ルイーズ大統領の憂鬱

同人誌の製作にあたって厄介なのは、やはり各媒体で描写が違っている事です。
機獣新世紀ゾイドはメカ生体ゾイドの初期ほどは乖離していないんですが(メカ生体初期の各媒体での違いはかなり凄い…)、それでもやっぱり幾らかの乖離はあります。

その中でも最大はルイーズ大統領の生死でしょう。
ネオゼネバス帝国に囲まれ絶体絶命の中、セイバリオンで脱出。この時、
・コロコロだと生還し「これは新たな戦いの始まりなのです」と宣言
・公式ファンブック4巻だと「落伍し行方不明」

となっています。




公式ファンブックが「あとから一冊の本としてまとめ上げたもの」なので正しいと解釈すべきな気はします。
いやしかし、そうはいってもコロコロの記事だって尊重したいと同じくらい思います。

ちなみになんでこんな事になったかというと、「ルイーズ大統領脱出を機にコロコロにバトストが載らなくなったから」だと思います。
代わって載るようになったのはブロックス特集です。
ブロックスはめちゃくちゃ売れて低迷気味だったゾイドを見事に復活させました。

展開には「売れてるものを更に売る」パターンと「売れてないものを補強する」パターンがあって、この時は前者が使われたようですね。
とにかくブロックスは超プッシュされ、かわりに動力キットはおざなりになってしまっていた。

当初ブロックスは「ブロックス独自の世界」として扱われました。バトストとは別の世界軸です。
だから「ブロックスの特集記事が載る=バトストが載らない」となってしまったわけですね、、、、。

しばらくしてブロックスの世界はバトストに組み込まれます。
そしてまた散発的にではありますがバトストも再開されました。ですが本当に散発だった。ゴジュラスギガやセイスモサウルスが発売された号だけ載るという感じ。
他の号には載らない。やはりブロックスの組み換え作例 という状態でした。


さてルイーズ大統領ですが、コロコロだと生還し「ここから新たな戦いが始まる」と宣言してる。
またこのシーンをもって「第一部-完-」となっています。



おそらくこの段階では……、少しの休止期間を挟みつつも数号後には「ブロックスと半々」程度でバトストを再開する予定だったんじゃないかなぁ……と思います。

だがブロックスが予想をはるかに超える大反響を得た。
そんなわけでバトスト再開は延び延びになり、散発的な掲載に留まるようになり……となったのだと思いました。


結局、第二部にあたる時期(共和国VSネオゼネバス帝国)は「一部ゾイドの説明書」や「公式ファンブックEX」で展開する事になった。

正直、これらを全てかき集めても写真が少なすぎるので「公式ファンブック5」を作る事は難しいと言わざるを得ません。
作るならかなりの数の新規撮影が必要でしょう。

「公式ファンブック4」を作る段階で、既に「公式ファンブック5を作るのは難しい……」となっていたんじゃないかなぁ。
ならば、「公式ファンブック4」を綺麗な形で作りたい。
やはり「死者からのメッセージ」というのはぐっとくる。そういうわけで、編集側の都合に振り回されてルイーズ大統領は落伍してしまったのかも……。


さて私はどういう解釈をしているかですが、ルイーズ大統領は脱出に成功したと思っています。
つまりコロコロ版です。ただし公式ファンブックの記述も取り入れ「その後は隠居した」と考えました。
「生きているが表世界からは姿を消した」という事ですね。

何で隠居したのか。
ルイーズ大統領は「自分では最善の選択をしたつもりなのに戦火拡大で悲劇ばかり起きてる……。もはやムーロア一族が指揮をとるべきじゃない」と考え仏門にでも入ったんじゃないかなぁ……。
責任放棄とも言えますが、まぁ……、気持ちは分かるなぁ。


ルイーズ大統領ですが、バトストでは割と善政をしく良識ある尊敬すべき人と描かれていたと思います。
でも全体を見ていると、私はけっこうミスってるなあと思うようになりました。

国はもちろん自国が最優先なので、他国と対立するのは仕方がない事です。
しかしだからこそ、対立が深刻化しないように、また戦争が起こらないように務めることが求められます。
戦争はなんとしても回避せねばならん。
それを思うと、開戦した時点で申し訳ないのだけどミスがあったと言わざるを得ないと私は思います。

ヘリック共和国は第二次大陸間戦争で領土を大きく失いボロボロになった。
戦争によって大きな損をした。
結果論ではあるが、この点からも開戦すべきでなかったと言えます。

では開戦を回避するチャンスはあったかというと、二回あったと思います。
ルイーズ大統領は、ぜひとも戦争回避に死力すべきだった。


ひとつは「会戦前」です。
プイツェンが「開戦のチャンスを常にうかがっていたので開戦は不可避だった」と言われそうですが、私はこれは否と思います。

ルイーズ大統領について私は軍事力への理解があまりないのかなぁと思っています。
軍事力の極めて重要な意義として「抑止力」があります。
要するに「勝てない相手にゃケンカを売らない」
彼女はこれを知らないと思う。

「プロイツェンは帝国軍を掌握していた」とはいえ、それは彼の手腕が素晴らしかったからでしょう。
無能だったり無茶苦茶を言ったりすれば、そりゃあトップから外される。
プロイツェンは「高い支持を得てトップになっていた」のです。
逆に言えば今の地位を維持したければ無茶な事はできない。
共和国に勝てない軍事力で「今こそ開戦すべきでしょう!!」とか言おうものなら、即座に地位を失う。

帝国は軍事力を過度に増大させた。
そして「これは勝てる」と思ったので開戦に踏み切った。
それはプロイツェンの思惑であったが、全軍の支持でもあったのです。

共和国が開戦を回避しようと思えば、帝国に「勝てる確証がない…」と思わせる程度には軍事力を持つべきだったという事です。
帝国軍全体がそういう認識を持っていたなら、たとえプロイツェンが開戦を望んでいたとしても簡単にはできない。

多分、復興や民の暮らし安定を優先していたのでしょう。
それは人道的見地から素晴らしい政策と言える。

ただしあまりにも性善説(※)に頼ったあやうい政策だったと思います。
国と国のリアルな部分……、「隙を見せれば攻めてくる」という危機感を常に持つべきだったと思います。

※人の本性は善であるという考えで使用している(言葉の本来の意味からいえば誤用ですが)



でもまぁ……、「第二次大陸間戦争の開戦を回避できなかった」のはまだ良いと思うんです。
プロイツェンが居たから、確かに開戦は必然だったかもしれない。

明らかに劣る戦力でも開戦する場合はあるんです。大日本帝国って言うんですが。
勝てない事は分かりきっていた。
でもそれなりの戦力ではあった。
だから「全力で攻めれば半年くらいなら優勢を保てる」「つまり短期間のうちに大戦果を挙げて講和に持ち込めば我が方に優位な条約を結べるかもしれん(つまり戦勝)」という考えで開戦を決意してしまった。
後の時代の人が客観的に分析するなら「バカか」と思える事案でも、その時代の人は雰囲気に流されてしまう場合もある…。

そんなわけで、第二次大陸間戦争の開戦を阻止できなかったのは……、まぁ仕方がなかったかもしれない。
どちらかというとあれは「防衛」だし。


でも次に挙げる項目は絶対的な失策だったと思います。
次に戦争を回避するチャンスは「西方大陸戦争戦勝後」です。

西方大陸戦争で、共和国軍は緒戦こそ苦戦した。
だが第二次全面会戦以降は圧勝。ロブ基地に迫る帝国精鋭を撃破し、補給の伸びきった帝国軍を蹴散らしながら一気にニクシー基地を攻略した。
ジェノブレイカーやデススティンガーの活躍でわずかな混乱はあったものの、このときの共和国軍の勢いって凄まじかった。

ZAC2099年8月開戦。ZAC2100年7月第二次全面会戦。
共和国軍は凄いなぁ…。極めて劣る戦力ながら、粘りに粘って開戦から約一年を耐えた。
崩壊しなかった。

