ギガの描写の事

先日のゴジュラスギガの記事にどっさりとレスが付いて驚きました。
いあはや凄いなというか、やっぱり格別の何かがあるゾイドだなと思いました。

さてギガですが、思い返せば描写において難しい面もあったんだろうなーと感じる部分も出てきます。
というのも、メカ生体ゾイドにおいては、
86年ウルトラザウルス
87年デスザウラー
88年マッドサンダー
89年ギル・ベイダー

という風に最強ゾイドが両軍から交互に出ています。
なので、デスザウラーウルトラに挑むし、マッドはデスザウラーに挑む。

新世紀は
99年デスザウラー
00年ウルトラザウルス
01年マッドサンダー
02年ゴジュラスギガ

です。共和国三連続。
さすがにデスザウラーがラスボスという描写は限界が出ていたと判断され、直接対決が見送られたのかもしれないなあと思いました。

ギガにも一応はジェノブレイカーを倒すシーンや量産型デススティンガーを倒すシーンはあります(含・妄想戦記)…が、なんていうかそれらは所詮は「大関」なんだよなあと思います。

メカ生体のバトスト2巻で、デスザウラーはゴジュラス部隊を壊滅させた後にウルトラザウルスと決戦しました。
この時のバトストのゴジュラスは「強力機である。だが攻略された事もある。対処は不可能ではない」という程度でした。
大関クラスです。
デスザウラーは、大関ゴジュラスを軽く破壊し、そして大横綱・ウルトラザウルスに挑む感じが燃えたと思います。
マッドサンダーも同じで、大関アイアンコングを仕留めてから、大横綱・デスザウラーに挑む感じが燃えたと思う。

さてギガ。ジェノブレイカーや量産型デススティンガーは大関なんだよなあと思ってしまいます。
ジェノブレは既に最新鋭機ではなかったし、量産型デススティンガーならライガーゼロでも倒せる程度だし。
デススティンガーが完全体の方だったら横綱だったかもしれませんが、設定上再び出すことはできなかったからなあ…。
ジェノブレイカーや量産型デススティンガーを倒す程度では、「うん凄いね。でもそれだけでは最強とは言えないな」っていう程度。
半端だからかえってモヤモヤが出てしまう。もっともっと力を!

前年にマッドサンダーがデスザウラーに反荷電粒子シールドを破られた一件は個人的には「それがマッドサンダーのアイデンティティなのに・・・・・・・」と思ったものでした。
余談ですが、新世紀マッドサンダーもギガに劣らず売る気が感じられなかった一機だと思う・・・・・・。
あら売れませんで。今は凄まじいプレミアになっていますが。

ただもしかすると、この当時の予定としては「特化した対抗機であるマッドサンダーさえも完全な優位を示す事は出来なかった。デスザウラーに勝てるゾイドは居ないのか!?」という徹底した描写をしておいて、そしていよいよ翌年にギガをぶつけるつもりだったのかも。
しかし直前になって「・・・いやいや、そろそろデスザウラーをラスボスから外そう」という判断に変わってしまったのだったりして・・・。

新世紀ゾイドは「デスザウラーに挑む物語」として進んでいた気がする。そのまま突き進んで欲しかったなあ。

ゴジュラスギガはダークスパイナーにも勝っています。ジャミングの影響を受けない。これは凄い。ですが、ギガに同梱されたファンブックEXの中であゴジュラス・ジ・オーガが複数のダークスパイナーを同時に葬っているからなあ。
(ジ・オーガは機体特性上、ジャミングを無効化できる)やはり「ギガだからできた」という感じが薄いというか。
その後、これはコメ欄でも指摘を頂き居ましたが、ゴルヘックスが登場してダクスパ対策をやっちゃったので、これまたギガの意義が薄く感じられたというか。
ついでに、ゴルヘックスの同梱ファンブックEXによると「ダクスパのジャミングに対抗するには絶縁体を付ければいい。でもコスト面から今の共和国軍には難しい」との説明があり、「え、そんな簡単に対処できるの」と思ってしまった…。
これもまたゴジュラスギガのダクスパのジャミングに勝てる事に対する凄みを大きく奪ったと思う。


