今日を生き抜き、明日を信じている。

この長く苦しい戦争に何かの意味があったとするなら、それはゾイド星に住む我々一人ひとりが平和の尊さを心の底から知ったことである。ゾイド星の未来は、人々が平和の尊さをどこまで継いでゆけるかにかかっているのであろう。

<完>












そんなわけで、今日はエイプリルフールなのでそこんところをよろしくお願いしますね!!

100人の弟君 解答編

ということで2018エイプリルフール「100人の弟君」の解答編です。
そうそう近年はエイプリルフールといえばクイズにしてる感じです。
2017「説明書」 クイズ編 解答編
2016「仮称」 クイズ編 解答編

読み返すとどうもマニアックに重厚に攻めすぎている感じがしました。
なので今年は比較的あっさり攻めようと思って作りました。
で、結局今年もマニアックすぎる感じになってしまいました。申し訳ない…。

それにしてもゼネバス皇帝・・・・というかメカ生体ゾイドのキャラデザインは統一されていないなー。
どないなっとんねん!
時代なのかなぁ。

でもまぁ…、別人になったりする事も解釈できなくはないのかな。
初期のトカゲ人間は、異星人とのコンタクトした地球人が「8万光年の彼方に住んでいる奴らが同じ容姿なわけがない!!」と思い込んでしまった結果なのかも。

そんな前提で見ているから細かい違い・・・例えば肌が少しカサついてるとか傷がついてるとか・・・・・・そんな何でもない事があったとすれば、これみよがしに誇張して絵師に伝える→それを聞いた絵師の方も異星人だから容姿が大きく異なっているに違いないと思い込んでいるから「肌がカサついている? 大きな傷があってうろこ模様になってる!? もしかしてゾイド星人ってトカゲ人間じゃねーの!?」となってしまったとか。

「誇張」っていうと、黒船のペリー提督の絵なんかは、日本側が描いたものは色んなパターンがありますね。

ってか、同じ人・・・? 
まるで鬼のようなものとかあるし。まあ、当時の混乱状況を考えると、さもありなん。
当時は何だかヤバい奴がきたー!って感じだっただろうし。
これらの絵の中には本人を見ず「伝聞」だけでイメージで描かれたものもあるそうです。

ゾイドでも絵の違いはそんなことなのかも・・・・・・・。
でもそれだけじゃ説明できない程の違いがある気もしますが。
突如として神話の世界の神々みたいな容姿になったりするし。
いくら断片的な情報から想像で描いたとしても、ここまで変わるものだろうか…。

んー……、でもまぁ皇帝とか大統領とかになると、やっぱり暗殺とかにも気をつけなくちゃいけない。だから真の姿は公開されず、意図的に別人の姿が公表されたりしていたのかも…。
それにしても凄まじいバリエーションだなあとは思いますが。


さて、それでは以下に一つ一つ詳しく見ていきましょう。

初期資料版

これは正解です。初期の頃…、85年初頭頃まではこのビジュアルが使われていました。
トカゲ人間ですね。

85年春以降に地球人と同じ容姿になり、トカゲ人間は封印された…。
85年春といえば、いよいよ学年誌でバトストが本格的に展開されるようになってきた時期です。
(小三は84年の夏ごろからゾイドを掲載していたが初期は「ゾイド紹介」「ゾイドワールド紹介」みたいなノリが多くバトストとは言い切れなかった。だが85年春頃から徐々にバトストの風味が増していった)

初期のゾイドは「SF」を強調しています。対してバトストはSF要素はあるがそれ以上に「ミリタリー」を強調していますね。
トカゲ人間はSF色の極めて強かった時代を示しているのかもしれない。
バトストが始まってから、ゾイド星人の容姿は地球人型になった。これはミリタリーな描写をするには地球人型容姿の方が都合が良かったのかもしれない。







この辺の資料も正解です。
しかしトカゲ人間時代はキャラデザインが徹底して共用されていたんだな。
まぁ、当然と言えば当然ですね。
後の時代の自由すぎる具合がむしろ異常なのである………。
統一できなかった理由について、出題編の記事中で「FAXさえ普及していなかった時代なので」と推測したけど合っているのかなぁ…。


History of ZOIDS版


地球人型になった最初の絵。これも正解です。
なんかゼネバス皇帝、スターリンみたいだなぁ…。

あと、



ヘリック大統領の絵も正解です。ヘリックはうさんくさい顔してるなぁ。
ところで、この本のヘリックはとんでもねぇ。
国境線付近の試験場にて、ゼネバスが地球人から提供されたミサイルの試射をして大喜びしてるんです。
その姿を確認したヘリックは、こちらも負けじと地球人から提供されたビーム砲を発射。
ゼネバスの隣にある、ミサイルを試射してる最中のゾイドを破壊して挑発しちゃうんですね。

その後、ゼネバスはミサイルに浮かれていた自分が恥ずかしくなってしまう。また「お前のミサイルより俺のビーム砲が強力だ」と自慢されたように感じられて悔しくてたまらなくなる。
それが彼に復讐の念を抱かせいよいよ帝国軍は苛烈になっていくのだった……みたいな展開になります。
挑発をしかけた当のヘリックは私は平和を望んでいるのにゼネバスよなぜ分からないんだ みたいに嘆いちゃったりするんですが、あのさぁ…と思ってしまう。


戦闘機械獣のすべて版


地球人になった次の絵。これも正解です。
もちろんヘリック大統領も正解です。


しかし二冊目の本でこんなに変わるとはなぁ…。

思うに、「デザインの統一が難しかった時代」という事もあるんだろうけど、ここまで変わった事からは別の事情も読める。
History of ZOIDSは一般の書店で販売された本ではなく、通販専門で販売された本です。
そのため流通数は極めて少ない。現在プレミアになっている最大の理由ですね。

History of ZOIDSはけっこうハードな画風です。小林源文先生ですし。
この本はホビージャパンで特に広告がうたれました。学年誌にも載っているけど高学年のものばかりです。
「通販」というのも敷居が高いですね。
要するにゾイドのターゲットを考えれば「少し年齢が高め」の層に向けて作った本と言える。
ですがメカ生体ゾイドは本来のターゲットは小学生です。

戦闘機械獣のすべては、一般流通で書店で販売された発のゾイド本です。
出版も小学館です。(History of ZOIDSはトミーからの出版です)
なので、これを機に「低年齢の層がより親しみやすいデザイン・画風に変えよう」としたのかもしれない。

…まぁ、小林源文先生の絵はミリタリーファンにはたまらないけど小学生の低学年が親しみやすいかといわれるとなぁ…というのはありますよねぇ。


・・・・・ところでヘリック大統領の絵ですが、以前に色を塗った事があったりする。

我ながら何しとんねん・・・。


ゾイドバトルストーリー三巻版


ジオラマ中に出てくるおそらく唯一のものです。これも正解です。
出題編の本文でも書きましたが、多分いちばん有名なゼネバスのデザインじゃないかな?

ところでゼネバス皇帝のデザインを見ていると、お顔は別人に変化し続けています。
しかし「マントをつけてる」ところはHistory of ZOIDS版を除いて共通していますね。
バトルコミック版でもマントをつけています。

FAXも普及してない時代。電話での打ち合わせが多くなろう。これを想像すると…、
「ゼネバスは苛烈な性格だから目つきも険しくてシワも多くて・・・・」と言った所でデザインはあんまり伝わりません。
ですが「マントつけてる」と言ったらその要素は正しく伝わる……という事なのかも。


ゾイドバトルコミック版


メカ生体時代の有名なコミックですね。これも正解です。
皇帝という感じはあんまりしないけど、部下からの信頼厚く時に自らも戦う武人という感じは強い。
良いデザインだと思います。
私は全ゼネバス皇帝デザインの中ではこれがいちばん好きかなあ。


読みきり漫画1 第一次中央大陸戦争クライマックス漫画版


そりゃあコミック化されないですな…といった感じの読みきり漫画版。これも正解です。
残念ながら正解です。
イヤー、凄い。漫画としてはそれなりに面白いんですけどね。

本作は、帝国軍の侵攻で共和国はメタメタだ。
だが共和国軍には切り札ウルトラザウルスが残されている。
完成直後でテストも終わっていない状態だが………。
ついに帝国軍がこの基地にも迫ってきた!
この事態に、訓練生のリュウ・バトランは格納庫に走り、独断でウルトラザウルスを動かすのであった……というストーリーです。

