ストームソーダーを考える

ストームソーダー
先日のザバットの記事で、ストームソーダーFXなどがなぜ中止になったのか について推測しました。
参照されたし
今回は、ストームソーダーをもうちょっと掘り下げていければなーと思います。
主に、開発経緯や帝国が結局は運用しなかった理由などを考えていきたいです。

さてストームソーダーは元々は帝国側で開発が進んでいたもの。
なぜ開発されたのか。

グランドカタストロフを受けて両軍は壊滅状態に。
幾つかの種が絶滅し、生き残った種も個体数が減ったものが多かった。
その後、両軍は軍備を再建します。
当然、ガン・ギャラドやオルディオスを配備したかった事でしょう。
が、その辺は野生体が絶滅したり激減したりした事情から諦めざるを得なかった。

比較的まとまった数が現存したものとして、帝国軍はレドラーの復活を行い、共和国軍はプテラスの復活を行った。
ここでとても重要かなと思うのは、おそらく両軍とも「野生体の、どの種が生き残っているのか、絶滅しているのか」という正確な情報が把握できていないという事です。
自国領はともかく、敵国の野生体の事情は分からないだろう…。

なので、帝国軍はレドラーを復活させた一方でこう思った筈です。
「…レイノスが生き残っていたらマズいな」
この場合、帝国軍が完全な制空権を得るのは難しくなる。
レドラーは、グランドカタストロフ後もまとまった数が現存した幸運な種。
なので、退役させるというのは論外。理想的には、[レドラーと連携しやすく]かつ[レイノスを倒せる]ゾイドが欲しい。

-帝国軍の予想した共和国空軍の生き残りに関する推測を補足-
オルディオスやバトルクーガーのようなキメラタイプは「絶滅した」という確信的推測があったと思います。
サラマンダーと同F2は、もともと個体数が少なかった事から「絶滅した」あるいは「戦場に出せるほどの個体数ではない」と考えたと思います。
となると、生き残っている可能性の高いのはプテラスとレイノス。帝国軍は、この二種を警戒したと思います。
(グライドラーやペガサロスは生き残っていたとして問題視されなかったと思う)


…本題に戻ります。
レイノスが生き残っていた場合に備えて計画された新型空戦ゾイド。
新型空戦ゾイドは、レドラー部隊を率いて戦う想定がされていたと思う。
空戦時の役割は、レイノスの頭を抑えて牽制する事。こうすると、レイノス部隊は全体的に動きにくくなってしまう。
常に牽制され動きの鈍ったレイノスなら、レドラーが勝利する事も難しくはない…。

という事で新型空戦ゾイド「ストームソーダー」の開発が始まった…のだが、西方大陸戦争が始まってみれば帝国軍はある事実に気づく。
共和国軍にはプテラスしか居なかったのだ…。

実はこの時、共和国にはレイノスも生き残ってはいた。
だが個体数の関係からとてもじゃないが戦場に出せるような状況ではなかった。
共和国軍は、もはや性能劣の隠せないプテラスのみで戦わざるを得ない状況に置かれていた。
西方大陸戦争開戦後に、敵がレドラーを復活させていたと知って共和国軍の状況は深刻になった。

共和国軍は、レイノス野生体の保護政策(個体数増加)を進めていたが、今しばらく時間がかかる。
なので、何とかして状況を打破する新型が欲しかった。


さて、帝国軍の「レイノス復活時に対する予防策」という理由で開発されていたストームソーダーは順調に開発が進んでいたのだが…、状況を受けて必ずしも完成が急がれなくなる。
むしろ、急ぐべき機種が他にできた。
戦闘機の任務は制空権の確保ですが、具体的に土地を制圧して支配域を広げるのは地上部隊です。
乱暴に言うと、地上部隊は実働部隊で戦闘機は支援であります。

航空機だけでは地上の制圧は難しい。ただし空からの攻撃は凄まじい脅威になります。
なので、制空権を得て航空支援を付けた上で地上部隊が進撃できれば最高。

西方大陸戦争では、共和国はプテラスしか使えなかった。なので、帝国軍は早期に制空権を会得する事ができた。
こうなると、航空支援は完璧になっているわけだから、新型空戦ゾイドより新型地上ゾイドの方が必要度が高くなる。
すなわち、ジェノザウラー。

