空白の120年

少し前に書いた、三虎の強さについての追記です。

三虎はエナジーライガーよりも120年後の機体。
コメ欄で多く頂いたのが、「120年といえばかなりの期間だが、あれだけの激戦があった後の時代なので、復興や野生体生息数回復に力が注がれ兵器開発技術の進歩はあまりなかったのではないか」との見解です。
そうですね、そのような事があった可能性は高いと私も思いました。
特に野生体生息数の回復…これは必須だったでしょうね。

野生体生息数を想像すると…、
1:旧大戦において多くが戦闘用に改造され生息数が減る
2:グランドカタストロフで更に激減する
3:休戦期間で若干回復する
4:大陸間戦争開戦後、再び減る。一方でOS技術で一部の種は回復する

という流れでしょうね。

具体的な数のデータは公開されていないため不明ですが、下のようなグラフを推測します。



グローバリーIII以降に”戦闘兵器”ゾイドが加速した。工場の質も上がり、より多くの生産が行えるようになった。これにより徴用される野生体は一気に増えた。
旧大戦の間、野生体は減り続けた。そしてグランドカタストロフ(彗星衝突)で一気に絶滅寸前に追い込まれた。
休戦になると戦闘兵器化されるゾイドが大幅に減った事で数は若干回復した。また保護政策が行われた事も個体数回復に貢献した。
こうしてゆるやかな回復を描いていたのだが…、第二次大陸間戦争開戦後に再び減少した。
ただしこの間は旧大戦時に比べて野生体生息数に配慮した生産がされた事やオーガノイド技術を用いた個体数増加策も採られた為、旧大戦時ほどの急速な生息数源は無かった。

こんな風な想像をしました。

第二次大陸間戦争の現在語られている最後の戦い、ZAC2109年春に起こったエナジーライガーVSライガーゼロファルコンの一件の後はどうなったのだろう…。
現在において資料はなく、「その120年後が三匹の虎の時代である」とされているのみ。
欠けたピースというには期間が長いぜ…。

ただ三匹の虎の時代にブラストルタイガーはネオゼネバス帝国の国章を付けていたし、レイズタイガーやワイツタイガーはヘリック共和国の国章を付けていた。
アイアンコングは多数配備されていた。断片的な情報からではあるがゴジュラス、ゴジュラスギガ、マッドサンダー、デスザウラーも健在であると読める。
これらの超巨大クラスが現存しているということは、レッドホーンやディバイソンなどの大型ゾイド、まして中~小型ゾイドは数こそ減っているが健在と考えるべきだと思う。
(なおゾイドフューザーズやゲームはここでは考慮していない)
こう考えると、国は健在だしゾイドもあんがい現存している。あやういと思えるのはサラマンダー位か…。

「国がある。また多くの種が現存している」=「大規模戦闘は終わっている」と判断して良いのかな。
さすがに120年も戦い続けていれば、かなりの種が絶滅していそうだし片方の国(おそらくはヘリック共和国)が消滅していそうだ。

エナジーVSファルコンの戦いの後、大規模戦闘は終わったのだろう。
「休戦協定」なのか「平和条約」なのかは分からない…。けどもネオゼネバス帝国・ヘリック共和国の間で何らかの条約は結ばれ停戦したのだたと考える。


ネオゼネバス帝国軍は戦力でヘリック共和国軍を圧倒します。
ZAC2106年次点でのデータだと帝国軍20:共和国軍1の戦力比だったそうだ。
20:1て…。無茶苦茶や…。末期の日本軍と米軍だってこんなに離れてないぞ………。
(※ただしこれは[中央大陸内における戦力比]と思われる。東方大陸に移動した共和国軍との戦力比はさだかでない)

そこから三年後のZAC2109年時点、エナジーVSファルコン時の両軍戦力比はどうなっていただろう。しかしいずれにしろ帝国軍の圧倒的優勢は維持されていたでしょう。

そこからいかにして停戦したか。それは皇帝がキーワードになろう。
ネオゼネバス皇帝のヴォルフ・ムーロアは、エナジーライガー暴走事件の末に共和国軍に身柄を確保されたでしょう。

