Toy Catalogue 1989

珍しいものを手に入れました。
なるほど、こういうアイテムも確かに存在するよなぁと思った次第です。
手に入れた喜びをかみ締めると同時に、資料収集の果てしない道を実感したものでもあります。

何かというとこういうものです。

じゃじゃじゃん。


TOMY TOY CATALOGUE 1989
当時のカタログ本です。
中身を見るに、多分当時のイベントで業者などの関係者向けに配布された冊子だと思います。
8月発売までの新製品が紹介されているようなので、多分、東京おもちゃショーで配布されたものだと思う。


「販売店、問屋様へ」と書かれているのが見えます。
そしてTOMYの位置に第注目です。
デッド・ボーダーが居る!

当時のトミー玩具カタログなのでゾイドが載っているのは当然なんですが、その扱いの大きさに驚き。
暗黒大陸編へシフトし、ゾイドもリニューアル。また更に飛躍を試みるべく大プッシュしていたのが分かる。

余談ですが、ゾイド以外だとトミカ、プラレール、ネンダーランド、空転戦士、ボードゲーム、モコリンペンなどが紹介されている。
モコリンペンなつかしすぎる。
ご存知でしょうか・・・。書いてドライヤーの熱風を吹きかけると、インクがモコモコ膨らんでくるという不思議なペンです。
紙だけじゃなく布にも書けるというのが強みで、モコリンペンでオリジナルのTシャツやハンカチを作ろう!っていうCMが当時よく流れてた(洗っても大丈夫らしい)。
クラスの女子がすごい確立で持ってたわぁ…。
モコリンペンはよく覚えてるんですが、まさかトミーだったとは。

さて余談は置いといて。ここからはお待ちかね、ゾイドのページを紹介します。
ゾイドのページは全部で6ページあり、なかなか贅沢なページ構成でした。
しかも、カタログというより「ゾイドの魅力やストーリーを紹介!」というようなノリで攻勢されており、凄く見応えがありました。
これは他の玩具にも共通する紹介方法で、当時、「製品単体の魅力をプッシュするのではなく、シリーズ全体の魅力をどう伝えるか、その上で単体をプッシュする」という方式だったのは興味深い。
個人的には回りくどいけど凄く良い事だと思う。


こんな感じで紹介されます。
カタログにこんな資料があったとは。あまりに予想外でした。

さて、そんな凄い資料だったのでスキャンしましたので、綺麗な画像でお届けします。

まず1ページ目


文章が凄く良い感じなので頑張って全て打ち直しました。以下本文。

1983年にスタートしたメカ生体ゾイドは、今年で7年目を迎た。
小さなゼンマイキット三種類からスタートしたゾイドは、いまやトミーを代表する大シリーズに成長している。
そして今なお、その成長は留まる事を知らず、加速し続けている。
玩具の寿命は年々短くなっていると言われる。その中で何故ゾイドは変わらない人気を博し、子供達の定番となっているのだろう。
長年、少年たちの心を掴んで離さないメカ生体ゾイドシリーズ。その魅力を紹介しよう。

メカ生体ゾイドは、LSIゲームに代表される電子玩具が普及し、最先端の玩具ともてはやされる中で始まった。
あえて時代に逆らい「手作りの良さを再認識しよう」を合言葉に、モノづくりにこだわりながら奮闘した。
それが最初のゾイドだった。
最初のゾイドスタッフはたった4人だった。それが今やシリーズの成功と共に増え、ゾイド開発部はトミー最大の大所帯となっている。
しかし今でも、最初の志は守られている。
「手作りの良さ モノづくりへのこだわり」
どんなに時代が移り変わろうとも、ゾイドがこの志を持ち続ける限り、子供たちの支持が得られるのだろう。


ゾイドのアイテム数は、関連アイテムまで含めると百に迫る。
これだけ多くのアイテム数を誇るシリーズは、他にはなかなか無いだろう。ゾイドの大きな強みだ。
アイテムは、メインシリーズのキットでは、お小遣いで買いやすい低価格小型キットから、クリスマスや誕生日に欲しい特大キットまで様々だ。

チョコボールやガムのオマケの、ミニサイズ簡易キットも多い。
また最近では、ファミコンやMSX2用のテレビゲーム界にも進出した。
LSIゲームへの反発から始まったゾイドが、最先端のテレビゲームに参入したのは一見奇異なように感じる。
しかしゾイドのアイテムは、今後ますます数を増やし、また幅も増えてゆくことだろう。
既にゾイドとしてこだわるべきものは確立した。その確かなものを持ち続けながら、しかし様々な時流に乗ることも怠らないからこそ、ゾイドは限りない成長を続けているのだ。

