バックアタッカー雑感

先日のブログで紹介したバックアタッカーですが、やっぱり便利すぎるよなあという感想。




ユニットはとてもカッコ良いのですが。

さてバックアタッカーは小三で登場したゾイドです。
共和国首都奪還作戦で投入された。

学年誌の最強ゾイド登場には定番の流れがあって、
1、登場、姿見せ。
2、敵国の大関クラスのゾイドを圧倒して実力を示す(ゴジュラスやコングな事が多い)。
3、いよいよ敵最強ゾイドとの決戦。勝利。

という感じです。

そしてここからですが、
4、敵が徹底的な対策を施したゾイドで再度挑んでくる

という流れもまた定番です。

バックアタッカーは「4」の戦いで登場したゾイドです。

前号までの展開で、たとえデスザウラーでもマッドサンダーに勝つ事は難しいと悟った帝国軍。
しかしマッドサンダーを先頭に共和国軍はどんどん進撃してくる。
ああ首都を奪還しにきたではないか。どうする。
この状況で帝国軍は、とっておきの作戦を立案した。

もはや1対1で勝つのは難しい。では複数で挑ませろ。
帝国軍は、改造デスザウラー「ビッグハンド」とノーマルタイプのデスザウラーにペアを組ませた。
この二機でマッドを倒そうとしたのだ。

戦術は、まずビッグハンドが巨大な手でマッドサンダーの頭部を押さえつける。


さすがに巨大な手で押さえられ、マッドの動きが止まる。

パワーで勝るマッドをずっと止める事は不可能。
だが短時間でもいい。この間にもう一機のデスザウラーが飛び出し、後方から荷電粒子砲をあびせる作戦なのだ。


大口を開けたデスザウラーが発射態勢に入る。

だが作戦は失敗した。バックアタッカーの直撃を受け、デスザウラーは頭部が吹き飛んだのだ。


予想外の事態に驚くビッグハンド。そして次第に動きを取り戻すマッド。
こして、ビッグハンドも敗北したのであった。

というのが戦闘の推移でした。


ところで疑問なんですが、本作戦ではマッドの後方から荷電粒子砲を放つ作戦であった。
という事はマッドを固定しているビッグハンドにも影響が及ぶ。一緒に消すつもりだったのだろうか。
作戦成功したとしてもデスザウラーを一機失う…。そんな悲壮な作戦だったのかも。

マッドが盾の役割になるので、もしかしたら腹部パイロットは無事で済むかもしれない。
でも位置的に頭部パイロットは助かりそうにないよなあ…。

本作戦時にはマッドサンダーの生産数はまだまだ少ないだろうから、デス1機損失でマッド1機を葬れるなら構わないとなったのかも。パイロットはたまったもんじゃありませんが。

荷電粒子砲を撃つ瞬間のデスザウラーも要注目です。
メカ生体時代は荷電粒子砲は口全体から撃っているような描写が多かったのですが、今号の顔のアップを見ると珍しく砲身が描かれています。
おそらくですが、これが荷電粒子砲の砲身が描かれた最初の描写だと思います。
単純な筒じゃなく、かなり大掛かりな感じになっているのが特徴的ですね。
もしかすると出力向上の改造タイプだったりするのかな?


さてバックアタッカーですが、んー。どうかなあと思います。
やっぱり「反荷電粒子シールドで防いだ・マグネーザーで貫いた。ようやく共和国軍は勝った」これを強調して欲しかったなあ。

熱烈なマッド派なんですが、それはやっぱりデスザウラーが強いからこそ強調される。
楽勝ってわけじゃない。
うまく反荷電粒子シールドで受ける必要があって、そこから更にドリルを直接ねじ込む苦労が必要。
でもそれができるからマッドサンダーは魅力的だし世紀の一戦も盛り上がると思うんだよなぁ、と。

圧倒的圧勝っていうのはNo.2以下のゾイドなら良いのですが・・・、敵の最強各が相手だった場合は「油断したらやられる」くらいの緊迫感はあって欲しい。


まぁ、これは心情的な問題でもあります。
バトスト的に本装備はどうやって誕生したのか、どういうものなのかを以下に考えてみたいと思います。


マッドサンダー開発はチェスター教授が行った。
共和国軍は大規模な救出作戦で教授を奪還し、それでようやく開発が可能になった。

当然、共和国軍では救出作戦が失敗した場合の想定もしていたと思います。
その場合はどうなるかというと、やはりデスザウラーへの対策は必須なので新型機の開発ないし既存機の強化が進んだだろう。
ただやっぱり「荷電粒子砲を防ぐのは難しい」となっていたんじゃないかな。
反荷電粒子シールドはチェスター教授が居てこそ開発できたものだと思う。

じゃあどうなるか。

「荷電粒子砲を防げない=近づけない」
マグネーザーは反荷電粒子シールドで防ぎながら接近してねじ込む戦法だった。
こういう事ができないから、ある程度距離をとって撃てる砲撃に頼らざるを得ない。

共和国最強の砲・ウルトラキャノン砲でもデスザウラーの装甲は破れない。
ではもっと強いキャノン砲を作るか?
いやそれは難しそうだ。
ウルトラキャノン砲で装甲がひしゃげる事すらないのだ。
破壊には、今の何倍の威力が必要なのだ。そんな威力は達成できそうにない。

(※ビッグ・バッド・ジョンの砲は大威力だが射程が短そうだ……というかあれってホントに直撃したらデスザウラーに大穴を開ける威力があるのだろうか? これは別テーマとしていずれ考えたいところです)

