ディバイソンの事

今日はディバイソンについて。
ここのところディバイソンについてけっこう辛い評価の記事を書いていますが、今回はどうなる事でしょう。



最近は汎用性がないだのマッド登場後は下位互換だの散々な言いようですが、もともとは万能機として設計されていると思います。
万能というキーワードは中央山脈です。
私はディバイソンはアイアンコングをうらやましいと思った共和国軍が同様の機体を欲した結果として生まれた側面が強いと思っています。

アイアンコングの強みは地形を選ばず運用可能な点にあります。
山岳ではゴジュラスは動きにくい。が、アイアンコングは問題なく動ける。
150機でもって共和国領土になだれ込んだ時を思い出されたし。この部隊は中央山脈をあっという間に突破した。
共和国軍(ゴジュラス)は山脈を下りた地点で戦いを挑んだ。
ゴジュラスは山脈で戦えないからこうするしかなかった。

もちろん問題なく動けるといっても一切の制限が無いわけではありません。
サーベルタイガーに勝るものではない。
平原で出せる動きを「☆☆☆☆☆」とすると、山岳での動きは
ゴジュラス:☆
コング  :☆☆☆
サーベル :☆☆☆☆☆
くらいじゃないかな。

ゴジュラスは絶望的に低下する。サーベルはなんら低下せず平原と同じ動きを出せる。
コングの動きは「やや制限されるが、それでも必要十分な動きを維持している」感じ。
低下はするがゴジュラスの「もはや困難」な状態と比べれば雲泥。

コングのサーベルにはない利点は重パワー重装甲の機体なので決定力がある事です。
サーベルは軽火器しかないので要塞の攻略には向いていない。
ゴジュラスやマンモスは重パワーで決定力があるので要塞の攻略は容易いが、山岳の場合はそもそも現場に辿り着くのが困難。
そこへきてコングというわけです。


さて帝国軍は第一次中央大陸戦争で中央山脈を突破した。
それはサーベル&コングの実績に他ならないでしょう。
サーベルが山岳で敵ゾイドを排除し、そして要塞などのサーベルでは攻略が困難な地点ではコングが出張った。

第二次中央大陸戦争で、共和国軍はサーベルタイガーに相当する機体としてシールドライガーを開発した。
これにて一時的に山岳での優位を得る活躍をした………のだが、結局はその後再び押し込まれている。
ここで、共和国軍はやはり山岳で運用可能な重パワーゾイド…つまりアイアンコングに相当する機体が必須と痛感したと思います。


運用は、シールドライガーが敵と遭遇した際はこれを排除する。
サーベルタイガーはもちろん山岳ならアイアンコングでも倒せるでしょう。
複雑な地形でさすがに性能をやや落とすコング。それを大ジャンプなどで翻弄してバックを取る。突撃そしてレーザーサーベルないしクローで引き裂く。

余談ですがコングは格闘戦でゴジュラスに劣る一因が後方だと思う。
ゴジュラスは後ろを向いた火器が豊富にあるし、接近されれば尾がある。後方から責めれば返り討ちにあいかねない。
コングは長い腕が強力で細くすればライガークラスなど一ひねりですが、前方と側面はカバーできても後方からくる敵に対応するのは難しそう。
後ろを振り向くよりシールドが突撃する方が早そうである。

さて、そんな感じでシールドが敵ゾイドを排除する。
しかしシールドは決定力がない。敵基地などがあればこの破壊は苦手。
そこで、そうした際はディバイソンが出張るという運用。
ディバイソンは、まさにサーベル&コングに相当する運用が求められた結果として誕生したと思います。


さてディバイソン、開発中は[そうした能力を満たす][その上で可能な限りの汎用性や拡張性を持たせる]計画がされていたと思います。
いやしかし、開発中に大きな事件があった。
そうデスザウラーの登場。
共和国軍としては、敵新型ゾイドの警戒は十分に行っていたと思う。
しかし、まさか歴戦の猛者が乗るゴジュラス大部隊を圧倒する程のバケモノだとは思わなかっただろう。

二足歩行機にしてウルトラザウルス並の超パワー。そこから繰り出される格闘力はゴジュラスを片腕で投げ飛ばす。尾の一撃でゴジュラスを大破せしめる。
荷電粒子砲はまったく持って防ぐ事ができない。
超重装甲はウルトラキャノン砲さえ防ぐ。
電撃的に共和国首都を陥落させるデスザウラー。どうやって倒せばいい?

