13話追加

ワイルドZERO13話の話題の続きです。
内容が濃すぎて何度も見返しちゃう!

今回は前回の感想で書けなかったことを色々。

■ジェノスピノ■
今回は直接的な描写こそ少なかったものの、随所で損存在感を見せていました。
シーガル准将は共和国と帝国の関係について「もはや対等ではない」と言ってのけた。
以前は共和国優位の軍事バランスだったのが、ここへきて一気に帝国優位に。
改めてこれは凄いよなぁ……と思います。
超強力とはいえたかだか一機に過ぎん。それが両軍の軍事バランスを崩壊させるとは……。

しかし無茶なこととは言い切れない。少数でも性能によっては決定的な力になる事もあります。
私は昔の戦艦みたいだなぁと思いました。
ちょっと脱線しますが下記します。

かつて地球では「戦艦」が軍事力を象徴する存在でした。
戦艦は高度な設計技術と莫大な建造費&維持費を要するので大国でもそんなに数は用意できない。しかし少数でも戦艦は国の軍事力を測る重要な指標として扱われたのであります。

なぜ戦艦はそんな特別な扱いだったのか。
戦艦の定義は二つ。
「建造時点で開発できる最大の砲を持つ」「自艦の砲に耐える防御力を持つ」
要するに「最強の砲と最高の防御を併せ持つ」ということ。

防御力は自艦の砲すなわち最強の砲にも耐えるので、当然それ以下の砲ではマトモなダメージにすらならない。
戦艦の最大の強みはこの「不沈」という所にありました。

撃っても撃っても沈まない。ジワジワとどんどん迫ってくる。そして射程に入れば最強の主砲を発射し破壊しまくる。
漫画「天」に以下のカッコいい台詞が出てきます。
「覚えておくんだヤー公……。3人で囲めば圧勝できるだと…、バカじゃねえのか……? そういうこざかしい小細工と無関係の所に…強者は存在する……!」
まさに戦艦はこの台詞のような強者だったわけです。

とんでもない防御力を持った「不沈」戦艦に対抗できるのはやはり戦艦だけ。
「自艦の砲に耐える防御力を持つ」といってもさすがに同クラスの砲を受け続ければ沈む事もある。
だから戦艦は海戦の雌雄を決する最強兵器として軍事力を測る最大の指標となったわけであります。

ここからは更に余談ですが戦艦についてもう少し。
そんな戦艦も後の時代には没落します。ひとつは「魚雷」の登場です。
魚雷は威力で戦艦の主砲並みで、しかも駆逐艦などの小型艦にも搭載可能でした。
ここへきて「戦艦を倒せるのは戦艦だけ」という定義は崩れます。
もっともこの時点ではまだ戦艦は強かった。なぜなら初期の魚雷は射程も安定性も低かった。魚雷を持つ駆逐艦がいれば先制攻撃で主砲を浴びせてやれば良かった。
しかし「飛行機」が登場すると戦艦は最強の座を完全に引きずりおろされた。
魚雷や、やはり主砲並の威力を持つ大型爆弾を搭載できる飛行機。しかも飛行機は長い航続距離を持ちより遠距離からの攻撃ができる。
戦艦の主砲は最大射程が30-40kmほどですが、飛行機は魚雷を積んだ状態で1000km以上も飛べる。
ここへ来て戦艦は遂に時代遅れになってしまった。
たけき者も遂には滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ……。


さて話を戻します。
ジェノスピノはまさに最強時代の戦艦を思わせる強さだなぁと思いました。
防御力においてまさに無敵。共和国軍の一斉攻撃さえほとんど効かない。
この防御力があるからこそ、直接ネオヘリックに向かうような大胆な策が採れるのでしょう。
またそんあ策が採れるからこそ、たった一機でしかないジェノスピノが両軍の軍事バランスを変え「もはや対等ではない」という言葉になったのだと思います。

