説明書

本日は4/1です。年に一度のあの日です。
もはやバレバレだと思うので、本年も昨年と同じくクイズ方式でいきます。
以下にコラムを書きますが、2箇所フェイクが混じっています
その部分がどこかを見極められたし。


~説明書~
本日は本家ゾイドの説明書についてコラムを書きます。
説明書はあまり注目される事もないアイテムと思いますが、改めて考えるとよくできてるよなーと思います。

私は小三の時に初めてグスタフを作り、次にウルトラザウルスを作りました。
初のプラモだったのに全く間違わずに作れた。これは説明書の優秀さがあってこそと思います。


ウルトラザウルスは部品数がかなり多いのに、それなのに迷わずに組めた。
これは本当すごいなあと思うばかりです。
ゾイドの説明書は単に組み立て指示が最低限されているというわけではなく、組みやすさに配慮した様々な工夫があります。


説明書は、セイスモサウルスや凱龍輝や月刊ゾイドグラフィックスなど一部にはフルカラーのものもあります。

コチラは凱龍輝説明書。フルカラーの説明書を最初に見た時はビビりました。
ただフルカラー説明書は少なく、ほとんどのゾイド説明書は2色刷りで製作されています。

バトストといえば帝国VS共和国ですが、
「共和国ゾイドの説明書は黒・青」「帝国ゾイドの説明書は黒・赤」
の二色で刷られています。



こんな感じ。

細かいところですが、世界観への配慮が感じられますね。
これはメカ生体シリーズでも機獣新世紀シリーズでも同じです。

…メカ生体後期の「暗黒ゾイド」の説明書は「黒・赤」です。

帝国と同じ色ですね。
暗黒軍ゾイドの説明書は「黒・緑」でも良かったような気がするなー…。

例外は幾つかあります。たとえばゾイドリバースセンチュリーのダークネシオスやヴァルガの説明書は「黒・紫」です。

他にも、全機を確認したわけではないので例外はあるかもしれません。
ですが、基本的には大筋で「共和国系ゾイド=青」「帝国系ゾイド=赤」が保たれています。
世界観への配慮。ちょっといいですね。


さて、ここまではバトスト機の話。
バトスト以外のゾイドの場合は、「赤」「青」以外の色で構成されている事も多いです。
アニメ仕様とかですね。


こちらはゾイドフューザーズ版のキラースパイナーですが、緑色です。
アニメ仕様機の説明書の色は様々です。コマンドウルフ アーバイン仕様は紫だった。
自由で多彩です。

この事から、従来からの縛りをなくした自由な世界観である事が読める。
なにげなく見ている説明書ですが、色に注目しても面白いものです。


さてさて、二色刷りが基本のゾイド説明書ですが、これはプラモとしては珍しい事です。
というのも、プラモの説明書とは基本的に一色で刷られる事がほとんどなのです。

コトブキヤのHMMやDスタイルも一色刷りです。(ただし表紙や機体解説などの部分はフルカラー)
ガンプラも、メインシリーズであるところのHGやMGはHMMと同じ構成です。


HMMシャドーフォックス説明書(上)と本家シャドーフォックス説明書(下)
違いは明らかですね。

当然、印刷は一色刷りが安い。なのでコストカットの観点から言えば一色で刷るべきです。
なのに何故ゾイドが二色刷りになったかというと、これはもう組みやすさへの配慮です。


説明書には、このように「今使う」パーツが色で示されているので、直感的に迷わず組めるようになっている。
そもそも本家ゾイドはパーツ数が少なく組みやすいんですが、その上で更にこのような配慮があるのですね。

こうした配慮があったからこそ、小三当時の私は迷わずグスタフやウルトラザウルスを組めたのだと思います。

本家ゾイドの対象年齢はゼンマイクラスは6歳以上、電動クラスは8歳以上。ガンプラのHGは8歳以上です。
いずれも低年齢から組ませる事を意識したキットですが、ゾイドは説明書の仕様から「より組みやすい」と言えます。
もっともこれは「玩具」であるゾイドと「模型」であるガンプラの差でもあると思いますが。


