マンモスの牙

ゾイドマンモス関連の話です。

絶滅した古代の生物には大きなロマンを感じる。
ましてそれが巨大であればいっそう強いロマンを感じます。




上はマンモス、下はナウマンゾウの復元模型。


さてゾイドマンモスのレビューで牙はナウマンゾウ風と書きました。
マンモスの牙は大きく湾曲していて先端はむしろ自分の方を向いていますね。
対してナウマンゾウの牙は相手に突き刺す気満々。やや湾曲しつつも前を向いています。
攻撃的なのはナウマンゾウですね。こちらの形状を選んで大正解だと思います。

さてマンモスの牙。
子供の頃からマンモスの牙を見て、スゲーかっこいんだけど実用性はあるのか? という疑問はありました。
現代の動物で言うと、バビルサという動物もこんな感じの牙を持っています。
明らかに必要以上にデカイ。バビルサは時として伸びすぎた牙が自らに刺さってしまうらしい……。

マンモスにしろバビルサにしろ。この必要以上にデカイ牙に何の意味があるかというと、牙が大きいオスはメスにたいそうモテるらしい。
そうかー。モテるために牙がでっかく進化したのか…。

マンモスの牙に対する解説として、以下の様に語られます。
「マンモスの牙は実用的でなかったかもしれないが、その先祖のまだ小さいが真っすぐに突き出た牙は、明らかに樹皮を剥いだり根を掘り起こしたり、あるいは種内、種間で戦う武器としても有効だったはずである。
立派な牙をもった個体は自然選択で選択される。そうすると、繁殖を行う場合、相手の異性が立派な牙を持っている個体のほうが、多く子孫を残せただろう。
そのような条件下では、例えばメスがオスを選ぶ場合に、牙が立派なものを選ぶ傾向が生じても不思議ではない。
そこで、そのような配偶者選択の傾向が遺伝的なものとして定着すれば、それ以後は実際の牙の機能より、異性に気に入られる牙をもつ個体が選択的に残るようになる。
このような選択を性淘汰と言う。立派すぎて機能的には疑問のある牙の出現も、これによって説明することが可能な訳である」


ほぉぉぉぉ・・・・。実に興味深い。
更に解説は続きます。
「この場合、大きすぎる牙は、機能的には生存に不利に働くが、配偶者を獲得するためには有利に働くので、その両方の働きのバランスの取れるところに牙の大きさが落ち着くことが期待される。
これも環境が変化し、性淘汰と生存可能性のバランスが取れなくなればその種は絶滅に向かうこともあるだろうと言える」


ほぉぉぉぉぉぉぉぉ。実に実に興味深い。

でも、おそらく機能性と配偶者会得のバランスが良いであろうと思えるナウマンゾウは2万年前に絶滅。対してマンモスは1万年前に絶滅。
実際は進化しすぎて機能性を失ってしまったマンモスの方が長く生きていたのだから面白い事ですね。



こういう謎を解き明かすのは一筋縄ではいかない。だからこそ惹き込まれるものでもあるのでしょう。


ところでマンモスの牙といえば、ツインホーンがまさにそれを再現していますね。

マンモスの牙そのもの。ボディなどもまさにマンモスを再現しています。
完璧なバランス。最もモチーフに忠実な一機じゃないかな。

しかしこの牙。どうなんでしょう、これは。
敵…例えばゴドスに突進したとして、当たる部分はちょうど湾曲している部分。なのでダメージ量が減る気がする・・・。
どちらかというと、自身を守るバンパーとしての役割はありそうなんだけど。
せっかくなので先端の尖っている部分を突き刺したほうが良さそうなんだけどなあ。

でもツインホーンって、そもそも前線で戦う主力ゾイドというより「皇帝親衛隊専用ゾイド」というかなり特殊な立ち位置のゾイドです。
首都で、国民に帝国軍の象徴として示すような事も多くあったと思います。
皇帝親衛隊は帝国軍のエリート部分を示す象徴だから、とにかく煌びやかにする必要があった。
その目的によって、本来は「前を向いた牙の方が実用性が高いが、あえて見栄えを優先して湾曲させた」のかもしれないなあと思いました。

ツインホーンのデザインをそんな風に考えても面白いかもしれませんね。








という所まで書いて少し違った考えも思い浮かびました。
ツインホーンの牙はバンパーみたいだと書きましたが、より詳しく言うとカンガルーバーに近いですね。

画像はwikipediaより。

頑丈な鉄パイプを曲げて前面に付けています。
カンガルーバーはその名の通りカンガルーと衝突した時の対策用バンパー。
オーストラリアでは日常茶飯事だぜ!
野生動物の体は頑丈なので、ぶつかったら車がぶっ壊れたりする…。
だからそれを防ぐ目的でカンガルーバーをつけているらしい。

カンガルーバーは日本なんかでは基本的には必要ないものです……が、カッコいい装備なので一時期ファッションとして車に付けるブームもあったそうです。
ただし、「対人事故を起こした場合、人体に与えるダメージが大きいため、現在では各自動車メーカーはオプション設定をすることをやめている」そうです。

おお・・・。バンパー付けてた方がダメージがデカいのか。
でも、冷静に考えたらそりゃそうだよなあ。
バンパー無しでぶつかったら車体前面の「面」でぶつかるから衝撃が分散される。けどバンパー付きの場合はバンパー部分に集中して力が加わるから…。折れる……。
それでいて車の方にかかるダメージは低減するのだからカンガルーバーとは凄い装備だよなあ……。

ツインホーンの「大きく湾曲し内側を向いた牙」は、もしやカンガルーバーのような使い方を想定していたのかも。
ゴドスに突進した場合。これは実はゴドスの背骨(メインフレーム)を折ってしまうような強い衝撃を与える。そんな感じなのかも。

「刺す」というのは一見して強そうですが、なにぶん「突き刺す→抜く」という作業が必要。
突き刺してその敵をぶら下げたままでは次の敵に向かえないですからね。
それに先端が刃こぼれしてきたら刺せなくなる。
そこで体当たりで次々に敵のメインフレームをひしゃげさせるようなツインホーンの牙形状が出来あがったのかも。

牙形状も考えるとなかなか興味深いところですね。
スポンサーサイト



プロフィール

三式

Author:三式
>HP(本家)はこちら
>掲示板

コメントはお気軽に!
コメントは
 @初めましての方も大歓迎
 @関係ない話題でもOK
 @但し宣伝のみ等はNG
 @名乗って頂けると嬉しい
という感じでお願いします。

リンク
カレンダー
04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
新着記事
最新コメント