TFゾイドとブロックスゾイドに関する雑感

さて念願のTFゾイドを手に入れてから数週間。
あれこれ触って遊んだりしているわけですが、現時点での感想などを一度まとめてみます。

TFゾイドはその稀少さゆえにネットでのレビューも少なく、かなり情報薄な感じでした。
また学年誌などでもほとんど活躍していない。
ですが少ない情報からでも、大胆な変形はなかなか凄いなと、さすが技術屋のトミーだなと思えるものでありました。

で、実際に手に取ってみてどうだったか。






~デザインに関して~
デザインに関しては、改めて高評価は付け難いなぁというのが正直な所です。
やはり従来機と比べて異質すぎるデザインなのは否めない。
ただあえて擁護するなら、異質すぎるけども「TFゾイド」という特殊なカテゴリーを設定した上でのものだったので、その点は配慮があったと思います。
例えば共和国24ゾイドはSF色の非常に濃い異質なデザインをしている。けど、24ゾイドという特殊なカテゴリーに分けたおかげで、「浮いている」というより「そのクラスとしての統一感や独自性がある」という印象に昇華できていたと思います。
(もちろん否定派が居る事も確かではあるが)

そういった意味で、「TFゾイドという特殊カテゴリーである」という目で見て評価した方が良い。
ただその上で、やはりTFゾイドに高評価は付け難いと改めて思う。
メカニックにゾイド特有の「リアル」が全く感じられない。
「実在していてもおかしくない」そう思える程に造り込まれたゾイドのメカニックは非常に魅力だと思いますが、TFゾイドには残念ながら、最低限メカであると言い訳が立つ程度のディティールしかない。
TFゾイドと比べるとガル・タイガーですらまだ造り込まれている。

当時、猛烈な勢いで流行っていたSDメカの影響が非常に強いシリーズだとは思いますが、それでもゾイドとしては高評価を与えにくいなぁというのが感想です。

~キットとしての評価~
TFゾイドは、単体でも戦えるが、変形・合体が出来るのが最大の特徴であります。
入手前に、その変形を見てスゲーなこれ と思っていました。
「ゾイドとしてはどうかと思うが玩具として単体で見れば優れたもの」
というのが入手前の感想。

で、実際に手に取ってみてどうだったかというと、これは本当良いものでした。
変形は簡単に出来るし、その姿の変化は大胆で見応えが大きい。

「ただ、変形する必要はあるのか?」という突っ込みはあるけど…。
例えばサンダーカノン。

変形後も、砲は前を向いているわけで。別に、変形しなくてもいいんじゃないの・・・?そのままくっついたらいかんのか・・・?
こうなると、なんで変形するんだろうっていう疑問が沸く。
「その方がカッコよく見えるんじゃない?」というだけで、そうしてるんじゃないかなあ・・・。
この辺はゾイドらしい「リアル」と反しているように思えるのが辛い。

まぁ、バスターフューラーのような「乗せただけ」の合体はどうかと思っているわけで、変形して何とか外観をそれらしくした上で合体しているTFゾイドの方がいいような気もしますが・・・、うーん。
というか、根本的にゾイドにおいて「合体」という概念はどうなのか という部分から考えた方がいいとも思うんですが。


ところで、TFゾイドは「動力が無い」」「変形できる」「既存ゾイドの武器として使える」という点でブロックスゾイドの先祖的な言われ方をしていると思います。
かく言う自分も入手前の段階ではこれを信じていました。が、この部分は入手してみて大きく意見が変わった部分がありました。

確かに、変形するとか武器になるとかはブロックスと同じ要素と言えます。
しかしそのアプローチはかなり異なっているように感じました。

TFゾイドの変形は本当に凄い。
なめらかに簡単に変形する。全て高度に計算されており無駄が無い。
ただそれは素晴らしい一方、どうなのかなぁと思う所もありました。

もともと、ゾイドは改造を推奨するものでありました。
初期の頃の箱裏にはトンデモとも言える作例が乗っており、「キミもゾイド改造計画に参加しよう」なものでありました。
ゴルドスくらいからは改造作例が載らなくうなり、かわりに機体バリエーションの線画が載るようになっています。
しかし、やはりこれも改造を推奨するものと言えましょう。
88年に突入してからは機体バリエは載らなくなり、三面図が載るものになりました。

これは極初期においては「ゾイドはむしろ素体であり改造してオリジナル自分仕様を造ろう」というものであり、
その後~中期までは「ゾイドをそのままでも楽しむが、改造もしよう」とうものであり、
後期に行くに従い「そのままのゾイドを楽しもう」というものに変化していった現われだと思います。

TFゾイドは末期に属するゾイドです。
その構造は変形機構を見ても明らかなように素晴らしく洗練されている一方、もはや「改造するな」というメッセージを持っているとも思いました。

といのも、TFゾイドの変形機構は「高度に計算されており無駄が無い」 すなわち余裕が全然無い。
例えば、デザインについてディティールが少なすぎると評しました。
これを手っ取り早く解決させるなら、何かしらのジャンクパーツを貼り付けてしまう事です。
排気口やハッチなどのパーツを貼り付ければ情報量が増え見栄えは上がるでしょう。
しかしTFゾイドではそれを行う事が不可能。
何故か。
何かパーツを貼り付けてしまうと、変形機構に支障をきたしてしまうのであります。
貼り付けると、当然その場所に盛り上がりが出来てしまいます。その箇所が変形する際に引っかかってしまう。
もちろん、武器の増設などもってのほか。
パネルラインを彫るとか、穴を開けて内側にディティールを付けるといったものなら大丈夫ですが…、そういったものは非常に難度が高く万人向けではないと言わざるを得ない。