じゃあ帝国はどうだ。
ニクシー基地が攻略されたのはいつだ。
ZAC2100年10月だ。
第二次全面開戦からわずか3ヶ月で帝国軍は負けてる……。

昔から「不利な時にも既存戦力を効果的に使う戦線を建て直し粘る共和国軍」「一度破綻すると一気にこけてしまい戦線を容易に崩壊させる帝国軍」の伝統がありましたが、ここでもその差が出てしまった気がする。
まぁ、この戦いの考察は今回は省略します。
とにかく共和国は勝った。

ここでルイーズ大統領が採った方針は「停戦勧告」
そしてそれが無視されたら、次の強烈な演説を行い共和国国民の戦意を高揚させた。

「停戦勧告は無駄でした。我々には今、ふたつの道があります。ガイロス帝国に時間を与え、再び祖国が危機に見舞われる日をじっと待つか。それとも敵本土に乗りこみ、戦争の元凶たる帝国摂政ギュンター・プロイツェンを討つかです」

この演説って、ルイーズ大統領はめちゃくちゃ熱くなっていたんだろうなあ……と思います。
私は思うのだけど、そのどちらでもない最良の方法があった。
それは「軍事力を帝国以上にして攻め込まれないようにする」です。

公式ファンブック2巻にはこうある。
----------
ガイロス帝国軍司令部は、すでに西方大陸戦争の先を見ていた。中央大陸、ヘリック共和国本土への侵攻作戦である。
40数年前の異変からの再建に力を注いできた共和国は、経済力、工業力とも帝国をはるかに上回る。
この力が戦争に向けられる前に、共和国の中枢を叩くことが、帝国の大戦略だ。そのためには、敵本土においても戦いを一気に終結させうる新型ゾイドの開発が必要だったのだ。 
----------

つまり帝国軍は「短期戦以外に勝つ術はない」と認識しているのだ。

共和国軍は暗黒大陸に攻めいる事などせず(しかも中央大陸を空にしてまで!)、中央大陸の防衛に戦力を増強させれば帝国の侵攻意図をくじけたでしょう。
「短期戦以外に勝つ術はない」と認識していた帝国軍です。共和国軍が全力で軍事力増強を始めたなら「機会を損失した……」と判断するでしょう。
また仮に、ヤケになって攻め込んできても撃退できたと思います。

帝国には「物量など物ともしない反則級のゾイド」が居た。デスザウラーです。
なので「デスザウラーが完全復活・量産される前に叩く必要があった」のかなぁ……とも思いました。
しかし共和国は既にマッドサンダー復活計画を進めていた。なので「デスザウラーが復活したところで大丈夫」という考えにもなりましょう。

マッドサンダーの「幼い個体を使ったので若干の弱体化をしていた」という設定も見逃せません。
これって急いで戦ったからこうなったんじゃないかなぁ……。
「とりあえず暗黒大陸に攻め入るのは待っておこう」としておけば、上手くいけば数年が経過し完全なマッドサンダーが復活していたかも。
そうなればもう守りは磐石。

ルイーズ大統領は「第二次大陸間戦争開戦を回避できなかった」この事から強く学ぶべきだった。
「抑止力、または開戦したら拒否抵抗能力(防衛力)として使う」ために軍事力を帝国以上にすべきだったと思います。
そうすれば西方大陸戦争で戦いは終わっていたでしょう。
敵がヤケになって攻め込んだとしても、キチンと防衛できるのであそこまでずたずたにはならなかったでしょう。

ルイーズ大統領の人柄を疑うわけではありませんが、西方大陸戦争戦勝後は「ムーロア一族の血」が騒いじゃったんじゃないかなぁ。
血で血を洗う一族の宿命が勢い余ってあのような演説をしてしまった。国民は沸騰しもはや暗黒大陸上陸以外に採るべき道がなくなった。
そして戦況が決定的にやばくなった時、ふと冷静になって悟る…。
「ムーロア一族がトップに立つと絶対に争いが絶えない………」と思ってしまい、表舞台から引退したんじゃないかなぁ……。


ヘリック大統領は理想主義者であったが同時に結構冷酷で、現実的な判断も下していると思う。
国のトップとしてはとても優秀だと思います。
ルイーズ大統領は……、残念ながらそこには至っていない気がするなぁ。「理想の為には現実的な力も必要」という部分をもっと意識していれば。

もっとも彼女は16歳(第一次大陸間戦争開始時/ZAC2051)の頃のプロフィールは「わがまま・勝気なプリンセス」だったので、この時点では政治的な教育はあまり受けていないと思われる。

というか彼女はゼネバスの娘の筈なんですが、バトストを読むとゼネバスは「身内が誰もおらん……」みたいに嘆いているんですよね。
おい。

ただこの発言は「後継者がいない」という意味が含まれているんじゃないかな。
女性であるエレナはゼネバスの娘ながら後継者とははなから見なされていなかった。それゆえ身内相応の豪華な生活はさせつつも政治的な教育はほとんどしなかった……のだと思われる。

大陸間戦争はZAC2051-2056年まで続いたので、グランドカタストロフ時点でエレナは21歳くらいか……。
リバセンによるとこの後ヘリック共和国に救助され……という流れ。

そしてこの後共和国大統領に就任するわけですが、不幸だったのは幼少の頃より政治を叩き込まれなかった事だと思うなぁ。
21歳というと価値観もある程度固まっている年齢です。

彼女は救助されてから、たぶんヘリック大統領に後継者候補とされて政治を学ぶ機会を与えられたと思う。
血筋ゆえか、彼女はそれをぐんぐん吸収し良い政治家になる。
ただし、教育を始めたのが21歳という価値観が固まった時期以降であった。だからどうしても、学ぶ際にはバイアスがかかってしまった。

救助された時期のエレナはどういう心境だっただろう……というと、「戦争で祖国(ゼネバス帝国)が滅んだ」「亡命先の国では父は幽閉されてた」「グランドカタストロフで父が死んだし星はめちゃくちゃ」という凄まじい具合。
最後のは戦争が原因ではない……とはいえ「戦争なんてしてる場合じゃなかった」という強い印象にはなったでしょう。

ゼネバス帝国が健在だった時期もなぁ……。徐々に戦況が悪くなりマッドサンダー以降は猛攻されどんどんヤバくなる祖国。そんな中で過ごした印象も強烈だったでしょう。
思春期の年齢をこんな激動で過ごしたんだから、もう凄まじい…。

彼女の年表を作ってみよう。
ZAC2051年に16歳という所から逆算すると正確な年表が作れる。
(※以前にも作ったことがあるんですがミスがあったり情報が薄かったりしたので完全版を作った)

(色は優勢な国を表す)

こりゃあ大変だ……。
戦争に振り回されっぱなし。
そりゃあ「軍隊があるからいけないんだ!!」となってしまってもおかしくはない気はします。
ヘリックは自身の後任としてエレナを育てたと思います。その中でエレナは軍の必要性も学んだと思いますが、やはり根底には「軍事力は良くないものである」という意識が消えなかったんじゃないかなぁ…。

ルイーズ大統領に対してはそんな風に思いました。
スポンサーサイト



最強ゾイドの運用

先日までで一連の「VSマッドサンダー」シリーズを全てHPのコラムに編入しました。
やっぱり最強ゾイドへのアプローチは面白いなーと思います。

そんなわけで次は不死鳥ギル・ベイダーの攻略にも挑んでいきたいなと思っています。
できれば私のナンバーワンゾイドである所のマッドサンダーで攻略できないかなあ…というとまあ無理だとは思うんですが、最良の善戦をさせたいところであります。

「最強ゾイド」はやっぱり超超掘り下げがいがあって面白いと思います。
さて今日はVSギル・ベイダー……の前に、歴代最強ゾイドの運用を考えたいと思います。


歴代最強ゾイドというと、

・ゴジュラス
・アイアンコング
・ウルトラザウルス
・デスザウラー
・マッドサンダー
・ギル・ベイダー
・キングゴジュラス


になると思います。
両国とも「最強ゾイドの完成後、それを先頭に敵国に侵攻・攻略を目指す」というのは共通しています。
さてこれを見て面白い事に気付いたんですが、「量産後に敵国に攻める」パターンと「そのゾイドの強さを信じて少数で攻略に挑む」パターンに分かれます。


