ブラストクロップのアレコレ追加

せっかくなのでブラストクロップのアレコレ追加

何となくイノシシって共和国側にこそ似合うモチーフだとも思いますが、あえて帝国側で。

本機は極初期の技術の洗練しきっていない帝国軍のイメージを込めて不恰好に作りました。
不恰好な仕上げというのは猪突猛進、パワーはあるが立体的な動きは苦手なイノシシのイメージと合致している気がします。
ただ全体的に不恰好ではあるが「部分的にいえば先進的な部分もある」とも意識しています。

たとえば三菱が作った七試艦上戦闘機というのは性能が全体的に悪く不採用になりました。操縦性、安定性、視界性が劣悪でありました。
これの代わりに採用されたのは九五式艦上戦闘機。もちろんこちらの方が性能が良いものでした。
でも、不採用の七試にも光る部分はありました。

九五式は旧式然とした複葉機。七試は低翼単葉の近代的スタイル。脚部も九五式はフレームがむき出しなのに対して七試はスパッツで覆い空気抵抗減に努めています。
その他にもいろいろと光る部分はありました。

「技術的に洗練されていなかったので性能が悪く不採用になった」といっても、開発した当人達は本気で良いものを作ろうと死力しているので「全ての部分で悪い」となる事はほぼありません。
「ここは良いな、先進的だな」と思える部分がありつつも、全体的に見れば性能が悪いので不採用になる場合がほとんどです。
(ちなみに三菱はこの失敗を生かして数年後には伝説的傑作機の96式艦戦や零戦を製作している)

ブラストクロップは部分的には先進的というか、後のゾイドにつながるような所も意識しています。
一つはレドラーやデスザウラーに見られるこの部分…、

これを意識してデザインに取り入れています。

次に胸部には衝撃砲。
後にサーベルタイガー、ブラックライモス、ディバイソンなどが同位置に装備する定番砲です。
これを一足先に装備させました。
装甲の付き方は後にブラックライモスに発展する……ような事を意識して配置しています。背中のラインは少し似せたつもりです。

このような先進的な部分がある一方で、鼻先に超巨大エアインテークがあるなど突撃機としてどうなの? という所もあります。

火力は独自装備は衝撃砲と40mmテイルガンのみ。あとは帝国共通武器セットとグレートランチャーです。
グレートランチャーというのはレッドホーンが脚に装備している砲です。どういう砲なのかは謎ですが、モルガやイグアンも同名の砲を持っているので初期帝国の定番装備だったのでしょう。
全体的に大型ゾイドとしては軽火力ですが、開発時期を思えばこんなもん。
ビガザウロ、マンモス、ゴジュラス。これらと比べれば相応です。
むしろ開発時期を考えればレッドホーンがバケモノ火力すぎる。


ブラストクロップ開発チームとしては、ゴジュラス無敵時代に開発されたゾイドだからそれほど火力を重視していなかったわけであります。
火器は群がる小型ゾイドを排除できればそれで良い。ゴジュラスは体当たりで仕留めるわけだから、そこにこそパワーを回したほうが良いだろうという考えです。
開発チームはレッドホーンを見てむちゃくちゃ焦ったと思う。
え、なんか火力凄いんですけど……。

帝国共通武器セットとグレートランチャーがレッドホーンと共通しています。
これは、たとえば戦闘機の開発なら開発指示で「20mm機関砲を4門装備すること」のように搭載する武器があらかじめ指定されている事がほとんどです。
レッドホーンもブラストクロップも、帝国共通武器セットとグレートランチャーを装備するよう最初から指定されていた。
「それを装備した上で余裕があれば独自装備を載せる」という工程で独自武器が付いたと想定しています。

ちなみにグレートランチャーというのはこれです。

脚の装備。小型砲です。
この部分に設定があるのはメカ生体のみ。新世紀では設定されていません。


分かりにくいけどここと後ろ足の付け根近くに付けています。

ブラストクロップ戦力比較表~
せっかくなので妄想。こんな感じを想像しています。

VSビガザウロ→勝利
これはさすがに勝ち。
火力では互角やや優位くらい。ただ「前方に一斉に撃てる門数」でいえばブラスとクロップの圧勝です。
しかも、さすがにビガザウロに比べれば速度・運動性共に上なので、常に良い位置を取れます。
砲戦でも勝てるし、もちろん突撃をしても良し。
ただし……、ビガザウロは索敵力では勝ります。先手を取られて鼻のインテークを撃たれれればマズいでしょう。

VSゾイドマンモス→引き分け
互角程度。
パワーではゾイドマンモス優位。
お互いに不器用な突撃機という点で非常に似ている。パイロットの腕次第でしょう。
今回のブラストクロップは「帝国版ゾイドマンモス」のような位置の不器用さを目指しています。なので強さもこれくらいに落ち着けたかったのであります。

