ゾイグラあれこれ

ゾイグラ!
先日のvol.7ゲットで随分集まってきました。



今日はゾイドグラフィックスについてアレコレ書きます。
ゾイグラはメカ生体ゾイド時代の販促冊子です。
定価は1冊50円でしたが実質は模型店のラックに入れて「ご自由にお取り下さい」になっている所が多かった模様。

通常版が21冊。これに加えて「別冊」が1冊。
合計22冊があります。
けっこうな数ですね。1984~1990年度に刊行されたので、1年平均3冊くらい。
ゾイドワイルドの「冒険の書」とだいたい同じペースかな。

収集は…、


現在は通常版20冊と別冊1冊の合計21冊を集めました。
我ながらよく集めたもんだぜ…。
残りはvol.9だけ。コンプリートにリーチをかけています。
あと7は状態が悪いので、良いものを見つけ次第、切り替えたいのですが……。

さてゾイグラです。
この冊子は当初は「ゾイド情報 HOBBY NEWS」という題名でした。
大きさは定型封筒と同じサイズ。



さてこのサイズでピンと来る方も居るでしょう。これは明らかにバンダイの「模型情報」を意識した構成です。


バンダイ「模型情報」

模型情報はバンダイから出ていた販促冊子で、ガンプラをはじめ自社商品やその関連情報を紹介する内容でした。
その他、アニメの情報やデザイン画や漫画、雑多な関連情報なども載っていました。
大きさは定型封筒と同じサイズ。要するにゾイド情報 HOBBY NEWSと同じ。

かの「MSV」も、「模型情報別冊」として発行された冊子です。
MSVの人気はご存知の通り。

模型情報は1979年開始。
MSV冊子は1983年発行。
そしてゾイド情報 HOBBY NEWSは1984年に最初の号が出た。
ゾイド情報 HOBBY NEWSの内容は「ゾイドのキット紹介」「世界観紹介」「バリエーション紹介」「メディア展開紹介」「お便りコーナー」など
大きさは模型情報と同じ。

バンダイのやり方を模して構成されたのは明らかですね。
あと、模型情報は当初は無料冊子だったんですが、内容の充実・ページ増に伴い1984年7月から100円になった。
ゾイド情報 HOBBY NEWSは1984年に最初の号が出た。そして50円だった。
これは……、模型情報の半値にする事で手に取ってもらいやすくする狙いがあったんじゃないかなあ。

「定価は1冊50円でしたが無料配布した店舗も多かった」部分も、1984年6月までは模型情報が無料だったのだから、子供の認識はまだ有料に切り替わっていない。
じゃあ、いっちょサービスしてやるかとなったのではないかなぁ…と思います。


そんなこんなで開始したゾイド情報 HOBBY NEWSですが、この冊子名称の時に出たのは6冊。
表紙は、


ゴジュラスのものが4つ。

そして、


アイアンコングのが2つ。

初期のゴジュラス押しが伝わりますねえ。
ただゴジュラス表紙は3つが絵でキット写真は一つだけ。
絵も、最初のは重厚なプラモの箱のような質感。2,3つ目はキッズ受けを狙ったような感じ。
初期の頃は魅せ方が色々と試行錯誤されていたんでしょうね。
写真の方が受けが良かったようでこの後は全て写真になります。

ちなみに裏表紙は


こんな感じ。当時の最新鋭機がプッシュされている。
何気に小型で唯一紹介されてるバリゲーターが凄いですね。
バリゲーターは史上初「アイデアコンテストからの商品化ゾイド」だったので、小型ながらにして選ばれたところもあったでしょう。

裏表紙には配布店舗のハンコを押す欄もありました。


つまりこの冊子は配布する事でゾイドと共に配布した店舗の宣伝にもなる内容でした。
これが無料配布を後押しした所もありましょう。

・・・・・ちなみにこのニシダヤという店ですが、今でもある模様。
胸が熱い。
公式HP
なんだか1999年くらいから更新してなさそうなレトロな雰囲気が魅力満点ですな。


