輸送量の話

ゾイドワイルド第一弾の発売日は23日。
明日が発売日!
玩具屋さんへ大進撃せよ!!!


発売日は明日ですが、今日くらいからフライングしている所もあるかもしれませんな。
私もいくつか回ってこようと思います!
ゾイド専用コーナーを作って、ショーケースを設置している店舗もあるらしい。
ウオー、いいですな。そういうのも探したいです。
はやくおもちゃ屋でゾイドを見たい~!!


さてはやる気持ちを抑えつつ今日の記事です。


グスタフの話を先日から続けています。


輸送は極めて重要な任務です。補給を軽視する軍は決して勝てません。
「戦場に着くまでは補給が、着いてからは指揮官の質が勝敗を左右する」とは銀河英雄伝説・ヤンの名言。

さて輸送機は「効率よく輸送できる」ほど優秀と言えます。
例えば同じ大きさだと「10t運べる」よりも「20t運べる」方が優秀。
能力が同じとすれば、一方は軽自動車サイズ・もう片方はダンプカーサイズなら前者が優秀と言えます。

もちろん移動力や稼働率など、その他の要素も重要なのは言うまでもありません。
ですが、そもそも効率よく輸送できなければ輸送機として本末転倒です。


輸送機の効率を比較する際、「トンあたりの輸送量」が語られる事があります。
これは例えば「10tの車が10tの貨物を輸送できる」とすれば「トンあたりの輸送量は1トン」となります。
「10tの車が20tの貨物を輸送できる」とすれば「トンあたりの輸送量は2トン」となります。

「自分の重さ(大きさ)に対してどれだけの輸送力があるか」ですね。
輸送機はトンあたりの輸送量が高いほど優秀と言えます。

身近なトラックで見てみましょう。


軽トラは重量7~800kgで、貨物の積載規格は350kgまでです。
トンあたりの輸送量は0.47トンほどと計算できます。ちょっと非力です。

とはいえ、実は350kgというのは一般道を安全に走行する基準であって性能限界ではない。
その状態で走ると違法なのでやってはいけませんが、1t位までの積載は見込んで強度設計がしてあります。
(ただし強度は大丈夫でもブレーキの利きが当然悪くなるし横転の危険が高まるので禁止となっている。絶対にやってはいけない!)

更に高負荷をかけ寿命が短くなっても構わないなら1.5tくらいまでならどうにか積めるそうです。
実際、米の収穫時期には30kgの米袋を山のように積んだ軽トラを見たりするもんなあ…。
軽トラは最大ではトンあたりの輸送量は2トンほど。
こう見るとなかなか優秀です。


街中で見かける最大級のトラックの一つはいすゞのギガです。
これは重量9.2tで最大積載量が15.5t。トンあたりの輸送量は1.68トン。


世界最強級のトラック、先日の記事で出した980Eは重量625tで最大積載量が369t。トンあたりの輸送量は0.59トン。
輸送できる量は369tと凄まじいですが、一方でトンあたりの輸送量は低めですね。


ではゾイド・グスタフは。

本体68t、トレーラー一基あたり21t×2。総重量110tです。そして最大積載量は250t。
トンあたりの輸送量は2.27トンですね。
こうして見るとグスタフの優秀さが分かります。トン当たりの輸送量がとても高い。


基本的に動物もメカも大型化するほど運動効率が悪くなります。
たとえば昆虫のアリはよく力持ちであると言われます。
アリは自分の25倍程度のものを引きずって移動できます。
これは60kgの人間に置き換えれば1.5tの荷物を引きずって移動するようなものです。
ただ、じゃあアリが人のサイズになったらとんでもない力持ちになるのかと言われたらそれはNOです。

なぜかというと…、
昆虫がそのままの形でn倍に巨大化するとします。
そうすると体重はnの3乗倍になります。
例えば全長が2倍になると体重は8倍になるし、全長が3倍になれば体重は27倍になります。

しかし体重を支える筋肉や骨格等の強度は断面積に比例するため、nの2乗倍にしかなりません。
全長が3倍になれば、本来は27倍の強度が必要です。なのに9倍にしかならないわけですね。
明らかに足りない。
すなわちそのままの形で巨大化した昆虫は自分の体重を支えることさえできないというわけです。

アリをはじめ昆虫が体格に比して凄まじい力を持つのは、その小ささゆえです。


簡単に言うと「大型化に応じて、各部を支える構造には強度マシマシが求められる」わけですね。
トラックでも重ダンプカー(980Eなど)より小型のものの方がトンあたりの輸送量が高いのはその為です。

こうして見ると、あれだけ大型でトンあたりの輸送量2.27トンを発揮するグスタフの凄さがよく分かります。
トン当たりの輸送量が高いだけでなく、あのサイズでその数値を実現しているのが凄いわけであります。


ところで、ここまではトラックとグスタフを比べていました。
船だとどうかなぁ…。


世界最大級の輸送船(コンテナ船)のマースク・トリプルEは、自重約19万t、輸送量は1万8270TEUです。
TEUというのは「20フィートコンテナを幾つ積めるか」ということです。
(20フィート=6.096m)

20フィートコンテナを1万8270個・・・・・・・・。
ちょっと想像しにくいんですが、おそらく18~20万トン程度だと思います。

20万トンて。凄まじい輸送量だな………。
ええと、ウルトラザウルスなら396機。レッドホーンなら2127機。ゴドスなら8333機も積める計算。
ZAC2100年次点でのゴドス配備数は13000機だから二隻あれば全て詰め込めるのか………。

これをホエールカイザーやホエールキングと比べてみたいなぁ。
ホエールキングは1個大隊を輸送できるとされています。
カイザーの方も、バトスト2巻に出てくる方のタイプやニカイドス島に現れたやつはキングに近い体積がありそう。
ですが、残念ながらマースク・トリプルEには及ばないでしょう。

ただカイザーにしろキングにしろ、「潜水可能」「飛行可能」という部分で優れています。
マースク・トリプルEは当然ながら海上航行しかできない。
あとは、コンテナ船は基本的に貨物は露天搭載です。だから船が傾いたら非常にまずい。



嵐で海面は大揺れ。大波が押し寄せる。
そんな時に貨物を満載したコンテナ船は非情にヤバい。傾いたら上の画像のように…。
もちろん固定はしてあるんだけど、なにしろ重すぎるから揺れが大きくなると外れてしまう危険性があります。

そんな状況でもカイザーやキングは潜行してしまえばいい。
潜ってしまえば静かなもの。

飛んでしまっても良いですね。
うーん、優秀さが改めて分かる。


飛行輸送機といえば…、ソ連で開発された地球最強の飛行輸送機「An-225」は、自重175t、最大搭載量250t程です(ただし250tというのは公称値であって実際は300t以上イケるらしい)。
これ、飛行機としていえばすさまじいスペックです。ソ連が生んだ狂気の産物と言える。

米軍最強の輸送機C-5は自重170tで最大搭載量が120tだからいかにバケモノかが分かるでしょう。
飛行機で自重以上の貨物を運べるなんて信じ難いスペックだ…。

ですが、それでも300t止まり。ホエールカイザーやホエールキングには遠く及ばないでしょう。
ホエールカイザーやホエールキングは、巨大コンテナ船(マースク・トリプルEなど)には及ばないものの、飛行機としては超破格の量を輸送できる。
やっぱり凄いなあと思います。


話題が広がってとりとめがなくなってきたのでこの辺で今日は終わりますが、輸送は輸送のロマンがあるよなーと思います。
超巨大。とんでもない量の物資を飲み込み悠々と出港していく船なんかを見ているとずっと飽きません。

今回、トン当たりの輸送量という部分から書いてみましたが、ここからもグスタフがかなりリアル目な数値をしている事が分かりますね。
またホエールカイザーやキングは途方もない輸送量からロマンを強く感じさせてくれる。
こういう分野が出てきたのが魅力だよなと思うばかりです。


ゾイドワイルドでも、グラキオサウルスが戦闘だけでなく輸送で魅せてくれるシーンがあれば嬉しいなー。
贅沢を言うと、ホエールカイザーやホエールキングに相当するクジラ型輸送巨艦が出てくることにも期待。
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グスタフの積載量はなぜ250tなのか

ゾイドワイルド第一弾の発売日は23日。
あと3日で発売日!

さて今日の記事。


昨日に続いてグスタフの話。


グスタフは250tもの輸送力がある!

