ワイルドZEROの共和国軍

ワイルドZERO雑感。
今日は共和国を考えたいと思います。

主人公たちの味方であり、どちらかというと正義サイドとして描写されている共和国。
そんな共和国ですが、私はそこそこ黒いものも感じていたりします。


ワイルドZEROの世界でとは共和国が地球に最初に到達。その後に1年遅れで帝国がやってきたとのこと。
現在は軍事力で帝国をリード。また帝国と敵対しにらみ合っている。

帝国と敵対しているっていうのは凄いよなぁ。
「惑星Ziが消滅の危機に陥った」
「だから脱出し地球に来た」

そんな状況なのにまだ敵対しますかね、君らは……という感じがする。

かつてメカ生体ゾイドの前史で「部族間戦争」があった頃、ヘリックI世は暗黒大陸へ渡航し中央大陸への侵攻をそそのかした。
これは「共通の敵を作れば中央大陸は一つにまとまるだろう」という目算だった。
この行為の是非はともかく、確かに「共通の目的を作れば一つにまとまる」というのはよく分かる話です。

Ziからの脱出。地球への移住。
惑星レベルのプロジェクト。共通の目的。
こんな状況で、まだ帝国と共和国で反目していたのかぁ……。

A:両国は敵対したまま別々に脱出&地球移住プロジェクトを進めた。地球到着後も変わらず対立している。

B:両国は協力して脱出&地球移住プロジェクトを進めた。だが地球に到着してしばらくすると次第に対立するようになった。


個人的にはBかなと思いました。
その理由ですが、ワイルド劇中を見ると一部の装備が共通になっています。


スコーピアの尾部火器はこれ。
配備数の多いスコーピアがこれを付けているということから、帝国標準火器の一つになっていることが分かる。


ラプトリアの火器はこれ。デザインも大きさも同じ。
やはりラプトリアは配備数が多いので、共和国標準火器の一つになっていることが分かる。

私は以下のように妄想しました。

1:
惑星Ziの危機が判明した。
この未曾有の危機に、帝国と共和国は急遽として和平合意した。
また共に脱出プロジェクトを進める事にした。
両国の技術を結集した脱出船が建造された。
また航行中の不測の事態に備えて防衛装備も必要になる。装備の共通化も図られた。
スコーピアなどが装備している砲は、この時に開発されたものが元になっている。ゆえに同じ外観をしている。

2:
ただし、やはり国家という単位である。また近年まで反目していた国でもある。様々な遺恨があり、両国の協力に不満を持つ者も一部にはいた。
「のど元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉がある。
今は良い。だが地球移住後、しばらくすると両国はどうせまた対立するのではないか。そう考える者もいた。
そこで以下のような動きがあった。


[和平合意を信じ脱出プロジェクトを進めた]
これが大半の人であった。


[妨害工作をした]
地球到着後は再び両国は対立するだろう。そう考え、先んじて手を打つべきと考えた者がこの行為をした。

和平合意後とはいえ、移民船はやはり「帝国側移民船」「共和国側移民船」に分かれていた。
なにしろ人の数が多いため、一隻に乗り切れるものではない。膨大な数の船が建造された。
乗員の割り振りだが、やはり「家族」とか「地域」とかの単位で決まる。なので帝国人が乗る移民船/共和国人が乗る移民船に分かれたのだ。

地球到着後の対立を予想した者。このグループは敵国側の船に工作をした。
両国ともこ工作をしたが、ほとんどは未然に防がれた。だが唯一、共和国側の一つの工作が成功した。
帝国移民船のエンジンに細工をし、地球への到着が一年程度遅れるように調整したのだ。
これにより帝国は到着が遅れてしまった……。


[帝国でも共和国でもない、新しい統一国家を作る]
この目標をかかげ秘密裏に集まったグループ。
このグループも、地球到着後は再び両国は対立するだろうと考えていた。

だがこのグループは、もはや帝国にも共和国にも失望しきっていた。
そこに期待や肩入れを一切しなかった。

このグループはZiフォーミング装置を積んだ化学船の乗っ取りを計画した。
Ziフォーミング装置を自分たちの手に収める。
それはすなわち移住した全Zi人の生殺与奪を握ったことを意味する。
「Ziフォーミング装置を正しく作動させたければ我々に従え。現在の国家を解体し、帝国でも共和国でもない理想の統一国家を作るのだ」と宣言(脅迫)する予定であった。
帝国も共和国もいらない。我々で理想国家を1から作るのだというグループ。

この試みは失敗した。



さて共和国は一年早くに到着した。
帝国側の船はまだ来ていない……。

共和国側移民船に乗っていた者の大半は[和平合意を信じプロジェクトを進めた]者です。
敵国側移民船団への妨害工作。これは事前に知れば声高に非難されていたであろう。
だが今はどうか。
いざ到着してみれば、「しばらくするとまた敵対する可能性は確かにあるよなぁ……」という感じがしてくる。
その雰囲気は次第に大きくなり、全体に波及する。

ここへきて「そんな危険は許容できない」「帝国が到着する前に地球の覇権を握れ」という動きになる。
軍備をできるだけ拡大し、到着した帝国を有無を言わさず強制できるようにした。
これは明らかに和平合意に違反する裏切りだが、大義はあった。

