暗黒軍のカラー

以前にメカ生体ゾイド時代のゼネバス帝国、ヘリック共和国のカラーリングの法則を考えたことがありました。
コラムではこちらこちら
(今読み直すとちょっと読みにくいので近く改定したい)

ゼネバス帝国にはかなり厳密な・ヘリック共和国にも大雑把な法則があるわけで、その統一はミリタリー感に大きく貢献していると思います。
さて色の法則を考えた頃から、ガイロス帝国…暗黒軍の法則も考えたいなーと思っていました。
でも無理じゃないかなとも思っていました。だってガル・タイガーとか…。
しかし今、再び挑戦してみたいと思います。

以下、メカ生体ゾイド時代の暗黒軍の色法則についてです。


結論から言うと厳密な法則は無いと思いました。

基本カラーは前期は「黒・銀・緑」(デッド・ボーダー型)、後期は「黒・銀・紫」(ギル・ベイダー型)だと思います。





しかし、それで済ますには例外が多すぎる。
ジーク・ドーベルやガン・ギャラドはゼネバス帝国やんけというカラーをしている。デス・キャットもゼネバス帝国チック。
ガル・タイガーはちょっと謎過ぎる。


フリーダムなカラーだなあ…。


ガン・ギャラドのカラーは赤黒が似合うと思うしカッコ良いんですが、暗黒的かというと…。

あと、前期の改造ゾイドは「黒・緑」な事が多かった。


しかし後期のものはカラーリングが次第にフリーダムになっていったように思う。


これとかなぁ。コチラはゴールドコングという改造ゾイドです。
「ゴールド」っていうとかなり共和国的だと思うのですが、これがガイロス宮殿を守る暗黒軍ゾイドだった。

「改造ゾイドにまで厳密な色を求めるのは…」というのはもっともな意見だと思います。たしかに改造ゾイドの色は自由なものも多い。ですが、それでも共和国・帝国の改造ゾイドは属軍が分かりやすいものだったと思います。
(極初期の奇抜なカラーのゴジュラスなど例外はありますが…)

暗黒軍のゾイドはノーマル機も改造機もかなりフリーダム。
以上から、暗黒ゾイドに厳密な色の法則は無いように思える。
しかし、法則こそないものの「なぜそうなったのか」については考えることができました。


暗黒軍と共和国軍・帝国軍について最も大きく異なる事は、「ずっと戦争をしていたか否か」です。
中央大陸戦争時代において、共和国と帝国は総力を尽くして戦っていた。
ではその間の暗黒軍は何をしていたか。
ずっと中央大陸を「監視」していた。そして中央大陸攻略の機会を伺っていた。

帝国と共和国は戦争をずっとしているから、戦力を部隊などの「群」で考える傾向が強いと思います。従って統一されたカラーになっていった。
しかし暗黒軍は戦争をしていない。
そうはいっても中央大陸攻略の機会を伺うくらいだから、全力で戦力強化に励んでいたでしょう。
して、それはいかなる強化だったか。

私が思うに、「ゾイドバトル」みたいな事を開催していたんじゃないかと。
そのバトルでパイロットは技量を向上させる…というような事をしていたんじゃないかな。
実戦がないのでそうして向上させるしかない。
もちろん「部隊」運用も研究していただろうけど、実戦のない軍隊で士気を向上させるには「バトル」を開催して「スーパーエース」を誕生させる。その英雄が大きな発言力や影響力を持つようになって結束力が高まり……というのが良いと思う。

ついでに言うとそのゾイドバトルは娯楽として観客も集めていたんじゃないかな。
ガイロス帝国国民に軍の戦闘ゾイドを披露し、将来的に起こるであろう「中央大陸への侵攻」その事への理解を求める。
また観覧には料金をとって経済も回してしまう。

さてバトルで優勝したエースには「パーソナルカラー」が認められる。更に「次期ゾイドのカラーがその標準になる」ような事もあったのかも。
こうしてガル・タイガーのような奇抜とも言えるカラーが標準として採用された…。
このシステムはバトルで優勝を目指すパイロットの心を大いに刺激し、皆はいっそう技量向上に励む事になった。
また国民も熱狂し、ガイロス皇帝の思惑通りに進んでいったのであった……… みたいな事を想像します。


暗黒軍は「部隊カラー」という要素を重視していない感じがする。
ガイロス皇帝としては、むしろ色を統一する事にあまり重きをおいていないのだと思う。
むしろ、「兵がやる気を出してくれるカラーなら何でもいいんじゃないか?」「最低限、敵機と見分けがつくカラーならなんだっていい」と思っていたと思う。
だからガル・タイガーのカラーを許したと思いました。


