対空装備の性能2

本日は、先日の第一次中央大陸戦争時における対空装備の続きとして第二次中央大陸戦争時代を考えます。

この時代は両軍とも対空装備に大きな発展がありました。
それがよく分かるのがバトスト3巻の戦力比較表です。
ここで「現在は対空装備が向上したので、飛行ゾイドであっても撃ち落されるケースが増えた」とあります。

さてまず…、



バトスト3巻戦力比較表には、残念ながらシンカーは登場していない…。
この頃は既に「第一線を退いた」扱いだったので削除されたんですね。
んー、バトストや学年誌を見るとそれなりに登場しているんだけどなぁ……。
ま、仕方あるまい。
シュトルヒは引き続き登場しています。そしてシュトルヒは惨敗に次ぐ惨敗!

この時代に、共和国軍の対空装備はシュトルヒを落とせるレベルに達していた。
シンカーが表に載っていないのは残念ですが、シュトルヒをザコ扱いできる程度に向上しているのでシンカーなど更に楽に落とせるでしょう。
そりゃぁ第一線を退いた扱いにもなるかもしれないなぁ……。仮に載っていれば全敗に近いかも。

バトスト1巻の状況と並べると更に興味深いです。



1,3巻の比較表で共通して登場するゾイドを並べてみると、こんな風に変化しています。

バリゲーターが1巻ではシュトルヒに「負け」判定なのに3巻では「勝ち」に変化しているのは注目です。
バリゲーター、1巻だとシンカーにさえ「負け」判定だったのにねぇ…。
この時代、対空能力は別次元に強化されたようだ。
これは背中のミサイルが最新型に換装されたからでしょう。


見た目こそ同じだが中身はまるで別物になったのだと思います。
国力の高い共和国軍は、このように「最新装備に換装し既存機を効果的に近代化・延命」する事をしていたようだ。

しかしシンカーさえ落とせなかった共和国軍が、数年でシュトルヒをザコ扱いできるまで向上したのは凄い。
どうやったのだろう……というと鹵獲したマルダーなりイグアンなりを解析して対空装備をコピーしたんじゃないかな。
サーベルタイガーを徹底的に解析・コピー改良したのがシールドライガー。
もちろん同様の事がされたのはサーベルだけではあるまい。
優秀な帝国対空装備もこの時期に共和国軍が吸収したと思われます。

第二次中央大陸戦争時代の共和国軍対空能力は「第一次中央大陸戦争時代の帝国軍装備のコピー改良」によってここまで向上したのだと思います。


ではコチラも。



帝国軍も向上しています。プテラスを撃墜できるゾイドとしてブラックライモスが存在します。
ですがプテラスはこの時代にも強い…!
ブラックライモスとレドラーを除いては、全ての敵に「勝利」判定。
シーパンツァーやブラキオスは引き分け程度に戦えても良さそうだけどなぁ……。

それでも、帝国軍の装備は第一次中央大陸戦争時代より大きく向上していると思います。
なぜか。
これはシュトルヒとプテラスを比べると見えてきます。

シュトルヒとプテラス、両機は1巻の戦力比較表では互角になっていました。
しかし3巻の表ではプテラスの勝ちとなっている。どういう事かというと、プテラスが改良タイプになったのでしょう。

他にも、プテラスは1巻表ではイグアンと引き分けになっていました。ですが3巻表ではプテラスの勝ちになっている。
改良されたプテラスの飛行性能は、イグアンの対空装備……第一次中央大陸戦争レベルの対空装備は防げるようになったという事なんでしょう。
そんな改良型プテラスをも撃ち落すブラックライモスは凄い。だからかなりの向上があったと思いました。

ところで・・・・・、ブラックライモスのミサイルを他のゾイドにも搭載するという案はなかったのだろうか。



バリゲーターはシンカーにさえ勝てなかった。けどもミサイル換装でシュトルヒに勝利できるまでになった。
同様の事を例えばハンマーロックにできないのか。背中のミサイルを換装すれば割と簡単にイケそうなんだですが…。



というと、これは国力の低い帝国ではできなかった。新型強力ミサイルをがんがん生産できるだけの力がない。
多くのゾイドは古い装備を引き続き運用していかねばならなかったという事情でしょう。
もしも帝国に共和国と同じ国力があれば…、多くのゾイドがプテラスに「勝ち」の判定を得ていたでしょう。
3巻戦力比較表からはそんな事情も見えます。

