フランツ

先日のフランツの記事について予想以上に多くのレスを頂いて驚いています。
今回は同疑問に対してもう少し補強しつつ疑問を整理し進めたいと思います。



一連の流れで疑問点を整理すると


手持ちミサイル(極小サイズ)で大型重装甲のゾイドを撃破できている。
しかも正面から撃ち角が吹き飛んだ。


共和国軍守備隊がその事に疑問を持っていない。


ヘリック大統領が直接会う事を求めた。

以上の3点をすべて解決する必要があります。


①だけなら簡単です。
この行為は帝国軍の自演なのでレッドホーン側にあらかじめ自爆プログラムが仕込まれていたと考えるのが良いと思います。
フランツのミサイルが着弾するタイミングにあわせて自爆すれば良いというわけです。

しかしこれでは②につなげる事が難しいです。
今作戦ではレッドホーン撃破後において共和国軍に怪しまれない必要があった。
怪しまれればスパイかとバレる事になり作戦は失敗する。


では装甲の継ぎ目やコックピットハッチなどのわずかな隙間を狙えば小威力の武器でも破壊可能ではないか。
この可能性があれば②を解決し(あいつスゲえ射撃の腕してやがるぜ)、更にそんなピンポイント射撃を瞬時に行える兵士とあれば③ヘリックが会合を求めても不思議ではないかもしれません。

いやしかし私はこれはちょっと疑問でもあります。
実際に出来るかと言えば、以下の例で想像してもらえれば分かりやすいと思います。

敵としてドイツ軍重戦車であるところのティーガーが攻めてきました。これを97式中戦車チハに乗って迎撃しよう。
この状況で倒せたら、味方は「やった、あいつは凄い戦車兵だ」というより「え・・・なんで?」ってなるんじゃないかと思います。
戦場では兵士は奇跡に期待せず自軍装備の威力や敵の防御力を冷静に判断しているものなのです。

唯一キャタピラを撃ち抜き行動不能にせしめたのなら納得できるのですが、レッドホーン撃破の描写を見ると角を吹き飛ばしている=真正面を破壊したという事です。
「一発目で脚のキャップを破壊・行動を止める、すかさず移動し次弾を発射・口の中に撃ち込み内部で爆発させる」とかなら破壊できなくもないかもしれませんが、そうじゃない。
いきなり正面を突破した、ここが問題です。
(逆に側面・上面・下面などならそうした弱点があってもおかしくない。現にレッドホーンも上部には巨大な排気口があるのでここに爆弾でも落とせば小型でも深刻なダメージを与えられるだろう。だがこれらの面はそもそもめったに当たらないから多少の弱点があっても許される。最も被弾しやすい正面が隙だらけというのは考えにくい)

この例で言うと97式戦車の主砲でティーガーの正面装甲を突破したという事です。
兵器とはそんなに脆くはない。もちろん弱点はどうしてもありますが「正面」が脆いのは考えにくいと思います。

戦闘機械獣のすべてには、「歩兵が持つ武器もあなどれないやっかいな装備だ」というような記述はあります。
またバトストでは機関銃をゾイドに向けて放つ勇ましい兵士も居ます。
いやしかし、それでも歩兵装備でゾイド、まして大型の破壊は難しいと思う。
戦闘機械獣のすべての描写は「歩兵装備としては最大級の大きさの重機関銃等を使えば、ガリウス~ハイドッカー程度の骨ゾイドには効果がある」という解釈をします。
バトストの勇ましい兵は窮地に陥れば効かないと分かっていようが撃ってしまう追い詰められた心理だと思います。

もしも歩兵装備程度でも狙いさえ良ければ大型ゾイドに効くのなら、ゾイドの装備はもっと違った形になっているのではないかと思う。
大砲よりも歩兵装備と同程度の小型砲を無数に装備した仕様になっているんじゃないだろうか。
ゾイドの装備が大型強力なのはやはりそうしなければ倒せないからだと思う。

上では97式戦車チハとティーガー重戦車で例えました。
しかし歩兵とレッドホーンならこんなもんじゃない更なる絶望的な戦力差があります。
レシプロ機を積んだ商船改造空母とF/A-18を積んだ原子力空母ニミッツくらいの差じゃないかな。


