軍事費6割

ガイロス帝国。
この国は西方大陸会戦前夜の時点で軍事力において惑星Zi最強であった……。


そんなガイロス帝国を考えたいんですが、この国家が惑星Zi最強になった理由は国家予算の実に6割を軍事費に回すという暴挙でもって戦力を充実させたことです。
6割っ凄いよなぁ……。
6割というのは戦時中においては普通ですが、平時においてはまずありえない数値です。
当然ですが福祉や社会保障に回す費用は低下する。

また西方大陸戦争以前の時代というと、これは「復興」が大事だった時期です。
ここに最大費用をかけるべきでありましょう。
民が生きるか死ぬか。そんなそんな
普通は暴動が起きてしまう。

漫画版の機獣新世紀ゾイドには戦争について正鵠を射た台詞があります。


そうなのだ、戦争は軍隊だけがやるもんじゃない。民の支持なくして戦争は出来ないのだ……。
ではなぜガイロス帝国が軍事費6割を実現できたかを今回は考えます。


一つは、「極悪鬼畜共和国がやってくるぞ」というプロパガンダ政策をしていたのだと思います。
この政策は旧大戦……第一次大陸間戦争が「グランドカタストロフでなし崩し的に休戦しただけで、いまだ正式な休戦条約は結ばれていない」という状況を考えればやりやすかったでしょう。

旧大戦のクライマックスはキングゴジュラス無敵。
学年誌のストーリーになりますが「小三」で暗黒種とダークネスへの攻撃が行われ共和国軍は勝利した。
おそらくその直後にグランドカタストロフが発生したと思われる。
見方を変えればガイロス帝国はグランドカタストロフに救われた面もある。あれがなければ完全に負けていたであろう……。

プロイツェンは旧ガイロス軍を徹底して批判したんじゃないかなぁ……。
実際にオルディオス登場後は負けが多く悲惨だった。旧軍の徹底した批判で民の指示を集め・同時に危機感をあおり、軍内での発言力をどんどん高めていったと思う。
「国の防衛には軍が必須であり民の我慢も必須なのだ」という思想に持っていったと思われる。


二つ目として、復興や社会保障も不満が出ない程度には行っていたとも思いました。
軍が中心になって。

軍というのは「戦闘」が注目されがちですが、その真価は「自己完結性」を持つことです。
自己完結性とは、食料・エネルギー・通信・移動、設営、インフラなどの必要な全ての要素を自分たちだけで用意する能力です。
外部に頼らない。この自己完結性があるからこそ、戦闘時にその力を存分に発揮できるのであります。
要するに軍は何でもできる。
建設でも、配送でも、通信でも。民間企業がなくても軍があればまかなえる。

さてガイロス帝国は軍に

1:6割の予算をつぎ込んで装備を充実させる。
2:軍に国が行う様々な事業をやらせる。兵はそこでゾイド乗りの技量を向上させる。

というサイクルをやっていたんじゃないかと思いました。

ふつう国が行う事業とは
1:事業が決定する(例えばビルの建設)
2:内容が公開され、受注を希望する業者(この場合は建設業者)による競争入札が行われる
3:企業が決定し、その業者が工事を行う
という流れが一般的ですが、2の段階で競合を行わず「軍に任せる」としたんじゃないかなぁ。

非常に効率的です。
「競合」というのはその形態ゆえ「より良いサービスや品質」が期待できます。
ですが競合はやはりお金が余計にかかるし企業数が増えるのは規模の小さい国家にとっては負担になったりします。
そこで軍に一極化して極めて効率化したんじゃないかなぁと思いました。

軍というのは質実剛健な造りをする。頑丈だが味気ないデザインのビルになります。装飾とは無縁。
民間だとデザインにまでこだわったりします。
ですがプロパガンダ政策を行い国民の危機感をあおっていたガイロス帝国ではこの事に文句を言う者は少なかったと思われる。

さて軍が様々な事業を行う。
その中で、例えば本来は輸送用としてはグスタフが最適でありその生産を急ぐべきである。
だが将来に備えてレッドホーンやアイアンコングのような[復興や各種j行にも使えるが将来的に戦闘用に転用可能な]ゾイドを優先的に増産する…ような「調整」もしていたんじゃないかなぁ。

軍が復興や事業を行う中心になる。
軍が滞りなく作業を完了させる。「軍は頼りになる」と民からの支持を高くする。
更に共和国へのプロパガンダ政策を行い、グスタフよりレッドホーンを生産したとしても「仕方ない。運べる量は多少減るが将来を見据えれば我慢すべきだ」と国民に思わせる。
そんな風にして、軍事費6割で不満の出ない国に仕上げたのだと思いました。

ただし軍に過度に依存するのは極めて危険な事でもあります。軍の暴走が起こりやすくなってしまうし。


さてガイロス帝国の国家予算の6割を今回はこのように考えました。
ガイロス帝国はまだまだ考えたいことがあります。
なぜか色について旧ゼネバス軍に近いカラーをしていたり、かといって純ガイロスカラー(紫)のゾイドも混在していたり、その法則がよく分からない……。
デススティンガーは昨日の記事のように考えましたが、他のゾイドはまだまだ謎が多い。
その辺もいずれ考えていければと思っています。
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デススティンガー

デススティンガーの話題です。
デススティンガーは今ではファンブック二巻のラスボスと務めるに相応しいゾイドという認識ですが、出た当初は「?」な部分がけっこうあったものでした。
それを書きつつ現在の見解なども書いていきたいと思います。


デススティンガーについて当時割と強く思っていたのは色です。
なんで帝国側なのに青いねん………と思っていたのでした。
装甲がデスザウラー並で装備は荷電粒子砲。そんなデスザウラーを意識した仕様だし、色は同じく黒と赤にしたら良かったんじゃないかなあ…。


こんな感じですね。
ただこれはこれで保守的すぎるかなー。
当時はとにかく凄く保守的な考えでした。伝統的な色にすべしと強く考えていました。

今は……、どうだろう。
黒はカッコいいなーと思います。一方で、デススティンガーが持つ強烈な個性や「毒々しさ」を表現できているのは青い方かな…とも思います。

ただ奇抜な色にするにしても、なぜ青にしたんだろう。
青というのは共和国の象徴ともいえる色です。
なぜ帝国側なのに青を使ったのか。
少し後に出たエレファンダーもまた、青を使っています。


こちらはくすんだ渋めの青ですが。

デススティンガーとエレファンダーが同じ色を使っている意味は何だろう。
両機に共通点はあるのだろうか?
これについて、コメ欄でとても興味深い内容を頂きましたので紹介いたします。

これは、「デススティンガーは特別機だから青でもまぁ…という気はするけど、一般機のエレファンダーには青は使って欲しくなかったな」という記事に対してでした。
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ファンブック3巻の機体解説によると、エレファンダーは作って量産している段階だと共和国にトドメをさす栄誉ある機体になる筈だったので、カラーリングはそうした特別な機体と言うイメージだったのかもしれません。

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これを読んで、あぁ、なるほど……と思いました。
エレファンダーは一般機ではありますが、同時に勝利を飾る特別機でもあったわけですね。
だから他とは違う色になった。
なるほどこれは凄く説得力があると思います。

トドメをを刺すゾイド。

はてさて、改めて。
それは良いとしてなんで青なんだろう…という疑問は依然として残っています。
ガイロスパープルとかじゃなくて、わざわざ敵側の色であるところの青を使った意図は何なのだろう。

これについて以下を思いつきました。
デススティンガーもエレファンダーも、先に書いたように共和国を完全敗北に追い込むためのゾイドです。
それが青い色をしている。
もしかすると「共和国を完全敗北に追い込むゾイド」これが共和国を象徴する青色をまとっていたら、さぞかし精神的に参るだろう……という意味合いがあったのかもしれない。

