がんばれゼネバス皇帝

半ばネタ、半ばマジな記事です。

戦争というのは技術力、生産力、資源などがある方が勝つ。
というのは真理ですが、有能な指揮官が居るかどうかというのも重要です。
逆に、無能な指揮官が貴重な戦力を浪費し兵士の士気を低下させ……という場合もままあります。

末期のゼネバス帝国軍は、それはそれは戦力不足にあえいでいたでしょう。
もはや質・量・作戦の全てで圧倒する共和国軍。
何とかして猛攻を止めたい。あるいは少しでも遅らせたい。
そんな状況で頼りになるのはやっぱりデスザウラーだったと思います。
マッドが居ない部隊なら十分すぎる力を発揮するし、マッドが居てもある程度なら対抗できる。

敵部隊にマッドが一機しかいなければ、デスザウラーがマッドを引き付ける。その間にアイアンコング以下の機を敵部隊に突入させる。
デスザウラーがニ機居ればしめたもの。一機がマッドに対応して、残り一機はマッド以外の共和国部隊に突撃。
という風に、デスザウラーがいれば戦い方が幾つか思いつきます。
もちろん苦しい戦いには違いないんですが。

そんなわけで末期の帝国軍はデスザウラーが一機でも多く欲しい。
そんな時にデスザウラーを浪費しまくった人物が居ます。
誰だ。
そう、それは我らがゼネバス皇帝です。


ということで今回は末期にゼネバス皇帝がどんな戦いをしたかを振り返ってみましょう。

★デスクロス


デスクロスは小学二年生のバトストに登場したゾイドです。
「おそらくゼネバス皇帝が乗っている…」という推測で書かれていました。
なので断定はできませんが、とりあえず紹介しましょう。
これは「デストゲラー」と共同してマッドサンダーを倒そうとしたが失敗した。

デスクロスは首部分が脱出装置になっているのでこれで現場を離脱・・・・するのですが、

デッド・ボーダーにこんなにされちゃう。

デストゲラーとデスクロスを倒した共和国軍は「これで戦勝した」と判断していました。



私は、この一戦はニカイドス島の海岸線で行われた戦いと推測しています。
なぜかというと、ニカイドス島は中央大陸戦争最終決戦の地です。ヘリック大統領はニカイドス島攻略戦を「マッドサンダーが無事に上陸できれば我が軍の勝利だ」と判断していた。
すなわち、

「海岸線の防衛を担うデストゲラーとデスクロスを排除した」
「これで後続のマッドサンダーが安全に上陸できるようになった」
「よって共和国軍の勝利が確信された」

というわけです。
まだまだニカイドス島内部での戦いは残っている。でも、「これで戦勝だ」と判断できるものだったのでしょう。
脱出した首をデッド・ボーダーがぶら下げて登場している。これもまた現場がニカイドス島である事を強く思わせていますね。


★黄金のデスザウラー


黄金のデスザウラーは小学一年生のバトストに登場したゾイド。
帝国要塞深部でマッドサンダーと決戦して、マグネーザーを一本ブチ折る善戦をしたものの、残った一本に貫かれて敗北。
皇帝はビークルで脱出します。

ところでこのシーンはマッドがデスザウラーの喉元にキャノンビーム砲を叩き込んでいますね。
そしてこの一戦ですが、デスザウラーは荷電粒子砲を使わなかった。
これは先日の記事の内容…(キャノンビーム砲を喉もとに猛射すれば荷電粒子砲を撃つどころではなくなる)の裏付けになるかも。

…メタ的に言えば、既に前号までで「荷電粒子砲を撃つデス/それを跳ね返すマッド」の描写は何度も描かれており、さすがに今号でもやってしまうとマンネリである。それゆえこのような形になったのだとは思いますが。

このデスザウラーは「新ゾイドバトルストーリー」にもチラッとだけ写っています。


このシーンのデスザウラーです。
コチラは確実にゼネバス皇帝が乗っていた。

・・・ところで、さすがは皇帝専用機だけあってビークルの造りが豪華ですね。
通常の下手したら転落しそうなやつと違って安心して乗れる感じがする。

ちなみに先ほど書いたように、デスクロスは首がそれごど脱出装置になっていました。

なんか凄いですね。
ウルトラザウルスは頭部コックピットがそのまま脱出装置として機能するけど、デスザウラーはそうなっていない。
規格が統一されておらず、色んなタイプの脱出装置が存在するのかなぁ。
初期帝国ゾイドさえ脱出装置があるのが帝国ゾイド。たぶんパイロットの頭数が少ないので負けても帰還させることが必須だったのでしょう。
そんな帝国なので、デスザウラーにまさか脱出装置がないとは考えにくい。
この辺を考えてみるのも面白そうですね。

さて、新ゾイドバトルストーリーのストーリーと照らし合わせると、黄金のデスザウラーがニカイドス島で戦ったのは明らかです。
しかし小一にはこの戦いが「帝国首都で行われた」と書いてありました。
思うに、末期の帝国軍はニカイドス島へ首都機能を移転したんじゃないかな。
旧敵国首都はもはや共和国軍に奪われることは必至。そこでニカイドスに全ての機能とゼネバス皇帝を移した…。
戦時中にこのような事をするのは決して珍しくありません。
いかにも末期らしい現象といえます。


