拠点防衛におけるデスザウラーの価値を語る②

さて先の記事でデスザウラーの拠点防衛力を考えたわけですが、そういえばという実例を出してみたいです。
デスザウラーが拠点防衛に使われたのは、主に4つあったと思います。

1つ目は、ゲルマンジー上陸作戦です。
共和国軍がゲルマンジー半島への上陸を目指し大輸送船団を編成した。

共和国軍はこう進みたかったのですが、帝国軍はそれを迎え撃つべくデスザウラーを配置した。
この場合、輸送船が上陸を目指そうものなら荷電粒子砲を浴びて全滅は必至。


これを思い出されたし。

輸送船は膨大な数のゾイドや兵を抱えていよう。一隻でも沈めたくない。いや荷電粒子砲を受ければ何隻沈んでしまう事か。
ゲルマンジー上陸作戦で、共和国軍は囮部隊を使いデスザウラーをディエップ半島におびき出します。

この図で言う右側にデスザウラーを上手くおびき寄せ、その隙に本体は対岸に上陸した。
さすがの荷電粒子砲でも対岸におびき寄せられては射程を超えてしまい効果が発揮できない。

この時、デスザウラーの数は1機でした。にもかかわらず、ヘリック大統領によれば「デスザウラーを排除しなければ、ゲルマンジーは我が軍の墓場になる」でありました。
その言葉は誇張ではなく、荷電粒子砲の超絶な有効性ゆえのものなのでしょう。


2つ目は、オベリア平原の戦いです。
第二次中央大陸戦争末期に、帝国と共和国はオベリア平原で決戦をしました。
帝国にとっては、ここより後ろには引けない背水の陣。共和国としては、ここに勝てば趨勢を決める決戦です。
(オベリアの後にはウラニスク工業地帯があるからと思われる)

ここで、帝国軍はやはりデスザウラーの荷電粒子砲で共和国軍を狙ったと思う。
ですが、マッドサンダーにはね返され力を発揮できなかった…。
この時、おそらく「マッドサンダーの数>>デスザウラーの数」であろう。
共和国軍がマッドサンダーを完成させたのはZAC2048年。
オベリアでの戦いはZAC2050年。
共和国軍は、はやく帝国に攻めたいがマッドサンダーの数が揃わない事には荷電粒子砲を受けて全滅が必至…。
なので量産し数が超えるのを待ったという事情もあったのかも。

3つ目は、ニカイドス島の防衛です。
島の防衛に、デスザウラーは海岸線に配備され荷電粒子砲を撃つ態勢をとっていた。
共和国軍は、レイノスを使って「レーダーオプション」というのを潰している。名前からして精密射撃をアシストする装備だろう。
デスザウラーの命中精度を奪ったのだ。

ただし、それでも荷電粒子砲は脅威だ。
だから、共和国軍は「ビッグマザー」による上陸を行った。
ビッグマザーはウルトラザウルスをマッドサンダー積載用に改造したゾイド。腹部にマッドサンダーを積載し、海を渡って上陸する。

共和国軍が輸送艦での上陸をしなかったのは、一隻でも艦を沈められれば一気に戦力が減るからだろう。
ビッグマザーを運用すれば、
①船よりもはるかに小さな艦影なので当たる率が低い
②各機がバラけて突入すれば数機が沈められても被害は少ない(艦が沈むのと違って、そのゾイドだけが沈む)
③上陸したらすぐさまマッドサンダーを展開させる=デスザウラーの駆逐ができる
という計算があったと思う。

マッドサンダーがデスザウラーを倒した後に、共和国軍はニカイドス島へ輸送艦を呼び寄せた。
…そういえば、この作戦は「ウルトラキャノン砲ではデスザウラーの無力化は困難」である事を改めて示したものでもあるなぁ。

ビッグマザーは被害を分散する為の戦術だと思いますが、それでもマッドサンダーが数機でも沈むのはもったいない。
できれば全機を無事に… といきたい所でしょう。
ですが、ウルトラキャノン砲ではデスザウラーに勝てない。なので苦しい選択でビッグマザーは造られたのでしょう。

ニカイドス島の防衛で、デスザウラーは目立った活躍はできなかった…のですが、こういう風に考えると意義は凄かったのだなと思いました。

4つ目は、先に紹介した暗黒首都防衛戦です。
このとき、共和国軍の理想としてはオベリアの戦いと同じようにマッドサンダーを盾として使いたかったと思う。
ですが、マッドサンダーが激減した状態では使えなかった……。なのでオルディオスを使用した「いくぶん非効率だがそれ以外に策がない」空からの攻撃に戦術を変えた…。

という事で、デスザウラーの防衛戦の実例を考えてみました。
後期には幾らか存在感を失したデスザウラーですが、やはりその存在感は格別。
こんな事ができるゾイドは他にいない。
ギル・ベイダーは放射状に撃ち敵部隊を一気に殲滅させる事はできない。
ガン・ギャラドのハイパー荷電粒子砲も厳しいだろう。少なくとも形状を見る限り面を制する装備ではないと思う。
強いて言えばデス・キャットの超重力砲なら可能かもしれないが…。砲弾を撃ち込んだ一帯ごとを消滅させる威力がありそう…。

