TFゾイドの運用を考える②

今回の記事は、再びTFゾイドの謎に迫る的なものです。

前回の記事を読んで頂いた上での方が分かりやすいと思います。
さて、今回は具体的な活躍を見つつ、前回の説に肉付け出来ればと思っています。

というわけでスタート。

さて、TFゾイドの活躍ですが、とにかく少ない。

学年誌に、TFゾイドが登場する号は2号あります。2号しかないというべきか・・・。
「活躍」じゃなくて登場するのが2号だけ。これは悲しい。
小一:1号(90年6月号)
小二:掲載号なし
小三:1号(90年5月号)
という状況です。少ないなぁ・・・というか、小二には登場しないのか・・・。
ちなみに、どちらもサンダーカノンは登場しておらず、ショットイーグル&ゴルゴランチャーのみです。

小三のものの方が先に登場しているので、「こちらの方が先に起こった戦闘である」と解釈します。
ということで、まずこちらから考えたいと思います。
この号のストーリーは、オルディオス&ゴッドカイザーが改造コングと戦いピンチになってる所からスタートします。
場所は暗黒軍基地内。

コング凄すぎ。


えげつない性能だな・・・。
なんだろう。このトゲトゲはデストゲラーとの関係が気になる。
このコングですが、おそらくパワーを引き上げられている一方で稼働時間は極端に短いとか、そんなバランスがあると思われる。
・・・まぁ、コングの考察はまた次回に。

話を戻します。
コングにつかまれ大ピンチ。このままではやられてしまう。
そのピンチにショットイーグル&ゴルゴランチャーが出動。基地外に居た見張りのデッド・ボーダーを倒しつつ基地内に進入。

進入後、オルディオス&ゴッドカイザーに変形し合体を敢行。

これにより見事形勢が逆転し、無事改造コングは倒されたのであったというものです。

TFゾイドが割と強力というか、合体前なのにデッド・ボーダーを倒してる…のだが、これは一応解釈できなくもない。
というのもオルディオスたちは基地内で戦っている。
すなわち基地に侵入する際に、周辺の防衛部隊を突破しているとみるべきだ。
このデッド・ボーダーはその時の生き残りに過ぎない。
多分、激しい戦闘でかろうじで生き残ったような状況ではないか。
そこへやってきたのがTFゾイド。
普段なら負けるはずがない相手。しかし、この時は上記したようなデッド・ボーダーがもうフラフラな状態。

加え、TFゾイドはこれが初陣。デッド・ボーダー(暗黒側)にとっては全く性能も何も分からない相手である。
かたやTFゾイド(共和国側)にとってデッド・ボーダーは既に性能を知り尽くした相手。
といった事を考えると、このような状況もさもありなん。
また、デッド・ボーダーはこの後完全に破壊されたのかは不明なので、都合良い解釈だが、ここでは「スキを作り基地に侵入しただけで倒していない」と解釈したいとも思う。
ちょっと苦しいかもしれないがこの状況はそのように推測。

この対デッド・ボーダーを見て重要なのは、「必殺武器を撃っていない」事だと思います。
ゴルゴランチャーもショットイーグルも必殺武器でなく小火器の砲を撃ち込んでいる。
これは設定、および前回考えた説に対し合致します。
ゴッドカイザーやオルディオスと合体し、初めてその必殺武器を撃ち込んでいる。
これは前回の説に対し裏打ちになるものでありましょう。

この号には、変形のプロセスの解説的なものもありました。

ショットイーグル

ふむふむ。変形に必要な時間は10秒。まあ妥当かな?
「他のゾイドの武器として合体。合体したゾイドのパワーを得て、ディスクボンバーを発射」
これは重要なものが出てきました。

ほほう、前回は「撃った反動で吹き飛んでしまうから通常形態では発射不能。武器形態で合体しないと撃てない」と推測しましたが、発射時におけるエネルギー供給もまたTFゾイド単体では足りないらしい。
合体する事で初めて撃つエネルギーが出るようだ。
またここで重要なのは、合体する事で相乗効果でパワーがどんどん上がっていくというフューザーズのユニゾンと違い、母機は明確にエネルギーを供給する側でありTFゾイドは供給される側であるという事でしょうか。

ゴルゴランチャー

ふむふむジャンプして変形とな。
しかしこちらも「変形に10秒かかる」と考えると、とんでもなく大ジャンプしないと10秒も持たないぞ。
やはり、前回推測したように、リフトエンジンから推力を出し飛行(というかホバリング)すると解釈した方が良いと思う。
ただ、「ジャンプ→リフトエンジンを出す→ホバリング状態で変形を続行し、完了次第母機と合体する」という感じなのかなぁと思いました。

