プロイツェンの生涯を考えるvol.3

こちらの続きです。
さてvol.2ではプロイツェン家を考えました。
ここから更に考えます。

vol.2で考えたプロイツェン家は…、

・ガイロスが建国に死力していた時からの盟友であり側近。
・建国の理念(憎しみがあることは分かるが、それに飲まれず、平和国家という大きな目標に向けてまい進しよう)に深く賛同した。
・ガイロス皇帝(II世)の急激な方針転換(中央大陸との対立)を理解しつつも賛同はできなかった。
・その後も側近としてガイロス帝国と皇帝への貢献を続けるが、次第に溝は深まっていった。
・そんな中、ゼネバスと会い人柄に惚れた。後にプロイツェン家令嬢はゼネバスと結ばれた。
・ゼネバス帝国滅亡後、令嬢の「親ゼネバス・反ガイロス」の想いは加速度的に増していった。息子ギュンターにはそれを強く伝えた。

という感じでした。


幼少というと、やはり父の愛情も強く欲する時期でしょう。
特に男の子の場合は。
令嬢(母)はそれを利用したのかもしれない。
「お前が会いたいと願う父・ゼネバスは、幽閉されている。卑劣なガイロスの仕打ちによってな……」

なんて言ったら、幼いゆえの純粋さで、「国と父を奪ったガイロスは悪だ。それを倒しゼネバス帝国を再興するのは正しい」と思っても、むしろ当然でしょう。

こうして幼いながらにギュンター・プロイツェンはゼネバス帝国の再興を強く望むようになった。


さてガイロス皇帝とプロイツェン家の関係ですが、
・建国時:超良好
・建国当初(中央大陸渡航前):超良好
・渡航後:良好(自分に忌憚なき意見を言うプロイツェン家を、ガイロス皇帝は当初は良く思ったと思う)
・その後:悪化(当初は忌憚ない意見を歓迎したガイロス皇帝だが、いつまでたっても意見が一致しないことに次第に不満が出る)


という流れを予想します。
ただ次第に関係が悪化していたとしても、やはり建国に絶大な貢献をしたプロイツェン家を粛清したりすることはなかったと思います。
やんわりと、少しずつ政治の中枢から遠ざける……ような事はあったかもしれませんが。
少しずつ政治の中枢から遠ざける措置があったとすれば、プロイツェン家はますますガイロスの反感をつのらせ、相対的にゼネバスへの想いを強くしたかもしれない……。


さて本日は、休戦期間中を想像します。
「グランドカタストロフ後・西方大陸開戦前」です。

この間で極めて重要な要素が、「ガイロスの容態」だと思います。
ガイロス皇帝はZAC2097年に崩御した。西方大陸戦争会戦の、わずか2年前までは存命だったんですね。
しかし私は、実はガイロス皇帝は「生きていた」というだけで、実質的な力はほとんど無くなっていたと推測します。

これは二つの理由を挙げます。

一つ目は、リバースセンチュリーにおいてガイロス皇帝の文字がまるで出てこない事です。
へリック大統領は出てきたのに……。
メカ生体ゾイド(グランドカタストロフ前)のガイロス皇帝は、超積極的に戦争を指揮していた。
あそこから考えると、リバセン期間も大いに動きそうなんですが。
というと、何らかの事情から動けなくなっていたという事だと思います。そしてそれが二つ目です。

二つ目は、メカ生体ゾイドの最終決戦時の描写です。
最強合体ゾイド「ギル・ザウラー」に自ら乗りキング後ジュラスト決戦。
そして…、


この距離からスーパーサウンドブラスター+スーパーガトリングを受けてるんですよね……。
この時のキングゴジュラスは怒りの全力攻撃でした。
サウンドブラスターは通常はリング弾として描写されます。


しかし最終決戦時のみ最初の画像のような描写です。桁違いの威力ではないでしょうか。
「音波(リング弾)の密度が高すぎて繋がったビームのように見える」だと思います。

ガイロス皇帝はこの攻撃を受けてもなお生きていた。すごい頑丈さです。
でも、さすがに全身ボロボロになってしまったんじゃないかな……と思います。

最終決戦はZAC2056年。
リバセンはZAC2057年~2059年。この間にガイロス皇帝が活動した記録はない。
おそらくですが、この間は治療やリハビリに費やしていたんじゃないかなぁ……。
キングゴジュラスのあの怒りの全力攻撃を受けたんだから、生きていただけで大したもんです。
ただ、以前のような覇気を求めても、そりゃあ酷だ……。

その後どうにかガイロス皇帝の容態は回復に向かうが、しかし「生命活動を継続できる程度に健康」というだけで、覇気などは戻らなかったんじゃないかな……と思います。


さてガイロス皇帝がこんなだと、やはり不穏な動きが出たと思います。
これを好機と捉え、「ガイロス皇帝をぶっ潰して国のトップに立ってやろう」と野心を抱く者が出てもおかしくない。
というか、出たんじゃないかな……。

グランドカタストロフ直後の超超混乱期にはそんな事はできない(してる場合じゃない)。
ただグランドカタストロフから10年程度……、初期復興が落ち着いた時期くらいから、そのような動きが出てきたと推測します。
ZAC2066年ごろです。
前回、グランドカタストロフ時のギュンター・プロイツェンを7歳と推測しました。とすると、この時点で17歳。
ちょっとした年齢です。もちろんゾイドの操縦もできたでしょう。

初期復興が落ち着いた時期から「ガイロス皇帝を討ち取り国のトップとなる」野望を秘めた者が出てくる。
プロイツェン家(※)とギュンター・プロイツェンは、その者たちを鎮圧しガイロス皇帝を守ったのだと思いました。
ギュンター・プロイツェンは設定として「若い時は自らゾイドを駆り暴徒を鎮圧することもあった」とあります。
これは、つまりそういう事ではないかと思います。


ギュンター・プロイツェンについて「惑星Zi大異変で一族の殆どが絶えかけたため当主となった」との設定があります。
「絶えかけた」とは逆に言えば、何人かは生き残っていたということである。
具体的に想像すると、高齢の者が何人か生き残っていた。高齢ということは現在のプロイツェン家の権利を持つ者である。
ただし家を継ぐ若い者はギュンターを除いてすべて死亡した……という事だと思います。

ギュンター・プロイツェンはまた、ゼネバスの葬式の段階では「周囲はその出生の秘密を隠していた」ともされています。
母が父の事を語り聞かせていたせいで無駄だったわけですが。
私は、葬儀を遠目で見た後に、ギュンター少年はプロイツェン家の生き残りに対し以下の問いかけをしたと思いました。
「私は母より出生の秘密を明かされていた。父がゼネバス帝国皇帝・ゼネバスだと知っている」
「私は父ゼネバスの無念を晴らしたい。ガイロス皇帝の裏切りは間違っている。そうは思わないか!?」

この発言でプロイツェン家はギュンターが出生の秘密を知っている事と、ゼネバス帝国復興の決意を知った。
それが今はなき令嬢の悲願であることも。
そして、賛同した。
これ以降、秘密裏に反ガイロスの動きに出る事になったと考えました。



ギュンター・プロイツェンはゾイドに乗り、暴徒を華麗に鎮圧した。
むろんギュンター・プロイツェンはガイロスへの忠義はない。むしろ自分もガイロス帝国の実権を握りたいと思っている。
しかし頭の良いギュンター・プロイツェンは、「ガイロス皇帝を討ち取るより、信頼を回復させた方が国の実権を握る近道だ」と考えたと思います。

・キングゴジュラス戦の後遺症で覇気のなくなったガイロス皇帝
・暴徒が続々誕生する
・暴徒を鎮圧するプロイツェン家とギュンター・プロイツェン


覇気が無くなるというのは、色んなことに対して不安を抱えるようになるという事です。
ガイロス皇帝は、暴徒にひどく怯えたと思います。
そしてだからこそ、プロイツェン家やギュンター・プロイツェンに強く心を打たれた

「やはりプロイツェン家は盟友だ……。次第に政権から遠ざけていたにもかかわらず……、今こうして助けてくれている」

ここでガイロス皇帝はプロイツェン家への仕打ちを心から反省し、プロイツェン家や、暴徒鎮圧で自らの危険をもかえりみず戦う跡取り「ギュンター・プロイツェン」への信頼を厚くしたと思います。

むろんプロイツェン家やギュンター・プロイツェンの目論見通りである。

たいていにおいて悪魔は優しい。
弱っているところに優しくされれば、人間はすぐに陥落する。
以前の覇気があった頃のガイロス皇帝なら、ここで「いや……」と裏を読んだかもしれない。
でも、もはや衰弱したガイロス皇帝にはその思慮はなかった……。


初期復興が終わった頃から、ガイロス皇帝を討ち取り国のトップとなると考えた者が出たと書きました。
これって、あまり賢いやり方ではない。
何故なら、いわゆる反乱でしょう。たとえ成功したとして、民衆には「ガイロス皇帝派」が多くいるはずです。
そこからの不満が避けられない。
また力で革命したという事は、自らもまたそのようにされる危険性がとても高い。

プロイツェンのやり方はとても狡猾で、表向きは「ガイロス皇帝を守る」ものだった。
反乱因子を生みにくい。
民衆やガイロス皇帝本人さえごまかしつつ、着実に「実権」を握る。民衆の支持も集める。
非常に上手い、狡猾なやり方です。


ガイロス皇帝の信頼を回復させ国の実権を握ってから、おそらくプロイツェンは大胆な策で復興を加速させたり(テュルク放棄・ニクス集中)、軍にも大きな変革をもたらしたんじゃないかな。
従来、旧ゼネバス帝国兵はひどい状態に置かれていた。その待遇を多少なりとも改善したんじゃないかなぁ……。

「偉大なガイロス皇帝は急ゼネバス帝国軍を見事な手腕でガイロス軍に編入した。だがその扱いはいささか劣悪なものだったと思う。もはや編入から長い年月がたった。彼らの待遇を改善することは当然であろう」

これは人道的な事なので、民衆に訴えれば実現可能だったと思う。
ガイロス皇帝もまた、プロイツェンが自分を批判したとして、「自分やガイロス帝国を思ってこその厳しい意見なのだ…」と思っている状態でしょう。