ウルトラザウルスは直接戦闘用じゃない。せいぜい遠距離からキャノン砲を撃つ程度しかできない。そしてそれじゃ倒せない。
ゴジュラスはデスザウラーと同タイプなので戦法も似ている。すなわち力量差がモロに出るので勝つ術がない。
シールドライガーは動きの良さで翻弄する事はできるがパワーがあまりにも不足しており有効打を与えられない。
サラマンダーは爆撃がせいぜい。
共和国ゾイドはもはやなす術がない。

そこでディバイソンには対デスザウラー用の能力をも付加する要求が加えられたと思う。
ウルトラザウルス、ゴジュラス、シールドライガー、サラマンダー。これらは改造したところで無理。
完全新規の対デスザウラー用ゾイドを開発していたのでは間に合わない。敗戦必死。
そこでディバイソンになったと思う。

ディバイソンに加えられた改造は出力の大幅向上だっただろう。
本来はディバイソンに求められたとつげ気力というのはアイアンコングを倒せる程度だったと思う。
しかしそれではデスザウラーはビクともしない。最低でも損傷させなきゃならない。そこで出力向上をした。
結果としてアイアンコングは直撃なら吹き飛ぶ、デスザウラーでもダメージを負うほどになった。
しかし出力向上は機体に無理な負荷をかける上に完成までに許された期間も短かった。

突貫的な設計で「背中に極太パイプを通す」方法が採られた。
その結果、ディバイソンは対デスザウラー用として有効な能力を得た代償に、将来的な拡張性を失ってしまったのであった。

私はディバイソンをそんな風に考えています。


さてディバイソンは傑作機だと思います。
開発中に無茶な要求をされ、しかし見事に対デスザウラー戦が可能な能力で完成した事。
マッドサンダー完成まで何とか戦線を維持した事。
これは見事だと思います。ディバイソンなくして共和国は勝てなかった。

対デスザウラー戦のほか、本来の目的であった山岳でも大いに運用されていたと思います。
デスザウラー最強時代の共和国軍は、中央山脈の攻略に乗り出した。
ディバイソン完成後は山岳での強力戦力として運用された事でしょう。
ディバイソン就役前も、共和国軍は山岳を順調に攻略していた。
しかし帝国北部基地の攻略戦では分解したウルトラザウルスを現地で組み立てる作業をしている。その苦労たるや。
こんな苦労をして攻略をしていた時代はディバイソンの登場で終わった。

対デスザウラー戦任務はマッドサンダー登場で終わった。
だが山岳での重要戦力という意味ではマッドサンダー登場後も変わらずあったと思います。

ただ、こう言うと見事だけど一方で苦労も多かった機体である。
アイアンコングはディバイソンが登場した頃は「MK-II量産型」にアップデートしており当初の想定より苦戦する事が多かったはずです。
サーベルタイガーには優位を示せていたものの、強化されたグレートサーベルには勝てなかっただろう。
これらの想定外の敵の強化に対して、ディバイソンは強化されなかったのが痛かった。

対デスザウラー用に無理にしかも突貫で強化した弊害で将来的な拡張性がなくなっていた。
もし、ディバイソンが当初の想定通りに完成しており「対デスザウラー戦能力はないが拡張性はある」となっていれば、アイアンコングMK-II量産型を倒しグレートサーベルにも対処できる改型が生まれていたと思う。
ただし、その場合はそもそも共和国軍は戦線を維持できずに敗戦していただろう。
これはもう、どちらが良かったかというと明らかにディバイソンは現在の仕様であるべきだったでしょう。

ディバイソンにとっての不幸はコングがMK-II量産型に強化されたこと、サーベルがグレートになってディバイソンを倒すほどの強化を果たした事。
更に暗黒軍のゾイドの全ては対ディバイソン能力が完備されている。
砲で撃ち抜くか、ディバイソンが補足できない超高機動でかわすか。
しかし逆に言えばこれはディバイソンが以下に強力だったかを示すものでもあります。


ちと長くなってきたのでいったん区切ります。
続きは近日中に。
ディバイソンの凄いぞな面もどんどん研究したい所ですね。
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ディバイソンはなぜ旋回砲を持たなかったのか

少し前に「旋回砲」についての文章を書きました(近いうちに清書してコラムに編入します)。
その中で旋回砲を持っていないことが汎用性を大きく下げてしまい、それゆえ大陸間戦争以降においてディバイソンは撃破される数が増えたと導きました。


さてでは、ディバイソンはなぜ旋回式の砲を持たなかったのだろう。
これも考える必要がある気がします。
これはけっこう難しい問題かもしれません。
というのも、共和国軍には理想的な旋回式の砲があります。キャノンビーム砲です。



これはもともとシールドライガーMK-IIの装備でしたが、後に旋回する基部を付けてマッドサンダーに搭載されました。
これを装備できなかったのか…。
「武器の共通化をしている=生産性に配慮している」事だろうから、ディバイソンに回す分があっても良さそうなものなんですが。