小三の記事から読み取れる事は以上。

次、小一。90年6月号
この号の内容は戦闘ではなく偵察でした。
ゴルゴランチャーとショットイーグルが敵基地を偵察・・・するものの、敵は接近を察知しており手痛い反撃を喰らうというもの。

相手はデスザウラー改造タイプ。
さすがにかなわないので逃げ出すTFゾイド。何とか友軍機(ゴッドカイザー)が居るところまで逃げ切り、反撃に転じる。
デスザウラーを巧妙に沼に誘導。
沼にはまり動けなくなったデスザウラーに集中砲火。デスザウラーは焦げた匂いを似こしつつ沼に沈んでいった…。
というものです。

仕留めてるように見えますが、実際はデスザウラーが自重で沼に沈んだだけ という感じですね。

この号では、ラストの集中砲火のシーンにおいて重要なことがあります。
合体していない・・・ッ!
おいおい。せんのかよ。

単体での砲撃なので、やはり必殺武器でなく小火器の砲を撃ち込んでいます。
そこは設定と矛盾してないのですが。
んー。

小一の方は、細かい設定や変形に関する記事はありません。


学年誌での登場は以上です。
この2つの記録からちょっと考える。そして以下の様に思い至りました。

やっぱりTFゾイドの合体機構ってほとんど役に立たなかったんじゃないかなぁという事です。

というのも、各機の最高速度を見てみます。
ショットイーグル:M3.7
ゴルゴランチャー:110km/h
サンダーカノン:60km/h

戦場で必要な際に瞬時に合体/分離できるのなら、それは理想的なものであります。
しかしそうするなら、常に母機に随伴できている必要がある。
TFゾイドは、一応専用の互換用コネクターを使えば全ゾイドに装着可能です。
だが、グレードアップユニットを持つゾイドに特に使用されたと考えるべきでしょう。
グレードアップユニットを持つゾイド。
ハウンドソルジャー、キングライガー、オルディオス、ゴッドカイザー、バトルクーガー、キングゴジュラス。
ほとんどが高機動ゾイドです。
特にサンダーカノン。おまえは随伴できるのか?

「TFゾイドは具体的に戦場に登場した回数が極めて少なく」という部分から考えるに、

■TFゾイドは、「部隊に随伴し必要な際に武器化・合体する」運用が予定されていた。
■しかし実際に運用してみると、TFゾイドは母機に常に随伴できるものではなかった。
 必要な際にTFゾイドが遅れており攻撃のチャンスを失うような場面も多々であった。
 (小三の記事のものも、最終的に間に合ったとはいえ、かなり遅れてる)

結局、TFゾイドのコンセプトは机上の空論でしかなかった。
その為、生産は早期に打ち切られ実際に戦場に出た数も非常に少なく留まった。
特に、サンダーカノンは実際に戦場に出る機会は無かった説も存在するほどである。

が正解なんじゃないかなぁ、と思いました。

戦史を考えて存在感はあまりなかったと言わざるを得ない。
「机上の空論」と書いたが、これはデザイン面にも当てはまるように思います。
当時低迷していたゾイドを何とか打破しようと生まれたのがTFゾイドかもしれない。


TFゾイドって、かなりの量の広告がある。
新シリーズとして期待がかかっていた事を強く思わせます。かつての24ゾイドのように。

当時猛烈な勢いで流行していたSDメカ。
リアル系のゾイドはどんどん時代と離れていきつつあった。
・・・もしかしてSD風のゾイドを作ればV字回復するのでは・・・?
だがその思いが先行し、「ゾイドとして守るべきものは何か」という部分を軽視したまま設計されたデザインだと感じてしまいます。
そのようなデザインのものがこのような戦歴となったのは、何とも皮肉と言えるものかもしれないなあと思いました。

というわけで、TFゾイドについて結論としては、

・TFゾイドは、部隊に随伴し必要な際は変形・合体するゾイドである。
・その開発目的は、MK-IIゾイドの弱点を克服するというものである。
・TFゾイドがわざわざ変形して合体するのは、「変形した武器形態=飛行可能な形態であり、接続/分離に適した形態」な為である。

・しかし運用してみると、とてもじゃないが実用的なものではなかった。
 各機の連携はとれず必要な際にTFゾイドが随伴できていない状況が多く、理想的に運用できることの方が稀であった。
・そこでTFゾイドの生産はストップされた。その後は小型である事を活かした偵察や軽攻撃に使用されるに留まった。

というように考えたいと思います。
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