さて、ここまではオトナの目線でゾイドを見てきた。
ここからは、ゾイドを最もよく遊んでいるコドモの目線に切り替えよう。
子供の目線で見たゾイドは、どんな所が魅力的なのだろう。それは大きく4つの項目で示す事が出来る。




①DESIGN デザインの魅力
ゾイドが少年たちの心を掴んで離さない理由は、まず優れたデザインにある。
子供たちは生き物が大好きだ。「恐竜」「動物」「昆虫」などなど、身近なものから古代のものまで、幅広い動物がゾイドワールドには存在している。
そして少年は、メカも大好きだ。「自動車」「特急」「新幹線」そして戦車や戦艦、戦闘機といった戦うメカたち。
ゾイドのデザインは、生き物とメカが見事に融合している。
この事こそ、ゾイドが少年を惹きつけてやまない理由なのだ。

②MODELLING 組み立てる楽しさ
デザインの次に魅力的なのは、ゾイドが作る楽しさを持っている所だ。
ゾイドの箱を開けると、ぎっしりとパーツが入っている。ゾイドは組み立てキットなのだ。
一見難しそうに見えるが、実は組み立てはぐっと簡単なように設計されいる。
ニッパー等の工具さえあれば、小学校中学年くらいになれば、一人でも完成させられるだろう。
接着剤が不要な点も嬉しい。無機質なパーツが、組み立てる中で、組む人の温かさを持ってゆく。

③GIMMICK リアルな動き
ゾイド・キットは、全て動力を持っている。小型のものはゼンマイ式だが、大型のものはモーターで動く。
これもゾイドが少年たちを掴んで離さない大きな理由だ。
ぜんまいを巻く、あるいはスイッチを入れたゾイドは、まるで生きているかのように動き出す。
しかも、全てのゾイドがそれぞれ独特の動きを持っている。
例えばウルトラザウルスは自慢のキャノン砲を動かしながら歩くし、マッドサンダーはドリルを回転させながら歩く。

④STORY ストーリー展開
魅力的なゾイド・キットをより楽しめるよう、ゾイドは魅力的な世界を用意している。
舞台は地球からはるか6万光年の彼方、ゾイド星。
限りない宇宙への憧れを感じるステージで、ゾイドたちはパワフルにバトルを繰り広げる。
そして魅力的なステージを用意しただけではない。
実はそのステージは、感じるだけでは不十分だ。ユーザー自身が中に飛び込む事で完成するようになっている。
自分のゾイドをどう活躍させるか。少年はそこに熱中している。

ゾイドのストーリーは、今、大きな転換期を迎えている。
展開当初から続いた「帝国VS共和国」の戦いが、ついに共和国の勝利で集結した。
しかし新たなる第三勢力「暗黒軍」が参戦したのである。
次の頁からは、これまでの戦いの歴史を簡単に振り返ろう。


ずおぉ、もうこれだけでかなりいい感じ。最高の資料です。
ですが、本文の最後にあるように、そう!次のページからバトストも載っていました。
というか、既に画像でも示しましたね。
なんという事だろう。こんなところにもバトストがあったとは。
最も、ページの都合上、かなりダイジェストな感じではありました・・・が、それでも非常に分かりやすく、なおかつバトスト未掲載の写真も幾つかあったので非常に興味深く、また良い資料になりました。


3ページ目


ここでは、この星の戦いの歴史を大まかに解説しよう。中央大陸戦争の流れが分かると思う。
なお、ここに記したのは大局の推移のみである。
ここに記していない数多くの戦闘が行われた事は言うまでもない。
その事も踏まえ、熟読の上、今後の作戦に生かして頂ければ幸いである。

①戦いの星 ゾイド星 ZAC1980~2029
地球から遥か6万光年の彼方、ゾイド星。
ここゾイド星の中央大陸では、ゼネバス帝国とヘリック共和国の二大強国が、金属生命体「ゾイド」を戦闘用に改造し、日夜激しい戦いを繰り広げていた。
戦いは初期の頃は小規模であったが、地球からの移民船「グローバリーⅢ」が飛来した事で、メカの性能が一気に進歩し、苛烈な総力戦になったのであった。

②無敵 ゾイドゴジュラス ZAC2029~2032
初期の頃、共和国軍で最も活躍したのは何といってもゾイドゴジュラスだ。
無敵の格闘力と驚異的な頑丈さを持つ最強ゾイドであり、抗し得る帝国ゾイドは皆無であった。
帝国最強のレッドホンが複数でかかっても返り討ちにする程であり、無敵神話を築く程であった。
その上、共和国軍は巨大飛行ゾイド・サラマンダーの開発に成功した。
空から攻めるサラマンダーに、帝国軍は有効な手を打てずにいた。
戦いは共和国の勝利に終わるかに思えた。