キット的には容易に付きます。
ディバイソンの背中には極太パイプがありますが、この上に一箇所ハードポイントがあります。
3.2mmの小型ハードポイントですね。



ゾイドには3.2mmハードポイントを5mmハードポイントに変えるための互換パーツがあります。
これは改造セットに入っていた。新世紀の「ブロックス」にも同様の互換パーツがありましたね。
これを使えば良いのです。



このような旋回砲を持ったディバイソンは簡単に作れる。

ディバイソンは、マッドサンダーには及ばないが、それでもかなりの重パワーだ。
少なくともシールドライガーよりは高い。
なので装備すれば有効に使えると思う。

最大出力で撃ちまくる…なんていうのは難しいかもしれない。けど「群がる小・中型ゾイドを倒すのに十分な出力」程度に調整して撃てば長時間の射撃も可能だと思う。

載せるだけのお手軽改造。
メカ生体時には、上位互換機とも言うべきマッドサンダーが量産されていたからディバイソンが不要になっていたかもしれない。
けど、新世紀にはこのようにすべきだったんじゃないだろうか。
なぜそうならなかったのか。

問題があるとすれば、ハードポイントが「極太パイプの上」という特殊な位置にあるからかなあと思いました。



この極太パイプはパワフルさを連想させます。とてもディバイソンらしい。
一方で構造としては単純というか、工夫があまりない感じもする。
廃熱問題を最も楽に解決した構造に思える。効率は良いが被弾を考慮していないというか・・・、兵器としてはもう少し工夫した方が良い。
冷却機構を設けて内蔵化するとか、露出するにしても最小限にするとか。

それがされず単純な極太パイプ露出という構造になっているのは、やはり対デスザウラー用として急いで設計されたからだろうなぁ…。

この処理が拡張性を奪ったのかな、と思いました。
極太パイプの上に大型ビーム砲を付けようものなら冷却に悪影響が出る。
廃熱がままならなければディバイソンの動きは大きく鈍る。

また、極太パイプの上に大型ビーム砲を付けるのはエネルギー供給の面でも問題が出たのかも、
つまり冷却パイプが邪魔で多くのエネルギーが送れない。せいぜい小型ビーム砲を撃つ程度のエネルギーしか…。

一応、ハードポイントが付いているので拡張は可能。
だが基本的には小型砲程度に限られるのかも…。

ディバイソンMK-IIタイプなどはキャノン砲を背負っています。


これはエネルギー供給の面では問題ない(キャノン砲は火薬式だから)のだが、これだけの大型装備が付いていると廃熱に影響が出たりパイプそのものをひしゃげさせたりしそうである。
ディバイソンがキャノン砲を積まなかった理由もここにあるのかもしれないなあ…。

この極太パイプに由来する問題は時間をかければ解決可能だった。おそらく内蔵化し拡張性をもたせたディバイソン改のようなタイプは実現できただろう。
だがメカ生体時には上位版ともいえるマッドサンダーの存在がそれを実現させなかった。
新世紀時には予算の問題から実現されなかった。
そんな事情があったのかなあと思いました。

しかし! これは今後における拡張・強化の可能性を感じさせるものでもあります。
ディバイソンの近代改修型が今後生まれる事にも期待大です。

ビームスマッシャーの効果

昨日、学年誌をゲットした記事を書いたのですが、この話では昔から謎だなと思っていた箇所があるのでそこについて。
「ギル・ベイダーのビームスマッシャーをオルディオスが盾となって防いだ」シーンです。


これによってキングゴジュラスは救われた。
同じようなシーンが以前にもありましたね。


「黄金の翼は帰らず」
サラマンダーF2がマッドサンダーを救った一件です。

何が疑問かっていうと、ビームスマッシャーはこの程度で防げるのかという事です。
まあオルディオスはともかく、サラマンダーの翼はなあ…。
薄いからそのまま突き抜けてマッドサンダー切り裂きそうなんだけど…。

「切れ味」に特化したビームスマッシャーだからマッドサンダーやキングゴジュラスさえも切り裂けるわけだけど、これじゃあサラマンダーの翼を切った程度で威力を使い切っている。
まあ、サラマンダーの翼は高出力マグネッサーウイングだから「薄い」というだけでは済まされないものなんですが。

考えられるのは
①オルディオスやサラマンダーはビームスマッシャーの威力を減衰させた。
 キングゴジュラスやマッドサンダーは威力減となったビームスマッシャーを自身の装甲で防いだ。