キャノン砲でぶち抜く案は没。
じゃあそうする。
装甲は突破できそうにない。ならば、それ以外の弱点を狙うしかない。
多くが装甲に包まれたデスザウラーだが、隙間だってある。
それを精密に狙えれば…。

弱点とされたのは、背中のオーロラインテークファンおよび口。
ファンは言うまでもなく。
口も当てればコックピット位置でもあるからその意味でも効果は大であろう。

この内、より効果が高いのは口。というのも、やはりパイロットの操縦を奪える点は大きい。
ファンも魅力的な弱点だが、こちらはパワーダウンさせるだけで完全沈黙じゃない。

バトスト3巻の一戦を思い出されたい。
デスザウラーのファンは超至近距離からウルトラキャノン砲の一撃を受けた。
にも関らず、大きくパワーダウンしただけでまだ稼働できる状態であった。
ウルトラザウルスの十字砲火を受けてようやく沈んだが…、とにかくデスザウラーのしぶとさを物語った一戦でもあった。
はたして戦いが陸上・そして相手がゴジュラスだったらどうなっていただろうか。

その点、コックピットならパイロットに大きな影響が及ぶからより良いと言える。
こちらはこちらで、口を開けた時しか狙えないという制約もあるのだが…。

さて、共和国軍はこの位置を狙える武器を考えた。
だがやはり難航した。

大口径砲は高威力だが精密に狙う事は難しい。
小口径砲は精密に狙えるが威力がない(いかに弱点でも小型砲で撃ち抜けるほど甘くはない)。
そんなジレンマがあった。


この状況を受け、バックアタッカーユニットが誕生したと思いました。

ミサイルとは誘導装置を持つホーミング弾の事。
命中率に関しては最高。
だが、現在共和国軍が保有するミサイルでは威力が足りない。
口を撃っても威力不足だった。
デスザウラーを倒すには、もっともっと高威力の大型ミサイルでなくては。

だが、共和国軍はミサイル誘導技術で帝国軍に大きく劣る。
帝国軍は昔からミサイル技術が高かった。
何故かというと、ゴジュラスを遠距離から倒すべく巨大ミサイルを。
高空を飛ぶサラマンダーを撃墜するべく高高度ミサイルを。
昔から戦況として高性能ミサイル開発の必須があったから当然だ。

対して、共和国軍はずっとキャノン砲で撃ってきた。
一発あたりの命中率の低さは集団で一斉に撃つ事で強引に解決していた。
ミサイルは必ずしも必要でなかった。だから技術は一歩劣ったまま。

今、共和国軍は初めてデスザウラーの口に撃ち込むという精密さを求められている。
高威力化すれば大型化する。
はたしてその時、十分な命中率が得られるものか…。


そこでこんな無茶な案が検討される。
これ以上ミサイルを大型化したら命中率が下がる。
どうにかしてこのままの大きさ…良好な命中率…を保ったまま威力も上げねばならない。

じゃあ、敵が荷電粒子砲を撃つ瞬間に撃ち込んではどうか。
発射の瞬間に口・・・砲身に撃ち込む。
上手くタイミングがあえば、発射された瞬間砲身に蓋がされたような状態になる。
荷電粒子砲はそこで暴発してしまうのではないか。

こうして、ミサイルは荷電粒子エネルギーに反応するよう誘導システムが改造され、開発が進んでいった。

だがこのミサイル、「発射の瞬間に当てる」という超超超タイミングがシビアなものである。ミスればアウト。
コンマ数秒を争うタイミングで正確に撃ち込む、しか少しもずれずに砲身に当てる事ははたして可能なのか?

理論上は可能だが、実際は成功する可能性は低いだろう…。
そんな程度の仕上がりにしかならず、実戦投入は見送られた。


バックアタッカーがそんな状況になる中、チェスター教授救出作戦は成功。教授は順調に新型ゾイド・マッドサンダーの開発を進めてゆく。
期待はそちらに集中した。
こうしてバックアタッカーは日の目を見なかった。

いやしかし、首都奪還作戦にて意外な日の目を見ることになった。
本作戦では、少ないマッドサンダーで数に勝るデスザウラーを全て駆逐する必要があった。

勢いに乗る共和国軍だが、やはり不安でもある。
本作戦は絶対に負けられない。
マッドサンダーの数が少ないなら、せめてありったけの装備を増設して少しでも強化して挑もうではないか。
そうだ、そういえばバックアタッカーなんてもんがあったな。
役立につ可能性は低いかもしれない。
だがデメリットがあるわけでもない。ダメもとで付けておこう。

こうして搭載されたバックアタッカーは実戦で見事な活躍をした。
成功する見込みの低いものだったが、勢いに乗る共和国軍は運をも味方につけていたのだ。
逆に言えば、帝国軍はもはや運にも見放されていたのだ……。

本作戦での活躍から、バックアタッカーユニットは量産され他の機…例えばウルトラザウルスやディバイソンにも搭載する事が検討された。
だがそれは見送られた。
調査の結果、やはり首都での成功は単なる幸運、量産したところで同じような成果は見込めないと判断されたからである。
もう一つの理由は、首都奪還後の共和国軍が全力でマッドサンダーを量産。その結果、十分な数のマッドサンダーが揃いわざわざ他の機に対デスザウラー専用装備を備える必要がなくなったからでもあった。

こうして、一瞬の輝くを放ちつつもバックアタッカーユニットは再び闇に沈んでいったのであった。


そんな感じで想像してみました。
ちょっと強引かなー。
でも装備品ひとつとってもドラマがあると思うとなかなか興味深く面白いものですね。
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