ゴジュラスは…微妙な所かな。
コング就役前のゴジュラスというと、量産されていたけど大部隊として集中運用される事は少なかった。
どちらかというとエース機がバラバラに単機で戦果を挙げていた感じがする。
「帝国領土の奥深くまで攻め込むゴジュラス」という光景はたびたび見かけますが、単機で攻めてるものばかり。
周りに味方を随伴させている事もありますが、あくまで小規模なものばかり。
また対する帝国軍(レッドホーン)も大部隊で迎え撃つ事はあんまりなかった感じがする。

この時代は両国ともそんな感じ。
これは「地球人」がキーワードになるでしょう。
地球人はゾイドの改造技術だけでなく、様々な「戦術」ももたらしました。
それまでゾイド星には「陽動作戦」さえ無かった(History of Zoids情報)。
戦術・戦略なんていう考えはあまりなくて、強いゾイドとエースパイロットが存分に戦えばいいだろうという程度の考えだったと思う。
それがゴジュラスをはじめ両軍に共通する運用だったのでしょう。


アイアンコングは「ゾイドの集中運用」を初めて本格的に行った革新的な運用だったと思います。
集中運用って大事。これをすると戦力は倍加する。ただでさえ強力なゾイドなのにその力が倍加。
コングはそれを狙って目算通りの強さを示しました。

ただ残念ながら最終目標・・・・・・共和国首都の攻略=戦勝はできなかったのですが。

この印象って強かったのかなぁ……と思います。
結果としていえば帝国側は「集中運用を行った」が、「勝てなかった」のです。
その印象は、「集中運用じゃダメだ。少数でも敵首都を攻略できるような超強力機を開発せねば・・・」となったのかもしれない。
まさに、後のデスザウラーがこの運用です。

共和国側としては、ただでさえ強力なアイアンコングが集中運用されてやってきた。やばすぎる。
それに対して急遽としてゴジュラスを終結させ、こちらも集中運用して防衛した。
そしてどうにかそれは成功した。

共和国軍はここで、集中運用の恐ろしさ(コング)を強烈に知り、また、集中運用の良さ(ゴジュラス)も同時に知ったんじゃないかな。
・ただでさえ強力なコングが集中運用でもっと強くなった。
・ゴジュラスを集中運用すると、これ以上強くなりようがないと思っていたゴジュラスが更に強くなった。

この印象は極めて強く、これを基本とするようになった……。
後のウルトラザウルスとマッドサンダーは、いずれも「量産後に敵本土に本格侵攻」という戦略を採っています。


暗黒軍は帝国軍との繋がりが強い=戦略も似ていると思う。
なのでギル・ベイダーはデスザウラーの運用を引き継ぎ、量産前に敵本土に本格侵攻するような事をしたのだと思います。
(一応、10機程度量産されている…のだが、10機では充分な数とはとても言えない。共和国なんてニカイドス島攻略時にマッドを200機以上も投入している)


共和国の例外はキングゴジュラスです。
これは生産数は不明で1機~数機説がありますが、いずれにしろ量産はされていない。
共和国としては異例の運用でした。
いつもなら量産後に暗黒首都を目指していただろうに。
(地獄のような光景だ・・・・・・・・・・・・・・・・・)

これは、もはや戦況として量産を待つ事が不可能。
量産には1年程度は必要(ウルトラとマッドの実績から推測)。
そんな間、暗黒大陸内の共和国部隊は持ち堪えられない。そこでもう「ええい! やってしまえ!」という判断が下されたんじゃないかなぁ。

ギル・ベイダーは既にオルディオスをはじめとする新鋭共和国ゾイドが頭を押さえ込んでいた…のだけどガン・ギャラドの出現が大きくミリタリーバランスを崩した。
ガン・ギャラドがオルディオスを駆逐→ギル・ベイダーの安全が確保される→ギル・ベイダーが共和国部隊を襲う→どうしようもない。このままでは早期に戦線が崩壊する。なんとしてもこれを排除できるゾイドが必要。
そんな事情が見えます。
ある意味、キングゴジュラスは対ギルではなく対ガン・ギャラド用と言えるのかも・・・・・・。
むろん強すぎるので「対ガン・ギャラド用だが対ギル戦でも充分イケる」のですが。

これはアイオワ級戦艦が大和型戦艦のライバルとされる個とが多いのだが実のところは金剛級戦艦への対抗である。しかしむろん新型相応の最新技術が使われているので大和型戦艦とも充分に戦える…というのに似ているかも。
兵器は「世間ではそのように扱われているし、実質的な戦歴で言えばそうである。しかし開発経緯は別のものである(全く意識していないわけじゃないが主ではない)」ということは珍しくありません。
グラマンF6Fは零戦を意識していたわけじゃないとか。

こういう事を考えてみるのも面白いですね。
そんなわけで最後はちょっと話が逸れましたが、最強ゾイドの運用の話しでした。

VSギル・ベイダーはおいおい。

暗黒大陸からの進出



こちらゾイド星のマップ。

メカ生体ゾイドの時代、暗黒大陸と中央大陸は対立し激戦を繰り広げた…。

大陸間戦争ですね。
いやしかし、これよりも前の時代にも両大陸は戦いをしていた。
その第一ラウンドは「前史」の時代でした。
以来、幾たびも暗黒大陸は中央大陸と激しいバトルを繰り返しています。

暗黒大陸というのは寒くて暗い。もっと暖かく明るく豊かな土地が欲しい。
なので、暗黒大陸人は中央大陸へ進出したがっている。
これは基本設定と思います。


・・・しかしマップを見ていると素朴な疑問が浮かぶ。
暗黒大陸人が抱く中央大陸移住の熱意は非常に高いもので、トライアングルダラスという障害があったにもかかわらずそこを目指している……。

ゾイド星マップを見ていると、

「なんで西方大陸に行かなかったの?」

と思ってしまうなぁ。
すぐ行けそうなんだけど……。この大陸間にはトライアングルダラスのような障害もないし。


今回は、この事情を考えたいと思います。

一つは、西方大陸は砂漠が多い大陸なのであまり魅力的ではなかったのかもしれない。
西方大陸に行ったら、確かに明るくて暖かいかもしれない。いやでも砂漠化するくらい暑い。砂漠が多いから資源も乏しい。移住を決意するほど魅力かと言われると・・・・・・・・。
どうせ移住するなら中央大陸が理想じゃないかという考えです。




もう一つは……、こちらの方が真相だと思います。

おそらく「前史」の時代において、暗黒大陸の民は「他にも大陸がある事」を知らなかったと思います。
それは中央大陸の民にしても同じだったと思います。ただ、ごく一部の冒険家が他にも大陸がある事を知っていたのみでしょう。

さて前史の時代……。
中央大陸では二大勢力…、”ガイロス派”と”ヘリック派”が激しい決戦をしていた。
戦いは長く続き犠牲者は増える一方。この状況を嘆いたヘリック一世は、暗黒大陸へ赴いた。
(ヘリックI世は他大陸の存在を知る者の一人であった)

暗黒大陸に着いたヘリックI世は、そこの民に中央大陸への侵攻をそそのかした。
これは「共通の敵を作れば中央大陸は一つにまとまるだろう」という思惑であった。

要するに暗黒大陸が「西方大陸ではなく中央大陸に来た」のは、ヘリックI世がその存在を伝えたから。
この時、暗黒大陸の民は初めて「他にも大陸がある」ことを知った。
でも同時に「暗黒大陸と中央大陸」だけしか知らない。
西方大陸などの存在は知らない。
そんな状態だった。

ヘリックI世はそれについては教えなかった。なぜなら下手に教えた場合、そこに行くかもしれないから。
暗黒大陸の民には中央大陸に押し寄せてもらわねば困る。そうでなければ中央大陸は一つにまとまらないからだ。