VSゴジュラス→負け
ブラストクロップの砲ではゴジュラスにダメージを与えるのは難しい。なので突撃が唯一の方法になります。
が、側面や背面から突撃しても尻尾で返り討ちに合うでしょう。(ゴジュラスの尻尾は極めて脅威であり、レッドホーンもアイアンコングもこれでよく破壊されている)
正面からだと76mm連射砲で迎撃されてアウト。
レッドホーンだと分厚い前面装甲で耐えながら突撃できるんですが、ブラストクロップは耐えられない。
また76mm連射砲の射角を考えてみましょう……。これはちょうどブラストクロップの鼻、インテークを狙いやすくなっています。
仮に76mm連射砲を受けなかったとしても、レッドホーンの突撃を片腕で軽くいなすゴジュラスだからブラストクロップでも厳しいでしょう。
どうあがいても厳しい戦い。

VSゴルドス→負け
おそらく接近前に105mm砲を食らってアウト。
優秀なレーダーで遠距離からブラストクロップをとらえ105mmキャノンを猛射。
「一直線の突撃は得意だが複雑な動きが苦手」なブラストクロップは動きが非常に読みやすい=ゴルドスにとっては非常に当てやすい。
しかもレッドホーンだと正面装甲なら105mmキャノン砲に耐えると思います。撃たれながら強引に接近する事が可能という事です。
しかしブラストクロップは一発当たればアウト。それどころか至近弾でもマズい程度の防御力なのでかなり厳しい。
もっともゴルドスはゴジュラスよりも後に登場したゾイドで、ブラストクロップは対ゴルドス能力は求めていません。これは仕方ないでしょう。
なお奇跡的に接近できれば勝つでしょう。接近できればですが…。

という感じでブラストクロップの追記でした。
こういう不器用なゾイドが大好きです。
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コメント

非公開コメント

No title

なるほどー。
ブラストクロップの大きい鼻は、ダメな点にする意図でデザインなされたのですね。
得心致しました。
わざと世紀には採用されないような形を目指された結果だったということですね。
確かに、その方がいいのかも知れません。
後から付け足しは出来るけれど、既に決まっているバトルストーリーという筋は変えられませんしね。

しかし、メカ生体の頃は途中で学年誌を読まなくなったがために詳しい内容を知らなかったのですよね。
グレートランチャーというのも初めて知りました。
そこのモールド、そういう武装であるという意味があったんですね……。

なんか、そういうの面白いですね。
宜しければ、今後もそういう機獣新世紀の時には失われた設定とかも紹介して頂けますと幸いです。

いやはや、深いなあ……。

MGSでオタコンがメタルギア・レックスについて語って曰く「弱点がある方がかわいげがあるじゃん(意訳)」。
まあ、気持ちはわかります。実際、全領域で高性能な機体にも「コスト」という無慈悲かつ絶対的な欠点が存在しますしね。欠点のないものなど存在しねぇ(集中線)!
え、ローコストで高性能かつ操作性に長けて、簡素な構造で発展性も高くレアマテリアルを使わない機体?そんなの作れる頃には地球連邦でもできてんじゃないですか?

No title

先日質問に上げたグレートランチャーについて解説ありがとうございます。

モルガとイグアンのガトリング砲とインパクトキャノンの方は改名されていたので旧名称を知っていたのですが、同じものだと思ってませんでしたし、そもそもレッドホーンの旧武器(改称・継承されなかった武器)については把握していませんでした。

オマケみたいについているなんて、全然グレートじゃないですね(言い訳w
本当は、グレネードランチャーの誤植なので、第2期シリーズで改称もしくは消失させたんだったりして・・・

しかし、イノシシ型ゾイドがちょっと(意図的に)弱いのは残念。
ぜひとも、タスクが4本(2対)のオツコトヌシ(乙事主)型グレートクロップとして蘇り、「たとえ我が帝国が悉く滅ぼうとも、共和国に思い知らせてやる」と言いながら、圧倒的な突進を魅せて欲しいですな!

ツチグモのようなたたり神型ゾイドにはなりませんように・・・

No title

突進といえば格闘戦がメインの共和国よりっぽい戦い方ですね

解析班は負けた。しかし現場の柔軟な兵士は勝利を得るだろう

今回の機体、戦争初期想定だったんですね・・・! リファインも何度かされたり今後も検討したりと。
つまりこれがひっそり改良されていって、新世紀やら/0やらで遂に華々しくデビュー!(気の長い話)

帝国軍装備グレートランチャー、こんなんわかりませんわ!!(笑)
グレネードの間違いな感じもするけど、共和国向けのハッタリネームな可能性もありそう・・・?



