ネプチューンのコックピットを考える

ゾイドのコックピットに苛酷すぎじゃないの?というものが稀によくあるあるのは周知の通り。
以前にレッドホーンやゴルドスの尾部先端の銃座と、サラマンダーの背中についてはコラムを書きました。

尾部銃座を考える
サラマンダーの背中を考える


今回はその第三弾として、また新たな懲罰席を考えたいと思います。
それはネプチューン。



・・・以前に、サラマンダーの座席を考えた時、ブログにこんなことを書いていました。
「ゾイドのコックピットって一つ一つ考えていくと面白いかもしれないです。次はネプチューンに挑戦・・・?
いや多分ネプチューンは無理」


これを書いたのが2013年1月。
あれから1年半以上。
しかしようやくネプチューンに関して考えがまとまってきたので以下に。


ゾイドの多くは頭部にコックピットを持ちますが、ネプチューンはそのサイズゆえに頭部にはコックピットを持ちません。
背中にコックピットを持ちます。
ネプチューンの搭乗方はかなり特徴的です。そしてかなり辛そうです。



辛そうというか、辛いだろうこれは。
何だこの腹筋が鍛えられるシステムは。
重いボンベを2本も背負い、腕立て伏せのような形で操縦桿にしがみつく…。その姿はちょっとシュールですらあります。

ボンベは、おそらく2本も背負っているから相当の重さのはずです。地上では30~50kgほどもあるんじゃないかと予想します。
まぁ、ボンベは主に水中任務時に背負うものでしょう。その他の任務の時には取り外す事が多いと思います。
(有毒ガス発生地域などではあえて地上でも背負う事があるとは思いますが)
おそらく、普段はボンベをコックピット内のどこかに仕舞っておき、必要な際にのみ背負って使用するようなものと思います。

まぁボンベは置いておいて。
それにしても、改めてネプチューンの搭乗方は疑問です。
素直に「座る」タイプには出来なかったのだろうか。
現在の姿勢は、ボンベを背負ってない状態だとしてもかなり辛そうです。腕への負担は半端ないものでしょう。
いや、座る姿勢にして欲しいというか、もう少し言うと完全防水にして欲しいというのもあります。
やっぱり、水の中に入る事が多い機体なので。

ボンベは、大きさ及び2本という所から計算し、おそらく1~2時間程度が活動限界だと思います。
多少ワニのラインから外れてしまかもしれませんが、「座り姿勢」「キャノピーで覆い完全防水」にした方が良かったと思います。
パイロットは楽になるし、活動時間もいくらかは増えるでしょう。
良いことだらけじゃないか。何故そうしない。

しかし、現在のような姿になっているという事は、その方が都合が良かったという事ではあるのでしょう。
「座り姿勢」「キャノピーで覆い完全防水」ではなく、「腕立て伏せのような辛い姿勢」「活動時間が制限されるボンベ」を選んだ理由が。
それを考えてみたいと思います。


それにしてもネプチューンですが、小さなゾイドです。24ゾイドの中でも最も小さな部類です。
もしかしたら、このサイズに答えのヒントがあるのかなあと思いました。

ゾイドは地球の兵器を参考に開発されている事がありますが、ネプチューンはX艇を参考にされているんんじゃないかなあと思いました。
X艇は第二次大戦で開発されたイギリスのミニミニ潜水艦で、艦というよりまさに艇というサイズのものです。
なおX艇という名称は仮称でも愛称でもなく正式名称。

さてどの位小さいかというと、全長15.6m、重量30tという数値であります。
これだと実感がわきにくいと思うので、一般的な潜水艦と比べてみよう。
ドイツが誇ったUボートは70~80mほどあり、重量は900~1000t程もある。
この時代においては最大を誇った日本軍の伊400に至っては、全長122m、重量6560tという大きさなのだから凄まじい。
こうすると、X艇の小ささがよく分かると思います。

伊400とX艇を同スケールで並べるとこんな感じ。

遠近法ではない。

実は、X艇はもともと川で運用する事を目的に開発された兵器だったりします。
なので、ミニサイズなのは当然でもあります。
(しかし完成したX艇は川で運用される事は無く全て海で使用されたのだが)