こうしてプロイツェンは
・暗黒大陸の復興(民衆の支持UP、皇帝の信頼UP、国力…将来の開戦に向けて必要な力UP)
・旧ゼネバス帝国兵の待遇改善(人道的な印象を与えて民衆の支持UP、ゼネバス兵への悲願を一部達成)

をして、野望を進めて言ったのではないか……と思います。

新世紀でのガイロス帝国ゾイドは、旧ゼネバス帝国軍に近いカラーをしている。国旗も変わった。
この辺も、旧ゼネバス帝国兵への待遇改善に伴うものなのかも。
(もっとも完全に同格になったわけではなく、西方大陸開戦後も依然として激しい差別は存在したわけですが)



ところで、プロイツェンはなかなか甘いマスクをしていると思います。

若い頃もさぞやイケメンさんだったでしょう。これは何気に重要です。
民衆というのは「若くてイケメンで国のために活躍してる」なんて言ったら熱狂的に支持するものです。
見た目というのが支持率にどれほど影響するか。これは地球での色んな事例を見れば容易に分かるでしょう。

こうしてギュンター・プロイツェンは民衆からも絶大な支持を集めていったと思います。

漫画版になりますが、プロイツェンは「民衆からの支持」をとても重視しています。


漫画版なのでパラレルではありますが…、漫画版の彼はバトストの性格に近いと感じます。
利用できるものは何でも利用してプロイツェンはどんどん力を付けていく……。

こうしてついに摂政になったプロイツェンは、いよいよへリック共和国に宣戦布告し西方大陸開戦に向かう……。

今回は開戦前までを考えました。
続きは近日中のvol.4で。
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プロイツェンの生涯を考えるvol.2

こちらの続きです。
プロイツェンを更に考える!

ところで、父君ゼネバスはグランドカタストロフのゴタゴタで死亡。そしてZAC2057年には「国葬」が行われます。
この描写は新世紀の「公式ファンブック4」と「リバースセンチュリー」では多少異なっています。

リバセンでは「手厚い国葬」がされたとあります。
国葬とは、国家に功労のあった人物の死去に際し、国家の儀式として国費をもって行われる葬儀のこと。
実際はゼネバスを称えて行ったというより、政治的パフォーマンスの意味が強いものではあったのですが……。
しかし、ともかく形としては大々的に行われたんだと思います。
「手厚い」って書いてあるし。

対して公式ファンブック4だと以下の通り。
-----
エレナが喪主を務めた彼の葬儀は、質素なものであった。
その葬列を、離れたところから見つめるひとりの少年がいた。ギュンター・プロイツェン。
代々ガイロス帝国の摂政を務める、名門プロイツェン家の嫡子だった。
大異変により一族のほとんどが絶え、次なる当主となるべき彼であったが、その忠誠はガイロスにはなかった。
彼は、周囲が隠そうとした己の出生の秘密を知っていた。自分がゼネバスと、ゼネバスを愛した亡き母との間に生まれた子であることを。
葬列を見送りながら、少年は一度も顔を見ることなく逝った父の無念を想った。そして誓った。ゼネバス帝国を、いつの日かこの手で再興してみせると…。
-----


質素。国葬なので質素とはこれいかに。
ゼネバスの葬儀は二度行われたのだろうか。

1:パフォーマンスの意味が強い国葬。
2:1とは別に、身内だけで行う質素ながらも心のこもった真の葬儀。


プロイツェンはどちらへの参列も認められなかった。
ただ、後者の葬儀は遠目から眺める事だけはできた。
そういう風に想像しました。

喪主はどちらもエレナ(後のルイーズ大統領)が行ったとされる。
プロイツェンはエレナの姿を見て、彼女が姉だとは気付かなかったのかなぁ。
めちゃくちゃ頭が切れるプロイツェンだから、「なんであんな小娘が喪主をしているんだ? その理由は?」という所から正体を探ったりしそうなんですが。
といっても、この時点でプロイツェンは幼すぎる。
なので、そこまで頭が回らなかったのかもしれない。
また葬儀については「父の無念を晴らしゼネバス帝国を再興する」ことに意識が集中しており、喪主の事は頭から抜けていたのかも……。

ところで、葬儀の描写を見ると「少年は一度も顔を見ることなく逝った父の無念を想った」とあります。
顔を見ていない……。
前回の記事では「父ゼネバスとは定期的に面談する程度だったかな……」と書いていましたが、この部分は訂正が必要でした。

しかし、そうかー。面識がないのかー……。
それでいてなぜそこまでゼネバス帝国にこだわるのか。ちょっと謎です。
そんなこんなを今日は考えます。


前回、生まれた年はZAC2050年と考えました。中央大陸戦争末期、ゼネバス帝国が劣勢になる中で生まれた感じです。
実は大陸間戦争開戦後の「ZAC2052誕生」と考えるかでけっこう悩みました。
母君は暗黒大陸の名門・プロイツェン家の令嬢です。その子なので、暗黒大陸に連れて行かれた後に生まれたと考える方が良い気もします。

でも、「出生の秘密が広く知れていない」という所から、私は違うと思いました。
暗黒大陸に連れて行かれた(ZAC2051)より後の生まれであれば、以下の疑問が生じます。

人質となってから、ゼネバスの行動は常に監視されていたはずです。
なにしろ、彼が人質であればこそ、ゼネバス兵はガイロス軍の一員として戦っている。
居なくなれば反乱が起きるかもしれない。

だからゼネバスは逃走されても困るし、自殺されても困る。なので、プライベートなど全くない監視に置かれていたと思います。
そんなゼネバスが「プロイツェン家に行って子供が誕生しました」なんて事をしたなら、必ずその事実は広く知られる事になったはずです。

しかしそうなっていない。出生の秘密はかなり高いレベルで保たれていたようだ。
それゆえプロイツェン誕生はゼネバスが厳しい監視に置かれる前の段階、すなわち中央大陸戦争時代だったと導いたわけです。
またZAC2049年の「私には誰も居ない…」発言を加えると、ZAC2050年が最も妥当だと思いました。

あと、プロイツェンは葬儀の際にゼネバス帝国の再興を強く決意しています。
ZAC2050年の生まれとすれば、この時は7歳。小二程度です。
とても若いけど、「自分よりも国」を優先する決意をする年齢としてはギリギリでアリな気がします。
対してZAC2052年生まれとすれば5歳。さすがに、ちょっと国というレベルで物事を考えるには若すぎるんじゃないかな…と。


ということで私はやはりZAC2050年誕生説を推します。
そしてその流れを以下の様に妄想しました。
けっこう壮大です。


~プロイツェン家とは何者か~

プロイツェン家とはいったい何か。
「代々ガイロス帝国の摂政を務める、名門プロイツェン家」とのことですが、この記述は冷静に考えるとけっこう怪しい。
なぜなら、ガイロス帝国というのは国としては非常に若い。
「代々摂政を務める名門」なんていう伝統は生まれないんじゃないかなーと思うのです。


さて中央大陸の「前史」をさらっと書きます。
かつての中央大陸は戦国時代であった。
戦国時代はやがて東西二大勢力に分かれた決戦になった。
東側「ヘリック連合軍」と西側「ガイロス同盟軍」の戦いです。



そしてこれが長く続き、犠牲者が増えた。
それを憂いたヘリックが暗黒大陸へ渡航。暗黒大陸の民をそそのかして中央大陸へ侵攻させたわけであります。



この「暗黒軍の襲撃」により、中央大陸は一つにまとまった。
こうして「ヘリック王国」が誕生したわけであります。

さてこの時の暗黒大陸ですが、おそらく中央大陸と同じような戦国時代だったんじゃないかな。
小国が乱立し覇権を競っている感じ。
それが「中央大陸への侵攻」を夢見て一時的にまとまったものだと思います。

ヘリック王国誕生後の歴史を見てみましょう。
中央大陸の戦国時代に活躍した両陣営のトップ「ヘリック」と「ガイロス」はどうなったか。

「ヘリック(ヘリックI世)」は王国の王になった。
「ガイロス」は王国を経ち、ガイロス帝国の建国に関わる事になります。


さて建国の様子を私は「プロイツェン家」を交えつつ以下のように妄想します。

同人誌「ゾイドバトルリサーチ」では、ガイロス帝国建国は「ヘリック王の指示」と解釈しています。
ざっくりまとめると、

・ヘリック王国建国で中央大陸は平和になった
・だが、だまし討ちの件で恨みを持った暗黒大陸は、再び中央大陸を襲撃するかもしれない
・それを未然に防ぎたい


だから次の行為に出た。

・ガイロスを暗黒大陸に送り、統一国家を作らせよう
・統一国家ができた後は、ヘリック王国と平和条約を結ぼう
・こうすれば両大陸は平和になるだろう


という流れです。

暗黒大陸で、ガイロスは統一国家成立の為に死力を尽くしたでしょう。
極めて困難な道だったはずです。何しろ卑劣なだまし討ちをした中央大陸人がノコノコやってきて統一国家を作るなどとほざいたわけです。
しかしガイロスは、その信念「統一国家を作り暗黒大陸を平和にする。更に中央大陸と平和条約を結んで両大陸を平和にする」を語り、少しずつ勢力を拡大していったと思います。

さて、勢力の拡大というのは「味方を増やしていった」ことに他なりません。
私は、最初期にガイロスの理念を理解し賛同した暗黒大陸人がプロイツェン家であると考えました。

プロイツェン家はガイロスと共に戦い勢力を拡大させる。
こうして統一国家の成立に向けて進んだと思います。


同人誌「ゾイドバトルリサーチ」では、ガイロス(ガイロスI世)は統一国家の夢を果たす事なく死んたと解釈しています。
しかしその夢は息子ガイロスII世(後のガイロス皇帝)に託されたと思います。
そしてガイロスII世はついに統一国家「ガイロス帝国」の建国を達成した。
もちろんプロイツェン家と共に。


ここまでが建国までの流れの想像です。
では建国後はどうなったか。
続けます。


さてガイロスI世は、生前において息子のII世やプロイツェン家に自分の信念をよく語って聞かせたでしょう。
「自分が今戦っているのは平和の為である。中央大陸のヘリック王国と平和条約を結べば、永久の平和と互いの発展が望めるのだ」
息子II世やプロイツェン家は深く賛同したと思います。