セイスモの方にも触れると、もうちょっとギガに反撃させてあげて欲しいなあと思いました。
遠距離から一方的に ではなぁ。
以前に書いたギル・ベイダーのコラムで、デスザウラーやマッドサンダーは「敵に全ての力を出させて、そのうえで勝つ」のだからカタルシスがあったと書きました。
セイスモとギガの一戦は合理的なんだけどなんか湧き上がるものが少ない。。。。

コングはセイスモとコンセプトが似ている。砲撃でゴジュラスをしとめる。
ゴジュラスはコングの砲でかなりの数がやられたけど、それでも前進して距離を詰め最後には格闘戦に持ち込んで勝った。
これ以上ないほどカッコいい一戦でした。
こんな感じでよかったんじゃないかな。確かに遠距離から撃ち抜けば勝つけど必ず当たるとは限らず、距離が詰まって格闘戦になればギガ優位になってしまう。
「セイスモに勝つなって言うのか」となりますが、んー・・・、セイスモには悪いけどそれでも良かった気がする。
ただしコングと同じように「ゴジュラスの時代を終わらせたのは事実」「遠距離から倒せるコングが優位であるのは明らか」であってゴジュラスの意義を大いに奪ったという感じ。

オモチャ的な事を言うと、セイスモサウルスは7月発売です。年末商戦級のゾイドではないんですね。
年末商戦級のゾイドがべらぼうに強くて戦況を変える決定力を持っている というのは良いんですが、その他のゾイドは少し抑え気味であるべきじゃないかなあと思っています。
サーベルタイガー、シールドライガー、ディメトロドン、ディバイソン。これらは強力機であり戦況に影響を与えた。だが決定力まではなかった。
ただメカ生体ゾイド末期に登場したオルディオス(3月発売)はギル・ベイダーをあっさり倒して戦況を完全にひっくり返す決定力を持っていました。
新世紀の大型ゾイド・・・の中でも後期のものはいずれもアピール度が強すぎてちょっとなあと思う所はあります。
オルディオスの描写に似ている。

描写とはバランスだと思います。単調すぎてもいけないし、細かなテクニックに頼りすぎて分かりやすさおろそかにしてもいけない。
そんな風に思います。
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コメント

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難しい話ですね!

さっきはネタバレすいませんでした!これからは自重します。ごめんなさい!

さて、ゴジュラスギガですが、
やっぱデススティンガー(初号機クラス)やエナジーライガーとの戦いが1番見て見たかったな!
デスザウラーを直接倒すのも見たいけどね!とまあそれが正直な感想ですね!
ギガってその当時の最強メカと戦った描写ってあまりないんだな。
何気にバーサークフューラーや帝国性ライガーゼロとも戦ってないし、
見たいと思える夢の対決ってあるんですよね!ギガの場合。

セイスモサウルスがゴジュラスギガより安く手に入るのも、ギガの人気が下がっていった理由の一つかもね!
ギミック的にはギガもセイスモもかなり良いよね!好きです♪)

所でゴジュラスやゴジュラスジオーガもデススティンガーの背中装甲踏み壊せるって考えて良いのかな?
ゴジュラス至上主義だし、と言いたい所ですが、ステルススティンガーって、ノーマルと比べ、
70トンくらい軽いのに、ノーマルより本当に装甲強度上がってるのか?どれくらい上がったのか?
などのデータ欲しいな!ダークスパイナーが中央大陸を攻めた時
頼りになるゼロやゴジュラスが~みたいな台詞ありましたよね。
ここは同格と考えて良いのかな?
だったらゴジュラスは荷電粒子砲に気を付ければ、量産型デススティンガーにも勝ち目があるのか?
知りたい所です。後、狭い場内で、ゴジュラスとエナジーライガーが戦ったら、ゴジュラスは勝てるのか?
も気になります。相手は機動力を生かせない状況だからね!
そうやって考えていくと、ゴジュラスって本当に格闘戦なら最新鋭機とも互角のゾイドなんだね!
ジェノやフューラーと格闘戦するゴジュラスも見たいな!

個人的にはゴジュラスvsジェノザウラー(オーガvsジェノブレも含む)は恐竜旧復元vs恐竜新復元。
コングと同じく、格闘戦ならゴジュラスだが、砲撃戦はジェノ!とコングとの類似から
ゴジュラスとジェノザウラーは以外にも面白いライバル関係を築けると思いますが、どう思う?