そうそう無敵時代の戦艦に弱点があったとすれば……、「建造時点で開発できる最大の砲を持つ」ので主砲周りの故障が割と多かった事です。
また重量が全艦中で最大だったので、機関とかもなにかとデリケートだったりした。
「最強だが運用には熟練者を使わねばならなかった」というのはネックではあった。
下手に使うと主砲は壊れ機関も停止。さすがにこうなると沈まないにしても鹵獲されたりしてしまう。

この弱点もジェノスピノに似ているかなぁ…。
ジェノスピノの運用はかなり大変そうである。
アルドリッジが異常な量の汗(涙?)を流していた。
これ、明らかにやばいやつや・・・・・・・・・・・・。

アルドリッジはちょっと評価を改めました。
技量については相変わらず「平均より上程度でエース級とは言いがたい」というままです。
これについては13話のギレル中尉の台詞で裏付けられたと思います。
ただ当初、私はアルドリッジを「地位や名声の為ならなんでも利用するゲス野郎」だと思っていましたが、その部分は大いに評価を改めました。

今話において疲労した状況で部下から「大丈夫ですか」と聞かれるシーンがありました。
この際に極めて冷静に対応。
「大丈夫だ、休めば問題ない……」
私はジェノスピノに乗ってる状態のアルドリッジなら「うるさい!!! 貴様らは黙ってついて来れば良いのだ!!!」とか逆切れして言いそうだと思っていました。
もっと言えば意見した部下をジェノスピノで破壊して高笑いするくらいの狂気を発祥しそうと思っていました。
そんな事はなかった。
異常に疲労する中でよく自我を保っていたので偉いなー、さすがは佐官だと思いました。

「大丈夫だ、休めば問題ない……」っていうのはなにげに偉い台詞です。
部下に自分の疲労を隠していないという所です。
悪い上司は自分の不利をとにかく隠すもの。特にビッグプロジェクトを任されてるような状況ならなおさら。後にひけんという気持ち気持ちが出てしまい、ついつい強がってしまう。
アルドリッジのようにキチンと自分の悪い状態を認められるのは大した度量です。

ジェノスピノに乗ってて異常に疲労するというのは、精神汚染のようなものがあるからじゃないかなー。
Z・Oバイザーを付けているジェノスピノですが、完全に制御できているとはとても思えぬ。
あの異常な疲労は「ジェノスピノからの精神汚染に耐えながらの操縦」をした結果なのかも。
その状態で目的(ネオヘリック攻撃)を見失わず部下からの信頼も保っているのは偉いと思いました。

しかしそんなアルドリッジ、今後の戦闘には耐えられるのかしら……。
甘言にのった責はあるだろうけど……、根本的に言うと裁かれるべきはシーガル准将。
ギレル中尉の手助けもあり次週は空からの攻撃にさらされるであろう。
はたしてアルドリッジの運命や如何に!?

アルドリッジ……。
なんだかんだで味わい深い愛すべきキャラになってきた感じします。
なので「やられた→シーガル准将は新たなジェノスピノライダーを用意した」では悲しいなぁ。
いっそシーガル准将に利用されていた事を知り帝国から離反→味方サイドで暑苦しくもそれなりに奮戦するキャラになってくれても面白いかも……。
行く末に大注目です。


■ドライパンサー■
13話ではかなりの強さをみせたものの、まだまだ出番は少なくこれからという感じ。
漆黒の装甲は炭素繊維を使った「ホリゾンタルアーマー」らしい。電波吸収素材のようなものだろうか?

ガトリングフォックスと同じくステルス機ですが、そのシステムはかなり違う。ただし「高速機にしては重武装」という点では共通しています。
思うに、帝国軍は「重武装、高速、ステルス」の三要素を持った新型機を望んだ。それによって二種類のゾイドが試作され競合される事になった。
・ひとつは射撃武器と光学迷彩で応えたガトリングフォックス
・もう一つはドライブレードと電波吸収素材で応えたドライパンサー
という事じゃないかな。