II世(以降ガイロス皇帝)とプロイツェン家は、I世の死後その意思を引き継ぎ、ついに暗黒大陸統一国家「ガイロス帝国」を成立させた。
そして建国から数年をかけて政治を安定させた。
こうして「機は熟した。今こそ中央大陸へ行きヘリック王国と平和条約を結ぼう」となったと思います。

しかしこれが運命の分かれ目となる……。

ガイロス皇帝が中央大陸を訪れたら、なんとそこにヘリック王国はなかった。
あったのは「ゼネバス帝国」「ヘリック共和国」という二国。
しかも、その国は全面戦争をしているというではないか。

ガイロス皇帝はこれに強いショックを受けたでしょう。
父と自分がどんなに苦労して暗黒大陸を統一したと思っているのか……。
父や自分がすべて否定されたような気持になり、平和条約を結ぶ目的を完全に破棄した。同時に中央大陸を「戦い続ける愚か者。いずれ暗黒大陸にも進出するだろう」と認識し、脅威とみなしたと思います。

ガイロス皇帝は暗黒大陸へ帰還し、国民に中央大陸の事を伝えた。
「中央大陸人は戦い続ける愚か者だ。いずれ暗黒大陸にも進出するだろう」と述べ、今までの方針を転換。
「我が暗黒大陸(ガイロス帝国)が中央大陸と戦い勝利する。それこそが平和への唯一の道である」とした。
こうして、ガイロス帝国はゼネバス帝国と「偽りの条約」を結び中央大陸を監視すると同時に、軍事力を高めて中央大陸との戦いに備えていくようになったと推測します。


ガイロス皇帝は、そりゃぁ怒るでしょう。
また国のトップとして安全を確保せねばならない。中央大陸を脅威とみなしその攻略を平和への道と考えた心理はよく分かります。

ただ一方でプロイツェン家は、ガイロス皇帝の方針転換(平和条約締結→武力での攻略)を理解しつつも「急すぎる」と思ったのだと思いました。

ガイロス皇帝の心理は当然ではありますが……、建国の流れを改めて見ると、
・中央大陸は暗黒大陸に卑劣なだまし討ちを行った(ヘリック王)
・その上で、やはり平和が良いとして暗黒大陸の民を説得してガイロス帝国を建国した
です。

要するに「許せないほどの遺恨があるが」「それでも平和のために許し前に進もうとした」のが建国の流れであり想いです。
であるなら、確かに現在の中央大陸が二国に分かれ全面戦争をしている状況は愚かだ。裏切りだし許せない。
でもそこに飲まれるべきではない。
建国時の自分たちの想いもう一度思い出そう。
中央大陸がなぜそのようになっているかを知り、理解しよう。そこから改めて平和への道を考えるべきだ。
そのように考えたのではないかと思いました。


プロイツェン家はその後もガイロス皇帝の側近として国を支えるが……、時を経るごとに中央大陸への憎しみを増やすガイロス皇帝を少しずつ不審に思う部分も出てくる。


さてここからしばらく時が流れ、ZAC2039年。この年はゼネバス帝国が一度目の敗戦を迎えた年です。
ここがキーになると思いました。

ゼネバスと残存する兵は暗黒大陸へ脱出し軍備を再建した。
ガイロス帝国はそれを献身的に支えた(おそらくその意図は軍備再建を手伝う中でゼネバス帝国の技術を吸収する事だったと思われる)。
この時にプロイツェン家はゼネバスと直接会う機会もあったんじゃないだろうか。そしてその人柄に惚れたりしたんじゃないかなーと思います。
後にゼネバスと結ばれる令嬢もこの時に会い、そして互いに惹かれたりしたのかもしれない。

ただし、この時のゼネバスは軍備再建に向けて忙しかった。
だから惹かれ合いつつもD-DAY時(ZAC2041年)に離れ離れになったと想像します。


次にキーになる年はZAC2050年です。
この年はマッドサンダーによってゼネバス帝国軍がまた負けそうになった年です。
もはや敗戦は確定的。ゼネバス皇帝は、再びガイロス帝国に助けてもらう計画をします。

この年から、計画の下準備として暗黒軍や政府関係者が中央大陸に渡り打ち合わせ等を行っていたと思われます。
その一環でプロイツェン家も中央大陸に渡ったのではないか。

プロイツェン家(特にゼネバスを恋い慕う令嬢)は、この先にガイロス帝国が起こす予定の「裏切り」を良く思っていない。
ガイロス皇帝を裏切る事はできないのだが……、どうにかしてゼネバス帝国を救う手立てはないのだろうか。
そんな想いの中でゼネバスと会い、そして令嬢はゼネバスと結ばれ子(ギュンター・プロイツェン・ムーロア)を成したのだと推測しました。

この時は場所が中央大陸だし、あまり表立ってゼネバスの監視できるような時期ではありません。
またこの時期はガイロスも忙しさを極めていたでしょう。
目前に迫った裏切り。そのタイミングや初動をどうするかの詳細を詰める作業に忙殺されていたはず。
その中でギュンター・プロイツェン・ムーロアの存在は知れる事がなかったのだと推測しました。


ギュンター・プロイツェン・ムーロアは暗黒大陸で母に育てられる。
父と会うことはなかった。
だが母は父ゼネバスの事を息子によく語った。そしてまた彼の国「ゼネバス帝国」の事も。
次第に話はエスカレートし「ギュンターよ、お前には父の無念が想像できるか? 父の無念を晴らしたいとは思わないか?」等と言われる事もあったかもしれない。
こうして、次第に子はゼネバス帝国の再建を思い描いていくのだった。


今回は、プロイツェンの生誕について「その存在が知れていない」「名門プロイツェン家の母」という所から考えてみました。

予想以上に深掘りしていますが、まだまだ続きます。
次回はまた近日中に。

ヴァルハラ

さて先日


暗黒大陸の地図を作ったわけですが、地形や地名が旧大戦時よりも詳細になったのが嬉しいですね。

さて新世紀のガイロス帝国と言えば、首都がチェピン(旧名ダークネス)からヴァルハラに変わっているのも特徴です。
海に近いチェピンは敵に上陸されたら即座に陥落の危機になりそう。
一方、かなりの奥地にあるヴァルハラなら安全面はかなり高いと思う。
良い判断だと思います。

さてヴァルハラ。

チェピンがかつてダークネスだったように、ヴァルハラも旧大戦の頃は別の名前だったのかな。
旧大戦時に出た地名の多くは新世紀に変更されています。
とすれば、ヴァルハラも旧大戦時から名前が変わっているのかもしれない。
残念ながら、もはや旧名を知る術はないのですが。


旧大戦時にガイロス帝国はゼネバス皇帝を捕虜(人質)とした。
これにより旧ゼネバス帝国兵を暗黒軍に”吸収”したわけですが、ヴァルハラはおそらくゼネバスが収容された場所(そして死した場所)なんじゃないかなー。

ゼネバスはグランドカタストロフ(ZAC2056)のゴタゴタで死亡した。
リバセンによると、ZAC2057年には「国葬」が行われたらしい。
しかしそれは、ゼネバス帝国出身者の忠誠心を維持するための白々しい政治的パフォーマンスに過ぎなかった。
息子プロイツェンがこれを悔しい気持ちで見ていたであろう事は想像に難くありません。

ゼネバス皇帝は、ガイロス帝国で屈辱の日々を過ごした。
自分は捕虜。
自分が人質になった事で「ゼネバス帝国軍」は暗黒軍の一部として無理やり戦わされていた。
多分、都合の良い「捨て駒」のような扱いもされたでしょう。
それをどのような想いで見ていたことか……。

状況をどうにかして好転させようと、あれこれ考えたと思う。
しかし結果として言えば何もできないままグランドカタストロフを迎え、そして死んだ。


ヴァルハラとは北欧神話に出てくる「勇敢な戦士が死んだ際、その魂が辿り着く場所」であります。

戦いで死した勇敢な戦士は、オーディンの使者・ワルキューレによってヴァルハラに昇る。
ただし、「病死など戦場以外で死んだ者はヴァルハラに招かれる栄誉を得られず、死の女神ヘルが支配する死者の国ニヴルヘイムに落ちる」

上の通りなら、ゼネバス皇帝はどちらかというとヴァルハラではなくニヴルヘイムに行きそう。

しかし裏切られ、囚われ、そしてグランドカタストロフで無念の死を遂げたゼネバス。戦士としてではなく、ただ何もできないまま死んだ父。
その無念を責めて晴らしたいと思ったプロイツェンが、収容の地(そして死した地)をせめて栄誉ある「ヴァルハラ」の名に変え、そして首都もここに移したのかも……。

そんな事を思ったりしました。


他方、ガイロス帝国が政治的判断で名称変更と遷都を行った可能性も考えました。

ガイロス帝国にとってゼネバスの死は大きなことだった筈です。
何故なら今まで「ゼネバス皇帝が人質」だったから旧ゼネバス帝国兵はガイロス帝国軍に従っていた。
その人質が死んだのだから、大規模な反乱などが起こる危険を感じたと思う。
そこで、

1:ゼネバスの葬儀を「国葬」として大々的に行う。
これは白々しいパフォーマンスであった。だが併せて次の事も行った。

2:ゼネバスが死んだ地をヴァルハラと名付けた。これによりゼネバスの栄誉は永久に守られる事となった。
またその地を首都とする事になった。
これにより旧ゼネバス帝国兵は大規模な反乱を起こすことはなかった。
(国旗の改定もこのタイミングで行われたのかも)


「ヴァルハラ」というのは特別な意味があります。
ガイロス帝国の首都がこのような名前になっている事には何か秘密があるのではと考え、今回のように考えてみました。

・プロイツェンの意思によりヴァルハラの名に。そしてここが首都に。
・ガイロス帝国の政治的判断でヴァルハラの名に。そしてここが首都に。

個人的には両説ともを採用したいかな。
「プロイツェンの希望」「ガイロス帝国の政治的判断」がうまく交わり事が進んだと。

プロイツェンについてはまだまだ妄想していきたいと思います!