1:地球にはジャミンガが発生していた。人々を守るために大規模な軍備が必要であった。

2:一年早く到着した我々は、既に地球のことを多く知った。君たちにもそのことを教えよう。マスクも与えよう。
ただし…、
「地球をよく知る我々が主導権を握る。これは安全上仕方のないことだぞ?」


これは帝国にしてみれば到底受け入れられるものではない。
そもそも到着が遅れたのも妨害工作のせいではないか(ただし明確な証拠がないため強く主張できない)。
帝国には怒りが駆け抜ける。
しかし既に強大な軍備を持っていた共和国は、強引にこれを押し通そうとした。
力を持つ者がわがままを押し通すのは世の常なのだ…。

だが帝国はどうにか状況を好転させ、自らの軍備を築き共和国に対抗できるまでになった。
こうして今に至る。

両国の脱出から対立までの流れをこのように妄想しました。


軍備について補足します。

[共和国側]

最初に到着したので配備数などで帝国を大きく超える。
ただし、先に到着したことは良いことばかりではなかった。
予想外の大気汚染である。ここで生きるためにマスクを作った。次世代の子がマスク不要になるような措置をした(この措置はどういうものなんだろう……)。
マスクのために資材の多くを使ったため、必ずしも軍備に全力を傾けられたわけではない。


[帝国側]
後に到着したので配備数などでは共和国に劣る。
だがマスクは共和国側から供給された、又は構造を提供されたため、さほど労力をかけずに生産ができた。
(敵対する国であっても、このような人道的行為は行われるものである)
これが意味することは何か。
共和国側は脱出船の資材をマスクのために多く消費した。言い換えればその資材を軍備に転用できなかった。
帝国側はそれができた。
帝国側が共和国に圧迫されながら、それでも対抗できるまでに軍備を拡張できたのはこの為である。



以下のように妄想しました。

さて今回は「土台」となる部分を考えました。
次回は個々の描写を見てより掘り下げていきたいと思います。
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コメント

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No title

メールフォームでも送りましたが、今月からゾイドワイルドの外伝が連載開始になっており、このあたりは今月のホビージャパンから連載の始まった『ゾイドワイルド外伝 EX-ZERO』のテキストが考えを進めるのに役に立つかと思います。

アニメとは誤差範囲の時期のようです。

共通武器

ゾイドワイルドEX-ZEROの主人公の部隊が、戦地で帝国軍の武器を奪い、解析、兵器開発、実戦投入までを行う部隊ですから、ZERO劇中の共通武器の一部は共和国軍が帝国軍の武器を真似て作ったものかもしれませんね

No title

共和国側は人道的支援をしてやったのに敵対してくるのか
となり憎しみの連鎖はつづくわけですね

No title

惑星Zi脱出時の共和国・帝国の状況は、いわゆる中国の「国共合作」ではないでしょうか。特に、日本に対抗するための「第二次国共合作」は、日本敗戦後はアメリカの調停にも関わらず国共内戦の再開に至ったわけですから、ゾイドワイルドの世界のように調停できる第三勢力がいない状態であれば尚更でしょう。

武器の共通化は死の商人ギルバート大佐が売り込んだ惑星脱出の共同計画時に標準化したとして、問題なのは「帝国の船が1年遅れた」という部分でしょうか。

三式さんは「妨害工作をした」と考えられていますが「膨大な数の船が建造された」ということを考慮すると、帝国側勢力中枢が乗る船も1隻や2隻ではないでしょう。最低でもトップ(皇帝/大統領)と代理権者(皇帝の子息/副大統領)は別の船・船団に乗ると思うので、ちょっとやそっとの妨害工作では済まないような気がします。このあたりは、ストーリーにで描かれるかも知れないし、まだ見ぬ両国のトップが登場してスタンスが分かると見えてくるかも知れませんね。

No title

>やまさん
情報ありがとうございます!
おかげで良いものを知れました。
毎月定期購読決定じゃーい!!

>おりぐちさん
EXの内容も考えつつ補強していきたいですねー。
コピーと言えばAK-47のような比較的構造が単純なものなら可能と思いますが、高度なものになるといっそ自国で1から設計した方が早かったりもします。どの程度までコピーできる技術があるのか、についても考えていきたいですね。

>No Nameさん
自らを正当化するために後付けでどんどん理論付け。
最後は自分さえもその理屈に飲み込まれて、自分さえそれが正しいと信じ切れてしまう。
人ってそんなものですね・・・・。
サガ。
それをどこかで断ち切るような物語になれば良いのですが、どうなるかなー。

>ネームレス Mk-II 量産型さん
敵の敵は味方、というものですかねぇ。
これも業が深いなあ。

船は確かに数百~数千は下るまいと思います。
全てではなくキーとなる数隻に細工をしたと考えるのが良いと思います。
多分、艦は「進路艦」のようなものが一隻居る。その間は地球への航行を管理している。
その他の艦はデータ・リンクシステムで進路と速度を同じくしているものと思います。
とはいえ、そうした艦は管理も厳重になるだろうし以上が起こっても修復するプログラムくらいあるだろうし、まだまだ補強して考えていきたいところではあります。
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