ジーク・ドーベルやガン・ギャラドについては、ゼネバス帝国軍を吸収した後のゾイドです。
特にジーク・ドーベルは吸収した直後だった。
当時の旧帝国兵にしてみれば無理やり暗黒軍に編入されたということで士気はグダグダだったと思います。
たとえゼネバス皇帝を人質に取られている状態だったとしても。

なので、あえて新型機のカラーリングをゼネバス帝国的にして「君たち旧帝国軍の扱いは高いのである」というアピールをしたのかもしれない。
「君たちにとって特別な色である赤を採用したぞ」
あと、旧帝国国軍のゾイドって、あんがいそのままのカラーで運用されている。
ギルに随伴するレドラーもピンクレッドのままだし、デスザウラーもコングも所期を除いて旧来のカラーで登場する事が多かった。
例外としてライジャーは装甲を黒く塗られた上体で登場する事が多かったんですが、しかし「赤」の部分はそのままだった。完全な暗黒カラーにするならこの部分は銀ないし緑(紫)にすべきである。


装甲は銀から黒になった。目も緑になった。でも赤い部分はそのまま。

暗黒軍は旧帝国兵にうまくやる気を出してもらうべく、あえて旧帝国軍仕様なカラーの新型機を出す事を許容したんじゃないかなあ。また旧帝国ゾイドもそのままの色で出す事を許可した。

暗黒軍は元々部隊カラーをそんなに重視していなかった。それはもうパーソナルカラーを許しちゃうくらい。
でも帝国軍は部隊カラーをとても重視していた。そこで、暗黒軍にとっては割とどうでもいい色という要素で帝国軍を手懐けられるなら万々歳ということで「赤」を積極的に使うようになったのかも。

そんなわけで、私は暗黒軍ゾイドのカラーを以下のようにまとめました。

<標準カラー>
前期:黒・銀・緑  後期:黒・銀・紫
デッド・ボーダー、ヘル・ディガンナー、ダーク・ホーン、ギル・ベイダー、アイス・ブレーザー
初期の暗黒化改造ゾイド(デスエイリアンやブラックコングなど)、特殊ゾイド(ブラックチャレンジャーど)

<パーソナルカラーがそのまま採用された>
ガル・タイガー

<旧帝国国軍への配慮>
ジーク・ドーベル、ガン・ギャラド、デス・キャット

帝国軍を吸収するより前のゾイドは、ひとまず標準カラーで塗られることが多かった。
ガル・タイガーはバトルで輩出されたエースを称えるカラー。それゆえあのような派手で奇抜なものになった。
帝国軍吸収後のカラーは「彼らに最高の動きをしてもらうために」帝国軍的なカラーを採用する事が多くなった。
そうはいってもギル・ベイダーという暗黒軍の威信をかけたゾイドには国のカラーを採用した。(アイス・ブレーザーも首都防衛に配備されたので国のカラーだったのだと推測する)

という感じかな。


今回は取り急いで書いた分です。
様々な補強があるので明日以降にまた足していきたいと思います。
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コメント

非公開コメント

No title

アニメ無印のゾイド闘技場、シンカーレースの事を考えると
ゾイドバトルでジーク・ドーベルやそれ以降のゾイドの機体色が決まった
というのはありえそうですね。

旧帝国軍の扱いに関しては
新世紀FB4のヨハン・H・シュタウフィンから察するに
旧帝国兵は基本的には旧帝国ゾイドにしか乗せてもらえないと思うので、
ジークドーベルやそれ以降の機体色に関してはあまり配慮はされず、
「旧帝国ゾイドの機体色をそのまま(一部例外有り)にしておけば
配慮としては十分だし、塗装の費用と手間が掛からなくて済む」という
判断があったと推測しています。

個人的にはパレード映えしそうなゴールドコングが気になりますw
FB4の警護大隊として出てほしかったです。

そう言えば、後にガイロス帝国が開発するクリムゾンホーンには、旧ゼネバス兵の士気を考慮して真紅に塗られた、という設定がありました。

No title

色については私も少し考えたことあります。
私の場合は新世紀の方も含めてですが。


乗機が特別に金銀の三銃士は
どのゾイドに乗っていただろう、とか
ブラックレドラーがガイロスカラーに近いのは
帝国空軍かエースたちの間でそれだけあの色は意味が大きいんだろうとか・・・まあ稚拙な妄想ですが