★皇帝専用デスザウラー


暗黒軍の裏切りを受けて出撃したゼネバス皇帝専用デスザウラー。
デッド・ボーダーとの一騎打ちの末に大敗北をした。
個人的にこの時の暗黒軍パイロットってガイロスじゃないんだろうかと思ってます。
この一戦は「だからこそ象徴的であり、だからこそゼネバス帝国軍が全面降伏した」んじゃないかな。


そんなわけで末期のゼネバス皇帝の戦いでした。

末期に専用デスザウラーを三機消費。
「3」という数を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれでしょう。
しかしバトスト3巻のゲルマンジー上陸作戦では一機のデスザウラーさえ大きな壁になっていた。
基本的に上陸戦というのは防衛側に有利なので、上陸時は「敵の3倍以上の兵力」をもって攻め込む事が多い。
それでも成功しない事もあります。第二次世界大戦で行われたフランスへの上陸作戦「ディエップの戦い」では、防衛するドイツ軍1500名に対して連合軍は6000名で挑んだ。4倍の兵力です。
それがどうなったか。
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結局連合軍は3,894人の損害を出して、全く戦果がないまま撤退した。帰還できたのは2,000人余りで、ドイツ側の損害は591人であった。
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ゼネバス皇帝のゾイド乗りとしての技量を疑うわけではありませんが、同時に動かせるのは一機だけだからなぁ……。
その間に残りの二機を遊ばせておくのは勿体ない。

一機ずつ投入したら順番に全て倒される。でも三機同時に投入すれば作戦成功できるかもしれない。
戦力の出し惜しみ、小出し…。「戦力の逐次投入」をしてしまった感じがするなぁ。
「皇帝自らが最前線で戦う」というのは普段なら評判が良かったかもしれませんが。


私的には、デスクロスは「ゼネバス皇帝機ではない」と考えています。
さすがにゼネバス皇帝を槍で刺して晒し者にはせんでしょう…。これではゼネバス帝国兵が怒り狂う。投降するどころか徹底抗戦しそうである。
「決戦で負ける」のは結果であり仕方がないと考えるでしょう。しかしこんな事をしてしまうと「死んでも暗黒軍には協力せん!」という風潮になりそうです。

むしろ「決戦で勝利し、そのうえで負けた側を厚遇」してみせてこそ完全に相手を屈服させることが可能です。
暗黒軍はそうしたと思う。


でももしデスクロスまで含めて全てゼネバス皇帝専用機だったとしたら……、皇帝も頑張るなぁ……。

○マッドサンダー参戦。帝国不利に。
○オベリア決戦で敗北。帝国敗北が濃厚に。
○暗黒軍に頼る決断をする。政治交渉を行いニカイドス島に救援に来てくれるよう約束を取り付ける。
○ゼネバス帝国の首都機能をニカイドス島に移設。ニカイドス島の要塞化を指示。


ニカイドス島での決戦時は……、

・上陸したマッドサンダーに対してデスクロスで出撃するも、敗北して脱出装置で離脱。
・離脱した先でデッド・ボーダー(ガイロス皇帝)に激しく叱咤される。愛機の首を晒された上で再度の出撃を命じられる。

・黄金のデスザウラーで再度の出撃。島の内部に侵入したマッドサンダーを迎え撃つも、またしても敗北。
・ビークルで脱出。海岸線に不時着してそこからは徒歩で逃亡し残存する帝国軍と合流する。


-ここいらで暗黒軍が裏切る-

・最後の皇帝専用デスザウラーで出撃。そしてデッド・ボーダーに敗北。

ハードだなぁ。
もういいお歳だし……、デスザウラーで激しい格闘戦を連戦。よく体がもつものだ。
脱出時の飛行も負担が大きいだろうなぁ。脱出装置は遊覧飛行じゃない。いちはやく離脱する為に全力で加速する=ものすごいGがかかるだろうからなぁ。
更に、海岸にビークルを乗り捨て徒歩で逃亡した時は精神的な負担も凄まじかっただろうし。

私はデスクロスはゼネバスじゃないと思っていますが、そうだとしてもハードを極めているなぁ。
実はデッド・ボーダーとの決戦時は疲労困憊で何もかもおぼつかないくらいの状態だったのでは…。
これも暗黒軍(ガイロス皇帝)の策略だったりして。

ちなみに「ゾイドグラフィックスvol.16」では描写が少し違っていて、ゼネバス皇帝最後の乗機はコングMK-IIだったとされています。


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しかし、暗黒軍の攻撃目標は、なんとゼネバス帝国軍に向けられたのだ。そして、ゼネバス皇帝の乗るアイアンコングMK-IIにも襲いかかってきた。
皇帝を必死に守ったのは、親衛隊の若き指揮官、シュテルマー中尉であった。しかし、皇帝機は爆発を起こして、海の底へ沈んでいった。
その生死を誰も確かめたものはいなかった。

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これも加えるなら、デッド・ボーダーに負けた後もなおも戦い続けた。
もはやデスザウラーがない(あるいはデスザウラーを操れる状態じゃない)ので仕方なくコングMK-II(おそらく量産型?)で出撃。
しかし暗黒軍の猛攻を受け、海へ転落したのでしょう。

「海へ転落した後は暗黒軍に救助され、今度こそ降伏したのであった」
ということなのかなぁ。

いやぁ、皇帝はハードです。
負ける方の軍は末期になるともはやワケが分からなくなってくる。
本人は無茶苦茶頑張ってるんだろうけど作戦は既に破綻している。そんな事があります。
ゼネバス皇帝は後年にこの時期を振り返ったときどんな思いをしただろうなぁ…。
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