本来は自分たちを守る筈の青い色のゾイド。それが自分たちを完全敗北に追い込むのだから……。
ガイロス帝国側としては「もはや青は貴様たちの色ではない。勝利した我々が自由に使う色であるのだ」というメッセージをこめているのかもしれないと思いました。
精神的に屈服させるために青を使ったという事です。

これはあまり褒められたやり方ではない……。
こんなねちっこい嫌味なやり方は、味方であっても受け入れない者が多そうである。

ただ、そこは旧大戦の大陸間戦争を思い出してみよう…。
この時代は、新型共和国ゾイドが積極的に赤、すなわちゼネバス帝国の象徴色を使うようになりました。



中央大陸戦争終結後、大陸全土は共和国のものになりました。
赤を使った意図としては「共和国は旧ゼネバス帝国出身者を決して差別しない。その証に今後の新型ゾイドには君達を象徴する赤で塗ろうではないか」という融和の姿勢だったと思います。

しかし暗黒軍に編入された旧ゼネバス帝国軍にとっては「共和国め……、勝利したからといって俺達にとって特別な色の赤を勝手に使うようになりやがった。許せない……」と思ったかもしれない。
ガイロス帝国もまた、その想いを利用して「旧ゼネバス帝国兵の諸君よ。共和国のやり口は許せないよなあ?」と言って、自軍にうまく協力させたのかも……。


さて西方大陸戦争です。
ここで勝利を飾る予定のゾイドに青を使ったガイロス帝国軍ですが、これは旧大戦大陸間戦争の共和国ゾイドカラーへの返事だったんじゃないかな。
「お前らがやったことをやり返してやるぜ」
そんな風に青を解釈しました。

こう考えると、保守的な黒ももちろん良い。けど奇抜な青もナカナカ悪くないなと思えてきます。



さて次です。
当時デススティンガーで好きじゃなかったのは背中の装備です。


「AZ930mm2連装ショックガン」
ですね。
なぜ好きじゃなかったかというと二つの理由です。

一つは、この装備はキットでは電池ボックスでした。なので設定もそれとリンクするエネルギータンクで良かったのでは……と思った点です。
キットと設定がリンクしていると、何とも言えない喜びを感じます。逆にキットと設定が乖離しているとウーンと思ってしまう。
デススティンガーのこの装備には後者を感じたわけです。

もう一つは、口径の930mmって……という部分でした。
ちょっと大きすぎるというか、まぁ、大きいのは別に構わない。それがこのゾイドを象徴する武器であれば良いと思います。
ただメインじゃない。
デススティンガーを象徴する武器は荷電粒子砲であり巨大なクローである。

AZ930mm2連装ショックガン。
サブ装備でこのデカさはどうなのかなぁ……と思ったのでした。
メインの武器がぼけてしまう。
また同時期にウルトラザウルスは1200mmキャノン砲という信じられないほどのバケモノ砲を引っさげて登場しました。
930mmというとこれに匹敵する口径です。しかも連装。
もちろん砲身が短いので迫力は全然違うんですが、でもなんていうか、文字上のインパクトで言うと1200mmキャノンの魅力を削いでるんじゃないかなぁ……というか、そんな風に感じていたのでした。

たとえば新世紀はゴドスまで荷電粒子砲を装備している。それらは華やかな魅力ではあるし「解釈」はいくらでもしたいと思います。
ただ皆が華やかになってしまった結果として、ここぞという部分のインパクトが薄まった気はします。
メカ生体のデスザウラーは「ビーム砲」とか「キャノン砲」だった中に突如として「荷電粒子砲」を出したから凄いインパクトになったと思います。
今までと根本的に違うものという印象があった。
こうした、ここぞという部分の見せ方について、新世紀は再考が必要な部分が割と多いと思います。

デススティンガーのショックガン。口径の設定は付けない方が良かったんじゃないかなぁ…。

ただ最近は別の解釈をするようにもなりました。
これはショックガン…すなわち衝撃砲と思われます。衝撃砲はシールドライガーなどにもあるおなじみの装備です。
私はこれは「圧縮した空気やガス圧を放ち相手を吹き飛ばす装備」と解釈しています。
要するにビーム砲や機関砲と違いそれ自体の攻撃力は低い。しかし「風圧で相手の動きを封じる」ことにおいて効果を発揮する装備という解釈です。

さてこれでどういう解釈をするようになったかですが、デススティンガーは水陸両用メカです。
なんと72ノットの超高速を出せる!
これは信じ難い速度です。
ウルトラザウルスが47ノット、シンカーが60ノット、ウオディックが65ノット、ハンマーヘッドが66.5ノット。
中型の魚よりも大型のウミサソリが速いっていうのは驚異的です。
ちなみに72ノットは133km/hです。水の抵抗を受けながらこの速度……。

さてこのバケモノ級の速度を支えるのがショックガンじゃないかと思いました。

[圧縮した空気やガス圧を噴射する装備]です。
デススティンガーの航行ですが、通常時は「巡航」として30~40ノット程度というイメージ。
しかし急激な速度が欲しい時は水中でショックガンを発射。するとその衝撃で瞬間的に増速し72ノットに達するのではないか。 と考えたわけであります。

要するに「ショックガン=水中用ブースター」というような解釈です。

これは魚雷を打ち込まれた際なんかにも有効。
通常、大型機は小回りが利かないので迫りくる魚雷を回避のは難しい。

水中爆発は陸上(大気中)での爆発よりもはるかに高威力になります(バブルパルス)。
ゾイドでも、堅牢さを誇るウルトラザウルスやマッドサンダーが魚雷を受けた際はあっけなく破壊されているシーンがあります。
(ゾイドバトルストーリー二巻、新ゾイドバトルストーリー参照)

いかに重装甲のデススティンガーでも、水中で魚雷を受ければ危うい。
そこで、魚雷を打ち込まれた際は急激に増速ないし減速してこれを避ける装備が付いたんじゃないか。それこそがショックガンではないかと思いました。

HMMだと全周囲に旋回可能になっていた。これでも良いと思う。
前に向けて撃てば急停止。後ろに向けて撃てば急加速。右や左に向けて撃てば機敏で小型機並みの運動性を出す事が可能…というような。


分かりやすく。
デススティンガーが前進していると。そして魚雷が放たれています。
このままいけば当たってしまう。
通常、船舶は急停止ができないのでこれはもう確実に当たるであろう。
しかし状況でショックガンを前に向けて撃って急停止ができる。
こうして魚雷をやり過ごします。


このような位置であれば止まっても当たる。
この場合はショックガンを後ろに撃って急激な増速。魚雷をかわします。

そんな風にして水中での運動性向上に使っているという解釈をしてみました。
こう考えると、中々魅力的な装備に思えてきます。



ということで今回はデススティンガーの当時の好きになれなかったところと現在の解釈でした。
こうやって解釈すると魅力がどんどん倍加していきます。

ヘル・ディガンナー

先日ヘル・ディガンナーのレビューをしましたが、リアルタイム当時の印象では「とんでもなく強ェのが出た」でした。


ウルトラザウルスを襲うシーン。これなんかはデッド・ボーダーのおこぼれをもらってる印象なんですが、


こっちのベアファイター部隊を一方的に撃破してるシーンなんかは単独での戦果。
同クラスだけに強さがいっそう伝わる。

……余談ですが、ベアファイターNEWはかなり強い印象を持っています。
パワーではブラックライモスと並んで同クラス最強レベル。
しかもパワーだけでなく、こやつは速度が200km/hもあるんですよね。
200km/hて、サーベルタイガーと同じやないか!
パワーがあって速度も速い。なんて万能機だ。