「ゴジュラスを運べるぞ」っていうとスゲー感じがします。
ゴジュラスは230tだから楽々運べちゃう。
ただMK-II量産型だと265t、限定型だと287tなので若干オーバーしていますね。
でもこれ位なら現場は「イケるイケる」として強引に載せちゃってそうな気もします。
現場とは大体そういうもんです(そして壊して整備を泣かせる……)。

といっても基本的にゾイドはグスタフには乗らないと思います。
ゾイドは自身の脚で戦場まで移動する。
グスタフは弾薬や食料や歩兵などを主として運んでいると思います。
よくゾイドを載せているシーンを見ますが、これは「補給や整備をしながら運んでいる」という例外的なシーンか、あるいは「傷ついたゾイドを載せて回収している」のいずれかでしょう。
メイン業務である所の物資、兵士などを運んでいるシーンは地味すぎてバトストでは写らなかったのだと思われる。


さて「250tの物資を運べる」というと途方もない量だと感じます。
250tの弾薬、250tの食料…なんていうとちょっと想像がつかない。
ただ、この積載量は実はそこまで抜きん出ているわけではありません。
街中でよく見るダンプカーは大きくても最大積載量11t程度ですが、これは日本の一般道を走る仕様だからです。
重ダンプカーとかマンモスダンプとか呼ばれるダム建設現場などで使われているものだと、とんでもないパワー級のやつがいます。
たとえば「980E」というトラックは実に369tもの積載量を誇ります。


980E 画像はコマツのHPより


大きさはこんな感じですね。トラックは荷台とタイヤを色分けしています。タイヤ超でかい!
ちなみにトラック自体の重量は625tでマッドサンダーを凌駕する超超ヘビー級!
しかしこのトラック、積載量369tっていうのは凄いよなぁ………。

まあ、昨日の記事の通りグスタフは「キャタピラ式」を採用した上で積載量250tです。
なので効率の良いタイヤ式にすれば重ダンプカーをも更に凌駕するかも。
それでも、1000tを運べるわけではないでしょう。せいぜい350tか400tか…。そのくらいだと思います。
要するに地球のトラックと大差ない積載量である。

んー、ゾイド星最強の輸送トラックとしては少し物足りないかなあ という気もする。
もう少し積めそうな気がするんだよなあ。
なぜならゾイドって「ゾイド生命体(ゾイドコア)という凄まじいエネルギー源を持つから凄い」筈です。
コアは無限とも感じられる程の凄まじいエネルギーを持つ。

続編ですが「Zナイト」の設定が凄く分かりやすい。
純地球製のマシンはバトルアーマーと呼ばれる。これは強力なロボット兵器である。
しかし装甲巨神には遠く及ばない。なぜなら装甲巨神はゾイドのコアを搭載しておりエネルギー値が桁違いに凄いからである。

ゾイドのコアは地球では考えられない程の高エネルギーを発するものである筈です。
それを考えた時、250tという量はいかにも少ない。少なすぎる。いっそ2500tくらいいちゃっても良さそうです。

なんでだろう?


メタ的に言うと、何となく「リアルだなこれ」って思える数値にしたのでしょう。
ゾイドの設定は実在する兵器などの数値がよく参考にされている。
ゴルドスの主砲105mmは1984年当時の世界各国の主力戦車の主砲口径と同じ。ウルトラザウルスの主砲36cmは戦艦金剛や扶桑などが搭載している主砲口径と同じ。
(余談ですが大和と同じ46cmになっていない事が面白い。もしかすると後年ウルトラザウルスをも越える超スケールの新世代戦艦ゾイドを出して、そいつの主砲を46cmないし51cmにするつもりだったのかも)
飛行ゾイドの最高速度もプテラスがM2.0で、これはジェット戦闘機の速度にニアです。
実在する戦車やジェット戦闘機を知っている者がゾイドの設定を見たら、実にリアルだなーとニヤリできる数値になっています。

これがもしゴルドスの主砲は1000mmであるとか、プテラスの最高速度はM20であるとか言ってしまうと、凄すぎて逆に「うーんどうなんだろう……」と白けてしまいます。
リアル系のフィクションメカでよくあるのは現実と同じ数値、ないし「少し盛った程度の数値」である事ですね。
たとえば現在の戦車の主砲口径はおおむね120mmです。これが基準になります。
劇中メカの砲がこの口径ならナルホドと体感しやすいし、少し盛った程度の140mmくらいだったら「スゲー強そう」と直感的に体感できるでしょう。
ですがこれがいきなり1200mmになってしまうと「いや、それ凄いのは分かるけど想像しにくいわ……」という感想になってしまいがちです。

こうして「リアルに体感しやすい」要素を多く積んでおけばこそ、稀に出すフィクションならではの超兵器、たとえば荷電粒子砲やデストロイヤー1200mm砲なんかも引き立つというわけです。
世界観を造り出す「大勢」のメカはリアルに体感しやすい数値に。そして稀に出す超ボス級のメカはぶっとんだ装備で。というバランスが良いと思う。
ぶっ飛んだ装備が標準になってしまうと、もはや体感しづくていつしか白けてしまうと思う。

これはとても難しい問題です。シリーズの長期展開を続ける場合は避けて通れぬ問題だと思う。
105mmキャノンとか36cmウルトラキャノン砲というリアル系な所にいきなり荷電粒子砲が出たから凄かった。
更にそれに対抗した反荷電粒子シールドやマグネーザーも凄いと思えた。
でもその次となるともはや反荷電粒子シールドやマグネーザーが基準になるのでちょっと体感しづらいんですよね。
荷電粒子砲は具体的な威力がなくても「36cmウルトラキャノン砲(リアルに体感できる装備)を圧倒的に上回る威力だ」と思えば心底スゲーと思えるのです。
更にそれを無効化する反荷電粒子シールドくらいまでならギリギリで凄さを伝えやすい。

でも「反荷電粒子シールドをも切り裂くビームスマッシャー」となると、105mmキャノンや36cmウルトラキャノン砲の時代から知っている者ならば良い。最初にリアルがあって、少しずつ装備のレベルが上がってきてる感じがするから。
でもこの段階から入ってきた新規ファンとしたら、もはや基準がよく分からない。最初からもう荷電粒子砲を撃ちまくり重力砲を撃ちまくり……というのは「さぞや凄いんだろうな」という思いで最初こそその派手さに心奪われる。
けどリアルな体感がどうしても薄いので強烈に惹きこむものが薄いんじゃないかなあ。
そんな風にも思いました。


話が逸れすぎたので元に戻します。
さてグスタフの250tという数値は「リアルさが体感できる数値」という事で決められたのだと思います。
地球の重トラックと比べてリアル感がある数値。またこの時点で最大ゾイドであるところのゴジュラスを運べる数値。
そのバランスで250tになったのだと思う。
決して2500t運べる設定じゃない。そうすると「いや、それ凄いけど想像しにくいわ……」になってしまうから、あえてこの数値になっているのだと思います。


「リアル」に考えるとむしろ2500tになるべきでもあります。
ゾイドにはコア由来の高エネルギーがあるんだから、それ位の輸送量があっても決しておかしくないでしょう。
でもあえてリアルを体感できる数値にしたのだと思います。


ゾイドは「リアル」でなく「リアル系」であります。
望ましいのは「理詰めで説明できるリアルさ」よりも「実在する兵器などと比べてリアルさをもって体感できる」事だと思います。
リアルに体感できるからこそ世界観にのめりこめる。
「理詰めで全て整合性が取れている」ことは素晴らしいと思うがそれだけじゃ決定的に足りないものがある。
そこにワンダーはあるのかい、というやつですね。
理詰めだけだとワクワクしないんだ。

リアル系とはまず「これいいなぁと思えるワンダー要素をこれでもかとぶち込む」次に「そしてそれらしい設定で調理し仕上げる」ものだと思います。
リアルとリアル系は違う。

ただやっぱりそうはいっても世界観の「リアル」な考証も行いたいわけですよね。だからアレコレ頭をひねってそれらしい理屈を導くのだと思います。
私が思うに…、つねづね結論を先に決めるのは良くないなあと思うのです。なぜかというと結論を先に固定すると「結論に説得力を持たせるための理由を考える」ようになってしまうからです。
本来は色んな要素を集めて検証して、そこから結論を導くべきなのです。「こんな要素がある。あんな要素がある。これらを総合的に考えるとこういう結論である」というのが順として正しい。

いやしかし、世の中にはたった一つだけ「結論を先に決めてその理由を考える」ことが推奨されるものがあると思います。
それこそがフィクションの考察です。
フィクションの考察とは劇中の描写を正しいと固定した上で、「現在公表されている設定では説明しきれない部分を、妄想力を爆発させてそれらしく解釈する」作業だと思います。
そんな風に考えていきたいです。


さてまた話が逸れてきたので元に戻します。
メタ的な話はここまで。
ここからは、劇中でどのような理由があり250tという積載限界になったのかという妄想をしたいと思います。

問題になっているのは単純です。
「地球では実現できないほどの高エネルギーを持ちながら、積載量が250tに留まっている」事です。
エネルギー値を考えればむしろ2500t程になっていそうなのにです。

私はこれはゾイド星の環境ゆえであると思いました。
金属の露出が多い環境です。
そうした星の環境によって、「常にコアのエネルギーが吸い取られている」ような状況にあるのではないか。と思いました。
常に放電している感じですね。
コアのエネルギー値は高いが吸い取られる分がとても多い。なので実際に活かせる値はかなり減ってしまっている。

ゾイド星はまた磁気嵐などが吹き荒れる星でもあります。
吸い取られたゾイド各機のエネルギーは磁気嵐を起こす源になっていたり……。

エネルギーの大半が吸われてしまった結果として、本来のコアのエネルギーは輸送量2500tくらいになれるのに250t(=20世紀末~21世紀初頭の地球と同レベル)になってしまっている。
そしてZナイトの設定を思い出そう。地球ではゾイド星特有の要素がないのでエネルギーを存分に使える=超絶強い。
ということかもしれないなぁと思いました。

コア以外にも、メカニックは全てエネルギーを吸い取られるのかもしれない。
なぜかというと、グローバリーIIIは宇宙を航行できる時代の乗り物です。たとえば超高性能レーダーなんぞ朝飯前で作れるでしょう。作れなきゃおかしい。
しかしゾイドでは超高性能レーダーがなかなか登場しなかった。ディメトロドン/ゴルヘックスでようやく超高性能と呼ばれるレベルになった。
これは宇宙航行できる技術を持つ地球。その技術力をもってしてもゾイド星で高性能レーダーを実現するのは並大抵ではなかったということではないか。
(超高性能レーダーにはそれなりのエネルギーが必要→地球上でそれを実現するのは容易い→だがゾイド星で同じものを作るとエネルギーが星に吸い取られるので出力不足になる→無理→作るなら更なる工夫が必要である)

と仮説してみました。
んー、でも、常に放電していたら周囲の人が確実に感電しちゃいそうでもある。
その辺をどう考えるかといわれたらまだまだ踏み込んで考える必要があると思います。

そんなわけで話が逸れまくった上に結論もまだ出していませんが、この話題はそのうち続きでも考えたい次第です。
この問題、どうお考えになられますでしょうか。

グスタフの積載量

ゾイドワイルド第一弾の発売日は23日。
あと4日で発売日!