…それにしても3巻の比較表を見ているとシュトルヒはかわいそう。
これだけ撃墜されるようになったのかぁ……と哀愁を感じる。
こちらもプテラス同様改良する案はなかったのだろうか。
なかったと思います。なぜかというと新鋭機レドラー開発に集中していたからです。
国力で劣る帝国は既存機の改良と新型機の開発を並行できる余力がなかった。
リソースは限られている。それならば新鋭機レドラーに集中しようとなったのでしょう。
改良型プテラスを撃墜できるミサイルを持ちながらブラックライモスにしか搭載できなかった。
それと同様に、常にギリギリの帝国軍は飛行ゾイドもレドラーに集中しシュトルヒは陳腐化を承知で据え置きせざるを得なかったのだ…。


一旦、ここまでのまとめを書きます。

共和国軍の対空装備:第一次中央大陸戦争時代の帝国軍を上回る。第一次中央大陸戦争レベルの飛行ゾイド(シュトルヒ)を撃ち落せる。

帝国軍の対空装備:第一次中央大陸戦争時よりも大きく向上している。改良されたプテラスをも撃ち落す。が、国力的な限界から配備は限定的でもある。

という感じ。


更に大型ゾイドも見てみます。
この時代の帝国軍は、あのサラマンダーをも撃墜できる装備を配備しました。
アイアンコングMK-II限定型が持つ「高高度対空ミサイル」です。



正確に言うとコングMK-IIは第一次中央大陸戦争末期に登場していますが、その時はエースが乗る超超少数配備機でした。また防空には使われていない。
コングMK-IIが本格的に投入されたのはD-DAY上陸作戦から半年後の「国境の橋争奪戦」においてです。
先行機が以前から活躍していたとはいえ、本格的な運用はこの時代からとみなすべきでしょう。



さて高高度対空ミサイル。
超高空を飛ぶサラマンダーを撃墜する恐るべき装備。
いくら「そうする必要があった」とはいえ、超高空を飛ぶサラマンダーを撃墜できる装備を実現できた帝国は凄いなぁ。凄まじいよなぁ……。

ただ一つ不思議なのは、アイアンコングMK-II量産型では高高度対空ミサイルは撤去されている事です。
量産型はバックパックとサーチライトを残し、大型ビームランチャー、四連装ミサイル、高高度対空ミサイルは撤去した。


思うに、これは「レドラー」の配備の影響でしょう。
コングMK-II量産型が本格的に戦場に現れたのは、ちょうどレドラーが登場した時期と重なります。
レドラーはプテラスに圧勝できる空戦力を持ちます。サラマンダーにとっても脅威になったでしょう。
マニアックな資料ですが、学年誌の付録「ゾイドひみつファイル」の表を紹介します。





共和国と帝国の飛行編隊を紹介していますが、共和国側は「サラマンダーを守ることが大事だ」と書かれています。
レドラーの強さが分かります。

おそらくコングMK-II量産型の仕様を決めるに当たって、当初は高高度対空ミサイルは残すつもりだったと思う。
しかし同時期に空軍がレドラーを完成させた。

これで対抗したら良いのでは?

高高度対空ミサイルは超高性能と引き換えに、製造コストがあまりにも高かったのかもしれない。レドラー一機よりもずっと……。
それでいて対サラマンダー用専用装備だから汎用性がない。
それゆえ量産型では撤去された。サラマンダーにはレドラーが対抗したのだと思う。

中・小型ゾイドでも同じ事が言えるのかな…。
ハンマーロックやイグアンなどの既存機の対空装備を「ブラックライモスタイプ」に換装する案はあった。
だがレドラーが配備されたので、無理に既存機をアップデートさせずとも十分な対空戦闘ができるようになった、という。


敵飛行ゾイドに対して「自軍の飛行ゾイドで対抗できたからそうした」という考えは第一次中央大陸戦争時代の共和国軍と同じです。
しかし大きく違うのは、共和国軍は「対空装備では対抗できなかった。でもプテラスで対抗できたから良かった」だったのに対して、この時期の帝国軍は「対空装備で撃墜する事は可能だった。でもレドラーで対抗した方が効率が良いのでそうした」という事です。
飛行ゾイドがなかったらヤバかった。かたや飛行ゾイドが無くても対空装備で対抗できた。その違いは大きい。


さてレドラーです。レドラーは凄まじいゾイドでした。
バトスト3巻戦力比較表では残念ながら「戦闘不能」として陸上ゾイドとは勝敗が分からない表記になっています。
ですが実際のバトストを見るとレドラーが陸上または海上ゾイドを攻撃するシーンはけっこうある。
そして共和国軍は全く対抗できていない。

バトスト3巻収録のフロレシオ海海戦は代表でしょうか。
レドラーは海上航行するウルトラザウルスの撃沈を狙い出撃した。

この海戦でウルトラザウルスは、レドラーの襲撃に備えて「プテラス戦闘機隊で迎撃する」という方法を採りました。
飛行甲板を限界まで大型化しプテラスを満載したのであります。