コングの腹部

こちらの記事の続きです。

アイアンコングは復興で使われた。
その時に外観上は[戦闘用には戻せないと思える程の]大きな変化を付けたと推測しました。

私はこの秘密を「動力ボックスの変化」に感じました。
周知の通り新世紀アイアンコングは動力ボックスが変わっている。


こちらはメカ生体ゾイド。
レッドホーン系の動力ボックスです。


レッドホーン系の動力ボックスってなにげに凄い拡張性があるんですよね。
あのギル・ベイダーにまで使われたんだからホントに驚異的です。

レッドホーン:ゴジュラスには全く敵わない程度のパワー
アイアンコング、ダーク・ホーン:ゴジュラスに匹敵するパワー
暗黒コング:ゴジュラスと同等以上?
ギル・ベイダー:デスザウラー級のパワー


が同じ動力って凄い。
レッドホーンって帝国初の大型ゾイドなのに。
むろんレッドホーンとギルでは内部構造は別物だと思いますが、そうはいっても基礎構造は同じでしょう。
ゼネバス帝国の拡張性を見越した設計って凄すぎでは……。

※ただしダーク・ホーンと暗黒コングのパワー増大はディオハリコンの恩恵でもある


さて共和国軍はこの動力ボックスを高く評価していたはずです。
アイアンコング、ダーク・ホーン、暗黒コング、そして何といってもギル・ベイダー。


こちらは新世紀のアイアンコング。動力が独自になっています。
こちらの形状はメカニカルな造り込みは低下しているかな。
筒状で、どちらかというとビガザウロやゴルドスの動力ボックスを思わせる形状だと思う。


だから共和国軍は以下の様に誤認したのかも。

・コングが動力部を換装した……! これは…、本格的な復興仕様(非戦闘用)になったという発表は本当かもしれない。


・新型の腹部ユニット形状は我が軍のビガザウロやゴルドスに似ている。ここから判断してあまり戦闘的では無いように見える。

ビガザウロ級のユニットは格闘戦を行うような瞬発力は出せない傾向が強い。
一方でパワー量自体は多く輸送任務などに適した仕様にはなる。
「復興」を考えた時、これ以上ない仕様に思える。これが誤解をより大きくした。

実際の新型アイアンコングのユニットは復興はもちろん戦闘用としてもよりいっそう強化されたものであった。

という事情を想像しました。
そんなわけでゴリラ型の補足でした。

両軍のバランスを崩壊させた要素

昨日の記事の続きです。

軍事力が弱ければ侵略され国を失う危険性が高い。
国・軍とは、たとえ交戦状態でなくとも、常に仮想敵を置き敵軍とのミリタリーバランスを考えるものである。
休戦期間中の共和国と帝国も、常に敵軍の軍事力を探り対等ないし上に立とうとしていたはず……。

結果から言えば、西方大陸戦争開戦時の戦力は帝国軍が圧倒的に上回っていた。
共和国軍は、なぜ帝国軍に比べて格段に劣る軍事力しか持てなかったのだろう。
いかに復興を優先していたとはいえ、ここまでの開きを付けられてしまったのは落ち度と言われそうな気がする。

今回はこれを考えます。
さてこの疑問をを考えた時、帝国は情報戦で勝利したんだろう、と思いました。


現在の地球では、各国兵器を調べると割と正確なスペックや開発状況の詳細がすぐに出てきます。
むろんその情報が正解かは分からないんですが、冷戦期に比べると格段に情報が得られるようになりました。

冷戦期のアメリカはソ連軍の兵器の情報を必死で探っていたものの、かなり間違った把握もしていました。
当時のソ連機の写真なんて不鮮明なものばかりだからなぁ…。
米国はMig-25、Yak-38なんかはかなり過大評価していたし、逆にMig-23なんかは過小評価していた。

太平洋戦争緒戦で活躍した「零戦」も当初は「ジャップにそんなの作れるわけねーだろ」と言って過小評価されていた(そして実際に交戦してびっくり)。

日本艦の多くはスペックを控えめにして公表されていた。その中には敵に暴かれたものもあるし、秘密のまま騙し通せたものもある……。

軍事力はある程度は予算で決まります。
敵が強ければ多くの予算が出て装備は強化される。
敵が弱ければ予算は縮小され装備は据え置きや削減となる。

従って敵がどういう装備を持っているか、どういう規模かという正しい情報を掴むのは極めて大事。
軍事で優位に立つとは、情報戦を如何に征するかでもある……。


上のMig-25や零戦は過大評価や過小評価の例です。
これらは正しい情報が掴めていない例ですが、もっと大胆な例もあります。

そもそも「そんな兵器は持っていませんよ」として、存在そのものを明かさない場合もあります。
いくつか例を出しましょう。

戦前、日本海軍は大型優秀客船の建造を推奨し、建造費の一部を負担していました。


これはそんな風に建造された客船の「新田丸」

なぜかというと、「建造費を補助します。その代わりに有事の際は海軍が買い取り軍艦に改造しますよ」という取り決めがあった為。
上の新田丸は航空母艦「冲鷹」に生まれ変わっています。


軍艦は多く持ちたい。特に空母のような艦は増やしたい。
しかし、平時において多く保有すると他国を不要に刺激する。そこで客船を隠れ蓑にして”潜在的な軍艦”を増やしたのであります。

次。


ドイツ軍は第一次大戦で敗戦し戦車の開発を禁止されます。
しかし、「農業用トラクター」の名称で軽戦車を開発しています。 
この時に完成した戦車は小型弱小でしたが(さすがにトラクターを隠れ蓑にして開発できる規模には限界がある)、ここで基礎を得たドイツ軍は後にとんでもなく強い戦車を開発することになる……。

次。


これは戦艦比叡。
この戦艦は軍縮時代において「装甲の撤去」「主砲の一部撤去」「機関の低出力化」の改装をして練習戦艦になっています。
(写真は練習戦艦時代のもの)

練習戦艦時のスペックは、遅いし防御力は皆無だし砲力も半減。
もはや戦力としてまるで期待できない。

なぜこんなことをしたかというと、軍縮条約で各国の戦艦保有量の上限が設けられたから。
日本は上限を超えており、一隻を廃艦にする必要があった。
しかしそれは嫌だということで、「戦力外の練習艦にする」という事で保有を認めてもらった。
この艦が条約失効と同時に直ちに再改装して戦艦に復帰したのは当たり前であった。

「戦力がそもそもないですよ」と偽る例を紹介しました。
軍は少しでも戦力を持つために、そして隠すために全力を尽くすという事ですね。


さて帝国軍についてですが、復興のキーワードをゴリラ型ゾイドと考えました。
そして軍の規模を誤魔化す情報戦に勝利した理由もゴリラ型ゾイドだと思いました。



休戦期間の状況や両国の思惑を妄想します。

1:帝国軍は残存するほぼ全てのゴリラ型ゾイド(特にアイアンコング)を復興仕様に改造した。また新造するゴリラ型ゾイドの全ても復興仕様として生産した。
-補足-
仕様は将来的に軍用に戻す事を見据えた設計であった。
しかし外観上はもはや軍用にできないと思える程、徹底して復興仕様にしていた。
(これは共和国軍を誤魔化す為に外観をそのようにしたのである)

共和国軍は「将来的に軍用に戻す」事を予想しつつも、「あれだけ徹底した復興仕様だから、軍用に戻すとしてもかなりの費用や時間がかかるであろう」と予想した。

2:1により、共和国軍は帝国軍の戦力を「軍用ゾイドとしてのアイアンコングは少ない」と判断した
-補足-
共和国軍のアイアンコングや帝国軍戦力に対する認識詳細は以下の通りである。

むろん将来的には多数のアイアンコングが軍用として配備されるであろう。が、それはかなり先であろう。
現在の帝国軍大型ゾイドはレッドホーンとサーベルタイガー(※)が中心で、それに加えて小数のアイアンコングは居る程度である。
※この時点での共和国軍はタイガーが”セイバー”として圧倒的向上をしている事は知らない


共和国軍はゴルドス、シールドライガー、ディバイソン、ゴジュラス(少数)を保有する。
この構成なら現在の帝国軍に対抗するには充分であろう。

共和国軍はまた、マッドサンダーの幼体20機程度が順調に育つ状況であった。
信頼に足る情報から、ギルベイダーやデスザウラーは既に死滅していると判明している(この時点ではオーガノイド技術による復活計画は知れていない)。
帝国軍は将来的にコングを増産するだろう。しかしこっちだってマッドサンダーを配備する。
昔ほど数をそろえることは出来ないが、アイアンコングを抑えるには充分すぎる戦力だ。

主力歩兵ゾイドはイグアンを有する帝国にゴドスでは不安があった。
飛行ゾイドでもレドラーを有する帝国にプテラスでは不安があった。
しかし共に、近い将来に解消できる見込みもあった。
共和国はアロザウラー、レイノス、サラマンダーの野生体保護政策を行っていた。
近い将来にこれらが充分な数に回復し、再び主力配備できる予想があった。

3:帝国はまずニクスを復興し、その完了と同時に「次はトュルクも復興する」と宣言した。これにより共和国は「ガイロス帝国の復興はまだまだ続く。つまりアイアンコングの軍用化もだいぶ先であろう」と判断した
-補足-
実際はトュルクを放棄しニクスに集中する大胆すぎる策を採ったガイロス帝国。
共和国からすれば、広大な面積のトュルクを放棄するなど露ほども思わなかった。
これは当然である。いくら寒冷地(シベリアのような感じだろうか?)といっても、広大な国土を放棄するなど……。

しかし、これこそが帝国軍の秘策であった。
「これからも復興は続く」「アイアンコングを軍用にするには多くの費用と時間がかかる」と思わせたことで、共和国軍は予算を増やさなかった。
帝国軍としては「よしよし共和国めまんまと騙されおったわ」というところ。

ニクス復興を終え、トュルクに移動するゴリラ型ゾイドたち。
しかしそれらは復興の為ではなかった。
一斉に軍用の改造を受けるゴリラ型ゾイド。特にアイアンコング。
それは極めて短期間のうちに済んだ。

こうして膨大なアイアンコングが帝国軍に加わり、一気に戦力は増した。
アイアンコングを加えた帝国軍は、すぐさま行動を開始した……。


両軍の大きくに開いた戦力差を今回はこのように考えてみました。
まとめると、

・共和国軍の動きは極めて適正であった。きちんと敵軍の情報を集め、負けない程度の規模にしていたつもりだった。
・しかしそれは常識的な分析であった。
・帝国軍は復興の効率化(トュルク放棄)やコングの効果的な欺瞞によって戦力を低く見せる事に成功していた。
・よって共和国軍の戦力は必要規模に達していなかった。
・ニクス復興完了後、帝国軍はすぐさまコングを戦闘用にした。


あと、帝国軍は復興の合間に座学も密にやっていたと思われる。
共和国軍から見れば「復興の打ち合わせでもやってるんだろう」と思われていたそれは、開戦時を想定した各種軍事的な打ち合わせであった……。
そのような事もあったと思います。


ということで、最初に考えたものよりは、だいぶ実のある導きになってきたかな。
深く考えるきっかけを頂けたことに大感謝!