そしてvol.7にて革新が起こります。


この号よりゾイド情報 HOBBY NEWSは「ゾイドグラフィックス」の名に代わりました。
ようやくながらゾイドも独自の構成を強く目指すようになったのでしょう。

そしてまた大きさも若干変わりました。
横幅が増え縦幅が減った。

……従来の定型封筒サイズ。要は「縦長」というのはラックに入れやすい利点があります。
ラックの幅は限られているから、幅広のものは多く入れられない。そこでできるだけ細くした方が小売店で置いてもらいやすいわけです。
しかし小サイズだと目に付きにくい…。そこで縦幅を増やしてアピールする。
定型封筒と同じ縦長のサイズというのはここに理由があります。

さてサイズ変更です。横幅が増え縦幅が減った。ラック置きとしてはデメリットしかありません。
しかしこの時期になるとゴジュラスVSアイアンコングを経てゾイド認知と人気は飛躍的に上がっていました。
なので、サイズ変更をしてもラックに優先して入れてもらえるメディアである。子供たちもわざわざゾイドを捜してラックを見るようになった。
そんな事情でしょう。


vol.7と8がこの形です。
しかしマルダーを表紙に持ってきた事。改めてすごいなぁ。


そしてvol.9で再び革新が起こりました。

vol.8以前のゾイグラは中央ページをホチキスでとめた「本」タイプの構成でした。


こんなの。

しかしvol.9以降は「B3サイズ(36.4×51.5cm)の一枚の紙を折りたたんだ構成」になったのです。


通常時はこんなですが…、


広げた状態ではこうなる!


ちなみに裏側は一色刷り。
vol.8以前もページはカラー半分、白黒半分という感じでした。カラー比率には変化なし。

子供は大きなものが好きですからね。展開した時に巨大になる構成は受けたのだと思います。

ちなみに折りたたんだ時の大きさは…、

vol.7、8と同じサイズ。
これは決定版となり、最終号のvol.21までを駆け抜けました。


ただ21だけはレイアウトが横向きになっているのが特徴です(大きさは同じ)。
ラックに置くので原則として縦長レイアウトが必須のハズなんですが、なんで最後の号だけこうなったかは不明。
でもこれはこれで特別感があって良いですね。

ちなみに・・・・・・、ゾイドのキットの箱は原則として「横長」になっています。
しかし初代ゴジュラスとキングゴジュラスのみは「縦長」のレイアウトをしています。
特別なゾイドなんでしょうね。
ゾイグラではキンゴジュ表紙のもののみ横で他とは違う。こだわりかもしれませんね。

このレイアウトの号はvol.9をまだ未収拾なので「一覧」で紹介する事ができません。
申し訳ない……。
手に居れた暁には紹介したいです。

さてそんなゾイドグラフィックスですが、展開をまとめると、
・当初はバンダイの「模型情報」を模した後追いの構成・名称だった。
・vol.7から模倣を脱却して独自構成が強くなった。
・vol.9からは完全独自の構成になりゾイド特有の冊子になった。
・最終vol.21は横レイアウトで特別にした。

という感じでしょうか。
…vol.21ですが、もはやゾイド終了が決定だった時期の号なので、「別に手に取ってもらえなくても構わない」という状態だったのかもしれないなぁ……。
それで手に取ってもらう事より特別感を優先したのかも……。


あと、「別冊」の方はvol.7と同じレイアウトです。


大きさは同じで、中身もvol.7以前と同じ本タイプの構成。

別冊が刊行された時期は既に通常版ゾイグラは「B3折り畳み」に移行していましたが、これは別冊なのでこのような形が採られたのでしょう。
あと「改造講座」の色が強いので、その構成なら折りたたみより本タイプの方が良いという事情もあったのでしょう。

そんなわけでゾイグラの研究でした!