②オルディオスやサラマンダーに当たってビームスマッシャーは完全に砕け散った。

の二通りかな。
③別に盾にならんでもキングゴジュラスは問題なく防げたんやで (o^∇^o)ノ は却下で…。
というかキングゴジュラスはギル・ザウラー戦でビームスマッシャーで尻尾切られてるし、オルディオスが盾にならなければ本気でヤバかったのだと思う。

さてできれば①の説の方を採用したいかなあ…。
これだとビームスマッシャーの威力を称えつつ・盾となったゾイドの意義を見いだしつつ・キンゴジュやマッドの防御力の高さも示せる感じかなあと思います。

ビームスマッシャーの威力っていうのはどうなんでしょうね。
翼にある円盤状の装備内に荷電粒子エネルギーを成型しながらチャージ。そして放つものです。
薄く成型して更に猛烈に回転させながら撃つわけだから、超重装甲をも切り裂くわけですね。
回転させるのは貫通力の増大と弾道を安定させる為かな。弾道の安定とは拳銃にライフリングがされているのと同じ考えです。

さて猛烈に回転させる事は威力増大や弾道安定と引き換えにデメリットもあると思います。
回転するから常に威力が周囲に拡散するんじゃないかな。


この図はビームスマッシャーと拡散するエネルギーを示しています。

飛距離が伸びると・・・、


こんな感じ。
ギル・ベイダーはマッドサンダーやキングゴジュラスを相手にした時は近距離からビームスマッシャーを放っています。あるいは翼のノコギリ部分を直接ぶつけにいった。
威力減衰状態だと重防御のゾイドは破壊できないのだと思います。

さてビームスマッシャーでゾイドを切る時はどんなものだろう。
「コア」を切ったら、その瞬間においてコアのエネルギーが噴き出すからその影響を受けて威力が大きく減衰するのかもしれない。


青いのがコア。ビームスマッシャーで切った瞬間中身のエネルギーが噴き出す(水色で示している)。
これを受けてエネルギーが減衰する(この図で言えば右の方に吹き飛ばされる)ような事が起こるんじゃないかなあ。

だからコアを撃たせる事は盾として最適。
サラマンダーの翼も高出力マグネッサーウイングだからこれと似たようなビームスマッシャーのエネルギーが減衰する事が起こるのかも。

これはオルディオスやサラマンダーの翼という極めて大きなエネルギーを持つものだったからなし得た事と思います。
小型ゾイド・・・例えばゴドス程度だと盾になってもあまり意味はなかっただろうと。

ゴジュラスが列を成して迫ってきた場合、ビームスマッシャーでは前列と二列目くらいは破壊できてもそれ以降は威力が尽きてしまい破壊できないかも。
ビームスマッシャーはあらゆるものを切り裂く一方で、あくまで点の突破に特化した兵器で面への攻撃力は低いんだなーと思いました。
擁護すると、それでもかなりの効果があるとは思います。
共和国軍は前面にマッドサンダーを置いて防御を固めたいところ。マッドが前にあれば適の砲撃を完璧に防げる。
それをギル・ベイダーで破壊すれば敵の守りは乱れる。あとはデスザウラーなりアイアンコングなりダーク・ホーンなりに撃ってもらえれば良い。
絶対的な盾を失った敵部隊はこれらで甚大なダメージを受けるでしょう。

またギルに対部隊用の攻撃ができないわけじゃなくて、ツインメイザーやプラズマ粒子砲やニードルガンで絶大な火力がある。
あとは爆装すればとんでもない威力が出せますね。敵部隊上空から爆弾の雨を降らしたり…。


そういえばデスザウラーの荷電粒子砲はどうなのかっていう話もありますね。
あれは部隊ごと飲み込みます。ゴジュラスだろうがウルトラザウルスだろうが飲み込んで敵部隊を消滅させます。
ビームスマッシャーのような威力減衰は特に起こっている感じがない。
これについても考えておきたいです。

ひとつ出力はデスザウラーの方が上という点。
あと照射時間が長い事が大きいのかなと思いました。

ビームスマッシャーは撃ったらもうそれでプロセスは終了。いわばボールを投げるようなものです。
ビームスマッシャーは点として飛んでいる。だから何かにぶつかると大きな影響を受けてしまう。

荷電粒子砲は消防ポンプ車が水を出すようなもの。違うのは水(荷電粒子エネルギー)があるうちは撃ち続ける事ができる。
ある地点で妨害があり「その時点」が影響を受けても、撃ち続けているのでさほどの問題はないのだろうと思いました。


今回の文章を書いていて、デスザウラーのやはり底力の凄さ。
それを防いだマッドサンダーの凄さ。
マッドサンダーを突破する為に「点の破壊力・貫通力」に特化せざるを得なかったギル・ベイダー。しかしそのおかげで見事に目標を達した。その強さはキングゴジュラスをも切り裂く。

皆凄いなあと改めて思いました。

戦力比較表のこと

バトストを見る楽しみの一つが戦力比較表です。
両軍のゾイドが戦ったらどちらが勝つのか!?