ということで暗黒大陸の民は他大陸ではなく中央大陸に攻めてきた。ここで大きな遺恨が残り後の時代に戦火を拡大する事になったのかも……と思いました。
ヘリックI世の罪は大きい………。


ところでヘリックI世は西方大陸あるいは東方大陸をそそのかすという考えはなかったのかなぁ。
「中央大陸が一つにまとまる」とすれば、別にそそのかすのはどの大陸でも良かった気がするんですが。

というと、まず東方大陸はなかったと思います。


これは”ガイロス派”と”ヘリック派”が戦っていた際の勢力図。
後のゼネバス帝国・ヘリック共和国のように東西で分かれている点に注目。

そしてもう一度大陸全体を見てみましょう。

東方大陸が攻めてくるとすればまず東側のヘリック陣営のみが狙われるはずです。
これは嫌だったんでしょう。

では西方大陸だとどうか。西側のガイロス陣営のみが狙われる。

では暗黒大陸だとどうか。
おそらくトライアングルダラスを迂回する段階で二派に分かれる。
位置的にどうしてもガイロス陣営を多く襲うだろうが、ある程度はどちらの陣営にも分散して襲い掛かる。

ヘリックは状況を見て「中央大陸を一つにまとめるための声明」を発表するつもりだったから、この状況を作りたかったのでしょう。
暗黒大陸は「中央大陸を襲う」「両陣営を同時に攻撃する」「でもどちらかというとガイロス陣営側を多めに攻撃する」というまさに理想的な位置にある大陸だったんじゃないかなあ……。

あとは……、学年誌になりますが「シーマッド」が嵐に遭遇し漂流。そのまま暗黒大陸まで流される話がありました。


(バトストでは「予定通り暗黒大陸に辿り着いた」に変更されてる)
中央大陸から船を出した場合、「海の流れによって他の大陸ではなく暗黒大陸に辿り着きやすい」という事情もあるのかな?


大まかにいえば二つ目の事情がメイン。
それに捕捉すると……、


そうはいっても島伝いに行けば暗黒大陸から西方大陸に行くのは容易そうである。
だから暗黒大陸で西方大陸の存在を知る者は比較的多く居た……。

ただし、広大な砂漠を見て「あそこは砂しかない」と報告されており、誰も行こうとしなかったのかも……。
レッドラストを越えてミューズ森の辺りまで行っていれば、決して悪い大陸じゃない事が分かったんだろうけど……。

もう少し奥地まで進んでいれば住みやすい地帯を発見し更に西方大陸人とも出合っていたかも。
そうなっていたらどうなっていたかなぁ…。
そんなifの妄想もはかどります。

そんな風に考えてみました。

軍事費6割

ガイロス帝国。
この国は西方大陸会戦前夜の時点で軍事力において惑星Zi最強であった……。


そんなガイロス帝国を考えたいんですが、この国家が惑星Zi最強になった理由は国家予算の実に6割を軍事費に回すという暴挙でもって戦力を充実させたことです。
6割っ凄いよなぁ……。
6割というのは戦時中においては普通ですが、平時においてはまずありえない数値です。
当然ですが福祉や社会保障に回す費用は低下する。

また西方大陸戦争以前の時代というと、これは「復興」が大事だった時期です。
ここに最大費用をかけるべきでありましょう。
民が生きるか死ぬか。そんなそんな
普通は暴動が起きてしまう。

漫画版の機獣新世紀ゾイドには戦争について正鵠を射た台詞があります。


そうなのだ、戦争は軍隊だけがやるもんじゃない。民の支持なくして戦争は出来ないのだ……。
ではなぜガイロス帝国が軍事費6割を実現できたかを今回は考えます。


一つは、「極悪鬼畜共和国がやってくるぞ」というプロパガンダ政策をしていたのだと思います。
この政策は旧大戦……第一次大陸間戦争が「グランドカタストロフでなし崩し的に休戦しただけで、いまだ正式な休戦条約は結ばれていない」という状況を考えればやりやすかったでしょう。

旧大戦のクライマックスはキングゴジュラス無敵。
学年誌のストーリーになりますが「小三」で暗黒種とダークネスへの攻撃が行われ共和国軍は勝利した。
おそらくその直後にグランドカタストロフが発生したと思われる。
見方を変えればガイロス帝国はグランドカタストロフに救われた面もある。あれがなければ完全に負けていたであろう……。

プロイツェンは旧ガイロス軍を徹底して批判したんじゃないかなぁ……。
実際にオルディオス登場後は負けが多く悲惨だった。旧軍の徹底した批判で民の指示を集め・同時に危機感をあおり、軍内での発言力をどんどん高めていったと思う。
「国の防衛には軍が必須であり民の我慢も必須なのだ」という思想に持っていったと思われる。


二つ目として、復興や社会保障も不満が出ない程度には行っていたとも思いました。
軍が中心になって。

軍というのは「戦闘」が注目されがちですが、その真価は「自己完結性」を持つことです。
自己完結性とは、食料・エネルギー・通信・移動、設営、インフラなどの必要な全ての要素を自分たちだけで用意する能力です。
外部に頼らない。この自己完結性があるからこそ、戦闘時にその力を存分に発揮できるのであります。
要するに軍は何でもできる。
建設でも、配送でも、通信でも。民間企業がなくても軍があればまかなえる。

さてガイロス帝国は軍に

1:6割の予算をつぎ込んで装備を充実させる。
2:軍に国が行う様々な事業をやらせる。兵はそこでゾイド乗りの技量を向上させる。

というサイクルをやっていたんじゃないかと思いました。

ふつう国が行う事業とは
1:事業が決定する(例えばビルの建設)
2:内容が公開され、受注を希望する業者(この場合は建設業者)による競争入札が行われる
3:企業が決定し、その業者が工事を行う
という流れが一般的ですが、2の段階で競合を行わず「軍に任せる」としたんじゃないかなぁ。

非常に効率的です。
「競合」というのはその形態ゆえ「より良いサービスや品質」が期待できます。
ですが競合はやはりお金が余計にかかるし企業数が増えるのは規模の小さい国家にとっては負担になったりします。
そこで軍に一極化して極めて効率化したんじゃないかなぁと思いました。

軍というのは質実剛健な造りをする。頑丈だが味気ないデザインのビルになります。装飾とは無縁。
民間だとデザインにまでこだわったりします。
ですがプロパガンダ政策を行い国民の危機感をあおっていたガイロス帝国ではこの事に文句を言う者は少なかったと思われる。

さて軍が様々な事業を行う。
その中で、例えば本来は輸送用としてはグスタフが最適でありその生産を急ぐべきである。
だが将来に備えてレッドホーンやアイアンコングのような[復興や各種j行にも使えるが将来的に戦闘用に転用可能な]ゾイドを優先的に増産する…ような「調整」もしていたんじゃないかなぁ。

軍が復興や事業を行う中心になる。
軍が滞りなく作業を完了させる。「軍は頼りになる」と民からの支持を高くする。
更に共和国へのプロパガンダ政策を行い、グスタフよりレッドホーンを生産したとしても「仕方ない。運べる量は多少減るが将来を見据えれば我慢すべきだ」と国民に思わせる。
そんな風にして、軍事費6割で不満の出ない国に仕上げたのだと思いました。

ただし軍に過度に依存するのは極めて危険な事でもあります。軍の暴走が起こりやすくなってしまうし。


さてガイロス帝国の国家予算の6割を今回はこのように考えました。
ガイロス帝国はまだまだ考えたいことがあります。
なぜか色について旧ゼネバス軍に近いカラーをしていたり、かといって純ガイロスカラー(紫)のゾイドも混在していたり、その法則がよく分からない……。
デススティンガーは昨日の記事のように考えましたが、他のゾイドはまだまだ謎が多い。
その辺もいずれ考えていければと思っています。

デススティンガー

デススティンガーの話題です。
デススティンガーは今ではファンブック二巻のラスボスと務めるに相応しいゾイドという認識ですが、出た当初は「?」な部分がけっこうあったものでした。
それを書きつつ現在の見解なども書いていきたいと思います。