まぁ、200km/hで高速機と言えたのは昔の時代。
ベアNEWの時代はグレートサーベルやシールドMK-IIが240km/hだったから、200km/hでは高速機と言うにはちょっと遅めなんですが。
それでもコマンドNEWは210km/hです。これには近い。

余談を重ねますが、「NEW」といえばブラックライモスNEW、ブラキオスEW、コマンドウルフNEW、ベアファイターNEWの四種です。
このうちコマンドNEWはノーマルから10km/hの向上に留まる。しかしその他の三種は20km/hの向上をしているんですよねぇ。
コマンドNEWも20km/h向上の220km/hにしても良かった気はするんですが……。
そんなNEWの四種ですが、いずれも機獣新世紀ゾイドで復活しています。
その際はブラキオスだけがノーマル時(旧タイプ)のスペックで。その他の三種はNEWのスペックで復活しました。
この辺の関係を考えてみても面白そうですね。

ベアに話を戻します。ベアはクマだからなぁ。持久力も高いでしょう。
逆にネコ科は持久力が低そう。持久力は「クマ>イヌ>ネコ」かな?
瞬間的な速度はともかく、下手すれば「長距離を速く走破した方が勝ち」のレースをすればベアが勝つ可能性も?

あと運動性も水準以上でしょう。あとタフさもかなり高そう。なんたってクマだもの。

うーん、強い。
ベアNEWはアロザウラーを超える配備をされ、カノンフォート登場後も主力に据え置かれた(劇中写真から判断)。
それに見合う実力はあったと思います。

さてベアの話はこの辺で。ヘル・ディガンナーに戻ります。
そんなベアNEWを部隊ごとまとめて倒したのだから、ヘル・ディガンナーは恐るべき敵でした。

最高速度130km/hしかないヘルディガンナーがベア部隊内を駆け抜け撃破するのは凄いよなぁ。
ゲリラ戦……、低姿勢を生かして岩に隠れたり砂に潜んだりする。そして砲だけを出して敵を狙い撃つ…!
そんな戦法だったら分かるんですが、思いっきり姿をさらけ出して部隊内を駆け回っている。

レビュー中でも書きましたが、この戦いは先制でパラライザーを放ち敵の力を弱める→そして攻撃という手順だったと思います。


ヘル・ディガンナーで当時から不思議だと思っていたのは戦力比較表の解説文です。

左下の表に注目。
これはカノンフォートとの比較ですが、「機動性の悪いヘル・ディガンナー」とあるんですよね。
悪いんかい。
ベア部隊撃破のシーンの印象があったので割と良好だと思っていた。
比較対象になってるカノンフォートだってそんなに高い印象はないんですが……。

しかし本当に低いのかもしれませんね。
ホントにパラライザーで弱らせたからこそベア部隊撃破のような事ができた。
このシーンは別にヘル・ディガンナーの動きが良いわけではなくて、ベア側が弱っており動きが緩慢。
それゆえ相対的にヘル・ディガンナーが良いように見えただけ……。

緒戦の苦い経験から共和国軍はそれを知った。そしてパラライザーを警戒するようになった。
これにより先制で敵を弱らせる戦法は使い辛くなってしまった。
なので「機動性の悪いヘル・ディガンナー」という評価になっているのかも。

まぁ、パラライザーは格闘戦を挑む際にのみ使う特殊装備。
なのでこれが使えなくなっても致命的ではない。基本的にヘル・ディガンナーはゲリラとして潜伏や潜入をして背中の集光ビーム砲で倒すのが基本コンセプト。
緒戦を越えた時期からは画面に写る事が減ったヘル・ディガンナーですが、このように地味ながら重要な任務についていたのだと推測します。


パラライザーはどういったメカニズムか。
これはクラブラスター、デストゲラー、ギル・ベイダーが装備した金属を溶解する液に近いものじゃないかな?


こうすると技術が繋がってくる感じがして面白いです。

ヘル・ディガンナーもなかなか面白い事情が見えてくるなあ。

水のゾイド

シンカーがハンマーロックを吊り下げて飛行。
そしてウルトラの上空から投下……。



……このシーンで、ウルトラ気付けよ…と思ったのは私だけ?

それにしても凄いなあハンマーロック。
ブースターのような装備は見たところ増設していないから、ただの自由落下でウルトラの甲板に飛び乗ったと思われる。
エコーの凄まじい技量と度胸が伺える。

ところで上で「ウルトラ気付けよ」と書きましたが、本文を読むと天候が嵐だったとあります。
(バトスト1巻では暴風雨)

・視界が悪く目視では索敵が困難。
・音も凄くてシンカーの飛行音をかき消す。
・レーダーも……、激しい雷雨で使用不能になっていた?

そんな状況でウルトラはまさかの乗っ取り受けたのだと思いました。
あと、乗っ取りが行われた場所は共和国領土の深い位置。すなわちここに敵が来るはずがないという慢心もあったのかも。

しかし、嵐かぁ……。
この状況で正確にウルトラに飛び乗ったハンマーロック(エコー)はホントに凄いなぁ。

ハンマーロックとエコーも凄いけど、何気にシンカーも凄いです。
嵐の中を飛行できる能力があるとは。しかもハンマーロックを積んで。

地球の戦闘機……、レシプロ機の時代は夜間や悪天候時は飛べないものが大半でした。
現代では「全天候性」を持つ飛行機は普通ですが、それでも嵐の中を飛べるものではありません。
これを思うとシンカーのすさまじさが分かります。

いやしかし、もしかするとシンカー「エイ型野生体を使用した飛行ゾイド」という所を考えると……、あんがい「嵐=濡れる」という状態だから、むしろ好調で飛べたのかも…と思いました。

シンカーはエイ。つまり元々は海の生き物。
「History of ZOIDS」では、戦闘機運用されるシンカーにゴードンが「シンカーも海に帰りたいだろう…」と思うシーンが出てきます。
上空の「水などない」場所で戦うより、むしろ雨が降り機体がずぶぬれになった方がシンカーにとっては本領が発揮できるのかも……。
土砂降りならなおのこと良い。塗れれば濡れるほど良い。
もちろんシンカーは「もともと水の生物を無理やり飛ばした」から、このように濡れた方が本領を発揮するようになっている。
しかし他の飛行ゾイドは雨が降った方が性能が落ちる。

なので、シンカーはあえて荒天時において共和国領土への爆撃などを行っていたのかも……。なんて思ったりもしました。
荒天時ならシンカーは水を得てフルに能力を発揮できる。一方、迎撃するプテラスやペガサロスは雨ゆえに普段のようなスペックが出せない(キャノピー式なので余計に雨に弱そうだ)。
帝国は「シンカーしか飛行ゾイドがない」時代は、そのような工夫で必死に戦っていた……とか思ったら面白いなぁと思いました。

やっぱり「生き物」だからこそゾイドは面白いなあと思う次第。

ワイルドブラスト

ゾイドワイルドの「ワイルドブラスト」を初めて見た時は、良い意味でも悪い意味でも随分驚いたものです。
良い意味とはギミックの面白さで、これはまた凄い仕掛けを造ったものだなと思いました。
他方、悪い意味とは「こ…これはやりすぎでは?」と思ってしまったこと。
ガブリゲーターとか凄いもんねぇ。



初見ではめちゃくちゃ混乱したものです。
「す、すごいけどこれはいいのか?」
最初は、「奇をてらっただけのものでは」「インパクト勝負をしただけでは?」とも思ったのですが、今ではまさに「ワイルドブラスト-本能開放-」だと考えが改まっています。

ワニの噛み付きをより強調したガブリゲーター。
陸亀のドッシリ感だから巨砲を搭載できたガノンタス。
より強く大きな牙を……、そんな想いを具現化したワイルドライガーやギルラプター。