「玩具」と「模型」
さて一部のゾイドは、「模型」として流通した事もあります。
24ゾイドを焼きなおした「Zevle」シリーズですね。


Zevleのキットの内容は色が違う以外はゾイドのままだったんですが、説明書が改定されています。


上がZevle「ランドギャロップ」 下がゾイド「バトルローバー」
模型流通だったZevleでは、説明書が一色刷りに改定されているのですね。

Zevleは模型として流通した事からわかるように、ターゲットをやや高めに設定していました。
広告展開が主にホビージャパンだった事からも容易に分かります。

対象年齢をやや上げたZevleは説明書が一色刷り。
この事から、
メーカーとしては「出来るだけコストを下げたいから一色刷りが望ましい」
しかし「ゾイドはチビッコでも容易に組めるよう配慮する必要がありそこは譲れない」
という意思が読めます。
ステキ、ゾイドの説明書。


さてそんなゾイドの説明書ですが、年代ごとに差があります。
ここからは、それを見ます。
説明書内の絵が変わっている事があります。

機獣新世紀ゾイドで再販されたゾイドの説明書は、基本的にメカ生体シリーズの説明書と同じ絵を使っています。


表紙こそ変わっていますが、中身は同じであることが分かるでしょう。
ですが「ヘリックメモリアル」「ゼネバスメモリアル」で再販されたゾイドは絵が変わっていました。


下がゼネメモ版です。
これだとちょっと分かり辛いかな。


ヒレ部分を拡大してみました。よく見てみましょう。
絵を描き直していることが分かるでしょう。


グランチュラでも比較。この絵は脚部分の差が大きいですね。
ヘリメモ版の絵はやたら縮こまってる感じがする。

ヘリメモ/ゼネメモ時になにゆえ絵を描き直したかは謎です。


絵の他にも、細かい改定がある場合があります。
メカ生体ゾイドと機獣新世紀ゾイド以降の説明書を比べると…、




サラマンダーの説明書。左はメカ生体版、右が機獣新世紀版。

このように、一部に補足説明が追加されていたりする場合があります。
何度も再販を繰り返された機種は、後期版になるに従い「より分かりやすく」改定されています。

ひとえに「再販」といっても、同じゾイドだから同じ説明書を刷ればいいだろ…ではなく、細かい検討が加わりより良い製品に仕上げようとした事が分かります。
見えない配慮があるのは何とも嬉しいことです。
はっきりと気付くユーザーは少ないかもしれませんが、このような対応を繰り返す事はさすがトミーだなと思います。


さて、更に色々。

二色刷りが基本のゾイド説明書ですが、ゾイドジェネシスシリーズの一部の機は一色刷りで構成されています。

ブラックライモスとヘビーライモスを並べてみました。
差は明らかですね。比べると、ヘビーライモスはちょっと分かりにくいです。

同じゾイドジェネシスの機でも、

このように、従来と同じ二色刷りをしているものもあります。こちらは組みやすいですね。
んー…。なんでこんな風にしたのだろう。

「全て一色刷り」なら「ジェネシスのキットはそうしたのだろう」となるのですが…。
また「主役機などは二色刷り・その他は一色刷り」とかならまだ分かるのですが…。
ヘビーライモスとハウンドソルジャーは共にアニメ未登場に終わった機体ですが、かたや一色刷り、かたや二色刷りというアンバランスになっている事はかなり意図が分からない。


次に強化型ゾイドについて。
ゾイドにおいてカスタマイズパーツは定番です。
そして幾つかの機体は、「カスタマイズパーツとセット」の状態でも販売されました。
たとえばグレートサーベルやシールドライガーMK-IIですね。

「またライガーか」というのはよく聞かれる事ですが、まぁー、とにかく売れるみたいです。
メカ生体ゾイド末期…1990年年末ののハローマックの広告を見ていると、


下段に注目。
かなり値引きされているとはいえ、グレートサーベル&シールドライガーMK-IIが載っています。
この時期においても人気機種だった事が分かります。凄いなあ。

末期のバトストは、グレートサーベルはほとんど登場しなくなってたし、シールドライガーMK-IIは出るがやられ役が主でした。
バトストの支援を得ていないのに広告に載る程度の人気を最後まで維持していたのは凄い。
そら、毎度けん引役に抜擢されるわ。