このゼネバスはウルトラザウルスが出現するや想定外の事態にビビりまくる。
そして即座に人質を使った卑怯な手に打って出る「策士」・・・・というよりは「小物」感たっぷりな感じをみせていた。
しかも人質を示した後に「どうだ戦いは作戦なくして勝てないのだフハハ」みたいに自画自賛し語りだすもんだから反撃されちゃう。
典型的なだめなヤツやないか。

ちなみにウルトラザウルスですが、さすがに単機なので帝国軍大部隊を倒すことは出来ぬ。
だがしかしダムを撃ち抜きその水流で帝国軍を流してしまうという展開でした。この辺は良いですね。
スーパーゾイドが超強いので一機で大勝利、じゃなくて強いんだけど限りはあって、でもそのうえで勝つというのが良い。
なおウルトラは超重量なので水流に耐えれたか、あるいは水陸両用なので大丈夫だったと思われる。

あと、残念ながらヘリック大統領は登場しませんでした。


読みきり漫画2 ファミコンゾイド攻略漫画版




ファミコン攻略漫画です。これも正解です。
この漫画はゲームブックになっており、選択肢によって「13ページに行く」「15ページに行く」のようになっています。
読めばファミコンゾイドの攻略手順がわかるようになっているんですね。
昔はこういう漫画がたくさんあったよなあ。


ヘリック大統領のデザインがゾイドバトルコミック版のゼネバス皇帝に近いのは面白い。
なんでや。


読みきり漫画3 ファミコンゾイド攻略漫画版その2


コチラはハードな世界観のファミコンゾイド漫画です。そして…コチラがフェイクでした!
分かりましたかな?
正解された方、おめでとうございます!

この漫画にはゼネバス皇帝は残念ながら登場しません。
この画像ですが、先ほどの「第一次中央大陸戦争クライマックス漫画版」のコマを利用して作っています。


第一次中央大陸戦争クライマックス漫画で基地の防御線が突破されたシーンです。

上にキャラを載せて・・・、

ここから紙の色合いや質感を調整しています。

表情が場面と合っていなかったので、出題編の本文には「性格は冷静沈着さが出ましたが、知略家という感じで武人という感じではなかった」なんていう一文を加えたりもしました。

あと、元のセリフは「あぶない アイアンコングとサーベルタイガーをしん入したぞ。」なんですが「いまだっ アイアンコングとサーベルタイガーをしん入させろ。」に変えています。
・・・・あら、見直したら「アイアンコングとサーベルタイガーしん入させろ」になってるな…。
ミスった。

ところでこのお爺ちゃんですが、誰やねん とお思いでしょう。
これは戦闘機械獣のすべてに掲載された「ヘリック1世」の絵です。

戦闘機械獣のすべてにはヘリック大統領、ゼネバス皇帝、ヘリック1世の三人が載っています。そこから拝借しました。
こう見ると、ヘリック大統領はヘリックI世の遺伝子を色濃く継いでいますね。


すすめ!ゴジュラス版


ファミコン漫画その3です。これも正解です。
これについては出題編の本文で書いた通り。
台詞を一部改定されて、作品名も「ゴジュラス王者伝説」に変更した上でゾイドバトルコミックに収録されました。
作画も迫力があるし、とても良い作品です。
ヘリック大統領とゼネバス皇帝の絵を除けば・・・・・・・・・・。

それにしてもゼネバスのかぶり物は何だろう。
87年と言えばドラクエが大ヒットして西洋ファンタジーの世界観が浸透していた時代と思います。その影響を受けている感じもする。

ファミコンゾイド-中央大陸の戦い- ドット絵


ファミコンゾイド2-ゼネバスの逆襲- ドット絵



これらも正解です。
ヘリックも正解です。


2の顔グラフィックはよくできていますね。顔色が悪いことを除けば…。
リメイク希望!!


Zi HISTORY FILE THE ZOIDS BIBLE版


これも正解です。
おそらくですが現在公開されているゼネバス皇帝デザインの中では最新版じゃないだろうか。ということはこれが現在の公式見解デザイン?
ただしこれは「若かりし頃」の絵なので、バトスト時代のゼネバスが同じ姿だったかは不明です。


ということで以上、解答編でした。
いかがでしたでしょう。
・・・来年はヘリック編?

それにしても時代を感じますねえ。

100人の弟君

ゾイド星で国力の高さから最強に君臨しているのはヘリック共和国です。
しかしヘリック共和国の強さは決して豊かな国土があったという幸運だけじゃありません。
共和国はゼネバス・ガイロスの両帝国に比べて「戦略」や「情報」の扱いに優れます。
戦況が不利な際でも総崩れになる事はなく、様々な作戦で戦いを続ける。その結果として貴重な時間を稼いだり戦況を好転させたりします。

ガイロス帝国との戦いでは「オルディオス500機配備」の欺瞞情報が有名でしょう。
何とも大胆な作戦でした。

ゼネバス帝国との戦いでは「替え玉ヘリック作戦」が有名でしょうか。
こちらも実に大胆な作戦です。
デスザウラー最強時代、共和国軍はこの作戦によって帝国軍の情報を混乱させ反撃の糸口にした。

さてさて替え玉ヘリック作戦はバトスト3巻に収録されていますね。



本作戦で印象的なのは次のセリフです。
「ヘリック大統領の弟はゼネバス皇帝一人だが、ゼネバス皇帝には100人のヘリック兄さんがいる」

共和国兵士はこの言葉を言って笑いあった。


いやしかし、実はゼネバス皇帝もいっぱい居たりする。


以下、半ばネタ的な感じでお伝えします。

私はリアルタイム当時はゾイドといったら「ゾイドバトルストーリー」が唯一のゾイド専門書籍だと思っていました。
ですが後になってから「History of ZOIDS」「戦闘機械獣のすべて」「ゾイドバトルコミック」が存在すると知りました。
へぇー、ゾイドの本っていっぱいあったんだな…と知ったわけです。

専門書籍以外だと学年誌しか知らなかった。
でも、「てれびくん」「Mark1」「ホビージャパン」「STARLOG」などなど、色んな雑誌に掲載されている事を後で知りました。
ゾイドの資料は膨大です。

さてそんなメカ生体ゾイド時代ですが、登場人物の「キャラクターデザイン」には厳格な基準がなかったようである。
だから各メディアによって実に様々なゼネバス皇帝が描かれています。

今日は、私が知る限りのゼネバス皇帝を紹介します。
以下を見て、弟ゼネバス皇帝もいっぱいいるやんけ! な具合をゆる~くお楽しみ頂ければと思います。



まずはこちらです。
初期資料版

これは有名だと思います。
いわゆるトカゲ人間だった頃のビジュアルですね。そう、当初はゾイド星人はトカゲ人間であった。
初期のカタログやキット箱裏などで登場しています。

帝国の他の人々もトカゲ人間。



それにしても初期のゼネバス皇帝はスゲーなー・・・。いや皆すごいビジュアルなんですが。
トカゲ人間のインパクトが凄い・・・。

おそらくですが、当初はトカゲ人間でいく予定がされており、このビジュアルが周知撤退されていたのだと思う。
学年誌・小学三年生は早くからゾイドを特集しました。
下の絵・・・、



これは85年2月号に載った「次回予告」の絵ですが、明らかにゼネバス皇帝ですね。

また史上初のゾイド漫画、おちよしひこ先生の漫画版「ゾイド」でも、おそらくゼネバス皇帝であろう人物が出てきます。
それがこちら。



やはりデザインが同じですね。
85年初頭頃まではこのデザイン・トカゲ人間が使われていた。

ですがゾイドはこの後、方向性を変えた。
トカゲ人間はあまり受けがよろしくなかったようで、地球人と同じ外観になったのであります。
(ちなみにゾイド妄想戦記2の第2話「幻惑の雪山」ではゼネバス皇帝のお顔を「仮面」という解釈にしようと試みていましたね)