奇をてらったなんてとんでもない。
各機とも、よりモチーフを際立たせるギミックが追及されている。
それが凄くいいと思います。

ゾイドは「メカ生体」という生物感を強調したタイトルから始まっていますが、今期シリーズも生物感を”豪快”に表現していて、まさに「ゾイドワイルド」だなと思います。


過去のシリーズを見ても……、ウルトラザウルスのキャノン砲は巨体をより際立たせる装備だし、マッドサンダーの角は突撃をより強調している。
ブレードライガーのブレードは高速性とうまく合致した見事な装備と思います。
この辺の装備はワイルドブラストっぽい感じがします。


個人的な感覚ですが、そのゾイドの最大装備がモチーフの生態をより強調するものであればとても良いと思います。

ゴジュラスやサーベルタイガーはシンプルにモチーフを捉えた「基本」って感じがする。
グレートサーベル(機動力をより強化するウイング)やマッドサンダー(回転する角)なんかは、「超兵器感がありつつ、一方で生物感もいっそう強調されている」という感じがします。これが一番好きなバランスです。
人の手で徹底して改造されているけど、あくまでモチーフを尊重した方向というもの。

ゴジュラスMK-IIやガンブラスターなんかは、装備品がモチーフから導けるものじゃない。
バランスとして兵器感をかなり強調してる感じがする。

もちろんゴジュラスMK-IIやガンブラスターみたいな、モチーフというより兵器そのもの……、モチーフより装備品が主になっているゾイドもそれはそれで好き。
こういう方向のゾイドが居ればこそ、シンプルなゾイドがより際立つし、中間タイプのゾイドもより際立つ。
やはり色んな方向のゾイドがある・多様性があると嬉しいです。


ただしこのカテゴリー……、「装備ばかりが目立つ機体が増え、それがゾイドの標準になる」ようになると、シリーズ全体の魅力が下がり人気も落ちてしまうのかなぁ……とも思いました。
メカ生体/機獣新世紀ゾイドの末期のように……。
両シリーズの末期の時期。活躍するゾイドは超装備を付けた超兵器ゾイドが中心だった(キメラは生物らしさとは思わない)。

個々のゾイドで見ればもちろん皆に魅力があるんですが「全体」の印象としてそうなってしまうとマズイ。
生物である意義が薄れてしまうのは否めない。
もはや「とりあえず動物の形してりゃいいだろ」という感じになってしまうと、ゾイドは迷走してしまうのかもしれない。


ゾイドワイルドの二年目からのゾイドはどうなるだろう?
やはり色んなゾイドが欲しいな。
今のままの方向性でももちろん良いけど、ちょっと趣向を変えたのが出ても面白いと思います。
そのゾイドがシリーズ全体の良いアクセントになり深みを出したりするかもしれないし。

ただ一つ「全体の流れ」としては、やはり生物であることを、その意義を最大限に活かすものであってほしいなと思いました。
まぁ、その点はあまり心配していなかったりはするのですが。

航続距離

先日デスバードの話をしましたが…、



この画像を見ていて、改めてデスバードでゴーレムを運んだのは何故だ!? と思いました。

この作戦は、新型巨大ゾイドの開発が噂される共和国開発基地。そこにゴーレムが潜入するという話。
ゴーレムはデスバードに搭載され、基地上空まで進出。
上空から投下され、ブースターを逆噴射しつつ落下。基地に潜入したのでありました。


降下用のブースターがカッコいい。
パーツ構成がかなり贅沢ですね。今再現するとなるとけっこうかかるなぁ。


さて比較として思い浮かぶのはバトスト1巻に掲載されたウルトラザウルスのっとり作戦。
この時はやはりゴリラ型であるところのハンマーロックがシンカーに搭載され、投下された。


…ゴリラ型っていうのはやっぱり器用で潜入とかに向いているんだろうなぁと思います。
それはさて置き。
ハンマーロックを運んだのはシンカーです。

シンカー26.6tがハンマーロック26.8tを輸送。これは凄い事です。
本作戦に投入されたシンカーは特に解説はされていないが特別に搭載量を強化した仕様なのかも。
しかし、それにしたって自重以上の重量を運んだシンカーは凄いなあ。


さてこのシーンと比較すると、デスバードでゴーレムを運ぶのは何故? と思ってしまうなぁ……。
レドラーで良いのでは。

レドラーの搭載量は不明ですが、対艦攻撃機や爆撃機としても運用されているから搭載量はそこそこある筈。
ゴーレムくらいなら運べそうなんだけどなぁ。

本作戦は潜入でした。見つかりたくない。
巨大なデスバードとレドラーではどちらが見つかりやすいかという問題もあります。


ここで思ったんですが、もしかして万能飛行ゾイド・レドラーの意外な弱点って航続距離なのかもしれない。

レドラーの初陣となったフロレシオ海海戦。ここでは最終的に攻撃前にエネルギー切れになってしまった。

学年誌でも、「ウルトラザウルスを攻撃しようとした→プテラスに邪魔される→プテラスに空戦で勝つもエネルギーを消費しウルトラを取り逃がす」という展開がありました。
(無敵、デスザウラーのコラムを参照)

レドラーの航続距離は不明ですが、もともとそこまで長くはない。爆装や雷装をすれば更に落ちる。
ゴーレムを搭載すると重量だけでなく空気抵抗が大幅に増えるので極端に落ちる。
そんな感じなのかも……。


太平洋戦争で活躍した「零戦」乗りのエース、坂井三郎氏は同機の最大の長所を長大な航続距離と言っています。
絶大な火力でも軽快な運動性でも高速性でもなく航続距離(滞空時間)です。
曰く、燃料切れを気にせず存分に戦える為。

零戦21型の航続距離は増槽を付けた状態だと巡航で3,350kmもある。
ライバルのF4Fが1,690km、ヨーロッパのBf109やスピットファイアが650kmほどだったのに対してかなり長い数値です。
この長大な航続距離を活かして緒戦で大活躍したのであります。


空戦性能で比較するともちろん「レドラー>プテラス」なんですが、航続距離で言うと「プテラス>レドラー」なのかも。
しかも純戦闘機として運用する際はまだ良いが、爆装や雷装をすれば行動半径が大きく減少し投入できる作戦がかなり減る。

共和国軍は、レドラー無敵時代において旧式のプテラスで耐えに耐えた。
その理由は航続距離なのかも……。

レドラーにもし十分な航続距離があったとすれば、もっと積極的に共和国基地を攻撃していただろう。
帝国軍に決定的な力を与えていたかもしれない。
なにしろ飛行ゾイドでも対空砲火でも撃墜できない圧倒的飛行性能を持つのだから。
レドラーは確かに強かったけど「帝国軍の進撃を大幅に手助けした」ような決定力はみせなかった。
「空戦では無敵だった」という狭い範囲の活躍をしただけで。


航続距離が短いと、「敵地の攻撃」においてかなり致命的です。

この図の様に敵地を攻撃した後「帰還」する必要があるので、帰りの分の燃料を残しておかなきゃならない。
帰還途中にトラブルが起こらないとも限らないから、ギリギリでなく多少は余裕も欲しい。
(帰還中の燃料・残弾ともに厳しい敵を攻撃するケースは多い)
これはもうパイロットの精神をかなり圧迫します。

こう考えると、プテラスは確かに性能では圧倒的に劣るが「防衛」「迎撃」ではそれなりに対抗できるのかなと思いました。
敵がエネルギー残に余裕がない状態なので、確実な撃墜を狙わなくとも良い。
たとえばバルカンやミサイルを遠距離から適当に放っても「そうそうは当たらない」
といっても命中する可能性が多少でもある以上は回避せざるを得ないでしょう。
回避というのは急激な機動なのでエネルギーを多く喰います。
こうして効率的にエネルギー消費を強いれば、レドラーは帰還用のエネルギーがなくなり共和国基地攻撃を断念するというわけ。