旧大戦では「ヘリック大統領誘拐」で停戦を実現しようとしたエピソードがありました。
バトスト3巻「フランツの挑戦」や、学年誌ですが暗黒軍も改造ギル・ベイダー「デス・ベイダー」を使ってヘリックの身柄確保を狙った事があった。
また暗黒軍がゼネバス帝国軍を自軍のコマとして扱えたのはゼネバス皇帝その人を人質にできたからであった。
国のトップを捕える事は凄まじい意味を持ちます。
これを考えれば、ヴォルフ・ムーロアを確保した共和国は停戦に持ち込めたのだと推測しました。

ただ「皇帝を確保したので停戦に持ち込めた」としても、完全な停戦には至らなかったとも思います。
大規模戦闘は終わった。だが帝国軍は戦力で圧倒するから戦争継続を唱える派閥もあったでしょう。(しかも無視できない規模で)
なんでやめるんだ、このまま敵を完全征圧するまでやろうじゃないか、と。
それらは停戦命令を無視して独自で戦闘を継続した……。そうした中規模以下の戦いは多かったんじゃないだろうか。
空白の120年は、そんな世界観を想像しました。


さて停戦したネオゼネバス帝国とヘリック共和国。
この状況を整理しましょう。
結局、元の鞘に収まるように大陸西部はネオゼネバス帝国・東部はヘリック共和国の国土になったんじゃないかな…。
そして暗黒大陸はガイロス帝国。
結局、第二次大陸間戦争は巡り巡って中央大陸戦争時代の国土構図に回帰したのであった・・・・・。



「停戦」といっても極めて緊張感の高い時代ではあっただろうなぁ。
何といっても戦力で圧倒する帝国軍。その気になれば再び動き出し大陸全土を掌握する事は不可能じゃない。だから共和国としては切り札(皇帝)を得ているとはいえ予断を許さぬ状況だったと思う。

ただし一方で帝国も共和国もなく、「もう戦争はこりごり。どうあれ停戦したんだからこれを維持せよ」という民間からの声も大きかったと思う。
色々あった末に国土は中央大陸戦争時代の状態に戻ったのだから、もはやそれでいいじゃないかという想いにもなっただろう。
また壊滅状態にあるゾイド野生体の生息数回復をすべきじゃないかという声も挙がったと思う。
その流れの中で120年の平和・野生体生息数回復の時代があったんじゃないかなぁ… と思いました。


両国のあやうい関係…ともすればまた激戦が再開される事…は軍も民も理解する事だったでしょう。
なので、おそらく両国の間では「軍縮条約」のようなものも結ばれたんじゃないかなぁ…。

地球の歴史に触れます。
かつて軍事力の象徴は「戦艦」でした。巨艦に巨砲を積んだ戦艦は国力の象徴で、列強はこぞって建造に着手しました。
もちろん戦艦だけあっても仕方ないので、護衛する巡洋艦や駆逐艦、整備をする補助艦や給油艦なんかも必要。
そんなわけで列強は戦艦をはじめとする艦艇の建造・維持に全力を注いだのですが、それは莫大な費用を要するようになりました。
列強といえども干上がってしまうものであった。

費用を除いても、列強がこぞって艦艇を建造すればいずれ保有量に差が付いてしまう。もちろん国力の高い国が強くなる。
折しも世界は数年前に「第一次世界大戦」を経験しておりもう戦争はコリゴリという状況でした。
そこで列強が集まり「ワシントン海軍軍縮条約」が結ばれました。
これは「現在の各国の艦隊建造は無茶苦茶だ! ここいらで話し合って取り決めをしないととんでもない事になるぞ」という事で会議され結ばれた条約です。
これにより「現在建造中の戦艦の廃棄」「新造の禁止」「各国の保有数の比率を固定(極端に強い国を出さない為)」などの取り決めがされました。
結果、国費の圧迫を解消し更に戦争の危機を遠ざける事になったのであります。