さてこの戦力比較表ですが、今にして見返すともう少し掘り下げる事はできないかなと思いました。
私はこの表で一つの疑問を感じました。

表は「パイロットの技量や偶然で違った結果になる事もある」とあります。
という事はパイロットの技量は同じとして計算していると思われる。
片方が新人でもう片方がエースだったらゾイドの質じゃなくパイロットの質で勝負が覆りかねないという意味では正しいと思います。
いやしかしこれは本当に正しいのだろうかと思いました。

ゾイドは配備数があります。
ゴジュラスMK-II限定型は数が少ない。ゴジュラスMK-II量産型は数が多い。
限定型は製造コストの高い特別仕様。量産型は名の通り生産性を重視した仕様。
なので必然的に技量が良いパイロットは限定型に行くだろうし、数の多い量産型はもしかすると本来ならゴジュラス乗りとして十分ではないがギリギリで動かせる程度のパイロットが乗っていたかもしれない。

「パイロットの技量が同じ」というのは一見すると極めて公平なものです。
ですが実際のパイロットの事情と照らし合わせると大きなズレがあるのかも…。
このような事を思いました。

この考えを加味すれば、戦力比較表をどこまで信頼するかにも差が出てくるような気がします。
一応、戦力比較表上はゴジュラスMK-II量産型はそこそこ強い感じになっていたりするんですよね。
それが実戦では… という事も今回の考えに基づいて解釈すれば解決できるかも…と思いました。

ところで戦力比較表は私は新世紀ファンブック2巻の戦力比較の表記が好きです。
メカ生体バトスト1,3巻の表は「レッドホーン1機VSゴルドス3機で互角」のように「1機VS○機」という表記でした。



1機VS1機の次は1機VS2機。
ちょっとざっくりしすぎじゃないかと思います。

1機同士の戦いで互角。その次が1対2で互角って…。
実際は「優位」程度の性能差もあろうから、この表記はちょっとなぁー…と思っています。

新ゾイドバトルストーリーの比較評価らは1機VS1機で戦った際にどちらがどの程度優勢なのかが示されるようになった。


これによって比較表は大きく進化したと思います。

新世紀では細かさがアップした。


なのでこの時期のものが最も良いと思います。

戦力比較表のもう一つの難を言うと完全版が存在しない事だよなーと思います。
メカ生体時代はキングゴジュラスまで含めた豪華完全版が欲しいなー。
更に贅沢を言うと歴史に名を残した改造機もそこに混ぜてみて欲しい。

新世紀もファンブック2巻に載っただけじゃないかな。
んー、エナジーライガーやライガーゼロフェニックスまで含めた完全版が欲しい。
まぁ新世紀はなんていうかギガVSデスザウラーとか無いからこそはかどる妄想ワクワク感もある気もするんですが。

新世紀におけるディバイソンの事

先日から「旋回砲」について書いています。
この話題を掘り下げた事によって、あるゾイドに関する事も思いつきました。

実は長年の疑問であった事の疑問が解消しそうです。
ディバイソンについてです。


ディバイソンというゾイドについて振り返ってみよう。
対デスザウラー用ゾイド第一弾として登場した。
「あのデスザウラーに短期間の内に対抗する」というかなり無茶な要求に強引に応えたゾイド。
パワフルに突撃して17門突撃砲を見舞う。とにかく突撃。強力だがかなり不器用な仕様だと思う。
なにしろほとんどの武装が正面を向いている。正面は角・17門突撃砲・4連バズーカ・ミサイルポッド・衝撃砲と超強力なのだが、それ以外の面への供えが極めて薄い。

そんなディバイソンは対デスザウラー戦においては奮闘して何とか戦線を保った。
マッドサンダー登場まで共和国軍が戦線を保ったのは本機のおかげと言える。

だが暗黒大陸での戦いでは一転して活躍できなかった。
登場数が極端に減り復権しないまま終わった。中央大陸戦争時代、あれだけの数を誇ったのに。
まとまった数の運用が見られたのは、ギル・ベイダーが中央大陸を襲撃した際に防衛部隊として出動したシーンくらいのものだ。

