完全野生体

少し前の記事のライガーゼロフェニックスについての記事で
「ゼロはギガと違って量産可能」
と書いていました。それについてのレスで「そういえば…」というのを頂きました。

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ゼロ部分は一応完全野生体ゾイドなんて手軽に量産は出来ませんよ。
その割にはうじゃうじゃいますがね。野生体絶滅させる気なんでしょうかね。
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あ、そういえばそうだった……。
まさに仰る通りで画面に写るのはゼロばかりということですっかり失念していました。
完全野生体だから量産しにくいんだった……。

ということで今回は完全野生体の事情を考えたいと思います。
完全野生体のゾイドって……、
・ライガーゼロ(エナジーライガーも同種)
・バーサークフューラー(凱龍輝も同種)
・ケーニッヒウルフ
・ダークスパイナー
・ゴジュラスギガ
・セイスモサウルス

だったかな。

ただ、思うにメカ生体ゾイド初期のゴジュラスなんかも完全野生体として良いと思う。
”量産型”以降は違うと思うけど。

長い戦争の中で…、当初は野生体を捕獲して戦闘ゾイドにしていた。完全野生体である。だが野生体生息数の減少や効率の問題から次第に別の方式になった。
いわゆる「ゾイド牧場」のようなものを作って生産管理をするようになった。

牧場でゾイドは健康に成体まで育つ。
しかし野生状態と違って縄張り争い等の危険な事態が発生しない。その他にも様々な危険が排除されている。
なぜなら一頭でも多くの成体が欲しいから。

こうしてゾイドは安定した数を「量産」する事ができるようになった。
しかし穏やかな環境はゾイドの闘争本能の低下が避けられず、個としての能力は下がってしまう。
別物と思えるほどに……。

ビガザウロは確か初期から家畜化が進められていた…という設定があったと思う。
実は・・・初期戦役において大活躍した強力ビガザウロは完全野生体ver.で、我々がよく知る「ビガザウロ10台VSレッドホーン1台」とかの戦力比較をされる弱小ビガザウロは家畜和美の個体を改造したロットだったりして…。
(開戦から地球人到着(=バトスト1巻開始時期)までは50年もの期間があるので可能性はあると思う)

家畜化は特にグランドカタストロフ以降に進んだでしょう。
この時期は何よりも個体数の回復が急務。そんな中で種の維持や個体数増加の策が練られたことは想像に難くありません。
グランドカタストロフ後は、同じ種のゾイドであっても「数で言うと大部分を占める、Zi人に保護され牧場で数を増やした個体」「わずかな数ではあるが、自然界の中で生き残り厳しい環境の中を生き抜いた個体」が居るものと思われる。
後者についてはメカ生体の時代よりもはるかに劣悪な環境で暮らしているので闘争本能はむしろ上かも。

ということで完全野生ゾイドですが、設定されているライガーゼロなどの他にも、極めて数は少ないものの天然もの(完全野生体)のシールドライガーやゴジュラスも存在する。それらはライガーゼロやゴジュラスギガに匹敵する強靭さがあると考えても面白いかもしれないと思いました。


ところで「完全野性体」というとやはりライガーゼロが代表格でしょう。
ノーマル状態はシンプルで野性味あふれる戦いをする。爪や牙で荒々しく。まさに野生体の名の通りです。
一方でポテンシャルが高いので兵器的な改造にも耐えられる(パンツァー等の重い重量にも耐える)。

ただ……、ダークスパイナーはやってる事がジャミングなので「完全野生体…?」って感じはしてしまうなぁ。
セイスモも。
もちろんジャミングを放つにはヒレが必要だった。超集束荷電粒子砲を撃つには長い首と強靭なボディが必要だった。
そういう意味では種の特性を最大限に生かしていると言う事もできますが……。


さてここまでは本題じゃないんです。ここから本題です。
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ゼロ部分は一応完全野生体ゾイドなんて手軽に量産は出来ませんよ。
その割にはうじゃうじゃいますがね。野生体絶滅させる気なんでしょうかね。
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について考えましょう。

