電子ゲームの世界

先日はLCDゲーム「壮絶バトル ギルベイダーVSオルディオス」を紹介しましたが、とても懐かしい時代でした。



「大規模集積回路チップ(LSI)によって制御されるソフトウェア内蔵型の小型携帯型ゲーム機」
ゲームウォッチ、ISIゲーム、LCDゲームなどと呼ばれます。

これらはメーカーによって呼び方が違うだけで同じものです。ガチャガチャというかガチャポンと言うかみたいな違いですね。
総称して「電子ゲーム」とも呼ばれます。

私と同年代の方なら何度かはプレイしたことがあるんじゃないでしょうか。
90年代前半頃までは凄まじい数の電子ゲームが出ていました。

この手のゲームは80年に任天堂がゲームウォッチ各種をリリースしてから一大ブームになった。
詳しくはwikipediaあたりを参照
いらい他社も追随して多くのゲームを出すようになった経緯があります。

さて任天堂製のゲームウォッチはかなり凝ったものが多く、面白さ満載でした。
ただ他社製のものはゲーム性が極めて単純で「キャラ人気で売る」ものがほとんどでした。
ユーザー側も半ばそれに気付いていましたが、ただ「大好きなあのアニメがゲームになった」という魅力に釣られてホイホイ買っていたわけであります。

電子ゲームは「携帯ゲーム機」というのが大きなメリットです。遊びに出かけて外でもプレイできる。ただ携帯ゲーム機という分野では89年4月にあの「ゲームボーイ」が登場しました。
比較にならない程の能力を持っています。画面の表現力、サウンド、操作性、ゲームのボリューム、etc. 全てにおいて圧倒。
「てれびくん」「学年誌」「コロコロ」なんかはゲームボーイをこぞって大特集・猛プッシュしました。

しかしそれでも電子ゲームは粘って粘って生産され続けた。徐々に数を減らしながらも90年代中ごろまではけっこうな勢力を保ち続けていたのであります。
なぜかというと二つの理由があります。

一つ目は安かったことです。だいたい2000円程度で一本買えます。
ゲームボーイは本体が1万2500円でソフトが2500~3800円程度。更に電池代もけっこうかかる。
ゲームボーイも電池のもちが優秀ですが、電子ゲームは消費量が更に圧倒的に少ない。一ヶ月程度は余裕でもちます。
親にねだる時にゲームボーイか電子ゲームか。というとやっぱり電子ゲームは安いという一点で突破しやすかった。
特にゲームボーイ本体が普及する前の段階では強かった。
ただ逆に言うとゲームボーイ本体が普及してしまったらあとはソフトを買うだけ。ソフトで比較するとそれでも高いが劇的ではない。
ゲーム内容は比べるまでもない。
そんなわけで、ハードが普及しだしてからは一気に劣勢になってしまい、更に普及しきった90年代中ごろ以降はほとんどなくなってしまったのでありました。
(90年代後期からも「テトリスjr」や「たまごっち」などが出ていますが、これは従来の電子ゲームの特徴とは大きく異なるものです)

もう一つの理由は電子ゲームはスピード感が抜群だった事です。
何しろゲーム性が単純なのですぐに作れる。
ほとんどのゲームが同じような内容です。一つテンプレを作っておけばキャラを変えたり多少出現位置を調整したりという程度で新作ができてしまう。
ゲームボーイやファミコンだとゲーム性が高い。作りこめる。でも逆に言えば製作に時間がかかる。
電子ゲームというのはとにかく「旬」を狙ったゲームを投入する事に抜群の強さがありました。

90年頃というとやっぱり強かったのがドラゴンボールです。
めちゃくちゃ出ています。

サイヤ人が地球に向けて出発したらこんなのを出すし(ベジータの色に注目!)、


サイヤ人が到着したらこんなのを出すし、


悟空が到着したらこんなのを出すし、


ナメック星でギニュー特選隊が出たらこんなのを出すし、


フリーザとの戦闘に入ったらこんなのを出すし、


フリーザが変身したらこんなのを出すし、


もうこの辺にしときましょうか。上のは一例であってもっともっと細かく出ています。
この後も出続けた。
あと映画が公開されたらそれのver.も出たりしました。「倒せガーリックJr.」とか。


いやー、凄いですね。ホント凄いです。
で。これらのゲーム内容が「細かい差はあれど基本的にどれも同じようなもん」というのがまた凄いです。

ユーザーは半ばゲームウォッチの似たり寄ったり感には気付いていましたが、なにしろ旬なんです。
うおぉぉぉぉフリーザが変身したぁぁぁぁあああああ!!!! という最も衝撃的な瞬間。その熱が最高潮で維持したままの時期に出るゲームというのは強い。
もっと待てばゲームボーイやファミコンで面白いのが出るとしても、それまで待たれん!!