トカゲ人間の頃はゼネバス皇帝のビジュアルは統一されていたのですが…、地球人と同じ外観になってからは実に様々なデザインになります。


History of ZOIDS版



ゼネバス皇帝は右の方です。
(左はグローバリーIIIの冒険商人ランドバリー)

History of ZOIDSは史上初のゾイド専門書籍ですね。1985年に発行されました。
これは地球人と同じ見た目になった最初の絵と思われます。
絵は巨匠・小林源文先生が描いておられます。凄いですよねぇ。
先生、またゾイドを描いてくれないかなあ・・・。
源文先生、たしかアニキでガルパン描いてなかったっけ・・・。
アニキでゾイド漫画とか描いてほしいです。

それにしてもなんかゼネバス皇帝、なんだかすごく悪役っぽいぞ。
・・・ちなみに、



ヘリック大統領もこんな感じ。
グローバリーIII乗員の科学者に「大統領閣下、お望みとあらばレーザ銃も、ビーム砲も製造いたしましょう」と言われてご満悦です。
※レーザ銃はレーザー銃の誤字と思われる。

まぁ、そんなわけでゾイド星人の外観=地球人型はここから始まりました。


戦闘機械獣の全て版



History of ZOIDSの翌年、1986年に発行された本です。
いきなり見た目が大きく変わっているぞよ。

ちなみにヘリック大統領も変わっています。



おいヘリック………。
ゼネバスは100歩譲って「絵柄の違い」と言えるかもしれないけど、ヘリックは明らかに違うだろう…。
神話に出てきそうやで・・・・。

二番目の書籍にしていきなりデザインが大きく変わる……。
私の推測では、これはイラスト担当の方にデザインの共有ができていなかったからだと思います。

まぁ、当時と言えば「デザインの統一」というのが今と違って難しい時代だったのでしょう。
今だとネットを通じて一瞬でデザインの共有ができますが、1986年なんていったらFAXさえ普及していない時代です。
FAXは高額なハイテク機器。大企業なら持っているけど個人ではとてもじゃないが持っていない…。そんな時代でした。
(FAXが中小企業に普及しだしたのは86年以降、一般家庭に普及しだしたのは90年以降の事です)
資料のコピーだって今と比べたら大変でした。

そんな時代だったので、「当初はトカゲ人間で行くつもりだった(これは事前から入念に準備できていたので各メディアでデザインを共有できた)のだが、突如として地球人型に改めた」「突如として変えたので、各デザイナーにデザインの共有が出来なかった」のではないかと推測しています。

この推測があっているのか間違っているのか。それは分かりません。
しかしこれ以降もゼネバスはどんどん増え続ける・・・・・・・。

ゾイドバトルストーリー三巻版



なんだか高貴な感じがする。フランスの王様って感じ。

先に書いた通り、私はメカ生体ゾイドのリアルタイム当時は初期の資料やHistory of Zoidsなどは知らず、「ゾイドバトルストーリー」が唯一のゾイド本だろうと思っていました。
なのでゼネバス皇帝と言ったらこのビジュアルが真っ先に思い浮かぶなあ。


ゾイドバトルコミック版



たかや健二先生の大迫力の作画が魅力です。
ゼネバス皇帝は筋肉質の武人という感じがする。これは良いですね。
「勇猛果敢な戦士」「どんな時にもユーモアを忘れない」
というゼネバス皇帝が見事に描かれた漫画です。

第一部(コミック化されてるパート)と第二部(小学三年生に載った未コミック化なパート)がありますが、どちらも同じデザインです。
まぁ、これは当然っちゃ当然ですね。


ここまではある程度有名かな。ここからはマイナー資料です。
まだまだ続きます! ここからが本番です。


読みきり漫画その1 第一次中央大陸戦争クライマックス漫画版



これは小学三年生の87年4月号に掲載された読み切り漫画です。未コミック化。
すげー・・・・・・・・。これはないでぇ・・・・・。
どうしちゃったのゼネバス皇帝・・・・・。

実は作者はたかや健二先生です。ゾイドバトルコミックと同じですね。
しかし描かれたのはゾイドバトルコミックよりも前の時期です。
ですので、この時点では情報があやふやでこのようになったと思われます。

本作ではゼネバスは苛烈。武人としての誇りはなくとにかく勝てば良い、共和国など潰してしまえという極悪な描写をされています。
戦術面も幼稚で、窮地に陥った際は敵パイロットの父親を人質に降伏を迫るなど「狡猾」というよりは「小物感」の漂う感じであった。

設定面も詳しく伝えていなかったのかなぁ…。
この後執筆されたゾイドバトルコミックは、善悪の戦いではなく双方とも正義がある深いストーリーになりました。

それにしてもこのゼネバス皇帝は改めて凄いなあ。
デザイン面ではサーベルタイガーの兜みたいなのを付けていますが、それを取ったらむしろ戦闘機械獣のすべてのヘリック大統領に近いデザインに見える。
お爺ちゃんですしね。


読みきり漫画2 ファミコンゾイド攻略漫画版
これは小学二年生87年11月号に掲載されました。
漫画について先に解説します。
「ファミコンゾイド-中央大陸の戦い-」の攻略漫画です。
作者はやはりたかや健二先生。

ファミコンゾイドは「室内でさえゾイドでのし歩く」「町の住民もゾイド」なゲームですね。
この漫画でもそれに倣って基本的には「ゾイドが喋る」仕様です。



本作は終盤にラスボス(厳密にはそうじゃないんですが今回は詳しい解説は略します)としてゼネバス皇帝の乗るデスザウラーが登場します。そのシーンはこちら。



「ゼネバス皇帝」と書いてないのでこれを「ゼネバスのイラストバリエーション」に加えるかは微妙な所ですが・・・、明らかにゼネバス皇帝ポジションとして出てきたデスザウラーでした。

ちなみに・・・・・・、



極わずかですがパイロットや人がちゃんと写ってるコマもある。ヘリック大統領も居ますね。
ん?
ヘリック大統領のデザインですが、どちらかというとゾイドバトルコミックのゼネバス皇帝に似てる気がする。ヒゲの具合とか。

先ほどの読み切り漫画ではゼネバス皇帝のデザインが戦闘機械獣のすべて版のヘリック大統領に似ていると書きましたが、本作ではヘリック大統領のデザインがゾイドバトルコミック版ゼネバスに似ている。
ややこしいな!


読みきり漫画版3 ファミコンゾイド攻略漫画版その2
ちなみにたかや健二先生は、もう一本読みきりでファミコンゾイド漫画を描かれています。
こちらは小学三年生87年8月号に掲載されました。
そちらは先ほどの作品とはうってかわってハードな仕様です。



ゲームの攻略の大まかな手順に沿ってストーリーが展開します。
さてゼネバス皇帝ですが、



コチラでは・・・、先ほど紹介した第一次中央大陸戦争クライマックス漫画のデザインにちょっと近いかな?
お爺ちゃんですしね。

性格は冷静沈着さが出ましたが、知略家という感じで武人という感じではなかった。
たかや健二先生は、こうやって数多くの読み切り漫画を描いてようやくゾイドバトルコミックのゼネバス皇帝像を造り上げたんですねえ・・・。


すすめ!ゴジュラス版



こちらは87年の小学一年生に連載された漫画です。作者は石川森彦先生。
これもスゲーなあ・・・・。ゼネバス皇帝、なにかぶってますねん。

こちらもファミコンゾイドをテーマにした漫画です。ゴジュラスが各地を巡ってMK-IIになるまでを描いています。
(でも途中からファミコンゾイドの漫画化というより独自展開の色が強い感じになった)
ファミコンゾイドは色んなところで漫画になっているんですねえ。

本作は一部台詞を差しかえてゾイドバトルコミックにも収録されています。
台詞差し替えというのは少し大人っぽい言い回しに変わった。元が小一に掲載された漫画だからですね。
その際はタイトルも「ゴジュラス王者伝説」に変わった。

ですがゾイドバトルコミックに収録された際は、ヘリック大統領・ゼネバス皇帝が登場するこのページは残念ながら削除されてしまっていた。
やはりまずかったのだろうか……。


ファミコンゾイド-中央大陸の戦い- ドット絵



顔グラフィックは無し。16×16ドットのマップ上のお姿のみが拝見できます。
このゲームは基本的に登場キャラはみんなゾイドですが、ヘリック大統領、副官、博士、ゼネバス皇帝のみは人の姿で登場します。
んー、これじゃあデザインがあまり分からないなぁ…。

ファミコンゾイド2-ゼネバスの逆襲- ドット絵



2は登場キャラが人になった事と、会話中に顔グラフィックが出ることが大幅進化ですね。銀行のお姉さんやゾイドショップのオッチャンも顔グラフィックがあります。
当然、ゼネバス皇帝にも顔グラフィックがあります。顔色がちょっと悪いですね。あと髪が真っ赤です。

ちなみにヘリックは…、

こんな感じ。戦闘機械獣のすべて基準なのかな?