TFゾイドは、与えられたものを受動的に楽しむ分には素晴らしいキットだと思います。
しかし、自分の手を加える事で更に楽しもうという能動的な面をばっさりと完全に捨て去っている。これもまた否めないと思います。
そういった意味でゾイドらしいキットではないように感じてしまいます。

「すっげえの作ったんだぜ! な、面白いだろ!面白いだろ!!」とメーカーの意思を押し付けられている圧迫感が少々。
「お、おぅ・・・」とたじろいでしまう。
いや、本当に良い部分は多いんだけどね。洗練されているし。
でも自分で独自に楽しむ幅が無いので、どうも息苦しい。

ブロックス。
ブロックスは正直洗練されているかというと、そうではないと思う。
合体・変形をする際は「それ変形やない、組み替えや」と突っ込まざるを得ない。
ブロックスパーツは外から容易に見える。四角いブロックを繋いでいるので可動も微妙だ。

だが、こと想像力をこれほど発揮するものはない。
なんたって自分だけのものが作れる。
もちろんパーツの種類には限りがある…けど、限りがある中で、最大限のものは作れる。
組み合わせは自由。各パーツの互換性は抜群だ。

互換性という言葉を出したので、もう一度TFゾイドについて。
TFゾイド各機の脚部は、凹凸のスタンダードな接続ジョイントで構成されている。
で、全ての機体で軸のサイズが違う。つまり互換性がゼロだ。
サンダーカノンの脚をゴルゴランチャーに なんていうのは無理。
わざわざ微妙に軸の太さを変えた設計。ここからも、「そのままで楽しめ」というメッセージ性を強く感じるものであります。

ブロックスもTFゾイドも、変形とか合体とかが売りですが、そこんところは共通しつつも、仕上げまでのアプローチは全く異なっているなと思いました。

メカ生体ゾイドは、もともとは「キミだけの改造をしよう!」だったのが、だんだん改造しなくともそのままの状態で楽しむものへシフトし、その究極的に行き着いた先がTFゾイドはじめ末期ゾイドたちなのかなぁと思います。
ゾイドブロックスは、発送としては逆で、もっともっとユーザーの想像力に任せてみようというという所に根幹があると思います。
帝国のキメラブロックスのような、こんなのアリなの?と思ってしまうような機体を早期に出した事も、自由に想像・創造せよというメッセージを強く感じます。

~設定~
設定に関していえばTFゾイドの方が良いと思います。
というか、そもそもどっちが好きという前に「合体」というのは本当に必要だったのかというのは思うんですが。
こう書いているという事はもう分かると思いますが、合体は否定的です。
単純な話、する意味が無いように思う。
ゾイドの魅力って、多種多様なものが居る事なんじゃないかなあと。そしてそれら異なった機種が合体ではなく「連携」する事が良いのではないだろうか。

TFゾイドはまだしも「合体して砲台化する」というのみだからマシな気はしますが、合体と共にスーパーパワーアップしてしまうブロックスはどうもなじめないところがあります。
やはりその特性上、バトストとの相性は今ひとつであったと思います。
「戦闘機械獣ゾイドの整備性、量産性を飛躍的に高めるために開発されたのがBLOXシステムである」
というのはミリタリー感抜群。リアルな設定で登場していると思います。
しかしあまりにも便利すぎた。都合が良すぎた。
もはやデメリットは存在せず付けただけで最強になれるかのような描写は、やはり反感が出ても無理からぬものだったと思う。
あれだけ遠距離砲撃に特化したセイスモですらアルティメットになればギガを上回るて、そりゃ無理だ。
何かしらの一長一短を付けてバランスを保っていれば良かったと思います。
その、操縦性が悪化しエースにしか・・・という毎度のもの以外で。
また、合体・変形のプロセスはプロモーション映像で示されていますが、あれも凄まじかった。
非常に惜しい。

キットとしては想像力を刺激する構成であるにも拘らず、単体としてもそうとう強力なものとして設定されている。これもどうなのかなぁと思ったりします。
単体でもかなり強かった。
「新開発されたブロックスシステムは素晴らしい可能性を秘めている。だが両軍とも、まだ完全と言えるレベルの機体は完成させていない。キミの手で強力なゾイドブロックスを完成させてくれ」
位で良かったんじゃないかなあ。
当時のコロコロではブロックスは相当強力な新型としてライガーゼロをボコボコにして、更に漫画版での無敵ぶりはよく知られる所です。
惜しい。

設定面は難があった。
こういった点をクリアしていればブロックスはあれだけの議論を巻き起こしユーザーを二分するような事も無く、もっと受け入れられていたんじゃないかなあと思ったりします。
ブロックスは玩具としては非常に優秀だと思います。
また結果から言えば、売れた。とんでもなく売れた。その結果は良く理解すべきだと思います。
しかしその上で、やはりユーザーが割れた所は反省すべきだったとも思うわけで、今後の見直しが必要だと思うわけであります。

なんだか最後の方はブロックスの話になっちゃいましたが、TFゾイドをいじっていて感じた事です。
近いうちに画像など足してコラムに編入したいです。
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