改造としては、甲板に機銃やミサイルをズラリ並べ「対空装備を満載し超防空ウルトラザウルスにする」という方向も可能だったはずです。
これでもってレドラーを迎撃する。
もはやシュトルヒをザコ扱いできる時代です。だからこの方向で改造すればレドラーを撃墜できそうな気もします。
しかしそうなっていない。プテラスに頼った。
ということは、対空装備でレドラーを撃墜するのは火器をいくら増やそうが無理だったんだろうなぁ…。

レドラーの飛行性能は、共和国の対空装備などいくら撃ってこようが余裕でよけてしまう。
撃墜するなら「量」ではなくもっと「質」を高める必要があったのでしょう。


レドラーはプテラスに快勝し(重い体感装備を付けた不利な状況で!)、更にウルトラの細い首に執念の一撃を撃ち込む高性能を見せつけた。


第二次中央大陸戦争時代、共和国軍は第一次中央大陸戦争時代とはうってかわって「対空仕様」のゾイドを多く作るようになります。
ヘッジホッグなんかはまさに超対空仕様と言えるんじゃないかな。



多くのゾイドがノーマルタイプの時点でシュトルヒを撃墜できます。
なのにわざわざ改造して防空タイプを作っている。ここからはレドラーの脅威が伝わります。
なお残念ながらヘッジホッグはレドラーと対戦する事はなかったのですが…。

ヘッジホッグの母体であるところのディバイソンは、ノーマル状態から割と優秀な対空能力を持っています。
腰の対空機関砲は、おそらくシュトルヒ程度なら問題なく倒せるでしょう。しかしレドラー相手には全く役に立たない。
ディバイソンVSレドラーという異色対決は行われた事があって、


ディバイソンは何もできず。
まぁレドラーの不意打ちのような状況ではあったのですが…、共和国軍がレドラーに対抗できていない状況は証明できたのではないかと。

レドラーにようやく勝てるようになったのは、レドラー登場から実に5年後のレイノス登場によってです。
レドラーを超える飛行能力、豊富な火力。これによって制空権を取り戻した。
けっきょく、共和国軍は第一次中央大陸戦争時と同じく敵飛行ゾイドに対して「対空装備では対抗できない。しかし優秀な空戦ゾイドによって空で勝った」という構図に落ち着いたのですね。

第二次中央大陸戦争の共和国軍対空装備をまとめると、能力は確かに向上した(おそらく帝国技術のコピー改良によって)。だが、シュトルヒを撃墜するのが精一杯でレドラーには対抗できなかった。というものでしょう。

・・・そういえばマッドサンダーは防空力が低いですね。
キャノンビーム砲が一応は対空火器ですが、対デスバード用なのだろうか・・・。対空砲にしては明らかに巨大です。もしかすると帝国軍がデスバードを量産すると予想していたのかな。
(対小型飛行ゾイド用として旧日本軍の「三式弾」のような使い方ができたのかもしれないけども・・・)

マッドサンダーの仕様は、もしかすると対レドラー戦ははなから削除したのかもしれない。
「もう無理だ」として。
そう割り切ったのは、同時期に開発されていたレイノスが良い仕上がりになると予想されたから…。
そんな事も思いました。


さて帝国軍の装備についてもまとめ。
こちらは改良タイプのプテラスを撃墜できる程度に向上した。サラマンダーをも倒せるようになった。しかしレイノスにだけは対抗できなかった。
という、やはり「ギリギリまで頑張ったが一歩だけ及ばなかった」という第一次中央大陸戦争時と同じ構図に落ち着いたのですね。

両軍とも最終的には同じような感じになっていて、なんだか皮肉を感じるなぁ…。


帝国軍はレイノスにだけは対抗できませんでした。
しかしこれは登場時期が悪すぎた。
レイノスはZAC2050年登場。そしてZAC2051年3月にはニカイドス島での最終決戦・帝国滅亡です。
対抗兵器を開発するには時間が無さすぎた。
しかもマッドサンダーを先頭に共和国軍がずんずん迫ってくる逼迫した時期だから、悠長に対空兵器を開発してる暇や余力はなかったでしょう。
とにかくマッドサンダーを倒す改造デスザウラーやサポート機が優先されたでしょう。
もしあと2年もあれば帝国軍はレイノスを撃墜できるようになっていたのではないだろうか。
そんな風にも思います。

さて、以上が第二次中央大陸戦争時代でした。
大陸間戦争期についてはまた明日以降に!
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