さて今日の記事。


先日グスタフをゲットしたんですが、グスタフと言えば250tの輸送力があるゾイドです。
で子供の頃は単純に力持ちのグスタフはスゲーなーと思っていたんですが、今回もうちょっと踏み込んで考えてみます。



グスタフは250tの積載が可能ですが、この250tという数値の根拠は何だろう。
これはおそらくですが、グスタフが就役したのはZAC2034年です。この時期の最大重量を誇るゾイドはゴジュラスで230t。
つまりゴジュラス一機とその整備ユニットなど一式を積んで行動できるというのが250tという数値なのだと思います。

後にウルトラザウルス、デスザウラー、マッドサンダー、ギル・ベイダーは250tを大きく超える重量です。
これらは運べないのか…というと可能性も感じます。

グスタフは250tの重量物を運んで50km/hの速度で動きます。
50km/hで動くというのがミソですね。車で走るくらいの速度は出せるわけですね。
なので、300~350tくらいの重さを運ばせても、もちろん速度は落ちるがどうにか輸送可能なんじゃないかなあ。
ギル・ベイダーは333t。
私が思うにデスザウラー400tくらいならギリギリで輸送できそうな気がする。
もちろん極めて遅くなるし、あと後部トレーラーの車輪や甲板の強度を増す必要もあるとは思いますが。
(最大250tを想定した甲板を500tオーバーのウルトラやマッドが踏むと割れて潰れそうだ)

末期の帝国軍はグスタフでデスザウラーを運んでいますが、後部甲板が専用の強度が高そうなものになっています。
これは上記説の裏付けになるのかな。



さてグスタフは子供の頃に持っていのですが、その頃は上記「遅くなっても構わないなら250tよりもっと多く積める」なんて説は考えることもなく、設定通り250tが上限なんだろうと思っていました。
ただ子供の頃不思議だったのは、「250tという限界重量は分かる。けど……、トレーラーを増やせば輸送量が増えるのでは?」という事でした。
子供の頃の私の感想として、トレーラー2基で250tだから例えば4基に増やせば倍積めるのではという風に思っていたのでした。



多分、グスタフのトレーラーが一般的なクルマなどと同じタイヤ式だったら「グスタフが引っ張っているのだろう」と思ったでしょう。
ですがグスタフのトレーラーはキャタピラ式です。明らかにそれ自体にも動力があって動くであろう見た目をしています。
だから当時の印象として、「トレーラー自身が動くのだからこれを増やせばいいじゃないか」と思っていたというわけです。

今これを考えると、トレーラーの動力はグスタフからの電力供給でまかなわれているのでしょう。
それゆえ単純に4基に増やせといってもそれはままならない。グスタフは「2基動かす分の電力」を供給するので精一杯。
グスタフはやはりトレーラー2基が基本であり4基に増やしたとしても運べる量は変わらないかむしろトレーラーの重量だけ下がってしまう可能性もあるのではないかと思いました。


ところで、それはいいとしてなんでキャタピラなんでしょうね。
タイヤとキャタピラを比べた場合、タイヤの方が圧倒的に移動効率が高いです。「同じ距離を移動するのに、より小さなエネルギーで済む」
速度も出しやすい。
多分ですがグスタフはキャタピラ式のトレーラーを付けて50km/hです。タイヤ式にしたら、より多くの物資を積んでしかも100~150km/hが出そうな気がする。

もちろんキャタピラにもメリットはあって、不整備地における行動力なんかでは圧倒的です。
あと制動力(ブレーキをかけたときにすぐ止まれるかということ)もあるし、大型武器を積むならキャタピラが適しています。
装輪戦車というタイヤ式の戦車がありますが、これは最大で105mm砲までしか積めない。
現在の主力戦車の主砲のスタンダードは120mm砲なので見劣りします。



なぜ積めないかというと、120mm砲を積んで撃ったら発射時の衝撃を吸収できないとのこと。

もっともグスタフは武器は積んでいないからその問題は関係ないんですが。

やっぱり不整備地における行動力が重視された結果としてキャタピラなんだろうか。
沼なんかだとタイヤはすぐにはまります。岩があっても昇れない。立ち往生してしまってはマズイ。
だからエネルギー効率が悪いことを承知でああなったのかも。

戦場でのグスタフはキャタピラ式が適している。我々がよく目にしているタイプはそれ。
対して、整地された場所での輸送だとタイヤ式のトレーラーが付いているタイプのグスタフが運用されていたのかもしれませんね。

ゾイドフューザーズではちょうどタイヤ式のタイプが出てきました。

またトレーラーも大型化していて、より多くの物資を積めそうに見える。
幅はちょうどデスザウラーを運んでるタイプと同じくらいある。
こういう部分に注目しても面白いですね。

休戦期のマンモス

昨日のマンモスの記事について更に補足……。
マンモスは奥が深いぜ!



昨日の記事中で、
・マンモスは第一次中央大陸戦争後期には既に戦力不足になっていた。
・だが設備の関係でしばらくは生産が続いていた。
と導きました。

いやしかし、それでもなあ…という疑問もあります。

グローバリーIII飛来後に技術革新が起きた。
今までにない規模で既存機の改良や新型機の開発が行われた。
その一方で地方には設備が古いままの工場もあった。
そうした工場では旧式機の生産も引き続き行われていた。

としても、それはせいぜい第一次中央大陸戦争であろうと思える。
第二次中央大陸戦争の時代であれば…、さすがに古い工場施設は消え新しい設備に一新されていそうな気がする。

それなのになぜ、第二次中央大陸戦争前期までマンモスの生産は続いていたのだろう。
この時代……、ゴジュラスさえ容赦なく破壊されるような激戦。明らかに新型機を製造しなきゃいけない時代です。

これを想像すると、解き明かす鍵は「休戦期間」にあると思いました。

ZAC2039年、バレシア湾撤退作戦、第一次中央大陸戦争終結。
ZAC2041年、D-DAY上陸作戦、第二次中央大陸戦争開始。


この二年の休戦期間を想像すると……、
第一次中央大陸戦争末期、共和国軍は帝国首都をメタメタに破壊しました。
「白い町」と呼ばれた美しい街並みは瓦礫の山に変わった。

おそらく帝国首都以外の場所も多少の差こそあれメタメタに破壊されていたはず。
休戦期間において、共和国軍はこれの復興をしたはずです。
バレシア湾撤退作戦で暗黒大陸に逃れたのはゼネバス皇帝と帝国兵のみ。
「帝国の一般市民」は残されていたわけだから。

で、復興はどのように行われただろう。
これを想像するとマンモスって最適じゃないか? と思いました。

グスタフほどではないが輸送力は高い。
更に瓦礫除去などの作業では最適でしょう。
鼻でもって大きな瓦礫でもすぐさまどかしてしまう。
地ならしなんかもお手のものでしょう。
その他の作業も何かと凄くいい感じにできそう。

ゴジュラスではこれはできない。
ゴルドスやウルトラザウルスもあまり適しているとは言えないよなぁ…。
小型ゾイド…たとえばゴドスやガイサックなら作業用にも適していると思いますが、サイズゆえに一度にこなせる仕事量が低い。
やっぱり作業用にはマンモスが最適。

ゴジュラス、ゴルドス、ウルトラなどは復興というより帝国軍残党をあぶりだすような任務についていたんじゃないかなあ…。
その裏でマンモスは必死に復興をしていたのではないか。

ゾウは賢く温厚。しかしその一方で敵に対しては激しい攻撃を加える。大型の車でも体当たりでひっくり返して破壊してしまう。
対極的な気性を持つ生物です。
復興時は前者の優しいゾウの気性が出たんじゃないかなあ。

さてさて、帝国首都をはじめ西側各地はメタメタでした。
復興は超超大規模なものになったでしょう。
マンモスの力をもってしても一筋縄ではいかぬ。
しかし早めにしない事には市民からの不満が爆発しそうである。
(何しろぶっ壊したのが共和国軍だから……)