最初のものは「共和国が愚かだった」という考えが強い。
対して今回のは「共和国だってしっかりやっていた」「でも帝国のやり方が狡猾すぎた」というものです。
この方が気持ちが良い解釈でもあるかな。

という事でそんな風に考えました。
今後まだまだ肉付けしていきたい!

新世紀の共和国の事情を考える

先日の「ルイーズ大統領の憂鬱」「共和国の暗黒大陸攻略戦略」の続き。
頂いた意見を読んで更に考えたりしました。

ルイーズ大統領。
私はやはり戦争を回避できなかった点においては批判は避けられぬと思います。
がしかし、先の記事の内容は責めすぎてたとも思いました。

読み返すと戦争を回避できなかったという所から批判するために書いたような文章にも見える。
そこで今回は、いかにルイーズ大統領が(共和国が)帝国に対抗しようとしていたか。これを考えたいと思います。
また同時に、その他の要素も諸々考えていきたいと思います。
大きなテーマなので今回はvol.1として。


さて「共和国の暗黒大陸攻略戦略」では対岸の領土という戦略を書きました。
これは合ってるんじゃないかなーと思っています。


暗黒大陸の一部に領土を持つ。敵の情報を密に得る。
これにより不測の事態の備えができ、本土の防衛に憂いがなくなる。
とても良い戦略です。

では新世紀は。
ルイーズ大統領の憂鬱」記事では、西方大陸戦勝後の大統領演説に批判をしました。

演説は「戦争の元凶たる帝国摂政ギュンター・プロイツェンを討つ」事を訴える内容でした。
これについて、「そうしなくても防衛力をあげればそれが抑止力になるのではないか。そうするべきだったのでは」と書きました。

暗黒大陸での戦い。共和国軍はエントランス湾から上陸し、首都ヴァルハラに向けて進撃していた。


これはプロイツェンが首都ヴァルハラに居たからではありましょう。
しかし、そうはいっても奥地にあるヴァルハラまでホントに進撃したのは凄い…。
戦争をするにしても、旧大戦のように「対岸の領土を得て中央大陸の安全を確保する」という選択はできなかったのだろうか。

これについて今回改めて考えた結果、それは無理だと気付きました。


このように暗黒大陸に対岸の領土を得たとします。
これが維持できれば敵の情報を常につかむ事ができる。

ただし、対岸の領土というのは敵本土の面積から見ればわずか一部に過ぎない。
対岸の領土には致命的な弱点があります。
敵にとってはこの土地は排除したくてたまらない場所であるという事です。

敵は何としても大陸からこちらを追い出したい。
これは当然です。
わずかな面積だから、敵が強引に奪還にくる危険性は高い。
なので、対岸の領土というのは少ない面積でも敵に飲まれる事が無いように「最強の戦力を駐屯させる」事が通例です。

地球での例をいうと…、


先の記事で、アメリカにとっての対岸の領土が日本や韓国であると述べました。
この地はどうなっているか。
世界最強の呼び声高い米軍の「第七艦隊」の司令部は横須賀にあります。

これにより安全を確保しています。
逆に言うと、安全の為に世界最強の艦隊を本国ではなく遠く離れたアジアに置いている。
対岸の領土の大切さ。そしてその防衛の大変さが分かると思います。


さて旧大戦時の対岸の領土を考えた時、その維持はどうするつもりだったのか。


この土地の奪還に全力を注ぐであろうガイロス帝国軍。それを排除し守り続ける目算はあったのか。

というと、これはキングゴジュラスを派遣すれば達成できると思います。
最強キングゴジュラスがこの地を絶対的に防衛する。
これにより対岸の領土は守られ、ひいては共和国の安全は確保される……。




では新世紀ではどうか。
キングゴジュラスは既に無い。出せる最強はマッドサンダーか……。

想定…。


上陸後、共和国軍はこの地域を支配下に置いた。ここを確保し続ければ、共和国の防衛は安泰となろう。
だがガイロス帝国軍がこの地の奪還に全力を尽くすことは言うまでもない。

ではマッドサンダーで防衛が出来るか。


これは多分無理だと思いました。
デスザウラーは押さえ込めるでしょう。だがそれでは不足である。

何故なら、その他の戦力で帝国軍は共和国軍をかなり上回る。
コング、ジェノザウラー、エレファンダー、バーサークフューラー、ライガーゼロなどの猛攻に対抗できるかと言われるとかなり厳しい。
(西方大陸戦争終結時の状況で、ライガーゼロとバーサークフューラーの姿を共和国軍は確認している。しばらくするとこれらが量産される予想をしたはずだ)

旧大戦時は「デスザウラーさえ居なければ共和国軍が圧倒的に優勢」でした。
マッドはその状況で完成した。
だからマッドが出たとたんに戦況がひっくり返った。

マッドが荷電粒子砲を防ぐ。マッドに守られた裏で、量産されたゴジュラスMK-IIやウルトラザウルスがキャノン砲を撃ちまくり帝国部隊を壊滅に追い込む。
こうした戦いができた。

新世紀はどうか。
マッドが荷電粒子砲を防いだ。では次は。
ゴジュラスは数が少ないし、ウルトラに至っては一機しかいない。ガンブラスターは砲力がかなり落ちていたし…、ディバイソンの砲撃力では射程も威力も足りない。

要するに、マッドは頑張るだろう。でも後が続かない。
デスザウラーを防いだところでそれ以外の部隊が負けては意味がない。
防衛にはかなりの不安が残る。
旧大戦時と違って、マッドサンダー自体を量産することも難しかったし……。


対岸の領土を作っても継続維持が難しい。

とすると、やはり大変さを承知で敵首都を攻略しプロイツェンを撃つしかないと決意したのは当然なのかもしれないと思いました。
ルイーズ大統領のあの演説は、できればこれ以上戦いたくはない。戦うにしても旧大戦時のような一部の地域で戦う程度に留めたい。

でも……、それは難しい。

だから、もはや腹をくくって戦うしかない。
そのような決意の表れだったのかも。 と思いました。


あと、先の記事では「共和国軍は暗黒大陸に攻めいる事などせず、中央大陸の防衛に戦力を増強させれば帝国の侵攻意図をくじけたでしょう」と書きました。
これも、よくよく考えると厳しいかもしれないなぁ……と思いました。
確かに戦力を敵より多く持てば、基本的には「勝てない相手にゃケンカを売らない」から戦争は起こされる事はない。


この図のような戦力差にすればおいそれと開戦はしない。
対岸の領土がないのでその点は不安ではあるが、戦力差を大きく付ければその不安も解消できます。

いやしかし、戦力で圧倒的に劣る側が「少ない戦力で勝つための革新的新戦術」を思いついたら、いかに戦力差があってもふっかけてくる可能性はある。それで勝つ可能性だって確かにある。

思えば、D-DAY上陸作戦がまさにそれでした。


最強・ウルトラザウルスが駐屯する海軍基地が襲われたというのは凄いなぁ。
この時点で帝国軍はウルトラを超えるゾイドの開発は行えていませんでした。
でも、劣る戦力ながら「深海から魚雷を撃ち込むウオディック」「敵の通信網を遮断するディメトロドン」という革新的新戦術で鮮やかな勝利を得た……。

史実でも、たとえば1940年当時のハワイ真珠湾基地は巨大な要塞砲や強力戦艦が多数配備されており、まさに鉄壁でした。
特に要塞砲は「艦船で近づくことは自殺行為」とさえ言われていた。
地上砲なので沈む事がない。しかも安定して撃てるから艦船など相手にならないんですね。
いやしかし、日本軍は「空母の集中運用」という革新的新戦術で戦いを挑んだ。そして一方的な勝利を得た。

「戦力差」は確かに抑止力である。それは確か。
でも一方で、「戦力差を覆す新戦術」が現れれば鉄壁ではない。
そしてゾイドはそういう事態が起こりやすいし……。


今回このように考えて、なるほど前回の考えではかなり読みが甘かったなと思いました。
という事で今回はこの期間について深掘りしてみよう計画のvol.1でした。

続きも鋭意書いていきたいです。

共和国の暗黒大陸攻略戦略

昨日の記事の続き。
ルイーズ大統領に続いてヘリック大統領(というか旧大戦時の共和国)もちょっと考えます。

さてメカ生体と機獣新世紀で資料が大きく進展したのは地図です。
メカ生体ゾイドの地図だと…、


こんな感じで暗黒大陸の全容がつかめなかった。

機獣新世紀ゾイドの地図だと…。


この通り、全ての大陸の全容がつかめるようになった!


暗黒大陸はニクスとトュルクに分かれている。
グランドカタストロフ前は地続きだったようなので、


こうかな?