メカ生体リアルタイム時代の資料で現在確認できているのは以上です。
あと、新世紀になってからもこんなのがありましたね。

Zi HISTORY FILE THE ZOIDS BIBLE版



ゾイドコアボックスに付属したやつですね。
当時資料に統一感が無いのでどうしようか迷っただろうなぁ……。
容姿は至って普通ですね。まぁ、読みきり漫画版みたいになるよりいいですね。
強いて言えばファミコンの2-ゼネバスの逆襲-の顔グラフィックにちょっと近いかな・・・?


ということで、以上が現在確認できているゼネバス皇帝のお姿です。
いやー、凄いですな。

そんでもってお知らせなんですが、今日はあの日ですね。

エ イ プ リ ル フ ー ル

最近はクイズが恒例になっていますが、今年もクイズです。
上の色んなゼネバス皇帝ですが、一つだけ嘘が混じっています。

一体それはどれでしょうか!?
(逆に言うと1個以外全て正解なんだから凄い事ですよ・・・)

ということでお楽しみ頂ければ幸いです。
解答編は明日!

エイプリルフール2017

エイプリルフール2017のこたえあわせー
さて今年は去年に続いてクイズ形式にしたんですが、お楽しみいただけたなら幸いです。

調子に乗って長々と書きすぎたかな…。
もうちょっとサクッとした方が良かったかなーとも思っています。

さてフェイク部分はどこかお分かり頂けましたかな。
二つありました。
うち一つは、たぶん去年のものよりは幾らか簡単だったかなと思います。
もう一つは、もしかすると去年のよりも難しかったかも。

一つ目の答えはここです。

「シールドライガーMK-IIの説明書にはメカ生体ゾイド末期に改定が加えられた」と書いていますが、ここがフェイクです。
この説明のために使用した上の画像もフェイクです。

シールドライガーMK-IIの説明書に改定は加えられていない。
最後まで「当初と同じ」説明書が使用されています。

じゃあこの画像はいったい何なんだと思われる事でしょう。
それについて説明します。

実はこれ、あの伝説のゾイド食玩・カバヤの「ゾイドガム」の説明書です。
綺麗にスキャンして全体をお見せしましょう。

うほぉ・・・ゾイドガムすげぇ。
本格的なプラモといった構成をしていて、説明書も本家ゾイドに引けをとらない位に本格派なんですねー。
二色刷りをしている点も本家と同じですね。

ゾイドガムのパーツ数はとても多い。
マッドサンダーやシールドライガーなどの電動ゾイドのゾイドガム版はさすがに幾らかパーツ数が減っています。
ですがコマンドウルフやブラックライモス等のHiユニット級は本家とほぼ同じパーツ数をしていたりします。
これらの機種は、説明書も動力を組ませる部分がない以外は本家とほぼ同じだったりします。

ここにしか載っていない機体解説があるのも貴重。
んー、改めて凄いなゾイドガム。軟質プラと言う点だけは難ですが、それ以外はまさに隙のない見事な出来であります。
しかも、これで200円だったんだもんなあ…。


二つ目は、

この画像ですね。
シールドライガーDCS-Jの説明書として提示した画像ですが、こちらは嘘です。

正しいシールドライガーDCS-Jの説明書は、

これです。

んんん同じじゃないんかい!? と思ったアナタ、よく見てみましょう。
カスタマイズパーツの説明書が違うのです。


CP-01ビームキャノンセットは、実は二種類あります。
一つは、一般発売されたもの(上)
もう一つは、2000年の次世代ワールドホビーフェア冬で先行販売されたもの(下)

両説明書ですが、中身は同じものです。

ただし先行販売版は表紙の画像が違う。旧大戦時の写真を使用している。
対して一般発売版はRZ-007シールドライガーで撮影されていますね。

シールドライガーDCS-Jの説明書は「シールドライガーの説明書+一般発売版のCP説明書」です。
フェイクの画像は「シールドライガーの説明書+先行発売版のCP説明書」にしていました。
これはちとマニアックすぎだったかな。

ところで、ちょっと謎だと思っている事がありますので追記します。
シールドライガーDCS-Jの説明書は、ノーマル説明書+CP説明書です。
これが謎です。

というのも、新世紀ゾイドの限定強化ゾイドといえばシールドライガーDCS-J、ゴジュラス・ジ・オーガ、アイアンコングPKの三つです。


オーガとPKはノーマル説明書+CP説明書ではなく、専用の説明書になっているのですね。
なんでシールドライガーDCS-Jも専用の説明書にしなかったのだろうなぁ。
ちょっと謎です。

まあ、そんなわけで今年もコラム的な形を採りつつエイプリルフール記事を作ってみたんですが、改めてお楽しみいただけたなら幸いです。
今後も良い説明書に期待したいものですね。

さて、来年はどうしようかなあ…。

説明書

本日は4/1です。年に一度のあの日です。
もはやバレバレだと思うので、本年も昨年と同じくクイズ方式でいきます。
以下にコラムを書きますが、2箇所フェイクが混じっています
その部分がどこかを見極められたし。


~説明書~
本日は本家ゾイドの説明書についてコラムを書きます。
説明書はあまり注目される事もないアイテムと思いますが、改めて考えるとよくできてるよなーと思います。

私は小三の時に初めてグスタフを作り、次にウルトラザウルスを作りました。
初のプラモだったのに全く間違わずに作れた。これは説明書の優秀さがあってこそと思います。


ウルトラザウルスは部品数がかなり多いのに、それなのに迷わずに組めた。
これは本当すごいなあと思うばかりです。
ゾイドの説明書は単に組み立て指示が最低限されているというわけではなく、組みやすさに配慮した様々な工夫があります。


説明書は、セイスモサウルスや凱龍輝や月刊ゾイドグラフィックスなど一部にはフルカラーのものもあります。

コチラは凱龍輝説明書。フルカラーの説明書を最初に見た時はビビりました。
ただフルカラー説明書は少なく、ほとんどのゾイド説明書は2色刷りで製作されています。

バトストといえば帝国VS共和国ですが、
「共和国ゾイドの説明書は黒・青」「帝国ゾイドの説明書は黒・赤」
の二色で刷られています。



こんな感じ。

細かいところですが、世界観への配慮が感じられますね。
これはメカ生体シリーズでも機獣新世紀シリーズでも同じです。

…メカ生体後期の「暗黒ゾイド」の説明書は「黒・赤」です。

帝国と同じ色ですね。
暗黒軍ゾイドの説明書は「黒・緑」でも良かったような気がするなー…。

例外は幾つかあります。たとえばゾイドリバースセンチュリーのダークネシオスやヴァルガの説明書は「黒・紫」です。

他にも、全機を確認したわけではないので例外はあるかもしれません。
ですが、基本的には大筋で「共和国系ゾイド=青」「帝国系ゾイド=赤」が保たれています。
世界観への配慮。ちょっといいですね。


さて、ここまではバトスト機の話。
バトスト以外のゾイドの場合は、「赤」「青」以外の色で構成されている事も多いです。
アニメ仕様とかですね。


こちらはゾイドフューザーズ版のキラースパイナーですが、緑色です。
アニメ仕様機の説明書の色は様々です。コマンドウルフ アーバイン仕様は紫だった。
自由で多彩です。