話が脱線しましたが、ゴジュラスもゴジュラスギガもそれぞれ魅力的ですね!
パワフルに暴れるゴジュラスやゴジュラスギガを見たいです。

No title

新世紀では派手なシーンは新型ばかりで旧ゾイドは地味な展開に終始していたのでマッドだけでなく全体寂しいですよね。まあ旧来のファンのブーストがあるからってのは解りますが、今の世代にもあの力押の魅力を感じてほしかった。

前のコメで本体としての魅力で売ることが難しい状況だったからギガ失敗って書いてしまったんですけど、自分は本来ゾイドはそうあるべきだと思っていてギガがむしろ正道だと感じてます。結局は早い時期から高速&中型ゾイドに過度な外付け装備や設定を付けてしまったことが問題だったかなと。

せめてブレード&ジェノの後がギガならまだ大丈夫、というかむしろその次にライガーゼロ出して両輪にしてかなり良い展開だったと思うのですが、それだとマッドの復刻理由が難しくなりますしね。。。
ギガは新世紀の展開と旧ゾイドの強さ尊重、復刻の歪みを全て受け止めたと思います。そして、こんなにギガを擁護しつつ自分も生ゴジュの方が好きなことがもどかしいです。なんかね、格闘モードでも小さく見えて頼りないねん。。。

No title

「描写とはバランス」
完全同意ですね。

バトストでオルディオスがギルベイダーを倒した話を、当時小学生だった
私が本屋で立ち読みして知った(お金ないですからw)瞬間、
『ゾイドはもう終わりだ』と断じてしまったくらいですから・・・(苦笑)。

あのデカくて強くて凶悪でかっこいいギルベイダーを倒すのなら、
きっと大型のすんごい奴が出てくるに違い無いと思い込んでいました。

そこへ出てきたのが、『なんかファンタジックで強そうにはとても思えない』
小さいオルディオスだったので、ゾイドそのものの展開に終末感を感じてしまったのです。
「ペガサスとかが好きなのは女の子だろ!?」と(聖闘士聖矢の数年前の時代)。
後からキングゴジュラスが出て、今更ながらギルベイダーと激闘を演じたのは、
市場の反応をマズイと判断したトミーの路線変更だったような気もしますね。

No title

ギガのバトストだと遮断装置となっていて、ホビージャパン(もしくは電ホビー)だとアロザウラーの薄緑色は古代チタニウムをベースにした塗料でジャミングの緩和をもっていました。
多分、ただ覆うのではなく、装備しても機能に阻害が無いようにするためにコスト・技術コスト高になった解釈しました

個人的にはセイスモは小さすぎたと思ってます。
フューザースのセイスモは実際にいかにも決戦要塞とした感があってよかったと思ってます。
アニメ版のウルトラとデス2機も大型化していましたが、ですザウラーは大型化の影響で荷電粒子砲台扱いで格闘が生かせないのが残念だと感じました
ウルトラも火器が36センチリニアキャノンが無いせいで少し残念でした<ゼロではシールド張っただけですし

No title

「描写とはバランス」というのには同意です。
とはいえ。「特化機に特化機をぶつける」という方向性でセイスモが出てしまった以上は、これは当然の結果なのでしょう。
ゲームの話を持ち出すと「ゲームとは違うんだぞ!」と言われるかもしれないのですが、遠距離戦って、ゲームでもそう華のあることじゃないんですよね。
やってる方は気持ちいけれど、やられる方と見ている方は緊迫しない。その前に一方的にやられるという感じなので。

セイスモのバトルストーリーは忘れてしまいましたけれど……。
遠距離機を描くというのは、とてつもなく難しいのですよね。格闘戦に持ち出してはならない。格闘戦を持ち出されたら敗けになるくらいのバランスでなければ、遠距離機を設定するには帳尻が合わない……。それこそが遠距離機であり遠距離戦なので。
もっとも、セイスモは荷電粒子エネルギーを各所の機銃に注ぎ込むことで、想定よりも大分近距離でも強かった印象がありますが。

ちょっと違いますけれど。
1200ミリウルトラキャノンの時点でルイーズ大統領はハーマンに向けて「これは、あなたのゾイド乗りとしての名誉を失わせるかもしれない(うろ覚え)」とファンブックで言及していました。
セイスモで興醒めになる前に、共和国側がそれをしていた訳です。

