世界観の話

今更でありますが、ゾイド世界観の設定はよく出来てるなーと思います。
色んなトンデモ技術やトンデモ描写も出てきますが、「ゾイド星」という地球とは大きく環境の異なる星を舞台にしているので、たいていの事は説明が付いてしまうのが良いというか。

説明が付く というのはSF考証的に良い事です。
ただ、数々の描写は簡単に説明が付くものばかりではありません。一言で言うと「ゾイド星だから」になるんですが、細かく一つ一つその原理を読み解き説明するには多大な考察が必要です。
「説明が付く」という大きな母体がありつつ、細かく見れば考証すべき余地も多くありアプローチのし甲斐が大いにある というか、その辺のバランスが良いなと思います。大好きです。
私は「適度にユルく、でも引き締まってる」ようなバランスが良いと思うのですが、まさにその通りになっている。
ゾイドが地球でなく6万光年の彼方にある異星を舞台にしたのは正解だったよなーと改めて思うのであります。

さてゾイド星です。
今回はゾイド星について少し考えたりしたいと思います。

ゾイド星の基本情報として、
●ゾイド・ゾーン太陽系の第二惑星である
●月を3つ持つ(後に2つ)
●月が3つある影響で、複雑な重力干渉がある。その影響で、ゾイド星には激しい磁気嵐が起こる地帯などがある
●地質として金属が多い
●直径は地球の85%ほど
等が知られています。

マイナー情報ですが、「SFホビー大図鑑」という85年のムック本によると、
このような設定もあります。


重力は0.6Gであるとのこと。

しかし、ゾイド星に降り立った地球人は普通に生活できているので、重力は地球と同じ「1G程度である」ように思えます。
おそらく、ゾイド星は時期嵐が常に起こる地域などがあり、地球に比べれば安定していない荒い星である。だから局地的に重力異常が起こっている地域などもあるのだろうと思います。
基本的に1Gであるが局地においては低重力・高重力の地域が存在する。上記記事の0.6Gというのは、たまたま観測した地点がそうであったのだろう。これは「月が3つあり複雑な重力干渉がある」という部分から考えると容易に解釈できます。
…わざわざ、そんな地点で観測するなよというツッコミはあるのですが。

ただ一方、ゾイドの重量は極めて軽い。地球の戦車などと比べると破格の軽さである。

これは同スケール。
この辺りを考えると、重力が少ないような気もする。
ただまぁ、これはやはり「重力は1Gである」と考えたい。そして重量が軽い事に関しては「ゾイドはマグネッサーシステムにより常に体を浮かせて重量軽減を果たしている」のかもしれないなぁと思います。

……余談ですが、同様にガンダムでも機体重量が異常に軽いという設定上の疑問がしばし指摘されているようですが、あっちはミノフスキー的な何かが関っているのでしょうね。
個人的な感想ですが、「重量」というのはけっこう落とし穴というか、リアル系メカでも「?」な設定になっている事が多い気がします。
しかしこれを作中の設定と併せて読み解くのが面白い要素でもあります。


さて重力や重量はちょっと置いといて…、磁気嵐の話。
ゾイド星は地球に比べればまさに「荒れ狂う」星で、大気中に荷電粒子は飛び交い、全域は強い磁気の影響下にある星であります。
その極めて強い磁気の恩恵がマグネッサーシステムなんでしょうが、磁気が強すぎるというのは悪影響もあります。

分かりやすい例として、地球で起こった事例を紹介します。
1989年に起こった磁気嵐
「1989年3月13日に起きた磁気嵐は地球に非常に大きな影響を及ぼし、カナダではハイドロ・ケベック電力公社の電力網を破壊し深刻な被害をもたらしたり、米国の気象衛星の通信が止まるなど、各国の様々な社会インフラが影響を受けた」

磁気嵐は、極域での非常に強いオーロラを伴って始まった。この時は冷戦の最中だったため、多くの人々がオーロラを見て核攻撃の第一陣の進行を心配した。
この時のオーロラの発生は短波長域での電波障害を引き起こし、さらには、ラジオ・フリー・ヨーロッパとラジオ・リバティーからソビエト連邦へのラジオ放送も突然に断絶した。
初めは、ラジオ電波がソビエト政府によって妨害されたと信じられていた。
夜になり、電離層では西から東に荷電粒子の河が流れ、同時に地中の至る所にも強い電流が流れた。
極軌道上のいくつかの衛星では、何時間にもわたってコントロールが失われた。
アメリカでは、気象衛星であるGOESとの通信が断絶し、気象データが失われた。NASAのTDRS-1衛星では、荷電粒子によって引き起こされた、250以上もの電子部品の異常が記録された。

うーん、凄いな。
ただ、ゾイド星では常時こんなもんじゃない規模の磁気に晒されているんだろうなあと思います。
そういえばゾイド星の風景はよくオーロラが見えていますね。
そんな状態で電子機器をよく正常に使えてるもんだなぁ…。


思うに、グローバリーIIIという船の性能から考えるに、作中時代の地球技術は現代と比べ飛躍的に発展している。
6万光年を難なく航海しているから、ワープ航法なんかも実装してるんじゃないかなぁ。
しかし、バトルストーリーでの両国の技術を見ると、割と古めかしい装備をよく使っています。
ビーム砲が実用化されている辺りは先進的ですが、通信や索敵においては現代的な(グローバリーIIIの性能から考えると非常に古典的な)ものが使用されています。
これは、地球とは大きく環境の違う中で、最新機器はのきなみ使えず(先進的な装備ほどデリケートである)、20世紀~21世紀初頭的な装備を使わざるを得なかったのではないかと推測します。
むろん通信や索敵用の装備も磁気の影響をモロに受けますが、そこはグローバリーIIIが持つ技術により克服し何とか使えるレベルに達したというバランスだと推測します。
(しかし最新システムは最新であるゆえ発展させることが出来ずゾイド星に対応させられなかったと推測する)

そんなわけで、今日はここまで。ゾイド星について少し考えてみました。
ゾイドの舞台、世界観の根幹であるゾイド星についても色々と踏み込んでいきたいと思います。
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