さてこのX艇、その小さすぎるサイズゆえに走破力も航続距離も速力もたいへん低かった。
特に、速力などわずか6ノット足らずだ。そもそも動力がバスと同じものらしい…。
なので運用は、
①通常サイズの潜水艦が母艦としてX艇を曳航し作戦海域まで輸送する
②X艇を切り離す。X艇は更に進出し作戦を実行。
③作戦実行後のX艇は母艦と合流。再び母艦に曳航され帰投する
というものでありました。

こんな面倒くさい事をしてまで運用されたのは、やはりその小ささゆえに特殊攻撃において有効だったからであります。
デカい母艦は強力ですが、やはり大きいので隠密性に劣ります。
あまりにも敵に接近しすぎると索敵にひっかかってしまう。そこで、この超小型X艇の出番というわけ。

X艇の最大の戦果は、対・戦艦ティルピッツ作戦で運用された事です。
戦艦ティルピッツは第二次世界大戦当時のドイツ軍が誇ったビスマルク級戦艦の二番艦で、全長250m、満載排水量5万tを超える巨大戦艦です。


もはやX艇は豆のようである・・・。

戦艦ティルピッツは当時大きな脅威とされており、イギリスはどうにかしてこれを沈めようとしていました。
ここで投入されたのがX艇で、港に停泊するティルピッツに小型という唯一にして最大の特性を活かし果敢に突撃。
見事、ティルピッツに大打撃を与え半年ほども行動不能にしてみせました。


さて、ネプチューンに戻ります。
ネプチューンは、このX艇を参考にしつつ、更にその開発コンセプトをゾイドらしく推し進めたものではないかと思いました。
ネプチューンは極小サイズで、なおかつ速力も遅い。設定は無いが走破力や航続距離も低かろう。
X艇のイメージに酷似していると思います。

X艇と照らし合わせつつ考えたネプチューンの開発コンセプトは、

①X艇と同じように母艦に曳航され作戦水域まで進出する
②そこから射出され更に進出する
③ピンポイントの作戦実行地点に着いたネプチューンは攻撃を敢行する
④あるいは、パイロットが外に飛び出し、更なる肉薄攻撃を行う
⑤攻撃完了後、母艦に戻り再び曳航され帰投する

というようなものではないかと思いました。

こんな風に考えると、ネプチューンのコックピットも徐々に見えてくると思います。
すなわち、ネプチューンの設計は、
「攻撃力はそれほど無いが、ピンポイントで敵の弱点を攻撃する特殊攻撃機」
「④のパイロットが外に飛び出し行う超精密攻撃も重要である」
と思いました。

そういえば、よくよく考えるとこのゾイドは「パイロットがコックピットの外に出て活動する」事が前提になっている。
何故かというと、背中のボンベだ。

よくよく考えると、なんで背中に背負ってるんだ。背負わなくてもいいんじゃないか。

「コックピットを完全防水にしろ」というのは理想ですが、そうでないにしても「コックピット内にボンベを設置しそこからチューブを引っ張ればいい」じゃないか。
ただし、これは「ゾイドから外に飛びさない」前提であるなら、です。
あえてボンベを背負う…、言い換えればパイロット一人だけで独立して動ける状態になるのは、ネプチューンから飛び出して活動する事が前提であると言える。

「目的地に付いた後、パイロットがネプチューンのコックピットから飛び出し更なる破壊活動を行う」のなら、今のコックピット形状は理想的です。
何故なら、「目的地に付いた後に飛び出す」これにかかる時間が最も短くて済む形状だから。
座り式のコックピットの場合、やはり足を出す必要があるから、いくらか時間が余計にかかるだろう。
キャノピーで完全に覆っていた場合などは言うまでもない。

ネプチューンのような超小型機が活用されるのは、その小ささゆえの隠密性だ。
といってもいつまでも見つからないわけじゃない。敵地のまさにまっただ中。敵だって常に目を光らせている。
そんな一秒を争う作戦において、この形状はまさに理想的であると言える。


操縦時の姿勢は、おそらくこんな感じだろうと予想(キットには無いが、もちろん命綱は引っ掛けてあると思う)。
水中なら、陸上と違いこのような姿勢が可能だろう。また操縦法は、バイクの様にグリップの部分でほとんどの操作が完了するようなタイプと想像する。