もはやゾイドの戦史としては、デストロイヤー兵団が運用された時点で、そうしたゾイド乗りの名誉(ひいては描写のバランス)からは遠のいて行く定めだったのかも知れません。
その空しさも、戦争というものを噛みしめる一つの味なのかもしれないと思いました。

……あまり噛みしめたくもないのですけれど。

繰り返し失礼いたします

ギガは下馬評だけ凄くてどんどん下降補正かけられた感じですからね。
公式ファンブック4では「接近戦ではデスザウラーを上回る」と言われているのだからそりゃーもう期待しますよ。

あのゴジュラスの新型で、長年最強に君臨したデスザウラーのそれもOS強化型を下せる、マッドサンダーでさえ倒せなかったあのデスザウラーを倒せる。
逆に言えばそれが一番のアイデンティティだったのかもしれません。
丸腰でデスザウラーより小柄なギガが、あのデスザウラーを倒す。それがやはりいちばん重要だったのではないかと。

以前必ずしもデスに勝たせる必要はないかもとおっしゃられましたが、やはり手っ取り早く世代交代を印象付けるには勝てると明言されたデスを実際下して欲しかったのは本音ですね。

仮にデスザウラーに辛勝する現行のままだとすると、かなり長く最強機としての地位に留まる描写が欲しかったですね。ギガさえこればどんな状況もひっくり返せるような活劇を。
苦戦するライガーを颯爽と現れて救援し友軍として十分な役割もこなすとか。




VSデススティンガーとの考察は
バトストの初陣でのステルススティンガーはデススティンガーの改造機ですね。コアは量産型なので出力は下がっており、また荷電粒子砲もオミットされていますから弱体化したとも取れます。一方で、格闘戦特化機体とも明言されているので、格闘戦用に装甲や武装をより強力にした強化機とも考えられる。
荷電粒子砲に回す文のエネルギーを格闘戦に回せるので、こと格闘戦においてはオリジナルのデススティンガーを上回るとも考えられないこともないです。

どちらにせよもっと分かりやすく次世代最強ゾイドなんだよと伝えるエピソードがたっぷり欲しかったですね。

No title

こうして改めて指摘されてみると確かにギガが倒した相手は大関止まりですね・・・。

機獣新世紀におけるデスザウラーの存在感は非常に強かっただけに、マッドサンダーの苦戦からのギガがデスザウラーと言う横綱を倒すと言う段階的な描写を検討していた可能性はありそうですね。
ゲームですとこの時期に出たゾイドサーガ2やサイバードライブゾイドではデスザウラーの強化版であるデスメテオがラスボスとして出てたりしましたし、
当初はデスザウラーがやられた後にセイスモを出す事を計画していたのかも・・・。

ただ、ブロックスの宣伝とか、海外で先行していたフューザーズの国内展開に向けて色々とゴタゴタしたとか、
コロコロでの記事の規模の縮小化とか、
色々あってまともなギガVSデスザウラーを描く場がなかった可能性もありそうな気もしますが・・・。
(一番理想なのはギガ付属のファンブックEXでデスザウラーと対決させることだったかも・・・。)

セイスモは自分も描写的に少々強すぎた印象があります。
ゼロフェニックス付属のバトストを見ても接近戦でライガーゼロを蹂躙するし、ゴジュラスギガもあっさり荷電粒子砲の餌食になるし・・・。

個人的に後期・末期となると少しでもその機体の強さを強烈にアピールして売り上げに繋げようとしていたのかもと思いますが、
それがかえってバランスのいい描写を妨げるようになってしまったのではないかと思う時があります。

No title

そういやデストロイヤー兵団も1200ミリキャノンとかいう超兵器運用してましたねぇ…
もっともアレはウルトラにも負荷がかかるわ専用ゴジュラス2機で反動受け止めないと反動でひっくり返るっつう難ありな兵器でしたけれども

一方のセイスモはインテークファンが腹の下にあるから砲撃による被弾のリスクがないし以前三式さんがおっしゃってたビームで長距離射撃は難しいってのを言われると…

横綱同士の対決にしては一方的すぎましたしねぇ
せめてゾイドコア砲でギガは力尽きるもセイスモを倒すとまではいかずとも撤退に追い込むくらいの活躍があればギガの株が上がったかもっですねぇ…

