共和国側対空装備

私が究極にして至高のゾイドと言ってはばからないマッドサンダーですが、「対空能力」に関して不備が指摘される事がけっこうあるなーという印象でもあります。
実際にギル・ベイダーに対抗できていない事から「対空装備が万全!」とは言えないとは思います。



まぁ、後発の機体との相対で比べるのはかなり酷ではあるのですが。
ギル・ベイダーより前の帝国軍・暗黒軍の飛行ゾイドはせいぜいレドラーくらいだものなぁ。(例外としてデスバードみたいな巨人機は少数居たかもしれませんが)
だからマッドサンダーがギル・ベイダーに対抗できていないというのは不備と言うより当然と言った方が正しいでしょう。

ただ、兵器というのは開発史ではなく戦歴によって評価されるという悲しい宿命を持ちます。
たとえば戦艦大和は戦艦同士の砲撃戦なら最強ですが、史実として戦艦同士の砲撃戦は行われず飛行機に振り回されるばかりであった。だから評価もそのようになっています。
ゼロ戦は主力機として終戦まで戦い続けましたが、開発当初はそんなに量産するつもりもなかったけど後継機も代替機もなかったので仕方がなく延命され続けた。(そもそもゼロ戦の構造は量産向きではない)
ですが結果としてそうなったので評価もそのように行われています。

「ゼロ戦は量産があまり考慮されていない設計だ」「大戦末期には能力不足だった」と指摘する事はできますが、そもそもそれは当然で、そんなに大量生産するつもりはなかったし長く使うつもりもなかったが結果としてそうなっただけ…という事があるのです。
ですが、後世の評価はやはり史実が基準となるので、設計者からすると甚だ理不尽でもあるものとなってしまいます。
兵器の評価というのは悲しいかなそのようなものです。

ゾイドでも、こういった事は大いにある気がします。
カノンフォートとか。まさか就役と同時に敵が破格の重戦車を投入するとはなぁ。超不運でした。
いちど土が付くとどうしてもそのような方向で評価されがちになります。

これとは逆に、平凡な性能でも幸運に恵まれ輝かしい戦歴を残したから評価が高くなるケースもあります。
まぁでも、こういうのがあるからこそ面白いとも思います。
視点をどこに置くかによって評価も変わるというのが探求しがいがあるというか、議論をするにしても面白いと思います。

あくまで性能のみで評価をするか。戦史を踏まえて結果を重視するか。どちらも正しい視点の評価だと思います。
評価とは少し違いますが、十分な性能を持ちながら存分に暴れまわれなかった機体があったとして、その機体の架空戦記を脳内で繰り広げたりSSとして文字にしたりするのも面白いです。
まぁ、色々な見方があって、そして色々な楽しみ方があるという事ですね。

話が逸れてきたので修正します。
そんなわけで、マッドサンダーが対空戦でギル・ベイダーに対抗できない事は当然であり仕方のない事であり、そして評価としての対空能力が低いとされるのは仕方が無い事だと思いました。

しかし、そういえばマッドサンダーに限らず共和国軍のゾイドには対空装備がちと貧弱だなあと思いました。
ウルトラザウルスは対空装備が充実しているイメージがあると思いますが、フロレシオ海開戦(バトスト3巻)の描写から考えてレドラーを墜とす事は難しそう。
シンカーなら難なく倒せるのだろうけど、シュトルヒあたりが限界なのかなぁ…と思います。



ディイバイソンの対空能力もどうだろう。腰部に対空砲がありますが、んー、ウルトラ以上の能力があるとは思えないなぁという印象。
というか根本的な問題として、ウルトラもディバイソンも対空砲が「旋回しない」という致命的な問題があるように感じます。
ディバイソンの腰部の対空機銃、これは仰角は申し分なく取れるのだけど旋回ができないので二次元的な角度しか狙えない。三次元的な位置を狙うなら本体ごと旋回する必要があります。

ウルトラの対空砲の主力は、背中の格納庫に付いている三連対空砲でしょう。
その他にも対空砲はありますが、キャノン砲基部にあるニ連装砲は全周囲に旋回できるのは良いんですが、キャノン砲自体の動きの影響を受けてしまうのが辛い(仰角が自由に付かない)。
尾部の対空ビーム砲は尾を振る事によってある程度自由な動きが出来ると思いますが、水上航行中は水面下にあるから使えないのが辛いですね、、、。
さて背中の三連対空砲も、やはり旋回できないのが辛いなぁと思います。んー、形状から推測するに、ある程度は横に振る事もできるのだろうか。
でも、ある程度以上はできなそうです。やはり射角は物足りなさが残る