ただ余談ですが、この広告にこそ載っていませんが、メカ生体ゾイドにおいてはゴジュラスMK-II量産型も最後の瞬間まで現役であり続けました。
最終版カタログにも立派に登場しています。


こちらはメカ生体ゾイドのカタログの最終版。
カタログに登場しているという事は、すなわち生産が維持され玩具屋に流通していたという事です。

ゴジュラスMK-II量産型のバトストでの悲惨ぶりは、いまさら繰り返すまでもあるまい…。
シールドライガーMK-IIもやられ役でしたが、ゴジュラスMK-II量産型に比べればはるかにマシでした…。

ゴジュラスMK-IIもバトストの支援を受けていないというか「弱い・やられ役」なイメージばかり植えつけられていたんですが、それでいて最後まで現役であり続けたのは最高に健闘したと誇って良いと思う。
ゴジュラスもやっぱり大きな魅力を持っていると思うので、今後の展開に大いに期待したいところです。


さて話が逸れてしまったので本題に戻す。
強化型ゾイドの説明書といえば、ノーマルゾイドとは一味違います。
これらのゾイドの説明書は、
「①ノーマル状態で組ませる・ノーマル状態で完成させる」
「②強化パーツを付けMK-II仕様として完成させる」
ようになっています。
完成を二段階にしている。
ユーザーが「ノーマル状態でも」「MK-II仕様でも」どちらでも遊べるように一工夫しているのですね。

例えばグレートサーベルの説明書は、まずサーベルタイガーとして完成させている。
そして次のページから「グレートサーベル仕様に組もう」のページが始まります。

サーベルタイガー状態を完成させると、その次のページは、

このようになっている。
「部品を取り換えて組み立てよう」の文字が見えますね。


グレートサーベル仕様のページでは、まずサーベルタイガーから一部の装備を外させ、そしてグレートサーベル用の装備を付ける指示がされる。

グレートサーベルを組む事だけが目的ならば、これは明らかに無駄な手順です。
にもかかわらずこのようになっているという事は、トミーが「ノーマル状態でも」「MK-II仕様でも」どちらでも好きな方で遊んでほしいと思っていたからに他ならないでしょう。

もし組む「途中」で強化パーツを取り付ける(グレートサーベルとしてのみ組ませる)になっていたら…、ユーザーはその状態のみが正しいと思ってしまうでしょう。
そうじゃない。「ノーマルでも強化型でもどっちでもいいんだ」と遊びの幅を広くしている。
これもまた良い配慮だと思います。


ただし、例外もあります。
メカ生体ゾイド後期、共和国軍VS暗黒軍…第一次大陸間戦争期の強化型ゾイドです。
ダーク・ホーンの説明書は、「レッドホーンとして完成させる→ダーク・ホーンに強化する」ではなく、いきなりダーク・ホーンとして組ませています。


上がレッドホーン、下がダーク・ホーンの説明書。同じページです。
(ダーク・ホーンの説明書は何故か絵が全て新規に描き直されています)

行程21までは同じように組むように指示がしてあります。ですが工程22から分岐します。
工程22を見ると、ダーク・ホーンが「レッドホーンとしては組ませていない」事が分かるでしょう。
二連加速ビーム砲と三連電磁突撃砲を付ける指示がない。

次のページはこう。

このキットは説明書の指示に従えば「ダーク・ホーンとしてのみ完成する」。

ダーク・ホーンが初ゾイドだったユーザーは、レッドホーン状態を知る事はなく「ダーク・ホーン形態こそが正しい」と思ってしまうわけであります。
遊びの幅が少ない感じがして、ちょっと寂しい。
願わくば、レッドホーン状態で組んでもいいんだよ。強化型のダーク・ホーンにも出来るよ。な従来の方式が良いと感じるなぁ…。


ゾイドは初期の頃は、改造を推奨しとにかく自由に遊ばせる感じでした。
中期からバトストが盛り上がり「キットそのまま」で遊ばせる風に移行してきました。だがまだ初期のテイストは残っており改造も推奨していました。
ですが末期は、キットそのままで遊ばせる感じが更に強くなっていき、ユーザーの遊び幅を許さないような意思さえ感じてしまう仕様になってしまった。
(この辺りはTFゾイドについてのコラムも参照されたい)

ただ、ダーク・ホーンの説明書は最後のページに、

このような組み換え例が示されていて、最低限は改造への呼びかけもあるんですが…。
いやでも、やっぱり「ノーマル状態が示されない」のは寂しいなぁ…。.