デススティンガーについて当時割と強く思っていたのは色です。
なんで帝国側なのに青いねん………と思っていたのでした。
装甲がデスザウラー並で装備は荷電粒子砲。そんなデスザウラーを意識した仕様だし、色は同じく黒と赤にしたら良かったんじゃないかなあ…。


こんな感じですね。
ただこれはこれで保守的すぎるかなー。
当時はとにかく凄く保守的な考えでした。伝統的な色にすべしと強く考えていました。

今は……、どうだろう。
黒はカッコいいなーと思います。一方で、デススティンガーが持つ強烈な個性や「毒々しさ」を表現できているのは青い方かな…とも思います。

ただ奇抜な色にするにしても、なぜ青にしたんだろう。
青というのは共和国の象徴ともいえる色です。
なぜ帝国側なのに青を使ったのか。
少し後に出たエレファンダーもまた、青を使っています。


こちらはくすんだ渋めの青ですが。

デススティンガーとエレファンダーが同じ色を使っている意味は何だろう。
両機に共通点はあるのだろうか?
これについて、コメ欄でとても興味深い内容を頂きましたので紹介いたします。

これは、「デススティンガーは特別機だから青でもまぁ…という気はするけど、一般機のエレファンダーには青は使って欲しくなかったな」という記事に対してでした。
----------
ファンブック3巻の機体解説によると、エレファンダーは作って量産している段階だと共和国にトドメをさす栄誉ある機体になる筈だったので、カラーリングはそうした特別な機体と言うイメージだったのかもしれません。

----------
これを読んで、あぁ、なるほど……と思いました。
エレファンダーは一般機ではありますが、同時に勝利を飾る特別機でもあったわけですね。
だから他とは違う色になった。
なるほどこれは凄く説得力があると思います。

トドメをを刺すゾイド。

はてさて、改めて。
それは良いとしてなんで青なんだろう…という疑問は依然として残っています。
ガイロスパープルとかじゃなくて、わざわざ敵側の色であるところの青を使った意図は何なのだろう。

これについて以下を思いつきました。
デススティンガーもエレファンダーも、先に書いたように共和国を完全敗北に追い込むためのゾイドです。
それが青い色をしている。
もしかすると「共和国を完全敗北に追い込むゾイド」これが共和国を象徴する青色をまとっていたら、さぞかし精神的に参るだろう……という意味合いがあったのかもしれない。

本来は自分たちを守る筈の青い色のゾイド。それが自分たちを完全敗北に追い込むのだから……。
ガイロス帝国側としては「もはや青は貴様たちの色ではない。勝利した我々が自由に使う色であるのだ」というメッセージをこめているのかもしれないと思いました。
精神的に屈服させるために青を使ったという事です。

これはあまり褒められたやり方ではない……。
こんなねちっこい嫌味なやり方は、味方であっても受け入れない者が多そうである。

ただ、そこは旧大戦の大陸間戦争を思い出してみよう…。
この時代は、新型共和国ゾイドが積極的に赤、すなわちゼネバス帝国の象徴色を使うようになりました。



中央大陸戦争終結後、大陸全土は共和国のものになりました。
赤を使った意図としては「共和国は旧ゼネバス帝国出身者を決して差別しない。その証に今後の新型ゾイドには君達を象徴する赤で塗ろうではないか」という融和の姿勢だったと思います。

しかし暗黒軍に編入された旧ゼネバス帝国軍にとっては「共和国め……、勝利したからといって俺達にとって特別な色の赤を勝手に使うようになりやがった。許せない……」と思ったかもしれない。
ガイロス帝国もまた、その想いを利用して「旧ゼネバス帝国兵の諸君よ。共和国のやり口は許せないよなあ?」と言って、自軍にうまく協力させたのかも……。


さて西方大陸戦争です。
ここで勝利を飾る予定のゾイドに青を使ったガイロス帝国軍ですが、これは旧大戦大陸間戦争の共和国ゾイドカラーへの返事だったんじゃないかな。
「お前らがやったことをやり返してやるぜ」
そんな風に青を解釈しました。

こう考えると、保守的な黒ももちろん良い。けど奇抜な青もナカナカ悪くないなと思えてきます。



さて次です。
当時デススティンガーで好きじゃなかったのは背中の装備です。


「AZ930mm2連装ショックガン」
ですね。
なぜ好きじゃなかったかというと二つの理由です。

一つは、この装備はキットでは電池ボックスでした。なので設定もそれとリンクするエネルギータンクで良かったのでは……と思った点です。
キットと設定がリンクしていると、何とも言えない喜びを感じます。逆にキットと設定が乖離しているとウーンと思ってしまう。
デススティンガーのこの装備には後者を感じたわけです。

もう一つは、口径の930mmって……という部分でした。
ちょっと大きすぎるというか、まぁ、大きいのは別に構わない。それがこのゾイドを象徴する武器であれば良いと思います。
ただメインじゃない。
デススティンガーを象徴する武器は荷電粒子砲であり巨大なクローである。

AZ930mm2連装ショックガン。
サブ装備でこのデカさはどうなのかなぁ……と思ったのでした。
メインの武器がぼけてしまう。
また同時期にウルトラザウルスは1200mmキャノン砲という信じられないほどのバケモノ砲を引っさげて登場しました。
930mmというとこれに匹敵する口径です。しかも連装。
もちろん砲身が短いので迫力は全然違うんですが、でもなんていうか、文字上のインパクトで言うと1200mmキャノンの魅力を削いでるんじゃないかなぁ……というか、そんな風に感じていたのでした。

たとえば新世紀はゴドスまで荷電粒子砲を装備している。それらは華やかな魅力ではあるし「解釈」はいくらでもしたいと思います。
ただ皆が華やかになってしまった結果として、ここぞという部分のインパクトが薄まった気はします。
メカ生体のデスザウラーは「ビーム砲」とか「キャノン砲」だった中に突如として「荷電粒子砲」を出したから凄いインパクトになったと思います。
今までと根本的に違うものという印象があった。
こうした、ここぞという部分の見せ方について、新世紀は再考が必要な部分が割と多いと思います。

デススティンガーのショックガン。口径の設定は付けない方が良かったんじゃないかなぁ…。

ただ最近は別の解釈をするようにもなりました。
これはショックガン…すなわち衝撃砲と思われます。衝撃砲はシールドライガーなどにもあるおなじみの装備です。
私はこれは「圧縮した空気やガス圧を放ち相手を吹き飛ばす装備」と解釈しています。
要するにビーム砲や機関砲と違いそれ自体の攻撃力は低い。しかし「風圧で相手の動きを封じる」ことにおいて効果を発揮する装備という解釈です。

さてこれでどういう解釈をするようになったかですが、デススティンガーは水陸両用メカです。
なんと72ノットの超高速を出せる!
これは信じ難い速度です。
ウルトラザウルスが47ノット、シンカーが60ノット、ウオディックが65ノット、ハンマーヘッドが66.5ノット。
中型の魚よりも大型のウミサソリが速いっていうのは驚異的です。
ちなみに72ノットは133km/hです。水の抵抗を受けながらこの速度……。

さてこのバケモノ級の速度を支えるのがショックガンじゃないかと思いました。

[圧縮した空気やガス圧を噴射する装備]です。
デススティンガーの航行ですが、通常時は「巡航」として30~40ノット程度というイメージ。
しかし急激な速度が欲しい時は水中でショックガンを発射。するとその衝撃で瞬間的に増速し72ノットに達するのではないか。 と考えたわけであります。

要するに「ショックガン=水中用ブースター」というような解釈です。

これは魚雷を打ち込まれた際なんかにも有効。
通常、大型機は小回りが利かないので迫りくる魚雷を回避のは難しい。

水中爆発は陸上(大気中)での爆発よりもはるかに高威力になります(バブルパルス)。
ゾイドでも、堅牢さを誇るウルトラザウルスやマッドサンダーが魚雷を受けた際はあっけなく破壊されているシーンがあります。
(ゾイドバトルストーリー二巻、新ゾイドバトルストーリー参照)