③帝国の逆襲 ZAC2032~2036
ゼネバス帝国軍は、ついにゾイドゴジュラスに匹敵する巨大ゾイド・アイアンコングの開発に成功した。
対ゴジュラス用に留まらず、長距離ミサイルを持ち、サラマンダーにも対抗可能であった。
アイアンコングの出現で、帝国軍は戦線を一気に押し戻した。
続いて、帝国軍は画期的新鋭ゾイド・サーベルタイガー就役させた。
このゾイドは信じられないような高速高機動を誇り、大活躍を見せた。
戦線は次第に帝国有利に傾いてゆくかに見えた。

④史上最大のゾイド出現 ZAC2037~2039
共和国軍は、かねてから開発していた史上最大のゾイド・ウルトラザウルスの開発を完了させた。
絶大な威力を誇る巨大なウルトラキャノン砲と、部隊を統括する指揮管理能力を持ち、陸・海で運用できた。
この画期的な戦略級ゾイドの出現によって、帝国軍は大混乱に陥り、ついに崩壊を始めた。
共和国軍はゼネバス帝国攻略を本格的に開始した。
ある部隊は海を越え、またある部隊は中央山脈を突破し、ゼネバス帝国首都を目指し進撃していったのである。


バトスト未掲載の写真の宝庫です。これは凄い。
コング部隊、かっこいいなぁ・・・。マニアックな方は、奥に居る機体がハンマーロック改造の限定型である事に気づかれたし。

コングを巨体でもって踏み潰すウルトラもすげぇ。まさにすげえ・・・という感じ。
この辺の写真はバトストに未掲載になったのが惜しいなぁ…。


4ページ目。

⑤第一次中央大陸戦争終結 ZAC2039~2040
ウルトラザウルスの活躍で、共和国軍の進撃は順調に進んだ。
ついにゼネバス帝国首都も攻略され、共和国の旗がひらめいた。
しかし生き残った帝国残党による必死の抵抗もあり、ゼネバス皇帝は、追撃を振り切り中央大陸を脱出する事に成功した。
皇帝を乗せたシンカーは中央大陸を離れた。
目指す先は、中央大陸より遥か北にある大陸「暗黒大陸」であった。
ゼネバス皇帝は、この未知の大陸に渡り、軍備を再編させ、再び戻ってくるつもりなのだ。

⑥ゼネバスの逆襲 ZAC2041~2042
中央大陸にゼネバス皇帝が帰ってきた。
軍備再編を完了させ、強力な新型ゾイドと士気・練度共に最高の兵士を率いて。
中央大陸への帰還は、作戦名「D-DAY上陸作戦」と名付けられ、大陸北西のバレシア湾への奇襲上陸作戦で幕を開けた。
突然の奇襲と強力な新型ゾイドに押された共和国軍は混乱し、終始圧倒され続けた。
帝国軍の作戦は見事成功した。
ここに第二次中央大陸戦争が幕を開けた。
上陸作戦の後、帝国軍は各地で電撃戦を敢行、あっという間に大陸の西側を制圧した。

⑦共和国軍の反撃 ZAC2042~2044
帝国軍の猛攻は、いぜん続いていた。
しかしここへきて、共和国軍はようやく反撃体勢を整えた。
サーベルタイガーを越える新型超高速ゾイド・シールドライガーが戦線に登場し、帝国軍の進撃を喰い止めた。
戦線は再び一進一退を繰り返す互角の形相をみせた。
この状態はしばらく続くかに思えた。
しかし共和国軍は、帝国軍がウルトラザウルスを越えるゾイドを開発しているとの情報をキャッチした。
その情報に共和国軍は恐怖した。

⑧死の恐竜、誕生 ZAC2044
帝国軍は、ついに新型巨大ゾイド・デスザウラーの開発に成功した。
ゴジュラスを片手で放り投げる圧倒的な格闘力に加え、あのウルトラザウルスが一瞬で戦闘不能になる荷電粒子砲の砲力を持つ、史上最強ゾイドであった。
デスザウラーは各地で無敵の活躍を続け、両軍の力関係は一気に変わった。
あらゆる共和国ゾイドが挑み、そして敗れた。
圧倒的な力を前に、共和国軍は首都の放棄を決定し、撤退を開始した。
これによりヘリック共和国首都は陥落、帝国の旗がひらめいた。


このページも未掲載なのが多い。
ゴジュラスが限定コングを倒している…。
アタックゾイドがフォローされているあたりが細かくて良い感じです。
あと、デスザウラーVSウルトラのは、トビーデスVSエリクソンウルトラの別角度かな…?