この事から、従来からの縛りをなくした自由な世界観である事が読める。
なにげなく見ている説明書ですが、色に注目しても面白いものです。


さてさて、二色刷りが基本のゾイド説明書ですが、これはプラモとしては珍しい事です。
というのも、プラモの説明書とは基本的に一色で刷られる事がほとんどなのです。

コトブキヤのHMMやDスタイルも一色刷りです。(ただし表紙や機体解説などの部分はフルカラー)
ガンプラも、メインシリーズであるところのHGやMGはHMMと同じ構成です。


HMMシャドーフォックス説明書(上)と本家シャドーフォックス説明書(下)
違いは明らかですね。

当然、印刷は一色刷りが安い。なのでコストカットの観点から言えば一色で刷るべきです。
なのに何故ゾイドが二色刷りになったかというと、これはもう組みやすさへの配慮です。


説明書には、このように「今使う」パーツが色で示されているので、直感的に迷わず組めるようになっている。
そもそも本家ゾイドはパーツ数が少なく組みやすいんですが、その上で更にこのような配慮があるのですね。

こうした配慮があったからこそ、小三当時の私は迷わずグスタフやウルトラザウルスを組めたのだと思います。

本家ゾイドの対象年齢はゼンマイクラスは6歳以上、電動クラスは8歳以上。ガンプラのHGは8歳以上です。
いずれも低年齢から組ませる事を意識したキットですが、ゾイドは説明書の仕様から「より組みやすい」と言えます。
もっともこれは「玩具」であるゾイドと「模型」であるガンプラの差でもあると思いますが。


「玩具」と「模型」
さて一部のゾイドは、「模型」として流通した事もあります。
24ゾイドを焼きなおした「Zevle」シリーズですね。


Zevleのキットの内容は色が違う以外はゾイドのままだったんですが、説明書が改定されています。


上がZevle「ランドギャロップ」 下がゾイド「バトルローバー」
模型流通だったZevleでは、説明書が一色刷りに改定されているのですね。

Zevleは模型として流通した事からわかるように、ターゲットをやや高めに設定していました。
広告展開が主にホビージャパンだった事からも容易に分かります。

対象年齢をやや上げたZevleは説明書が一色刷り。
この事から、
メーカーとしては「出来るだけコストを下げたいから一色刷りが望ましい」
しかし「ゾイドはチビッコでも容易に組めるよう配慮する必要がありそこは譲れない」
という意思が読めます。
ステキ、ゾイドの説明書。


さてそんなゾイドの説明書ですが、年代ごとに差があります。
ここからは、それを見ます。
説明書内の絵が変わっている事があります。

機獣新世紀ゾイドで再販されたゾイドの説明書は、基本的にメカ生体シリーズの説明書と同じ絵を使っています。


表紙こそ変わっていますが、中身は同じであることが分かるでしょう。
ですが「ヘリックメモリアル」「ゼネバスメモリアル」で再販されたゾイドは絵が変わっていました。


下がゼネメモ版です。
これだとちょっと分かり辛いかな。


ヒレ部分を拡大してみました。よく見てみましょう。
絵を描き直していることが分かるでしょう。


グランチュラでも比較。この絵は脚部分の差が大きいですね。
ヘリメモ版の絵はやたら縮こまってる感じがする。

ヘリメモ/ゼネメモ時になにゆえ絵を描き直したかは謎です。


絵の他にも、細かい改定がある場合があります。
メカ生体ゾイドと機獣新世紀ゾイド以降の説明書を比べると…、




サラマンダーの説明書。左はメカ生体版、右が機獣新世紀版。

このように、一部に補足説明が追加されていたりする場合があります。
何度も再販を繰り返された機種は、後期版になるに従い「より分かりやすく」改定されています。

ひとえに「再販」といっても、同じゾイドだから同じ説明書を刷ればいいだろ…ではなく、細かい検討が加わりより良い製品に仕上げようとした事が分かります。
見えない配慮があるのは何とも嬉しいことです。
はっきりと気付くユーザーは少ないかもしれませんが、このような対応を繰り返す事はさすがトミーだなと思います。


さて、更に色々。

二色刷りが基本のゾイド説明書ですが、ゾイドジェネシスシリーズの一部の機は一色刷りで構成されています。

ブラックライモスとヘビーライモスを並べてみました。
差は明らかですね。比べると、ヘビーライモスはちょっと分かりにくいです。

同じゾイドジェネシスの機でも、

このように、従来と同じ二色刷りをしているものもあります。こちらは組みやすいですね。
んー…。なんでこんな風にしたのだろう。

「全て一色刷り」なら「ジェネシスのキットはそうしたのだろう」となるのですが…。
また「主役機などは二色刷り・その他は一色刷り」とかならまだ分かるのですが…。
ヘビーライモスとハウンドソルジャーは共にアニメ未登場に終わった機体ですが、かたや一色刷り、かたや二色刷りというアンバランスになっている事はかなり意図が分からない。


次に強化型ゾイドについて。
ゾイドにおいてカスタマイズパーツは定番です。
そして幾つかの機体は、「カスタマイズパーツとセット」の状態でも販売されました。
たとえばグレートサーベルやシールドライガーMK-IIですね。

「またライガーか」というのはよく聞かれる事ですが、まぁー、とにかく売れるみたいです。
メカ生体ゾイド末期…1990年年末ののハローマックの広告を見ていると、


下段に注目。
かなり値引きされているとはいえ、グレートサーベル&シールドライガーMK-IIが載っています。
この時期においても人気機種だった事が分かります。凄いなあ。

末期のバトストは、グレートサーベルはほとんど登場しなくなってたし、シールドライガーMK-IIは出るがやられ役が主でした。
バトストの支援を得ていないのに広告に載る程度の人気を最後まで維持していたのは凄い。
そら、毎度けん引役に抜擢されるわ。

ただ余談ですが、この広告にこそ載っていませんが、メカ生体ゾイドにおいてはゴジュラスMK-II量産型も最後の瞬間まで現役であり続けました。
最終版カタログにも立派に登場しています。


こちらはメカ生体ゾイドのカタログの最終版。
カタログに登場しているという事は、すなわち生産が維持され玩具屋に流通していたという事です。

ゴジュラスMK-II量産型のバトストでの悲惨ぶりは、いまさら繰り返すまでもあるまい…。
シールドライガーMK-IIもやられ役でしたが、ゴジュラスMK-II量産型に比べればはるかにマシでした…。

ゴジュラスMK-IIもバトストの支援を受けていないというか「弱い・やられ役」なイメージばかり植えつけられていたんですが、それでいて最後まで現役であり続けたのは最高に健闘したと誇って良いと思う。
ゴジュラスもやっぱり大きな魅力を持っていると思うので、今後の展開に大いに期待したいところです。


さて話が逸れてしまったので本題に戻す。
強化型ゾイドの説明書といえば、ノーマルゾイドとは一味違います。
これらのゾイドの説明書は、
「①ノーマル状態で組ませる・ノーマル状態で完成させる」
「②強化パーツを付けMK-II仕様として完成させる」
ようになっています。
完成を二段階にしている。
ユーザーが「ノーマル状態でも」「MK-II仕様でも」どちらでも遊べるように一工夫しているのですね。

例えばグレートサーベルの説明書は、まずサーベルタイガーとして完成させている。
そして次のページから「グレートサーベル仕様に組もう」のページが始まります。

サーベルタイガー状態を完成させると、その次のページは、

このようになっている。
「部品を取り換えて組み立てよう」の文字が見えますね。


グレートサーベル仕様のページでは、まずサーベルタイガーから一部の装備を外させ、そしてグレートサーベル用の装備を付ける指示がされる。

グレートサーベルを組む事だけが目的ならば、これは明らかに無駄な手順です。
にもかかわらずこのようになっているという事は、トミーが「ノーマル状態でも」「MK-II仕様でも」どちらでも好きな方で遊んでほしいと思っていたからに他ならないでしょう。

もし組む「途中」で強化パーツを取り付ける(グレートサーベルとしてのみ組ませる)になっていたら…、ユーザーはその状態のみが正しいと思ってしまうでしょう。
そうじゃない。「ノーマルでも強化型でもどっちでもいいんだ」と遊びの幅を広くしている。
これもまた良い配慮だと思います。