いかに重装甲のデススティンガーでも、水中で魚雷を受ければ危うい。
そこで、魚雷を打ち込まれた際は急激に増速ないし減速してこれを避ける装備が付いたんじゃないか。それこそがショックガンではないかと思いました。

HMMだと全周囲に旋回可能になっていた。これでも良いと思う。
前に向けて撃てば急停止。後ろに向けて撃てば急加速。右や左に向けて撃てば機敏で小型機並みの運動性を出す事が可能…というような。


分かりやすく。
デススティンガーが前進していると。そして魚雷が放たれています。
このままいけば当たってしまう。
通常、船舶は急停止ができないのでこれはもう確実に当たるであろう。
しかし状況でショックガンを前に向けて撃って急停止ができる。
こうして魚雷をやり過ごします。


このような位置であれば止まっても当たる。
この場合はショックガンを後ろに撃って急激な増速。魚雷をかわします。

そんな風にして水中での運動性向上に使っているという解釈をしてみました。
こう考えると、中々魅力的な装備に思えてきます。



ということで今回はデススティンガーの当時の好きになれなかったところと現在の解釈でした。
こうやって解釈すると魅力がどんどん倍加していきます。

ヘル・ディガンナー

先日ヘル・ディガンナーのレビューをしましたが、リアルタイム当時の印象では「とんでもなく強ェのが出た」でした。


ウルトラザウルスを襲うシーン。これなんかはデッド・ボーダーのおこぼれをもらってる印象なんですが、


こっちのベアファイター部隊を一方的に撃破してるシーンなんかは単独での戦果。
同クラスだけに強さがいっそう伝わる。

……余談ですが、ベアファイターNEWはかなり強い印象を持っています。
パワーではブラックライモスと並んで同クラス最強レベル。
しかもパワーだけでなく、こやつは速度が200km/hもあるんですよね。
200km/hて、サーベルタイガーと同じやないか!
パワーがあって速度も速い。なんて万能機だ。

まぁ、200km/hで高速機と言えたのは昔の時代。
ベアNEWの時代はグレートサーベルやシールドMK-IIが240km/hだったから、200km/hでは高速機と言うにはちょっと遅めなんですが。
それでもコマンドNEWは210km/hです。これには近い。

余談を重ねますが、「NEW」といえばブラックライモスNEW、ブラキオスEW、コマンドウルフNEW、ベアファイターNEWの四種です。
このうちコマンドNEWはノーマルから10km/hの向上に留まる。しかしその他の三種は20km/hの向上をしているんですよねぇ。
コマンドNEWも20km/h向上の220km/hにしても良かった気はするんですが……。
そんなNEWの四種ですが、いずれも機獣新世紀ゾイドで復活しています。
その際はブラキオスだけがノーマル時(旧タイプ)のスペックで。その他の三種はNEWのスペックで復活しました。
この辺の関係を考えてみても面白そうですね。

ベアに話を戻します。ベアはクマだからなぁ。持久力も高いでしょう。
逆にネコ科は持久力が低そう。持久力は「クマ>イヌ>ネコ」かな?
瞬間的な速度はともかく、下手すれば「長距離を速く走破した方が勝ち」のレースをすればベアが勝つ可能性も?

あと運動性も水準以上でしょう。あとタフさもかなり高そう。なんたってクマだもの。

うーん、強い。
ベアNEWはアロザウラーを超える配備をされ、カノンフォート登場後も主力に据え置かれた(劇中写真から判断)。
それに見合う実力はあったと思います。

さてベアの話はこの辺で。ヘル・ディガンナーに戻ります。
そんなベアNEWを部隊ごとまとめて倒したのだから、ヘル・ディガンナーは恐るべき敵でした。

最高速度130km/hしかないヘルディガンナーがベア部隊内を駆け抜け撃破するのは凄いよなぁ。
ゲリラ戦……、低姿勢を生かして岩に隠れたり砂に潜んだりする。そして砲だけを出して敵を狙い撃つ…!
そんな戦法だったら分かるんですが、思いっきり姿をさらけ出して部隊内を駆け回っている。

レビュー中でも書きましたが、この戦いは先制でパラライザーを放ち敵の力を弱める→そして攻撃という手順だったと思います。


ヘル・ディガンナーで当時から不思議だと思っていたのは戦力比較表の解説文です。

左下の表に注目。
これはカノンフォートとの比較ですが、「機動性の悪いヘル・ディガンナー」とあるんですよね。
悪いんかい。
ベア部隊撃破のシーンの印象があったので割と良好だと思っていた。
比較対象になってるカノンフォートだってそんなに高い印象はないんですが……。

しかし本当に低いのかもしれませんね。
ホントにパラライザーで弱らせたからこそベア部隊撃破のような事ができた。
このシーンは別にヘル・ディガンナーの動きが良いわけではなくて、ベア側が弱っており動きが緩慢。
それゆえ相対的にヘル・ディガンナーが良いように見えただけ……。

緒戦の苦い経験から共和国軍はそれを知った。そしてパラライザーを警戒するようになった。
これにより先制で敵を弱らせる戦法は使い辛くなってしまった。
なので「機動性の悪いヘル・ディガンナー」という評価になっているのかも。

まぁ、パラライザーは格闘戦を挑む際にのみ使う特殊装備。
なのでこれが使えなくなっても致命的ではない。基本的にヘル・ディガンナーはゲリラとして潜伏や潜入をして背中の集光ビーム砲で倒すのが基本コンセプト。
緒戦を越えた時期からは画面に写る事が減ったヘル・ディガンナーですが、このように地味ながら重要な任務についていたのだと推測します。


パラライザーはどういったメカニズムか。
これはクラブラスター、デストゲラー、ギル・ベイダーが装備した金属を溶解する液に近いものじゃないかな?


こうすると技術が繋がってくる感じがして面白いです。

ヘル・ディガンナーもなかなか面白い事情が見えてくるなあ。

水のゾイド

シンカーがハンマーロックを吊り下げて飛行。
そしてウルトラの上空から投下……。



……このシーンで、ウルトラ気付けよ…と思ったのは私だけ?

それにしても凄いなあハンマーロック。
ブースターのような装備は見たところ増設していないから、ただの自由落下でウルトラの甲板に飛び乗ったと思われる。
エコーの凄まじい技量と度胸が伺える。

ところで上で「ウルトラ気付けよ」と書きましたが、本文を読むと天候が嵐だったとあります。
(バトスト1巻では暴風雨)

・視界が悪く目視では索敵が困難。
・音も凄くてシンカーの飛行音をかき消す。
・レーダーも……、激しい雷雨で使用不能になっていた?

そんな状況でウルトラはまさかの乗っ取り受けたのだと思いました。
あと、乗っ取りが行われた場所は共和国領土の深い位置。すなわちここに敵が来るはずがないという慢心もあったのかも。

しかし、嵐かぁ……。
この状況で正確にウルトラに飛び乗ったハンマーロック(エコー)はホントに凄いなぁ。

ハンマーロックとエコーも凄いけど、何気にシンカーも凄いです。
嵐の中を飛行できる能力があるとは。しかもハンマーロックを積んで。

地球の戦闘機……、レシプロ機の時代は夜間や悪天候時は飛べないものが大半でした。
現代では「全天候性」を持つ飛行機は普通ですが、それでも嵐の中を飛べるものではありません。
これを思うとシンカーのすさまじさが分かります。

いやしかし、もしかするとシンカー「エイ型野生体を使用した飛行ゾイド」という所を考えると……、あんがい「嵐=濡れる」という状態だから、むしろ好調で飛べたのかも…と思いました。

シンカーはエイ。つまり元々は海の生き物。
「History of ZOIDS」では、戦闘機運用されるシンカーにゴードンが「シンカーも海に帰りたいだろう…」と思うシーンが出てきます。
上空の「水などない」場所で戦うより、むしろ雨が降り機体がずぶぬれになった方がシンカーにとっては本領が発揮できるのかも……。
土砂降りならなおのこと良い。塗れれば濡れるほど良い。
もちろんシンカーは「もともと水の生物を無理やり飛ばした」から、このように濡れた方が本領を発揮するようになっている。
しかし他の飛行ゾイドは雨が降った方が性能が落ちる。