仮に帰還を断念してそのまま突っ込んでくれば、それはもうプテラスは撃墜され共和国基地は損害を被るかもしれない。
でもレドラーも帰還できず帝国側も損害が出る。上手く行けば鹵獲機が得れるかも。
国力の低い帝国はこれは出来るだけ避けたい……。

レドラーはレドラーで、運用に苦労があったのかなぁ……と思いました。


ちなみに航続距離の短さが全く問題にならない場合もあります。
それはせめて来る敵を迎え撃つ「迎撃」です。
「侵攻」は敵位置まで移動して戦うから航続距離が大事ですが、迎撃だと敵がそこまで来るのだから航続距離は関係ない。戦闘が終わればそのまま降りればいいだけだから存分に戦えるわけです。

上に挙げたBf109戦闘機は航続距離が650kmしかなく、バトル・オブ・ブリテン(イギリス本土への攻撃)では致命的な弱点となりました。
しかしドイツ上空に迫る敵の戦爆連合を迎え撃つ迎撃ではその力を存分に発揮しています。

航続距離が短くとも、迎撃ではその力を存分に発揮する。
すなわち、共和国軍サラマンダーの爆撃を受けた際においてはスペック通りの力を発揮でき、確実に阻止する事が出来たのでしょう。

こうして考えると、より飛行ゾイドのバランスが面白くなってくる気がします。
航続距離は飛行速度や武器に比べて注目される個とが少ない地味な点と思いますが、重要なポイントだと思いました。

そういえば共和国軍の飛行ゾイドはどれも航続距離が長いなぁ。この事は共和国らしい感じがする。
グライドラーもサラマンダーもプテラスも。
グライドラーは着水可能で運用幅が更に広いし。
…まぁ、グライドラーはさすがに空戦性能が低すぎて早期に退役してしまったけど……。

ペガサロスは異質かな。データはありませんが航続距離は短そうなイメージがあります。
更に車輪があり、滑走路がないと飛び立てない。他は全て垂直離着陸可能なのに。

シュトルヒも航続距離は短そうなイメージがあります。
少なくともプテラス以下だとは思う。帝国軍は「強力な共和国飛行ゾイドが居る」という状況で開発をしているから、やはり空戦力を第一にしてるのだと思いました。

ただ唯一シンカーだけは凄い機体だなとも思いました。
水空両用はやっぱり凄い。
飛行速度は音速を下回りますが、防御力と水空両用のトリッキーさを活かしてペガサロスに優位を示す。
このからめ手が凄い発想。

という事で飛行ゾイドの話でした。
やっぱり飛行ゾイドは魅力的。

ワイルドでも出ないものかなあ。

デスバードのその後

VSマッドサンダーの記事を書いていて、「デスバードのその後ってどうなったのだろう」とのコメントを幾つか頂きました。
たしかに・・・、このゾイドってどうなったんだろう。




明確なラストがありません。
まぁ、改造ゾイドは一回こっきり登場な事が多くて結末不明なのが多いんですが。
同じくバトスト4巻だとビッグ・バッド・ジョンとかデスシャドーとかも。

ただデスバードは改造ゾイドとしては異例なほどに登場シーンが多くて。
・共和国秘密基地爆撃
・マッドサンダー開発施設(偽)の爆撃

がバトスト4巻に収録されています。

学年誌では、マッドサンダー開発施設(偽)への潜入でゴーレムを空輸する役割も果たしました。



・・・・・・ゴーレムくらいレドラーで運べんのかい!という気はちょっとするけど。

さて、どうなったのかなぁ…。
あのサラマンダーさえ全くかなわない超爆撃機。中央大陸戦争では史上最強の爆撃機だと思います。

その後……。4パターンくらい考えられるのかなぁ。

1:耐久限界を過ぎて退役
これはデスザウラーが魔改造されすぎている点からの想像です。
前の記事でも書きましたが、もはやデスザウラーをエネルギー源としてのみ利用している感じがする。
なのでコアの拒絶反応が考えられる。使用してるうちにストレスも過度にかかりそう。
そうした理由で末期にはもうコアが限界を超えており飛べなくなっていた説です。

開発者のマイケルホバートは技術にのみ囚われていたからなぁ・・・・・・。
デスバードの改造の方向性は後の暗黒軍のディオハリコン、共和国軍のTFゾイド、キメラゾイドのような方向性に近い感じがする。


2:マッドサンダーに撃墜された
マッドの対空砲と言えばキャノンビーム砲です。
これってちょっと不思議な装備で、対空砲としては過剰にでかいです。
帝国軍なら分かる。巨鳥サラマンダーを撃ち落すには高威力の砲が必要→大型砲を装備した。

でも共和国はなぜ大型砲が必要なのだ。
レドラーやシュトルヒを落とせる威力で良いのではないか。
……まぁ、キャノンビーム砲は実際は対地上ゾイド用の目的が主で「対空砲撃”も”可能」というオマケ程度なのかもしれませんが……。

でも、わざわざ対空用にも使用できるとした理由はあるはず・
もしかして、共和国軍はマッドサンダー開発中の時に「デスバードが量産されたら・・・」という警戒心を持っていたんじゃないかなぁ。
なのでこれが落とせるような大型対空砲を積んだ。
そして目的の通りデスバードを落とした。


3:レイノスに撃墜された
これが濃厚かなと思っています。
プテラスを警戒したデスバードなので、決して対戦闘機戦は得意ではないと思う。
なので次世代戦闘機レイノスにやられた可能性は高いと思います。


4:生き延びて暗黒軍が接収した
これも濃厚かなと思っています。
マッドサンダーやレイノスの登場で安全な運用が難しくなってきた。
そこで出撃を惜しむようになり・・・・その内に帝国は暗黒軍に裏切られて保有する装備の全てを奪われる。
当然、デスバードも・・・・・・。
この異様な改造ゾイドは暗黒軍に寄って徹底的に研究され、あのギル・ベイダー開発にも活かされた・・・・・・。

あるいは、末期の帝国が暗黒軍の協力をあおぐべく「見返り」として提供された可能性もあるのかなぁ・・・・・・。


実に妄想しがいがあるゾイドですね!
もうちょっと肉付けしていきたいなー。
思いついたらまた書きたいと思います。

VSマッドサンダー・ザ・ファイナル

VSマッドサンダーの続き。 多分今回が最終回?

前回、ようやくデスザウラー2機でマッドサンダーに勝てる戦術を思いつきました…が、他にも行けないかな。

「チャージャーとキャノンビーム砲を潰してデスザウラーが荷電粒子砲を見舞う」

これがやはり黄金パターンかな。
もう少し捕捉すると、

1:誰かがチャージャーとキャノンビーム砲を破壊する
2:1をしている間にデスザウラーが荷電粒子砲をチャージ
3:1達成と同時に発射


という推移。
では1を達成できるゾイドは誰だ。

デスザウラー以外で誰か行けないか。
チャージャーやキャノンビーム砲を確実に破壊できる火力。
となればアイアンコング、アイアンコングMK-II(限/量)でしょうか。レッドホーンもイケるかな。

アイアンコングMK-II限定型は性能面でいえば一番高い。
これでいけないかな…。

ブースターをふかして猛烈なダッシュ。
そして大型ビームランチャーでチャージャーやキャノンビーム砲を破壊……なんてことができそうな気もしたんですが、よくよく考えると無理かも。
自分の方が先に破壊されそう。

マッドの砲の非常に厄介な所は「威力がある」「連射力ある」「射角も広い」という三拍子そろった砲が二基もあること。
片方で牽制しつつもう片方で命中させるという贅沢な使い方が可能です。
これはさすがは超巨大ゾイドといった所でしょうか。