以上の点から歩兵装備で大型ゾイドを倒す事は極めて難しいと思う。
偽装はバレないように自然に行う必要があります。

そこでコアを内蔵したミサイルという案です。
コアの持つエネルギーは繰り返すまでもないでしょう。

バトスト3巻の時代だから、この時代は既に余剰機たるガリウスやグライドラーを転用します。
これは外道兵器です。
「戦闘ゾイドもコアミサイルも兵器だから同じ」というのは通用しない。
なぜならコアミサイルは生還を一切期さないからです。その代わりに大威力を持ちます。
一機一艦をスローガンに爆弾を積んで体当たりをした特攻のような運用だからです。

一切の情を排除するとすれば有効な装備たると思います。
生体兵器であれば数に限りはありますが、小型ゾイドのコアで大型ゾイドを葬れるとすれば十分な数と言える。大型ゾイドの数は小型ゾイドより遥かに少ない。
しかも「戦闘兵器化されたゾイドは子孫を残せない」とすれば、せめて戦争で「有効活用」するならどうかという考えに行き着いても不思議ではない。

とはいえこれは一切の情を廃した考え。実際に大々的に運用すれば軍内で士気が低下するでしょう。いかに威力があろうとも、人は感情の生き物です。
また民に知れれば大変なことになるのは必至。
そこで運用は極秘に一部の信頼できる指揮官クラスの兵士とその部下に託される…。


フランツが用いたのがコアミサイルとすれば、レッドホーンを撃破する事は可能と思います。
しかし「一部の兵士しかコアミサイルの存在を知らない」とすれば②の問題が発生します。
その時点で共和国軍は怪しむだろう。
なのに撃破後、「なんであいつレッドホーンを倒せたんだ・・・?」「あやしい」とはならず、信頼されたのは何故か。

私は、この共和国守備隊の部隊長が「コアミサイルを知っている兵」だったと推測しました。
沸きあがる隊員たちの疑問。しかし部隊長が説得をすれば、「部隊としては納得」せざるを得ない。

このとき、部隊長は「あいつコアミサイルを使っていた……。これは機密漏えいを防ぐべく調査をする必要があるな。ヘリック大統領にも報告だ」となる。
そして報告を受けたヘリック大統領は「コアミサイルの存在は公になってはいけない。この兵の調査は私自らが行い、また漏洩せぬように直接の勧告もしよう」と考え会合を希望したのだと思いました。

帝国軍はフランツを共和国軍に忍び込ませた。
だが考えてみよう。「どこから忍び込ませるか」を選んだのは帝国軍。
どこでも良かったわけではなかろう。やはり潜入に最適な場所が入念に調査されそして実行されたはず。
事前の調査により、どうもこの部隊はコアミサイルを運用している(あるいは少なくとも部隊長がその存在を知っている)…そんな部隊が見つかる。
そしてそこにフランツが挑んだという解釈です。


もう一つ、我々はもう一つ大きさに比して異常な高威力を持つ砲を知っています。
1200mmデストロイヤーキャノン砲。5000機の敵ゾイド部隊に向けて発射、結果として
・着弾地点から半径3キロ以内にいた300機:消滅
・その外3キロ(半径6キロ地点)以内に居た700機:爆発炎上
・更にその3外キロ(半径9キロ地点)外にいた800機:大破
・以下:中破:1500機,小破:1200機

合計4500機のゾイドを損失ないし破損し戦線を離脱させるという1機(正確言うと支援機含めて3機)で5000機に勝つという凄まじいまでの戦果…。
「核」とも噂されていますが、特に一帯が汚染された雰囲気もないので違う気もする。

まあこの戦闘は現在ファンブックにある記述をそのまま信用するかというと疑問もあるのですが(1200mm砲の射程は100kmなので敵の少なくともアイアンコングの長距離大型ミサイルの射程内であるし様々な角度から改めてみる必要はあると思う)、単純にホントにこのキャノン砲の威力がそうだとすれば、もしかするとこのキャノン砲の砲弾にもゾイドコア・・・しかも大型ゾイドのコアが仕込まれている可能性を感じます。

「ゾイド乗りの戦い方ではない」という手紙もこれを指しているのかもしれない…。

ちなみに大型ゾイドのコアが入っているとすれば、「この時代に生き残っていて」「大爆発を起こすエネルギー量を持っていて」「しかも戦闘用に使われていない」という三つの条件をクリアする必要があります。
ウルトラは一機しか残っていないからダメ。ゴジュラスも主力戦闘ゾイドだからダメ。ゴルドスも重砲部隊として貴重なのでダメ。シールドライガー以下はエネルギー量が不足。
とすればあれしかない。ゾイドマンモス。
砲弾はマンモスのコアだったのかも…。

とか最後の方はちょっと暴走した妄想になりましたが、そんな風に考えても面白いかもと思っています。
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