そんな旬を狙って販売されていたわけですね。

電子ゲームはまた「ついでだからキャラ替えで別のゲームも作ってしまおう」が気軽に出来るのも強みです。
これはゲーム内容が単純な恩恵ですね。
たとえばドラゴンボールとアンパンマンは全然違う作品ですが、電子ゲームだと「キャラを移動させ、パンチやキックで敵を倒す」という程度の単純な内容になります。だから同じ内容でキャラの絵だけ変えた商品が成り立つ。
とにかく作りやすいのは利点で、その事もゲームボーイ後も一定の精力を保ち続けた大きな要因でしょう。


ゲームウォッチ、LSIゲーム、LCDゲーム。これらの電子ゲームは今の感覚で言うと「ガチャガチャ」くらいの気軽さで企画され作られていた気がします。
ハローマックなんかに行くと、たいていガラスショーケースの中にズラッと電子ゲームが並んでいたものです。
そんな風に超膨大な種類が出たので、今では種類を把握するのも困難です。
ゲームボーイやファミコンだとオールカタログの本が出ていますが、電子ゲームだとそういうカタログ本もないからなぁ…。

ゾイドの電子ゲームが1本だけで種類を把握しやすいというのは良いことなのか悪いことなのか…。
仮に壮絶バトル、ゴジュラスVSレッドホーン。壮絶バトル、ゴジュラスVSアイアンコング。壮絶バトル、サラマンダーVSサーベルタイガー。壮絶バトル、ウルトラザウルスVSデスザウラー。・・・・etc.
とかがあったらそれはそれで魅力だと思うけど、ねぇ。

ということで今日は同年代の方ならそこそこノスタルジックに読んでいただけたような気がします。
電子ゲームの話でした。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

先日のギルベイダーもそうですが、ドット絵ですらない固定絵表示のためキャラクター再現度が意外と高かったりポーズ差分の豊富な作品もあったりでちょっと感心します。
トランスフォーマーのを持ってましたが今思えば雑魚のキャラ選が謎な割に変形途中差分があって絵自体も上手く、背景フィルムも妙に凝ってたような気が。

ゲーム性はホント大したことないんですけど、単純かつ終盤エグい手応えが暇つぶし適性高いのか親がハマってたりもしました。懐かしい…

No title

茶髪ベジータはまだベジータがカラーで出てなかったから資料が無くて
前田実氏がこうに違いないと想像で塗ったものと
Vジャンプのマンガにあったような

No title

ド・・・ドラゴンボールのファミコンソフト、ゲームボーイソフトの裏で
こんなにあの当時、電子ゲーム機が発売されていたんですか!!ww
雑誌等で紹介されるのは完全に家庭用ゲーム機ソフトになっていたので、
これほど種類があるとは知りませんでした(^血^;)
確かに企画から発売までが早いのは旬を逃さない強みがありますね。
紹介されたDBゲームが全て同じメーカーから出たものかはわかりませんが、
ここまで発売感覚が短いと、ジャンプで先に原作を読んでアニメになるのを
待ち受けたとしても、当時は一週間分の漫画内容をアニオリで薄めに薄めて
一週分の内容にしていましたから・・・10日もあれば電子ゲームの新製品は
完成してたのかも(@Д@;)
どこも全貌をつかんでない、誰にもわからない恐るべき電子ゲームの世界を
垣間見ました(苦笑)。

90年代前半の金持ちの友達の家にて

金持ちの友達の家にいつも男児が複数たむろしていて、ファミコンのコントローラーを持てない子が出てしまい、そういったファミコンの待ち時間にゲームボーイやドラゴンボールの電子ゲームをやっていたことを思い出しました。

ギニュー特選隊のは確かメンバーの5人が入れ替わり立ち代わり所定の位置に現れるという、シュールな内容だった気が……

ドラゴンボールコメントに反応していただき感謝です!