これを読んで、いつもバンダイの後追いだなぁと思った方も居るでしょう。
まぁ、ぶっちゃけそれは否定できないと思います。ただ悪いことではない。業界の当たり前の事でもあります。
バンダイの模型情報。これはこれでタミヤの「タミヤニュース」の後追いです。


定型封筒サイズの小冊子でタミヤ関連情報満載!
この販促冊子がタミヤの人気を後押ししました……。この状況でバンダイがそれに倣ったのが模型情報であり、更にそれに倣ったのがゾイド情報 HOBBY NEWSなのでしょう。
「ゾイド情報 HOBBY NEWS」っていう名前は「タミヤニュース」と「模型情報」の両方を意識してるなぁ……。

販促展開などで最初は人気ある所を模すのは当然。でもそこから、いかにして独自性を出すかがキモだと思います。
バンダイの模型情報も、当初は無料でしたが、途中で内容を強化すると共に100円の値を付けた。この時にサイズも変更されて定型封筒サイズ→B5サイズになった。MSVをはじめ「別冊」の展開も多く行った。
トミーのゾイドグラフィックスも、上で書いた通りvol.7から独自性を求めだしvol.9から完全独自になった。

こうして、出発は同じでも様々な形に独自進化する。そうして多様化する。
そんなもんなのでしょう。

余談ですが、こんな状況だと思うので、昨今は少しでも似てると速攻でパクリだと糾弾される傾向なのがちょっと息苦しい感じがしますね、、、。
露骨なのものはともかく……、そうでないものはある程度許容してもいいんじゃないかなぁ。
進化の芽の段階で叩き潰してる感じがしなくもない。
もちろん露骨だったり明らかな悪意があるものはダメという部分は強調した上での意見ですが。


ちなみに、タミヤニュースは現在でも当初と同じ定型封筒サイズで刊行され続けている…!
「素晴らしい展開だったので他社が模倣する」
「他社は、当初こそ模倣だったが次第に進化させた構成にする」
と競合が激しくなってゆくわけですが、そんな状況でもドッシリと構えて王者の位置を守り続けるタミヤは凄いなあ。
独自進化がある一方で、このように「当社はこのスタイルだ」と完全に根付かせてしまうケースもあるのがまた面白い。


最後の方は話が逸れましたが、そんな感じです。
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コメント

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No title

この記事を読んでいると、ゾイドってキットでもカタログでも箱でも並べた時にわくわく感がぐっと増すことを改めて感じます。
記事を読みながら、子供のころにおもちゃ屋でずらりと並ぶ小型ゾイドの吊るしを前にドキドキしていた感覚を思い出しました。

No title

余談の部分に食いついてしまうのも申し訳ないのですが。
息苦しさのくだりは同感ですね。

ファンの心理としては、自分の大好きなものがなにかの模倣であると後で知った時、そう見えてしまった時に、なにか裏切られたような気分になってしまうのってあると思います。その作品が一気に色褪せたものに見えて、ファンがアンチに変貌することもあるかもしれません。

でも身もふたもない言い方ですが人の営みとか作品ってみんなが模倣しあってるのが常態なのだと思います。模倣の先にほんの少しの独創が入るかどうか。独創がなくても品質が高いという作品もあります。
模倣に寛容である人はそうでない人に比べて作品を楽しむ幅が広い人であると思いますね。自戒を込めてそう思います。

もちろん著作権に関する問題とかはまた別ですけれども。

No title

>No Nameさん
並べた時に一覧として見ると格別の魅力がありますね。
この時期は全体で魅せるやり方が強かったです。
それだけに玩具店では凄いインパクトだったでしょうねー。

>マーネイスさん
息苦しいものですな。
なんていうか余裕をもって接していきたい次第です。
やはり熱い時。その瞬間においては視野が狭くなっているものなので…。
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