甲虫型ゾイド

先日、ダブルソーダの改造バリエを描きましたが、本日は甲虫型ゾイドに関して考え語ります。

実際のカブトムシやクワガタムシというのは飛ぶ事は少なく、木につかまって歩くような感じです。
飛行はあまり得意じゃありません。重防御で樹液を巡る戦いでは勝利しやすい。けどその反面体が重いので飛ぶときにウェイトがありすぎる。

ですがゾイドワールドでは飛行するのが基本になっていますね。
「飛ぶ事もできる」ではなく「飛ぶのが普通」なゾイド。
これはまぁ、おそらく6本の細い足でシャカシャカ動いてもたいした速度が出ない=飛ぶしかないという事かなーと思います。

といっても飛行速度は音速の半分にも満たず低い。
他にも昆虫型で飛べるゾイドは居ます。
トンボ型ゾイド(クロスウイング/ブロラバーン)のM0.9やハチ型ゾイド(ビーシューター/キャリービー)のM1.9と比べれば、根本的には飛行は苦手な存在という事が分かります。
カブトムシ・クワガタムシといえば、他にもバラッツのガンビートルとギラフソーダが居ます。
それらも最高速度は350km/hと320km/hだった。やはり甲虫型の飛行速度は低い傾向にあるようだ。

甲虫型ゾイドの第一号といえばサイカーチス。



現在では対地ヘリと捉えられていますが、元々は後方から支援砲撃をするゾイドでした。
コックピットに防弾がないのも、後方に位置するゾイドゆえ。

支援砲撃での運用というと、まず長い角を利用して長射程ビーム砲にしてある。
このクラスの装備として「長射程」とわざわざ表記されているのは珍しい。というかサイカーチスだけです。
おそらく同クラス中では最長の射程をもつ砲なのでしょう。
それを実現できたのは長い角を加速器に利用できたからではなかろうか。
長い角をフルに使い加速している。サイカーチスはある意味では後のジェノザウラーやセイスモサウルスの元祖と言える機体かもしれないなあ。
(もっともサイカーチスは先端でビーム砲を分岐させている=せっかく角全体で加速させたイメージを削いでいるようで惜しい…)

さて、この砲でもって後方から砲撃をするわけですが、ここで問題となるのがビーム砲という事です。
曲射ができる実弾砲は、例えば下図のように放ち味方を支援する事ができる。

マルダーのミサイルで敵が混乱する中、マーダが突撃して戦闘を優位に進める。
これは理想です。

しかし直進が基本のビーム砲では後から撃つと味方を撃ち抜いてから敵地点に到達してしまう…。

サイカーチスが放ったビーム砲がマーダをかすめる・・・。
同士討ちは勘弁・・・ですね。
マーダにあたらないよう上に向けて撃ったらゴドスにもあたらない・・・。


というか、そもそも直進するビーム砲では惑星の曲面に守られ近距離までしか狙えない。

地上から撃った場合の最大射程は、惑星の曲面から計算すると10kmもない。

この仕様でどうやって支援砲撃をするのか。
どうするかというと、ここにカブトムシ型という意義があります。

パワーは申し分ないから長射程ビーム砲の搭載は難なく行える。
そして飛行特性は「最高速度は低いが安定性は高い」のが特徴。
サイカーチスは、長射程ビーム砲を持ち上げて空から射撃するのが任務なのであります。

こういう事です。

しかし実際はこのような支援砲撃で運用される事はあまりなく、主に対地ヘリとして使われることの方が多かった…。
多分、共和国軍の怒涛の進撃により後方支援などと悠長に言っておれず最前線に投入され…、意外な効果を発揮したという事だと思います。

対抗機であるところのダブルソーダには超射程ビーム砲は装備されていません。



サイカーチスの実運用を受けてのものか、あるいは共和国には既にウルトラザウルス、ゴルドスといった優秀な支援砲撃機がわんさか居たからかもしれない。


ところで甲虫型ゾイドと言えば他にもアタックゾイド(コマンドゾイド)にグラップラー(サイカーチ)が居ます。


グラップラーがコマンドゾイドとして復活した際に「サイカーチ」に改名されると知った時は、なんちゅう半端な名前や…と思ってしまったものです。
ですが、よくよく考えればカマキリ型アタックゾイドの「カマキラー」もすごい名前だなあと思う…。
カマキラーはコマンドゾイド版の「ライトスパイカー」という名前が凄く好きです。

まあ、名前の余談は置いておいて…、グラップラーに関して興味深い資料もあるので紹介しましょう。


このシーンですが、離陸の様子が描かれています。
機体下部から煙を噴き出し垂直に離陸できるようだ。これはなかなか便利な機能ですね。
もちろん本物のカブトムシにはこのような離陸は無理ですが、グラップラーはこのようになっているようだ。