その後もフェニックスのバトストでもギガが要塞制圧するため侵入する間際でセイスモに頭を撃ち抜かれ全く敵わなかったのもギガの性能に疑心を抱かせてる要因の1つかと

さしの勝負でデスザウラーを倒してればギガはデスザウラーより強いって断言出来たんですがね

こんなに苦戦している描写いるか?と思うほど偏った場面ばかり目立ちます
何かと困難な状況が多く、単機で快勝した戦闘がほぼ無く、各媒体でも残念な結果が散見していることが、ギガの性能や強さに対して拭えない不審を生んでいる気がします
確かな描写も無いのに、画面に映ってない戦場では性能通りの大活躍している!と言われても、納得できる人間は多くないと思います
単身でデスザウラーを噛み砕き、大部隊を全滅させ、命がけのゾイド核砲で敵要塞を消滅させるくらいはやってほしかったです

論考・「パワーデフレ」の時代 上

 三式さまの記事、並びに皆様の意見、大変興味深く読ませていただきました。
 ギガのみならずデスザウラー、マッドサンダー、ファンブック四巻辺りの情勢を俯瞰しておられて、ますます興味が深くなります。
 さて、デスザウラー、マッドサンダー、そしてギガに続く流れを見て、私が感じたのは「パワーインフレ」の対極「パワーデフレ」です。

※すみません。長すぎるのか投稿できません。前後に分けて、連続投稿させていただきたいと思いますが、不適当でしたら黙殺なさってください。

 まず「強さ」の象徴、デスザウラーとマッドサンダーについて。

 四巻ではデスザウラーとマッドサンダーの死闘を描いたのちに「一握りの巨大ゾイドが戦局を左右するような規模の戦いではなかった」とバッサリ言い切ってしまいました。そして、現に投入されたデス及びマッドは全機が沈没もしくは大破。しかもこの時点でギュンターの真意は明かされておらず――もはやデスザウラーもマッドサンダーも、ギュンターを中心としたストーリーの小さな歯車にすぎないという状況でした。
(ギュンター自身、デスザウラーはニクスの戦いを激化させるための囮に使うべく、あっさりと手放しています)

 実のところ、デスザウラーに苦戦したとはいえ、マッドサンダーは20機、デスザウラーは30機という情勢で相討ちに持ち込んだわけですし、デスザウラーも反荷電粒子シールドを破るのには「オーバーヒート寸前」に追い込まれもはや「荷電粒子砲を打つ余裕はない」ところまで追い込まれました。
 というより、弱体化したマッド相手に、パワーアップしても相討ちがいいところ、というのに驚愕したものでした。
 ちなみに、すでにPSゾイド2でマッドの荷電粒子に対す強さは身にしみていました。新世代ということもあり「あの荷電粒子砲」を「あっさりとはじき返す」マッドのインパクトは、決して旧世代の皆様と乖離していないと思います。
 それだけに、デスザウラーがマッドを溶かした時には「なにいっ!?」と驚愕した覚えがあります。新世代の人間にとっては、決してマッドは弱く見えませんでした。

 しかしながら、そのあとの展開はもはやギュンター、ヴォルフ親子とルイーズという「ゼネバス一族」に展開が移り、もはやゾイド手ではなく歴史そのものが中心となっていました。
 文体からしてどこか冷静に俯瞰していたこともあり、マッドサンダーもデスザウラーも、もはや主役ではなくなっていたのでしょう。つまり脇役だったのです。印象が弱くなったのはけだし当然かもしれません。

No title

 しかし、それとは別にゾイド自身、デフレの境地に陥っていた節はあります。

 思えばライガーゼロはコロコロではブレードよりもさらに強いという演出でしたが、製本ではあいまいにされています(KFD撃破が性能比較にならないなど)。レイのゼロとアーサーのブレード(デスステ戦)、どちらが強いかというと互角か、ややレイが劣ったでしょう。
 マッドの弱体化は象徴的ですが、他にもシュバルツコングに大ダメージを受けたデスザウラー、Mk-2コングに殴り飛ばされたPKコング、セイバリオンに敗れたイクス――といった具合に、当時のゾイドはどこか「強さのデフレ」に陥っていたと見えます。