中央大陸の防衛部隊。
もはや一線機というより予備役と言った方が良いほどの扱いだった。


対暗黒ゾイド戦としては、デッド・ボーダーにやられているシーンがある。
暗黒ゾイドはディバイソンへの対策が完璧だ。
ディバイソンの突撃は強力だが軌道は単純で読みやすい。
それでも、デスザウラーは有効な迎撃が難しい。荷電粒子砲を撃つような相手ではないし(また撃とうとしても間に合わない)、かといって他の小型火器では止められない。
ディバイソンは重装甲なのだ。
だからデスザウラーは腕で止めるしかない。それはもう一か八かだ。

同じ事はアイアンコングにも言える。コングの場合は6連発ミサイルを肩に持ちかえれば有効な迎撃ができるかもしれない。
だが対ゴジュラス戦において「コングが接近戦に向けてミサイルを手に持ちかえるその隙にゴジュラスが襲い掛かった」ような記述がある。
なので、全力で突撃するディバイソンを発見してからミサイルを手に持ち替えようとしても間に合わないのだろう。
だからディバイソンは強かったと思う。
(ただしバックパックを持ったMK-IIに対しては分が悪かったようだ。運動性が高いMK-IIは突撃を上手くかわすのだろう)

一方、暗黒ゾイド。
デッド・ボーダーやダーク・ホーンは突撃するディバイソンを強力な砲でカウンターにする。
ジーク・ドーベルやガル・タイガーは高速機なので突撃がそもそも当たらない。
そんな中で、もはやディバイソンは使い物にならない。よって中央大陸防衛の予備役になったと思う。


さてそんなディバイソン。グランドカタストロフ後もそこそこの数が残っていたようだ。
グランドカタストロフ…彗星衝突。これにより多くのゾイドが数を減らし、あるいは絶滅した。
デスザウラーもギル・ベイダーもガン・ギャラドもデッド・ボーダーもジーク・ドーベルも居なくなった。
天敵と言えるゾイドの多くが減った。
なのでディバイソンは強力機と言って良い地位に回復したと思う。

長年の疑問というのはここ。
ZAC2099年に開戦した西方大陸戦争では当初は共和国軍はゴジュラス、ゴルドス、シールドライガーで戦った。
少し遅れてからようやくディバイソンを派遣している。
私はディバイソンの派遣を見た時に「最初から派遣しろよ・・・」と思ったのであった。
だってゴジュラスが激減している状況。数の少ないゴジュラスに任せるよりも比較的数に余裕があるディバイソンをなぜ派遣しなかったか。
ディバイソンこそ主力運用すべきじゃなかったのか。と、そう思っていた。


さて以下、今回これに対する見解として思いついた妄想。

それはもう、派遣したところで活躍できないと分かっていたからなのかもしれない。
なぜなら主力運用するにはディバイソンはあまりにも不器用だからだ。

17連突撃砲は射程が短いので支援砲撃機として運用する事ができない。
射程・命中精度ともにゴルドスに劣る。

ディバイソンは頑丈でパワーがあるのでゴジュラスキャノンを搭載する事はできる。
この仕様ならば支援砲撃機としての運用も可能だと思う。
いやしかし、この仕様はゴルドスでも可能であった。
レーダーがあり命中率が良いゴルドスに積んだ方が明らかに高い成果が出せる。
ゴルドスが居る限り、ディバイソンは支援砲撃よりも最前線での直接戦闘で運用した方が良いのは必然。

では直接戦闘で運用したらどうなるか。
戦場の主力はセイバータイガーやアイアンコングではなく、イグアンやモルガ。数の多い主力歩兵ゾイドだ。
大型ゾイドは敵主力歩兵…小型ゾイド効率よく排除する事が求められる。

レッドホーンは緒戦で最も高い戦果を挙げたとされる。これはレッドホーンが敵主力歩兵ゾイド(ゴドスやガイサック)を排除するのに最高の仕様だからだ。
敵歩兵ゾイドの攻撃に耐える防御力。敵歩兵ゾイドを排除できる砲撃力。しかも砲は多く旋回式のものが多いので極めて効率良く排除できる。
レッドホーンは対歩兵ゾイド用として最高の能力を持つ。

さて敵歩兵ゾイドの排除能力を言うとディバイソンは絶望的だ。
前方は良い。だがそれ以外から来られると…。
歩兵ゾイドは全周囲からにじみ寄る。多方向から攻められるとディバイソンは対処できない。
もちろん防御力は高いのでそうそうやられる事はない…けど敵の排除ができない=いつまでも撃たれ続けるのだから、いつしかダメージが蓄積してやられるだろう。

突撃機でもレッドホーン、エレファンダー、マッドサンダーは旋回砲があるから、包囲されても旋回砲で効率よく敵を排除する事ができる。
だから生還できる。
でもディバイソンは前しか排除できないので極めて危うい。
これは対デスザウラー用として「突貫」で作られたから汎用性がないのだろう。