そんな状況で、この時期に作業用ゾイドとしてマンモスの一時的な大増産があったんじゃないかなぁ。
生産されたマンモスは各地で奮闘し迅速な復興を実現。帝国市民の気持ちをなだめたのであった……。

本来は、休戦期間中にマンモスの生産ラインは完全に取り壊し新型機の生産ラインに切り替える予定であった。
だがしかし、復興に役立つ土木作業用ゾイドとして予想外の需要が発生したので生産ラインは残されたままになった。

復興後は改めて生産ラインを取り壊す予定だったでしょう。
しかし帝国軍の軍備再建は予想をはるかに超える速度で行われた。
生産ラインが取り壊されるよりも早くにD-DAY上陸作戦が行われ、第二次中央大陸戦争が開戦。
そこからは激戦に継ぐ激戦。
D-DAY後の帝国軍はとにかく猛攻した。共和国軍は一機でも戦力が欲しい。
そんな状態で、いまだ健在だったマンモス生産ラインも(戦力不足なのは百も承知で)稼働されたのであった……。

みたいな状況を想像しました。

その後、さすがにデスザウラーが登場する頃になると「いくらなんでも止めろ」となり、ここに生産は停止したのであった……。
そして「第一戦を退いた」扱いになる。
残存する機は寒冷地を中心に「共食い整備」をしながら運用され続けた。マンモスはデスザウラーを撃退する奇跡を見せたりと、予想以上にしぶとく生き残っていた。
だが更にその後、ベアファイターやディバイソンの完成でついに退役したのであった………。


マンモスが戦災復興に使われていたとすれば、これはとても重要です。
上では「マンモスが頑張ったから帝国市民の怒りを沈める事ができた」という功績の面を書きました。
ですが別の面も見えます。

帝国軍はD-DAY上陸作戦後に猛烈な勢いで侵攻しました。
わずか半年で大陸西側を取り戻し、更にそこから勢い途切れる事なく東側への侵攻を始めたのです。
西側を取り戻した帝国は、すぐさま「国境の橋争奪戦」を経て東側に大軍を送った。

私はD-DAY上陸後の帝国軍の猛攻を支えたのはある意味ではマンモスだと思いました。
いくら「新鋭機を引きつれ無敵軍団と化した帝国軍」であったとしても、西側(帝国領土)がボロボロだったらそれを放置する事はできまい。
まずは市民の生活を最低限は安定させない事には国家としてどうかと思えるし、支持も得られぬ。
まずは戦災復興を行い、それから東側侵攻となった筈です。

いやしかし、帰還した帝国軍にとってまことに都合が良い事に戦災復興は見事に達成されていた。
マンモスの力によって。
だから帝国軍は復興という手間をする事なくすぐさま東側への侵攻が出来たのだと思う。

帝国軍は、西側奪還後に新型ゾイド開発研究所や生産設備も続々と作ったでしょう。
新型ゾイド開発研究所とはもちろんデスザウラーに向けたもの。

復興の必要がない・・・既にインフラがあるということは、「こうした設備の建設も容易である」という事。
マンモスは、こうしてデスザウラーの出現を早め帝国軍の増大を意図せずに手助けしてしまったのかもしれない……。

D-DAY後の帝国軍はとにかく猛攻した。
もしも帝国軍帰還時に西側の復興が半端な状態であったら、少なくとも多少は手間を取られていたであろう。
東側への侵攻、デスザウラー開発は若干の遅延をしていただろう。
それは共和国軍に反撃するチャンスを与えていたかもしれない。
共和国軍が一大反撃作戦を決行し、復興に手間取る帝国軍を攻撃し今度こそこの時点で勝利していたかも……。
そんな風にも思いました。

復興に大きく貢献した一方、残酷な言い方をすればそれゆえに帝国軍の力を大きく高めてしまい、デスザウラーの開発をも許した。
しかしその責をとるように老兵ながら第二次中央大陸戦争でも寒冷地で黙々と戦い、最後はデスザウラーを撃退し一矢報いてから退役していったのは意地を魅せたなという感じが強くします。

ゾイドマンモス。
やっぱり魅力的なゾイドだと思います。

ゾイドマンモスの生産や配備状況を考える

ゾイドマンモスのレビューをしていらい、私の頭の中をゾウ型ゾイドがぐるぐると駆け巡っています。
ゾイドマンモスがデスザウラーを撃退した奇跡の一戦の掲載誌を読み解いてみたり、ツインホーンの牙を考えたり。
そんなわけで、今回はゾイドマンモスを更に掘り下げようと思います。



今回のテーマは
「ゾイドマンモスはいかなる配備状況であったのか」
「完成から退役に至るまで、どんな道を歩んだのか」


ゾイドマンモスの戦歴で一番有名なのは、やはりデスザウラーを撃退した伝説の一戦でしょう。


これはZAC2046年……第二次中央大陸戦争中期に行われました。

この頃、既にゾイドマンモスは「第一線を退いたゾイド」でした。(ゾイドバトルストーリー3巻付録のカタログ参照)
ではなぜこの改造ゾイドマンモスは一線で戦っていたのだろう……というと、おそらく「生産ラインは停止し新造機が誕生する事はない。だが前線で生き残っている機体はそのまま運用が続いていた」のでしょう。

D-DAY直後の資料(カタログ冊子)を見ると、この時期にはまだ一線級ゾイドの扱いでした。
第二次中央大陸戦争初期においては生産ラインは生きていた。
両資料を照らし合わせると、第二次中央大陸戦争前期に生産ラインが閉じて一戦を退いた扱いになったのでしょう。

完成から退役に至るまでのグラフを作ると以下のような感じになると思います。



マンモスはゴジュラスの少し前に完成しました。そしてグローバリーIII飛来後に近代化改修される事がなかった。
それゆえゴジュラスが華々しく活躍する裏で、ひっそりと旧式化し戦力不足化していったのであります。
物悲しい戦歴だなあ…。そしてそれゆえに最後の最後に見せた意地が改めて魅力的でもある。


さてマンモスの歴史を見ていて疑問なのは、あんがい長く運用されているなと言う事です。
もっと早くに退役していても良さそう。
第一次中央大陸戦争後期の時点で既に戦力不足になっていました。
いくら寒冷地に強いといっても、第二次中央大陸戦争中期にまで生き残っていたのは凄いことです。

寒冷地に強いといっても、「ここでは無敵!」と言える程ではありません。
バトスト1巻「大氷原の戦い」ではエコーの乗るコングMK-IIに破壊されたであろう残骸が出てきます。

デスザウラーと交戦したのはZAC2046年、D-DAY上陸作戦から5年後。もはやゴジュラスさえ容赦なく破壊されるような時代です。
マンモスの新造が停止し「第一線を退いたゾイド」として扱われたのは当然。
いやというか、この少し前まで生産していたっていうのは凄すぎでは。最近になってようやく生産を止めたっていうのは遅すぎでは。
せめて第一次中央大陸戦争後期には生産停止した方が良かったのではないだろうか。


思うに……、第一次中央大陸戦争でマンモスは旧式化した。
それゆえ使い道がなくなり輸送用等になったが、その分野では後年グスタフに取って代わられた。
前線で使い続けられる機もあったが、ほとんどは新鋭機に一方的にやられた。
そういう状況でした。

マンモスは第一次中央大陸戦争においては「一線級ゾイド」の扱いでした。
旧式化が露呈していたのだが、それでも一線を退いた扱いではない。新造機もまだ作られていた。
それはなぜかというと、大型機にしては比較的生産性が高かったと思います。
ビガザウロと大部分のパーツが共通だからです。

ビガザウロを製造できる工場があれば、少し部品を新造するだけでマンモスも作れるようになる。
これがゴジュラスだと共通パーツもあるが独自パーツの割合がかなり多い。
しかも二足歩行用に調整なども高度にされているだから、共通パーツであっても実質的には別ラインであると思います。

ゾイドマンモス→ビガザウロを製造できる工場なら、少し手を加えれば製造可能
ゴジュラス→ビガザウロを製造できる工場でも、大規模な設備を加えねば製造はできない

という事情を想像をします。


新型機が開発されたなら旧型機は生産ストップ。以後は全て強い新型で。というのは想像しがちですが、実際はいろんな問題があります。
設備がないとそもそも生産できない。
例えば太平洋戦争末期には「零戦」は既に旧式化していて、実質的な後継機である「紫電改」がありました。
でも末期においても生産数で零戦は圧倒的に多くて、紫電改は少ない。
それは量産体制が取れる状態にするのが大変だということをよく示しています。状態が整うまでは旧型機であっても生産し続けなきゃいけないという事情です。

国力の高い共和国は設備投資など一気にやってしまいそうではあります。
がしかし、「地球人来訪→ゾイド近代化→新型機も続々開発される」という中ではさすがに全てに手が回りきらなかったのでしょう。

あとは、「機種転換訓練」という問題もあると思いました。
「今後はマンモスをやめてゴジュラスにする!」としたらマンモス乗りはゴジュラス乗りになると思いますが、なにぶん特性が大きく違うので訓練に大きな時間と手間を要します。
二足と四足では特性が違いすぎる。格闘主体という点では似ていますが…。