先に完成したのはフォックス。
しかし今、ドライパンサーが完成した。

そうそう、少し前までは帝国軍が執拗にフォックス奪還または破壊を目指していました。しかし12話ではその気になれば容易く破壊できていただろうにフォックスを破壊せずに立ち去った。
13話でもフォックス奪還・破壊は優先されていなかった。
これは「フォックスを奪還・破壊せずとも良くなった。なぜなら帝国軍は別のステルス機を完成させたから」という事なんじゃないだろうか。

さてステルス機ドライパンサー。
ガトリングフォックスとは別のシステムでステルスを達した。
ステルスといっても「視認」「レーダー(電波)」「熱感知」など様々な方向があります。
ステルス機を求める帝国軍が異なる方向性で試作機を作ったというのはありえる話だと思います。

両機を見るとドライパンサーはちょっと不思議な仕上げだと思いました。
ステルスといっても直接視認では見えるわけだから、近接格闘戦ではあまり意味がない。
夜間はともかく昼間だと丸見えでしょう。となると遠距離から射撃武器で仕留めたいところですが、最大武器が格闘戦用のドライブレードというのは不思議。
むしろドライブレードは直接視認を無効化する光学迷彩・近接戦で威力を発揮するフォックスに適している気がする。

ただ、ドライパンサーは夜間戦闘専用機なのかな。熱感知式のレーダーも持っていた。これは夜間でも敵の姿を発見できる事を意味します。
運用などはおいおい追加で考えていきたいです。
とりあえず初陣はガトリングフォックスを下し勝利で飾りましたが、次回以降でライジングライガーの試し切りの相手にならない事を願うばかり……。

ところで熱感知式のレーダーも持っているのは良い描写でした。
そう、光学迷彩も万能ではないんだよなー……。
一口に探知といっても色んな方法があるので、全てに対応するのは困難……。

あと私が希望するのは、「視認」「レーダー(電波)」「熱感知」などは地球でも同じ要素です。
ゾイドの場合、これに加えて「におい」とか「気配」で察知する事もあるんじゃないかな。
新世紀コマンドウルフの箱裏活躍想像図は「帝国ゾイドの残骸のにおいをかぐコマンドウルフ」でした。
狩猟犬のような運用が可能なのだと思う。
動物は鼻が利きそれで獲物を探したりするから、現在の兵器的な魅力ある描写に加えて「ゾイドでしかできない感覚」を描けばより面白いと思います。


■ガトリングフォックスとバーン■
要塞都市モザイクは生き残った種戦力を移動させましたが、そこにガトリングフォックスは含まれていなかった。
12話では対ジェノスピノ戦の主力の一翼を担ったし、全然動ける状態だったのに。
やはりディアス中佐はバーンの事は「正式な調査を経ない限りは完全に信頼できない」と考えているんだろうなぁ……。
あるいは「このゾイドを守る為」という私的な理由で軍を離反した人物なので、今は結果的に共和国に利する事になっているから良いものの、あまり軍人としては信頼していないのかも。

ただバーンはその人柄の良さからか、モザイクに残留した部隊においてもはや隊長かと思うほどの位置になっていた。
「敵だ、散開しろ!」
ま、モザイクにはもはやラプトリアくらいしかいないので……、必然的にガトリングフォックスとバーンを中心にした戦いになるんでしょうが。

ガトリングフォックスは不利な状況で戦う事が多いからか、最近で苦戦が目立ちがち。
またどこかで大活躍して欲しいなあ。


■新エンディング!■
今話からエンディングが変わりました。
OPは変わってなかったので、ずっとこれでいくつもりなのかな。
さてエンディングですがテンポの良い曲と抜けるような青空、そして大進撃するゾイド軍団。アップテンポで気持ちの良い構成になっていますね。
歌がサリー(千田葉月さん)でなくなったのはちょと寂しいような、でも勇ましいゾイド軍団の行進は圧巻。
24話くらいまではこのエンディングなのかな。この歌のもとでどのような展開がされていくのだろう……。

