デスメタル側の正義とは何なのか

漫画やアニメのゾイドワイルドは色んな気付きをくれます。

以前に「相棒か、兵器か」のフレーズから考えたコラムを書きました。
こちら

さてアニメ二話ではこのフレーズをもう一度考える気付きをもらえました。
ベーコン兄貴の「ゾイドは乗り物じゃない。相棒だ。ゾイドにも心がある」という台詞。これはガツーンときました。
なるほど今まで相棒という言葉を「人側の視点でのみ見ていた」のだなぁと気付き、思く反省した次第です。
先のコラムもまさに人側からの想いのみで捉えています。

そこには思いは伝えればそれでいいんだというおごりがあったのだと思う。
言えば分かってもらえる。分かってもらえないなら相手側からずや。そんな高慢さにあった自分ではゾイドにむりやり乗ることはできたとしてもワイルドブラストは決してできなかっただろうなぁ。いや乗ることさえできなかったかなぁ……。
まさに拒絶された瞬間のアラシのように。そんな風に思いました。

人機一体。ゾイドと一体化してもっといっぱいの事を感じたい。そしてワイルドブラストもしたいのでもっともっと色々体感していきたいものであります。

アニメではこの部分は本当に丁寧に描かれている。
一話でアラシがワイルドブラストさせて、二話から旅に出てもおかしくなかった。
でも二話、三話で丁寧にゾイドを掘り下げていたのが凄く良いと思いました。
今後にも期待です。


一方で「デスメタル側の正義って何だ?」という疑問も急上昇してきています。
これは漫画版の展開も加えつつ考えますが、デスメタルというのは基本的にゾイドを調教して無理やり従わせている。
漫画最新話ではガブリゲーターを調教する様子が描かれていますが、正直見ていて辛くなるほど。
更にデスブラスト……強制解放を使うからなぁ。

ワイルドブラストは使うと激しく消耗する。それがアニメで明確にされましたが、ワイルドブラストは「ゾイドが疲れていて拒絶すればできない」のでまだ良い。
一方デスブラストの場合は何しろ強制なのでむりやり発動するでしょう。限界を超えた状態で命を削る発動であっても。
その先に待つのはおそらく死。

しかしデスメタル帝国にとっては死んだら代わりを使えば良いというものだと思う。
まぁ、まさに兵器というか量産品な考えですね。

どうなんでしょうね。少なくともゾイドとの付き合いという面では正義はないよなぁ……。
正義はないどころかド外道だ。
ただ現在示されている世界観から、以下の様にぼんやり考えてみました。


アラシの村は切り立った崖の上にあります。
人々は基本的にゾイドを恐れ嫌っています。
ゾイドは生態系の頂点にあるとされています。

これはゾイドが人類の生活圏を大きく制限している。人類を脅かしているのだと思います。

ゾイドをクマにでも置き換えると分かりやすいかなぁ。
この山には300kg超えの巨大ヒグマがわんさかいる。そんな状況で山に入れるものか。
もはや入山は断念。それどころかクマが山から下りてこないか常に監視し、万一降りてきても大丈夫なように生活圏は安全な位置にまで後退させなきゃいけなくなるでしょう。
こういう状況だと住民はクマを恐れるだろうし、また奴らが居なければ…と憎むようにもなるのは当然であります。

またこの状況において「クマだって友達になれる・相棒にしてみせる、恐れるだけなんておかしい」と主張するのがアラシというわけだと思う。
その主張は間違いではなくて、実際に上手く手懐ければ相棒になれる可能性はある。相棒になったら人に危害を加えることはないし、それどころか心強い人の味方として様々なことができる。
でも、「じゃぁみんなで相棒になりに行く?」といったらそんな覚悟は誰にだってあるもんじゃないから無理な話でもあります。
この世界のゾイドと人の関りについては、そんな風に想像します。

更にもう一つ言うと、「ゾイドに生活圏を圧迫されどんどん端に追いやられている」というのは人類にとって映画版風の谷のナウシカの「腐海」みたいなものとも考えました。
ここでデスメタル側の行為や正義が思いつきます。
映画版風の谷のナウシカではトルメキア軍(クシャナ)は「腐海を焼き払い大地を人類の手に取り戻す」と主張し行動しています。
それは正義であるわけですよね。かなり強引で強制的にやっているとしても。
また大局を見た行動とは個々の感情やなんかには流されないものでもあります。


デスメタル側としては、「現在、人類はゾイドによって生活圏を圧迫されている。しかし我々の調教技術を使えばゾイドを意のままに操れる。今まで脅威だったゾイドを恐れずに済むどころか有効な道具として使えるのだ」という主張があるのかなあと思いました。
正しいといえば正しい。人類側の視点からのみ見れば。

確かにゾイドは高度な意思を持ち人の心を理解する。絆を結べば唯一無二の相棒にする事だって可能。
実際にそうしている者も居た。
でも怖い怖いゾイドと絆を結ぶのは誰にだって出来ることじゃない。ゾイドの数は多いから、その中の一部じゃなくて大多数と絆を結ばなきゃ状況は良くならない。

「ゾイドを理解し繋がる」というのは理想的だし根本的な解決ですが、現実的には難しいのではないか。そう思えば、強引だが実現可能な「強制的にゾイドを操る」という方法を採用した事に合理性はあります。
デスメタル側の主張とはここではないかなぁと現時点では思いました。


兵器か、相棒か。三話までを見た時点でのこのフレーズについての追記でした。
この言葉は今後もずっと考えていきたいと思います!
四話以降にも期待!!
スポンサーサイト



プロフィール

三式

Author:三式
>HP(本家)はこちら
>掲示板

コメントはお気軽に!
コメントは
 @初めましての方も大歓迎
 @関係ない話題でもOK
 @但し宣伝のみ等はNG
 @名乗って頂けると嬉しい
という感じでお願いします。

リンク
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
新着記事
最新コメント