また大型ゾイド乗りとなればエリートだろうし、マンモスだからパイロットは格闘戦を好む荒っぽい面子でしょう。
だからゴルドスに乗れとかは言いにくいだろうし…。

最近書いた「ゴジュラス・ジ・オーガとアーバイン」のコラムで、「ゴジュラス特有の迫力や力強さはやっぱりゾイド乗りの誰しもが憧れる存在なんだろうなぁ……」と書きました。
マンモスにも、「こいつにこだわりたい!」と思わせるものがあったのかもしれないなあ。
雄大なゾイドだし。
そんな事情も想像しました。

そんな状況でマンモスの生産はズルズルと続けられた……。
しかし戦いは非情である。マンモスが活躍できる場所はどんどん減っていった…。


私は、第一次中央大陸戦争後期からマンモスの戦力不足は深刻化していたと思います。様々な事情からまだ生産は続くしパイロットも多い。しかし………。
その解決として、「寒冷地への大移動」があったと考えました。

今戦場にある機。そしてこれから生産される機。
これらの全てを、まだしも戦える寒冷地へ送ろうという事です。
寒冷地だと多くのゾイドが性能を低下させる……けどゾイドマンモスは寒冷地に強い。相対的な戦力差は縮まる。
それでもアイアンコングやサーベルタイガーが相手なら厳しい。けどレッドホーンくらいならどうにか…。

一斉に集めたのだから、かなりの数が揃った。
ちなみに、寒冷地への移動はパイロットとしてはとても嫌な任務である…。
寒冷地への一斉大移動は、「お前らそれでもマンモスに乗り続けるのか? それとも機種転換訓練を受けるのか?」というふるい落としの作業を兼ねていたのかも…。


さて寒冷地のゾイドマンモスはかなりの数が集まった。また生産された分が後から補充されたりもした。
もちろん寒冷地でいくらかマシな戦いができるといっても旧式機。そこはやっぱり撃破されることも多い。
そこで、せめてもう少しマシな戦い…願わくばレッドホーンくらいには確実に勝てるような位になれないかという思いで研究にもいそしみ、そうして冷凍ガス砲を装備した件のタイプが生まれたのかも。

このような状況の中で、デスザウラーとの一戦が起ったのだと思いました。

この直後に、新鋭機「ベアファイター」「ディバイソン」の生産数が増えてきます。
両機は寒冷地でも十分に戦える。この両機によって、ついにマンモスは「寒冷地なら」という一芸を失い機種転換されたのであった……。


この頃になると、もはや生産は終了していました。
「既存機での共食い整備」でどうにか戦力を維持していたような状態でしょう。
その共食い整備さえ出来ないような状況になり始めており、更に新鋭機の増産。
こうして、ついに運用を終えたのだと思いました……。


という感じで妄想してみました。

書いている中で、ディバイソンはそういえばマンモスの後継機としてまさに最適だと思いました。

「デスザウラーへの暫定的な対抗機」という部分がクローズアップされがちですが、ゾイドマンモスの後継機という部分から考えても面白いかもしれない。
突撃機という部分で共通する。パワーも同じくらいはありそう。
更にメインコックピットだけじゃなくて背部にもコックピットがある点でも共通している。

ディバイソンは収納式の大型レーダーがありますが、これもマンモスと似ていますね。
マンモスの耳は3Dレーダーです(性能は今ひとつだったようだが)。

機種転換訓練は最短で済みそう。
ディバイソンは就役するや超大量生産されて突撃しまくっています。それはもうデスザウラーに挑んだり、集団でアイアンコングをぶっ飛ばしたり色々。
パワフルを極めた。
これは、マンモスから機種転換したパイロットがようやく存分に戦える強力機を手にしたことで鬱憤を晴らすべく張り切りまくった裏事情があったのかも……。

ただ、大陸間戦争になるやディバイソンはゾイドマンモス並みの戦力不足機となってしまい予備役のような扱いを受けていたので、、、そこんところはやっぱり哀愁があると思います。

パイプの話の続き

先日のパイプの話の続き。

残りはアイアンコングMK-II、ゴジュラスMK-II、シールドライガーMK-II、グレートサーベル、
この辺からややこしいですね。
では考えていきましょう。

アイアンコングMK-II

※画像はPKで代用

胸部から砲に向けてパイプがあります。
最初にこれを見たときは、また随分な位置にパイプがあるなぁ…と思ってしまいました。
腕の動きを制限しそうというか、かなり動きにくそうです。

パイプは大型ビームランチャーや連装電磁砲に繋がっています。
まぁ、これはエネルギーパイプでしょうね。
アイアンコングMK-IIは”エコー”が半年くらいで超突貫で完成させた強化型コングです。
悠長に開発しているような暇はなく、エネルギー供給をいびつな外部露出によってするしかなかったのだと思います。

あとコングの場合、ゴーレムと同じように「各種装備を銃のように手に持つ」事も多いだろうから、完全な内蔵式は難しかったのかも。
そんな事情も察します。

あ、そういえばアイアンコングと言えばもう一つパイプの謎が・・・・・・・。
これはノーマルタイプに対してなんですが、

右肩の6連発ミサイルですが、これは銃のように手に持ち使うことができます。
これでサラマンダーを撃ち落した一件は有名でしょう。
さて疑問というのはその造形…。
後部に太いパイプが二本あるんですよね。
なんだろ、これは…。
切り離して使えるんだからパイプは必要ない気がするんだけどなぁ。

もしやクッションなのかな?
設置時に装備を痛めないようなサスペンションというかショックアブソーバーというか…。
コングは腕を大きく振って歩くし、格闘戦での激しい動きは凄まじいでしょう。
右肩に乗っている大型装備、6連発ミサイル。それを壊れにくくするべくクッションが付いているという事なのかも。


次、ゴジュラスMK-II

※画像はオーガで代用

これが一番難解な気がする…。
なんでパイプがミサイルに付いてますねん。

冷却用かなーとは思ったんですが、ミサイルだとここまで大掛かりな冷却パイプは必要ないでしょう。
しかも背部の大型タンクからパイプが出ているので、冷却用とするとどんだけ大掛かりなんですかと。



考えた結果、ゴジュラスMK-IIのミサイルポッドはもしかして機獣新世紀ゾイドの「ライガーゼロフェニックス」の「チャージミサイル」みたいなものなのかと思いました。
通常、ミサイルの弾頭部には火薬が入っています。着弾時にこれが爆発して敵を撃破するわけですね。
でもフェニックスのチャージミサイルは「360秒のチャージでゴジュラスギガのゾイド核砲一門に匹敵する威力を出す」とあります。
おそらくですがフェニックスのチャージミサイルは火薬式じゃない。通常なら火薬を入れる部分にエネルギーを入れておき、着弾時にそれが爆発するようにしている。

ゴジュラスMK-IIのミサイルも、これと同じようなシステムなのかも。背部エネルギータンクからミサイル弾頭にエネルギーをチャージ。そして放つ。だからあのような太いエネルギーパイプがある、という解釈です。
問題はこの時代からそんなシステムが確立されていたのか、という事でもあるんですが…。


次、シールドライガーMK-II
シールドライガーMK-IIは先日の記事を参照、頂いたレスの通りだと思いました。
観測機に接続した情報ケーブルである。
なるほど、高性能の方を付けただけでは不十分で、撃つために必要な要素も付いてあるというのは抜かりがない。
ゾイドらしい感じがして最高ですね!


最後、グレートサーベル。

グレートサーベルも難しいなぁ…。
エネルギータンク後部から背中にかけて太いパイプが走っている。
んー・・・・・・・・・、背中に装備が増えたから冷却でもしてるんだろうか? と思ったんですが、エネルギータンクから伸びてるから冷却ではないような気もする。

グレートサーベルの背中の装備はけっこう激しく可動する。
8連ミサイルポッドは撃つ時に瞬時に起こして撃つ。
ウイングは姿勢制御の為に常に最適な角度に動くだろうし、砲もけっこうある。
その辺の可動にエネルギーが必要なのかな? と思いました。


んー、パイプはだいたいそんな感じかな。

外部に露出したパイプという意匠はたいへんカッコ良いと思います。いかにもメカって感じがする。
極太パイプを装備してると力強さを感じる。いかにも強そう。
でもリアルとの整合性を撮るのが大変でもありますね。

ガンダムでもパイプの露出したザクIIよりパイプがなくスッキリした外観の旧ザクの方が新型に見える としばし指摘されます。
リアルに考えればそうでしょう。しかしパイプがありガッシリしたIIの方が絶対に強そう。
だからこそ様々な理由をそれらしく盛っていく訳ですね。
フィクションへのアプローチはそういう感じで考えるのがとても面白いです。

謎のパイプ色々

先日、シールドライガーMK-IIのパイプの意図が良く分からん! という記事を書きました。
それについて凄くナルホドと思ったレスを頂きましたので引用いたします。

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Mk-IIのパイプで思ったのは、これ砲本体ではなく砲上部の照準用の観測機器と思しき場所につながっていることです。
そこから考えると、これは観測機器から得られた情報を機体にフィードバックするための情報伝達ケーブルではないでしょうか?
おそらく元々シールドライガーは砲戦用の機体ではなかったので、大型ビーム砲の射程をカバーする索敵/照準能力が不足してのことではないでしょうか?
パイプがつながっている基部が、ミサイルポッドマウントと同時に追加の情報処理システムと想定すれば説得力も増す気がします。ミサイルポッドの為だけというにはあのパーツは大げさすぎる気もしますし。
マッドサンダーで使われていないのは、大柄な機体ゆえに索敵能力や情報処理能力がシールドライガーに比べて十分なものがあったのでオミットされたのだと思います。

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ナルホド深い!!!
納得ですねー。ゾイドは掘り下げれば掘り下げるほど色んな気付きがあるなー。

さてパイプのあるゾイドは他にもけっこうあります。

ゴジュラスMK-IIアイアンコングMK-II
シールドライガーMK-IIグレートサーベル
デッド・ボーダーヘル・ディガンナーダーク・ホーン
メガトプロスゴーレム

くらいかな。

そんなわけで今日はパイプを考えたいです。
分かりやすいところからいきましょうか。

最も分かりやすいのはデッド・ボーダー、ヘル・ディガンナーですね。

これは明確な設定があります。体中を走る極太パイプは「フェルチューブ」と呼ばれるエネルギー伝達ケーブルとのこと。
これが両機の高性能を支えているわけですが、同時に被弾するとヤバい弱点でもあります。
内蔵できなかったのは冷却の兼ね合いかな?

