MSS第二期の妄想

MSSについてアレコレ。

先の記事でも書いた通り、MSS休止。
いや、あくまで休止であり、シリーズの再構築が告知されている。リップサービスでない事を願う。

今回は私なりにMSSを振り返ってみたい。そして未来の事も考えてみたい。

「1/144なのが悪かった」と言われる事もある。
私個人としてはこれには反対意見をもっている。
「1/144である」というのは「1/72じゃない」というべきだろう。
すなわち今まで成功したシリーズはすべからく1/72である。
それ以外のスケールは既存機と並べにくいし適切でない。

しかし1/144はガンプラのHGシリーズはじめ、多くが採用しているスケールだ。
スパロボ参戦も果たしたゾイド。
各メディアとお連携という意味では、良いスケールなのではないだろうか。

また、当然、小さい。
それは迫力という意味では弱いが、逆に限られた場所の中でコレクションする場合、非常に「助かる」のは確かだろう、
小さいながらディティールの密度は高く、満足度も高い。
可動も上々で、良いものであったのは確かだ。

HMMが定着した事に異論はあるまい。
そのHMMも、「動かないゾイドなんて」と散々言われたものだ。
「○○はダメ」という考えは枷でしかないと思う。あらゆる可能性を模索すべきだと思う。

しかし実際ダメだったじゃないかと言われると思う。それは否定できない。何がダメだったかを考えたい。

まず価格はネックだっただろう。
シールドライガーもゴドスも、もう少し出せばHMMが変えてしまう値段だった。
HMMはデザインのアレンジが多くMSSは元に忠実。だから一概に比べられるものではないかもしれない。
ただ「大きさから来る満足度」ではMSSはかなわない。小さいのにHMMに近い価格か…という所が目立ってしまう。
これでは一般層への訴求も厳しかっただろう。

完成度は高くパーツも非常に細かい。価格が高くなるのはある程度仕方ないだろう。
ただMSSは少し過剰だったと思う。
ガンプラでいう所のRGを目指すのも良いが、あれはガンプラだからこそ出来た事だろう。
目指すべきはHG級のものだったと思う。

MSSは関節の構造など、凄いなと思う部分も多い。
デザイン的に考慮されており、「可動させてこそ魅せる」デザインになっている箇所も多い。
ただそういったものも良いが、ある程度割り切った簡素な構造も視野に入れて良かったのではないだろうか。
割り切った単純な構造の方が、逆に可動が増す場合もある。
これはMSSハンマーロックとD-Styleアイアンコングの腕の可動で比べるととても分かりやすい。
また、単純な構造であるゆえに丈夫で壊れにくくなるだろう。小スケールでも頑丈ならそれはとてもありがたい。

パーツ数は、1/144である事を踏まえ、個人的にはトミー版と同程度か、脚が一体成型のゼンマイモノに関してはその部分を増やす程度で良いと思う。
逆に、部分的には減らす部分があって良いとさえ思う。
部分塗装やタンポ印刷も不要だったと思う。
確かに良いが必須というほどのものではなく、むしろ改造をしようとした時妨げになると思う。
少なくともコスト増に見あうものではないと思う。
台座に関しても同じく。

次にラインナップを考えよう。
MSSのラインナップは、良い部分と悪い部分が混在していたと思う、
良い部分は、シールドライガー等の人気機種…、すなわち一般層への訴求力が高い機体を出す一方、ハンマーロックやシンカーといったコアファンに訴えるものが出ていた事だろう。
現実、売れないことには話にならないし、かといって偏りすぎてはダメだ。
華やかな機体だけでは、より強くひき込むものが少ない。
だがマニアックなもので固めすぎると、それはそれでコアファンには受けるだろうが一般層への訴求が弱く、売れずにシリーズ終焉へ一直線となろう。
前者はメカ生体ゾイド末期や機獣新世紀ゾイドの中期以降のように感じる。後者はリバースセンチュリーがそんな感じだったと感じる。

MSSは上手くハイローミックスをしていたと思う。
ただ、悪い点もあったとは思う。
まず、シールドライガーが出る前に既に「シールドライガーMK-II」の発売を告知した点。
サーベルタイガー/グレートサーベルも同じく。
同じ機種で売り上げを相殺してどうするのだ…。
金型の使い回しはメーカーにも旨味が多かろう。やるなというわけじゃない。むしろ推奨したい。
だが…、タイミングというものはあるだろうよという事だ。
「MK-II出るならノーマルはスルーしてもいいや」と考えたユーザーがどれだけ居ただろう。
全機種買うのはコアファンの中でもそうとうなコア層だけと思ったほうが良い。
コマンドウルフも、「いずれ出るであろうNEWカラーを買えばいいや」と思いスルーしたユーザーが一定数いたと思う。