トュルクは現在は全土が廃墟……。
ガイロス帝国は……、もしかすると早期にトュルクの復興を放棄し「ニクスに全国民を集める」「この地だけを集中して復興する」としたのかもしれないなぁ。
こうする事で復興を効率化し、短期間で最低限の民の生活と安全を確保できた。その地盤があったので軍拡も早期に出来た……のかも。

さてこの地図で、旧大戦の「大陸間戦争」の主戦場を示すととても興味深い。


共和国軍はエントランス湾から上陸し、暗黒首都ダークネス(後のチェピン)を目指した。
そしてZAC2056年、ついにその目標を達した。
ただ、末期は共和国軍は首都を陥落させ猛攻していた……とはいえ、戦いはせいぜい大陸の一部で行われていたに過ぎなかったんですね。

日中戦争の話をします。
この戦いで日本軍は強く、中華民国の首都南京を攻略・占領した……のですが、首中華民国は都機能を漢口に移転し戦いを継続。漢口も陥落すると更に重慶に移転し戦いを継続。
日本軍は優勢ながら膨大に延びた戦線を維持するのは限界が見え始めてきた……。


南京、漢口、重慶の場所に注目。
首都を移転・後退させながら戦っていたことが分かるでしょう。

グランドカタストロフが無かったら……、暗黒軍は同じように戦いを継続していたのかもしれないなぁ。
新世紀では首都は「ヴァルハラ」に移されていますが、これはあんがい旧大戦末期から首都移転の準備が進んでいたのかもしれない。


さて共和国です。グランドカタストロフが無かった場合を考えます。
いかに共和国といえども、暗黒大陸全土を制覇できていたものかなぁ。
主戦場だった一部だけで攻略に5年を要し膨大な犠牲が出た。

はたしてあのままいけば全土を攻略できていたのだろうか?
「首都を攻略しても戦いは終わらない」のは共和国は深く理解していたはずです。
なぜならデスザウラーに首都を奪われた時、ほかならぬ自分たちがそうしていたからです。

またゼネバス帝国も首都を追われた後も最後まで抵抗した(バレシア基地立てこもり/ニカイドス島立てこもり)。
ゼネバス帝国の場合は首都陥落からすぐに敗北に至ったけど、これは「首都を除けばロクな戦力が残っていなかった」からである。
まとまった面積や施設が残っていればもっともっと抵抗していたでしょう。

これに対してヘリック大統領や共和国はどう考えていたのかなー……というのが今回のテーマです。
これを考えた時、私はヘリック大統領や共和国は「そもそも全土を攻略するつもりはなかった」んじゃないかと思いました。

全土を攻略した場合のメリットとデメリット
 1:ガイロス帝国がなくなる、すなわち脅威が消滅する

 2:全土攻略は共和国の国力を持っても相当な苦労と犠牲が必要
 3:その割に寒く痩せた土地なので得るものが少ない


まとめると、「脅威は排除したい」「でも完全攻略は大変」「攻略しても得るものが少ない」という事ですね。
では一番いいのはどうする事かというと、まさに共和国の戦いがそれだと思いました。

「ガイロス帝国とヘリック共和国は海を挟んで対峙している」
これがとても重要です。

さて海を挟んで対立する国がある。
何もしなければ攻め込まれる可能性がある。この場合の防衛の最適解は何でしょうか。

正解は
「本土防衛には対岸に領土を持ってそこの守りを固めよ」

という考えです。

対岸(すなわち敵の大陸)に自国の領土を作っておけば、敵の監視ができる。
そこの防衛さえしっかりやっておけば、何か事が起こっても早期に情報を掴みその段階で対処できる。最悪そこが陥落しても本土はその間に時間を稼いで次の対処が出来る。
こういう考えです。

分かりやすく言えばD-DAY上陸作戦です。
この時もちろん共和国は暗黒大陸に領土を持たなかった。

それゆえ上陸作戦を察知できずあの失態に繋がった。

領土があれば早期に知れ効果的な対処ができたでしょう。
海をはさんで対峙するよりも、海の向こう側に支配地を持っておけば本土の守りは万全になるのです。


こういう領土だった場合、上陸作戦は決して成功しなかったでしょう。

地球での例も出しましょう。
米国を基準に考えた場合、この「対岸の領土」は日本や韓国が該当します(特に韓国)。
ゆえに米軍は特にこの地域を強い力で守っています。


地図を見れば、日本や韓国が対岸の領土でありいかに戦略的に重要かが分かるでしょう。


共和国は首都ダークネスを含む暗黒大陸の一部を占領しヘリック共和国領土として認めさせる。
その内容で条約を結ぶ。
これにて、
・最低限の犠牲で自国の脅威を排除する(敵の監視ができる)
を達成しようとしたんじゃないかなぁ。

もう一つ言えば、一部とはいえこの地に領土を持っておけば
・暗黒大陸特有のドラゴン型や生体の入手も可能
というメリットもあるかも。

国としてガイロス帝国は残る。
でもその方が良いかもしれない。
むりやり暗黒大陸全土を共和国にしてしまうと……、やはり旧ガイロス帝国の民は反感を常に抱えたままになるでしょう。
それが爆発しやすいと思う。

一方、領土の一部を奪われたとはいえ「大半は残されている」状態であればどうか。
まだしも心のよりどころがあるから爆発はしにくいと思う。
(対立心は残るだろうけど……)

このような上手いやり方を目指していたのがヘリック大統領であり共和国なんじゃないかなあと思いました。
要するに第一次大陸間戦争というのはヘリック共和国が暗黒大陸に「対岸の領土」を作るために行った戦争という考えです。

もっとも、この辺の真相はすべてグランドカタストロフが飲み込んでしまったのですが。

ルイーズ大統領の憂鬱

同人誌の製作にあたって厄介なのは、やはり各媒体で描写が違っている事です。
機獣新世紀ゾイドはメカ生体ゾイドの初期ほどは乖離していないんですが(メカ生体初期の各媒体での違いはかなり凄い…)、それでもやっぱり幾らかの乖離はあります。

その中でも最大はルイーズ大統領の生死でしょう。
ネオゼネバス帝国に囲まれ絶体絶命の中、セイバリオンで脱出。この時、
・コロコロだと生還し「これは新たな戦いの始まりなのです」と宣言
・公式ファンブック4巻だと「落伍し行方不明」

となっています。




公式ファンブックが「あとから一冊の本としてまとめ上げたもの」なので正しいと解釈すべきな気はします。
いやしかし、そうはいってもコロコロの記事だって尊重したいと同じくらい思います。

ちなみになんでこんな事になったかというと、「ルイーズ大統領脱出を機にコロコロにバトストが載らなくなったから」だと思います。
代わって載るようになったのはブロックス特集です。
ブロックスはめちゃくちゃ売れて低迷気味だったゾイドを見事に復活させました。

展開には「売れてるものを更に売る」パターンと「売れてないものを補強する」パターンがあって、この時は前者が使われたようですね。
とにかくブロックスは超プッシュされ、かわりに動力キットはおざなりになってしまっていた。

当初ブロックスは「ブロックス独自の世界」として扱われました。バトストとは別の世界軸です。
だから「ブロックスの特集記事が載る=バトストが載らない」となってしまったわけですね、、、、。

しばらくしてブロックスの世界はバトストに組み込まれます。
そしてまた散発的にではありますがバトストも再開されました。ですが本当に散発だった。ゴジュラスギガやセイスモサウルスが発売された号だけ載るという感じ。
他の号には載らない。やはりブロックスの組み換え作例 という状態でした。


さてルイーズ大統領ですが、コロコロだと生還し「ここから新たな戦いが始まる」と宣言してる。
またこのシーンをもって「第一部-完-」となっています。



おそらくこの段階では……、少しの休止期間を挟みつつも数号後には「ブロックスと半々」程度でバトストを再開する予定だったんじゃないかなぁ……と思います。

だがブロックスが予想をはるかに超える大反響を得た。
そんなわけでバトスト再開は延び延びになり、散発的な掲載に留まるようになり……となったのだと思いました。


結局、第二部にあたる時期(共和国VSネオゼネバス帝国)は「一部ゾイドの説明書」や「公式ファンブックEX」で展開する事になった。

正直、これらを全てかき集めても写真が少なすぎるので「公式ファンブック5」を作る事は難しいと言わざるを得ません。
作るならかなりの数の新規撮影が必要でしょう。

「公式ファンブック4」を作る段階で、既に「公式ファンブック5を作るのは難しい……」となっていたんじゃないかなぁ。
ならば、「公式ファンブック4」を綺麗な形で作りたい。
やはり「死者からのメッセージ」というのはぐっとくる。そういうわけで、編集側の都合に振り回されてルイーズ大統領は落伍してしまったのかも……。


さて私はどういう解釈をしているかですが、ルイーズ大統領は脱出に成功したと思っています。
つまりコロコロ版です。ただし公式ファンブックの記述も取り入れ「その後は隠居した」と考えました。
「生きているが表世界からは姿を消した」という事ですね。

何で隠居したのか。
ルイーズ大統領は「自分では最善の選択をしたつもりなのに戦火拡大で悲劇ばかり起きてる……。もはやムーロア一族が指揮をとるべきじゃない」と考え仏門にでも入ったんじゃないかなぁ……。
責任放棄とも言えますが、まぁ……、気持ちは分かるなぁ。


ルイーズ大統領ですが、バトストでは割と善政をしく良識ある尊敬すべき人と描かれていたと思います。
でも全体を見ていると、私はけっこうミスってるなあと思うようになりました。

国はもちろん自国が最優先なので、他国と対立するのは仕方がない事です。
しかしだからこそ、対立が深刻化しないように、また戦争が起こらないように務めることが求められます。
戦争はなんとしても回避せねばならん。
それを思うと、開戦した時点で申し訳ないのだけどミスがあったと言わざるを得ないと私は思います。

ヘリック共和国は第二次大陸間戦争で領土を大きく失いボロボロになった。
戦争によって大きな損をした。
結果論ではあるが、この点からも開戦すべきでなかったと言えます。

では開戦を回避するチャンスはあったかというと、二回あったと思います。
ルイーズ大統領は、ぜひとも戦争回避に死力すべきだった。


ひとつは「会戦前」です。
プイツェンが「開戦のチャンスを常にうかがっていたので開戦は不可避だった」と言われそうですが、私はこれは否と思います。

ルイーズ大統領について私は軍事力への理解があまりないのかなぁと思っています。
軍事力の極めて重要な意義として「抑止力」があります。
要するに「勝てない相手にゃケンカを売らない」
彼女はこれを知らないと思う。

「プロイツェンは帝国軍を掌握していた」とはいえ、それは彼の手腕が素晴らしかったからでしょう。
無能だったり無茶苦茶を言ったりすれば、そりゃあトップから外される。
プロイツェンは「高い支持を得てトップになっていた」のです。
逆に言えば今の地位を維持したければ無茶な事はできない。
共和国に勝てない軍事力で「今こそ開戦すべきでしょう!!」とか言おうものなら、即座に地位を失う。

帝国は軍事力を過度に増大させた。
そして「これは勝てる」と思ったので開戦に踏み切った。
それはプロイツェンの思惑であったが、全軍の支持でもあったのです。

共和国が開戦を回避しようと思えば、帝国に「勝てる確証がない…」と思わせる程度には軍事力を持つべきだったという事です。
帝国軍全体がそういう認識を持っていたなら、たとえプロイツェンが開戦を望んでいたとしても簡単にはできない。