ゾイド世界でも、ロンドン海軍軍縮条約のようなものがあのあと結ばれたんじゃないかなぁ……。

ZAC2109年春:
エナジーVSファルコンの戦い。皇帝ヴォルフの身柄が共和国に渡る。
これにより停戦に至る。

そこから数年:
帝国軍の大部分は停戦に応じるが、一部の過激派は戦争継続を唱え独自に戦いを継続する。
両軍は共同でこれの鎮圧に奔走する(両国が協力したガーディアンフォース的なものが設立されていたかも)。

これ以上の戦争はこりごりという世論、また野生ゾイド生息数回復という目的もあって両国は軍縮条約を結ぶことになる。
その主な内容は以下の通りである…。
・新型兵器の開発禁止
・既存戦力の一部削減(両軍の軍事バランスを調整して戦争が起こりにくい状態にする)
・新造ゾイドは耐用年数を過ぎ退役したゾイドの「代替機」のみとする
・第二次大陸間戦争で得た技術(主にOS関連)で野生体の個体数回復政策を行う
など。

こうして120年の間、どうにかして「平和が維持され」「新型強力機も誕生しない」ような世界が維持されていたのかも…。


しかし条約は万能ではない…。
ロンドン海軍軍縮条約が結ばれていた時代は「ネーバルホリデー(海軍休日)」と呼ばれます。
それは一見すると平和な時代であった。しかしその裏では「条約の抜け道」を利用し戦力向上をしようという試みが各国でされた。

ロンドン海軍軍縮条約が結ばれた頃、「航空母艦」という艦種はまだ誕生したばかりでハッキリ言って「どんな効果があるのかよく分からない状態」でした。
なので条約では空母について厳しい規則を設けていなかった。各国はそこに目をつけ空母を研究し建造していったのでした。
また既存艦の大幅なアップデートがされた(保有数は変わらないが内容は強化される)。
更にいつか来るであろう「条約失効時」に建造する為に新型戦艦の研究もバッチリ進んでいたのであった。

そしてロンドン海軍軍縮条約は締結から15年後、ついに失効した。
この時から、各国は再び凄まじい勢いで新鋭強力戦艦を建造しだした。ネーバルホリデー時に研究した成果を存分に使った新鋭戦艦が誕生した。
例えば日本は大和型。アメリカはノースカロライナ級、アイオワ級などです。長門型と大和型を比べればその拡大発展具合がよく分かります。
(ゾイドで言うとレッドホーンとマッドサンダー・・・・・は言い過ぎにしてもツインホーンとブラックライモスくらいは次世代的です)

「新型の一切禁止」「新造は代替機しか認めない」とかの極めて厳しい措置を取っていればその方面は防げよう。
しかし「研究」となればこれを確実に防ぐ術は難しい…。

またゾイド開発は「復興」「市民へのサービス」などの方便を使って実験的な「その気になれば軍用に転用できる」新型ゾイドを開発していたかも。
これも地球で面白い例があって、第一次世界大戦後の条約でドイツは戦車の開発を禁止された。でもどうしても欲しかったので「農業用トラクターです!」と言い張ってI号戦車というミニ戦車を完成させた。
ここで得たデータが後の強力戦車開発に活かされたのは言うまでもない…。


三匹の虎の時代は、
「停戦し、更に軍縮条約が結ばれ120年という長い平和な時代が訪れた」
「しかしその裏で新兵器開発の研究や実験は絶えずされていた」
「そして今、ついに条約は失効した。両軍(というかそのお抱えの企業である所のZOITECとZi-ARMS)は猛烈な勢いで新造機の開発に乗り出した」
という時代なのかも…。

そんな風に120年を想像しました。


「停戦しているがなおも交戦を主張する残党がいる」という世界観だったとすれば、それはそれで面白そうな戦記もたくさん作れそうですね。
ガンダムでも0083 STARDUST MEMORYみたいな作品があるし、そうした外伝があっても面白いのかなーと思いました。

この時代もどんどん考えていきたいですねえ。
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