何を以ってゾイドとすべきかを考える

仕事場で倉庫を整理しているとWindows95とか98が出てきて、またこんな懐かしいものが…と思ってしまいました。
私事ですが、パソコンを初めて触ったのがWindows98のノートPCです。
1999年の年明けそうそうだったと記憶しています。

「パソコン」という単語が一般的になったのがWin95発売時期ごろからで、どんどん一般家庭への普及が拡大していっていたのがこの時期だったと思います。
今でこそ「パソコンがないと何も出来んぞ!」っていう人間に成り果ててますが、この頃は本当にパソコンを使った事は何もできなかったなぁ…。
人差し指だけで文字打ってたし。懐かしい。

で、その時に初めてインターネットをやりました。
この当時はネットに常時接続しているユーザーはわずかで、ほとんどのユーザーはテレホーダイっていうのを利用してた。
テレホーダイっていうのはインターネット接続における定額料金システムですが、23時~翌朝8時の時間だけネットに接続し放題で、それ以外の時間にネットを使用すると上乗せでお金がかかるっていうシステムでした。
なので、当時のインターネットは23時ごろから急激にユーザーが増え、重くなるという事態が普通でした。
懐かしいなぁ…。

初めてインターネットをやって、なんかこの検索というやつに単語を入れたら色々と調べられるんだなという事を知り、ゾイドという言葉で検索した事を思い出します。
1999年始めといったらゾイド復活は夢のまた夢でした(私が…というかユーザーがゾイド復活を知ったのはこの数ヶ月先のことなのです)。
ゾイド休止期間であり、ゾイドという言葉が最も忘れ去られていた時期ではないかと思います。
にも関わらず、いくつものゾイドのファンサイトが出てきて、夢中で見まくったのを覚えています。



紗蔚 綸那 のおもちゃ箱

Planet Zoids

OFGの木ームペーヅ

これらのサイトさんは今でも残ってます。
更新は停止されていますが…。
紗蔚 綸那さんのところは当時としては抜群に詳しいゾイド情報があったりゾイド画像があったりで一番好きだったなぁ…。
OFGさんんとろころは辛口めなゾイドレビューがあって、しかも口調が砕けてて楽しくてよく見ていました。
ゴルドスに対し、「強行偵察用のメカらしいが、その割には足が遅い」とか。ズバズバ書いてあるのが面白かったです。
今でも思い出すとよく通わせて頂いています。


今はもう残っていないサイトさんだと…、

ZOI道
ここはゾイド復活希望の署名活動とかをされていました。もちろん当時は超真剣に一票を投じました。
まさか数ヵ月後に本当に復活するとはと、当時とても驚きました。
姉妹サイトでZOI道24っていうサイトもありました。
…ところで、このサイトには投稿小説もあって、その中に「あの夏を忘れない」っていう作品がありました。
ウルトラザウルスの猛攻により帝国は今にも危うい状況。学徒動員までされる中、シュトルヒを特攻機としてウルトラに突っ込ませる作戦が決行されたのだが…っていう作品ですが、これが本当にいい作品で…。
誰か覚えておられないでしょうか。

ウラニスク クロニクル
鋭く深いゾイド考察や絵(管理人さんが絵が超絶上手かった)がありました。
あとHistory of ZOIDSだったかゾイドグラフィックスだったかの文章が載ってて、資料性の高いサイトさんでした。
ゾイドの考察が本当に素晴らしくて、当時、単純に「ウルトラザウルスよりデスザウラーの方が強いから凄いよね」程度にしか考えていなかった私にとって、「部隊を指揮統括できるゾイドとしてのウルトラザウルス」といった捉え方をしていたこのサイトは凄くて圧倒されました。
ゾイドデザインに対しても、単なるカッコ良さの他に1/72というスケールを考えた上でのリアルさが考えられていたり…。
Zoids Ignitionではコラムが多くありますが、ウラニスク クロニクルの影響はハッキリ言って絶大すぎます。
今でも追いかけてるサイトさんの一つかなぁ…。