たしかにゼロは量産されています。就役から一貫して、もう何かといったらゼロが映ってた気がする。
ブレードライガーやシールドライガーは入れ替わるようにほとんど映らなくなった。
ブレードはまだしもファンブック4巻を見ると2カットだけ映っていますが、シールドは皆無……。

これと対照的に「ブレードライガー登場後・ライガーゼロ登場前」の時期は、シールドライガーは各所でばっちり映っています。
なので量産の難しいブレードライガー。主力は依然としてシールドライガーという事情が見えました。

ゼロ、当初の量産しにくいという設定を覆してめちゃくちゃ量産されているのではないかな……。
またケーニッヒウルフは「ライガーゼロは性能は良いがコストがブレードライガーの3倍にも達する高額な機体だった。それゆえ量産可能な新鋭機が求められ、ケーニッヒウルフが完成した」という設定だった。
悲しい事にケーニッヒウルフは設定に反してほとんど目立っていない……。


一応、裏事情を読み解くとライガーゼロが初登場した公式ファンブック3巻はエース集団「閃光師団」を主役にしていた。同部隊はライガーゼロを受領した部隊だったから画面に多く映っているのは当然である。
同巻の軍団組織図を見ると高速部隊は「ブレードライガー、同AB、シールドライガー、同DCS、同DCS-J、コマンドウルフ、同AC」となっている。
なので設定通り「ゼロは少数」「主力はシールドライガーなど」と考える事もできる……。

いやそれでも、やっぱりその後もライガーゼロは何かと目立っていた……。
かなり量産された事は確かだと思う。少なくともケーニッヒウルフを倍する程度には。

これがどういう事かというと、無茶をして量産したんだろうなぁと…、それ以外に回答がないかなぁと思いました。
戦時中にはこういう事はままある…。
太平洋戦争で日本軍で最も量産された飛行機は零戦で1万機以上に達する。
1万っていうのはかなり凄い数です。
米海軍の前期の主力「グラマンF4F」は生産数が8千、後期の主力「グラマンF6F」が1万2千という事を思えば、よくもまぁ当時国力差で1/12だった日本が1万もの数を作ったもんだと思える。

でも零戦は決して量産に向いた設計ではない。
徹底して性能を求めているので、フレームに穴を開けるなどして軽量化に努めている。これが生産性を著しく低下させている。
というのも当初において零戦は量産する計画はなかった。艦載専用と考えられており、空母搭載用に約1000機+予備で少数程度あれば良いとされていた。
それがしかし、10倍もの生産をする事になってしまった……。

これが何故かというと簡単で「零戦しかなかった」から作るしかなかった。
後継機はできない。でも戦争は続いている。
という事で「無理を通せば道理が引っ込む」のことわざのように強引に生産が続けられたのでありました。
もしも後継機が誕生していれば。戦争が予定通り短期で終わっていれば。そうしたら零戦は当初の予定通り1000機程度の生産で終わっていたでしょう。

ライガーゼロも……、高額であり野生体の確保も難しい。
でも、やっぱり戦況に影響を与えるのはこれしかない。
シールドライガーではもはや戦力不足が否めない。
ブレードライガーはOSゆえの問題があって量産は見送られた。
ケーニッヒウルフはゼロほどの汎用性がなかった(CASがない)。

…ケーニッヒウルフは……、「ゼロのコスト高の大きな要因であるところのCASを省いたので汎用性が低下し戦場に合致しなかった」というのは皮肉だよなぁ……。

そういうわけで共和国軍はライガーゼロを生産し続けなければ勝機が見えなかった。だからそうした。
無茶だけど生産した。
そういう事情だと思いました。

ちなみに零戦の例だと、完全に限界を超えて生産しているから他をいろいろ圧迫してしまった。
「無理を通せば道理が引っ込む」というのは実際ある。でもそれはハッピーな事じゃなくて他をぶっ壊してしまうことも当然あるわけで。

ライガーゼロの生産に力を入れ過ぎてしまった共和国軍は、それゆえに他の諸々の部分に無理が出てしまい……、これが後の崩壊に繋がっている。そういう事情もあるのかもしれないなぁ……と思いました。
そんなわけで今日は完全野生体について考えてみました。
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