ジェノザウラーは、強力な陸戦機であると同時に高速機という所が重要だと思います。
むしろ高速機という所が真価じゃないかと思っています。
というのも、帝国軍はアイアンコングをたくさん持っています。
制空権がある上に多数のアイアンコング。アイアンコングは山岳を含めて多くの地帯で行動できる万能機。
これをもってすれば、陸戦ではむしろ圧勝が得られるのではないかと。
ゴジュラスは数が少ないし、シールドライガーにも優位を示せるし。

ただし、西方大陸にはそんな状況を瞬時に覆しかねない宝が眠っています。
それは古代遺跡。
各地に点在する古代遺跡を発見・確保する事は凄く重要だった。
当初、これはセイバータイガーが任務になっていたのではないだろうか。
遺跡の発見には迅速に動けることが大事だから。

帝国軍は、陸戦で敵を征圧する重戦闘機アイアンコングと、遺跡を発見する高速機セイバータイガーを二本柱にしたと推測します。
が、共和国軍のシールドライガーによって帝国軍には不安が生じてしまう。
当初の帝国軍は「サーベル→セイバー」になった事で、セイバータイガーはシールドライガーを越えたと認識していたと思います。
これはオリンポス山の戦いから推測できる。このとき、セイバータイガーのパイロットがシールドライガーの予想以上の向上に驚き敗北しています。

遺跡の発見高速機が必須。だけど、不意に現場で敵と遭遇した時は勝利して現場を確保する必須がある。
当初の帝国軍はセイバータイガーをそれにあたていた。シールドライガーが出ても勝てると踏んでいた。
だが結果として互角程度でしかなく、不安が急速に高まった。
然るに、シールドライガーに確実な優位を示せるジェノザウラーの開発が急務となった。

こうしてジェノザウラーは開発が進められた。
むろん、必須で無いとはいえストームソーダーも「欲しい」というレベルではあろう。ただし動員できる資金や人員は限りがあるから、ジェノザウラーにリソースを最多結果、ストームソーダーは凍結状態に。


さて、そんな帝国にとっては必須ではなくなったストームソーダーですが、共和国側の視点で見ればこれ程欲しい機体はない。
という事で情報を奪うことに成功すると同時に全力でブラッシュアップがされ・・・・・という感じだったのかなと思います。


ストームソーダーは、そんな数奇な運命を辿って完成したゾイドだと思います。
かなり深くつっこんでいる感じですが、開発事情を考えるのは面白いですねえ。

ただ、今回の妄想において触れていない部分は「なぜストームソーダーの情報は漏れた?」という部分です。
単に共和国軍のスパイが功績を挙げて…というものかもしれませんが、ここにプロイツェンの野望がどう絡んでいたのか…を加味しつつ更に考えて行きたい所です。
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コメント

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No title

よく帝国版ストソの話は聞きますストソはがあの共和国をもってしても生産性が極端に悪いとされる。
帝国で開発されても必要数の確保は無理だったんじゃないでしょうか?

ストームソーダーは50年前から存在していた?

おぉ、とてもタイムリー!
実は某サイトの天空コンペに向けてストームソーダーネタを考えていたところでした。
どうしても帝国版ストームソーダーを作りたくて(笑)

ある博士の回想みたいな感じでちょっとしたSSを考えてたので
URL欄に書いておきます。
だいぶ妄想ですが多分既存の歴史には影響してないはず・・・

大異変後については三式さんの説に大賛成です。
情報が漏れたのがプロイツェンの手引きというのは面白いですね。

No title

なぜ帝国版ストームソーダーが開発されなかったか…
一方でライガーゼロイクスは開発されたのか…
たぶん必要かどうかだった…と思います

三式さんの言う通り帝国軍にとってレイノスが生き残っていたらレドラーで制空権を確保するのは難しい…
しかしいざ開戦すると準備万端の帝国空軍の多数のレドラーに対し共和国軍はプテラスで応戦しなければなならない苦しい劣勢を強いられてしまい厄介なレイノスは戦場に現れる気配すらない…
当然レイノスやサラマンダーF2などの復活があるかもですが後に登場したブースターキャノンのおかげで若干デットウェイトが増えたかもですが射撃攻撃も手に入れた…