さて、興味深いというのはこちら。


周辺アイテムのフィギュアセットNo.1に入っているスピーダーバギーです。
見るに、おそらくスターバギーも垂直離陸が可能であろう構造をしています。
グラップラーの装甲をひっぺがすと、スターバギーに酷似した構造をしているのでしょう。
サイズも酷似しています。

スターバギーは純粋な機械であり、ゾイドはメカ生体。その構造の共通点や相違点をスターバギーとグラップラーから考えてみるのも面白そうです。
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No title

 サイカーチスは、新世紀シリーズでゴドス、カノントータスとともに荷電粒子砲を装備したパワーアップ・ゾイドの一つですね。
 三式さまのゾイドレビューを見る限り、小口径荷電粒子砲には納得がいっておられないご様子。
 でも、実は私は(PSゾイド2で)確認したとき、ものすごく納得したものです。なるほど、そういうこともできるものだな、と。

 というのも、ゴドスは肉食恐竜・アロサウルスがベースで、サイカーチスはカブトムシです。つまり、同じ大きさの種類と比べて、種族としてパワーのあるものばかり。

 同じ体格なら、イグアノドン(草食恐竜)やゴリラ(草食に近い雑食)に比べてアロサウルス(肉食恐竜)がより力強く獰猛なのは自明。ゾイドコア出力も、ゴドスがイグアン、ハンマーロックをしのぐのは当然にして必然と言える。現にゲームでのゴドスは、イグアン、ハンマーロックよりもはるかに(せわしないほど)俊敏でした。
 そして、それだけのパワーがあるからこそ荷電粒子砲もドライブできたのか、と納得できたわけです。

(同時にイグアン、ハンマーロックが装甲が厚く、しかも器用な指を持っているのは、パワーで勝てないぶんを防御力と器用さでカバーしようとしていたのか、とも捉えました。
 またイグアンのパワーが低くて荷電粒子砲を使えないことは、イグアンが荷電粒子砲を尻尾につけていて明らかにメイン武装として当てにしていないこと、胴体にビーム砲を搭載していないことからも読み取れます。
 ハンマーロックのビーム砲もとってつけたようだし、コア出力だけではパワーが足らず砲塔内蔵のサブジェネレーターを併用してやっとビームが使えたのでしょう。もっとも、共和国はその砲塔内蔵式サブジェネレーターをそもそも開発できなかったのでしょうが)


 そして、サイカーチス。荷電粒子砲をぶっ放した時に「なるほど! 確かにカブトムシは、芋虫(モルガ)やサソリ(ガイサック)よりもパワーはある! カブトムシが荷電粒子砲をぶっ放すことができる唯一の種族という解釈か!」とすごく納得したものです。
 それにサイカーチスは、ダブルソーダと比べても装甲が厚く、鈍重そうです。空を飛ぶことが前提なのに装甲が重そうということは、それを支えて飛ぶだけのパワーがあるのでしょう。だからこそ、荷電粒子砲を搭載できるのか、とも思えるわけです。


 ダブルソーダが荷電粒子砲を積んでいないのは、用途が攻撃よりも機敏に飛び回り、侵入する敵を迎撃することだったからでしょう。
 正面を広く捉えるバルカン、上に向いたビーム砲、そして巨大なはさみと、空中の機敏性を上げる用途の後翅。いずれも、攻撃よりも迎撃に向いている特性を見て取れます。
 それに情報収集能力も高い、というよりそっちで使われている印象がありますね。


 カブトムシ・クワガタムシ型ゾイドは、体積比におけるコア出力は群を抜いて大きい。
 サイカーチスはその余りあるパワーを攻撃力に回しついには荷電粒子砲のドライブに成功。
 機敏性に回したダブルソーダは迎撃機として特化した能力を得た。

 カブトムシ、クワガタムシという「力に満ちた昆虫」のイメージは、案外ゾイドも例外でないように思えます。


※余談ですが、獰猛でもパワー系でもなさそうなカノントータスが荷電粒子砲を搭載できたのは、あのゾイドは内部空間にかなり余裕があり、荷電粒子システムを単独で(ゾイドコアからのエネルギー供給に頼らず)詰め込むことができたのが理由でしょう。「液冷式」となっているところから見ても、アレのシステムはゴドス、サイカーチスとはだいぶ違うと思います。

No title

確かアートスタチューか何かでしたが、鉄骨に掴まってビーム砲を発射しようとしているサイカーチスのモデルがあった気がします。
低空飛行で砲撃も勿論する(新世紀版の箱裏とか)のですが、6本脚+飛行可能のメリットとして器用に色んなところに移動して戦闘をすることもできそうです。
あとダブルソーダはメカ生体ではそんなことないんですが新世紀だとサイカーチスの対地攻撃に苦しめられた結果、開発された対抗機と明確に設定されています。長距離砲を持たないのは、そもそも対地攻撃+サイカーチスの駆逐用と割り切って開発されてるからでしょうか。後方支援ならカノントータスとか既にいたのもあるでしょう
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