包囲された場面を想定するなら、ゴジュラスはまだいい。腕や尾に砲を多く持つから多方向に撃つ事ができる。
これらは小口径だがイグアンやモルガには有効だろう。
対小型ゾイド用としてはレッドホーンに及ばないが、ディバイソンよりは有効に使える。

対歩兵ゾイドとの戦い。この危うさは中央大陸戦争時代にはどうだったのだろう。
やはり同じであっただろう。
だが少なくともディバイソンは中央大陸戦争時代には十分に活躍している。
なぜか。

それはアロザウラーだと思う。
ディバイソンとアロザウラーの就役時期はほぼ同じ。共和国軍は一気に主力歩兵をゴドスからアロザウラーに更新した。
これによってイグアンとハンマーロックに苦戦していた状況から一転、アロザウラーは両機を圧倒してみせた。

メカ生体ゾイドでは「ディバイソン突撃隊」なる部隊の内訳が紹介されている。これは「ディバイソン6機、アロザウラー30機、ゴドス15機、ベアファイター15機」で構成されていたそうだ。
単純にディバイソン1に対してアロザウラー5、ゴドス2.5、ベアファイター2.5が共に行動していた計算。
アロザウラーを中心とした新世代の歩兵(補助として旧世代のゴドス)が随伴して弱点をカバーする。これらがイグアンやハマーロックを防ぐからディバイソンは「正面のみ」の攻撃でも不足なく運用できたのだと思う。

では新世紀はどうだったかというと、アロザウラーは激減していて主力歩兵としての運用などできる筈がなかった。
ベアファイターは明確な記述はないものの配備状況から考えるに少数だっただろう。
主力はゴドスであった。ゴドスではイグアンに苦戦する。
これではディバイソンの弱点を十分にカバーできない。
従って運用できないという結論に達したと思う。

この事から、この時代においても中央大陸の防衛という予備役のような状況に置かれていたのだと思う。


そんなディバイソンだが後に増援として西方大陸に派遣された。何故か。
これはイグアンを超える理想的な主力歩兵が誕生したからだと思う。
その名はガンスナイパー。
アロザウラーはこの時期まだ復活の目処が立っていなかった。
だがガンスナイパーがディバイソンの護衛に付けば弱点をカバーしまさに理想的に動けるだろう。
イグアンは当然として新世代の敵主力歩兵ゾイドのレブラプターにも優位を示す。
これによってディバイソンは再び活躍できる目処が立った。

またオリンポス山での戦いを経て帝国軍がデスザウラーの復活を実現可能レベルで計画している事を知った影響も強いだろう。
共和国軍は急遽としてマッドサンダーの再配備を計画したと思う。
だがマッドサンダーは野生体の事情(生き残りが幼体のみだったのでまだ十分に育っていない)から配備はまだ先になりそうだった。
そこで旧大戦時と同じく応急的な対抗機としてディバイソンをたてる計画が並行して行われた。
ただし対デスザウラー用という計画は、帝国軍がデスザウラーを復活させたのがかなり後になってからだったので実現しなかったのだが…。

西方大陸に送られたディバイソンは目立つ戦果を挙げる事はなかった。
ネオタートルシップ甲板上で他機との共同でシンカーを撃墜したことがハイライトだったと思える程に。
見えない所ではガンスナイパーに護衛されながら活躍したと思う。
ただ活躍できなかった理由として、この時期の敵大型ゾイドは旧大戦の大陸間戦争時と同じくディバイソン対策を取り入れていた。この影響は極めて強いと思う。

この時代の帝国大型ゾイドとの交戦を予想。
レッドホーンには勝てるだろう。汎用性は劣っているが直接戦えばディバイソンが優位だ。
だがBGだと苦戦しそうでもある。
ビームガトリングはハイブリットバルカンよりは弱いと思うが…、実際どの程度の威力だろう。
ディバイソンが突撃した。それを察知したレッドホーンBGが全力でビームガトリングを放つ。
なにしろディバイソンの突撃は一直線だからほぼ全弾当たる。この状況を想像すると、ディバイソンが耐えて体当たりをする(勝利)のが先か、撃ちまくられて屈する(敗北)のが先か…。