ただし、例外もあります。
メカ生体ゾイド後期、共和国軍VS暗黒軍…第一次大陸間戦争期の強化型ゾイドです。
ダーク・ホーンの説明書は、「レッドホーンとして完成させる→ダーク・ホーンに強化する」ではなく、いきなりダーク・ホーンとして組ませています。


上がレッドホーン、下がダーク・ホーンの説明書。同じページです。
(ダーク・ホーンの説明書は何故か絵が全て新規に描き直されています)

行程21までは同じように組むように指示がしてあります。ですが工程22から分岐します。
工程22を見ると、ダーク・ホーンが「レッドホーンとしては組ませていない」事が分かるでしょう。
二連加速ビーム砲と三連電磁突撃砲を付ける指示がない。

次のページはこう。

このキットは説明書の指示に従えば「ダーク・ホーンとしてのみ完成する」。

ダーク・ホーンが初ゾイドだったユーザーは、レッドホーン状態を知る事はなく「ダーク・ホーン形態こそが正しい」と思ってしまうわけであります。
遊びの幅が少ない感じがして、ちょっと寂しい。
願わくば、レッドホーン状態で組んでもいいんだよ。強化型のダーク・ホーンにも出来るよ。な従来の方式が良いと感じるなぁ…。


ゾイドは初期の頃は、改造を推奨しとにかく自由に遊ばせる感じでした。
中期からバトストが盛り上がり「キットそのまま」で遊ばせる風に移行してきました。だがまだ初期のテイストは残っており改造も推奨していました。
ですが末期は、キットそのままで遊ばせる感じが更に強くなっていき、ユーザーの遊び幅を許さないような意思さえ感じてしまう仕様になってしまった。
(この辺りはTFゾイドについてのコラムも参照されたい)

ただ、ダーク・ホーンの説明書は最後のページに、

このような組み換え例が示されていて、最低限は改造への呼びかけもあるんですが…。
いやでも、やっぱり「ノーマル状態が示されない」のは寂しいなぁ…。.


更に続けます。
シールドライガーMK-IIは、メカ生体ゾイドにおいて最後まで現役であり続けたのは先に書いた通りです。
そんなシールドライガーMK-IIですが、うちにメカ生体当時の説明書が二つあります。


左の二つがメカ生体当時モノ。右の縦に置いているのはトイドリ版です。
よく見るとTOMYのロゴが違うので見分けが付くと思います。

さてメカ生体当時の説明書ですが、中を見比べると「発売当初の版」「改訂版」の二種類である事が分かりました。

メカ生体ゾイドのキットは細かく改定される事がありました。
ゼネバス帝国軍のゾイドは暗黒軍に吸収され、その後は「暗黒軍のゾイド」として扱われました。
この時期に生産されたデスザウラーなどの旧帝国ゾイドのキットには、シールに改定が加えらました。
ゼネバス帝国のマークが付属しなくなったかわりに、暗黒軍のマークが付属するようになっているのです。
(残念ながら未所持につき画像を掲載できないのは申し訳ない…)
これも凄いことだよなあ…。
細かく仕様変更を繰り返していたわけですね。

さてシールドライガーMK-IIの説明書です。
他の強化型ゾイドに同様の改定が加えられたかは分かりませんが、本機の説明書には改定が加えられたようです。
その内容は以下を見れば明らかです。

まずは当初のシールドライガーMK-IIの説明書。




「ノーマル状態として完成させ」「そして強化型にする」という従来からの手順である事が分かります。

しかし改訂版の説明書。


改訂版では、組み順が大きく改定されているのです。
この工程を見れば明らかに分かるでしょう。

これはボディを組んだ直後、脚を付ける前の段階ですが、背中に注目して下さい。
この段階でキャノンビーム砲が付ける指示があるのが分かると思います。
この説明書ではシールドライガーをノーマルタイプとして組む事を許さず、MK-IIとして完成させる事だけを目的としているのです。
ダーク・ホーンと同じ感じに改定してあるのです。寂しいことだなあ…。

グレートサーベル等でも同様の事が行われたかは不明です。
ですが、思うにシールドライガーMK-IIだけで行われた試験だと予想しています。
シールドライガーMK-IIは、漫画「特攻!!ゾイド少年隊」の主人公機になったりと、当時から格別の扱いを受けていた部分が大いにあります。
(バトストでの扱いはともかく…)
なので、そのシールドライガーで試験を行ったんじゃないかなぁと予想しています。


機獣新世紀ゾイド以降では、この版の説明書は破棄されたようです。
シールドライガーDCS-Jのキットには「ノーマルのシールドライガーの説明書」と「強化パーツの説明書」が入っていた。


これにより、ユーザーはノーマル仕様にも強化仕様にも組む事ができる。
トイドリ版のシールドライガーMK-IIの説明書も、初版と同じ構成になっていました。

機獣新世紀以降のシリーズが、メカ生体末期の「指定した通りに組ませる」ではなく「ある程度の自由や選択の余地がある」事を復活させたのは嬉しい限りです。

そんなわけで、今回は説明書をマニアックにみてきました。
まだまだ書きたい事がたくさんありますんですが……、たとえば極初期の一部ゾイドの説明書には、


このようにストーリーや機体解説が説明書に載っていた事とか。
(ストーリーやスペックは後のゾイドでは箱に記載され説明書には載らなくなる)

色々あるんですが、キリがないのでこの辺りでいったん終了します。
説明書も実に興味深いテーマです。


さて改めて。
本日はエイプリルフールです。
内容は大部分は本当のことですが2つのフェイクがあります。
見破れますかな。


回答は明日に。

ネタバラシ@2016エイプリルフール

さて昨日のエイプリルフールネタは確認いただけましたでしょうか。
今年はちと難しくしすぎた気もします(去年は簡単でしたね)。
仮称、お分かりいただけましたかな?
今回は、答え合わせです!

超超マニアックすぎる回答の手引きも併記いたします。


まず、第一次中央大陸戦争のゾイドの仮称。

実際に使用された仮称は以下の一覧。

ケトラーは、コメント欄で「トリケラトプス」のアナグラムではないかと頂きました。
なるほど、その線が濃厚ですね。しかし、バッキーとはいったい…。
ちょっと陽気な響きですね。

ところでヘビ型ことスネークスですが、こやつはユーザーアイデアコンテストからのキット化です。

応募時は「スネーカー」 そこから「ヘビ型(ネーミング未定)」になり、そして応募時の名前に近い「スネークス」に落ち着いているのは面白い。

さて、この時代にはフェイクを二つ入れていました。

マルダー、ヘルキャットが答えでした。


マルダーは、暗黒マルダーのレビューに同画像を使用しています。
なので、注意深い方は気付いたかもしれませんね。

ヘルキャットの方は、深く考えれば仮称はありえないという事に気付くはずです。
というのも、ヘルキャットの奥にいる機体はよく見るとウルトラザウルスである事が分かるでしょう。
そして、ウルトラザウルスはヘルキャットよりも半年ほども後に発売されたキットです。
つまり、ウルトラザウルスが登場する号において、ヘルキャットがいまだ仮称なわけはない というわけです。
まぁ、発売時期なんて覚えてへんわっ! て感じかもしれませんね(笑)

続いて、第二次中央大陸戦争。
まずは実際に使われてる方から。

この時代はサイ(仮)みたいなパターンが多いですね。
ヤドカリ(仮)とサイ(仮)はすげーシュールで面白いです。
ドラゴン(仮)はまだしもカッコいいのですが。

ベァファイターはちょっと意味不明ですね。妙に発音が良いのですが。
この時代の仮称の中で最も気になるのは「ワニ竜型」ですね。
ワニ竜てなんぞや…。

さて、この時代もフェイクを二つ入れていました。

答えはディメトロドンとネプチューンでした。


ディメトロドンの方は、超超入念に考察すれば分かったかも。

ゾイドの展開は、基本的に「年度」で区切られます。というのも、展開の中心が学年誌だったからです。
という事を思えば・・・、ディメトロドンは「新たなる展開」をみせた機体です。
つまり登場は四月号(3月発売)と考えられるわけです。

ゾイドの展開を年度で区切ると…、
1987「D-DAY上陸作戦~デスザウラーが共和国首都を陥落させる」
1988「ディバイソンが登場し反撃が本格化~マッドサンダーが共和国に勝利をもたらす」
1989「暗黒軍登場~ギル・ベイダー猛攻」
1999「オルディオスが登場し反撃が始まる~キングゴジュラスが共和国に勝利をもたらす」
てな感じになります。