次に、第一弾がシールドライガー、第二弾がサーベルタイガーだった事だ。
この二機はいわゆる「切り札」だろう。
いきなり第一弾と第二弾で使い切ってどうする…。
ライガータイガー以外にも、「ハイ」である方のゾイドは居よう。
恐竜型など。
HMM化していないものもあり、狙いどころだったと思う。
ハイローミックスの構成は良いが、もっと深く、ハイの中でもより切り札なもの、やや非力なものなど検討し、その上でバランス良くやって欲しかったと思う。

シールド、サーベルが出てしまったのだから、時期シリーズはどうするのだろう。
恐竜型の幾つかも「ハイ」になるだろうが、やはりそれだけでは心もとない。
ライガータイガーといっても、キングライガーやガル・タイガーでは全く力足らずである事は明白だ。
個人的には、もうメカ生体にこだわりすぎず、ブレードライガー、ライトニングサイクス、ライガーゼロシリーズなどの新世紀以降のゾイドも解禁して良いと思う。
メカ生体にこだわるのは良いが、固執しすぎては良くない。それで自滅なんて元も子もない。

私はシリーズ開始当初、メカ生体シリーズが好きなのでとても喜んだ。
だが今、振り返るとどうだったのかなと思った。
だって、いくらMSSがメカ生体をリスペクトしたとしても、MSSは紛う事なき新型キットだ
熱心な思い入れの強いファンは、やはりトミーのキットを追うだろう。
乱暴な言い方をすると、メカ生体にこだわるファンにとってMSSはいくら頑張っても代用の域を越える事はない。

悪い事ではない。代用は代用でも気の利く代用品だ。
動力は無いが可動はある。小さいゆえのミニチュア間もあって小気味良い。
魅力的だ。
だがやはり完全ではなく代用であるのも確かだ。
だから、間口にはこだわりすぎず、出来るだけ広くし、あらゆるファンの受け皿になってはどうかと思うのだ。
カラバリや金型の使い回しなど、そうした方がメーカー的にも旨味が多いのではないだろうか。

良いと思うシリーズだけに、このまま消えてしまうのは本当に惜しいと思う。
様々な教訓を残した第一期に学びつつ、ぜひとも第二期をスタートさせ、今度こそ安定し長く続くシリーズになってほしいと思う。
可能性は大いにあると思っている。

構造を割り切って簡素化し、部分塗装やタンポ印刷、台座など省けるところは全て省いて価格を下げる。
そして間口は広く全てのファンに向けた商品を。


さて、ここからは私的なラインナップの希望というか妄想というか。



ゴジュラス。
やはり外せまい。RBOZ、RZ、MK-II(限)、MK-II(量)、ジ・オーガなどバリエーションが多いのも良い。
小サイズで小回りが利くだろうから、デストロイヤー兵団の弾丸補給機「デストロイドゴジュラス」の再現用CPがあったりしても面白いと思う。
実は狙いはもう一つあり、周知の方にゴジュラスのボディフレームはビガザウロ、マンモス、ゴルドスと共通する。
ビガザウロ、マンモス、ゴルドスは単体で出すのはチト厳しいだろう。
しかも巨大ゾイドだから開発も大変だろう。
だが多数のパーツをゴジュラスと共通化させれば、あるいは…。



サラマンダー。
やはり試作とはいえ、あの完成度を捨てるのは惜しい。惜しすぎる。
サラマンダーにも、ゴジュラスと同じ事が言える。
すあわちボディフレームは他のゾイドにも使用されている。
レッドホーン、アイアンコング、そしてギル・ベイダーだ。

さすがにギルは共通している部分があるとはいえ、大変だろうか。
だがレッドホーンとアイアンコングは大本命だ。
両機共に、バリエーションが多いのも心強い。
もちろんサラマンダー自信にも人気バリエーション「F2」が居る事は言うまでもない。
なおコングについて補足。コングのボディフレームはサラマンダーと共通だが、機獣新世紀時に改定されたのは周知の通り。
MSSで出るなら、間口の広さという意味で両方再現できるようにすればなお良いと思う。

あと、実はゴーレムも同じボディフレームを使用している(パンツァーティーア版ではコングと同じく改修済み)。
MSSは、たまに24おい度を出してみるなんていうサプライズをやってもいいと思う。
メカ生体とか機獣新世紀とか、シリーズにはこだわり過ぎなくていいと思う。
また同時に「1/144」というスケールにもこだわり過ぎなくていいと思う。
MSSのコマンドウルフくらいの大きさでゴーレムを作ったら、1/72ゴーレムにニアな大きさになるのではないだろうか。
1/72ゴーレムを出したりすると、何とも小粋だなと思う(バリエーションとして赤いカラーを出して間口をZevleまで広げようというのはやりすぎだろうか)。
もちろん、厳密に居は大きさに若干の差は出るだろうが、そこはまぁ誤差として受け止められ大きな問題ではないと思う。

ともかく、色んな妄想が出てくる。
第二期シリーズを切に望んでいる。
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