対空砲は三次元的に飛ぶ航空機を狙う必要があるので、「旋回できる」「仰角を高く付ける事ができる」事が望ましい。
これを達成しているのは敵側レッドホーンの中口径加速ビーム連装対空砲です。



初期からこんな優れた構造を達成しているとはさすが帝国軍! と思います。
また、マッドサンダーのキャノンビーム砲もこの意味では優れた対空能力を持つと言えます。
全周囲に旋回可能で仰角もある程度は付きます。ただ真上を狙えないのは難です。仰角はもうちょっと高く取れるように改良したい所。
ただマッドサンダーはキャノンビーム砲を除いてさしたる対空装備がない。
門数には問題があると思います(レッドホーンはミサイルなども充実している)。

整理します。
共和国ゾイドの対空能力は、
ウルトラザウルス:シンカーやシュトルヒには対抗できるがレドラーには厳しい。
ディバイソン:使い勝手に難があるがシンカーやシュトルヒには対抗できる。やはりレドラーには厳しい。※
マッドサンダー:使い勝手の良いキャノンビーム砲があるが大型砲に一極化している事から敵の数が多い場合は対処しづらい
という感じかなーと思いました。

※ディバイソンはレドラーの接近を阻止できず手痛い攻撃を喰うシーンなんかもあります。

で、これらの意義を読み解きます。
これはやはり帝国軍は飛行ゾイドが貧弱であったというのが最大の理由であろうと思いました。
ウルトラ開発時にはシンカーくらいしか居ないので、それを落とすのに十分な程度の能力でよかった。
ただしウルトラの損失は絶対に避けたいので余裕をもって対処した。その結果がシュトルヒまでなら落とせるという程度。
だが後のレドラーをカバーするには至らなかった…。

レドラーは脅威でありディバイソンでも対抗は難しかった。

で、続くマッドサンダー。
マッドサンダーのキャノンビーム砲は対空砲としてはチト大げさな規模で、明らかにシュトルヒやレドラーを意識したものではないように見えます。
シュトルヒやレドラーを想定するなら、旋回可能・仰角の高く付く小型砲をハリネズミのように積んだ方が良い。
そしてそれは、マッドサンダーの巨体をもってすれば十分に可能でしょう。キャノンビームを撤去する事にはなると思いますが。
ではなぜあえてキャノンビーム砲を採用したかというと、もしかするとデスバード対策だったのかなーと思いました。
同時に、レイノスの開発が最終段階に達しておりレドラーはそちらで対処できる目処が立ったという事もあったのかなと思いました。

つまり空から来るレドラーは完成した新鋭レイノスが阻止する。
帝国空軍の脅威はこれで排除可能。ただしレイノスでも排除できない唯一の存在として改造デスザウラー・デスバードが存在する…。
という感じです。

※この論法で言うとウルトラザウルスもプテラスが護衛を固めてシンカーを排除するから対空能力が不要となってしまいそうですが、それは運用の差です。
ウルトラは海での運用が多い。つまり海上のウルトラを護衛するプテラスというのはウルトラ自身が搭載した艦載機という事です。つまり数が圧倒的に少ない。
いかに弱小シンカーでも数が多ければ対処しきれない。必然的にウルトラ自身にも防御力が求められるというわけです。

そんなわけで共和国軍の対空能力の話でした。
マッドサンダーの対空能力は対大型機用に限定した変わった仕様だと思います。
なので、通説の通り確かに対空能力は低い。
一方で、対ギル・ベイダーの対空戦闘能力としては共和国最高かなとも思いました。
ただし、デスバードを想定したキャノンビーム砲では次元の違う能力を持つギル・ベイダーに対抗する事はできず結局のところ決定力にはなれなかった。

共和国軍の対空装備については以上の様に考えました。
帝国側のものも考えて行きたいです。
プロフィール

三式

Author:三式
>HP(本家)はこちら
>掲示板

コメントはお気軽に!
コメントは
 @初めましての方も大歓迎
 @関係ない話題でもOK
 @但し宣伝のみ等はNG
 @名乗って頂けると嬉しい
という感じでお願いします。

リンク
カレンダー
10 | 2016/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
新着記事
最新コメント