ところで、冊子ゾイドグラフィックスvol.17には以下のような記述があります。
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デッド・ボーダーの弱点をキャッチか?
共和国軍の偵察部隊は苦戦をしいられている。
そんな中、優秀な偵察隊員が貴重な情報を手に入れてきた。その情報の一部を紹介しよう。

デッド・ボーダーの弱点について
ズバリ、機体各部に露出したフェルチューブだ。フェルチューブは、メカ生体の蓄光体で増幅したエネルギーを武器や体の主要部におくる重要な役割を果たしている。
だから、これを切られるとパワーダウンしてしまうのだ。共和国軍はフェルチューブの集中攻撃を全軍に指示したと伝えられている。

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いや、パッと見ただけで弱点って気付きましょうや……。


次にダーク・ホーン。これも分かりやすいですね。

ハイブリットバルカンへのエネルギーを供給しているのでしょう。
……ん?
いや、それは良いとして、新たな疑問が。

ハイブリットバルカンの周辺には三連電磁突撃砲やニ連加速ビーム砲が付いています。
これらの給弾やエネルギー供給ってどうなっているんだろう。
ダーク・ホーンのチューブはハイブリットバルカン専用のエネルギー補給ケーブルに見えるなあ。

その他の砲の運用はどうなっているのだろう。
もしかして「最初から装填している弾」「最初からチャージしておいたエネルギー」が切れたらそこでおしまいなのかなぁ。
ダーク・ホーンで長時間の射撃を継続できるのはエネルギー補給のできるハイブリットバルカンのみ。

ただ砲をこれだけ密集させていたら見た目の威圧感もある。共和国軍を心理的に追い込むために継続して撃ち続ける事が不可能なのは承知だが、あえてこのような配置にしたという解釈をしてみました。
いかにディオハリコンで補強したとはいえ、せいぜいミドル級サイズのダーク・ホーンではこれが精一杯だったと思うと”らしい”感じもする。


次にゴーレム。これは分かりやすい。

本体から40mmハイパーガトリング後部につながるチューブがあります。
これは確実に給弾パイプでしょう。
内蔵式にはせず外部に露出させた。
なぜか。ゴーレムは肩や背中など自由な位置にガトリングをつけることが出来ます。また手に持って撃つ事もあります。
なので給弾パイプをこのように通す必要があったのでしょう。


次にメガトプロス。これはちょっとややこしいかも。

弾薬庫から頭部ガトリングに向けてチューブが走っています。これは給弾パイプです。
メガトプロスのガトリングは毎分数千発の弾を撃つ。子供の頃、この設定に凄く燃えたものです。

しかしゴーレムと違ってガトリングは固定です。頭部意外に装備位置を変えることはできない。
ならば内部から通した方が良かったのでは?

パイプに被弾したらマズい。
メガトプロス本体は高い防御力があるけど、パイプは当たったら一発アウトだよなぁ…。

と考えていたのですが、もしや、けっこう弾詰まりしやすいのかもしれないと思いました。
すぐにジャムっちゃう。
メガトプロス開発時点において、共和国軍はガトリング砲の開発経験に乏しかった。
(帝国軍はゲーターの経験がある)
多分、メガトプロスのガトリングは共和国軍としては開発経験が薄い中で完成した。
しかも、「毎分数千発という速射性」と「中型ゾイドにもダメージを与える威力」を求められた結果、かなり無理をした仕上がりになったのだろう。

元々は内蔵式にするつもりだった。
だがジャムることがあまりにも多い。
そうなると内蔵式なのでいちいち分解しての対応が必要になる。
なんと面倒くさいことだ!!
そこで防御上の難を承知で外部に露出させたのだと思いました。

デザインとしてはこのパイプが良いアクセントになっています。
クリアパーツで何ともいえない不思議な曲線を描いた装甲。そんな未来的なデザインのメガトプロスを急激に現実的に引き戻す給弾パイプ。
この緩急の付け方がたまりません。


ということで長くなってきたので今回は一旦ここで区切ります。
残りの機種はまた明日以降に!

マンモスの牙

ゾイドマンモス関連の話です。

絶滅した古代の生物には大きなロマンを感じる。
ましてそれが巨大であればいっそう強いロマンを感じます。




上はマンモス、下はナウマンゾウの復元模型。


さてゾイドマンモスのレビューで牙はナウマンゾウ風と書きました。
マンモスの牙は大きく湾曲していて先端はむしろ自分の方を向いていますね。
対してナウマンゾウの牙は相手に突き刺す気満々。やや湾曲しつつも前を向いています。
攻撃的なのはナウマンゾウですね。こちらの形状を選んで大正解だと思います。

さてマンモスの牙。
子供の頃からマンモスの牙を見て、スゲーかっこいんだけど実用性はあるのか? という疑問はありました。
現代の動物で言うと、バビルサという動物もこんな感じの牙を持っています。
明らかに必要以上にデカイ。バビルサは時として伸びすぎた牙が自らに刺さってしまうらしい……。

マンモスにしろバビルサにしろ。この必要以上にデカイ牙に何の意味があるかというと、牙が大きいオスはメスにたいそうモテるらしい。
そうかー。モテるために牙がでっかく進化したのか…。

マンモスの牙に対する解説として、以下の様に語られます。
「マンモスの牙は実用的でなかったかもしれないが、その先祖のまだ小さいが真っすぐに突き出た牙は、明らかに樹皮を剥いだり根を掘り起こしたり、あるいは種内、種間で戦う武器としても有効だったはずである。
立派な牙をもった個体は自然選択で選択される。そうすると、繁殖を行う場合、相手の異性が立派な牙を持っている個体のほうが、多く子孫を残せただろう。
そのような条件下では、例えばメスがオスを選ぶ場合に、牙が立派なものを選ぶ傾向が生じても不思議ではない。
そこで、そのような配偶者選択の傾向が遺伝的なものとして定着すれば、それ以後は実際の牙の機能より、異性に気に入られる牙をもつ個体が選択的に残るようになる。
このような選択を性淘汰と言う。立派すぎて機能的には疑問のある牙の出現も、これによって説明することが可能な訳である」


ほぉぉぉぉ・・・・。実に興味深い。
更に解説は続きます。
「この場合、大きすぎる牙は、機能的には生存に不利に働くが、配偶者を獲得するためには有利に働くので、その両方の働きのバランスの取れるところに牙の大きさが落ち着くことが期待される。
これも環境が変化し、性淘汰と生存可能性のバランスが取れなくなればその種は絶滅に向かうこともあるだろうと言える」


ほぉぉぉぉぉぉぉぉ。実に実に興味深い。

でも、おそらく機能性と配偶者会得のバランスが良いであろうと思えるナウマンゾウは2万年前に絶滅。対してマンモスは1万年前に絶滅。
実際は進化しすぎて機能性を失ってしまったマンモスの方が長く生きていたのだから面白い事ですね。



こういう謎を解き明かすのは一筋縄ではいかない。だからこそ惹き込まれるものでもあるのでしょう。


ところでマンモスの牙といえば、ツインホーンがまさにそれを再現していますね。

マンモスの牙そのもの。ボディなどもまさにマンモスを再現しています。
完璧なバランス。最もモチーフに忠実な一機じゃないかな。

しかしこの牙。どうなんでしょう、これは。
敵…例えばゴドスに突進したとして、当たる部分はちょうど湾曲している部分。なのでダメージ量が減る気がする・・・。
どちらかというと、自身を守るバンパーとしての役割はありそうなんだけど。
せっかくなので先端の尖っている部分を突き刺したほうが良さそうなんだけどなあ。

でもツインホーンって、そもそも前線で戦う主力ゾイドというより「皇帝親衛隊専用ゾイド」というかなり特殊な立ち位置のゾイドです。
首都で、国民に帝国軍の象徴として示すような事も多くあったと思います。
皇帝親衛隊は帝国軍のエリート部分を示す象徴だから、とにかく煌びやかにする必要があった。
その目的によって、本来は「前を向いた牙の方が実用性が高いが、あえて見栄えを優先して湾曲させた」のかもしれないなあと思いました。

