グスタフの積載量はなぜ250tなのか

ゾイドワイルド第一弾の発売日は23日。
あと3日で発売日!

さて今日の記事。


昨日に続いてグスタフの話。


グスタフは250tもの輸送力がある!

「ゴジュラスを運べるぞ」っていうとスゲー感じがします。
ゴジュラスは230tだから楽々運べちゃう。
ただMK-II量産型だと265t、限定型だと287tなので若干オーバーしていますね。
でもこれ位なら現場は「イケるイケる」として強引に載せちゃってそうな気もします。
現場とは大体そういうもんです(そして壊して整備を泣かせる……)。

といっても基本的にゾイドはグスタフには乗らないと思います。
ゾイドは自身の脚で戦場まで移動する。
グスタフは弾薬や食料や歩兵などを主として運んでいると思います。
よくゾイドを載せているシーンを見ますが、これは「補給や整備をしながら運んでいる」という例外的なシーンか、あるいは「傷ついたゾイドを載せて回収している」のいずれかでしょう。
メイン業務である所の物資、兵士などを運んでいるシーンは地味すぎてバトストでは写らなかったのだと思われる。


さて「250tの物資を運べる」というと途方もない量だと感じます。
250tの弾薬、250tの食料…なんていうとちょっと想像がつかない。
ただ、この積載量は実はそこまで抜きん出ているわけではありません。
街中でよく見るダンプカーは大きくても最大積載量11t程度ですが、これは日本の一般道を走る仕様だからです。
重ダンプカーとかマンモスダンプとか呼ばれるダム建設現場などで使われているものだと、とんでもないパワー級のやつがいます。
たとえば「980E」というトラックは実に369tもの積載量を誇ります。


980E 画像はコマツのHPより


大きさはこんな感じですね。トラックは荷台とタイヤを色分けしています。タイヤ超でかい!
ちなみにトラック自体の重量は625tでマッドサンダーを凌駕する超超ヘビー級!
しかしこのトラック、積載量369tっていうのは凄いよなぁ………。

まあ、昨日の記事の通りグスタフは「キャタピラ式」を採用した上で積載量250tです。
なので効率の良いタイヤ式にすれば重ダンプカーをも更に凌駕するかも。
それでも、1000tを運べるわけではないでしょう。せいぜい350tか400tか…。そのくらいだと思います。
要するに地球のトラックと大差ない積載量である。

んー、ゾイド星最強の輸送トラックとしては少し物足りないかなあ という気もする。
もう少し積めそうな気がするんだよなあ。
なぜならゾイドって「ゾイド生命体(ゾイドコア)という凄まじいエネルギー源を持つから凄い」筈です。
コアは無限とも感じられる程の凄まじいエネルギーを持つ。

続編ですが「Zナイト」の設定が凄く分かりやすい。
純地球製のマシンはバトルアーマーと呼ばれる。これは強力なロボット兵器である。
しかし装甲巨神には遠く及ばない。なぜなら装甲巨神はゾイドのコアを搭載しておりエネルギー値が桁違いに凄いからである。

ゾイドのコアは地球では考えられない程の高エネルギーを発するものである筈です。
それを考えた時、250tという量はいかにも少ない。少なすぎる。いっそ2500tくらいいちゃっても良さそうです。

なんでだろう?


メタ的に言うと、何となく「リアルだなこれ」って思える数値にしたのでしょう。
ゾイドの設定は実在する兵器などの数値がよく参考にされている。
ゴルドスの主砲105mmは1984年当時の世界各国の主力戦車の主砲口径と同じ。ウルトラザウルスの主砲36cmは戦艦金剛や扶桑などが搭載している主砲口径と同じ。
(余談ですが大和と同じ46cmになっていない事が面白い。もしかすると後年ウルトラザウルスをも越える超スケールの新世代戦艦ゾイドを出して、そいつの主砲を46cmないし51cmにするつもりだったのかも)
飛行ゾイドの最高速度もプテラスがM2.0で、これはジェット戦闘機の速度にニアです。
実在する戦車やジェット戦闘機を知っている者がゾイドの設定を見たら、実にリアルだなーとニヤリできる数値になっています。