交戦記録が見付かったようです。(訳:元日にコメントした解析の結末勝手に妄想)



――「取り扱い厳重注意!!」と書かれた封印されし記録――

ここは中央山脈エリアの一角・・・。

ゾイドゴジュラスは、噂にあったイノシシ型ゾイドと遭遇した。 真正面からこちらに向かって来る。
「解析班の情報(「鼻はきっと強力な砲だから実は中~遠距離タイプだよ!」)と違うな。 どう見てもただのインテークだぞ? いや、そう見せかけたビーム兵器かもしれん。 俺ならそうする。
 確実に当てる為に近付くつもりだろうが、逆に横に回り込んで楽に仕留めてやる。」
射線に入らないよう回避行動を執るゴジュラス。 しかしそれが逆に隙を生んだ。
イノシシは止まらない。
体当たりを察したゴジュラスは、尻尾の一撃を与えようとした。 しかしイノシシはそれを飛び越え、ゴジュラスは高速体当たりの直撃を貰い倒れてしまった。
イノシシ型ゾイドはそのまま離脱。 走り去った。



(後日談)(大分やっつけ。打ち切りEND注意!)

共和国解析班
「これはただのインテークですね。 正面は危険ですが最大の迎撃チャンスとなります。
 そしてゴジュラスの破損具合から推測すると、ゴジュラスの力なら格闘の正面突破で勝てるでしょう(※彼は狂信的なゴジュラス至上主義者である)」

轢かれたゴジュラス(本能抑制実験仕様。抑制により目は緑に灯る)乗りの共和国軍人キャンビア・コーカッツ
「正々堂々、真正面から受け止めときゃ良かったのか・・・!」

そして暫く後、キャンビアとゴジュラスは戦線に復帰した。 ゴジュラスの目が赤くぎらつく。
「あれが噂にあったレッドホーンか。 巨大な砲に、強力な突撃。 これはもう、逃げるしかねぇ! ・・・な~んちゃって、ウオオオいくぞオオオ!!」
「ゴジュラス覚悟しろ!」

勝利は時に新たな強者を生み出す・・・。
彼は敗北に育まれた戦士、鋼鉄のキャンビア!

――キャンビアとゴジュラスの勇気がやがてデスザウラーをも怯ませると信じて・・・!――
正々堂々真正面からぶつかる鋼鉄のキャンビアさんと本能解放したゴジュラスの活躍にご期待下さい!
(ワイルドワニさんガンバレ!)



(【言い訳】
 ・「見るからにインテークですね、はいバンバン(射)、勝利! おしまい!」では味気無いと思った結果がこれだよ!!!
 ・ブラストクロップさんは特殊任務だったのかただの迷子だったのか。 分かるのは、まさしく勝ち逃げ状態となった事くらいです。
 ・この出来事がレッドホーンの突撃戦法を後押ししたとかそうでもないとか。)

No title

>やまさん
鼻は大きいほうがイノシシっぽいな。でもそれだと被弾に弱いな。
という二つを「不採用になったゾイドである」ということで解決しました^^

スーパーゾイドはそれはそれで惹かれますが、どうしても私の場合は「公式ストーリーを補完する」という方向でしか考えられないのでこのようになりがちです。

グレートランチャー・・・初期のゾイドはこうした細かな装備の解説がありましたね。
新世紀では分かりやすいものを紹介する方向にシフトしましたが、まとめて紹介できると良いですね。
資料によってもまちまちなのでその辺もまとめてければいいですね。

>みょんさん
結局のところ利点と欠点はトレードオフなので仕方がないですよねー。
技術革新などがあれば利点のみの仕様を作れるかもしれませんが、それはもう同時代ではなく未来の話になってしまう。。。

能力面だけでいえば完璧なF-22もコストのせいで大幅な生産減を強いられましたね、、、。
そういうのがあるから面白く、かつもどかしいんですよねぇ。

>ネームレス Mk-II 量産型さん
はい、ぜんっぜんグレートじゃないです!
多分、名称でハッタリを効かせただけじゃないかな・・・・。
でも兵器名称は実際にそのような事はありますね。
超小型戦車にゴリアテと名付け、超超巨大重戦車にマウスと付けるような感じで。

イノシシはいずれリファインしたいですねー。

>フューイさん
たしかに共和国っぽいですね。
そこもまた戦術がまとまっていない時代の初期帝国っぽい感じなのかな。

>kuehleさん
グレートランチャー。謎ですよねえ。
レッドホーンだけだったらグレネードのミスかなと思うんですが、モルガやイグアンも同名の砲を持っているからなぁ…。
グレートというくらいだから砲弾が特製だったりするんでしょうかねぇ。

妄想戦記ありがとうございまーす!!
キャンビア・コーカッツwwwwwwww
ワニさんにもぜひこうなってほしいものですな。

たしかに、遭遇したら共和国解析班もまさか真正面にここまで無防備なインテークをつけてるとは判断しないかもしれないなあ。
・・・とゴジュラスの剥き出しのメカニックが密集する腹を見ながら思いました。
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