デスザウラー以外は一発喰らえばアウト。
完璧に避けながら接近して命中を見込めるゾイドは居ないと思いました。
もはや被弾する前提で、幾らか被弾しても構わない「キャノンビーム砲に耐える防御力」が必須だと思いました。
やはりデスザウラーに頼るしかないか……。

コメ欄では「デスドッグ」を推す声が多くて意外でした。
私はデスドッグは割と前期の改造デスザウラーということであまり意識していませんでした……が、確かに良い能力だと思いました。



デスドッグ。速度はノーマルよりも向上。更に山岳でも使えるほどに運動性が高い。
速度・運動性ともにマッドを大きく超えるでしょうか。
攻撃力も大型ビーム砲はチャージャーやキャノンビーム砲を破壊するには十分でしょう。

デスドッグ単機でマッドに勝つのは難しいと思う。やはり決定力がない。
ただ…、先制でマッドにダメージを与える役割としてはめちゃくちゃ有効かも。

デスドッグが先行してマッドに挑む。速度と運動性を活かして砲撃をできるだけ回避しながら接近。
何発か当たってもデスザウラー由来の防御力で耐えて強引に戦闘を継続。
そしてチャージャーやキャノンビーム砲を破壊。

ノーマルデスザウラーはその間に荷電粒子砲をチャージ。
デスドッグは目標破壊後にすみやかに離脱。あるいはマッドをけん制してノーマル機が撃ち込むまでをサポート。
こうすれば勝てる?


うむ、隙がないと思いました。

あぁ強いなぁ…。デスドッグ……。
あんがいゼネバス帝国に必要なのは新型改造デスザウラー(デスクロスなど)じゃなくて、古い改造デスザウラーの発掘だったのかもしれないなぁ…。

ただデスドッグはバトスト3巻のストーリーから推測するに、2つくらい問題がありそう。
一つは「フランツが操縦できればそれでいい」という考えで設計されていそう。
フランツはスケルトン部隊の教官を務めるくらいの超エースだから、ピーキーどころの騒ぎじゃない劣悪of劣悪な操縦性だと思う。

もう一つはストーリーから推測するに開発データは破棄されてそう。
なので後から同じのを作ろうにも、もう一度設計し直さなきゃいけない苦労が。

そんなわけで、「より高性能の新型改造デスザウラーを作った方がいい」となってデスクロスなどが作られたのかも。
しかし期待した性能には至らなかった……。


・・・デスザウラー5機VSマッド5機で戦うと想定。
デスザウラーは内一機をデスドッグに改造。

開幕と同時にデスドッグをマッドに突っ込ませる。
敵は砲で迎撃してくるが、デスザウラーの装甲で耐えて耐えて強引に接近。大型ビーム砲でチャージャーやキャノンビーム砲を破壊しつつ暴れまわる…。
申し訳ないけど損失前提で。そうすればやられるまでにマッド2~3くらいのチャージャーやキャノンビーム砲を破壊できる・・・かな?

デスドッグが戦う間に残りのデスザウラーは荷電粒子砲をチャージ。
デスドッグがやられた時点で発射。
そんな風にして「同じ機数で戦う際にも勝利」出来たりしないだろうか。

ただ、さすがにこれは無理かな…。
マッド側の機数が増えると相手の砲の門数も増える。
上で示したマッド5機の場合…、キャノンビーム砲10門、これに加えて大口径加速衝撃砲10門。合計20門の砲が一斉に放たれることに。
命中数も飛躍的に増えるから、さすがにそうなるとデスザウラーの装甲をもってしても耐えられないかも。
少なくとも攻撃するどころじゃなくなりそう…。

あとは…、マッド側が円陣でも組んで防御を固めたらチャージャー破壊ができなくなりそう。

なので、やっぱり同じ機数で勝つ事は難しいかな。
それでも、驚異的な改造デスザウラーだと思いました。
うーん。デスドッグって割と初期の改造デスザウラーだから正直なめてたかもしれない。
恐るべき改造ゾイドだ。

これが少数量産されていたらえらい事になっていたでしょうねぇ……。

VSマッドサンダー6

バトリサ、6日午後に第一陣を発送しました。
発送後は追跡番号をメールしております。該当される方は到着をお楽しみに!

また、6日の22時までに注文して頂いた方へは案内のメールをしております。
該当する方はご確認くださいませ。

お知らせはここまで。
以下は今日の記事です。

VSマッドサンダーの続き。
前回に続き、2対1で勝利を目指します。

マッドサンダーに勝つなら、私は「ノーマルデス+デスバード」がいちばん可能性がありそうだと思いました。


デスバード。
デスウィングと違って本格的な飛行ゾイドです。
もはやデスザウラーなのか「デスザウラーのエネルギーを使用した飛行機」なのかよく分からない…。そんなレベルで魔改造されてます。

能力を考えましょう。
最高飛行速度M2.0。これはサラマンダーと同じです。凄いな。

最高飛行高度は3万メートル。凄まじい高さ。
この高度は一応プテラスでも到達可能ですが、デスバードは「その高度で戦闘ができる」という点において凄いのです。
これはB-29対日本機に似ているなぁ。
スーパーチャージャー(過給機)と与圧室を持つB-29は高度1万mでも低空と同じ性能を出せた。
でも日本機は…、上空では空気が薄いからエンジン性能は低下し飛んでいるのがやっとだった。
コックピットも与圧室じゃないから寒い。パイロットは寒いのは我慢して酸素が薄いのはボンベを背負って頑張っていたわけです。
「その高度まで行ける」ことと「その高度で戦える」ことは別と考えた方が良いのでしょう。

そして火力も凄い。

撃たれたゴジュラスMK-IIがこれよ……。
余談ですが私は当時このゴジュラスを見て「なっさけねぇゾイドになっちまったもんだ……」と嘆いたものです。
私にとってけっこう決定的なシーンだったな……と覚えています。
だってデスバードには小さな火器しか付いていない。こんなのでやられちゃうとは。
まぁ、多分、口径は小さいがデスザウラー由来のエネルギーで撃つ高性能砲なんでしょう。そう解釈しておきたいです。

あとは、「自動飛行コンピューター」が搭載されていて飛行性能が凄い。
これは地表スレスレを正確に飛行する装置です。地表スレスレを飛ぶというのは敵のレーダーに発見されにくいということ。
ちなみに低空飛行というのは猛烈にエネルギーを消費します。
こういう飛び方ができるという事は、デスバードは非常に航続距離も長いであろう事が見えます(航続距離が短ければそもそもこんな飛び方はできない)。

うーむ凄い。

開発したのはマイケル・ホバート技術少佐。
デスザウラー開発者のドン・ホバートのご子息であらせられる。
<これは僕のゾイドではない。父の作ったデスザウラーだ>
とはマイケルの感想ですが、十分にマイケルのゾイドになってる気がするなぁ……。




弱点はないのか。
あると思います。まず、諸説あると思いますが、荷電粒子砲は外されてるんじゃないかな。
インテークは残っていますが、これは飛行エンジンを動かすための装置として転用されていると思う。
むしろ、「荷電粒子砲を撃てるほどのエネルギーを飛行用に転用できたからデスバードはこれ程の性能に至った」と解釈するのが自然と思います。

次に、運動性と防御力は低そうです。
というのもデスバードはプテラスの追撃を受けた際に以下のように戦っている。
----------
デスバードは、3万mを越える上空で悠々とプテラスを待ち構えていた。寒さと薄い空気のために、プテラスの運動性能が低下する高々度で一気に勝負をつけようという作戦であった。
----------
いくら数が多いといっても所詮はプテラス。
なんでそこまで警戒する必要があるのだ。