 逆にルドルフがセイバータイガーに乗ったり、ダークスパイナーが暴れた時に「最も頼りになるゼロやゴジュラス」とゴジュラスの名前が出たりと、「旧式」にも日が当たった時期ではありますが。
 バランスを取ろうとした結果、デフレ寄りになったというところでしょうか。

 思うに、バトストが終局に向かうにつれてスタッフの間では、旧シリーズの過剰な「パワーインフレの時代」が悪夢としてよみがえったのではないか。
 キングゴジュラスを頂点として、あの時代のインフレはすごかった。「あの隕石は禁ゴジュが呼んだ」とまで言われたほどに。スタッフ自身、デッドボーダーがデスザウラーを宙に浮かせダークホーンがマッドを挟み倒すなんてのを展開して、よほど苦悩したと思います。それで結局は隕石を落としてうやむやにするしかなかったぐらいに。
 そして今、新バトストも終わろうとしている。
 そんな時、かつての「インフレ」が悪夢としてよみがえったとしても不思議はありません。そして、それに対する反応でパワーデフレが起きたのかも。

 ギガの活躍が弱かったのは、ギガ自身というよりもその時代の「デフレの波」に流され、巻き込まれたものと思えます。

No title

よくギガがデスザウラーに勝てるか怪しいと言われる根拠に大口径荷電粒子砲の存在が囁かれます。

ギガにシールド強度も装甲強度も勝るマッドサンダーが耐えきれなかったのだから、ギガが耐えられる筈がない。
ギガのシールドは至近距離から3発大口径荷電粒子砲を撃たれて壊れたのもそれを裏付けている。
だからデスザウラー相手にギガは心許ないのではないかと。


自分はマッドとギガの防御手段には違いがあるのではないかと思います。
マッドはどっしりと構えて受け止め、反撃するタイプ。
ギガは耐えつつ無理矢理接近するタイプ。

ギガがそういう設計になったのは、ほかならぬマッドのシールド焼け落ちが大きいのではないかと。
弱体化といっても、マッドのシールドは旧時代のデスザウラーの荷電粒子砲なら耐えられる想定であったが、予想外にデスザウラーが強化されていて耐え切れず焼け落ちたと言うのは、三式さん自身も仰っておられた。

つまり、ギガの設計思想は、マッドのまま万全に耐えきる能力を維持するより、ギリギリ耐え接近して格闘した方がOSデスザウラー相手には効果的と考えたのではないでしょうか。
あわよくば反撃を受ける前に先手必勝でデスザウラーを倒せる場合もあったでしょう。

シールドは耐えきる為のものではなく受け流し接近する用途で使い、接近さえすれば運動性と格闘力と速力でデスザウラーに勝てる。
アロザウラーのバトストでは本来スピード重視で受け流す用途のシールドを、耐えきるために使わねばならなかったからギガは苦戦したのだと思います。


ギガが情けない、デスザウラーに本当に勝てるの?と言われる根拠のアロザウラ―バトストですが、実際は絶妙なタイミングでアシストしたグランチャー、急造品でガタガタなのにそれでも獅子奮迅の活躍を見せたギガ、性能が大きく上回るデスザウラー相手に捨て身で頑張り大打撃を与えパイロットまで守ったアロザウラー、旧式機でありながらギガを接近前に倒し切ろうと最善の攻撃しつづけたデスザウラーと、どの機体も本当に頑張っているんです。

受け取り手がどう思ったかはさておき、かなり深く考えればどのゾイドも輝いている描写とも取れますね。




何よりギガが大活躍する描写が多く、無敵時代が長ければこんなにやいのやいの言われる事もなかったんですが。
公式設定でデスザウラーに接近すれば勝てるよ、と明言されただけで、どの程度優位かはぼかされたままでした。

デスザウラーが無茶をして勝てるなら、わざわざセイスモが作られる意味は薄い。伝説の三虎のバトストではデスザウラーに勝てるゾイドとしてマッドとギガの名も挙がった。

それはつまり、両軍が両者を自分より強いとみていたのかも。
共和国側はギガやマッドではデスザウラー相手は厳しいかもしれないと思い、帝国側はデスでギガやマッドの相手は厳しいかもしれないと思ったのではないかと。
そういう意味では、平成バトストは非常に考えられていたと思います。