ツインホーンのデザインをそんな風に考えても面白いかもしれませんね。








という所まで書いて少し違った考えも思い浮かびました。
ツインホーンの牙はバンパーみたいだと書きましたが、より詳しく言うとカンガルーバーに近いですね。

画像はwikipediaより。

頑丈な鉄パイプを曲げて前面に付けています。
カンガルーバーはその名の通りカンガルーと衝突した時の対策用バンパー。
オーストラリアでは日常茶飯事だぜ!
野生動物の体は頑丈なので、ぶつかったら車がぶっ壊れたりする…。
だからそれを防ぐ目的でカンガルーバーをつけているらしい。

カンガルーバーは日本なんかでは基本的には必要ないものです……が、カッコいい装備なので一時期ファッションとして車に付けるブームもあったそうです。
ただし、「対人事故を起こした場合、人体に与えるダメージが大きいため、現在では各自動車メーカーはオプション設定をすることをやめている」そうです。

おお・・・。バンパー付けてた方がダメージがデカいのか。
でも、冷静に考えたらそりゃそうだよなあ。
バンパー無しでぶつかったら車体前面の「面」でぶつかるから衝撃が分散される。けどバンパー付きの場合はバンパー部分に集中して力が加わるから…。折れる……。
それでいて車の方にかかるダメージは低減するのだからカンガルーバーとは凄い装備だよなあ……。

ツインホーンの「大きく湾曲し内側を向いた牙」は、もしやカンガルーバーのような使い方を想定していたのかも。
ゴドスに突進した場合。これは実はゴドスの背骨(メインフレーム)を折ってしまうような強い衝撃を与える。そんな感じなのかも。

「刺す」というのは一見して強そうですが、なにぶん「突き刺す→抜く」という作業が必要。
突き刺してその敵をぶら下げたままでは次の敵に向かえないですからね。
それに先端が刃こぼれしてきたら刺せなくなる。
そこで体当たりで次々に敵のメインフレームをひしゃげさせるようなツインホーンの牙形状が出来あがったのかも。

牙形状も考えるとなかなか興味深いところですね。

雑誌の掲載

先日のゾイドマンモス奇跡の一戦の続きの続きの話題です。

学年誌、小学二年生がゾイドを連載しだしたのは88年2月からです。
「ゾイドバトルストーリー」
この時期のバトストは、新型はもちろん大活躍するし旧型も入り乱れて戦っています。
このバランスが最高です。

この事はゾイドマンモス活躍の例を掘り下げて分かったように「途中から掲載誌が増えた」事も大きな要因です。
どうしてもずっと連載していると「新型のアピール」に集中しがちです。
旧型は既に前に登場させたからなー。今は新型アピールだろ。
普通そうなります。
でも途中で掲載誌が変わったり増えたりする。そんなテコ入れというか刺激というか・・・・・・、そういうのがあればこういう描写も生まれやすいのかなと思いました。


この事情を見てから、メカ生体ゾイド末期の大陸間戦争編を改めて考えました。
この時期は、掲載誌が新たに増えるという事はありませんでした。
だから、どうしても展開がどの雑誌も似たようになっている。
ギル・ベイダーが登場すればウルトラザウルスやマッドサンダーを倒して。
オルディオスが登場すればギル・ベイダーを倒して。
新型機が登場すれば華々しい活躍をさせるのは当然ですが、いくらか単調になった感じはしてしまいます。

もし、ここいらのタイミングで新しくゾイドバトルストーリーを連載する雑誌が生まれていたらなぁ…。
どうなっていただろう。
オルディオスはどの雑誌でもギル・ベイダーを撃墜しまくって正直白けた感じはあった…。
しかし暗黒軍が総攻撃でオルディオスに挑むというような意外な展開があったりして。


88年2月以降は学年誌のほとんどがゾイドを毎号掲載しています。
特に一、二、三年は「ゾイドバトルストーリー」という括りで連載していた中心メンバーでした。
(四、五はバトストの世界観の筋に添いながら改造などの「作例」、あるいは撮影講座などをする事が多かった)


88年2月以降……。
大陸間戦争編は89年4月以降だから、上の話で言うと中央大陸戦争後期(ディバイソン登場前後からゼネバス帝国滅亡まで)は掲載雑誌も固定されて展開が単調化していた筈ですね。

それはだいたい合っています。
・ディバイソンでどうにか反撃を始めたぞ!
・グレートサーベルが登場したぞ!
・ゴーレムが登場したぞ!
・ついにマッドサンダーが登場したぞ! デスザウラーをついに倒した!!
そのデスザウラーを倒す方法も、やはり荷電粒子砲を防いでからマグネーザーを突き刺す戦法で各学年で共通しています。

でもこの時期はこれで良かったと思います。
なぜかというとこの時期は中央大陸戦争のクライマックスだったからです。
今まで色々あった展開が「デスザウラーを倒す共和国ゾイドが開発されているようだ・・・」という情報、そして実際にそのゾイド「マッドサンダー」が誕生した事。そして行われる決戦。
雑誌の展開が全て同じでも、最終決戦…クライマックスに向けて収束していく感じがしたからむしろそれが良かった、燃えたのだと思います。

あとは…、単調といっても実はちょっとした差はありました。
というのも「24ゾイド」が充実した時期です。88年春に共和国24部隊が登場。88年夏にはゴーレムも登場。
24ゾイドの扱いには各学年で微妙に差がありました。

「24ゾイド同士の戦い」を描くのか(例えばデスピオンVSメガトプロス)、
それとも通常ゾイドの連携を描くのか(例えばチェスター教授救出作戦)、
それとも通常ゾイドに戦いを挑むのか(例えばゴーレムVSウルトラザウルス)

こうした微妙な差がありました。
24ゾイドによって描写にアクセントが生まれたこと。そしてマッドサンダー後は本当に各誌とも同じようなストーリーなんですが、クライマックスなのでむしろそれが良いという感じ。
この幸運で燃えたと思います。

しかし新たなる戦い、大陸間戦争編では…。
序盤の暗黒軍登場シーン(デッド・ボーダー鮮烈登場)なんかは同じでも良かったかもしれない。
でも通常の「勝ちつつ負けつつ苦しい戦いを続けている」というパートでは戦場の広大さを表現するべく多彩さがあった方が良い。
こうしたシーンが各誌とも同じような内容。
差に乏しく活躍するのは新型ばかりなり…という状況が飽きを生んだのかなあと思いました。

24ゾイドは大陸間戦争時には一切プッシュされる事がなくなったので、これによる微妙な差も出ませんでした。
この時期にも特殊ゾイド「TFゾイド」が登場しましたが、これも良い効果を生むことはありませんでした。
(というか登場したのがオルディオスより後なので、この頃になるとゾイドの失速はもはや明らかで挽回が難しくなっていた…)


メカ生体ゾイドは大陸間戦争編に入ってしばらくすると失速してしまった。
その原因は暗黒軍が絶対的な悪として描かれたことや、ガル・タイガーをはじめ従来機とは印象の異なるデザインが増えたことが原因と言われます。
ですが掲載していた雑誌の種類や、それを原因とする展開の単調さを考えても教訓に出来るものがあるかもしれないなぁ…と思いました。


新世紀のコロコロで展開したストーリーも、正直に言って新型ゾイドアピールにいそしむあまり少し前に登場した機体はもはや登場する事さえ稀…な事が多かった気がするなぁ。
その事は反省材料にして欲しいです。
しかし今はもう学年誌はない。これからの展開を考えれば、ストーリー展開の中心はコロコロ一本を前提に考えなきゃいけない状況だと思う。

でも、だからといって多角的な展開が不可能なわけじゃないと思います。
新型機は絶対にアピールしなきゃいけない。それは必然です。
けども、新世紀ゾイドでも打ち震えるような旧式機が意地を魅せてくれた一戦があったではないか。

シンカーがウルトラザウルスを中心とする共和国艦隊を襲い壊滅させたアンダー海海戦。
あれは掲載誌が一誌だけだろうが関係ない。新型機だけじゃない、色んなゾイドがそれぞれの役割で戦う戦場を最高にアツく表現してくれたと思います。

かつては学年誌がズラリと並んでいて、とても恵まれた時代だったと言えるでしょう。
現在においてはもはやほとんどの学年が休刊してしまい、同じようなことは出来ない。
しかしこれまでの展開の見せ方を学ぶことで、今後のシリーズにおいてもコロコロ一本だとしても最高の展開は必ずできると思うものであります。

奇跡の一戦

今日は先日のレビューでも触れた、ゾイドマンモスが出した奇跡の一戦、雪原でデスザウラーを撃退したエピソードについてです。



これはバトスト全期を通しても特に印象深いものでした。
本当、戦力差を考えれば本来はありえない。そういう事をやってのけた当時の展開は凄い!!