こうして見ると後期暗黒勢は暖色系という意味でゼネバスっぽい色合い、多いですね。

ところで話題がズレてしまうのですが…。
そもそも色がフリーダム化した、メーカーの考えって興味深いですよね。

つらつらと考えたのですが、初期の暗黒デザインの継続って難しかったのかな、と思いました。
クリアキャノピー、パイプ多、黒系カラーで統一、というのは縛りが多いと感じます。この縛りの中で飽きられずに新しいものを出し続けることの限界に気づいたのではないかと。

一方で例えば共和国デザインも、それこそ初期は縛りが多かったかもしれません。クリアキャノピー、黒系青系カラー、無骨な趣き。しかし、その後数年の歴史を経ながら、新しいデザインの風を取り込みつつ、徐々に縛りは崩されて行きました。ゼネバスデザインも同じような経過をたどってると思います。

その「歴史」を一度体験したシリーズが、新たな統一感溢れる軍勢を今一度創造することってすごく難しかったのかも、と改めて思いました。

思えば私がメカ生体を卒業してしまったのは、ヘルディガンナーとデッドボーダーを見た時でした。この二機はとても統一感があって、デザインもよかった。しかしそうであるほど、「もうゼネバスのゾイドは出ないんだな…。この黒いゾイドの歴史が始まったんだな…」と感慨深く思い、なにか心が整理されてしまったのです。

「統一感」はほどほどにしながら旧遺産の活用と新機体をミックスした新世紀は、やはり正解をつかんでいた、ということのなのかもしれません。

お話とズレてしまいまして申し訳ありません。

No title

自分は高速機だとゼネバスカラーっぽいなぁと思いました
高速ゾイドといえばサーベル、ヘルキャット、ライジャーなど・・・
ジークドーベルやデスキャットはカラーリングに関してはウリ二つですね

ガルタイガーの解釈は確かにややこしいですが量産型コングが黄色なのでゼネバス帝国の流れをくむ暗黒軍的には妥当なカラーリングなのかも

そもそもですが・・・

元々の野生体の色ではないか、とも思っています。
というのも、現実世界で「動物に色を塗る」例として思いついたのが
(1)宗教行事(例としてタイの釈迦誕生祭のゾウ)
(2)学術研究(例としてウミガメの生態調査)
(3)家畜や高級食材の識別(例として上海蟹)
ぐらいで、しかも3例の全てで必ずしも塗装をしない、むしろ塗装する場合が
例外的に思えたからです。
ゾイドの例を見ますと、ジェノザウラーホロテックやライガーレッド・ヒオウが
先天性ですが、ブラックレドラーやHMMライトニングサイクスは明らかに
塗料を使っています。
両方のパターンが存在すると考えるべきでしょうか。

あと、ゾイドバトル説は「常に内戦を続けている」という旧設定と
整合性があると思いました。

No title

デッドボーダーは視覚器が光に弱い設定だったので(だから専用のキャノビー)色も黒系を選んだと思っていました
最初期の機体はダークホーンまでが共通の問題でカラーリングが固定されて、技術の上昇で少しずつ可能なカラーリングが自由になっていったとも考えられます
アイスブレイザーは顔まで諸にアイスメタル(メッキ)になってるから対遮光でカラーリングが少し戻ったなどもアリですね

デスキャットの色が初期のゼネバスっぽいのはガイロスの中枢にゼネバス勢力が戦争で減った人材の回復のために登用され始めたとも想像できますね<のちのことを考えると暗躍とも言えますが・・・

No title

暗黒軍や後のガイロス帝国に属するゾイドの色の法則性はこうして考えると興味深いですね。

機体色というのもまた外観による心理的影響を与える要素ですし、
そこに何らかの思惑などが絡む事は十分にありそうです。

デッドボーダーやダークホーンと言った初期の機体の基本カラーは黒・銀・緑なので、
視覚的な威圧感に加えて黒と銀のボディからのぞく緑がその不気味さを更に高めていると思います。
(デスザウラーやアイアンコングといった既存機種の暗黒化に関しても、
赤い所を緑に変えただけでガラッと印象が変わりますし。)

ギル・ベイダーやジェノザウラーの黒・銀・紫のカラーはこれらの機体がガイロスにとって重要な存在(長距離爆撃や遺跡探査と言った重要任務を担う機体)と言う事から、
ガイロスにとっては初期の暗黒カラーと同様に国の象徴的な色なのかもしれません。
(機獣新世紀のゲーターやレドラーが紫なのも、電子戦機や航空戦力の要と言った重要なポジションの機体だからな可能性もあるかも・・・。)