帝国にとっては強い飛行ゾイドより生産性も良くプテラスを抑えられるレドラーが大量にいたほうが都合が良かったのかもしれませんねぇ…

No title

仮に帝国がストームソーダーを開発したとしたら対レイノスは確実に視野に入ってるでしょうね。
ストームソーダーのコンセプトはレドラーとほぼ同じなので帝国的には機種転換も容易だと思います。
その一方で、共和国が完成させたストームソーダーは技術面では帝国と共和国のハイブリッドで更に限定的ながらOSまで搭載した結果、背部のエンジンポッドが外付け式なったとあるので、
生産性やパイロットの完熟には手間が掛かると考えられます。
ただ、従来の共和国機と異なりレドラー的な機体でもあるストームソーダーはたとえ扱い難くても共和国にはノドから手が出る程ほしいゾイドなので、様々なコストが掛かってもおつりが来ると思います。
ただ、限定的とは言えOS搭載機なだけに機体の寿命問題が割と深刻な可能性もあるかもですが・・・。
(対ネオゼネバスの頃にはストームソーダーはあんまりいなかった様な・・・。)

設計図奪取の件は共和国情報部の功績であるのには間違いないと思いますが、裏でプロイツェンが糸を引いてる可能性も十分にあると思います。
ヘリックとガイロスを疲弊させた上でネオゼネバスが蜂起して漁夫の利を得る壮大な計画がある以上、
プロイツェンにとっては西方大陸戦争序盤の快進撃の勢いのままガイロスに中央大陸に行かれては困る可能性もあるので、
ゲリラ戦で頑張って踏み止まっている共和国に逆転のカードとなるストームソーダーの設計図を極秘裏に流出させるように少なからず手を打っている可能性もあり得ると思います。

また、プロイツェンにとって西方大陸の遺跡探査はOSの完成の為だけでなく、補給線を必要以上に拡大させる事で帝国軍の疲弊を早める事も狙いだったように思います。

考えれば考えるほどプロイツェンはスパロボの有名なセリフである「それも私だ」が似合いそうな事をやっていそうだなぁ・・・。

No title

すでに共和国がストームソーダーを完成させた以上、帝国が新たにストームソーダーを導入しても、良くて互角の機体同士の戦闘になることが予想されます。共和国のストームソーダーによって多くのベテランを失った帝国では、同じゾイドを揃えても、すでに機体の扱いに慣れた共和国パイロットとの戦いには不利と考えたのでは? 

そしてその答えが、空中戦ではなくザ・バットによる爆撃、夜襲によって空軍力の不利に対応しようとしたといえるのかもしれませんね。もう、正面切って戦うのは無理、デスザウラー出来るまで時間稼げという感じだったのかも?

同じく盗まれたゼロ系のイクスが開発された経緯に関しては機体の装備が特殊であるという点が全てかもしれません。
大型のステルスゾイドであり、且つ高速ゾイドでもあり、場合によっては共和国に友軍機と誤認させるという目的も果たせるかもしれませんし、本土に攻めこまれたガイロスの窮状に合った装備とも言えるかもしれません。

No title

>EZさん
生産が大変と言う事情は、帝国の設計・・・つまり共和国とは違う思想の設計を受け入れた生産だからなのかなーとも思います。
敵の規格で造るというのは工員もなれないところがあると思います。
ライガーゼロの価格の高さもこの辺は大きな要因なのかなーと思います。

帝国がどの程度の数を確保しようとしたかも考えたいですね。
でも、レドラーと共闘する前提なら少数でも高い効果を出せそうです。
ストソが牽制し、動きにくいレイノスをレドラーが駆逐。
美しい空戦ですね。
帝国版ストソの完成形も見てみたいなあ。

>RIO=Kさん
帝国版ストソは見てみたいですねー。
すっかり共和国機として定着した感じがありますが、もともとは帝国機ですもんね。
SSの方も後ほど読ませていただきますねー(3巻の後になっちゃうかも、、、)

>NoNameさん
兵器とは常に最強が要求されるのではなく戦場に合致した最良が求められるのですね。
西方大陸の航空事情は凄く興味深いですねえ。

>ラウルさん
ストソは旧大戦と新世紀バトストを繋ぐ重要なキーワードになりそうですね。
プロイツェンの野望はじっくりと考えたいところですね。
共和国軍が戦線を好転させた大きな理由がストソなので、その扱いは特に綿密に考えたい所です。

>石藏さん
機体性能だけで言えば、ライガーゼロ「イクス」のような決定版を作れていた可能性を強く感じています。
つまり共和国ストソを超える帝国ストソですね。
でも、たしかに機体性能では上回ってもパイロットは難しいでしょうねぇ…。
ストソの情報流出→共和国機として完成 という事が起こった時点で帝国はストソ配備を諦めざるを得なかったのかも。。。
ザバットの無人と言う仕様がそこから繋がっているという考えは面白いですね!

想像が新たな想像を呼ぶ!
ここから繋げて考えていきたいですね。
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