ところでグラキオサウルスの首が画面からはみ出してるところとか、最後に鈍足でヨチヨチ歩いてるガノンタスとか、勇ましいだけじゃなくてフフッ…となれる要素を突っ込んできてるところもお見事でした。
好きです。
唯一だけ贅沢を言うなら今話の時点ではライジングライガーは出さない方が良かった気もするかな。今話の時点ではビーストライガーにしておいて、新生した話からライジングになったら凄く感動した気がします。
(無印のOPもシールドライガーがブレードライガーに変わった)
ただそうなると1,2話程度の為にビーストライガーver.の映像を作らなきゃいけないわけで、難しかったのかな。

ま、それを加味しても良いエンディングでした。


そんなわけで14話も激しいバトル&世界観が膨らみそうで楽しみです!
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

エンディングでスナイプテラは超低空飛行でもするのかな?とおもってたら行進には入っていなくて
あれっとなってたら最後に一機で小さく空を飛んでいるのに気が付いて確かに飛行速度を考えたらそうだよねってなりました。

No title

ジェノスピノはまさにかつてのデスザウラーをほうふつとさせますね
ロールアウト直後にも関わらず共和国基地を、それもゴジュラス部隊を壊滅させ両国のバランスを完全に粉砕しましたからね
ジェノスピノが量産でもされたりしたらそれこそ・・・まぁそれはともかくはやくもこんなバケモノクラスの機体が出てきちまって共和国派どう切り返すのか気になるところですね

No title

ヒューイ・エメリッヒさんのコメントされているとおり、ジェノスピノの動きは(バトスト2の)デスザウラーを彷彿とさせますね。超巨大ゾイド+少数精鋭の支援部隊という構図もまさに同じ。違うのは、アルドリッジ少佐とトビー・ダンカン少尉のパイロット技能の差ぐらいでしょうか。いや、トビーも最初はデスザウラーを乗りこなせなかったわけなので、アルドリッジが成長する可能性も微レ存…

「もはや対等では無い」という外交的・政治的なマクロな発言の一方で、「休めば大丈夫」というアルドリッジの人柄が表現された台詞もあるなど、今回の脚本はとても良かったです。

ドライパンサーは、最初は「ステルス高速機という同じコンセプトで2種類も開発・配備するか?」と思っていたのですが、現実の米軍でも沿海域戦闘艦(LCS)のコンペさせていたフリーダム級とインディペンデンス級を両方就航させるということをやっているので、あり得ないことも無いですね。

ゾイド界隈の光学迷彩は、まだまだ大先輩である攻殻機動隊の「光学迷彩」には及ばないようですが、金属生命体のゾイドは単純な「臭い」ではなく「磁気」に対する感覚器がある(コマンドウルフなどは残留磁気を追っ手狩りをする)と思っているので、磁気(消磁)迷彩なんかを描写してみると差別化もできて面白いかと思います。

No title

>NoNameさん
飛行ゾイドはそうなっちゃいますねー。
カブターやクワーガならまだ低空低速飛行していても違和感ないんですが、スナイプテラがそれやったらネタっぽくなっちゃいそう。
最後のスナイプテラはエンディング映像の後味を爽やかにしつつ余韻を残していてGOOD!!だと思いました。

>ヒューイ・エメリッヒさん
とんでもないゾイドが現れた! って感じですね。
ヤバい感じがビシビシ伝わってきます。

>ネームレス Mk-II 量産型さん
デスザウラーには近いですね。
ただ帝国は最強ゾイドが完成すると嬉しさのあまり共和国首都を目指しちゃうのが定番ではありますね。
アイアンコングも。デスザウラーも。ギルベイダーも。
新世紀だと鳴りを潜めていましたが、今になってまたこの癖が出るとは。

アルドリッジはどうにかして生き残ってほしいですねー。

ドライパンサーは14話で私の期待通りの展開があったので最高でした。
においを磁気とする見解は面白いですね!
それだとよりゾイドっぽい感じがしますね。
面白い!!
プロフィール

三式

Author:三式
>HP(本家)はこちら
>掲示板

コメントはお気軽に!
コメントは
 @初めましての方も大歓迎
 @関係ない話題でもOK
 @但し宣伝のみ等はNG
 @名乗って頂けると嬉しい
という感じでお願いします。

リンク
カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
新着記事
最新コメント