なので、シンカーはあえて荒天時において共和国領土への爆撃などを行っていたのかも……。なんて思ったりもしました。
荒天時ならシンカーは水を得てフルに能力を発揮できる。一方、迎撃するプテラスやペガサロスは雨ゆえに普段のようなスペックが出せない(キャノピー式なので余計に雨に弱そうだ)。
帝国は「シンカーしか飛行ゾイドがない」時代は、そのような工夫で必死に戦っていた……とか思ったら面白いなぁと思いました。

やっぱり「生き物」だからこそゾイドは面白いなあと思う次第。

ワイルドブラスト

ゾイドワイルドの「ワイルドブラスト」を初めて見た時は、良い意味でも悪い意味でも随分驚いたものです。
良い意味とはギミックの面白さで、これはまた凄い仕掛けを造ったものだなと思いました。
他方、悪い意味とは「こ…これはやりすぎでは?」と思ってしまったこと。
ガブリゲーターとか凄いもんねぇ。



初見ではめちゃくちゃ混乱したものです。
「す、すごいけどこれはいいのか?」
最初は、「奇をてらっただけのものでは」「インパクト勝負をしただけでは?」とも思ったのですが、今ではまさに「ワイルドブラスト-本能開放-」だと考えが改まっています。

ワニの噛み付きをより強調したガブリゲーター。
陸亀のドッシリ感だから巨砲を搭載できたガノンタス。
より強く大きな牙を……、そんな想いを具現化したワイルドライガーやギルラプター。

奇をてらったなんてとんでもない。
各機とも、よりモチーフを際立たせるギミックが追及されている。
それが凄くいいと思います。

ゾイドは「メカ生体」という生物感を強調したタイトルから始まっていますが、今期シリーズも生物感を”豪快”に表現していて、まさに「ゾイドワイルド」だなと思います。


過去のシリーズを見ても……、ウルトラザウルスのキャノン砲は巨体をより際立たせる装備だし、マッドサンダーの角は突撃をより強調している。
ブレードライガーのブレードは高速性とうまく合致した見事な装備と思います。
この辺の装備はワイルドブラストっぽい感じがします。


個人的な感覚ですが、そのゾイドの最大装備がモチーフの生態をより強調するものであればとても良いと思います。

ゴジュラスやサーベルタイガーはシンプルにモチーフを捉えた「基本」って感じがする。
グレートサーベル(機動力をより強化するウイング)やマッドサンダー(回転する角)なんかは、「超兵器感がありつつ、一方で生物感もいっそう強調されている」という感じがします。これが一番好きなバランスです。
人の手で徹底して改造されているけど、あくまでモチーフを尊重した方向というもの。

ゴジュラスMK-IIやガンブラスターなんかは、装備品がモチーフから導けるものじゃない。
バランスとして兵器感をかなり強調してる感じがする。

もちろんゴジュラスMK-IIやガンブラスターみたいな、モチーフというより兵器そのもの……、モチーフより装備品が主になっているゾイドもそれはそれで好き。
こういう方向のゾイドが居ればこそ、シンプルなゾイドがより際立つし、中間タイプのゾイドもより際立つ。
やはり色んな方向のゾイドがある・多様性があると嬉しいです。


ただしこのカテゴリー……、「装備ばかりが目立つ機体が増え、それがゾイドの標準になる」ようになると、シリーズ全体の魅力が下がり人気も落ちてしまうのかなぁ……とも思いました。
メカ生体/機獣新世紀ゾイドの末期のように……。
両シリーズの末期の時期。活躍するゾイドは超装備を付けた超兵器ゾイドが中心だった(キメラは生物らしさとは思わない)。

個々のゾイドで見ればもちろん皆に魅力があるんですが「全体」の印象としてそうなってしまうとマズイ。
生物である意義が薄れてしまうのは否めない。
もはや「とりあえず動物の形してりゃいいだろ」という感じになってしまうと、ゾイドは迷走してしまうのかもしれない。


ゾイドワイルドの二年目からのゾイドはどうなるだろう?
やはり色んなゾイドが欲しいな。
今のままの方向性でももちろん良いけど、ちょっと趣向を変えたのが出ても面白いと思います。
そのゾイドがシリーズ全体の良いアクセントになり深みを出したりするかもしれないし。

ただ一つ「全体の流れ」としては、やはり生物であることを、その意義を最大限に活かすものであってほしいなと思いました。
まぁ、その点はあまり心配していなかったりはするのですが。

航続距離

先日デスバードの話をしましたが…、



この画像を見ていて、改めてデスバードでゴーレムを運んだのは何故だ!? と思いました。

この作戦は、新型巨大ゾイドの開発が噂される共和国開発基地。そこにゴーレムが潜入するという話。
ゴーレムはデスバードに搭載され、基地上空まで進出。
上空から投下され、ブースターを逆噴射しつつ落下。基地に潜入したのでありました。


降下用のブースターがカッコいい。
パーツ構成がかなり贅沢ですね。今再現するとなるとけっこうかかるなぁ。


さて比較として思い浮かぶのはバトスト1巻に掲載されたウルトラザウルスのっとり作戦。
この時はやはりゴリラ型であるところのハンマーロックがシンカーに搭載され、投下された。


…ゴリラ型っていうのはやっぱり器用で潜入とかに向いているんだろうなぁと思います。
それはさて置き。
ハンマーロックを運んだのはシンカーです。

シンカー26.6tがハンマーロック26.8tを輸送。これは凄い事です。
本作戦に投入されたシンカーは特に解説はされていないが特別に搭載量を強化した仕様なのかも。
しかし、それにしたって自重以上の重量を運んだシンカーは凄いなあ。


さてこのシーンと比較すると、デスバードでゴーレムを運ぶのは何故? と思ってしまうなぁ……。
レドラーで良いのでは。

レドラーの搭載量は不明ですが、対艦攻撃機や爆撃機としても運用されているから搭載量はそこそこある筈。
ゴーレムくらいなら運べそうなんだけどなぁ。

本作戦は潜入でした。見つかりたくない。
巨大なデスバードとレドラーではどちらが見つかりやすいかという問題もあります。


ここで思ったんですが、もしかして万能飛行ゾイド・レドラーの意外な弱点って航続距離なのかもしれない。

レドラーの初陣となったフロレシオ海海戦。ここでは最終的に攻撃前にエネルギー切れになってしまった。

学年誌でも、「ウルトラザウルスを攻撃しようとした→プテラスに邪魔される→プテラスに空戦で勝つもエネルギーを消費しウルトラを取り逃がす」という展開がありました。
(無敵、デスザウラーのコラムを参照)

レドラーの航続距離は不明ですが、もともとそこまで長くはない。爆装や雷装をすれば更に落ちる。
ゴーレムを搭載すると重量だけでなく空気抵抗が大幅に増えるので極端に落ちる。
そんな感じなのかも……。


太平洋戦争で活躍した「零戦」乗りのエース、坂井三郎氏は同機の最大の長所を長大な航続距離と言っています。
絶大な火力でも軽快な運動性でも高速性でもなく航続距離(滞空時間)です。
曰く、燃料切れを気にせず存分に戦える為。

零戦21型の航続距離は増槽を付けた状態だと巡航で3,350kmもある。
ライバルのF4Fが1,690km、ヨーロッパのBf109やスピットファイアが650kmほどだったのに対してかなり長い数値です。
この長大な航続距離を活かして緒戦で大活躍したのであります。


空戦性能で比較するともちろん「レドラー>プテラス」なんですが、航続距離で言うと「プテラス>レドラー」なのかも。
しかも純戦闘機として運用する際はまだ良いが、爆装や雷装をすれば行動半径が大きく減少し投入できる作戦がかなり減る。

