1984年の空気

ゴドスのレビュー中で触れていますが、

ゴドスの箱裏には今では考えられないような作例が載っています。
改めて凄い時代だなあと思います。

さてそれについて思った事が今回の話題です。
このような他社プラモを豪快にあからさまに使う空気は、そういえば初期の頃にあったなぁと思いました。


これは1984年8月号の小三の記事。
小三にゾイドが載った号としては第二号ですが、「改造ゾイド」が乗った号としては記念すべき初の号です。
さて、この号には大きな特徴があります。
それは改造レシピが載っているのですが、




このように、スゲー正直に使った素材を書いているのですね。
これはこの号だけの特徴です。

次号からも数々の改造ゾイドが掲載されて、そこにはもちろん他社のプラモも大いに使用されているんですが、その辺は「〇〇を使用した」のようなレシピは載らなくなります。

「改造ゾイドの元パーツ」というと、特に有名なエピソードがあります。


ロングレッグサリー。
サリーの脚は明らかに、


クラブガンナーの1/72キットを使用しているんですが、
これを明かさないばかりか、「脚付け根の部分はゴジュラスキャノン砲の部品だ」と紹介していたりします。
んなアホな。

まぁ、改造元パーツを紹介しないというのは考えてみれば当然の話であるわけで、
何故かというと学年誌などの記事は常にゾイドを売る為の広告なのだから、そこで他社の製品を正直に紹介してどないすんねんという話ですね。

ただし他社の商品を流用した方が多彩な改造ゾイドを作れるのも確かなわけで。
そのバランスが、「他社プラモの部品を流用しつつ具体的な元パーツが何であるかは明かさない」なのでしょうね。

じゃあなんで極初期(小三84.08号)だけは元パーツを明かしたかというと、やはり最初だから規定が出来上がっていなかったのでしょう、多分。
掲載して「おいおい他社のプラモの宣伝をするんじゃないよ」というお叱りが入ったのかも…。

まぁ、元パーツを明かすか否かはともかく、メカ生体時代の改造ゾイドは積極的に色んなプラモからの流用をして構成されていますね。
「何も制限なんてない。大いにやってしまえ」という空気があったと思います。
特に初期においては顕著で、それがゴドスの頭部デザインにも表れているのかも。

比べると、新世紀はゾイドのパーツでまかなう率がたいへん増えたように見えます。
例えば水中特化型の改造ブラキオス「プレシオス」はレドラーの翼からヒレを使っていたりして、おぉゾイドの部品から全てまかなってるなと驚きました。
以前のノリなら何かしら他のプラモから部品を流用してたんじゃないかなぁ。
ストライクディノニクス(新世紀改造ゾイドの中で一番好き)も、ゾイドの部品だけで構成されていたんじゃないかな。
あ、いやブレードレライガーの強化型の「ブレードデストロイ」みたいに豪快にデンドロビウム使ってますやん!みたいなのも一部ではやはりありますが。
でも、全体として見れば減ったなーと思ったりします。
これも時代なのかなぁと思うと、この分野も研究のし甲斐があるなあと強く思えます。
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コメント

非公開コメント

No title

メカ生体時代は今よりおおらかな雰囲気だったこともあり、結構無茶してた印象がありますねw
機獣新世紀でのプラモ流用で私の印象に残ってるのは、ウルトラザウルス・ザ・キャリアです。
あ、昔作った宇宙戦艦ヤ○トのパーツが随所に・・・と見た瞬間気づいたのでよく覚えています。

No title

以前読んだガンプラの漫画(主人公がアッガイをモチーフにしたアイアンマンの様なスーツを作る漫画の番外編)で、
往年のプラモ漫画の「プラモ狂四郎」に登場したパーフェクトガンダムを当時の単行本(時期的にはおそらく80年代前半)に収録された改造ガイドに従って最初期のガンダムのキットをベースに作ると言う話がありましたが、
その漫画の劇中でも「当時発売されていた色んなメーカーの色んなプラモからこのパーツを流用しよう」と言うシーンがあったりしたので、
詳細はその改造ガイドが載ってるであろうプラモ狂四郎の当時の単行本や再録された書籍を探して確認しないとですが、
当時は全体的に大らか時代であったことを表しているように思います。

他のプラモからの流用というと、
個人的にはプラモのカタログなどで見たHGダンバインのキットを見て、
「このダンバインの羽をダブルソーダやサイカーチスに流用してみたい・・・。」
と思ったことがありました。

No title

私サリーちゃんは最初素直に騙されました。
でもキャノンじゃどうやっても同じものができないんですよ。
そんなことはキャノンを手に入れた時に気がつくわけで当時そんな馬鹿な!とパーツとにらめっこしたのを覚えています。馬鹿なのは私だったんですけどね。


新世紀のプレシオス。
こいつは名ゾイドです。
ただあれ多分ゾイドのパーツだけではありませんよ。
ひれの付け根などの丸いモールドゾイドで見た覚えない。
それ除いてもあのレシピだけでは完成しない。
首の根元の部品が分からん。コマンドの脚に動力伝える部品かと思ったけど少し形状が違う・・・。

そういえば同時掲載されてたパラサウロスもレシピ不完全。
普通に肝心なところにレシピ外のカスタマイズパーツ使ってるし。
しかし以前と違い様々なゾイドに触れた私は寝不足寝起きと空腹時以外は一度組み立てた機種なら見ただけでほぼパーツが分かるようになってる。
おかげで騙されはしませんでしたが
全く昔から罪深いことしてくれるもんですゾイドは。

No title

>No Nameさん
キャリアは対空機銃にヤマトが使ってありますねー。
メカ生体時代に比べれば抑え気味ですが、やはり使うところでは大いに使っていますな。

>ラウルさん
他プラモを見てこれを流用したら…と思う事はよくありますよね。
やはり同時代のプラモのパーツはディティールに何となくな共通感があり(多分、その時代の作風が共通しているんだと思います)違和感が少ないです。
問題は入手難度の高さなんですが…。

>EZさん
ひでえですね。
メカ生体ゾイドの改造ハンドブックは「思い切ってマッドサンダーの首を切ろう」とか平気で書いてあるのに、一方でパーツ名はごまかしてたり…。
罪深い時代ですねえ。そして少年は育っていくのでありますね。

プレシオス! 気付きませんでした。
パーツ解析も深く考察してみたいですねぇ。
よく言えば、「あれ・・・?できない・・・」から自分なりの創意工夫を加えて製作するのも楽しい てな感じでしょうか。
でも、あからさまに嘘を書くのはやっぱり酷いですねw
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