これがもしゴルドスの主砲は1000mmであるとか、プテラスの最高速度はM20であるとか言ってしまうと、凄すぎて逆に「うーんどうなんだろう……」と白けてしまいます。
リアル系のフィクションメカでよくあるのは現実と同じ数値、ないし「少し盛った程度の数値」である事ですね。
たとえば現在の戦車の主砲口径はおおむね120mmです。これが基準になります。
劇中メカの砲がこの口径ならナルホドと体感しやすいし、少し盛った程度の140mmくらいだったら「スゲー強そう」と直感的に体感できるでしょう。
ですがこれがいきなり1200mmになってしまうと「いや、それ凄いのは分かるけど想像しにくいわ……」という感想になってしまいがちです。

こうして「リアルに体感しやすい」要素を多く積んでおけばこそ、稀に出すフィクションならではの超兵器、たとえば荷電粒子砲やデストロイヤー1200mm砲なんかも引き立つというわけです。
世界観を造り出す「大勢」のメカはリアルに体感しやすい数値に。そして稀に出す超ボス級のメカはぶっとんだ装備で。というバランスが良いと思う。
ぶっ飛んだ装備が標準になってしまうと、もはや体感しづくていつしか白けてしまうと思う。

これはとても難しい問題です。シリーズの長期展開を続ける場合は避けて通れぬ問題だと思う。
105mmキャノンとか36cmウルトラキャノン砲というリアル系な所にいきなり荷電粒子砲が出たから凄かった。
更にそれに対抗した反荷電粒子シールドやマグネーザーも凄いと思えた。
でもその次となるともはや反荷電粒子シールドやマグネーザーが基準になるのでちょっと体感しづらいんですよね。
荷電粒子砲は具体的な威力がなくても「36cmウルトラキャノン砲(リアルに体感できる装備)を圧倒的に上回る威力だ」と思えば心底スゲーと思えるのです。
更にそれを無効化する反荷電粒子シールドくらいまでならギリギリで凄さを伝えやすい。

でも「反荷電粒子シールドをも切り裂くビームスマッシャー」となると、105mmキャノンや36cmウルトラキャノン砲の時代から知っている者ならば良い。最初にリアルがあって、少しずつ装備のレベルが上がってきてる感じがするから。
でもこの段階から入ってきた新規ファンとしたら、もはや基準がよく分からない。最初からもう荷電粒子砲を撃ちまくり重力砲を撃ちまくり……というのは「さぞや凄いんだろうな」という思いで最初こそその派手さに心奪われる。
けどリアルな体感がどうしても薄いので強烈に惹きこむものが薄いんじゃないかなあ。
そんな風にも思いました。


話が逸れすぎたので元に戻します。
さてグスタフの250tという数値は「リアルさが体感できる数値」という事で決められたのだと思います。
地球の重トラックと比べてリアル感がある数値。またこの時点で最大ゾイドであるところのゴジュラスを運べる数値。
そのバランスで250tになったのだと思う。
決して2500t運べる設定じゃない。そうすると「いや、それ凄いけど想像しにくいわ……」になってしまうから、あえてこの数値になっているのだと思います。


「リアル」に考えるとむしろ2500tになるべきでもあります。
ゾイドにはコア由来の高エネルギーがあるんだから、それ位の輸送量があっても決しておかしくないでしょう。
でもあえてリアルを体感できる数値にしたのだと思います。


ゾイドは「リアル」でなく「リアル系」であります。
望ましいのは「理詰めで説明できるリアルさ」よりも「実在する兵器などと比べてリアルさをもって体感できる」事だと思います。
リアルに体感できるからこそ世界観にのめりこめる。
「理詰めで全て整合性が取れている」ことは素晴らしいと思うがそれだけじゃ決定的に足りないものがある。
そこにワンダーはあるのかい、というやつですね。
理詰めだけだとワクワクしないんだ。