欲を言えば、ギガが初陣でデスザウラーを完膚なきまでに下した後、アロザウラ―のバトストで不運が重なり苦戦するとかがあれば言う事はなかったんですけどね。

ギガは、最新鋭のゴジュラスで、旧ゴジュラスに代わる共和国のフラッグシップなのですから、旧ゴジュラスがまず絶対に勝てなかったデスザウラーに勝つ事で分かりやすく劇的に世代交代を印象付けられたと思うのですが…

旧ゴジュラスのカリスマや人気には敵わなかった。コメント欄でギガはゴジュラスをお払い箱にする為のゾイドに見えて受け入れがたいという方も見えます。

だからこそ後年CAのゴジュラスがギガの様に前傾姿勢になり、神格化されたデスザウラーと互角以上に打ちあったのではないかと。


キングゴジュラスにしろ、ゴジュラスギガにしろ、本家本元のゴジュラスには敵わなかった。だったらゴジュラスに高機動改修をさせデスザウラーと互角にしようという方針になったのも不思議ではありません。


そういう意味ではゴジュラス系統は制作陣が本当に熱を入れて考え、作りだしたゾイドだと思う訳であります。

No title

>ゴジュラスファンさん
真デススティンガーとの一戦は見たかったですね。
エナジーは一応は「ギガが勝つ」と文字では語られました…が、実際の描写としてみたかったなあ。

セイスモは小さかったですね。まあ、「長い」んですが、それだけじゃあちょっとインパクトがなあと思います。
ウルトラザウルスくらいでかかったら、長すぎておもちゃを飾れない…みたいになってしまったかも。
だからあのサイズだったのかもしれませんね。

ゴジュラスが新鋭機相手にどこまで耐えられるかは気になりますね。
新世紀では数が少なかったの辛かった…。
デススティンガーを踏んだ場合、装甲が割れるかどうかはともかくコアを圧迫してダメージを与える事はできそうですね。
その前に接近戦ではハサミが脅威になるのでその点が辛そうですが。

>No Nameさん
ちょっと旧大戦の機は目立たないことが多くて寂しい感じはありましたね。
シンカーのように妙に扱いが良い機もあるにはありましたが…。

ゾイドの強さは、まず本体のパワフルさがある→外部装備で強くなった機が出る→それを本体のパワフルさのみで凌駕する機が出る・・・というような感じで昇れば良いと思います。
それはパワフルなゴジュラスが出たと。しかし次第にキャノン砲やミサイルが主流になったと。されどマッドサンダーがまたモチーフ由来の強さを主体と下という感じです。
でもマッドサンダーはモチーフ由来の強さ(角による突進)なんだけど、単なる角じゃなくてマグネーザーという回転ドリル。「モチーフ」と「外部装備」の見事な融合です。
そんな風に、モチーフの強さ・外部装備の強さを双方描きつつ、両者が融合したものも出していけば理想だと思います。
新世紀のものを見ていると、外部装備のみに強さを求めて行った。しかもそれを良しとする感じだったのがギガのアンバランスさを招いたのかもしれませんね、、。
ライガーゼロなどパワフルさを魅せた機もありますが、結局はCASに強さを求める感じも捨てきれない感じもあったり…。

ギガのデザインは、胴体がもうちょっと大きくても良かったかなーと思います。
細部でもうちょっとつめれば更に化けると思います。

>Jスターさん
せめてクルーガー機のみの戦火だったら良かったのですが、学年誌ではばったばったと落としまくる無敵ぶりを発揮しているんですよね。。。。。
年末商戦アイテムの扱いは特別感がもうちとほしいなーというのは気をつけて欲しいですね。

>神楽歌さん
絶縁体に関しては、「帝国軍は絶縁体を全機に装備して対処してる」と書かれていました。
まぁコスト問題ではあるんですが、、、ちとここもギガの頼もしさがなくなってる感じがするなあと思いました。

アニメの巨大化はまあなんていうかメリットもデメリットもありますね。
大きすぎるとモッサリな動きになってしまうので、、。マッドサンダーが登場できなかった理由でもあると思います。