ネプチューンは水中運用が基本であり、パイロットを攻撃するピンポイントの位置まで運ぶキャリアーであると考えるとコックピット形状にも納得が出来、なおかつネプチューンというゾイドそのものも今まで見えていなかった魅力が次々現れてくると思う。
まぁ、キャリアーというのは獰猛なワニ型ゾイドとしてどうよと多少思わなくもないですが…。


さて、X艇が挙げた最大の戦果は、先に書いたティルピッツへの攻撃だ。
ネプチューンだと…、ホエールカイザーが喰えれば美味しい役所だ。

ウルトラザウルス、あるいは小規模部隊であればバリゲーターが曳航し作戦海域まで進出。
敵のレーダーがあるので、母艦はそれ以上の進出はできない。
そこからは切り離されたネプチューンが泳いで接近する。
港に停泊するホエールカイザー艦隊。その中には強力な戦闘ゾイドがぎっしり積まれている。
ついにホエールカイザーに肉薄するネプチューン。
ネプチューンに搭載できる武器は、その機体サイズゆえに圧倒的に少ない。
しかしパイロットが更にそこから進出し、エンジンや装甲の継ぎ目といったピンポイントな部分に効果的な攻撃を与える…。
これにより、場合によってはかなりのダメージを与える事もできる。


ネプチューンが腹の下に持つ魚雷はこんなサイズ。
この魚雷も・・・、パイロットがネプチューンから降り、手で運んでピンポイントの位置に仕掛けたりできそうに見える。


ネプチューンが就役したのは、デスザウラーが猛威を振るっていた時代だ。
開発はいつ頃から始まっていたのだろう…。
もしかすると、D-DAY後、帝国軍が猛烈な勢いで進撃していた頃に始まったんじゃないかと思ったりする。
帝国の進撃を支えたのは、ディメトロドンはじめ新型ゾイドと、そして素晴らしい輸送力を誇るホエールカイザーだ。
特にホエールカイザーは厄介だっただろう。
水空両用だから、例えば共和国優勢な状況下でも、従来では予想も出来ない方法で増援をよこす事が可能。簡単に戦況をひっくり返してしまうだろう。
どうにかしてホエールカイザーを叩きたい。

飛行可能とはいえ、基本的にはクジラだから港に係留されているものと思う。
ウルトラザウルスで攻め込みたいが、さすがに港ともなれば守りが堅く悪戯に我が方の損害が増える事が予想される。
そこで、特殊潜航艇ネプチューンの開発が始まったのであった…。

こんな風に考えると、改めて魅力的に見えてきます。
ホエールカイザーを狙ったネプチューン。他にも、港設備などのインフラを攻撃したネプチューン、発信機を気付かれぬように取り付け諜報に貢献したネプチューン…。
様々な「特殊潜航艇」ならではの活躍を想像したいところです。

さて、
このコックピットは懲罰席でもなんでもなく、ネプチューンの運用を考えれば最も理想的なものであった。

ただ…、問題はバトストにおける描写だろうか・・・。
中央山脈で戦うシーンはじめ、陸上で運用されているスナップが幾つかありますが、それらはいずれもボンベを背負って、陸上では辛すぎるだろう姿勢で戦っている・・・。

これは申し訳ないが意味が分からないです。
ちょっと苦しいものの、

■大多数のネプチューンは上記した説の様に海で適切に運用されている。
■しかしバトストは派手な戦闘を好んで取り上げるので、地味な破壊活動に焦点が当たる事は無かった。
■極一部のネプチューンは、メガトプロス率いる機甲部隊に随伴し陸上でも辛い戦いをしており、バトストではその場面が「なにしろ派手だから」取り上げられたのである…。

という風に考えたいと思います。
また、共和国24ゾイドはデスザウラーの猛威が続いていた当時の共和国にとって、ディバイソンと共に「反抗の象徴」でありました。
なので、24ゾイドが揃い踏みしているショットは特に優先的に使用されたのかもしれない。これは国民感情をコントロールする意味でも意義が大きいと思います。

というわけでネプチューンのコックピット。
こんな風に考えてみたが、いかがでしょうか。
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