さて、さきほどのヤドカリ(仮)とディメトロドンは同じ広告ですが、5月発売のヤドカリ(仮)に対しディメトロドンは3月発売です。
つまり広告が出た時点で既に発売間近なわけです。
なので、この時期において仮称なわけはないだろう という考えができるわけです。

ネプチューンの方はノーヒントです。ごめんなさい…。

最後、大陸間戦争。実際に使用された仮称は以下の一覧。

「ペガサス」の方は何度もブログで紹介してるので覚えてる方も多かったかもしれませんね。
「パンサー」の方も、一応はブログで一度だけ紹介した事があります。
3年くらい前に、ですが・・・・・・・・・・・・。

この時代のフェイクは一つ。

ガンブラスターでした。


一応、考察材料になるかどうかは分かりませんが、「そのゾイド専用の広告」であれば、さすがにここに仮称を使う事はありません。
単機を猛プッシュする広告なら、名前も決まりバッチリになった段階で行われるのが通例です。


という事で、以上、答え合わせでした。
超超超超マニアックでしたが、悪乗りしました。反省はしません。
しかし、まだまだ資料はあるわけで、知らない仮称はまだあると思います。これからも探していきたい!

さて来年は更に難しくするか、それとも優しくするか…。どちらにいたしましょうか。

仮称

既に何度も書いていますが、ゾイドにおいて秀逸だと思うのはネーミングです。
不思議なSF的響きの名(マーダ、ザットンなど)や2語の複合語の名(デスザウラー、シールドライガーなど)など、どれも魅力にあふれ秀逸です。
名前を聞くだけでもワクワクしてくる と言ったら言い過ぎでしょうか。
しかし、本当に秀逸な名前が多い。

新世紀ゾイドのジェノザウラーはネーミングの極地の一つだと思います。
ジェノ(GENO)の部分は考えれば考えるほどよくできてる。
虐殺竜の異名を持つ事から考えれば、「ジェノサイド(genocide)」であろう。
しかしもう一方で、デスザウラーの遺伝子を継いでおり「ゲノム(genome)」でもあろう。
色々な意味を感じられるネーミングが素敵です。
更に「ジェノザウラー」という言いやすい語感も良い。

さてさて、そんな秀逸なネーミングですが、資料に目を通すと稀にあるのが「○○(仮)」のような表記です。
カタログなどにおいて確認できます。おそらく、ゾイドは「デザインが先でありネーミングは後から」なのだろうと思います。
そういえば、レブラプターもコロコロでキット試作が初公開された折は「ベロキラプトル」の名で呼ばれていました。


今回は、そんな正式決定前の「仮称」に注目してみたいと思います。
というわけで、以下に、メカ生体ゾイド関連資料の中で見つけた仮称を並べてみます。
(新世紀の仮称は収集した資料が少ないのでまた別の機会に…)

沢山ありますので面白いですぞ。

帝国軍第一号ゾイド、マーダ

細かいですが「マーダー」と、「ー」が多いです。
余談ですが、「ダブルソーダ」「バトルクーガー」「ストームソーダー」など、ゾイド名を覚える際は「-」があるか無いかがややこしい時がありますね。
ネーミングではないですが、マーダの色が凄い!

次、帝国小型ゾイド4、5号機。



これまた珍妙な…。ケトラー。バッキー。語源は何だろう。
ところで私の世代だとケトラーと聞くとUFO仮面ヤキソバンを思い出すハズなのですが、いかがか。

次、グスタフ。

トレーラーセット。もしかすると、当初はトレーラーが目玉でグスタフ本体にはあまり重点が置かれていなかったのかも…。
戦闘は行わいないしなあ…。

次、帝国重装甲SP級ゾイド1、2号。



エイガー、カルゴス。
エイガーはそのままとして、マルダーは「エスカルゴ」からであろう。
悪くないですが、後の形状を表しつつ同時にドイツ軍自走砲でもある「マルダー」の方がやはりシックリくる気がします。
ネーミングの他に、色も試作段階ですね。

次、ヘルキャット。

モチーフ名そのままですね。。
余談ですが、ヘルキャットはモチーフがヒョウと書かれているものとジャガーと書かれているものの二つが確認できます。

次、スネークス。

ネーミングが未定のまま時が流れ、そのまんますぎる「スネークス」という名前になったのだろうか…。



第一次中央大陸戦争のゾイドは以上です。
次に、第二次中央大陸戦争に移ります。

まず、D-DAY上陸作戦で姿を見せた新型二種。



ヤドカリ(仮)、ディメトロドン(仮)ですが、ディメトロドンは後に「(仮)」がとれて正式名称になったのね…。
かなり珍しいパターンだと思います。

次、Hiユニット級ゾイド4種。







ベアファイターは細かいですが「ア」が小さな「ァ」になっています。

サイ(仮)は破壊力が凄いですね。すごいシュールです。
あと、なんか、これだけ(仮)の文字まで赤太字で強調してあるし。「仮ですよ!!」というメッセージ感が凄い。

ゴルヘックスは、「(仮)」の文字が付いていない。当初はディメトロドンのようにモチーフそのままにするつもりで仮決定してたのかな?

次、グレートサーベル。

間違っちゃいない気もするんですが、グレートサーベルMK-IIといってしまうと、強化を二度繰り返しているように思える。
チャーハン焼き飯 みたいな。
なお、この呼称は学年誌でグレートサーベル出現当初において複数見られます。
「グレートサーベル・タイプMK-II」と書いてあるものもあります。
グレートサーベルは「MK-II」という呼称を付けなかった最初の強化ゾイドです。なので、初期において故障がかなり混乱してしまったのだろう。

次、24ゾイド

これは有名かな?
グスタフと同じく、当初は機体名が付けられずフィギュアを強調したキットだったようだ。
こうした経緯から考えると、サンドスピーダはやはり非ゾイドであろうと思えてきます。


揃ってモチーフ名が仮称になっています。
ただ、ネプチューンの「ワニ竜」とは何ぞや…。


メガトプロス初陣。
これは仮称というより誤植かも。メ「カ」トプロスになっています。

誤植といえば後に・・・、

こんなのもあります。これは気付こうぜ…って感じですね。

…コホン、誤植は置いといて本題に戻る。


ネプチューンの名前はかなり苦労されたようだ。学年誌で初陣を迎えた回ですが、この時点ではポセイドンになっています。
メガトプロスは決定しているのに。
・・・なお、ネプチューンもポセイドンも共に海の神の名です。
・・・更に余談ですが、Zナイトシリーズに「エギール」という機体があります。この機体も登場当初は「ポセイドン」という名で呼ばれていました。



以上、第二次中央大陸戦争。
次に、大陸間戦争に移ります。この時期はちょっと少なめです。

まず、ガンブラスター。

…低年齢層向け広告で、ここに登場しているキャラは「特攻ゾイド少年隊」の大和タケル君ですな。
「カノンバスター」これもなかなか良い名ではないか。いずれにしろ、撃つ気満々なネーミングです。
なお「カノン」は大口径砲、「ガン」は小口径砲なイメージです。
ガンブラスターの砲は小口径砲が密集している感じなので、後に「ガン」になったのだろう。
余談ですが、このガンブラスターの写真は試作品が使用されている模様。

次、オルディオス。

予告内において、ペガサスと呼ばれています。
(次号で登場した時からはきっちりとオルディオスと呼ばれていますが)
ネーミングがかなりギリギリになったんだなあという事例です。

最後、デス・キャット

これも、ヘルキャットと同じくモチーフ名そのままになっていますね。
対キングゴジュラス用として急きょ出撃したゾイドですが、その経緯から察するに完全完成した機体だったかは怪しい気がする。
名前も間に合っていなかったか・・・。



そんなわけで仮称特集でしたが、はい、ここで重要案件です。
今日は4/1です。エイプリルフールなわけです。
そんなわけでこれはネタ記事です。ですが、全てがネタではありません!
上で紹介した仮称のほとんどは実際のものです。
しかし、5つだけフェイクが入れてあります。


フェイクである仮称は5つ。お分かりになりますかな?