更に続けます。
シールドライガーMK-IIは、メカ生体ゾイドにおいて最後まで現役であり続けたのは先に書いた通りです。
そんなシールドライガーMK-IIですが、うちにメカ生体当時の説明書が二つあります。


左の二つがメカ生体当時モノ。右の縦に置いているのはトイドリ版です。
よく見るとTOMYのロゴが違うので見分けが付くと思います。

さてメカ生体当時の説明書ですが、中を見比べると「発売当初の版」「改訂版」の二種類である事が分かりました。

メカ生体ゾイドのキットは細かく改定される事がありました。
ゼネバス帝国軍のゾイドは暗黒軍に吸収され、その後は「暗黒軍のゾイド」として扱われました。
この時期に生産されたデスザウラーなどの旧帝国ゾイドのキットには、シールに改定が加えらました。
ゼネバス帝国のマークが付属しなくなったかわりに、暗黒軍のマークが付属するようになっているのです。
(残念ながら未所持につき画像を掲載できないのは申し訳ない…)
これも凄いことだよなあ…。
細かく仕様変更を繰り返していたわけですね。

さてシールドライガーMK-IIの説明書です。
他の強化型ゾイドに同様の改定が加えられたかは分かりませんが、本機の説明書には改定が加えられたようです。
その内容は以下を見れば明らかです。

まずは当初のシールドライガーMK-IIの説明書。




「ノーマル状態として完成させ」「そして強化型にする」という従来からの手順である事が分かります。

しかし改訂版の説明書。


改訂版では、組み順が大きく改定されているのです。
この工程を見れば明らかに分かるでしょう。

これはボディを組んだ直後、脚を付ける前の段階ですが、背中に注目して下さい。
この段階でキャノンビーム砲が付ける指示があるのが分かると思います。
この説明書ではシールドライガーをノーマルタイプとして組む事を許さず、MK-IIとして完成させる事だけを目的としているのです。
ダーク・ホーンと同じ感じに改定してあるのです。寂しいことだなあ…。

グレートサーベル等でも同様の事が行われたかは不明です。
ですが、思うにシールドライガーMK-IIだけで行われた試験だと予想しています。
シールドライガーMK-IIは、漫画「特攻!!ゾイド少年隊」の主人公機になったりと、当時から格別の扱いを受けていた部分が大いにあります。
(バトストでの扱いはともかく…)
なので、そのシールドライガーで試験を行ったんじゃないかなぁと予想しています。


機獣新世紀ゾイド以降では、この版の説明書は破棄されたようです。
シールドライガーDCS-Jのキットには「ノーマルのシールドライガーの説明書」と「強化パーツの説明書」が入っていた。


これにより、ユーザーはノーマル仕様にも強化仕様にも組む事ができる。
トイドリ版のシールドライガーMK-IIの説明書も、初版と同じ構成になっていました。

機獣新世紀以降のシリーズが、メカ生体末期の「指定した通りに組ませる」ではなく「ある程度の自由や選択の余地がある」事を復活させたのは嬉しい限りです。

そんなわけで、今回は説明書をマニアックにみてきました。
まだまだ書きたい事がたくさんありますんですが……、たとえば極初期の一部ゾイドの説明書には、


このようにストーリーや機体解説が説明書に載っていた事とか。
(ストーリーやスペックは後のゾイドでは箱に記載され説明書には載らなくなる)

色々あるんですが、キリがないのでこの辺りでいったん終了します。
説明書も実に興味深いテーマです。


さて改めて。
本日はエイプリルフールです。
内容は大部分は本当のことですが2つのフェイクがあります。
見破れますかな。


回答は明日に。
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