というと、まず巨体ゆえ運動性が低く撃たれれば回避運動は苦手。ほぼ全弾命中するのだと思います。
これは仕方がないですね…。
次に「デスザウラー400tに飛行用エンジンなどを加えた」それをマッハ2で飛ばすわけだから並大抵の努力じゃいけない。
荷電粒子砲の発射機構を撤去、更に装甲を薄くし防御力低下を許容する。そのかわり敵の対空砲火が届かない、敵戦闘機がきてもロクに飛べないような飛行高度を実現するように設計したと思います。


そのような部分はあるでしょう。しかし、驚異的なデスザウラー改造機です。
これとノーマルデスにタッグを組ませれば…。

私が注目したのはゴジュラスMK-IIを倒しているシーンです。
あのゴジュラスを倒せる火力である。これは重要だ。
いかに量産型とはいえ、それでもあの頑丈さを誇るゴジュラスです。これを複数機まとめて倒してしまうとは。

このシーンから考えるに、ハイパーローリングチャージャーやキャノンビーム砲くらいは破壊できるでしょう。
1、空から攻撃する。チャージャーや砲を潰す。
2、その後にノーマルデスを派遣し荷電粒子砲を見舞う。
3、もはやシールドの形成できないマッドは溶けてしまう
という算段です。

さすがのキャノンビーム砲も真上には撃てない。
死角をとればデスバードはやりたい放題。
チャージャーとキャノンビーム砲破壊後は、離脱せず牽制の為にその場に留まる。
重要なのはノーマルデスに適切な攻撃タイミングを連絡する事。そしてノーマルが荷電粒子砲をチャージする際にマッドが妨害しないよう牽制すること。
ノーマルが無事にチャージを終えれば勝利……!


これはけっけこう理想的な気がします。
唯一、チャージャーを破壊されたマッドがノーマルデスの接近を察知すれば穴を掘って逃げないかと言う事です。
ただデスザウラーも穴を掘ることは可能です。バトスト2巻では「荷電粒子砲で穴をあけ、更にパワーハンドで土をかき分け地中を移動する」シーンがあります。
この状態だと俄然デスザウラーの優位なので、マッドが開けた穴に飛び込み追撃しても良いですね。

マッド側は……、追いつかれる前に地上に出る。
そして遅れて(同じ穴から)地上に出てくるデスザウラーを思い切り踏みつければ逆襲が可能だろうか。
ただ、デスバードが上空から監視を続けているとすればこれも使いにくい。

おぉ、今回はイケるのでは。


実戦で使うとすれば、厄介な要素はレイノスでしょうか。レイノスはなー……。
飛行高度は設定されていないと思いますが、プテラス以上ではありましょう。
速度はM3.3なのですぐに追いつける。
火力については三連ビーム砲に72mmバルカン!
索敵力も高いし、これが出張る空域には残念ながらデスバードは投入不可能と思う。

といっても、それは実戦でのこと。
「プロレス的バトルで」という条件であれば、デスバードとデスザウラーが共同すれば倒せると思いました。

、、、実戦で使うとすれば、もう一つ厄介なのは多分改造デスザウラーの中でも特に大掛かりなのでコストが非常に高い。
更にいちど改造するとノーマルに戻すことはできないでしょう。
爆撃ミッションや対マッドサンダー戦を除けばノーマルデスザウラーの方が強力だし。
極めて優れたゾイドだが量産する事は難しい。そんな仕様でもあるのでしょう。
しかし、その上でなお傑作だと思いました。

うーん、更に実戦でも使える戦術はないものか……。
コング以下も導入しつつ考えてみたいです。

VSデスザウラー5

ちょっと間が空きました。
VSマッドサンダーの続きです。

前々回はノーマルデスならニ機では勝てる確証がない。
前回は改造デスザウラーで挑む戦術を考えたがやはり1機では厳しい。
そんな風に考えました。

でもせめて二機では倒したい。

今回は「ノーマルデス+改造デス」あるいは「改造デス二機」で挑みたいと思います。

さてバトストで2対1のバトルは行われたか。
あります。

「ノーマルデス+改造デス」でマッドサンダーに挑んだ戦いは、小三でありました。
この戦いは以前にも紹介した事がありますが、改めて。


手を巨大化した「ビッグハンド」とノーマルデスザウラーがペアでマッドサンダーを襲った。
ビッグハンドがマッドを押さえつける。その隙にノーマルデスが後方から荷電粒子砲を発射しようとした。

しかしマッドサンダーは改造タイプ「バックアタッカー」であった。
荷電粒子探知ミサイル・バックアタッカーを装備しており、後方のデスザウラーの口の中に撃ち込んだ。
これにて後方のデスザウラーは頭が吹き飛び破壊された。
前方のビッグハンドもその後結局やられてしまった。



これには二点考えるべき事案があります。
まず「荷電粒子探知ミサイル・バックアタッカー」なる便利装備です。

劇中ではこれが合ったから後方のデスザウラーを排除できた。
同じ状況をノーマルタイプのマッドサンダーなら防げただろうか?

これについては、前回のVSマッドサンダー4の記事の通り、あんがいノーマルでもキャノンビーム砲を全開にすれば発射を防げるかもしれない。
バックアタッカーユニットは「補助」という程度で。


もう一つはこの位置関係で撃てば、マッドを撃破できたとしてビッグハンドも消滅してしまうであろう事です。
荷電粒子砲をもろに受ける位置である。
マッドを1機倒すために「デスザウラーを1機失う確定で考える」というのはちょっと頂けないでしょう。
これは共和国首都奪還戦の中のシーンです。
この時期はまだマッドサンダーが参戦直後であり数が少なかった。
だからこそ出来た戦術でしょう。

うーん……、あるいは「弱状態」で撃ってもいいのかな。
デスウイングが撃った程度の威力。要は行動不能にしてしまえばいいのだから、それでもかまわないでしょう。
こうすれば荷電粒子砲を浴びるデスザウラーも無事に済むかな…。ダメージは追うだろけど。

成功すれば現場にはデスザウラー2(万全1・被ダメージ1)と行動不能のマッドが残るわけだから、この後は完全撃破されるか鹵獲されるかでしょう。

でも、それは「荷電粒子砲が無事に発射出来たら」という話。
キャノンビーム砲が「アイアンコングを貫く威力で連射可能」「360度全周囲に旋回可能」というのは凄い利点だよなあ…。
これを猛射し荷電粒子砲発射を阻止する。
こう考えると、「一機が足止め」「もう一機が後方から荷電粒子砲」という戦術は厳しそうな気がします。


次に「デスクロス+デストゲラー」でマッドサンダーに挑んだエピソードがあります。
これは小2のバトストに載りました。

……ところでデストゲラーって凄い名前ですね。

トゲて。
解説を見るとトゲにはデスニードルというカッチョええ名前が付いています。機体名もデスニードルでいいじゃん!

……新ゾイドバトルストーリーでは「アルマジロのように丸くなる」という謎の解説が添えられていましたが、これは何なんだろう。

まさかアンギラスボールみたいな事ができるんだろうか………。

まぁ、それはおいといて。


デスクロスとデストゲラーのコンビは「地獄から来た最強コンビ」というプロレスかよというあおりが付いていました。
そして戦いも、2機で一緒に攻めれば良いだろうに、わざわざ1機ずつ交代で挑むというプロレス的戦法でありました。

戦いの推移は割と有名だと思いますが、改めて紹介。
まずはデストゲラーが先行してマッドを襲う。
マッドを殴って火花を散らせるが、そこまで。マグネーザーで貫かれて敗北します。


次いで出てきたデスクロスはメタルブーメランを投げつけマグネーザーとサンダーホーンをブチ折る!!