もう4/1というだけで警戒されるだろう…。今年の記事はどうしよう…と考えた結果、ええぃそれならバレても悩ませる記事にしてやれ! という事でこんな記事にしてみました。
仮称のほとんどは本当に使われた仮称です。しかし、5つだけは実際には使われていないものが混じっています。
そんなわけでぜひお悩みくださいませ。
全部分かったら凄すぎです。

2015エイプリルフールのネタバラシ

はい、そんなわけで今年も4/1です。



今年は我ながらちょっと弱かったなーと思います、すみません。
去年ほど手間をかけておらず荒かった。
以前からやってる「新バトスト完結編」は学年誌のラストバトルの号がなかなか手に入っていないので作れず…。
それと、今年は本の制作に全力を注いでいるので企画に時間をかけなかったというのもありました。

用意した画像の元と比べるとコチラ。

右が本物。
最新ゾイドはヘルキャットですが、そこを謎の新ゾイド・バルガにしたというわけです。

謎の新ゾイド・バルガのジオラマですが、もちろんありものの画像と合成。
「ありものの画像」とはいったい何か。気付きますでしょうか?
これ、下に敷いてるのはウルトラザウルスの全包囲攻撃のカットです。



ウルトラの位置に謎の新ゾイド・バルガを置いて隠してるんですね。

謎の新ゾイド・バルガは…、


メカ生体ゾイドと同時期に学研から出ていたキット「ロボゴロン」シリーズのキャタピラスです。

普段は丸いのですが、スイッチを入れると転がり…、


そして徐々に伸び…、


完全に伸びる。


そこから、もう一度丸まる。

これを繰り返します。
すごー。脅威のギミックを持ったメカダンゴムシなのであります。
リバセンでヴァルガを見た時、うぉロボゴロン!と思ったのは秘密。
しかし本当、先祖と言える存在じゃないかな。

ヴァルガは動力が中央でしたが、キャタピラスは最前面にあります。

装甲のディティールがいい感じですね。パネルラインの彫り方がモルガを発展させた感じに見えるのが良い。
その半面、


前面の内部メカが露出している部分は、シールで済まされているのは残念…。
ただ、このデザインがいかにも80年代的で魅力的でもありますね。


動力は電動です。

ギミックの構造ですが、これはなかなか面白いです。
基本的に、装甲は常に広がるように力が働いている。しかし、

各装甲がテグスで繋がっています。

球体状態は、テグスが完全に巻き取られた状態。ゆえに丸い。
スイッチを入れると…、モーターが回りテグスを緩めます。そうすると徐々に装甲が開かれ伸びてゆくというわけです。
更にモーターが回ると、今度は巻き取ります。そうするとまた、各装甲が収納され丸くなります。
ギミック派こんな風になっています。

見た目は似ていますが、ギミックの構造はヴァルガとは違いますね。

それにしても面白いギミックです。当時の記事を見ても絶賛されています。
ただ、難点は耐久性のなさです。
すぐに壊れる…。そのうえ部品が特殊であります。
一般的じゃないギアが使用されていて、現在では同じものを購入するのはほぼ不可能…。
修理には、代用品を購入の上、各部を削るなどして加工していく必要があるみたいです。
ゾイドのようにちょっと頑張ればすぐ修理出来る・・・ものではなく、かなり熟練したものが必要なようで、うーん、ちょっと大変です。


ロボゴロンは他にも二種類出てるようですが、特にタゴラスは構造が超特殊で修理困難なようです。
「転がる」という乱暴なギミックを持つので壊れやすい。
残念ながら現存するロボゴロンはほぼ全て動かない状態になっているようで…悲しい。

ギミックだけで言えばロボゴロンやバンダイのレボルトの様に凌駕するものもありますが、耐久性や構造を理解する楽しみ、メンテナンス性、そういったものを総合して考えるとやっぱりゾイドは凄いなーと改めて思います。
(ヴァルガはちょっと修理しづらいけど…)


ストーリー設定


ロボゴロンは生きているメカ。ゾイドの影響を感じる。


絵がやたらカッコいいです。


スペック的に言うと、モルガの方が強いかな?


というわけで2015のエイプリルフールでした。来年はもっとアツいのを作れるように頑張ります。

ただ、あれですね。
本文に書いていた、
「新型は常に最新の案から生まれるのではないという事です。ずっと以前に試みられていたものが、ようやく後の時代になって花開く…なんていう事も多いんだなぁと思っています」
っていう部分は、本当にそうなのかなーと思っています。

もちろん、昔のゾイドが未来のゾイドに影響を与えるという事もあります。しかしそれだけでなく、もっと広い視点で…、
傑作玩具は企業を越え多方面に影響を与えるという視点で考えると面白いのかなーと思いました。
当時の色んな玩具を見ていると、あぁこれがゾイドに影響を与えたのか。逆に、この玩具はゾイドの影響を受けているなというようなものがあって面白いです。

ロボゴロンの正確な発売年は不明ですが、85年と推測されます(85年発売の本に最新キットとして紹介されてるので)。
85年ごろ…、ゾイドが一気に延びてきていた年のアイテムということで、影響はあったと思います。

ゾイドにインスパイアされロボゴロン・キャタピラスが生まれる。
2008年、ロボゴロンに似たヴァルガが生まれる。
私はこういうのを見つけるのが好きです。

ゾイドはもちろんですが、それ以外にも様々な傑作を見つけていきたいなーと思います。

バルガ

新世紀ゾイドのバーサークフューラーは、

こんなスケッチから造られているそうです(電ホビ付録のゾイドブック2002より)。

ちなみにこれ、ジェノザウラー開発よりずっと前にかかれていたイラストだそうで。
ゾイドを研究していて、また資料を集めていて思うのは、新型は常に最新の案から生まれるのではないという事です。
ずっと以前に試みられていたものが、ようやく後の時代になって花開く…なんていう事も多いんだなぁと思っています。

そういえば、ゴジュラス9バリエーションにあった高速タイプ、あの姿勢は後のジェノザウラーのようです。
あの時代はああいった姿勢のキットが二足歩行という制約ゆえ出来なかった。しかし後の時代にそれが解消されようやく実現した・・・。
とまぁ、こんな視点で見てみると面白いですね。

最近話題のマスターピースも、もちろん新しい試みです。しかしどこか過去にヒントがあったのかな なんて考えたら見えてくるものがあるかもしれません。
それはムービングリアルゾイドであり、更にさかのぼればアイアンコングエヴォルツォーネであり…、更にさかのぼる事が出来るのかも。

さてさて、そんな過去から探る的な事で、最近なかなか凄い資料を発掘しましたので紹介します。
学年誌なんですが、残念ながら号は不明です。
というのも、切り抜きだけを購入したというもので…、今後国会図書館を利用するなどして該当する号を照合せねば…。

ま、それはさておき凄い資料というのは、

おおおお、なんだこれ。
一見、普通に帝国ゾイドのカタログに見える・・・んですが、下の方をよく見てください。



バルガて。
バルガて!!
リバセンのあいつの先祖!?

カタログの内容からして、アイアンコング以降サーベルタイガー以前の時期と推測される。
あとサイカーチスも載ってるから・・・、86年前半かな?

この時期にあの超ギミックが試作されていたとはね。
「バ」ルガっていうのがちょっと好き。ヴァじゃないのね。

頭部横の触覚みたいなのがちょっとシュールですが、デザインはなかなかいいんじゃないかなと思います。
ヴァルガよりもちょっとスッキリというか、この時代のゾイドらしいシンプルさがあります。

11月予定となっていますが、何らかの事情により中止になったようです。
やっぱりギミックかな?
この頃はHiゼンマイはまだない。小型のマイクロゼンマイのみの時代です。
いかにもパワーが足りなかったんじゃないかなあ。

こういうのが眠ったままにならず、いつか昇華されるというのは何ともアツいものがありますね。
まだまだそういうのがあるんじゃないかなぁと思います。

社内資料をかきあつめ、過去から学び新しきをプラスした次世代ゾイドをまだまだ期待したいです。









っていう事で、以上2015年のエイプリルフールでした。
ネタバラシ編に続きます。
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