あと、この頃はTOMYのゾイド歴史館っていうサイトもあって、ほぼ全ゾイドの箱画像や箱裏画像が見れるようになってました。
なんでこの頃に全ての画像を保存しておかなかったんだろう……。



ゾイド復活を知った時は本当嬉しかったです。
たしか、上記のどこだったかのHPで知ったような記憶があります。
そしてそこかからはファンが一気に加熱し…という状況でした。
この頃のZOIDS TOWNの掲示板の加熱ぶりは本当凄かった。
当時の状況を覚えておられる方はどれ位いるだろうなぁ…。

再販時に色が変わったのを嘆く一方、熱心に買い続けていました。

しかしそれにしても、この頃…、1999年に真剣に「ゾイド再販されてくれ…!」と願っていた当時から思うと、ゾイドも本当に大復活したし、色んな展開がされるようになったなぁと思います。

ジェノザウラーとレブラプターが出た時は予想外というか、「新型ゾイドって出るのか…」という風に思ってました。
それ以降に新型ゾイドが続々と登場し、なんというか当時のバトストは力のインフレばっかりで、たいてい旧ゾイドは引き立て役にしかならなかったので憤慨もしてたなぁ…。
そんな所からあまり好きじゃなかった。

その後、ブロックスが出て、Zi-ユニゾン…、ゾイドの合体が出て、バイオゾイドが出て…。
着実にゾイドが再販され続ける一方、予想もしなかったようにゾイドもまた同時に展開されるようになったと思います。

ブロックスにしろ合体にしろバイオゾイドにしろ、当時は本当真っ向から否定していたように覚えています。
こんなのゾイドじゃない…。もう新規のもの作らないで再販ばっかりしてりゃいいかねぇか…と思ってました。
当時、そう感じた自分を否定はしない。
ただ、それは感情的なものだったとは思います。
理がない。
その辺を、Zoids IgnitionというHPを運営するようになってから随分と反省し、嫌いなら嫌いで深く考えた上でにしようじゃないか。と考えるようになり、それで今まで単に嫌いだったものを見直したり、あるいは嫌いなままだったり…。そんな風になりました。

それはとても良い作業だったと思います。
嫌いなままだったゾイドもある。
例えばゾイドジェネシス期のゾイドは全般的に酷いと思う。
ただ、それを「単純に嫌いと言う」か、「深く考えた上で嫌いと言う」かは重みが全く違うと思います。
Zoids Ignitionは単にゾイドが好きでリリースされるもの何でも好意的に受け取るようにはしたくない。真に愛するがゆえに、時に否定するような事も必要だと思っています。
ただ、好きだと言う人の目の前に立っても臆さずに言える位に考えた上で。
逆に良いと思うものは、それこそ嫌いだとかそもそもゾイドを知らないユーザーさえ引き込もうとする位のものを作りたい。



当時予想もしなかったような新機軸が多く出た機獣新世紀ゾイド。
それを頭ごなしに否定していた時期を経て、落ち着いてゾイドを考えるようになった現在、いったいゾイドがゾイドたる所以は何? 何を以ってゾイドとすべきなのか? という事を考えるようになりました。

動物や恐竜の形をしたメカならゾイドに限らずいくらでもあるし、年々、それらのクオリティーは上がっているように感じます。
スーパー戦隊ヒーローに登場する動物型メカの作りもずいぶんスマートになっていると思います。
そういったものがある中で、ゾイドがゾイドであると言える要素はやっぱり保って欲しいと考えます。

「新機軸のゾイドを頭ごなしに否定する時期を経て落ち着いて考えるようになった」 とは先に書きましたが、その中で考えたのは、「モノにもよるがやっぱり新機軸も時に必要なんだろうなぁ」と言う事です。
80年代より市場のサイクルは圧倒的に早い。
ゾイドが30周年に向けて新たに復活した際、私はもちろん大河シリーズとして大成する事を願います。
今、何となく、ゾイドは原点復帰へ向かっているように感じます。
その事はとても嬉しい。この上なく嬉しい。
ただ同時に、原点に戻っただけでは大河シリーズへは昇華できないような気もします。
昔より今は、圧倒的に飽きられる速度が速いから…。