さて今回はなぜこんな旧式機にスポットが当たる胸熱エピソードが生まれたか。そのことについて私が考えたところを語ります。
私はこれは学年誌で展開していたからだと考えます。
いや学年誌だから、というのは語弊があります。より正確に言うと、「掲載誌が年代を追うごとに増えていった」からです。

学年誌のうち、小三は84年からゾイドを掲載。小一と小五は86年からゾイドを連載しています。
より詳しく言うと、小三はゴジュラスが発売した直後くらいから。小一と小五はゴジュラスVSコングによってゾイドブームが拡大してきた頃からの連載ですね。
比較的初期から掲載していたのは一、三、五。

対して二、四は88年からようやく連載するようになりました。
88年というと、前年の年末商戦アイテム「デスザウラー」によってゾイドブームが最高潮に達した頃です。
二、四はかなり遅れてから連載を始めた感じですね。

小六は…、かなり初期から連載していいましたが、「不定期」でした。

学年誌の状況の以上を前提としてご確認下さい。
これは重要です。


さて件のデスザウラーVSゾイドマンモスの一戦ですが、これは「小二」の「88年3月号」に載りました。

小二は88年2月号からゾイドバトルストーリーの連載をはじめました。
状況を想像して下さい。
学年誌は自分と同じ学年を買うのが基本です。その学年である期間は「4月から翌年3月まで」ですね。

「小二の88年2月号からゾイドバトルストーリーが始まった」
言い換えれば「前年4月号から1月号まではゾイドバトルストーリーが掲載されていない」
ではどうするかというと、いきなり始めたんじゃ読者が「?」になってしまう。
まずは「ゾイド全体の説明」のような所から始める必要があったわけです。

当時の状況をいまいちど整理すると、ゾイドブームが過熱していた時期なので当時の少年はゾイドは「何となく」知っていたというような状況であった。
とはいえ具体的な詳細は知らない。だって今まで連載がなかったから。

そんな状況で始まったのが小二のゾイドバトルストーリーです。
ここにゾイドマンモスが登場&活躍した秘密があります。


小二のストーリー……、88年2月号を紹介。
これはゾイドバトルストーリー3巻の「デスザウラー鹵獲作戦失敗」のエピソードにもなっています。





帝国軍は最強ゾイド「デスザウラー」によって戦いを優位に進めている。共和国軍は、どうにかして仕留めるべく総攻撃に出た。
共和国最速機「シールドライガー」がデスザウラーを監視しチャンスを報告した。
そして飛行ゾイド「サラマンダー」と共和国最強の砲撃機「ウルトラザウルス」が出撃した。
デスザウラーは背中に唯一の弱点「オーロラインテークファン」を持っている。
サラマンダーがデスザウラーと戦い隙を作る。そしてウルトラザウルスがキャノン砲を打ち込む作戦だ。
だがキャノン砲は命中しなかった。本体には当たったが、ファンをわずかに逸れた位置だったのだ。
危機を脱したデスザウラーは怒りの反撃を開始した。荷電粒子砲でサラマンダーが木っ端微塵に吹き飛ぶ。
共和国軍の作戦は完全に失敗した…。

これは極めて優れたエピソードです。
帝国軍にとんでもない強さを持つデスザウラーが居る。それはもう共和国軍が総攻撃しても倒せない位に強い。
連載最初の話としてデスザウラーの強さをこれ程かと見せ付けています。そしてまた最強ゾイドにも背中のファンという弱点があると語っているのも良い。

さて共和国側ですが、一つのエピソードの中に多くのゾイドが登場しますね。
シールドライガー、ウルトラザウルス、サラマンダー。
これはやっぱり連載最初なので、「できるだけ多くのゾイドを紹介しなければならない」という宿命があったからでしょう。
それが見事に達成されています。速度のシールド。飛行のサラマンダー。砲撃のウルトラ。
各機の特徴や役割分担を描いているのは見事です。


さて続く88年3月号はこちら。
こちらもやはりゾイドバトルストーリー3巻の「帝国北部基地攻略戦」のエピソードになっています。







帝国基地に共和国軍が攻撃をかけた。
アイアンコングが守る基地をベアファイター、スネークスが襲う。
共和国軍は軽攻撃をかけながら基地を包囲する作戦に出た。
戦いが長引くと、帝国基地は食料、燃料、弾薬が不足してきた。そこでサイカーチスを使って空から補給を試みたが、これは改造カノントータスが撃墜した。
困窮した帝国機地は、もはや切り札・デスザウラーを呼び寄せるしかないという結論に達した。
高速を誇る「サーベルタイガー」を中心とした部隊が決死の覚悟で包囲網を突破。帝国指令本部に行きデスザウラーを呼び寄せた。
だが救援に向かったデスザウラーは極寒地で思うような性能を出せない。そのうえ改造マンモスの群れによる一斉攻撃を受け、ついに撤退に追い込まれた。
デスザウラーの増援を阻止した翌日、共和国軍は満を持して総攻撃を開始した。
ウルトラザウルスが基地に突入。こうして帝国機地は陥落した。


これも良いエピソードですね。
まず前号は「強い大型ゾイドを大紹介」みたいな所が強かったのですが、今回は小~中型ゾイドの活躍も多く描いています。
更に前号は全機ともキット素組み状態で登場しましたが、今回は「改造」が登場しているところも見逃せない。

登場するゾイドの種類はやっぱり多い。
連載が始まった最初の頃だから、やっぱり一機でも多くゾイドを登場させて紹介したいという意図があったのでしょう。

さてこの時期、ゾイドマンモスは店頭在庫はまだあるような状態でした。
なので登場する事ができたのでしょう。

いまさらゾイドマンモスを出すなんて、既に以前よりゾイドを連載している小一や小三ではありえない。
そちらでは最新ゾイドのアピールに注力した方が良いに決まっている。
でも今連載を始めたところの小二は違う。ちょっと古くてもいい。一機でも多くゾイドを紹介して「たくさんのゾイドが存在するゾイドワールド」の深さを知ってもらわなくちゃいけない。
そんな事情でゾイドマンモスが登場したのですね。

またこの頃のゾイドはリアル系なミリタリー描写を加速させていました。
チビッコが即座にビビッとくするのは「このゾイドが最強!!」というような分かりやすいアピールでしょう。それは必須です。
一方でこの時期のゾイドが目指していた、「最強ゾイドが一機いるだけではどうしようもない」ようなリアル感。これもバランスよく伝える必要がありました。

なので前号では共和国軍が総攻撃しても倒せない最強of最強のデスザウラーを描写し、今号では「そんなデスザウラーでも行動できない地帯がある事」「集団戦法の強み」「改造による特化」のような描写をしたのでしょう。
段階を踏んで伝えている感じが良い。

あと、この号ではウルトラザウルスが活躍しているのも注目ですね。
前号では狙うを外す失態をしたウルトラザウルス。いやしかし何といっても共和国最強ゾイドだし「前号では失敗したけど実際は凄く強いんだよ」というアピールをする必要がある。


こうして小二の少年はゾイドの世界観を学んでいったのであった…。
さて翌月は88年4月号。学年があがる。すなわち購読するのは小三の4月号になりますね。もちろんゾイドが掲載されています。
小ニが88年2月号という「なぜここから?」という半端な時期に連載を開始したのは、「2、3月号でゾイド世界観や機体を紹介して」「そうしてから小三のバトストを読んで欲しい」という意図があったのだと思います。

もう少し捕捉します。
2、3月号でほとんどの共和国大型ゾイドは登場しています。
ゾイドマンモス、サラマンダー、ウルトラザウルス、シールドライガーですね。
未登場なのはビガザウロ、ゴルドス、ゴジュラスです。これらはなぜ登場しなかったか。

まずビガザウロは出荷停止して久しいゾイドで、もはや店頭在庫もなくなっていたような状況です。なので出なかったのは当然でしょう。
ゴルドスは玩具はマンモスと似たような状況でした。ですが大きく異なる点として、この時期には後継機「ゴルヘックス」が登場していた事が挙げられます。
105mmキャノン砲を使った火力支援→ウルトラザウルスの方がいい。
レーダーを使った電子戦機としての描写→ゴルヘックスの方がいい。
そこで出番を失したと思います。

ゴジュラスはなー・・・・・・。ゴジュラスはなぜ登場しなかったのでしょう。
これは思うに、それまでのゴジュラス猛プッシュの反動じゃないかな。84~86年のゴジュラス猛プッシュは凄まじかった。デスザウラーにやられるまで、まさに強いゾイドとして貫禄を見せ付けていました。
ゾイドといったらゴジュラス。当時はもうゾイドを知っている=ゴジュラスを知っている感じだったので、あえて紹介しなくても知っている前提だったのかもしれない。
あとは……、やっぱりデスザウラーを撃退するシーンは「ゴジュラスではダメだ」という判断はあったのかもしれないなぁ……。
同タイプのゾイドだから、その強さの印象は慎重にしなきゃいけない。
「デスザウラーはゴジュラスを大きく超えたゾイドだ。だから間違ってもゴジュラスがデスザウラーを倒す描写はダメ」と徹底されていたのかも。


この時のゾイドマンモスは幸運でした。
かつては「戦闘用という役割がかぶったからゴジュラスが優先された」経緯がありましたが、今回はゴジュラスが使えなかった。
また寒冷地用のイメージがあった事も良かった。それが奇跡のカムバック、そして最後の活躍になったと思います。

ちなみに…この翌月には新型ゾイド「ディバイソン」が誕生しています。
もし掲載が一ヶ月遅れていれば、このシーンはディバイソンに取って代わられていたでしょう。
まさに奇跡のタイミングでした。

ゾイドマンモス奇跡の活躍にはそんな雑誌掲載の事情がありました。
この事情を知ると更に面白い感じがしますね。
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