>やまさん
セイスモはブロックスの支援を受けてアルティメット形態になればギガ以上の格闘戦能力も発揮できる・・・とあります。そこがちょっとなぁーと思います。
いいとこをとりすぎと思えてしまうのですね…。

1200mmキャノンからのくだりは「なるほどなあ・・・」と思いました。
もっともウルトラの場合はまだしも制約が大きすぎて自ら放棄する事になったんですが、後の帝国軍は完全に運用しましたね。
バトストが続いていえればその際の描写はどのようになったのだろう…。

>No Nameさん
必ずしもデスザウラーを倒す必要はなかったというのは、「それに匹敵するくらいの舞台を用意できてさえいれば」という意味です。
それが用意できていなかった状況を加味すればデスザウラーとぶつける必須があったと思います。
推測ですが「デスザウラーがいつまでもラスボスという状況がどうか」と考えられたのではないかと書きました。これはまぁ、もっともな意見だと思います。
しかし「じゃあ別のボスは?」という代案がないまま対決を見送ってしまったのが残念だったと思います。

>ラウルさん
コロコロのページ数縮小のあおりは確実に受けたでしょうね…。
その中でもページは幾らかはあったので、せめて描いて欲しかったなあとも思うのですが…。

セイスモはもうちょっと運用に苦労してる姿とか接近されれば脆い感じが出ればよかったのですけどね。。。
首にビッシリ付いている砲も、小型ゾイドならばともかくライガークラスを撃ち抜けるような見た目には見えないし…。
尾が長いので不用意に接近するのは危険。だが本体は緩慢だし石器印すれば火力も大した事はない。さあどう攻める? 護衛機(エナジー)が出る前に仕留められるか…という位でよかったと思います。

>w15さん
対セイスモ戦は、せめてギガに立つ瀬があれば良かったんですけどね、、、。
コングVSゴジュラスは、戦略的な勝利を得たのはゴジュラス(帝国を撤退させた)。戦術的な勝利を得たのはコング(撃破数で大きく上回り、またゴジュラス無敵時代を終わらせた)。というのは凄くいい決着だったなと思います。
セイスモは戦略的にも戦術的にも完勝しちゃってるのでちょっと強すぎて帰って面白くないなあと思います。

>横転臼砲さん
「文字でのカバー」がいくらされても・・・百聞は一見にしかずという諺のとおりビジュアルでのイメージがない事には始まらない感じがありますね、、。
苦戦するシーンに関してはいくらでもあるのだから、そりゃあ懐疑的になってしまうよという感じで…。
コア砲も謎が残ってしまいましたね。これの驚異的な強さを描いてからでなければセイスモの強さや意義もわかり辛いです。
「遠距離から完璧に射抜く」ことを認めるとすれば、ギガの驚異的な強さやコア砲のどうしようもないくらいの強さを描いておいて「そりゃあ遠距離選に徹するしかないわ・・・」と思わせることが必要だったと思います。

>ハデスさん
インフレにもデフレにも見えるのは各描写において東スポみたいな激しいあおりを入れすぎたからな気がしますねえ…。
コロコロなのである程度は仕方がないところでもありますが、、、、、、。

メカ生体時代にはデッド・ボーダーやダーク・ホーンが凄まじいインパクトを残し、しかし少し後になれば「いやいやそれほどでもない」ように描かれました。
その鉄を再び踏んだ気がするのは悲しいものです、、、、、、、短期的に売るには「最強」と安直に描くのが一番だとは思うのですが…。

>No Nameさん
マッドサンダーは荷電粒子砲を受けながらも前進してドリルで貫く戦法が旧大戦時のスタンダードでした。
新世紀でそれができなかったのは、受けるだけで精一杯になっていたからかも。そして結局は溶け落ちた…。

ギガはまず防ぐ。そして粒子砲を撃ち終えさすがに疲れて動きが鈍るデスザウラーを撃破 という感じなのかなあと想像しています。
あるいは撃つ際に隙のできてしまうデスザウラーだから(インテークで荷電粒子を集める)、そもそも荷電粒子砲の被弾は最低限にしか想定していないのかなーと思います。
荷電粒子砲を受ける ではなく機動力の高さで接近して格闘戦で雌雄を決する感じ。
パワフルなギガには守りよりも攻める戦法が似合うかなーと思っています。
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