共和国軍にも同じ位のゾイドは居ないかなあ。
ウルトラキャノン砲やゴジュラスキャノン砲は、


こんな感じでしょう。確かに高威力だし、対部隊用としてはビームスマッシャーより価値が高いと思います。
ですが荷電粒子砲には及ばない。

余談。新世紀改造型の1200mmなら

こんな感じかも…。この砲、強すぎる。そりゃあウルトラ自身への負荷もさぞや大きいだろうなぁ。

唯一、ガンブラスターは荷電粒子砲に近い事ができるかな…?
ただし、ガンブラスターの砲は「3000連発」の愛称があります。また「1秒に1000発撃てる」との設定が学年誌にあります。
なので、「全力で射撃をすれば3秒程度でエネルギー切れを起こす」のだと思います。
(威力を抑えながら撃てばもっと長い時間を撃てると思いますが)
やっぱり、総合的にデスザウラーを越える拠点防衛力を持つゾイドは居ないのかなーと思いました。

第二次中央大陸戦争中期に登場したロートル機でありながら大陸間戦争末期にも最高評価を得たデスザウラー。
考えれば考えるほどあっぱれです。

あと、デスザウラーを褒める一方でデッド・ボーダーも大好きなゾイドなので同様に考察していきたいなあ。
まあ、こやつはガンブラスター登場後はホントに没落したのでなかなか厳しい評価になるのは避けられない気もするんですが。
でも、挑んでみたいです。
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コメント

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No title

没落した印象があるとはいえやはりマッドサンダーがいないとデスザウラーの荷電粒子砲は脅威的なのかもですね…

格闘戦でもマッドサンダー以降の共和国の機体に不覚をとる場面も多くなったかもですが総合力では高水準だったでしょうし

No title

ゲルマンジーは囮部隊のウルトラもあんな事になった以上、輸送艦隊なんか一網打尽になりそうですね・・・。
ビッグマザーは最初に見た時はウルトラを丸々マッドサンダーのキャリアにすると言う発想に驚きましたが、こうして考えて見ると中々に理に適っていると思います。

共和国のMAP兵器的な装備と言えばゴジュラスキャノンやウルトラキャノン、ゼロパンツァーのバーニングビッグバンは特定の地点を一網打尽にする、PSゾイドシリーズやスパロボにおける、所謂「着弾地点指定型」MAP兵器だと思います。
PSゾイドシリーズやスパロボやっていると実感するのですが、
このタイプのMAP兵器はデスザウラーの様な「方向指定型」と比べて攻撃範囲内から狙いたい場所をピンポイントで攻撃できるので、
相手がある程度固まっている所を狙い易く、味方機を巻き込む心配も少ないので非常に扱い易いです。

その反面、このタイプのMAP兵器は指定できる着弾地点の攻撃範囲はやや狭い事が多いので、
今回の考察の図の様な大規模な部隊となると、図の様に相手の部隊の一部を削ぎ落とすくらいしかできないのが悩み所でもあります。
ただ、ウルトラザウルス ザ・デストロイヤーの1200ミリウルトラキャノンともなれば砲も砲弾も規格外のサイズなので、着弾地点の攻撃範囲もそれに比例してデカくなり、上手く敵陣のど真ん中に撃ち込めればこれもまた今回の考察の図の様に敵部隊を壊滅出来ると思います。
(と言うかデストロイヤー兵団の迎撃に出た帝国軍の先陣部隊(約5千機)が1200ミリウルトラキャノンの砲弾一発で壊滅している・・・。)
スパロボWのテッカマンイーベルもそうですが、攻撃範囲の広い着弾地点指定型MAP兵器は反則的なまでに強力だと思います。
(テッカマンイーベルの場合は着弾地点の攻撃範囲の広さに加えて敵味方識別も付いてるから扱い易い上に敵を一網打尽に出来て味方ユニットへの誤爆の心配も無いと言うトンデモさですが・・・。)

その一方でこうして改めて考えてみるとデスザウラーも凄いですね、
素の戦闘力は勿論、荷電粒子砲の戦略兵器としての有用性も高く、
正に傑作機に相応しいゾイドだと改めて思います。

No title

>No Nameさん
学年誌では、「デスザウラーが襲ってきた!! まずいぞ共和国軍」というのが終盤でもみられる展開なんですが、当時としては「え、いまさらデスザウラー?」という感じでした。
ですが、今にして考えるとデスザウラーは有効だったんだなぁ…と思いました。
常にマッドサンダーを前面に十分な数を置いておく事も難しいだろうし、最後まで共和国軍を悩ませた機体だったんでしょうね。

>ラウルさん
輸送艦の防御力は紙ペラみたいなものだと思うので、かすっただけでも爆沈は免れないでしょうね・・・。
まさに我が軍の墓場。

1200mm砲は凄まじいですな。そりゃあ、ゴジュラスの支えが必要だよなぁ…と思いますね。
ただし、一発で5000機はちょっと大げさかナーともみています。
(戦着物にはこのような誇張はよくありますね)
ただし、デストロイヤー兵団が最終的に破壊した機数が5000近いという事は確実でしょうね。
いずれにしろ凄まじい砲です。
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