ジーク・ドーベルなどの赤を使ったゾイドは取り込んだゼネバス兵の士気を高める思惑は確実にありそうですね。
取り込んで間もない暗黒軍時代はもちろん、機獣新世紀でもゼネバス兵の戦意高揚を目的としてガンメタに赤のゼネバス系に近いカラーリングが使われ続けていた可能性もあると思います。
(機獣新世紀においてガイロス内でのゼネバス兵は殿を務めさせられたりパイロットがガイロス内で虐げられていたと言っていたりと、立場的にだいぶ低く見られていたので、
少しでも士気を上げる為にゼネバス時代を彷彿とさせるカラーリングを採用していたと思います。)

そもそもガイロス帝国が士気を優先して色にはあまり拘っていないというのはありそうな話ですね。
軍隊として「群」を意識したヘリックやゼネバスに対して暗黒軍は色にそんなに拘りを持たないというのは、
良くも悪くもヘリックやゼネバスに対する暗黒軍/ガイロス帝国の異質さを表していると思います。

暗黒軍やガイロス帝国のカラーリングをこうして考えてみると面白いです。

No title

>noir wizardさん
扱いなどは気になるところですよね。
実はメカ生体ゾイドの冊子「ゾイドグラフィックス」によると、ゼネバス帝国のシュテルマーという若きエースはあのギル・ベイダーのおそらく一号機を受領しています。
それ以前にもダーク・ホーン大部隊を率いてガンブラスター部隊と交戦したりします。
基本的にはゼネバス製の旧式機に乗るものだが、腕を買われた一部のものは新鋭機にも乗れる。それこそギルのような機体であっても…という事かなと思います。
そうした例が希望を生み旧ゼネバス兵は我も新鋭機にと技量向上に励んだと思います。

>No Nameさん
そういえばそうでしたね。
パッケだとダークホーンと一緒に写っていましたね。

>EZさん
ガイロス帝国標準カラー(メカ生体時代)を考えた後は、新世紀時代の標準カラーも考えていきたいです。
新世紀は色がどんどんカラフルになっていったので難しそうですがチャレンジしたいですね。

>マーネイスさん
色は、たしかに黒銀緑、パイプとキャノピーって言うのはあまりにも制約が多いですね。
しかもあれは不気味さを強調したデザインで、一機だけなら良いのだがそれが標準になってしまうとちょっと…という感じもしますね、、。
そういう意味では暗黒軍は正しい道を辿ったのかも…。

新世紀は私はデススティンガーやエレファンダーで青を使った事はどうかなーと思っています。
が、全体的にはバランスよくやっていた感じがしますね。

>w15さん
ガルタイガーは黄色い部分はコング量産型っぽいんですが、蛍光オレンジが入っているのが凄まじい感じがします。
式典用とか協議用ならとも書くアレを標準として採用したのだから凄い事だと思います。

>砂ZPさん
塗装か自然の色かはメディアごとに違っている気がします。
メカ生体ゾイドの資料では頻繁に塗装である・塗られているとの表記があるので基本的には塗装だと思っています。
逆にアニメだと例えばジェノブレイカーが赤いのはシャドーの影響だと思っています。

>デスペラードさん
光に弱い設定って初期だけで終わっちゃったんで実際はどうなんでしょうね。
私はこの説にけっこう懐疑的だったりします。なぜかというとそれが本当なら中央大陸を狙わないんじゃないかと思ったためです。

でも黒という色が機能面から仕方なく導かれた色というのも面白説ですね。
旧日本軍の零戦のカウリング、雷電の黒ラインなんかは光の反射の関係で選ばれた色ですもんね。そういうのがあっても面白いと思います。

デスキャットのカラーは特に興味深いですね。
暗黒軍最終ゾイドなのにゼネバスゾイドっぽい感じ。ここから情勢を考えていくのは面白そうです。

>ラウルさん
色の法則も考えると楽しいですね。
少し前まで暗黒軍のカラーは全然統一感が無い・・・と思っていましたが、そこに「心理的な影響」を加えて考えると気付くことが多くありました。

紫はけっこう重要機に使われている印象ですね。
ただそうでない場合も多くて今後の研究を加速させる必要を感じています。
アイス・ブレーザーなんかは特にそこまで重要なのかなあ? という気もします。
デス・キャットが紫だったら納得なんですが。

今回は考えていて「色の統一が無い暗黒軍、だめじゃん」だったのが、真理的な面まで様々かいまみれてとても面白かったです。
引き続き考えていきたいですね。
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