共和国軍は、レドラー無敵時代において旧式のプテラスで耐えに耐えた。
その理由は航続距離なのかも……。

レドラーにもし十分な航続距離があったとすれば、もっと積極的に共和国基地を攻撃していただろう。
帝国軍に決定的な力を与えていたかもしれない。
なにしろ飛行ゾイドでも対空砲火でも撃墜できない圧倒的飛行性能を持つのだから。
レドラーは確かに強かったけど「帝国軍の進撃を大幅に手助けした」ような決定力はみせなかった。
「空戦では無敵だった」という狭い範囲の活躍をしただけで。


航続距離が短いと、「敵地の攻撃」においてかなり致命的です。

この図の様に敵地を攻撃した後「帰還」する必要があるので、帰りの分の燃料を残しておかなきゃならない。
帰還途中にトラブルが起こらないとも限らないから、ギリギリでなく多少は余裕も欲しい。
(帰還中の燃料・残弾ともに厳しい敵を攻撃するケースは多い)
これはもうパイロットの精神をかなり圧迫します。

こう考えると、プテラスは確かに性能では圧倒的に劣るが「防衛」「迎撃」ではそれなりに対抗できるのかなと思いました。
敵がエネルギー残に余裕がない状態なので、確実な撃墜を狙わなくとも良い。
たとえばバルカンやミサイルを遠距離から適当に放っても「そうそうは当たらない」
といっても命中する可能性が多少でもある以上は回避せざるを得ないでしょう。
回避というのは急激な機動なのでエネルギーを多く喰います。
こうして効率的にエネルギー消費を強いれば、レドラーは帰還用のエネルギーがなくなり共和国基地攻撃を断念するというわけ。

仮に帰還を断念してそのまま突っ込んでくれば、それはもうプテラスは撃墜され共和国基地は損害を被るかもしれない。
でもレドラーも帰還できず帝国側も損害が出る。上手く行けば鹵獲機が得れるかも。
国力の低い帝国はこれは出来るだけ避けたい……。

レドラーはレドラーで、運用に苦労があったのかなぁ……と思いました。


ちなみに航続距離の短さが全く問題にならない場合もあります。
それはせめて来る敵を迎え撃つ「迎撃」です。
「侵攻」は敵位置まで移動して戦うから航続距離が大事ですが、迎撃だと敵がそこまで来るのだから航続距離は関係ない。戦闘が終わればそのまま降りればいいだけだから存分に戦えるわけです。

上に挙げたBf109戦闘機は航続距離が650kmしかなく、バトル・オブ・ブリテン(イギリス本土への攻撃)では致命的な弱点となりました。
しかしドイツ上空に迫る敵の戦爆連合を迎え撃つ迎撃ではその力を存分に発揮しています。

航続距離が短くとも、迎撃ではその力を存分に発揮する。
すなわち、共和国軍サラマンダーの爆撃を受けた際においてはスペック通りの力を発揮でき、確実に阻止する事が出来たのでしょう。

こうして考えると、より飛行ゾイドのバランスが面白くなってくる気がします。
航続距離は飛行速度や武器に比べて注目される個とが少ない地味な点と思いますが、重要なポイントだと思いました。

そういえば共和国軍の飛行ゾイドはどれも航続距離が長いなぁ。この事は共和国らしい感じがする。
グライドラーもサラマンダーもプテラスも。
グライドラーは着水可能で運用幅が更に広いし。
…まぁ、グライドラーはさすがに空戦性能が低すぎて早期に退役してしまったけど……。

ペガサロスは異質かな。データはありませんが航続距離は短そうなイメージがあります。
更に車輪があり、滑走路がないと飛び立てない。他は全て垂直離着陸可能なのに。

シュトルヒも航続距離は短そうなイメージがあります。
少なくともプテラス以下だとは思う。帝国軍は「強力な共和国飛行ゾイドが居る」という状況で開発をしているから、やはり空戦力を第一にしてるのだと思いました。

ただ唯一シンカーだけは凄い機体だなとも思いました。
水空両用はやっぱり凄い。
飛行速度は音速を下回りますが、防御力と水空両用のトリッキーさを活かしてペガサロスに優位を示す。
このからめ手が凄い発想。

という事で飛行ゾイドの話でした。
やっぱり飛行ゾイドは魅力的。

ワイルドでも出ないものかなあ。

デスバードのその後

VSマッドサンダーの記事を書いていて、「デスバードのその後ってどうなったのだろう」とのコメントを幾つか頂きました。
たしかに・・・、このゾイドってどうなったんだろう。




明確なラストがありません。
まぁ、改造ゾイドは一回こっきり登場な事が多くて結末不明なのが多いんですが。
同じくバトスト4巻だとビッグ・バッド・ジョンとかデスシャドーとかも。

ただデスバードは改造ゾイドとしては異例なほどに登場シーンが多くて。
・共和国秘密基地爆撃
・マッドサンダー開発施設(偽)の爆撃

がバトスト4巻に収録されています。

学年誌では、マッドサンダー開発施設(偽)への潜入でゴーレムを空輸する役割も果たしました。



・・・・・・ゴーレムくらいレドラーで運べんのかい!という気はちょっとするけど。

さて、どうなったのかなぁ…。
あのサラマンダーさえ全くかなわない超爆撃機。中央大陸戦争では史上最強の爆撃機だと思います。

その後……。4パターンくらい考えられるのかなぁ。

1:耐久限界を過ぎて退役
これはデスザウラーが魔改造されすぎている点からの想像です。
前の記事でも書きましたが、もはやデスザウラーをエネルギー源としてのみ利用している感じがする。
なのでコアの拒絶反応が考えられる。使用してるうちにストレスも過度にかかりそう。
そうした理由で末期にはもうコアが限界を超えており飛べなくなっていた説です。

開発者のマイケルホバートは技術にのみ囚われていたからなぁ・・・・・・。
デスバードの改造の方向性は後の暗黒軍のディオハリコン、共和国軍のTFゾイド、キメラゾイドのような方向性に近い感じがする。


2:マッドサンダーに撃墜された
マッドの対空砲と言えばキャノンビーム砲です。
これってちょっと不思議な装備で、対空砲としては過剰にでかいです。
帝国軍なら分かる。巨鳥サラマンダーを撃ち落すには高威力の砲が必要→大型砲を装備した。

でも共和国はなぜ大型砲が必要なのだ。
レドラーやシュトルヒを落とせる威力で良いのではないか。
……まぁ、キャノンビーム砲は実際は対地上ゾイド用の目的が主で「対空砲撃”も”可能」というオマケ程度なのかもしれませんが……。

でも、わざわざ対空用にも使用できるとした理由はあるはず・
もしかして、共和国軍はマッドサンダー開発中の時に「デスバードが量産されたら・・・」という警戒心を持っていたんじゃないかなぁ。
なのでこれが落とせるような大型対空砲を積んだ。
そして目的の通りデスバードを落とした。


3:レイノスに撃墜された
これが濃厚かなと思っています。
プテラスを警戒したデスバードなので、決して対戦闘機戦は得意ではないと思う。
なので次世代戦闘機レイノスにやられた可能性は高いと思います。


4:生き延びて暗黒軍が接収した
これも濃厚かなと思っています。
マッドサンダーやレイノスの登場で安全な運用が難しくなってきた。
そこで出撃を惜しむようになり・・・・その内に帝国は暗黒軍に裏切られて保有する装備の全てを奪われる。
当然、デスバードも・・・・・・。
この異様な改造ゾイドは暗黒軍に寄って徹底的に研究され、あのギル・ベイダー開発にも活かされた・・・・・・。

あるいは、末期の帝国が暗黒軍の協力をあおぐべく「見返り」として提供された可能性もあるのかなぁ・・・・・・。


実に妄想しがいがあるゾイドですね!
もうちょっと肉付けしていきたいなー。
思いついたらまた書きたいと思います。
プロフィール

三式

Author:三式
>HP(本家)はこちら
>掲示板

コメントはお気軽に!
コメントは
 @初めましての方も大歓迎
 @関係ない話題でもOK
 @但し宣伝のみ等はNG
 @名乗って頂けると嬉しい
という感じでお願いします。

リンク
カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
新着記事
最新コメント