5ページ目。

⑨共和国軍、ゲリラ戦開始 ZAC2044~2048
首都を放棄し各地へ撤退した共和国軍は、圧倒的に不利な状況の中、ゲリラ戦で帝国に戦いを挑んでいた。
反抗作戦は、デスザウラーとの交戦を視野に入れた新型ゾイド・ディバイソンの登場で本格化した。
各地で共和国軍が活動を再開した。
しかし、ディバイソンはデスザウラーによく抗したが倒すには至らず、あいかわらず帝国有利な戦況は同じであった。
見通しは暗いままであった。
しかしそんな状況の中、正面からデスザウラーを完全に攻略出来るゾイドの開発が、本格的に開始された。

⑩雷神、マッドサンダー登場 ZAC2048~2051
共和国軍は、ついにデスザウラーを越える新型最強ゾイド・マッドサンダーの開発に成功した。
期待通りの能力を発揮したマッドサンダーは、デスザウラーを撃ち破った。これにより共和国軍は勢いづいた。
一気に共和国首都を奪還し、勢いそのまま帝国への侵攻を開始し、順調に攻略を進めた。
浮き足立った帝国軍はもはや抗する事が出来ず、各地で敗走を重ねた。
ついに帝国首都も攻略され、二度目の陥落を迎えた。帝国軍の運命は、もはや風船の灯火であった。

⑪暗黒軍の出現 ZAC2051
残存する帝国軍は、ゼネバス皇帝と共に中央大陸北西に浮かぶ小島・ニカイドス島に集結し、最後の戦いを挑んだ。
共和国軍は同島攻略部隊を結成し、上陸作戦を開始した。

ここへきて、両軍の兵力差は絶望的になっていた。上陸も成功し、島の攻略も着々と進んだ。
戦いは共和国軍の完全勝利に終わるかに見えた。
しかし予想だにしない事態が起きた。
見たこともない、謎の黒いゾイドが出現し、共和国軍に戦いを挑んできたのである。
謎の敵に、共和国軍は大混乱に陥った。

黒いゾイドを扱うのは暗黒軍。かつてゼネバス皇帝が助けを求めた暗黒大陸に住まう、未知の軍である。
ゼネバス皇帝は、敗戦を目前にむかえ、暗黒大陸への援助を再び求めていた。
しかし暗黒軍は、密かに中央大陸を監視し、機を伺っていた。
両軍が長引く戦いで疲弊した時を狙い、中央大陸への侵攻を企てていたのである。
今、第二次中央大陸戦争は終結し、新たなる大陸間戦争が幕を開けた。


暗黒軍を率いるのはガイロス皇帝である。彼は帝国兵と帝国ゾイドの全てを自軍に吸収し、ヘ
リック共和国に戦いを挑んだ。
はたして暗黒軍の実力とは? 共和国軍はどうなってしまうのであろうか!?
ゾイドは今、
未知なるバトルステージへ突入したのである。


こちらも未掲載写真が多い。
ゲリラ戦開始のところの写真は良いですね。ディバイソンとサーベルが、それぞれ勢い良く敵を突き破っている。
互いの戦力が均衡しているようなコマ割に見えて良い感じ。

そしてマッドはカッコ良過ぎる。この辺もバトストに掲載されなかったのが惜しすぎる…。
暗黒軍の出現の所では、デストゲラーがやられています。レアなゾイドの戦闘シーンが…。
あと、マッドを撃つダーク・ホーンも…。
この時期のマッドはこういう役も多かった…。


6ページ目。

このページはまさにカタログという感じ。
ただ新製品に関してはジオラマ写真になっているのがニクい。
カノンフォート活躍しているではないか。そんなところも嬉しい。
シルエットで紹介されているのはジーク・ドーベルとハウンドソルジャーのようだ。
マニアックですが、ヘルブレイザーとクロスソーダーが無い。
この装備はだいぶ後になってから付けられることが決定したのだろうか?


という感じで実に良い資料が手に入りました!
ストーリーはダイジェストですが、ダイジェストであるがゆえに入門用としても使えそうな分かりやすい内容でGOODです。
ストーリーもですが、最初の見開きページの説明も実に良い感じ。
色んなところで熱いものを感じるカタログでした。
今の公式の方にも見直して欲しいカタログだなあ…。

それにしても、これは他の年のも探さねばなりません!
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