広告の研究

メカ生体ゾイド初期・・・・85~86年頃の小三のゾイド広告は「ゾイド通信」という題で載っているのが定番でした。


この通信でゾイド情報をどんどん伝えていくぜ! って感じですね。

余談ですがこの時期は主に小一、小三、小五にゾイド広告が載っていました。
ですが同じ広告が載っていたわけじゃありません。
なんとも贅沢な事に低学年用の広告、中学年用の広告、高学年用のレイアウトがそれぞれ作られていたりします。
小一のものは子供向け、小三のものはゾイドワールドを掘り下げた構成、小五のものは大人っぽい感じ。

一例、小一と小五の広告。

小一の広告、なんかいいですね。
ウィーンウィーン ガシンガシン うなるのし歩く。

いかにもちびっ子的なのがほほえましい。

広告を何種類も作って最適化させるなんて、なんともバブリーで贅沢な時代です。
細かい配慮も見えて嬉しい。
(ただし全て専用なわけじゃなく、一部広告は使いまわしもありました)

さてさてそんな中で中学年用の「ゾイド通信」はかなり興味深いのです。
この広告はゾイドワールドを掘り下げる構成になっているのです。
設定各種が詳細に掲載されていたりする。ここにしか載っていない設定などもあって面白いです。
当時の小三キッズはこれを見て「ゾイドすげー」と魅力を感じて親にねだっていたのですね。うむ実に良い広告です。

ところで広告なので「出来立てホヤホヤ」な最新鋭ゾイドを扱うのが普通です。
モデルもキット版と違うテストショットが使われている事も多いです。

広告の一番良いタイミングって、バトストと連動させる事だと思うのです。
例えば「バトストでデスザウラーが登場した!!」「すかさず同号の広告でデスザウラーをピックアップ・発売日の告知をして購買欲をあおる」ようにしたら最高ですね。
ですが収集していて気付いたのですが、メカ生体ゾイド時代には、その辺の連動が徹底されていなかったようであります。
タイミングがずれてる事がけっこうある。

ちょっとお間抜けなのは、例えばバトストで「次号、謎の帝国軍最大最強ゾイドがついに登場するぞ」と書かれていて期待をあおっているのに、広告ページでその謎のゾイドが写っている事があったり・・・・・・・・・。
ちょ、思いっきりバレてますやん な事もちらほらあった。

いやしかし、最新鋭のスッゲー機体をいち早くお届けするぜ!! という熱意にはあふれていました。
思わずフライングしちゃうくらい。
時にお間抜けな所もありましたが、何より鉄は熱いうちに打てという勢いが凄かった。

さて勢いが凄い。
最新鋭ゾイドができてきたらそのタイミングで広告を打つ。それは設定がまだ固まりきっていない時期でもあります。
いやしかし、小三に掲載された広告「ゾイド通信」は「設定」が詳細に載っている。


長々と広告について書いていますが、広告段階の設定と後の改定された設定で大きく違うゾイドがいたので紹介します。
サイカーチスです。上に出しているやつですね。

この広告は面白いですね。グスタフに引かれるヘルキャットとサイカーチスで構成されています。
三種類とも発売時期が近しいゾイドです。三種を同時にアピールしつつ、サイカーチスをよりピックアップする構成にしている。
実に上手い構成ではないか。

サイカーチスといえば「コックピット周辺は防弾板がなく、とても最前線任務は無理で、主に後方から自走砲として味方の援護にあたった」という箱裏設定のゾイドです。


乗りたくない座席選手権をしたらサラマンダーの背中、レッドホーンの尻尾についで三位くらいにランクしそうなサイカーチス。
おまえ帝国機なのにさぁ…。モチーフは重防御なのによぉ…。という悲しいコックピットです。

ですが広告の段階ではこんな風に記載されています。
サイカーチスの設定部分を拡大。


各解説が見にくいの意で更に拡大。


コックピット部分の解説に注目。
「厚い装甲に守られている」とあります。

おおお当初は重装甲で安全だと言い張るつもりだったようだ。
まあ側面はある程度強いかな。うん、横は…。
でも飛行機って正面からすれ違いながら撃ちあう事も多いと思うのだ。だから前面がガラ空きなのはやっぱり…。
そんなツッコミが入って設定が覆り、後に「コックピット周辺は、防弾板がなく、とても最前線任務は無理」になったのかもしれないなぁ。

そんでもってスペック表の飛行速度にも注目です。


なんと当初はM1.2だったようだ。うそんシンカーより速いじゃないですか。
帝国初の超音速戦闘機はサイカーチスの予定だったのか…。

ここも、「いやカブトムシやん?」なツッコミが入って改定されたのかも。
後の設定ではM1.2から大きく下がって390km/hに…。
そして遅くなった分「低速だが安定性がある」という要素が加わった。
カブトムシというモチーフを考えれば改定された低速ヘリタイプの方が良いと思います。

あと、この段階だと歩行速度が設定されているのも興味深いですね。


しかし当初の予定が重装甲かつM1.2とはなぁ。
当初は対プテラス用だったのかもしれないなあ。シンカーを超える超音速戦闘機が登場。
あいかわらず最高速度では及ばないが、重防御なので耐えて耐えて必殺の一撃を叩き込んで戦うぞ 的な。
個人的にはそうならなくて良かったと思います。やっぱり現在の設定が良い。

細かく言うと、箱裏設定では「主に後方から自走砲として味方の援護にあたった」ですが、これも後に改定されていますね。
バトストでは後方からの支援砲撃ではなく、「低空からの対地攻撃が得意」というものになっています。

そのほか、両脇の砲の設定も違う。後のものは小口径加速ビーム砲ですが、この段階ではミサイルシューターだったようだ。
ミサイルシューターって言うのはやっぱり空戦を思わせる。


広告と後の設定は大きく違います。広告と箱裏で違う。箱裏とバトストも違う。ここまで大きく違うのはサイカーチスくらいかなあ。
他のゾイドも細かい違がある事はあるけど、あくまで誤差レベルな感じに留まっている事がほとんどです。
ここまで違った理由として、この段階では「戦闘機」と捉えたからでしょう。
それがヘリになったのだから、そりゃあ大きく変わるわけですね。

当初は戦闘機だった設定を大慌てでヘリタイプにした。だから細かく見直す暇もなかった。
後に「ヘリだったら対地攻撃をした方がそれっぽいよ」となってバトストで更に改定が加わったのだと思われる。


こういう広告のアンバランスな情報は実に楽しいものです。
大きな違いもありますが、どう解釈するかが世界観の楽しみ方の一つだと思います。

・当初の計画で目指したスペック
・プロトタイプはこの性能だった
・そういう改造タイプも存在する
・政治的理由で公表したスペックは実機のものと大きく違っていた

などなど。
広告は大好きです。バトスト以外にも興味深い研究対象がいっぱいあります。
研究の仕方、解釈。捉え方によって各ユーザーごとに独自の世界観が気付かれてゆくだろう事が面白いですね。
そうした世界観を語り合える場としてもこの場を活用して行きたいなあと思う次第です。
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