セイバータイガーと戦えば互角程度だろうか。旧大戦時の”サーベル”タイガーだったら勝てた。同機は最高速度200km/hだったので勝てた。
しかし”セイバー”タイガーはグレートサーベル並に強化された仕様。もはやディバイソンでは動きに追従できない。
ただしセイバータイガーの武装ではディバイソンを破壊する事も難しい。逆にセイバータイガーの装甲ではディバイソンの攻撃が致命傷になる。
セイバーは高い運動性で翻弄できるが決定威力がない。ディバイソンは動きについていけないが防御力と攻撃力は高い。総合的に互角程度だと思う。
セイバータイガーATなら更に動きが良くなる上に8連ミサイルポッドの高い攻撃力があるのでディバイソンが勝つ事は難しいだろう。
動きの良さで翻弄しつつ8連ミサイルポッドで的確にダメージを与える。ダメージが蓄積し動きが鈍ったところで仕上げのストライククローないしキラーサーベルでトドメを。

アイアンコングはノーマルタイプなら互角、マニューバラスターを付けたMSだと勝てない程度だろうか。
ここは旧大戦時の戦力比(バトスト3巻戦力比較表)をほぼそのまま流用して良いと思う。

ジェノザウラーとは絶対に戦ってはいけないと思う。
そもそもジェノザウラーの動きについていけないし、旋回式の強力砲を持つジェノザウラーには勝つ術がないと思う。

余談だがゴジュラスとジェノザウラーはあんがいいい勝負をすると思う。
ディバイソンの装甲は強いがパルスレーザーライフルを撃ちまくればいつか撃ち抜けると思う。
正面に行かないようにすれば基本的にダメージを受けないのも戦いやすい。
強力な砲を持ち速度と運動性で上回るジェノザウラーは常に側面を取りながら戦う事ができる。
だから楽に勝てると思う。

だが、とにかく頑丈で生命力の高いゴジュラスはパルスレーザーライフルでは完全沈黙させる事は難しいと思う。
なにしろエルガイル海岸での戦いにおいてゴジュラスは荷電粒子砲にさえ耐えた。
ゴジュラスの頑丈さ・しぶとさは凄まじい。
完全沈黙させるには、ダメージを蓄積させた後に格闘戦で直接破壊する必要があると思う。
だがそうなればゴジュラス側にも勝機がある。パワーでは上回る。意地を見せひねり潰してしまうかもしれない。

エルガイル海岸でジェノザウラーとゴジュラスは戦った。この一戦を思い出して欲しい。
ジェノザウラーは荷電粒子砲でダメージを与えたが、トドメをさすのはレブラプターの群れに任せた。
これはあんがい、ジェノザウラーがゴジュラスと戦うのは危険として回避したのかもしれない。
あの戦いを見ると、レブラプターの群れは勝利はしたものの何機かは確実に破壊されている。
ゾイドもパイロットも出来るだけ損失したくないだろう。ジェノザウラーが確実に勝てるならそうしたと思う。
なのにそうしなかったのは、ジェノザウラーは絶対に損失させるわけにはいかない。ゴジュラスと戦えばそうなる可能性があるから、ある程度の損失は確実に出るがレブラプターの群れに任せようという判断になったのかもしれない。
なんだかんだいってやっぱりゴジュラスは強い。

さてディバイソンに話を戻す。
そんなわけでディバイソンは不器用さが出てしまいあまり活躍が出来なかったのだと思う。

ただ伸びしろはあると思う。
なにしろパワーがある。だからいっそ17門突撃砲を撤去し、同位置に旋回式の砲塔を付ければ随分と汎用性が増すと思う。
ちょうどカノンフォートのような形で。

ゴジュラスキャノンさえ積める余裕があるのだから、17連突撃砲はそのまま残しつつ、パルスレーザーライフルと同程度の大きさの旋回砲を増設しても良いだろう。
こうすれば汎用性は大いに増す。

そうしたタイプが実現しなかったのは、共和国軍が復興を優先して軍備を最低限に留めたからかもしれない。
共和国軍のゾイドは旧大戦時よりも強化されたものが多い。シールドライガーもゴジュラスも強化されている。だが所詮はある程度の向上だったと思う。
帝国軍のセイバータイガーの様に劇的に向上しもはや別機という程の改修がされた機はなかった。
セイバータイガーもそうだが、私はアイアンコングも大きく向上していると思う。これはキット的に言うとバッテリーボックスが変化しているからという理由だが…。
帝国側の強化を見ると、共和国側の向上はささやかなレベルに留まる。
軍備にもう少しだけでも予算をかけていれば、汎用性を得て理想的に強化されたディバイソンが完成し主力に抜擢されていたかもしれない…。

またifの話だが、共和国軍が早期にアロザウラーを復活するかガンスナイパーの開発に成功して開戦時に間に合わせていれば…、これらがイグアンやモルガを徹底的に排除しその結果としてディバイソンが大活躍していたかもしれない。
活躍の可能性は大いにあったと思う。
なんとも惜しい話だ。

一方で、その不器用さがディバイソンらしさのような気もするのでこれはこれで良いような気もする。
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