このまま勝ってしまうかと思われたが、なんとマグネーザーには形状記憶性質があり復元してしまった。
んなアホな……。
そんなわけで結局デスクロスも負けてしまったのであった。

さてこの一戦ですが同時に攻めてれば勝ててたのでは!?
バカ正直に1機ずつ交代で攻めたから……と思ったのですが、これはデストゲラーの性能を見るとよく分かる。

トゲラーのトゲは「金属を溶かす液を出す」という恐るべき装備です。
この液体というのは地球にあるもので言うと、酸化力が非常に強く金さえ溶かしてしまう「王水」みたいなもんでしょうか。
製法はどうなってるんでしょうね。
もしかしてスズメバチ型野生体とかサソリ型野生体から毒液のみを抽出して濃縮したものだったりして……。

まぁ、これを撒き散らして戦っていたのがデストゲラー。
なので、デスクロスは共同で戦うと自身にも被害が及ぶかもしれない。そこで待つ必要があったのでしょう。

たぶん帝国側の戦術は
「デストゲラーがマッドの装甲を溶かす。それだけでは溶かしきれないが少なくとも弱体化する」
「そこへデスクロスが最強攻撃をブチかます。装甲の弱ったマッドサンダーは耐え切れない」
という二段構えだったのでしょう。

デストゲラーは毒液を浴びせた後に離脱する予定だったと思いますが、マッドがそれを許さなかった。
しかし毒液を浴びた&時間が経った事で強度が低下した。
そこで折れてしまったのでしょう。

ちなみに毒液は高評価で、あのギル・ベイダーにも搭載されている……。


メタルバースト。
名前が変わってるので改良型かも。

ギルは「てれびいくん」のストーリーでマッドを倒した事がありますが、この時は上空から襲撃していた。


マグネーザーが曲がっている。おそらく毒液を使ったのでしょう。
こう見ると、なんだかイロモノ感が若干漂うデストゲラーですが、なかなか魅力的に見えてきます。


さて、デスクロスのブーメランですが、これは「マグネーザーの強度が低下していたから突破できた」のでしょう。
通常時から突破可能なら、はなから撃ってる筈。
「デスクロスが先制で角を折る」
こんな事が出来るなら、あとはどうとでも料理できる。
さすがにマッドといえどマグネーザーもサンダーホーンも失えば勝つ術はないでしょう。


ブーメランは「Gメタル」なるマグネーザーより硬い合金でできているそうだ。
……ディバイソンの角は「ゾイド星で一番強い超硬性チタニウムでできている」と解説されていますが、どっちが強いのだろう。
ただ「硬い=強い」ではありません。
硬いというのは硬すぎるゆえに割れやすいという弱点があります。

逆に、粘りを持たせた装甲は割れずに受け止める事ができます。
粘りを持たせた装甲というのは、被弾時に「バターに指をさしたような」弾痕が付きます。
硬いだけの装甲だと、跳ね返せる限界を超えると割れてしまう。

たぶんブーメランは普段のマッドに投げても割れてしまう。しかし毒液で弱らせた後なら突破できる。
だからトゲラーとタッグを組み、わざわざトゲラー単機を先に交戦させるというプロレス的バトルな推移になったのでしょう。


やっぱり2対1では厳しいのだろうか。
ビッグハンドは、もしも有効ならば帝国がかなり盛り返しそうなんですけどね。
なにしろ手のパーツを巨大化するだけというお手軽仕様。
他の改造機と違い、改造や戦闘後に元に戻すことも容易でしょう。

ただ、改めて戦いの推移を見ていると、ビッグハンドってそんなにいい作戦だったかな? と思いました。
「一機が足止め」「もう一機が荷電粒子砲」という戦術を使うなら、むしろノーマル二機の方が良いかもしれない。
そう思いました。

デスザウラーとマッドサンダーの交戦を見ると、だいたい「荷電粒子砲発射→防がれて、その後マグネーザーで貫かれて負け」です。
ただマグネーザーを受ける際に爪でガシッとつかんで抵抗するパターンが多いですね。
デスファイターもそうしていました。


結局は貫かれるんですが………、ただ、この時はさすがにマッド側も超超全力を出している筈です。
短距離走のような、「この一瞬で全てを出す」という状態。
シールドに全エネルギーを注ぐ。そうしないと荷電粒子砲に押し切られるかもしれない。

また、ゼネバス皇帝のデスザウラーはマグネーザーを一本ブチ折った。
マグネーザーを全力で回さないとデスザウラーの爪で折られる可能性もある。
シールドも角、もまさに全力で踏ん張らねばならない状態なのでしょう。

では………。
まず一機がマッドに向かう。荷電粒子砲を撃って上のデスファイターのような「いつものような」展開になる。
マグネーザーで押し込まれるのを全力で耐えて時間を稼ぐ。
このタイミングでもう一機に登場させればどうか。

全周囲に撃てるキャノンビーム砲があります。
「コングを貫く威力を猛連射する」から、これを喉元に食らってデスザウラーは荷電粒子砲を撃てなくなると考えました。
ただ、この状況であればキャノンビーム砲を撃てるだろうか。
なまじゾイドのパワーで撃つビーム砲だから、シールドや角に全力を込めている中で更にキャノンビーム砲を猛射する元気はあるだろうか。
キャノンビーム砲を撃てばシールドや角に回すパワーが減る。撃てば荷電粒子砲に突破されたりマグネーザーを折られてしまうかも。
かといって撃たなければもう一機の方に荷電粒子砲を撃たれる。
そんな状態になるかも。

ビッグハンドの場合、単に「巨大な手で押さえてる」だけだから、マッド側は「動けないがむしろパワーには余裕があった」と考える事もできます。
ノーマルデスでいけば、マッドの動きを止め、なおかつパワーにも余裕がない状態にできるかもしれない。


ただし……、実戦ではこれはなかなか難しそうでもある。
というのもデスザウラーが二機いると分かればマッド側は当然警戒するし場合によっては戦闘を避ける。
この戦いには、当初において「デスザウラーは一機のみである」と思わせることがミソです。
そしていつものように戦わせて、残る一気に奇襲させるのが最大のポイントです。

なにしろデスザウラーは巨体だからなぁ…。これで奇襲などできるものかな。
ただ、首都のような市街地ならワンチャンスあるかな。
首都のような大都会だと、デスザウラーより背の高い建物だって多い。
だからそれの影に隠れるか、いっそ建物の中で待つ。チャンスとなれば建物を突き破って登場するような。

ただし、これだって事前に共和国側が偵察部隊を先行して投入していれば不可能です。
いかに潜んでもデスザウラー級のゾイドが見逃されることはあるまい。
いやしかし、マッドサンダーは「自らが先陣を切る突撃機」です。
場合によっては使えるかも。

もっとも、戦史を見る限りその幸運はついに舞い降りなかったようですが……。


デスクロスの方は、いっそ角より先にキャノンビーム砲やハイパーローリングチャージャーを狙えば良かったかもしれない。
通常時の(毒を浴びせていない状態の)マッドにブーメランを放つ。マグネーザーやサンダーホーンは折れない。
それでも、角は無理でもそれ以外なら破壊できるくらいの威力はあるでしょう。
先にここを潰してから戦う。



でもまぁ、ブーメランだもんなぁ…。これはいかんですよ。
命中率はまぁ目をつぶろう……。いや、もしかすると何らかの誘導装置が付いていたかもしれませんね。
ただ投げるときに大きく振りかぶって投げる。これが頂けないです。
デスウイングと同じく、これはいちどタネがばれると次からは使えない類。
振りかぶったデスザウラーの手元を撃てば投射前に阻止できるでしょう。


ということで、2対1ではやっぱり厳しいなと改めて思いました。

が、しかし。
これならいけるんじゃないかと思う改造デスザウラーも居ました。
次回は、そいつで挑んでみたいと思います。

続く。
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