多分、復興や民の暮らし安定を優先していたのでしょう。
それは人道的見地から素晴らしい政策と言える。

ただしあまりにも性善説(※)に頼ったあやうい政策だったと思います。
国と国のリアルな部分……、「隙を見せれば攻めてくる」という危機感を常に持つべきだったと思います。

※人の本性は善であるという考えで使用している(言葉の本来の意味からいえば誤用ですが)



でもまぁ……、「第二次大陸間戦争の開戦を回避できなかった」のはまだ良いと思うんです。
プロイツェンが居たから、確かに開戦は必然だったかもしれない。

明らかに劣る戦力でも開戦する場合はあるんです。大日本帝国って言うんですが。
勝てない事は分かりきっていた。
でもそれなりの戦力ではあった。
だから「全力で攻めれば半年くらいなら優勢を保てる」「つまり短期間のうちに大戦果を挙げて講和に持ち込めば我が方に優位な条約を結べるかもしれん(つまり戦勝)」という考えで開戦を決意してしまった。
後の時代の人が客観的に分析するなら「バカか」と思える事案でも、その時代の人は雰囲気に流されてしまう場合もある…。

そんなわけで、第二次大陸間戦争の開戦を阻止できなかったのは……、まぁ仕方がなかったかもしれない。
どちらかというとあれは「防衛」だし。


でも次に挙げる項目は絶対的な失策だったと思います。
次に戦争を回避するチャンスは「西方大陸戦争戦勝後」です。

西方大陸戦争で、共和国軍は緒戦こそ苦戦した。
だが第二次全面会戦以降は圧勝。ロブ基地に迫る帝国精鋭を撃破し、補給の伸びきった帝国軍を蹴散らしながら一気にニクシー基地を攻略した。
ジェノブレイカーやデススティンガーの活躍でわずかな混乱はあったものの、このときの共和国軍の勢いって凄まじかった。

ZAC2099年8月開戦。ZAC2100年7月第二次全面会戦。
共和国軍は凄いなぁ…。極めて劣る戦力ながら、粘りに粘って開戦から約一年を耐えた。
崩壊しなかった。

じゃあ帝国はどうだ。
ニクシー基地が攻略されたのはいつだ。
ZAC2100年10月だ。
第二次全面開戦からわずか3ヶ月で帝国軍は負けてる……。

昔から「不利な時にも既存戦力を効果的に使う戦線を建て直し粘る共和国軍」「一度破綻すると一気にこけてしまい戦線を容易に崩壊させる帝国軍」の伝統がありましたが、ここでもその差が出てしまった気がする。
まぁ、この戦いの考察は今回は省略します。
とにかく共和国は勝った。

ここでルイーズ大統領が採った方針は「停戦勧告」
そしてそれが無視されたら、次の強烈な演説を行い共和国国民の戦意を高揚させた。

「停戦勧告は無駄でした。我々には今、ふたつの道があります。ガイロス帝国に時間を与え、再び祖国が危機に見舞われる日をじっと待つか。それとも敵本土に乗りこみ、戦争の元凶たる帝国摂政ギュンター・プロイツェンを討つかです」

この演説って、ルイーズ大統領はめちゃくちゃ熱くなっていたんだろうなあ……と思います。
私は思うのだけど、そのどちらでもない最良の方法があった。
それは「軍事力を帝国以上にして攻め込まれないようにする」です。

公式ファンブック2巻にはこうある。
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ガイロス帝国軍司令部は、すでに西方大陸戦争の先を見ていた。中央大陸、ヘリック共和国本土への侵攻作戦である。
40数年前の異変からの再建に力を注いできた共和国は、経済力、工業力とも帝国をはるかに上回る。
この力が戦争に向けられる前に、共和国の中枢を叩くことが、帝国の大戦略だ。そのためには、敵本土においても戦いを一気に終結させうる新型ゾイドの開発が必要だったのだ。 
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つまり帝国軍は「短期戦以外に勝つ術はない」と認識しているのだ。

共和国軍は暗黒大陸に攻めいる事などせず(しかも中央大陸を空にしてまで!)、中央大陸の防衛に戦力を増強させれば帝国の侵攻意図をくじけたでしょう。
「短期戦以外に勝つ術はない」と認識していた帝国軍です。共和国軍が全力で軍事力増強を始めたなら「機会を損失した……」と判断するでしょう。
また仮に、ヤケになって攻め込んできても撃退できたと思います。

帝国には「物量など物ともしない反則級のゾイド」が居た。デスザウラーです。
なので「デスザウラーが完全復活・量産される前に叩く必要があった」のかなぁ……とも思いました。
しかし共和国は既にマッドサンダー復活計画を進めていた。なので「デスザウラーが復活したところで大丈夫」という考えにもなりましょう。

マッドサンダーの「幼い個体を使ったので若干の弱体化をしていた」という設定も見逃せません。
これって急いで戦ったからこうなったんじゃないかなぁ……。
「とりあえず暗黒大陸に攻め入るのは待っておこう」としておけば、上手くいけば数年が経過し完全なマッドサンダーが復活していたかも。
そうなればもう守りは磐石。

ルイーズ大統領は「第二次大陸間戦争開戦を回避できなかった」この事から強く学ぶべきだった。
「抑止力、または開戦したら拒否抵抗能力(防衛力)として使う」ために軍事力を帝国以上にすべきだったと思います。
そうすれば西方大陸戦争で戦いは終わっていたでしょう。
敵がヤケになって攻め込んだとしても、キチンと防衛できるのであそこまでずたずたにはならなかったでしょう。

ルイーズ大統領の人柄を疑うわけではありませんが、西方大陸戦争戦勝後は「ムーロア一族の血」が騒いじゃったんじゃないかなぁ。
血で血を洗う一族の宿命が勢い余ってあのような演説をしてしまった。国民は沸騰しもはや暗黒大陸上陸以外に採るべき道がなくなった。
そして戦況が決定的にやばくなった時、ふと冷静になって悟る…。
「ムーロア一族がトップに立つと絶対に争いが絶えない………」と思ってしまい、表舞台から引退したんじゃないかなぁ……。


ヘリック大統領は理想主義者であったが同時に結構冷酷で、現実的な判断も下していると思う。
国のトップとしてはとても優秀だと思います。
ルイーズ大統領は……、残念ながらそこには至っていない気がするなぁ。「理想の為には現実的な力も必要」という部分をもっと意識していれば。

もっとも彼女は16歳(第一次大陸間戦争開始時/ZAC2051)の頃のプロフィールは「わがまま・勝気なプリンセス」だったので、この時点では政治的な教育はあまり受けていないと思われる。

というか彼女はゼネバスの娘の筈なんですが、バトストを読むとゼネバスは「身内が誰もおらん……」みたいに嘆いているんですよね。
おい。

ただこの発言は「後継者がいない」という意味が含まれているんじゃないかな。
女性であるエレナはゼネバスの娘ながら後継者とははなから見なされていなかった。それゆえ身内相応の豪華な生活はさせつつも政治的な教育はほとんどしなかった……のだと思われる。

大陸間戦争はZAC2051-2056年まで続いたので、グランドカタストロフ時点でエレナは21歳くらいか……。
リバセンによるとこの後ヘリック共和国に救助され……という流れ。

そしてこの後共和国大統領に就任するわけですが、不幸だったのは幼少の頃より政治を叩き込まれなかった事だと思うなぁ。
21歳というと価値観もある程度固まっている年齢です。

彼女は救助されてから、たぶんヘリック大統領に後継者候補とされて政治を学ぶ機会を与えられたと思う。
血筋ゆえか、彼女はそれをぐんぐん吸収し良い政治家になる。
ただし、教育を始めたのが21歳という価値観が固まった時期以降であった。だからどうしても、学ぶ際にはバイアスがかかってしまった。

救助された時期のエレナはどういう心境だっただろう……というと、「戦争で祖国(ゼネバス帝国)が滅んだ」「亡命先の国では父は幽閉されてた」「グランドカタストロフで父が死んだし星はめちゃくちゃ」という凄まじい具合。
最後のは戦争が原因ではない……とはいえ「戦争なんてしてる場合じゃなかった」という強い印象にはなったでしょう。

ゼネバス帝国が健在だった時期もなぁ……。徐々に戦況が悪くなりマッドサンダー以降は猛攻されどんどんヤバくなる祖国。そんな中で過ごした印象も強烈だったでしょう。
思春期の年齢をこんな激動で過ごしたんだから、もう凄まじい…。

彼女の年表を作ってみよう。
ZAC2051年に16歳という所から逆算すると正確な年表が作れる。
(※以前にも作ったことがあるんですがミスがあったり情報が薄かったりしたので完全版を作った)

(色は優勢な国を表す)

こりゃあ大変だ……。
戦争に振り回されっぱなし。
そりゃあ「軍隊があるからいけないんだ!!」となってしまってもおかしくはない気はします。
ヘリックは自身の後任としてエレナを育てたと思います。その中でエレナは軍の必要性も学んだと思いますが、やはり根底には「軍事力は良くないものである」という意識が消えなかったんじゃないかなぁ…。

ルイーズ大統領に対してはそんな風に思いました。

最強ゾイドの運用

先日までで一連の「VSマッドサンダー」シリーズを全てHPのコラムに編入しました。
やっぱり最強ゾイドへのアプローチは面白いなーと思います。

そんなわけで次は不死鳥ギル・ベイダーの攻略にも挑んでいきたいなと思っています。
できれば私のナンバーワンゾイドである所のマッドサンダーで攻略できないかなあ…というとまあ無理だとは思うんですが、最良の善戦をさせたいところであります。

「最強ゾイド」はやっぱり超超掘り下げがいがあって面白いと思います。
さて今日はVSギル・ベイダー……の前に、歴代最強ゾイドの運用を考えたいと思います。


歴代最強ゾイドというと、

・ゴジュラス
・アイアンコング
・ウルトラザウルス
・デスザウラー
・マッドサンダー
・ギル・ベイダー
・キングゴジュラス


になると思います。
両国とも「最強ゾイドの完成後、それを先頭に敵国に侵攻・攻略を目指す」というのは共通しています。
さてこれを見て面白い事に気付いたんですが、「量産後に敵国に攻める」パターンと「そのゾイドの強さを信じて少数で攻略に挑む」パターンに分かれます。