No title

ゾイド第1期の頃はこのオルディオスの電子ゲーム(ギルベイダーのゲーム、とは言わない・笑)が唯一の保有しているゲームでした。

友だちの家でスーファミで遊んだりはしてましたが、小学校中学年になってゲームボーイを買って貰った頃は、ゾイドのピークは過ぎていたのでゾイドのゲームはやってません(次はPS ZOIDS2かな?)。

ゲームボーイは1万円以下だったと思うのですが・・・とWikipedia先生を見てみたら、途中で値下げされていたんですね。電源ケーブルを途中で買って貰うまでは、電池代も多かったので、思い起こせばソフトを含むトータルのコストは高かったのがよくわかります。

でも、ドラゴンボールのように次々に出る電子ゲームが買うとすると、結局相応のお金が飛んでいきますね(笑

もっとも、ゲームボーイも電子ゲームも壊れていなければまだ遊べるわけですから、くだんのZOIDS FORのように完全に遊べなくなる課金アプリが一番コスト高のように思えます。・・・あれ、技術的に進歩したはずなのに、文化的・社会的に退化してません?(笑

No title

確かにスマホアプリに新キャラが追加されるくらいの気楽さで新作が(笑)
供給側の理由ではありますが、それも大事ですからね。
でも子供がカタログ見た時は全部のアイテムを集めることを夢想するもの。
種類が多いだけでも楽しめるのは確かにあると思います。

また、ネームレスさんも仰ってますが一応”自分のモノになる”点は意識すべきポイントですね。
新作が出て皆がやらなくなっても自分は引き続き出来る、壊れても形は残る。
動画サイト黎明期は過去のゲームの超絶テクや裏技がアップされ目を引きましたがスマホアプリ形式でそれは不可能、、、
アルバムとか動画とか新しい時代に応じた形はありますが、レトロゲーやり込みというジャンルは完全に消えてしまいます。
ミニ四駆やゾイドなど、形が残る娯楽がクローズアップされる、とも考えられますが。

No title

>No Nameさん
描画は解像度に左右されない細かな書き込みが出来るのがLCDゲームの利点ですね。
実際かなり細かく書かれています。
単色であるなどの弱点はありますが。
その綺麗な書き込みもまたアンバランスなところですね。

親世代は大いにはまってた感じですねー。
これとかドクターマリオとかの単純なゲームとの相性が半端ない感じ。

>NoNameさん
経緯はその通りです。まだカラー資料がない時代に想像で塗られているからこうなっています。
アニメでもオリジナル(引き伸ばし・・・)エピソードでアーリア星に寄った際はこのカラーでした。
本文の趣旨としては「カラー資料がない時代に発売されたゲーム」という部分がキモですね。
それくらい素早いタイミングで発売されていたのが電子ゲーム全般なんです。

>Jスターさん
数の上ではファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコンを合算してもまだかなわないですね。
ホントに凄い数が量産されました。

ゲームボーイ以降は雑誌でもあまり特集される個とがなくなりましたね。。。
それでもある程度は売れていたのだから凄い!

ドラゴンボールは当時はもうアニメが引き伸ばしに継ぐ引き伸ばし。
少年達はドラゴンボールに飢えまくっていたので、このような電子ゲームでも喜んで飛びついたんでしょうねえ。

>kageさん
昔はマルチ対戦とかのゲームは少なかったですからねー…。
待ち時間に別のゲーム!
あるあるですね。
そっちに思わず熱をあげてしまって交代の時にどうしようと思ったりも。

ギニュー特選隊のやつはゲーム機の形を見れば明らかなようにサイヤ人の猛攻と同じ内容ですね。
もう開き直ってますな。同じドラゴンボールという題材で本体を使いまわすなんて。
ただゲーム性は若干違っていて、ギニュー~では各隊員が居る場所にZ戦士が居ます。
最低限は工夫がされているといった所でしょうか!

>ネームレス Mk-II 量産型さん
ゲームボーイは昔は高かったですねー。
といいつつ今の携帯ゲーム機よりは安いので何とも言えない所もありますが。

私も当初は単三電池が確保できず・・・ようやく清水の台から飛び降りた気持ちで充電式バッテリーを買って、ようやく気兼ねなくプレイ出来るようになりました。

電子ゲームは全部集めようとすると確かにゲームボーイ本体+ソフトよりもかかりますねぇ・・・。
でもそれに気付かないまま欲してしまうのでありますね。


スマホゲームの配信終了後は確かに…。
「現物が手に入る」というのは大きな事ですね。
昔の電子ゲームは「それ専用のマシンが本体ごと」
ゲームボーイやファミコンは「ソフトが」
最近のゲームソフトは「メディアはあるが説明書がない事が多い」
スマホゲームは「配信終了で全て無くなる」
と、どんどん恒久的に手に入るものが減っているのは悲しいところです。

>場末の葦さん
カタログ的に診てるだけで楽しくなりますね。
・・・見てると楽しいけどプレイすると「どれも同じじゃー!!」ってなるのがまたいいです。
プロフィール

三式

Author:三式
>HP(本家)はこちら
>掲示板

コメントはお気軽に!
コメントは
 @初めましての方も大歓迎
 @関係ない話題でもOK
 @但し宣伝のみ等はNG
 @名乗って頂けると嬉しい
という感じでお願いします。

リンク
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
新着記事
最新コメント