リアル系とはまず「これいいなぁと思えるワンダー要素をこれでもかとぶち込む」次に「そしてそれらしい設定で調理し仕上げる」ものだと思います。
リアルとリアル系は違う。

ただやっぱりそうはいっても世界観の「リアル」な考証も行いたいわけですよね。だからアレコレ頭をひねってそれらしい理屈を導くのだと思います。
私が思うに…、つねづね結論を先に決めるのは良くないなあと思うのです。なぜかというと結論を先に固定すると「結論に説得力を持たせるための理由を考える」ようになってしまうからです。
本来は色んな要素を集めて検証して、そこから結論を導くべきなのです。「こんな要素がある。あんな要素がある。これらを総合的に考えるとこういう結論である」というのが順として正しい。

いやしかし、世の中にはたった一つだけ「結論を先に決めてその理由を考える」ことが推奨されるものがあると思います。
それこそがフィクションの考察です。
フィクションの考察とは劇中の描写を正しいと固定した上で、「現在公表されている設定では説明しきれない部分を、妄想力を爆発させてそれらしく解釈する」作業だと思います。
そんな風に考えていきたいです。


さてまた話が逸れてきたので元に戻します。
メタ的な話はここまで。
ここからは、劇中でどのような理由があり250tという積載限界になったのかという妄想をしたいと思います。

問題になっているのは単純です。
「地球では実現できないほどの高エネルギーを持ちながら、積載量が250tに留まっている」事です。
エネルギー値を考えればむしろ2500t程になっていそうなのにです。

私はこれはゾイド星の環境ゆえであると思いました。
金属の露出が多い環境です。
そうした星の環境によって、「常にコアのエネルギーが吸い取られている」ような状況にあるのではないか。と思いました。
常に放電している感じですね。
コアのエネルギー値は高いが吸い取られる分がとても多い。なので実際に活かせる値はかなり減ってしまっている。

ゾイド星はまた磁気嵐などが吹き荒れる星でもあります。
吸い取られたゾイド各機のエネルギーは磁気嵐を起こす源になっていたり……。

エネルギーの大半が吸われてしまった結果として、本来のコアのエネルギーは輸送量2500tくらいになれるのに250t(=20世紀末~21世紀初頭の地球と同レベル)になってしまっている。
そしてZナイトの設定を思い出そう。地球ではゾイド星特有の要素がないのでエネルギーを存分に使える=超絶強い。
ということかもしれないなぁと思いました。

コア以外にも、メカニックは全てエネルギーを吸い取られるのかもしれない。
なぜかというと、グローバリーIIIは宇宙を航行できる時代の乗り物です。たとえば超高性能レーダーなんぞ朝飯前で作れるでしょう。作れなきゃおかしい。
しかしゾイドでは超高性能レーダーがなかなか登場しなかった。ディメトロドン/ゴルヘックスでようやく超高性能と呼ばれるレベルになった。
これは宇宙航行できる技術を持つ地球。その技術力をもってしてもゾイド星で高性能レーダーを実現するのは並大抵ではなかったということではないか。
(超高性能レーダーにはそれなりのエネルギーが必要→地球上でそれを実現するのは容易い→だがゾイド星で同じものを作るとエネルギーが星に吸い取られるので出力不足になる→無理→作るなら更なる工夫が必要である)

と仮説してみました。
んー、でも、常に放電していたら周囲の人が確実に感電しちゃいそうでもある。
その辺をどう考えるかといわれたらまだまだ踏み込んで考える必要があると思います。

そんなわけで話が逸れまくった上に結論もまだ出していませんが、この話題はそのうち続きでも考えたい次第です。
この問題、どうお考えになられますでしょうか。
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