ゴジュラスは…微妙な所かな。
コング就役前のゴジュラスというと、量産されていたけど大部隊として集中運用される事は少なかった。
どちらかというとエース機がバラバラに単機で戦果を挙げていた感じがする。
「帝国領土の奥深くまで攻め込むゴジュラス」という光景はたびたび見かけますが、単機で攻めてるものばかり。
周りに味方を随伴させている事もありますが、あくまで小規模なものばかり。
また対する帝国軍(レッドホーン)も大部隊で迎え撃つ事はあんまりなかった感じがする。

この時代は両国ともそんな感じ。
これは「地球人」がキーワードになるでしょう。
地球人はゾイドの改造技術だけでなく、様々な「戦術」ももたらしました。
それまでゾイド星には「陽動作戦」さえ無かった(History of Zoids情報)。
戦術・戦略なんていう考えはあまりなくて、強いゾイドとエースパイロットが存分に戦えばいいだろうという程度の考えだったと思う。
それがゴジュラスをはじめ両軍に共通する運用だったのでしょう。


アイアンコングは「ゾイドの集中運用」を初めて本格的に行った革新的な運用だったと思います。
集中運用って大事。これをすると戦力は倍加する。ただでさえ強力なゾイドなのにその力が倍加。
コングはそれを狙って目算通りの強さを示しました。

ただ残念ながら最終目標・・・・・・共和国首都の攻略=戦勝はできなかったのですが。

この印象って強かったのかなぁ……と思います。
結果としていえば帝国側は「集中運用を行った」が、「勝てなかった」のです。
その印象は、「集中運用じゃダメだ。少数でも敵首都を攻略できるような超強力機を開発せねば・・・」となったのかもしれない。
まさに、後のデスザウラーがこの運用です。

共和国側としては、ただでさえ強力なアイアンコングが集中運用されてやってきた。やばすぎる。
それに対して急遽としてゴジュラスを終結させ、こちらも集中運用して防衛した。
そしてどうにかそれは成功した。

共和国軍はここで、集中運用の恐ろしさ(コング)を強烈に知り、また、集中運用の良さ(ゴジュラス)も同時に知ったんじゃないかな。
・ただでさえ強力なコングが集中運用でもっと強くなった。
・ゴジュラスを集中運用すると、これ以上強くなりようがないと思っていたゴジュラスが更に強くなった。

この印象は極めて強く、これを基本とするようになった……。
後のウルトラザウルスとマッドサンダーは、いずれも「量産後に敵本土に本格侵攻」という戦略を採っています。


暗黒軍は帝国軍との繋がりが強い=戦略も似ていると思う。
なのでギル・ベイダーはデスザウラーの運用を引き継ぎ、量産前に敵本土に本格侵攻するような事をしたのだと思います。
(一応、10機程度量産されている…のだが、10機では充分な数とはとても言えない。共和国なんてニカイドス島攻略時にマッドを200機以上も投入している)


共和国の例外はキングゴジュラスです。
これは生産数は不明で1機~数機説がありますが、いずれにしろ量産はされていない。
共和国としては異例の運用でした。
いつもなら量産後に暗黒首都を目指していただろうに。
(地獄のような光景だ・・・・・・・・・・・・・・・・・)

これは、もはや戦況として量産を待つ事が不可能。
量産には1年程度は必要(ウルトラとマッドの実績から推測)。
そんな間、暗黒大陸内の共和国部隊は持ち堪えられない。そこでもう「ええい! やってしまえ!」という判断が下されたんじゃないかなぁ。

ギル・ベイダーは既にオルディオスをはじめとする新鋭共和国ゾイドが頭を押さえ込んでいた…のだけどガン・ギャラドの出現が大きくミリタリーバランスを崩した。
ガン・ギャラドがオルディオスを駆逐→ギル・ベイダーの安全が確保される→ギル・ベイダーが共和国部隊を襲う→どうしようもない。このままでは早期に戦線が崩壊する。なんとしてもこれを排除できるゾイドが必要。
そんな事情が見えます。
ある意味、キングゴジュラスは対ギルではなく対ガン・ギャラド用と言えるのかも・・・・・・。
むろん強すぎるので「対ガン・ギャラド用だが対ギル戦でも充分イケる」のですが。

これはアイオワ級戦艦が大和型戦艦のライバルとされる個とが多いのだが実のところは金剛級戦艦への対抗である。しかしむろん新型相応の最新技術が使われているので大和型戦艦とも充分に戦える…というのに似ているかも。
兵器は「世間ではそのように扱われているし、実質的な戦歴で言えばそうである。しかし開発経緯は別のものである(全く意識していないわけじゃないが主ではない)」ということは珍しくありません。
グラマンF6Fは零戦を意識していたわけじゃないとか。

こういう事を考えてみるのも面白いですね。
そんなわけで最後はちょっと話が逸れましたが、最強ゾイドの運用の話しでした。

VSギル・ベイダーはおいおい。

暗黒大陸からの進出



こちらゾイド星のマップ。

メカ生体ゾイドの時代、暗黒大陸と中央大陸は対立し激戦を繰り広げた…。

大陸間戦争ですね。
いやしかし、これよりも前の時代にも両大陸は戦いをしていた。
その第一ラウンドは「前史」の時代でした。
以来、幾たびも暗黒大陸は中央大陸と激しいバトルを繰り返しています。

暗黒大陸というのは寒くて暗い。もっと暖かく明るく豊かな土地が欲しい。
なので、暗黒大陸人は中央大陸へ進出したがっている。
これは基本設定と思います。


・・・しかしマップを見ていると素朴な疑問が浮かぶ。
暗黒大陸人が抱く中央大陸移住の熱意は非常に高いもので、トライアングルダラスという障害があったにもかかわらずそこを目指している……。

ゾイド星マップを見ていると、

「なんで西方大陸に行かなかったの?」

と思ってしまうなぁ。
すぐ行けそうなんだけど……。この大陸間にはトライアングルダラスのような障害もないし。


今回は、この事情を考えたいと思います。

一つは、西方大陸は砂漠が多い大陸なのであまり魅力的ではなかったのかもしれない。
西方大陸に行ったら、確かに明るくて暖かいかもしれない。いやでも砂漠化するくらい暑い。砂漠が多いから資源も乏しい。移住を決意するほど魅力かと言われると・・・・・・・・。
どうせ移住するなら中央大陸が理想じゃないかという考えです。




もう一つは……、こちらの方が真相だと思います。

おそらく「前史」の時代において、暗黒大陸の民は「他にも大陸がある事」を知らなかったと思います。
それは中央大陸の民にしても同じだったと思います。ただ、ごく一部の冒険家が他にも大陸がある事を知っていたのみでしょう。

さて前史の時代……。
中央大陸では二大勢力…、”ガイロス派”と”ヘリック派”が激しい決戦をしていた。
戦いは長く続き犠牲者は増える一方。この状況を嘆いたヘリック一世は、暗黒大陸へ赴いた。
(ヘリックI世は他大陸の存在を知る者の一人であった)

暗黒大陸に着いたヘリックI世は、そこの民に中央大陸への侵攻をそそのかした。
これは「共通の敵を作れば中央大陸は一つにまとまるだろう」という思惑であった。

要するに暗黒大陸が「西方大陸ではなく中央大陸に来た」のは、ヘリックI世がその存在を伝えたから。
この時、暗黒大陸の民は初めて「他にも大陸がある」ことを知った。
でも同時に「暗黒大陸と中央大陸」だけしか知らない。
西方大陸などの存在は知らない。
そんな状態だった。

ヘリックI世はそれについては教えなかった。なぜなら下手に教えた場合、そこに行くかもしれないから。
暗黒大陸の民には中央大陸に押し寄せてもらわねば困る。そうでなければ中央大陸は一つにまとまらないからだ。


ということで暗黒大陸の民は他大陸ではなく中央大陸に攻めてきた。ここで大きな遺恨が残り後の時代に戦火を拡大する事になったのかも……と思いました。
ヘリックI世の罪は大きい………。


ところでヘリックI世は西方大陸あるいは東方大陸をそそのかすという考えはなかったのかなぁ。
「中央大陸が一つにまとまる」とすれば、別にそそのかすのはどの大陸でも良かった気がするんですが。

というと、まず東方大陸はなかったと思います。


これは”ガイロス派”と”ヘリック派”が戦っていた際の勢力図。
後のゼネバス帝国・ヘリック共和国のように東西で分かれている点に注目。

そしてもう一度大陸全体を見てみましょう。

東方大陸が攻めてくるとすればまず東側のヘリック陣営のみが狙われるはずです。
これは嫌だったんでしょう。

では西方大陸だとどうか。西側のガイロス陣営のみが狙われる。

では暗黒大陸だとどうか。
おそらくトライアングルダラスを迂回する段階で二派に分かれる。
位置的にどうしてもガイロス陣営を多く襲うだろうが、ある程度はどちらの陣営にも分散して襲い掛かる。

ヘリックは状況を見て「中央大陸を一つにまとめるための声明」を発表するつもりだったから、この状況を作りたかったのでしょう。
暗黒大陸は「中央大陸を襲う」「両陣営を同時に攻撃する」「でもどちらかというとガイロス陣営側を多めに攻撃する」というまさに理想的な位置にある大陸だったんじゃないかなあ……。

あとは……、学年誌になりますが「シーマッド」が嵐に遭遇し漂流。そのまま暗黒大陸まで流される話がありました。


(バトストでは「予定通り暗黒大陸に辿り着いた」に変更されてる)
中央大陸から船を出した場合、「海の流れによって他の大陸ではなく暗黒大陸に辿り着きやすい」という事情もあるのかな?


大まかにいえば二つ目の事情がメイン。
それに捕捉すると……、


そうはいっても島伝いに行けば暗黒大陸から西方大陸に行くのは容易そうである。
だから暗黒大陸で西方大陸の存在を知る者は比較的多く居た……。

ただし、広大な砂漠を見て「あそこは砂しかない」と報告されており、誰も行こうとしなかったのかも……。
レッドラストを越えてミューズ森の辺りまで行っていれば、決して悪い大陸じゃない事が分かったんだろうけど……。

もう少し奥地まで進んでいれば住みやすい地帯を発見し更に西方大陸人とも出合っていたかも。
そうなっていたらどうなっていたかなぁ…。
そんなifの妄想もはかどります。

そんな風に考えてみました。
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