だから展開には時にテコ入れが必要なのかなぁと思います。
もちろん、それがゾイドであるという確たるものを持った上で。
ゾイドコンセプトアートの言葉を借りるなら、「この星の物語は、次なるステージに向かいつつあるのだ」、と。
新展開は障害が付きまとう事は容易に想像出来ます。
かつての私のように、変化を望まない人も多いと思います。
それはとても難しい。
ただ何というか…、「ゾイドであるという確たるものを持った上で」であれば、きっと受け容れられるのではないかと今は考えています。

そこで問題になるのが、やはり、ゾイドがゾイドたる所以とは何?という事だと思います。
先に書いた通り、今はゾイド以外にも動物や恐竜のメカが沢山あります。
その中でゾイドとは何かを考えていく必要があると思いますが、これが難しい所だと思います。



ZUNTATAという音楽製作チームが好きです。
ZUNTATAとはタイトー社のゲームBGMを手がけているチームですが(ゾイドインフィニティーの音楽もZUNTATによるもの)、小倉久佳さんとか河本圭代さんとか、この分野が好きな人にとっては巨匠というか神の如き人が多数在籍していたチームです。
私は特に河本圭代さんの作る曲が大好きで、彼女が作曲したというだけでそのゲームをプレイする事すらありました。
ただ、現在ではほとんどの方が退社されてフリーになっており、今は新しい人によってZUNTATAは構成されています。
この状況は、ある意味、今のゾイドにも通じるものがあると思います。
ZUNTATAファンっていうのは沢山居るんですが、その多くは小倉久佳さんとか河本圭代さんとかのファンであり、はたしてそういった人たちが抜けた後のZUNTATAはZUNTATAと呼べるのか…?

アルカディアという雑誌の2010年10月号に今の新スタッフによるZUNTATAへのインタビューが載っており、そこに興味深い答えが載っていました。
タイトーのサウンドチームZUNTATAとして、「世界一イイ音を創っていくぜっ!」っていう目標に基づいていれば、そこから先に各個人のテーマがあっていいと考えています。
ゲームと玩具ではそもそも違う部分があることには留意すべきだと思いますが、とても素晴らしい答えだと思います。
先人に敬意を払いそれを受け止め、地に足付けて新たなその先に進むという点で素晴らしい意見だと思います。
今はまだ旧ZUNTATAメンバーの印象が強いので批判もある新ZUNTATAですが、新作が出る毎に評価が上がっており、私個人もとても期待し応援しています。

だから何を考えたかというと、ゾイドがみたび復活した際、やはり原点は忘れないで欲しい。
昨今の原点復帰しているように感じる路線は本気で嬉しいです。
ただ復活したら、大河シリーズとして大成して欲しい。
その為には、80年代とは違う世の中である…。様々なテコ入れ新展開なども必要かもしれない。
その際、かたくなに原点にこだわるだけではおそらく戦いきれない。
ので、様々な新機軸を…、しかし地に足を付けてやって欲しいと考えました。

個人的には、ゾイドは、世界で一番カッコいい動物/恐竜のメカであり、他所には絶対真似できないものなんだぜっていうクオリティーのものを目指す心意気でやってくれれば、それが初見では多少奇異であっても、きっとゾイドになれるのではないかと思います。

そういった意味で考えると、正直ダイノゾーンやないか君… と言わざるを得ないバイオゾイドは批判を免れぬものであると思うし、過去のゾイドに対し明らかにキットクオリティーで圧倒的に劣るランスタッグなども同様に批判を免れぬものであると思います。
ゾイドとして。

とまぁそんな事を考えました。
素晴らしきものは色褪せないし普遍だと信じたい。
だからきっとゾイドはみたび復活すると思います。
その時にゾイドらしい戦いを見せて大成してくれることを願ってやみません。

どえらい読みにくい文章になってると思うので、これもいずれ読みやすいように改定してコラムに編入したいと思います。
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